JP6210359B2 - 再封機能を備えた容器 - Google Patents

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Description

本発明は、切断部に沿って開封される容器であって、開封後の再封を容易に行うことができる容器に関する。
従来、食品などを収容するための容器として、紙製の外箱の内部に内袋が収容された複合容器、いわゆるバッグインカートンが用いられている。外箱は、外箱を構成する紙の一部を、ミシン目などの切断部に沿って引き裂くことによって外箱を開封することができるよう構成されている。
ところで、内袋に収容されている食品などを、一度の機会では消費しきれないことがある。この場合、内袋の中の食品を適切に保存するためには、内袋が外箱に収容された状態で、開封後の外箱を再び封止することができるよう、外箱が構成されていることが好ましい。この点を考慮して、外箱の開封後、外箱のうち切断部よりも下の部分が内袋を収容する本体部として機能し、外箱のうち切断部よりも上の部分が本体部の開口を上方から覆う蓋部として機能するよう、外箱に切断部を形成することが知られている。
例えば特許文献1においては、外箱の前面および一対の側面を横断する切断部に沿って外箱を開封した後、切断部よりも上に位置する前面および一対の側面の一部を内側に折り込むことにより、本体部の開口を封止するための蓋部を形成することが提案されている。また特許文献2においては、開封後に形成される蓋部の前面および一対の側面を本体部の内側に押し込むことにより、本体部の開口を封止することが提案されている。
特開平6−312737号公報 実開昭59−55119号公報
上述のように蓋部を用いた再封を実施する場合、蓋部による再封機能が常に一様に発揮されることが好ましい。また、蓋部が容易に形成されることが好ましい。さらに、蓋部を用いた再封作業が容易であることが好ましい。しかしながら、特許文献1に記載の外箱においては、蓋部を形成するために、前面および一対の側面の一部を内側に折り込むという作業が必要になる。このため、折り込みの精度が人によってばらつくと、再封機能が十分に発揮されないおそれがある。また、蓋部を形成するための作業が煩雑なものとなっている。また特許文献2に記載の外箱においては、蓋部を本体部の内側に押し込むため、押し込みの程度によっては再封機能が十分に発揮されないおそれがある。また、本体部と蓋部との間の摩擦のため、蓋部を用いた再封作業が困難であることも考えられる。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、蓋部を容易に形成することができ、かつ、蓋部を用いた再封作業を容易に実施することができる容器を提供することを目的とする。
本発明は、再封機能を備えた容器であって、前記容器は、互いに対向する天面および底面と、前記天面と前記底面との間で広がり、互いに対向する前面および後面と、前記前面と前記後面との間で広がる第1側面および第2側面と、を含み、前記容器には、前記第1側面と前記後面との間の境界上または前記後面上に位置する一端から、前記第2側面と前記後面との間の境界上または前記後面上に位置する他端まで、前記第1側面、前記前面および前記第2側面を通って延びる一連の第1切断部が形成されており、前記容器には、その一端が前記第1側面上または前記後面上において前記第1切断部に接続されるとともにその他端が前記第2側面上または前記後面上において前記第1切断部に接続され、かつ、前記第1側面と前記天面との間の境界、および前記第2側面と前記天面との間の境界に交わる、一連の第2切断部がさらに形成されている、容器である。
本発明による容器において、前記後面に、前記第1切断部の一端および他端の間を延びる罫線が形成されていてもよい。
本発明による容器において、前記第2切断部は、前記前面のうち前記第1切断部よりも前記天面側に位置する部分を前記第1切断部とともに囲うよう形成されていてもよい。
本発明による容器において、前記第1切断部の一端と前記第2切断部の一端とが一致しており、かつ前記第1切断部の他端と前記第2切断部の他端とが一致していてもよい。
本発明による容器において、前記第2切断部の一端が、前記前面と前記第1側面との間の境界上において前記第1切断部に接続されており、かつ、前記前記第2切断部の他端が、前記前面と前記第2側面との間の境界上において前記第1切断部に接続されていてもよい。
本発明による容器において、前記第1側面の上辺に連接された第1ダストフラップと、前記第2側面の上辺に連接された第2ダストフラップと、をさらに含んでいてもよい。
本発明による容器において、前記第1切断部のうち前記前面を通る部分は、前記容器が前記第1切断部および前記第2切断部に沿って開封された後に前記前面に舌片が形成されるよう、前記前面の上辺に向かって部分的に突出しており、前記第1ダストフラップおよび前記第2ダストフラップには、前記容器が再封される際に前記舌片を係止することができる切り欠きが形成されていてもよい。
本発明による容器において、前記前面の上辺または前記後面の上辺に連接された天下面をさらに含み、前記天面の下面には前記天下面が接着剤を介して接着されており、前記天下面の下面には前記第1ダストフラップおよび前記第2ダストフラップが接しており、前記天下面のうち前記第1ダストフラップおよび前記第2ダストフラップと接する部分に貫通孔が形成されていてもよい。
本発明による容器において、前記第2切断部は、前記天面、前記前面および前記第1側面が交わる点、並びに、前記天面、前記前面および前記第2側面が交わる点を通って延びていてもよい。
本発明による容器において、前記第2切断部のうち前記第1側面上を延びる部分は、前記天面、前記前面および前記第1側面が交わる点の近傍において、前記第1側面と前記前面との間の境界よりも前記第1側面の上辺に近接するよう延びていてもよい。
本発明による容器において、前記第1切断部の一端から前記天面までの距離が、前記第1側面の幅以上となっていてもよい。
本発明によれば、蓋部を容易に形成することができ、かつ、蓋部を用いた再封作業を容易に実施することができる容器を提供することができる。
図1Aは、本発明の実施の形態による容器を示す斜視図。 図1Bは、図1Aに示す容器を作製するためのブランク板を示す平面図。 図2は、容器に収容される内袋を示す図。 図3A(a)(b)は、折り畳まれた状態のブランク板を示す断面図および平面図。 図3Bは、図3A(b)に示す折り畳まれた状態のブランク板を裏側から見た場合を示す平面図。 図4(a)(b)(c)は、容器に内袋を収容する方法の一例を示す図。 図5(a)(b)(c)(d)は、容器の上部を封函する方法の一例を示す図。 図6(a)(b)は、図1Aに示す容器から得られる蓋部を用いて本体部を封止する方法を示す図。 図7Aは、第1の変形例による容器を示す斜視図。 図7Bは、図7Aに示す容器を作製するためのブランク板を示す平面図。 図8(a)は、図7Aに示す容器の天面およびダストフラップを容器の内側から見た場合を示す図、図8(b)は、天面およびダストフラップを示す断面図、図8(c)は、図7Aに示す容器から得られる蓋部を用いて本体部を封止した場合の、蓋部の天板およびダストフラップと、本体部の舌片との位置関係を示す図。 図9は、第2の変形例による容器を作製するためのブランク板を示す平面図。 図10(a)(b)(c)(d)は、図9に示すブランク板から形成される筒状体の端部を封止する方法の一例を示す図。 図11Aは、第3の変形例による容器を示す斜視図。 図11Bは、図11Aに示す容器を作製するためのブランク板を示す平面図。 図12Aは、第4の変形例による容器を示す斜視図。 図12Bは、図12Aに示す容器を作製するためのブランク板を示す平面図。 図13(a)(b)は、図12Aに示す容器から得られる蓋部を用いて本体部を封止する方法を示す図。 図14Aは、第5の変形例による容器を示す斜視図。 図14Bは、図14Aに示す容器を作製するためのブランク板を示す平面図。 図15(a)(b)は、図14Aに示す容器から得られる蓋部を用いて本体部を封止する方法を示す図。 図16Aは、第6の変形例による容器を示す斜視図。 図16Bは、図16Aに示す容器を作製するためのブランク板を示す平面図。 図17(a)(b)は、図16Aに示す容器から得られる蓋部を用いて本体部を封止する方法を示す図。 図18Aは、第7の変形例による容器を示す斜視図。 図18Bは、図18Aに示す容器を作製するためのブランク板を示す平面図。 図19(a)(b)は、図18Aに示す容器から得られる蓋部を用いて本体部を封止する方法を示す図。
以下、図1乃至図6(a)(b)を参照して、本発明の実施の形態について説明する。ここでは、内袋、トレーや個包装体された複数の菓子などを収容することができる容器であって、再封機能を備えた容器について説明する。
容器
図1Aは、容器10を示す斜視図である。容器10は、対応する形状で切り出されたブランク板10Aを折り曲げて製函することにより作製される。図1Bは、図1Aに示す容器10を作製するためのブランク板10Aを示す平面図である。なお図1Bに示すブランク板10Aは、容器10に組立てられたときに外側に位置する面を描いたものである。
図1Aおよび図1Bに示すように、容器10は、互いに対向する天面11および底面12と、天面11と底面12との間で広がり、互いに対向する前面13および後面14と、前面13と後面14との間で広がる一対の第1側面15および第2側面16と、を含んでいる。図1Aおよび図1Bにおいては、前面13、後面14、第1側面15および第2側面16の上辺がそれぞれ符号33a、34a、35aおよび36aで表されている。また、前面13、後面14、第1側面15および第2側面16の下辺がそれぞれ符号33b、34b、35bおよび36bで表されている。また、前面13と第1側面15との間の側辺が符号33cで表され、前面13と第2側面16との間の側辺が符号33dで表され、後面14と第1側面15との間の側辺が符号34cで表され、後面14と第2側面16との間の側辺が符号34dで表されている。
また図1Bに示すように、容器10は、側辺33cを介して前面13に連接された接合片27をさらに含んでいてもよい。接合片27は、後述するように、前面13と第1側面15とを接着によって連結する際の糊代として利用される部分である。また容器10は、上辺33aを介して前面13に連接された天下面21をさらに含んでいてもよい。天下面21は、ブランク板10Aを折り曲げて容器10を作製する際、天面11を前面13、第1側面15および第2側面16に連結するために天面11の下面に接着される部分である。同様に、容器10は、下辺33bを介して前面13に連接された底上面22をさらに含んでいてもよい。底上面22は、ブランク板10Aを折り曲げて容器10を作製する際、底面12を前面13、第1側面15および第2側面16に連結するために底面12の上面に接着される部分である。このように本実施の形態による容器10は、接合片27、天下面21および底上面22を接着することによって製函される、いわゆるシールエンドカートンとして構成されている。これによって、容器10の製函を汎用のラインで実施することが可能になる。なお図示はしないが、容器10は、差し込みフラップを利用して製函するタイプのものであってもよい。
また図1Bに示すように、容器10は、上辺35aを介して第1側面15に連接された第1ダストフラップ23、および、上辺36aを介して第2側面16に連接された第2ダストフラップ24をさらに含んでいてもよい。ダストフラップ23,24は、ゴミなどが天面11と側面15,16との間の隙間から容器10の内部に入り込むことを防ぐために設けられるものである。同様に、容器10は、下辺35bを介して第1側面15に連接された第3ダストフラップ25、および、下辺36bを介して第2側面16に連接された第4ダストフラップ26をさらに含んでいてもよい。
なお本実施の形態においては、図1Bに示すように、天面11および底面12が後面14に連接されているが、これに限られることはない。図示はしないが、天面11や底面12が前面13や側面15,16に連接されていてもよい。例えば天面11および底面12が前面13に連接される場合、天下面21および底上面22が後面14に連接されることになる。また図1Aにおいては、容器10の上部が全域にわたって天面11によって構成される例を示したが、これに限られることはなく、容器10の上部が部分的に天面11以外の面によって構成されていてもよい。すなわち、容器10を上方から見た場合に、天面11以外の面が視認されてもよい。底面12についても同様である。
容器10の材料としては、保形性を有する厚紙やプラスチックシートなどが用いられ得る。
(切断部)
次に、容器10に形成されている、容器10を開封するための切断部について説明する。図1Aおよび図1Bに示すように、容器10には、第1側面15と後面14との間の境界上または後面14上に位置する一端40aから、第2側面16と後面14との間の境界上または後面14上に位置する他端40bまで、第1側面15、前面13および第2側面16を通って延びる一連の第1切断部40が形成されている。また容器10には、その一端50aが第1側面15上または後面14上において第1切断部40に接続されるとともにその他端50bが第2側面16上または後面14上において第1切断部40に接続され、かつ、第1側面15と天面11との間の境界、および第2側面16と天面11との間の境界に交わる、一連の第2切断部50がさらに形成されている。なお、第1切断部40および第2切断部50の具体的な構成が特に限られることはなく、ミシン目や切り欠きなど、所定の切断方向に沿って容器10を引き裂くことができる様々な構成が用いられ得る。なお図1Aおよび図1Bにおいては、第1切断部40および第2切断部50並びに切断部40,50の各構成要素には、点線の引き出し線を用いることによって符号が付されている。
以下、第1切断部40および第2切断部50について詳細に説明する。
〔第1切断部〕
図1Aおよび図1Bに示すように、第1切断部40は、一端40aから第1側面15と前面13との間の境界まで第1側面15上を延びる第1部分41と、他端40bから第2側面16と前面13との間の境界まで第2側面16上を延びる第2部分42と、第1部分41と第2部分42との間で前面13上を延びる第3部分43と、を含んでいる。また第1切断部40は、接合片27のうち製函された後に第1側面15上の第1部分41と重なる部分に形成された第4部分44をさらに含んでいてもよい。
第1切断部40の一端40aおよび他端40bは、同一水平面上に配置されている。このため、後述する蓋部70を用いて本体部75を封止する際、蓋部70と本体部75との間の境界が、天面11や底面12と平行に延びるようになる。なお、蓋部70と本体部75との間の境界に沿って蓋部70を折り畳む作業を容易にするため、後面14に、第1切断部40の一端40aおよび他端40bの間を延びる罫線14fが形成されていてもよい。罫線14fの具体的な構成が特に限られることはなく、エンボス加工によって形成された押し罫や、押し罫にさらにミシン目を形成することにより得られるリード罫など、公知の罫線が適宜用いられ得る。
第1部分41および第2部分42は、一端40aおよび他端40bから前面13に向かって水平に延びていてもよく、若しくは、一端40aおよび他端40bから前面13に向かって斜め下方へ延びていてもよい。なお図1Aおよび図1Bにおいては、第1部分41および第2部分42が直線状に延びる例を示したが、これに限られることはなく、第1部分41および第2部分42が曲線状に延びる部分を含んでいてもよい。第3部分43についても同様である。
図1A示すように、第1切断部40の一端40aから天面11までの距離S1は、第1側面15の幅S2以上となっている。これによって、後述する本体部75の開口部を蓋部70によって十分に封止することができる。また、図示はしないが、第1切断部40の他端40bから天面11までの距離も、第2側面16の幅以上となっている。より好ましくは、第1切断部40の一端40aから天面11までの距離S1、および、第1切断部40の他端40bから天面11までの距離は、第1側面15の幅S2と同等になっている。
〔第2切断部〕
本実施の形態において、第2切断部50は、第1切断部40の一端40aと第2切断部50の一端50aとが一致し、かつ第1切断部40の他端40bと第2切断部50の他端50bとが一致するよう、構成されている。このような第2切断部50は、図1Aおよび図1Bに示すように、一端50aから第1側面15と天面11との間の境界まで第1側面15上を延びる第1部分51と、他端50bから第2側面16と天面11との間の境界まで第2側面16上を延びる第2部分52と、第1部分51と第2部分52との間で天面11上または前面13上を延びる第3部分53と、を含んでいる。
本実施の形態において、第3部分53は、天面11、前面13および第1側面15が交わる点Pa、並びに、天面11、前面13および第2側面16が交わる点Pbを通って延び、かつ、天面11と前面13との間の境界上を延びている。このため、前面13のうち第1切断部40よりも天面11側に位置する部分は、第1切断部40および第2切断部50によって囲まれるようになっている。この結果、容器10を第1切断部40および第2切断部50に沿って開封することにより、前面13のうち第1切断部40よりも天面11側に位置する部分の全域を除去することができる。なお、前面13のうち第1切断部40よりも天面11側に位置する部分のことを、前面上部13aと称することもある。同様に、後面14、第1側面15および第2側面16のうち第1切断部40よりも天面11側に位置する部分のことを、後面上部14a、第1側面上部15aおよび第2側面上部16aと称することもある。また、前面13、後面14、第1側面15および第2側面16のうち第1切断部40よりも底面12側に位置する部分のことを、前面下部13b、後面下部14b、第1側面下部15bおよび第2側面下部16bと称することもある。
なお図1Aおよび図1Bに示すように、第2切断部50は、第1切断部40の他端40bの位置に、第2側面16から側方に突出したタブTが形成されるよう、第1切断部40に接続されていてもよい。例えば図1Bに示すように、第2切断部50がわずかに後面14上を通った後に第1切断部40の他端40bに接続されるように第2切断部50を構成することにより、このようなタブTを形成することができる。この場合、第1切断部40の他端40bおよび第2切断部50の他端50bはそれぞれ、後面14と第2側面16との間の境界からわずかに後面14側に変位した場所に位置することになる。
第1切断部40の他端40bの位置にタブTが形成される場合、第1切断部40の他端40bが開封作業の始点となり第1切断部40の一端40aが開封作業の終点となるよう、容器10が第1切断部40および第2切断部50に沿って開封される。この場合、容器10の切断方向、すなわち第1切断部40の他端40bから第1切断部40の一端40aに向かう方向が、接合片27の突出方向、すなわち前面13から接合片27に向かう方向に一致することになる。従って、開封作業を世スムーズに実施することができる。
内袋
次に図2を参照して、容器10に収容される内袋60について説明する。図2は、内袋60を示す正面図である。
内袋60は、食品などを適切に収容することができるよう構成されている。また内袋60は、容器10の内部に容易に挿入され得るとともに、容器10の各面11〜16の内面によって適切に保持されるよう、所定の柔軟性を有する材料から構成されている。内袋60を構成する基本素材としては、例えば、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリプロピレン系等の樹脂を用いることができる。
内袋60は、端縁を熱接着することによって作製されるものであってもよい。例えば、図2に示すように、内袋60は、内袋60の上縁に沿って延びる上側熱接着部分62aと、内袋60の下縁に沿って延びる下側熱接着部分62bと、内袋60の上縁から下縁に至るよう延びる中央熱接着部分62cと、によって接着されて封止されたものであってもよい。この場合、熱接着を実現するための層として、熱によって溶融する材料から構成された層が、上述の基本素材に積層されていてもよい。
また図2に示すように、内袋60には、内袋60を横断する易開封部分63が形成されていてもよい。易開封部分63とは、内袋60が開封され易くするための加工が施されている部分のことである。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用および効果について説明する。ここでは、はじめに、ブランク板10Aを製函して容器10を作製し、そして容器10内に内袋60を収容する方法について説明する。次に、容器10を開封し、その後に容器10を再封する方法について説明する。
容器の作製方法
はじめにブランク板10Aを準備し、次に、後面14と第1側面15との間の境界、および前面13と第2側面16との間の境界に沿って、すなわち側辺34cおよび側辺33dに沿って、ブランク板10Aを折り曲げる。その後、接着剤Adを用いて接合片27を第1側面15に接合する。これによって、前面13と第1側面15とが接合片27を介して連結された状態にあるブランク板が得られる。以下、このような状態にあるブランク板を折り畳みブランク板10Bと称することもある。図3A(a)および図3A(b)はそれぞれ、折り畳みブランク板10Bを示す断面図および平面図である。また図3Bは、図3A(b)に示す折り畳みブランク板10Bを裏側から、すなわち後面14および第2側面16側から見た場合を示す平面図である。なお、接合片27上に接着剤Adを塗布するタイミングが特に限られることはない。例えば、側辺34cおよび側辺33dに沿ってブランク板10Aを折り曲げた後に接合片27に接着剤Adを塗布してもよく、ブランク板10Aを折り曲げる前に接合片27に接着剤Adを塗布してもよい。
次に図4(a)〜(c)を参照して、折り畳みブランク板10Bを製函して容器10を作製するとともに容器10内に内袋60を挿入する方法について説明する。なお、折り畳みブランク板10Bを作製する工程と、容器10を作製する工程とは、同一工場内で実施されてもよく、別々の工場内で実施されてもよい。別々の工場内で実施される場合、折り畳みブランク板10Bが工場間で搬送されることになる。
はじめに図4(a)に示すように、折り畳みブランク板10Bを成形して筒状体にするとともに、筒状体のうち天面11側の端部または底面12側の端部のいずれか一方を封止する。図4(a)に示す例においては、筒状体のうち天面11側の端部が封止されている。
次に、図4(b)に示すように、筒状体のうち開放されている側の端部、すなわち底面12側の端部から内袋60を挿入する。その後、筒状体の底面12側の端部を封止する。これによって、内袋60が収容された容器10を得ることができる。
次に、図4(a)(b)に示す筒状体の端部を封止する方法について、図5(a)〜(d)を参照して説明する。なお、筒状体の天面11側の端部を封止する方法と、筒状体の底面12側の端部を封止する方法とは同一であるので、ここでは、筒状体の天面11側の端部を封止する方法についてのみ説明する。
図5(a)においては、説明の便宜上、筒状体の天面11側の端部に連接されている天面11、天下面21、第1ダストフラップ23および第2ダストフラップ24がそれぞれ外側に折り曲げられている状態が示されている。ここでは、はじめに図5(b)に示すように、筒状体の一端を覆うよう、第1ダストフラップ23および第2ダストフラップ24を内側に折り畳む。次に、図5(c)に示すように、第1ダストフラップ23および第2ダストフラップ24に重なるよう天下面21を内側に折り畳む。また、天下面21の外面(上面)、ダストフラップ23の外面(上面)のうち天下面21と重なっていない部分、および、ダストフラップ24の外面(上面)のうち天下面21と重なっていない部分に接着剤Adを塗布する。その後、図5(d)に示すように、天面11を内側に折り畳み、これによって天下面21の外面(上面)、ダストフラップ23の外面(上面)およびダストフラップ24の外面(上面)と天面11の内面(下面)とを接着する。このようにして、筒状体の一端を封止することができる。
容器の再封方法
次に、容器10の再封方法について説明する。はじめに消費者は、第1切断部40の他端40bに形成されたタブTをつまみ、このタブTを、第1切断部40の第2部分42および第2切断部50の第2部分52に沿って前面13側へ引っ張る。これによって、容器10の第2側面16が第2側面上部16aと第2側面下部16bとに分離される。次に消費者は、タブTを、第1切断部40の第3部分43および第2切断部50の第3部分53に沿って第1側面15側へ引っ張る。これによって、容器10の前面13が前面上部13aと前面下部13bとに分離される。最後に消費者は、タブTを、第1切断部40の第1部分41および第2切断部50の第1部分51に沿って後面14側へ引っ張る。これによって、容器10の第1側面15が第1側面上部15aと第1側面下部15bとに分離される。このようにして、図6(a)に示すように容器10を開封することができる。また、容器10のうち第1切断部40よりも天面11側に位置する部分から構成される蓋部70と、容器10のうち第1切断部40よりも底面12側に位置する部分から構成される本体部75とを、開封と同時に形成することができる。本体部75は、内袋60を収容することができる程度の寸法で構成されている。なお一般に、開封される前の内袋60には、内容物とともに、空気あるいは窒素などの気体が充填されているため、内袋60の体積が大きくなっている。しかしながら、一旦内袋60が開封されると、そのような気体が消散して内袋60の体積が減少するため、内袋60を本体部75内に容易に収容することができるようになる。なお、開封された状態にある容器を符号10Cで示すこともある。
次に、後面14上に形成されている罫線14fを軸として、蓋部70を前面13側に倒す。ここで本実施の形態によれば、開封作業の際、前面13のうち第1切断部40よりも天面11側に位置する部分が取り除かれている。また、第1切断部40の一端40aから天面11までの距離S1が、第1側面15の幅S2以上となっている。さらに、蓋部70を前面13側に倒す際の軸となる罫線14fは、第1切断部40の一端40aから他端40bに向かって水平に延びている。このため図6(b)に示すように、蓋部70と本体部75の前面下部13bとの間の干渉を生じさせることなく、本体部75の上部の開口を蓋部70によって上方から容易に覆うことができる。すなわち、開封と同時に形成される蓋部70を利用して、容器10の再封を容易に実現することができる。なお、再封された状態の容器を符号10Dで示すこともある。
なお、天面11の幅Sと、一対の側面15,16間の間隔Sとが同一である場合、蓋部70の一対の側面上部15a,16aと、本体部75の側面下部15b,16bとが干渉してしまうことが考えられる。しかしながら、本実施の形態においては、一対の側面上部15a,16a間の前面上部13aが開封工程の際に除去されている。このため、前面上部13aが残っている場合に比べて、一対の側面上部15a,16aを部分的に歪めることなどによって、蓋部70の一対の側面上部15a,16a間の間隔を容易に広げることができる。従って、蓋部70の一対の側面上部15a,16aと本体部75の側面下部15b,16bとが干渉してしまうことを容易に回避することができる。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を参照しながら、変形例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。また、上述した実施の形態において得られる作用効果が変形例においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
第1の変形例
はじめに図7A乃至図8(a)(b)(c)を参照して、蓋部70を本体部75に係止するための構造が設けられた容器10の例について説明する。
本変形例においては、図7Aおよび図7Bに示すように、第1切断部40のうち前面13を通る第3部分43は、容器10が第1切断部40および第2切断部50に沿って開封された後に蓋部70側の前面13(前面下部13b)に舌片13cが形成されるよう、前面13の上辺33aに向かって部分的に突出している。なお、舌片13cの形状、すなわち、第3部分43に形成される突出部43aの形状が特に限られることはなく、円弧形状、U字形状、V字形状またはコの字形状など、様々な形状を採用することができる。
また図7Bに示すように、第1ダストフラップ23および第2ダストフラップ24には、容器10が再封される際に上述の舌片13cを係止することができる切り欠き23a,24aがそれぞれ形成されている。以下、図8(a)(b)を参照して、切り欠き23a,24aによってもたらされる構造について説明する。
図8(a)は、図7Aに示す容器10の天面11およびダストフラップ23,24を容器10の内側から見た場合を示す図であり、図8(b)は、図8(a)に示す天面11およびダストフラップ23,24を示す断面図である。図8(a)に示すように、天面11とダストフラップ23,24とが重ね合せられた状態においては、ダストフラップ23,24の切り欠き23a,24aが互いに連通して1つの空間が形成されている。この空間は、図8(b)に示すように、天面11の法線方向に沿ってダストフラップ23,24側から見た場合には、窪み11aとして機能することができる。この場合、蓋部70を用いて本体部75を再封すると、図8(c)に示すように、ダストフラップ23,24の切り欠き23a,24aによって形成された窪み11aの位置に、本体部75の舌片13cが到達する。この場合、前面下部13bの外面に近接するよう折り畳まれていた舌片13cは、容器10を構成する材料の弾性に基づいて前面下部13bの外面から離れようとし、これによって、舌片13cが窪み11aに入り込む。このようにして、窪み11aによって舌片13cが係止されるようになる。このため、本体部75が蓋部70によって再封された状態を安定に維持することができる。
第2の変形例
次に図9および図10(a)(b)(c)(d)を参照して、第1ダストフラップ23および第2ダストフラップ24を天面11に強固に固定するための構造が設けられた容器10について説明する。
図5(a)〜(d)に示す上述の本実施の形態においては、筒状体の端部の封止方法として、天面11と天下面21との間のみを接着する方法を示した。この場合、第1ダストフラップ23および第2ダストフラップ24は天下面21や天面11に対して固定されていないため、ダストフラップ23,24の位置が不安定になってしまうことが考えられる。このような課題を解決するため、本変形例においては、図9に示すように、天下面21のうち製函された際に第1ダストフラップ23および第2ダストフラップ24と接する部分に貫通孔21aを形成することを提案する。
以下、図10(a)〜(d)を参照して、図9に示すブランク板10Aから形成される筒状体の天面11側の端部を封止する方法について説明する。
図10(a)においては、図5(a)の場合と同様に、説明の便宜上、筒状体の天面11側の端部に連接されている天面11、天下面21、第1ダストフラップ23および第2ダストフラップ24がそれぞれ外側に折り曲げられている状態が示されている。ここでは、はじめに図10(b)に示すように、筒状体の一端を覆うよう、第1ダストフラップ23および第2ダストフラップ24を内側に折り畳む。次に、図10(c)に示すように、第1ダストフラップ23および第2ダストフラップ24に重なるよう天下面21を内側に折り畳む。また、天下面21の外面(上面)に接着剤Adを塗布する。ここで天下面21には上述のように貫通孔21aが形成されており、このため接着剤Adの一部は、貫通孔21aを通って第1ダストフラップ23の外面(上面)および第2ダストフラップ24の外面(上面)に至る。その後、図10(d)に示すように、天面11を内側に折り畳む。これによって、天下面21の外面(上面)と天面11の内面(下面)とを接着し、同時に、第1ダストフラップ23の外面(上面)および第2ダストフラップ24の外面(上面)と天面11の内面(下面)とを接着することができる。このように本変形例によれば、天面11と天下面21との間を接着するだけでなく、天面11と第1ダストフラップ23および第2ダストフラップ24との間を同時に接着することができる。このため、筒状体の天面11側の端部を封止するために要する工数を増加させることなく、第1ダストフラップ23および第2ダストフラップ24を天面11に強固に固定することができる。さらに図10(c)に示すように、ダストフラップ23の外面(上面)のうち天下面21と重なっていない部分、および、ダストフラップ24の外面(上面)のうち天下面21と重なっていない部分にも接着剤Adを塗布すると、天面11と天下面21およびダストフラップ23,24とをより強固に固定することができる。このため、本体部75が蓋部70によって再封された状態をより安定に維持することができる。
第3の変形例
次に図11Aおよび図11Bを参照して、第1側面15上における第2切断部50の経路に関する変形例について説明する。
上述のように、折り畳みブランク板10Bを作製する工程と、容器10を作製する工程とは、別々の工場内で実施されることがある。この場合、折り畳みブランク板10Bが工場間で搬送されることになる。このことは、各面13〜16が後面14と第1側面15との間の境界、および前面13と第2側面16との間の境界に沿って折り返されている状態が長時間にわたって継続することを意味している。この場合、折り返されている境界に近接して第2切断部50が延びていると、搬送中に第2切断部50の一部が破断してしまうことが懸念される。このような課題を解決するため、本変形例においては、図11Aに示すように、第2切断部50のうち第2側面16上を延びる第2部分52が、天面11、前面13および第2側面16が交わる点Pbの近傍において、第2側面16と前面13との間の境界よりも第2側面16の上辺36aに近接して延びるよう、第2切断部50を構成することを提案する。
なお図11Aに示す例においては、第2切断部50の第2部分52のうち「点Pbの近傍において、第2側面16と前面13との間の境界よりも第2側面16の上辺36aに近接するよう延びる」部分に、符号52aが付されている。「第2側面16と前面13との間の境界よりも第2側面16の上辺36aに近接する」とは、符号52aが付されている部分と、第2側面16の上辺36aとが成す角が、符号52aが付されている部分と、第2側面16と前面13との間の境界とが成す角よりも小さくなっていることを意味している。本変形例によれば、このように第2部分52を構成することにより、図11Bに示すように、折り畳みブランク板10Bにおいて折り曲げられている部分から第1部分52を遠ざけることができ、これによって、搬送中に第2部分52の一部が破断してしまうことを抑制することができる。
なお第2部分52の部分52aが第2側面16の上辺36aに近づきすぎると、第2ダストフラップ24を折り曲げた際に部分52aが破断してしまうことが懸念される。従って、部分52aが第2側面16の上辺36aに近づきすぎないことが好ましい。例えば、第2部分52の部分52aと第2側面16の上辺36aとが成す角は、45°より小さく、かつ45°に近いことが好ましい。
また図11Aに示すように、デザインの対称性のため、第2切断部50のうち第1側面15上を延びる第1部分51も、天面11、前面13および第1側面15が交わる点Paの近傍において、第1側面15と前面13との間の境界よりも第1側面15の上辺35aに近接するよう延びるよう、第2切断部50が構成されていてもよい。
第4の変形例
次に図12A乃至図13(a)(b)を参照して、第2切断部50の第3部分53の経路に関する変形例について説明する。
上述の本実施の形態および各変形例においては、第2切断部50において、第1部分51と第2部分52との間を延びる第3部分53が、天面11と前面13との間の境界上を延びる例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図12Aおよび図12Bに示すように、第3部分53が、天面11と後面14との間の境界に向かって凸となるよう形成された突出部53aを含んでいてもよい。このことにより、容器10の初期開封作業を容易に実施することができる。なお本変形例においては、ブランク板10Aが製函されて容器10となったときに、天下面21のうち上述の突出部53aが形成されている部分が少なくとも部分的に上方から視認され得るよう、天面11の寸法が定められているか、若しくは、図示はしないが、天面11のうち天下面21の突出部53aと重なる部分に突出部53aと同様の切断部が形成されているものとする。図12Bに示すように、前面13の上辺33aであって突出部53aに対応する箇所には罫線53fが形成されていてもよい。
図13(a)(b)は、図12Aに示す容器から得られる蓋部を用いて本体部を封止する方法を示す図である。本変形例によれば、図13(a)(b)に示すように、蓋部70の上辺33aには、すなわち図13(b)に示す再封された容器10Dにおいて蓋部70の下縁となる部分には、上述の第3部分53の突出部53aに基づく切り欠き11bが形成される。このため、このような切り欠き11bが形成されていない場合に比べて、蓋部70を持ち上げて容器10Dを再び開封する作業を容易に実施することができる。
なお、切り欠き11bの形状、すなわち、第3部分53に形成される突出部53aの形状が特に限られることはなく、円弧形状、U字形状、V字形状またはコの字形状など、様々な形状を採用することができる。
第5の変形例
上述の第4の変形例においては、第3部分53が、天面11と後面14との間の境界に向かって凸となるよう形成された突出部53aを含む例を示したが、これに限られることはなく、図14Aおよび図14Bに示すように、突出部53aは、前面13と底面12との間の境界に向かって凸となるよう形成された突出部53bを含んでいてもよい。第4の変形例の場合と同様に、前面13の上辺33aであって突出部53bに対応する箇所には罫線53fが形成されていてもよい。このような突出部53bを形成することにより、図15(a)(b)に示すように、蓋部70の上辺33aに、すなわち図15(b)に示す再封された容器10Dにおいて蓋部70の下縁となる部分に突出片11cを形成することができる。
また本変形例においては、図14A乃至図15(a)(b)に示すように、前面13のうち再封された状態のときに上述の突出片11cに対応する位置に、差し込み口13dが、例えば矩形状の開口として形成されている。このため、図15(b)に示すように、蓋部70の天面11に形成された突出片11cを本体部75の前面下部13bに形成された差し込み口13dに差し込むことができる。このことにより、本体部75が蓋部70によって再封された状態を安定に維持することができる。なお本変形例において、上述の差し込み口13dは必ずしも形成されていなくてもよい。この場合、突出片11cを摘み片として使用することができるため、蓋部70を持ち上げて容器10Dを再び開封する作業を容易に実施することができる。
なお、突出片11cの形状、すなわち、第3部分53に形成される突出部53bの形状が特に限られることはなく、円弧形状、U字形状、V字形状またはコの字形状など、様々な形状を採用することができる。また、差し込み口13dの形状が特に限られることはなく、切り込み線状など、様々な形状を採用することができる。切り込み線としては、例えば、上辺33aと平行な直線、前面13と天面11との間の境界に向かって凸となるよう形成された円弧形状、U字形状、V字形状またはコの字形状の線とすることができる。
第6の変形例
次に図16A乃至図17(a)(b)を参照して、第2切断部50の第1部分51および第2部分52の経路に関する変形例について説明する。
上述の本実施の形態および各変形例においては、第2切断部50が、後面14と第1側面15との間の境界または境界からわずかに後面14側に変位した位置において、並びに、後面14と第2側面16との間の境界または境界からわずかに後面14側に変位した位置において、第1切断部40に接続される例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図16Aおよび図16Bに示すように、第2切断部50は、前面13と第1側面15との間の境界において、並びに、前面13と第2側面16との間の境界において、第1切断部40に接続されていてもよい。すなわち、第2切断部50の一端50aおよび他端50bが、前面13と第1側面15との間の境界上および前面13と第2側面16との間の境界上に位置していてもよい。
本変形例において、第2切断部50は、前面13と第1側面15との間の境界上を一端50aから点Paに向かって延びる第1部分51と、前面13と第2側面16との間の境界上を他端50bから点Pbに向かって延びる第2部分52と、第1部分51と第2部分52との間を延びる第3部分53と、を含んでいる。このような第2切断部50が形成された容器10においても、図17(a)に示すように、容器10を第1切断部40および第2切断部50に沿って開封することにより、前面13のうち第1切断部40よりも天面11側に位置する部分の全域を除去することができる。このため、図17(b)に示すように、開封と同時に形成される蓋部70を利用して、容器10の再封を容易に実現することができる。
なお図16Bに示すように、第2切断部50の第2部分52は、後面14と第2側面16との間の境界に向かって凸となるよう形成された突出部52bを含んでいてもよい。このことにより、容器10の初期開封作業を容易に実施することができる。また図16Bに示すように、前面13と第2側面16との間の側辺33dであって突出部52bに対応する箇所には罫線52fが形成されていてもよい。この場合、図17(a)に示すように、蓋部70の第2側面上部16aのうち再封状態において蓋部70の下縁となる縁部には、上述の第2部分52の突出部52bに基づく切り欠き16cが形成されている。このため、このような切り欠き16cが形成されていない場合に比べて、蓋部70を持ち上げて容器10Dを再び開封する作業を容易に実施することができる。
なお、切り欠き16cの形状、すなわち、第2部分52に形成される突出部52bの形状が特に限られることはなく、円弧形状、U字形状、V字形状またはコの字形状など、様々な形状を採用することができる。また、切り欠きが蓋部70の第2側面上部16aに形成される例を示したが、これに限られることはなく、図示はしないが、同様の切り欠きが第1側面上部15aに形成されてもよい。また図13(a)(b)に示す上述の第4の変形例の場合と同様に、蓋部70の天面11に切り欠きが形成されていてもよい。
第7の変形例
次に図18A乃至図19(a)(b)を参照して、第1切断部40の経路に関する変形例について説明する。
上述の本実施の形態および各変形例においては、第1切断部40の第1部分41および第2部分42が水平方向に延びる例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図18Aおよび図18Bに示すように、第1部分41および第2部分42は、一端40aおよび他端40bから前面13に向かって斜め下方へ延びていてもよい。この場合、第2切断部50は、第1切断部40の一端40aと第2切断部50の一端50aとが一致し、かつ、第1切断部40の他端40bと第2切断部50の他端50bとが一致するよう構成されていてもよい。また、第2切断部50の第1部分51および第2部分52は、一端50aおよび他端50bから前面13に向かって水平に延びる部分と、前面13の側辺33cおよび側辺33dに沿って天面11に向かって延びる部分と、を含んでいてもよい。なお第2切断部50は、図18Bに示すように、接合片27のうち製函された後に第1側面15上の第1部分51と重なる部分に形成された第4部分54をさらに含んでいてもよい。
このような第1切断部40および第2切断部50が形成された容器10においても、図19(a)に示すように、容器10を第1切断部40および第2切断部50に沿って開封することにより、前面13のうち第1切断部40よりも天面11側に位置する部分の全域を除去することができる。このため、図19(b)に示すように、開封と同時に形成される蓋部70を利用して、容器10の再封を容易に実現することができる。また本変形例によれば、第1部分41および第2部分42が、一端40aおよび他端40bから前面13に向かって斜め下方へ延びることにより、図19(a)に示すように、本体部75の前面下部13bの上辺が、後面14上の罫線14fよりも下方に位置することになる。このため、本体部75から内袋60を取り出す作業を容易にすることができる。また本変形例によれば、第2切断部50の第1部分51および第2部分52が、一端50aおよび他端50bから前面13に向かって水平に延びる部分を含んでいる。このため、再封された容器10Dにおいて、蓋部70の縁部が本体部75の側辺34cおよび側辺34dに一致するようになり、これによって容器10Dの意匠性を高めることができる。
なお第2切断部50の第3部分53は、図12Bに示す上述の第4の変形例の場合と同様に、天面11と後面14との間の境界に向かって凸となるよう形成された突出部53aを含んでいてもよい(図18B参照)。このことにより、容器10の初期開封作業を容易に実施することができる。また図19(a)(b)に示すように、蓋部70の上辺33aには、すなわち図19(b)に示す再封された容器10Dにおいて蓋部70の下縁となる部分には、上述の第3部分53の突出部53aに基づく切り欠き11bが形成される。このため、このような切り欠き11bが形成されていない場合に比べて、蓋部70を持ち上げて容器10Dを再び開封する作業を容易に実施することができる。また、切り欠きが蓋部70の天面11に形成される例を示したが、これに限られることはなく、図17(a)(b)に示す上述の第6の変形例の場合と同様に、蓋部70の第1側面上部15aまたは第2側面上部16aに切り欠きが形成されていてもよい。
その他の変形例
また上述の本実施の形態および各変形例においては、容器10内に内袋60が収容される例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、食品などが、内袋60を用いることなく容器10内に直接収容されてもよい。
10 容器
10A ブランク板
10B 折り畳みブランク板
10C 開封された容器
10D 再封された容器
11 天面
11a 段差
11b 切り欠き
11c 突出片
12 底面
13 前面
13c 舌片
13d 差し込み口
14 後面
15 第1側面
16 第2側面
21 天下面
21a 貫通孔
22 底上面
23〜26 第1〜第4ダストフラップ
27 接合片
33a〜36a 上辺
33b〜36b 下辺
33c,33d,34c,34d 側辺
40 第1切断部
40a 一端
40b 他端
41 第1部分(一端から第1側面と前面との間の境界までの部分)
42 第2部分(他端から第2側面と前面との間の境界までの部分)
43 第3部分(第1部分と第2部分との間を延びる部分)
50 第2切断部
50a 一端
50b 他端
51 第1部分(一端から第1側面と天面との間の境界まで延びる部分)
52 第2部分(他端から第1側面と天面との間の境界まで延びる部分)
53 第3部分(第1部分と第2部分との間を延びる部分)
60 内袋
62 熱接着部分
63 易開封部分
70 蓋部
75 本体部

Claims (9)

  1. 再封機能を備えた容器であって、
    前記容器は、互いに対向する天面および底面と、前記天面と前記底面との間で広がり、互いに対向する前面および後面と、前記前面と前記後面との間で広がる第1側面および第2側面と、を含み、
    前記容器には、前記第1側面と前記後面との間の境界上または前記後面上に位置する一端から、前記第2側面と前記後面との間の境界上または前記後面上に位置する他端まで、前記第1側面、前記前面および前記第2側面を通って延びる一連の第1切断部が形成されており、
    前記容器には、その一端が前記第1側面上または前記後面上において前記第1切断部に接続されるとともにその他端が前記第2側面上または前記後面上において前記第1切断部に接続され、かつ、前記第1側面と前記天面との間の境界、および前記第2側面と前記天面との間の境界に交わる、一連の第2切断部がさらに形成されており、
    前記第2切断部は、前記天面、前記前面および前記第1側面が交わる点、並びに、前記天面、前記前面および前記第2側面が交わる点を通って延びており、
    前記第2切断部のうち前記第1側面上を延びる部分は、前記天面、前記前面および前記第1側面が交わる点の近傍において、前記第1側面と前記前面との間の境界よりも前記第1側面の上辺に近接するよう延びている、容器。
  2. 前記後面に、前記第1切断部の一端および他端の間を延びる罫線が形成されている、請求項1に記載の容器。
  3. 前記第2切断部は、前記前面のうち前記第1切断部よりも前記天面側に位置する部分を前記第1切断部とともに囲うよう形成されている、請求項1または2に記載の容器。
  4. 前記第1切断部の一端と前記第2切断部の一端とが一致しており、かつ前記第1切断部の他端と前記第2切断部の他端とが一致している、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の容器。
  5. 前記第2切断部の一端が、前記前面と前記第1側面との間の境界上において前記第1切断部に接続されており、かつ、前記第2切断部の他端が、前記前面と前記第2側面との間の境界上において前記第1切断部に接続されている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の容器。
  6. 前記第1側面の上辺に連接された第1ダストフラップと、前記第2側面の上辺に連接された第2ダストフラップと、をさらに含む、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の容器。
  7. 前記第1切断部のうち前記前面を通る部分は、前記容器が前記第1切断部および前記第2切断部に沿って開封された後に前記前面に舌片が形成されるよう、前記前面の上辺に向かって部分的に突出しており、
    前記第1ダストフラップおよび前記第2ダストフラップには、前記容器が再封される際に前記舌片を係止することができる切り欠きが形成されている、請求項6に記載の容器。
  8. 前記前面の上辺または前記後面の上辺に連接された天下面をさらに含み、
    前記天面の下面には前記天下面が接着剤を介して接着されており、前記天下面の下面には前記第1ダストフラップおよび前記第2ダストフラップが接しており、
    前記天下面のうち前記第1ダストフラップおよび前記第2ダストフラップと接する部分に貫通孔が形成されている、請求項6または7に記載の容器。
  9. 前記第1切断部の一端から前記天面までの距離が、前記第1側面の幅以上となっている、請求項1乃至のいずれか一項に記載の容器。
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