JP6210143B1 - リチウムイオン二次電池用正極材料、リチウムイオン二次電池用正極、リチウムイオン二次電池 - Google Patents
リチウムイオン二次電池用正極材料、リチウムイオン二次電池用正極、リチウムイオン二次電池 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6210143B1 JP6210143B1 JP2016192876A JP2016192876A JP6210143B1 JP 6210143 B1 JP6210143 B1 JP 6210143B1 JP 2016192876 A JP2016192876 A JP 2016192876A JP 2016192876 A JP2016192876 A JP 2016192876A JP 6210143 B1 JP6210143 B1 JP 6210143B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- positive electrode
- lithium ion
- ion secondary
- secondary battery
- electrode material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M4/36—Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M10/00—Secondary cells; Manufacture thereof
- H01M10/05—Accumulators with non-aqueous electrolyte
- H01M10/052—Li-accumulators
- H01M10/0525—Rocking-chair batteries, i.e. batteries with lithium insertion or intercalation in both electrodes; Lithium-ion batteries
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M4/13—Electrodes for accumulators with non-aqueous electrolyte, e.g. for lithium-accumulators; Processes of manufacture thereof
- H01M4/136—Electrodes based on inorganic compounds other than oxides or hydroxides, e.g. sulfides, selenides, tellurides, halogenides or LiCoFy
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M4/36—Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
- H01M4/362—Composites
- H01M4/366—Composites as layered products
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M4/36—Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
- H01M4/58—Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of inorganic compounds other than oxides or hydroxides, e.g. sulfides, selenides, tellurides, halogenides or LiCoFy; of polyanionic structures, e.g. phosphates, silicates or borates
- H01M4/5825—Oxygenated metallic salts or polyanionic structures, e.g. borates, phosphates, silicates, olivines
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M4/62—Selection of inactive substances as ingredients for active masses, e.g. binders, fillers
- H01M4/624—Electric conductive fillers
- H01M4/625—Carbon or graphite
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M10/00—Secondary cells; Manufacture thereof
- H01M10/05—Accumulators with non-aqueous electrolyte
- H01M10/052—Li-accumulators
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M2004/026—Electrodes composed of, or comprising, active material characterised by the polarity
- H01M2004/028—Positive electrodes
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Electrochemistry (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Composite Materials (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
Abstract
Description
リチウムイオン二次電池の負極材料の負極活物質としては、一般に炭素系材料またはリチウムイオンを可逆的に脱挿入可能な性質を有するLi含有金属酸化物が用いられる。そのようなLi含有金属酸化物としては、例えば、チタン酸リチウム(Li4Ti5O12)が挙げられる。
なお、本実施の形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
本実施形態のリチウムイオン二次電池用正極材料は、LixAyMzPO4(0≦x≦1.1、0.8≦y≦1.1、0≦z≦0.2、但し、Aは、Fe、Mn、CoおよびNiからなる群から選択される少なくとも1種であり、Mは、Mg、Ca、Co、Sr、Ba、Ti、Zn、B、Al、Ga、In、Si、Geおよび希土類元素からなる群から選択される少なくとも1種)で表わされる中心粒子と、その中心粒子の表面を被覆する炭素質被膜とを含み、ラマンスペクトル分析の1580±50cm−1の波数帯域におけるスペクトルのピーク強度(I1580)の1360±50cm−1の波数帯域におけるスペクトルのピーク強度(I1360)に対する比であるR値(I1580/I1360)を5点測定したときの平均値が0.80以上かつ1.10以下、前記R値を5点測定したときの標準偏差が0.010以下である。
正極材料粒子(リチウムイオン二次電池用正極材料の粒子)は、LixAyMzPO4(0≦x≦1.1、0.8≦y≦1.1、0≦z≦0.2、但し、Aは、Fe、Mn、CoおよびNiからなる群から選択される少なくとも1種であり、Mは、Mg、Ca、Co、Sr、Ba、Ti、Zn、B、Al、Ga、In、Si、Geおよび希土類元素からなる群から選択される少なくとも1種)で表わされる中心粒子と、その中心粒子の表面を被覆する炭素質被膜とを含む。
正極材料粒子の平均一次粒子径が10nm以上であると、正極材料粒子の比表面積が増えることで必要になる炭素の質量の増加を抑制し、リチウムイオン二次電池の充放電容量が低減することを抑制できる。一方、正極材料粒子の平均一次粒子径が700μm以下であると、正極材料粒子内でのリチウムイオンの移動または電子の移動にかかる時間が長くなることを抑制できる。これにより、リチウムイオン二次電池の内部抵抗が増加して出力特性が悪化することを抑制できる。
炭素量が0.1質量%以上であると、リチウムイオン二次電池の高速充放電レートにおける放電容量が高くなり、充分な充放電レート性能を実現することができる。一方、炭素量が10質量%以下であると、正極材料粒子の単位質量当たりのリチウムイオン二次電池の電池容量が必要以上に低下することを抑制できる。
炭素担持量割合が0.01g/m2以上であると、リチウムイオン二次電池の高速充放電レートにおける放電容量が高くなり、充分な充放電レート性能を実現することができる。一方、炭素担持量割合が0.5g/m2以下であると、正極材料粒子の単位質量当たりのリチウムイオン二次電池の電池容量が必要以上に低下することを抑制できる。
比表面積が5m2/g以上であると、正極材料粒子の粗大化を抑制して、その粒子内におけるリチウムの拡散速度を速くすることができる。これにより、リチウムイオン二次電池の電池特性を改善することができる。
また、正極材料粒子の比表面積の上限値は、所望の効果が得られれば特に限定されず、50m2/g以下であってもよく、20m2/g以下であってもよい。
本実施形態のリチウムイオン二次電池用正極材料を構成する中心粒子は、LixAyMzPO4(0≦x≦1.1、0.8≦y≦1.1、0≦z≦0.2、但し、Aは、Fe、Mn、CoおよびNiからなる群から選択される少なくとも1種であり、Mは、Mg、Ca、Co、Sr、Ba、Ti、Zn、B、Al、Ga、In、Si、Geおよび希土類元素からなる群から選択される少なくとも1種)で表される正極活物質からなる。
なお、希土類元素とは、ランタン系列であるLa、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、YbおよびLuの15元素のことである。
中心粒子の一次粒子の平均一次粒子径が5nm以上であると、中心粒子の一次粒子の表面を炭素質被膜で充分に被覆することができる。そして、リチウムイオン二次電池の高速充放電における放電容量を高くし、充分な充放電性能を実現することができる。一方、中心粒子の一次粒子の平均一次粒子径が800nm以下であると、中心粒子の一次粒子の内部抵抗を小さくすることができる。そして、リチウムイオン二次電池の高速充放電における放電容量を高くすることができる。
中心粒子の一次粒子の形状が球状であることで、リチウムイオン二次電池用正極材料と、バインダー樹脂(結着剤)と、溶剤とを混合して、正極材料ペーストを調製する際の溶剤量を低減することができる。また、中心粒子の一次粒子の形状が球状であることで、正極材料ペーストの電極集電体への塗工が容易となる。さらに、中心粒子の一次粒子の形状が球状であれば、中心粒子の一次粒子の表面積が最小となり、正極材料ペーストにおけるバインダー樹脂(結着剤)の配合量を最小限にすることができる。その結果、本実施形態のリチウムイオン二次電池用正極材料を用いた正極の内部抵抗を小さくすることができる。また、中心粒子の一次粒子の形状が球状であれば、正極材料を最密充填し易くなるため、正極の単位体積当たりのリチウムイオン二次電池用正極材料の充填量が多くなる。その結果、正極密度を高くすることができ、高容量のリチウムイオン二次電池が得られる。
炭素質被膜は、中心粒子の表面を被覆する。
中心粒子の表面を炭素質被膜で被覆することにより、リチウムイオン二次電池用正極材料の電子伝導性を向上させることができる。
炭素質被膜の厚みが0.2nm以上であると、炭素質被膜の厚みが薄すぎるために所望の抵抗値を有する膜を形成することができなくなることを抑制できる。そして、リチウムイオン二次電池用正極材料としての導電性を確保することができる。一方、炭素質被膜の厚みが10nm以下であると、リチウムイオン二次電池用正極材料の単位質量当たりの電池容量が低下することを抑制できる。
また、炭素質被膜の厚みが0.2nm以上かつ10nm以下であると、リチウムイオン二次電池用正極材料を最密充填し易くなるため、正極の単位体積当たりのリチウムイオン二次電池用正極材料の充填量が多くなる。その結果、正極密度を高くすることができ、高容量のリチウムイオン二次電池が得られる。
中心粒子に対する炭素質被膜の被覆率は60%以上かつ95%以下であることが好ましく、80%以上かつ95%以下であることがより好ましい。炭素質被膜の被覆率が60%以上であることで、炭素質被膜の被覆効果が十分に得られる。
これにより、上記のR値の5点平均値が0.80以上であると、炭素質被膜が黒鉛の六角網面の積層の乱れを適度に有することで、炭素質被膜中をリチウムが容易に移動しやすい。一方、上記のR値の5点平均値が1.10以下であると、炭素質被膜中の炭化度が充分に進行することで、リチウムイオン二次電池用正極材料として必要な電子伝導性を担保することができる。
本実施形態のリチウムイオン二次電池用正極材料の製造方法(以下、単に正極材料の製造方法と言うことがある。)は、LixAyMzPO4(0≦x≦1.1、0.8≦y≦1.1、0≦z≦0.2、但し、Aは、Fe、Mn、CoおよびNiからなる群から選択される少なくとも1種であり、Mは、Mg、Ca、Co、Sr、Ba、Ti、Zn、B、Al、Ga、In、Si、Geおよび希土類元素からなる群から選択される少なくとも1種)で表わされる正極活物質からなる中心粒子を含むリチウムイオン二次電池用正極材料の製造方法であり、リチウム塩、Feを含む金属塩、Mnを含む金属塩、Mを含む化合物およびリン酸化合物のうち、少なくともリチウム塩、Feを含む金属塩およびリン酸化合物を分散媒中に分散させて分散液を調製し、耐圧容器内で分散液を加熱し、正極活物質の前駆体を得る工程(A)と、正極活物質の前駆体に、炭素質被膜源となる有機化合物を添加して混合物を調製する工程(B)と、混合物を焼成鞘に入れて焼成する工程(C)とを含む。混合物を調製する工程(B)は、正極活物質の前駆体より熱伝導率が高い熱伝導補助物質をさらに添加して混合物を調製する工程である。あるいは、混合物を焼成する工程(C)は、正極活物質の前駆体より熱伝導率が高い熱伝導補助物質を混合物に添加した後、混合物を焼成する工程である。
本実施形態の正極材料の製造方法における工程(A)では、リチウム塩、Feを含む金属塩、Mnを含む金属塩、Mを含む化合物およびリン酸化合物のうち、少なくともリチウム塩、Feを含む金属塩およびリン酸化合物を分散媒中に分散させて分散液を調製し、耐圧容器内で分散液を加熱し、正極活物質の前駆体を得る。
Li元素に換算したリチウム塩、Fe元素に換算したFeを含む金属塩、Mn元素に換算したMnを含む金属塩、M元素に換算したMを含む化合物およびリン元素に換算したリン酸化合物のモル比(Li:Fe:Mn:M:P)は、好ましくは1以上かつ4以下:0以上かつ1.5以下:0以上かつ1.5以下:0以上かつ0.2以下:1であり、より好ましくは2.5以上かつ3.5以下:0以上かつ1.1以下:0以上かつ1.1以下:0以上かつ0.1以下:1である。
これらの原料を均一に混合する点を考慮すると、それぞれの原料の水溶液を調製し、それらの水溶液を混合することによって分散液を調製することが好ましい。
高純度であり、結晶性が高くかつ非常に微細な中心粒子を得る必要があることから、この分散液における原料のモル濃度は、1.1mol/L以上かつ2.2mol/L以下であることが好ましい。
なお、リン酸リチウム(Li3PO4)は、分散液の調製用のリン酸化合物としても用いることができる。
水性溶媒としては、リチウム塩、Feを含む金属塩、Mnを含む金属塩、Mを含む金属塩、リン酸化合物を溶解させることのできる溶媒であればよく、特に限定されないが、例えば、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール(イソプロピルアルコール:IPA)、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、オクタノール、ジアセトンアルコール等のアルコール類、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、γ−ブチロラクトン等のエステル類、ジエチルエーテル、エチレングルコールモノメチルエーテル(メチルセロソルブ)、エチレングルコールモノエチルエーテル(エチルセロソルブ)、エチレングルコールモノブチルエーテル(ブチルセロソルブ)、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン(MEK)、メチルイソブチルケトン(MIBK)、アセチルアセトン、シクロヘキサノン等のケトン類、ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール等のグリコール類等を挙げることができる。これらの水性溶媒は、1種のみを単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
上記の原料を溶媒に分散させる装置としては、例えば、遊星ボールミル、振動ボールミル、ビーズミル、ペイントシェーカーおよびアトライタ等の媒体粒子を高速で攪拌する媒体攪拌型分散装置が好適に用いられる。
本実施形態の正極材料の製造方法における工程(B)では、上記の正極活物質の前駆体に、炭素質被膜源となる有機化合物を添加して混合物を調製する。
前駆体に対する有機化合物の配合量が0.15質量部以上であると、この有機化合物を熱処理することにより生じる炭素質被膜の中心粒子の表面における被覆率を80%以上にすることができる。これにより、リチウムイオン二次電池の高速充放電レートにおける放電容量を高くすることができ、充分な充放電レート性能を実現できる。一方、前駆体に対する有機化合物の配合量が15質量部以下であると、相対的に活物質の配合比が低下してリチウムイオン二次電池の容量が低くなることを抑制できる。また、前駆体に対する有機化合物の配合量が15質量部以下であると、中心粒子に対する炭素質被膜の過剰な担持により、リチウムイオン二次電池用正極材料の嵩密度が高くなることを抑制できる。なお、リチウムイオン二次電池用正極材料の嵩密度が高くなると、電極密度が低下し、単位体積当たりのリチウムイオン二次電池の電池容量が低下する。
多価アルコールとしては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリグリセリンおよびグリセリン等が挙げられる。
この噴霧熱分解法では、速やかに乾燥して略球状の造粒体を生成するためには、噴霧の際の液滴の粒子径は、0.01μm以上かつ100μm以下であることが好ましい。
本実施形態の正極材料の製造方法における工程(C)では、混合物を焼成鞘に入れて焼成する。
焼成温度は、好ましくは630℃以上かつ790℃以下であり、より好ましくは680℃以上かつ770℃以下ある。
焼成温度が630℃以上であると、有機化合物の分解および反応が充分に進行し、有機化合物を充分に炭化させ、高抵抗の有機物分解物が生成することを抑制できる。一方、焼成温度が790℃以下であると、混合物の一部が炭素で還元されて純鉄、酸化鉄、リン化鉄等の低価数鉄系不純物が生成してしまうことを抑制できる。
ただし、熱処理時間が長過ぎると、異常な粒成長が生じたり、リチウムが一部欠損した中心粒子が生成したりすることにより、リチウムイオン二次電池用正極材料の特性が悪くなる。そして、このリチウムイオン二次電池用正極材料を用いたリチウムイオン二次電池の特性が低下する。
本実施形態の正極材料の製造方法では、工程(B)で、正極活物質の前駆体より熱伝導率が高い熱伝導補助物質をさらに添加して混合物を調製するか、または、工程(C)で、正極活物質の前駆体より熱伝導率が高い熱伝導補助物質を混合物に添加した後、混合物を焼成する。すなわち、混合物を調製するとき、熱伝導補助物質を含んだ混合物を調製するか、または、熱伝導補助物質を含まない、もしくは熱伝導補助物質を含んだ混合物に熱伝導補助物質を添加した後、混合物を焼成する。これにより、焼成中の焼成鞘内の温度分布をより均一にすることができる。その結果、焼成鞘内の温度ムラによって有機化合物の炭化が不充分な部分が生じたり、中心粒子が炭素で還元される部分が生じたりすることを抑制できる。
また、熱伝導補助物質は、リチウムイオン二次電池用正極材料より比重が大きいものが、気流式分級機等を用いた分離が容易であるため好ましい。
焼成の後、熱伝導補助物質とリチウムイオン二次電池用正極材料との混合物を篩等に通し、熱伝導補助物質とリチウムイオン二次電池用正極材料とを分離してもよい。しかし、熱伝導補助物質が混ざっているリチウムイオン二次電池用正極材料を用いても、リチウムイオン二次電池の特性が劣化しないのであれば、熱伝導補助物質を分離しなくてもよい。
本実施形態のリチウムイオン二次電池用正極(以下、単に「正極」と言うことがある。)は、本実施形態のリチウムイオン二次電池用正極材料を含む。より詳細には、本実施形態の正極は、金属箔からなる電極集電体と、その電極集電体上に形成された正極合剤層と、を備え、正極合剤層が、本実施形態のリチウムイオン二次電池用正極材料を含有するものである。すなわち、本実施形態の正極は、本実施形態のリチウムイオン二次電池用正極材料を用いて、電極集電体の一主面に正極合剤層が形成されてなるものである。
本実施形態の正極は、主に、リチウムイオン二次電池用正極として用いられる。
本実施形態のリチウムイオン二次電池用正極の製造方法は、本実施形態のリチウムイオン二次電池用正極材料を用いて、電極集電体の一主面に正極合剤層を形成できる方法であれば特に限定されない。本実施形態の正極の製造方法としては、例えば、以下の方法が挙げられる。
まず、本実施形態のリチウムイオン二次電池用正極材料と、バインダー樹脂からなる結着剤と、溶媒とを混合して、正極材料ペーストを調製する。この際、本実施形態における正極材料ペーストには、必要に応じて、カーボンブラック等の導電助剤を添加してもよい。
結着剤、すなわち、バインダー樹脂として、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)樹脂、フッ素ゴム等が好適に用いられる。
結着剤の配合量が1質量部以上であると、正極合剤層と電極集電体との間の結着性を充分に高くすることができる。これにより、正極合剤層の圧延形成時等において正極合剤層の割れや脱落が生じることを抑制することができる。また、リチウムイオン二次電池の充放電過程において、正極合剤層が電極集電体から剥離し、電池容量および充放電レートが低下することを抑制することができる。一方、結着剤の配合量が30質量部以下であると、リチウムイオン二次電池用正極材料の内部抵抗が低下し、高速充放電レートにおける電池容量が低下することを抑制できる。
導電助剤としては、特に限定されないが、例えば、アセチレンブラック(AB)、ケッチェンブラック、ファーネスブラック、気相成長炭素繊維(VGCF;Vapor Grown Carbon Fiber)およびカーボンナノチューブ等の繊維状炭素からなる群から選択される少なくとも1種が用いられる。
本実施形態のリチウムイオン二次電池用正極材料を含む正極材料ペーストに用いられる溶媒は、結着剤の性質に応じて適宜選択される。溶媒を適宜選択することにより、正極材料ペーストを、電極集電体等の被塗布物に対して塗布し易くすることができる。
溶媒としては、例えば、水;メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール(イソプロピルアルコール:IPA)、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、オクタノールおよびジアセトンアルコール等のアルコール類;酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテートおよびγ−ブチロラクトン等のエステル類;ジエチルエーテル、エチレングルコールモノメチルエーテル(メチルセロソルブ)、エチレングルコールモノエチルエーテル(エチルセロソルブ)、エチレングルコールモノブチルエーテル(ブチルセロソルブ)、ジエチレングリコールモノメチルエーテルおよびジエチレングリコールモノエチルエーテル等のエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン(MEK)、メチルイソブチルケトン(MIBK)、アセチルアセトンおよびシクロヘキサノン等のケトン類;ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアセトアミドおよびN−メチル−2−ピロリドン(NMP)等のアミド類;並びに、エチレングリコール、ジエチレングリコールおよびプロピレングリコール等のグリコール類等が挙げられる。これらの溶媒は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
正極材料ペーストにおける溶媒の含有率が上記の範囲内であると、正極形成性に優れ、かつ電池特性に優れた正極材料ペーストを得ることができる。
その後、塗膜を加圧圧着し、乾燥して、電極集電体の一主面に正極合剤層を有する正極を作製する。
本実施形態のリチウムイオン二次電池は、正極と、負極と、非水電解質と、を備え、正極が、本実施形態のリチウムイオン二次電池用正極である。具体的には、本実施形態のリチウムイオン二次電池は、正極としての本実施形態のリチウムイオン二次電池用正極と、負極と、セパレータと、非水電解質と、を備えてなる。
本実施形態のリチウムイオン二次電池では、負極、非水電解質およびセパレータは特に限定されない。
負極としては、例えば、金属Li、天然黒鉛、ハードカーボン等の炭素材料、Li合金およびLi4Ti5O12、Si(Li4.4Si)等の負極材料を含むものが挙げられる。
非水電解質としては、例えば、炭酸エチレン(エチレンカーボネート;EC)と、炭酸エチルメチル(エチルメチルカーボネート;EMC)とを、体積比で1:1となるように混合し、得られた混合溶媒に六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)を、例えば、濃度1モル/dm3となるように溶解したものが挙げられる。
セパレータとして、例えば、多孔質プロピレンを用いることができる。
また、非水電解質とセパレータの代わりに、固体電解質を用いてもよい。
「リチウムイオン二次電池用正極材料の合成」
1000molのリン酸リチウム(Li3PO4)と、1000molの硫酸鉄(II)(FeSO4)とに水を加え、全体量が1000Lになるように混合し、均一なスラリー状の混合物を調製した。
次いで、この混合物を容量2000Lの耐圧密閉容器に収容し、160℃にて24時間、水熱合成し、沈殿物を生成した。
次いで、この沈殿物を水洗し、ケーキ状の正極活物質の前駆体を得た。
次いで、この正極活物質の前駆体5kg(固形分換算)に、有機化合物としてのポリエチレングリコール0.8kgと、媒体粒子としての直径1mmのジルコニアボールとを用いて、ビーズミルにて3時間、分散処理を行い、均一なスラリーを調製した。
次いで、このスラリーを180℃の大気雰囲気中に噴霧し、乾燥して、平均粒子径が6μmの有機物で被覆された、正極活物質の前駆体の造粒体を得た。
得られた造粒体100体積%に対して30体積%となるように、長手方向の長さの平均が10mmである黒鉛焼結体を熱伝導補助物質として造粒体に添加し混合して、焼成用原料を得た。
この焼成用原料5kgを容積が10Lの黒鉛鞘に敷き詰め、780℃の非酸化性ガス雰囲気下にて5分間焼成した後、40℃にて30分間保持し、焼成物を得た。この焼成物を篩目開き75μmの篩に通し、黒鉛焼結体を取り除いて、実施例1の正極材料A1を得た。
溶媒であるN−メチル−2−ピロリジノン(NMP)に、正極材料A1と、結着剤としてのポリフッ化ビニリデン(PVdF)と、導電助剤としてのアセチレンブラック(AB)とを、ペースト中の質量比で、正極材料A1:AB:PVdF=90:5:5となるように加えて、これらを混合し、正極材料ペースト(正極用)を調製した。
この正極材料ペースト(正極用)を、厚さ30μmのアルミニウム箔(電極集電体)の表面に塗布して塗膜を形成し、その塗膜を乾燥し、アルミニウム箔の表面に正極合剤層を形成した。正極と負極の容量比が1.2(負極/正極)となるように正極合剤層の厚さを調整した。
その後、正極合剤層を、正極密度が2.0g/mLとなるように、所定の圧力にて加圧した後、成形機を用いて正極面積9cm2の正方形状に打ち抜き、実施例1の正極を作製した。
調製した負極材料ペースト(負極用)を、厚さ10μmの銅箔(電極集電体)の表面に塗布して塗膜を形成し、その塗膜を乾燥し、銅箔表面に負極合剤層を形成した。負極合剤層の目付量が4.4mg/cm2となるよう塗布厚を調整した。負極密度が1.42g/mLとなるように所定の圧力にて加圧した後、成形機を用いて負極面積9.6cm2の正方形状に打ち抜き、実施例1の負極を作製した。
得られた造粒体100体積%に対して10体積%となるように、長手方向の長さの平均が10mmである黒鉛焼結体を熱伝導補助物質として造粒体に添加したこと以外は実施例1と同様にして、実施例2の正極材料A2を得た。
正極材料A2を用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例2のリチウムイオン二次電池を作製した。
得られた造粒体100体積%に対して5体積%となるように、長手方向の長さの平均が10mmである黒鉛焼結体を熱伝導補助物質として造粒体に添加したこと以外は実施例1と同様にして、実施例3の正極材料A3を得た。
正極材料A3を用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例3のリチウムイオン二次電池を作製した。
焼成温度を820℃としたこと以外は実施例1と同様にして、実施例4の正極材料A4を得た。
正極材料A4を用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例4のリチウムイオン二次電池を作製した。
焼成温度を800℃としたこと以外は実施例1と同様にして、実施例5の正極材料A5を得た。
正極材料A5を用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例5のリチウムイオン二次電池を作製した。
焼成温度を760℃としたこと以外は実施例1と同様にして、実施例6の正極材料A6を得た。
正極材料A6を用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例6のリチウムイオン二次電池を作製した。
焼成温度を740℃としたこと以外は実施例1と同様にして、実施例7の正極材料A7を得た。
正極材料A7を用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例7のリチウムイオン二次電池を作製した。
焼成温度を720℃としたこと以外は実施例1と同様にして、実施例8の正極材料A8を得た。
正極材料A8を用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例8のリチウムイオン二次電池を作製した。
焼成温度を700℃としたこと以外は実施例1と同様にして、実施例9の正極材料A9を得た。
正極材料A9を用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例9のリチウムイオン二次電池を作製した。
焼成温度を680℃としたこと以外は実施例1と同様にして、実施例10の正極材料A10を得た。
正極材料A10を用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例10のリチウムイオン二次電池を作製した。
得られた造粒体に対して黒鉛焼結体を添加していないこと以外は実施例1と同様にして、比較例1の正極材料C1を得た。
正極材料C1を用いたこと以外は実施例1と同様にして、比較例1のリチウムイオン二次電池を作製した。
焼成温度が840℃であること以外は実施例1と同様にして、比較例2の正極材料C2を得た。
正極材料C2を用いたこと以外は実施例1と同様にして、比較例2のリチウムイオン二次電池を作製した。
焼成温度が660℃であること以外は実施例1と同様にして、比較例3の正極材料C3を得た。
正極材料C3を用いたこと以外は実施例1と同様にして、比較例3のリチウムイオン二次電池を作製した。
実施例1〜10および比較例1〜3のリチウムイオン二次電池用正極材料およびリチウムイオン二次電池について、以下の通り、評価を行った。
走査型電子顕微鏡(SEM;Scanning Electron Microscope)で観察したリチウムイオン二次電池用正極材料の一次粒子を無作為に30個選択し、その30個の一次粒子の平均粒子径を平均一次粒子径とした。
リチウムイオン二次電池用正極材料の炭素量は、炭素硫黄分析装置(堀場製作所製、商品名:EMIA−220V)を用いて測定した。
無作為に選択されたリチウムイオン二次電池用正極材料の粉末をラマン分光測定用のプレパラートにスパチュラで耳かき一杯分置き、粉の集合の四隅と中心をそれぞれ測定点の視野として下記条件にて測定を行った。プレパラートに置く測定対象を、別の無作為に選択されたリチウムイオン二次電池用正極材料の粉末に置き換えて、同様の測定を計5回繰り返した。
<測定条件>
機器:NRS−3100
露光時間:50秒
積算回数:10回
中心波数:1300cm−1
スリット:0.01mm×6mm
対物レンズ倍率:100倍
減光器:光学濃度(OD)3
リチウムイオン二次電池を、25℃環境下で、電流値0.1Cにて電池電圧が3.7Vになるまで定電流充電した後、電流値5Cにて電池電圧が2.5Vになるまで定電流放電した際の放電容量を放電深度100%としたとき、定電流充電の後に電流値0.1Cにて放電深度90%まで定電流放電した時の電池電圧をD1とし、定電流充電の後に電流値5Cにて放電深度90%まで定電流放電した時の電池電圧をD2とした時の(D1−D2)を正極内部の反応ムラを示すパラメータとして評価した。
実施例1〜10および比較例1〜3のリチウムイオン二次電池用正極材料およびリチウムイオン二次電池の評価結果を表1および表2に示す。
また、実施例1、3および比較例1、3における充放電試験時の電流値5C放電曲線を図1に示す。図1に示す曲線は、縦軸を電池電圧〔V〕、横軸を放電容量とした曲線である。
また、実施例1〜10と、比較例2および3とを比較すると、R値(I1580/I1360)の5点平均値が0.80以上かつ1.10以下である実施例1〜10は、(D1−D2)が0.45V以下と小さく、良好な入出力特性を有することが確認された。
Claims (5)
- LixAyMzPO4(0≦x≦1.1、0.8≦y≦1.1、0≦z≦0.2、但し、Aは、Fe、Mn、CoおよびNiからなる群から選択される少なくとも1種、Mは、Mg、Ca、Co、Sr、Ba、Ti、Zn、B、Al、Ga、In、Si、Geおよび希土類元素からなる群から選択される少なくとも1種)で表わされる中心粒子と、前記中心粒子の表面を被覆する炭素質被膜とを含み、
ラマンスペクトル分析の1580±50cm−1の波数帯域におけるスペクトルのピーク強度(I1580)の1360±50cm−1の波数帯域におけるスペクトルのピーク強度(I1360)に対する比であるR値(I1580/I1360)を5点測定したときの平均値が0.82以上かつ0.98以下、前記R値を5点測定したときの標準偏差が0.004以上かつ0.009以下であることを特徴とするリチウムイオン二次電池用正極材料。 - ラマンスペクトル分析の1580±50cm−1の波数帯域におけるスペクトルのピーク強度(I1580)の1360±50cm−1の波数帯域におけるスペクトルのピーク強度(I1360)に対する比であるR値(I1580/I1360)を5点測定した際ときの平均値が0.83以上かつ0.97以下であり、前記R値を5点測定した際の標準偏差が0.004以上かつ0.009以下、
平均一次粒子径が50nm以上かつ300nm以下、
前記炭素質被膜を形成する炭素量は、前記中心粒子100質量部に対して0.6質量部以上かつ3質量部以下、
天然黒鉛を負極に用いたリチウムイオン二次電池の正極に用いられ、
前記リチウムイオン二次電池を、25℃環境下で、電流値0.1Cにて電池電圧が3.7Vになるまで定電流充電した後、電流値5Cにて電池電圧が2.5Vになるまで定電流放電した際の放電容量を放電深度100%とし、
前記定電流充電の後に電流値0.1Cにて前記放電深度90%まで定電流放電した際の電池電圧をD1、前記定電流充電の後に電流値5Cにて前記放電深度90%まで定電流放電した際の電池電圧をD2としたとき、(D1−D2)が0.45V以下であることを特徴とする請求項1に記載のリチウムイオン二次電池用正極材料。 - 前記中心粒子がLixFe1−zMzPO4(0≦x≦1.1、0≦z≦0.2、但し、Mは、Mg、Ca、Co、Sr、Ba、Ti、Zn、B、Al、Ga、In、Si、Geおよび希土類元素からなる群から選択される少なくとも1種)で表されること特徴とする請求項1または2に記載のリチウムイオン二次電池用正極材料。
- 電極集電体と、該電極集電体上に形成された正極合剤層と、を備えたリチウムイオン二次電池用正極であって、
前記正極合剤層は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のリチウムイオン二次電池用正極材料を含有することを特徴とするリチウムイオン二次電池用正極。 - 請求項4に記載のリチウムイオン二次電池用正極を備えたことを特徴とするリチウムイオン二次電池。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016192876A JP6210143B1 (ja) | 2016-09-30 | 2016-09-30 | リチウムイオン二次電池用正極材料、リチウムイオン二次電池用正極、リチウムイオン二次電池 |
US15/433,805 US10109861B2 (en) | 2016-09-30 | 2017-02-15 | Cathode material for lithium-ion secondary battery, cathode for lithium-ion secondary battery, and lithium-ion secondary battery |
EP17156172.3A EP3301741B1 (en) | 2016-09-30 | 2017-02-15 | Cathode material for lithium-ion secondary battery, cathode for lithium-ion secondary battery, and lithium-ion secondary battery |
CN201710082478.7A CN107464918B (zh) | 2016-09-30 | 2017-02-15 | 锂离子二次电池用正极材料、锂离子二次电池用正极、锂离子二次电池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016192876A JP6210143B1 (ja) | 2016-09-30 | 2016-09-30 | リチウムイオン二次電池用正極材料、リチウムイオン二次電池用正極、リチウムイオン二次電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP6210143B1 true JP6210143B1 (ja) | 2017-10-11 |
JP2018056035A JP2018056035A (ja) | 2018-04-05 |
Family
ID=58046549
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016192876A Active JP6210143B1 (ja) | 2016-09-30 | 2016-09-30 | リチウムイオン二次電池用正極材料、リチウムイオン二次電池用正極、リチウムイオン二次電池 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US10109861B2 (ja) |
EP (1) | EP3301741B1 (ja) |
JP (1) | JP6210143B1 (ja) |
CN (1) | CN107464918B (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11374217B2 (en) | 2019-09-26 | 2022-06-28 | Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. | Positive electrode material for lithium ion secondary battery, positive electrode for lithium ion secondary battery, and lithium ion secondary battery |
CN114761359A (zh) * | 2019-12-13 | 2022-07-15 | 住友化学株式会社 | 锂金属复合氧化物、锂二次电池用正极活性物质、锂二次电池用正极以及锂二次电池 |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11522191B2 (en) * | 2016-03-16 | 2022-12-06 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Nonaqueous electrolyte battery, battery pack and vehicle |
US10566621B2 (en) * | 2016-03-30 | 2020-02-18 | Sumitomo Osaka Cement Co., Ltd | Lithium-ion secondary battery |
JP6627932B1 (ja) * | 2018-08-21 | 2020-01-08 | 住友大阪セメント株式会社 | リチウムイオン二次電池用正極材料、リチウムイオン二次電池用電極、及びリチウムイオン二次電池 |
CN109494348B (zh) * | 2018-10-17 | 2020-12-11 | 宁德时代新能源科技股份有限公司 | 负极极片及二次电池 |
JP6766936B1 (ja) * | 2019-09-26 | 2020-10-14 | 住友大阪セメント株式会社 | リチウムイオン二次電池用正極材料、リチウムイオン二次電池用正極、及びリチウムイオン二次電池 |
JP7010402B1 (ja) * | 2021-03-31 | 2022-01-26 | 住友大阪セメント株式会社 | リチウムイオン二次電池用正極材料、リチウムイオン二次電池用正極、リチウムイオン二次電池 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013069566A (ja) * | 2011-09-22 | 2013-04-18 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | 電極材料及びその製造方法並びに電極、リチウムイオン電池 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5293936B2 (ja) | 2007-05-21 | 2013-09-18 | 戸田工業株式会社 | 非水電解質二次電池用オリビン型複合酸化物及びその製造方法、並びに二次電池 |
WO2011013652A1 (ja) | 2009-07-31 | 2011-02-03 | 戸田工業株式会社 | 非水電解質二次電池用正極活物質並びに非水電解質二次電池 |
US20120231352A1 (en) * | 2009-10-29 | 2012-09-13 | Uchicago Argonne, Llc | Autogenic pressure reactions for battery materials manufacture |
JP2012104290A (ja) | 2010-11-08 | 2012-05-31 | Sony Corp | 非水電解質電池用正極活物質、非水電解質電池用正極および非水電解質電池 |
US10020493B2 (en) * | 2012-10-05 | 2018-07-10 | Ut-Battelle, Llc | Coating compositions for electrode compositions and their methods of making |
DE112013005307T5 (de) | 2012-11-07 | 2015-07-23 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Elektrode für Energiespeichervorrichtung, Energiespeichervorrichtung und Herstellungsverfahren der Elektrode für Energiespeichervorrichtung |
-
2016
- 2016-09-30 JP JP2016192876A patent/JP6210143B1/ja active Active
-
2017
- 2017-02-15 EP EP17156172.3A patent/EP3301741B1/en active Active
- 2017-02-15 US US15/433,805 patent/US10109861B2/en active Active
- 2017-02-15 CN CN201710082478.7A patent/CN107464918B/zh active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013069566A (ja) * | 2011-09-22 | 2013-04-18 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | 電極材料及びその製造方法並びに電極、リチウムイオン電池 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11374217B2 (en) | 2019-09-26 | 2022-06-28 | Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. | Positive electrode material for lithium ion secondary battery, positive electrode for lithium ion secondary battery, and lithium ion secondary battery |
CN114761359A (zh) * | 2019-12-13 | 2022-07-15 | 住友化学株式会社 | 锂金属复合氧化物、锂二次电池用正极活性物质、锂二次电池用正极以及锂二次电池 |
CN114761359B (zh) * | 2019-12-13 | 2024-02-20 | 住友化学株式会社 | 锂金属复合氧化物、锂二次电池用正极活性物质、锂二次电池用正极以及锂二次电池 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP3301741B1 (en) | 2019-05-15 |
CN107464918B (zh) | 2018-12-11 |
EP3301741A1 (en) | 2018-04-04 |
CN107464918A (zh) | 2017-12-12 |
US20180097230A1 (en) | 2018-04-05 |
JP2018056035A (ja) | 2018-04-05 |
US10109861B2 (en) | 2018-10-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6210143B1 (ja) | リチウムイオン二次電池用正極材料、リチウムイオン二次電池用正極、リチウムイオン二次電池 | |
JP5880757B1 (ja) | リチウムイオン二次電池用正極材料、リチウムイオン二次電池用正極、リチウムイオン二次電池、リチウムイオン二次電池用正極材料の製造方法 | |
JP6128181B2 (ja) | リチウムイオン二次電池用電極材料、リチウムイオン二次電池用電極材料の製造方法、リチウムイオン二次電池用電極およびリチウムイオン二次電池 | |
JP6210144B1 (ja) | リチウムイオン二次電池用正極材料、リチウムイオン二次電池用正極、リチウムイオン二次電池 | |
JP5971378B1 (ja) | リチウムイオン二次電池用正極材料の製造方法 | |
JP5822017B1 (ja) | 電極材料、電極用ペースト及びリチウムイオン電池 | |
JPWO2013146168A1 (ja) | 電極材料 | |
JP6231966B2 (ja) | 電極材料及びその製造方法、電極、並びにリチウムイオン電池 | |
JP6841362B1 (ja) | リチウムイオン二次電池用正極材料、リチウムイオン二次電池用正極及びリチウムイオン二次電池 | |
JP6497462B1 (ja) | リチウムイオン電池用電極材料及びリチウムイオン電池 | |
JP6097198B2 (ja) | 電極材料及び電極並びにリチウムイオン電池 | |
JP2019061917A (ja) | リチウムイオン二次電池用正極材料およびその製造方法、リチウムイオン二次電池用正極、リチウムイオン二次電池 | |
JP6332539B1 (ja) | リチウムイオン二次電池用正極材料、リチウムイオン二次電池用正極、リチウムイオン二次電池 | |
JP6604451B1 (ja) | リチウムイオン二次電池用正極材料、リチウムイオン二次電池用正極、リチウムイオン二次電池 | |
EP3462523B1 (en) | Electrode material for lithium ion battery and lithium ion battery | |
JP6332540B1 (ja) | リチウムイオン二次電池用正極材料、リチウムイオン二次電池用正極、リチウムイオン二次電池 | |
JP6079848B1 (ja) | リチウムイオン二次電池用電極材料およびその製造方法、リチウムイオン二次電池用電極、リチウムイオン二次電池 | |
JP2019067596A (ja) | リチウムイオン二次電池用電極材料の製造方法 | |
JP6497461B1 (ja) | リチウムイオン二次電池用電極材料、リチウムイオン二次電池用電極材料造粒体、リチウムイオン二次電池用電極、リチウムイオン二次電池 | |
JP6296188B1 (ja) | リチウムイオン二次電池用電極活物質、リチウムイオン二次電池用電極材料、リチウムイオン二次電池用電極、リチウムイオン二次電池 | |
JP6849124B1 (ja) | リチウムイオン二次電池用正極材料、リチウムイオン二次電池用正極、リチウムイオン二次電池 | |
JP6065133B1 (ja) | リチウムイオン二次電池用正極材料、リチウムイオン二次電池用正極、リチウムイオン二次電池 | |
JP2022057034A (ja) | リチウムイオン二次電池用正極材料、リチウムイオン二次電池用正極、リチウムイオン二次電池 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170725 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170815 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170828 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6210143 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |