JP6208004B2 - 測温装置及び測温方法 - Google Patents

測温装置及び測温方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6208004B2
JP6208004B2 JP2013267381A JP2013267381A JP6208004B2 JP 6208004 B2 JP6208004 B2 JP 6208004B2 JP 2013267381 A JP2013267381 A JP 2013267381A JP 2013267381 A JP2013267381 A JP 2013267381A JP 6208004 B2 JP6208004 B2 JP 6208004B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature measuring
electric furnace
temperature
molten metal
lance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013267381A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015124898A (ja
Inventor
巧 岡
巧 岡
純一 福住
純一 福住
Original Assignee
奥村機械製作株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 奥村機械製作株式会社 filed Critical 奥村機械製作株式会社
Priority to JP2013267381A priority Critical patent/JP6208004B2/ja
Publication of JP2015124898A publication Critical patent/JP2015124898A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6208004B2 publication Critical patent/JP6208004B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

Landscapes

  • Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
  • Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
  • Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)

Description

本発明は、測温装置及び測温方法、特に電気炉内の溶融金属の温度を測定する装置及び方法に関する。
電気炉は、主に金属類屑(スクラップ)等の金属類を主原料として銑鉄を精錬する施設である。電気炉は、比較的底の浅い容器と、この容器の上面を覆う蓋部を有し、正面には小型の排滓口が設けられている。
電気炉内の溶融金属の特性を安定させるために、出鋼まで溶融金属を適切な温度に保持する必要がある。そこで、熱電対等の温度測定機器を内蔵した測温プローブを、適宜、溶融金属内に挿入して測温作業を行う必要がある。
測温作業は、測温プローブを先端に装着した測温用ランスを排滓口から電気炉内に挿入させて行われる。しかし、溶け残った材料の溶融金属への落ち込み、一酸化炭素ガスの発生などによって、溶融金属が飛散することがある。
そのため、従来は、排滓口の前に遮蔽物を設置し、作業者が測温用ランスを溶融金属に挿入させていた。しかし、排滓口を介した熱気は強力であり、溶融金属の飛沫がかかるおそれもあり、測温作業が困難であった。そこで、測温用ランスを溶融金属に挿入させる挿入装置を用いて測温作業を行うことがあった。
しかし、排滓口は、電気炉内の温度を保持する必要から小さく、炉壁が厚いため奥行きが長い。さらに、排滓口から測温作業の他、副材料の投入、酸素の注入、ガスの排出等も行われるので、排滓口の前には多数の装置が設置される。そのため、挿入装置を排滓口の前に設置することは避けることが望ましい。
そこで、例えば、特許文献1には、測温サンプリング装置を支持する旋回可能なアームを有するリンク機構を設けることが開示されている。測温サンプリング装置は、使用しないとき、電気炉の排滓口の前方から退避される。
特許文献2には、紛体インジェクション精錬後における溶融金属の測温作業において、自走式の車両上に、ランスが昇降し、傾斜角度が可能なマストを配設した横行台車を塔載した測温装置を使用することが開示されている。無人の測温装置で、予め記憶させた挿入位置にランスを挿入させている。
特許第3086604号公報 特開平10−267762号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、測温作業時以外でも測温サンプリング装置は電気炉の排滓口の付近に設置されており、作業の障害になる点では従来と同様である。
特許文献2に開示された技術では、予め記憶させた挿入位置にしかランスを挿入させることができない。しかし、実際には、電気炉内に投入された材料の量、電気炉の傾き等は精錬作業毎に多少とも相違する。よって、ランスの挿入作業は、作業者が目視で微調整を行うことが好ましい。
本発明は、以上の点に鑑み、測温作業時以外には電気炉の排滓口の付近に位置せず、且つ、作業者が目視で挿入作業を行うことが可能な測温装置、及び測温方法を提供することを目的とする。
本発明の測温装置は、電気炉の排滓口から測温プローブを挿入させて前記電気炉内の溶融金属の温度を測定する測温装置であって、走行用の車輪、及び、前方に耐熱ガラス製の窓が配置され、作業者が搭乗する搭乗部を有する車両と、左右方向に間隔を隔てて前記車両の前部に支持された2本のマスト、及び、前記2本のマストに沿って昇降可能であって、開口が形成された昇降テーブルを有する昇降機構と、回動部を介して、前記昇降テーブルに対して前後方向に回動可能に支持されたフレームと、前記フレームの前記昇降テーブルに対する傾斜角度を変更する傾斜機構と、先端部に前記測温プローブが装着される測温用ランスと、前記測温用ランスを前記フレームに沿って前記挿入の方向及びその反対方向に移動させる移動機構とを備えることを特徴とする。
本発明の測温装置によれば、走行用の車輪を有する車両を備えている。よって、測温作業時以外は、電気炉の排滓口から離れた任意の場所に測温装置を待機させておくことができ、排滓口を介した各種作業時に測温装置が邪魔にならない。
また、本発明の測温装置によれば、走行用の車輪を有する車両、昇降テーブルを昇降させる昇降機構、昇降テーブルに対してフレームの傾斜角度を変更する傾斜機構、及び、測温用ランスをフレームに沿って挿入方向及びその反対方向に移動させる移動機構を備えている。よって、測温用ランスの挿入位置を4種類の方法で調整することができる。これにより、測温用ランスの挿入の調整が容易となる。
また、耐熱ガラス製の窓によって、作業者が溶融金属の飛沫を浴びるおそれを確実に解消することができる。
本発明の測温装置において、前記測温プローブを前記排滓口から前記電気炉内に挿入した状態において、前記窓と前記開口と前記排滓口とが一直線の直線上に位置する。
これにより、車両の搭乗部に搭乗した作業者は、耐熱ガラス製の窓、2本のマスト間の空間、及び昇降テーブルに形成された開口を介して、測温プローブを排滓口から電気炉内に挿入する場合、及び、測温プローブを溶融金属に浸漬する場合に、直接目視で確認することができる。
また、本発明の測温装置において、前記測温プローブを前記排滓口から前記電気炉内に挿入した状態において、前記回動部は前記窓よりも上方に位置する。
これにより、窓、2本のマスト間の空間、及び昇降テーブルに形成された開口を介して、測温プローブを排滓口から電気炉内に挿入する際、及び、測温プローブを溶融金属に浸漬する際に、作業者の視界が回動部によって妨げられない。
ところで、本発明の測温装置は車両によって移動自在であるので、溶融金属の温度を示す信号を有線で測温装置の外部に伝達すれば、円滑な測温作業の妨げになるおそれがある。
そこで、本発明の測温装置において、前記測温プローブで検知した前記溶融金属の温度を示す信号を無線信号に変換し、該無線信号を当該測温装置の外部に設けた受信機に向けて発信する無線通信機を備えることが好ましい。
また、測温プローブが、溶融金属上のスラグではなく、溶融金属を測温していることを確認する必要がある。
そこで、本発明の測温装置において、前記測温プローブに電極が配置され、前記電極からの信号に基づき、前記測温プローブが前記溶融金属に接触しているか、又は前記溶融金属上のスラグに接触しているかを判別する判別手段を備えることが好ましい。
さらに、本発明の測温装置において、前記溶融金属の試料を採取するための試料採取部が先端部に設けられた試料採取用ランスが、前記測温用ランスと共に前記移動機構によって移動可能であることが好ましい。
この場合、測温用ランスを電気炉内に挿入して測温作業すると同時に、溶融金属の試料を採取することが可能となる。ただし、測温作業と別時に、溶融金属の試料を採取してもよい。この場合も、試料採取用ランスの挿入位置を4種類の方法で調整することができると共に、車両の搭乗部に搭乗した作業者は、耐熱ガラス製の窓、2本のマスト間の空間、及び昇降テーブルに形成された開口を介して、試料採取用ランスを排滓口から電気炉内に挿入すること、及び、試料採取用ランスが溶融金属に浸漬したことを直接目視で確認することができる。
本発明の測温方法は、フレームに沿って移動可能な測温用ランスの先端部に装着された測温プローブを電気炉の排滓口から挿入して前記電気炉内の溶融金属の温度を測定する測温方法であって、前方に耐熱ガラス製の窓が配置され、作業者が搭乗する搭乗部を有する車両の車輪を駆動させて、当該車両を電気炉に接近させる工程と、開口が形成された昇降テーブルを、車両の前部に左右方向に間隔を隔てて支持された2本のマストに沿って昇降させる工程と、前記昇降テーブルに対して前後方向に回動可能に支持されたフレームの前記昇降テーブルに対する傾斜角度を変更する工程と、前記測温用ランスを前記フレームに沿って前記電気炉内に向けて移動させる工程とを備え、前記測温プローブを前記排滓口から前記電気炉内に挿入した状態において、前記窓と前記開口と前記排滓口とが一直線上に位置し、且つ、前記回動部は前記窓よりも上方に位置する
なお、車両を電気炉に接近させる工程、昇降テーブルを昇降させる工程、フレームの傾斜角度を変更する工程、及び、測温用ランスをフレームに沿って移動させる工程の順序は任意であり、各工程を複数回行ってもよい。
本発明の測温方法によれば、作業者が搭乗する搭乗部を有する車両の車輪を駆動させて、当該車両を電気炉に接近させる。よって、測温作業時以外は、車両を電気炉の排滓口から離れた任意の場所に待機させておくことができ、排滓口を介した各種作業時に車両が邪魔になることがない。
また、本発明の測温方法によれば、車両を電気炉に接近させる工程、昇降テーブルを昇降させる工程、フレームの傾斜角度を変更する工程、及び、測温用ランスをフレームに沿って移動させる工程を備えている。よって、測温用ランスの挿入位置を4種類の工程で調整可能となる。
そして、車両の搭乗部に搭乗した作業者は、耐熱ガラス製の窓、2本のマスト間の空間、及び昇降テーブルに形成された開口を介して、測温用ランスの挿入を直接目視で確認することができる。また、耐熱ガラス製の窓によって、作業者が溶融金属の飛沫を浴びるおそれを確実に解消することができる。
本発明の実施形態に係る測温装置及び電気炉を示す側面図。 測温装置を示す側面図。 図2のIII方向から見た測温装置の一部を示す図。 図2のIV方向から見た測温装置の一部を示す図。 待機状態の測温装置を示す側面図。 本発明の実施形態に係る測温方法を説明するフローチャート。
本発明の実施形態に係る測温装置100について説明する。
測温装置100は、図1に示すように、電気炉1内の溶融金属Aの温度を計測するために、溶融金属Aに測温プローブ10を挿入する作業を、作業者Bが直接目視で確認しながら安全に行うための装置である。
電気炉1は、炉底2及び炉壁3からなる炉本体4と、炉本体4の上方開口を覆う炉蓋(不図示)とから構成されている。炉底2に溶解金属Aが貯留され、溶融金属Aの上方にスラグ(滓)が浮遊し、スラグ層(不図示)が形成されている。そして、炉壁3には排滓口5が形成されており、排滓口5を開閉可能なスラグドア6が設けられている。一例として、排滓口5は、一辺700mm、奥行きは1000mmの正方形状の開口である。
測温装置100は、図1及び図2に示すように、作業床面Cを自在に走行可能な車両20と、車両20の前部に備わり、昇降テーブル31を昇降する昇降機構30と、昇降テーブル31に対して前後方向に回動可能に支持されたフレーム41と、フレーム41の昇降テーブル31に対する傾斜角度を変更する傾斜機構40と、先端部に測温プローブ10が装着される測温用ランス11と、測温用ランス11をフレーム41に沿って挿入方向及びその反対方向に移動させる移動機構50を備える。測温用ランス11の先端部には、測温プローブ10が装着される測温用ホルダ12が保持されている。
車両20は、例えば、3輪又は4輪のタイヤを有する車輪21を、エンジン又はバッテリ等の駆動源(不図示)で回転駆動することによって作業床面Cを走行するものである。このように、車両20は、作業床面Cに固定されたレール等に沿って走行するものではなく、走行経路等を制限されない。なお、タイヤは耐熱性とすることが好ましい。
車両20は、市販のフォークリフトトラックのトラック本体を改造したものであることが好ましい。車両20には、作業者(運転手)Bが着座する座席22等を有する運転室(搭乗部)23を備えている。運転室23には、作業者Bが車両20、昇降機構30、傾斜機構40及び移動機構50をそれぞれ操作可能な操作器具(不図示)が設置されている。
運転室23の前方には耐熱ガラス製の透明又は略透明の防護窓24が設けられている。運転室23の前側以外の側方及び上方は、耐熱ガラス又は鋼板等からなるプロテクタ25で覆われている。
また、作業床面Cに車止め26を設置することが好ましい。これにより、測温装置100が電気炉1に近付き過ぎて溶融金属Aの飛沫を浴びるおそれを解消することできる。
昇降機構30は、左右方向に間隔を隔てて車両20の前部に支持された2本のマスト32、及び、2本のマスト32に沿って昇降可能であって、開口31a(図3参照)が形成された昇降テーブル31を有している。
昇降機構30は、市販のフォークリフトトラックのマスト機構を改造したものであることが好ましい。この場合、昇降機構30は、縦方向に2本、平行に車両20の前部に支持されたアウタマスト32と、アウタマスト32に沿って昇降可能なインナマスト33(図5参照)と、インナマスト33の上下方向に移動可能なリフトブラケットを改造した昇降テーブル31とを備える。
昇降テーブル31は、マスト32に配置された油圧シリンダ、チェーン等(不図示)によって、2本のマスト32に沿って昇降可能となっている。具体的には、アウタマスト32の下部に油圧シリンダの基端部が固定され、この油圧シリンダのピストンロッドの先端部がインナマスト33の上部に固定されている。そして、アウタマスト32の上部に設置されたプーリに巻架されたチェーンの一端がアウタマスト32に他端が昇降テーブル31に固定されている。
フレーム41は、回動部42を介して、昇降テーブル31に対して前後方向に回動可能に支持されている。ここでは、回動部42は、基端部が昇降テーブル31に回動自在に支持され、先端部がフレーム41の後端部に回動自在に支持されたヒンジ部42からなっている。
傾斜機構40は、フレーム41の昇降テーブル31に対する傾斜角度を変更する。ここでは、傾斜機構40は、フレーム41と昇降テーブル31との間に設置され、これらの設置点間の間隔を調整可能な間隔調整機構からなっている。具体的には、傾斜機構40は、昇降テーブル31の前側下端部に基端部が回動自在に支持されたシリンダと、フレーム41の後端部下側に先端部が回動自在に支持され、シリンダに対して摺動可能なピストンロッドとからなる油圧シリンダ43から構成されている。
この油圧シリンダ43は、図示しないがフォークリフトトラックの油圧源から油圧が供給される。なお、傾斜機構40は、油圧シリンダに限定されず、モータ等の回転駆動源を電力等でフレーム41を昇降テーブル31に対して傾斜させるもの等であってもよい。
移動機構50は、図4も参照して、測温用ランス11をフレーム41に沿って測温プローブ10の電気炉1内への挿入の方向及びその反対方向に移動させる。ここでは、移動機構50は、測温用ランス11が塔載された台車51と、フレーム41の上面に前後方向に沿って設置され、台車51が移動可能なレール52と、台車51をレール52に沿って移動させる駆動源53とを備えている。
台車51は、ガイドローラ54を備え、ガイドローラ54がレール52に係合することによって、フレーム41の前後方向に移動可能となっている。そして、台車51には、ロープ55の一端が固定されており、このロープ55の他端側がフレーム41の後部に設置された巻取機56で巻き取り可能となっている。巻取機56がロープ55を巻き取れば台車51は後方(挿入方向と反対方向)に、巻取機56がロープ55を送り出せば台車51は前方(挿入方向)に移動する。巻取機56は、モータ等の回転駆動源53によって駆動される。
また、台車51には、試料採取手段である試料採取用柄杓61が先端部に装着される試料採取用ランス62も塔載されている。測温用ランス11と試料採取用ランス62とは平行に配置され、測温用ホルダ12及び試料採取用柄杓61の両先端部は前後方向に略同一に位置している。
なお、測温装置100は車両20によって移動自在であるので、溶融金属Aの温度を示す信号を有線で伝達すれば、円滑な測温作業の妨げになるおそれがある。そこで、図示しないが、測温装置100は、測温プローブ10で検知した溶融金属Aの温度を示す信号を無線信号に変換し、この無線信号を測温装置100の外部に設けた受信機に向けて発信する無線通信機を備えることが好ましい。無線通信機は、例えば、車両20に搭載すればよい。
また、測温プローブ10が、溶融金属A上のスラグではなく、溶融金属Aを測温していることを確認する必要がある。そこで、図示しないが、測温プローブ10に電極を配置し、測温装置100は、この電極からの信号に基づき、測温プローブ10が溶融金属Aに接触しているか、又は溶融金属A上のスラグに接触しているかを判別する判別手段を備えることが好ましい。
溶融金属Aとスラグとは導電性が異なり、接触した物体の導電性に応じて電極から送信させる電気信号の大きさが相違する。そこで、判別手段は、電極からの電気信号の大きさに基づいて測温プローブ10が何れと接触しているか確実に判別することができる。判別手段は、例えば、運転室23に設ければよい。
ただし、電極からの電気信号の大きさを数値化等して、得られた数値等から作業者が判別してもよい。また、スラグは溶融金属に比較して温度が低いので、判別手段は、測温プローブ10で検出による温度の変化から判別するものであってもよい。
以下、測温装置100を用いた本発明の実施形態に係る測温方法について図6を参照して説明する。
測温装置100は、STEP1の待機状態では、例えば、図5に示すように、昇降テーブル31は上方に位置し、フレーム41は垂直に近い状態となっている。このようにすれば、測温装置100は、前後方向に短くなり、狭い待機場所に待機させることが可能となる。作業者は、運転席23に入り込み、車両20に搭乗する。
次に、作業者は、傾斜機構40を動作させて、測温用ランス11の先端部に測温プローブ10が装着容易な角度まで、フレーム41を傾斜させる(STEP2)。そして、作業者又は作業補助者が、測温用ランス11の先端部に測温プローブ10を装着する(STEP3)。
次に、作業者は、測温プローブ10を電気炉1内へ挿入するのに適するように、フレーム41の傾斜角度、高さ、及び前後位置を調整する(STEP4)。具体的には、傾斜機構40をさらに動作させて、測温プローブ10を電気炉1内へ挿入するに適した角度まで、フレーム41を傾斜させる。また、昇降機構30を動作させて、測温プローブ10を電気炉1内への挿入するに適した高さまで、昇降テーブル31を下降させる。また、測温プローブ10を電気炉1内へ挿入するに適した位置まで、車両20を前進させる。これら3つの動作は、順序は任意であり、作業者が試行錯誤しながらそれぞれ複数回行ってもよい。
車両20は作業床面C上を自在に移動可能であるので、測温作業時の車両20の停止位置は一定しない。また、電気炉への材料の投入量及び電気炉の微妙な傾斜の相違によって、溶融金属の表面は変化する。そのため、作業者が目視で確認しながら、測温プローブ10の挿入位置及び挿入方向を各種の機構で微調整しながら、測温プローブ10の挿入作業を行えばよい。
なお、電気炉1内への測温プローブ10の挿入は、排滓口5の前方正面からに限定されず、排滓口5の前方斜めから行ってもよい。
次に、作業者は、移動機構50を動作させて、台車51を前方(挿入方向)に移動させて、測温用ランス11を排滓口5を介して電気炉1内に挿入して、測温用ランス11の先端部に装着された測温プローブ10を溶融金属A内に浸漬させる(STEP5)。そして、所定の測温時間だけ溶融金属A内に浸漬させた測温プローブ10で溶融金属Aの温度を測定する(STEP6)。
その後、作業者は、移動機構50を動作させて、台車51を後方に移動させて、測温用ランス11を電気炉1外に引き抜く(STEP7)。
次に、作業者は、車両20を適宜な位置まで後進させる。そして、作業者又は作業補助者は、測温用ランス11から測温プローブ10を引き抜く(STEP8)。
その後、STEP2に戻り、STEP2からSTEP8を繰り返す。そして、測温作業終了後(STEP9:YES)、測温装置100を図5に示す待機状態に戻る。なお、試料採取用柄杓61を用いた溶融金属Aの試料採取は、STEP6で溶融金属Aの測温と同時に行っても、測温作業とは別時に行ってもよい。
以上説明したように、測温装置100は、走行用の車輪21を有する車両20を備えている。よって、測温作業時以外は、測温装置100を電気炉1の排滓口5から離れた任意の場所に待機させておくことができ、排滓口5を介した各種作業時に測温装置100が邪魔にならない。
また、測温装置100は、走行用の車輪21を有する車両20、昇降テーブル31を昇降させる昇降機構30、昇降テーブル31に対してフレーム41の傾斜角度を変更する傾斜機構40、及び、測温用ランス11をフレーム41に沿って挿入の方向及びその反対方向に移動させる移動機構50を備えている。よって、測温用ランス11の挿入位置を4種類の方法で調整することができる。これにより、測温用ランス11の挿入の調整が容易となる。
そして、車両20の運転室23に搭乗した作業者Bは、防護窓24、2本のマスト32間の空間、及び昇降テーブル31に形成された開口31aを介して、測温用ランス11の挿入を直接目視で確認することができる。また、耐熱ガラス製の防護窓24及びプロテクタ25によって、作業者Bが溶融金属Aの飛沫を浴びるおそれを確実に解消することができる。
そして、測温装置100は、測温プローブ10を排滓口5から電気炉1内に挿入した状態において、防護窓24と昇降テーブル31の開口31aと排滓口5とが一直線上に位置している。よって、車両20の運転室23に搭乗した作業者Bは、防護窓24、2本のマスト32間の空間、及び昇降テーブル31に形成された開口31aを介して、測温プローブ10を排滓口5から電気炉1内に挿入する際、及び、測温プローブ10を溶融金属Aに浸漬させる際に、直接目視で確認することができる。
また、測温装置100は、測温プローブ10を排滓口5から電気炉1内に挿入した状態において、ヒンジ部42は防護窓24よりも上方に位置している。よって、防護窓24、2本のマスト32間の空間、及び昇降テーブル31に形成された開口31aを介して、測温プローブ10を排滓口5から電気炉1内に挿入する際、及び、測温プローブ10を溶融金属Aに浸漬させる際に、作業者Bの視界がヒンジ部42によって妨げられない。
1電気炉、 2…炉底、 3…炉壁、 4…炉本体、 5…排滓口、 6…スラグドア、 10…測温プローブ、 11…測温用ランス、 12…測温用ホルダ、 20…車両、 21…車輪、 22…座席、 23…運転室(搭乗部)、 24…防護窓(窓)、 30…昇降機構、 31…昇降テーブル、 32…マスト、アウタマスト、 31a…開口、 33…インナマスト、 40…傾斜機構、 41…フレーム、 42…回動部、ヒンジ部、 43…油圧シリンダ、 50…移動機構、 51…台車、 52…レール、 53…駆動源、 61…試料採取用柄杓(試料採取手段)、 62…試料採取用ランス、 100…測温装置、 A…溶融金属、 B…作業者、 C…作業床面。

Claims (5)

  1. 電気炉の排滓口から測温プローブを挿入させて前記電気炉内の溶融金属の温度を測定する測温装置であって、
    走行用の車輪、及び、前方に耐熱ガラス製の窓が配置され、作業者が搭乗する搭乗部を有する車両と、
    左右方向に間隔を隔てて前記車両の前部に支持された2本のマスト、及び、前記2本のマストに沿って昇降可能であって、開口が形成された昇降テーブルを有する昇降機構と、
    回動部を介して、前記昇降テーブルに対して前後方向に回動可能に支持されたフレームと、
    前記フレームの前記昇降テーブルに対する傾斜角度を変更する傾斜機構と、
    先端部に前記測温プローブが装着される測温用ランスと、
    前記測温用ランスを前記フレームに沿って前記挿入の方向及びその反対方向に移動させる移動機構とを備え
    前記測温プローブを前記排滓口から前記電気炉内に挿入した状態において、前記窓と前記開口と前記排滓口とが一直線上に位置し、且つ、前記回動部は前記窓よりも上方に位置することを特徴とする測温装置。
  2. 前記測温プローブで検知した前記溶融金属の温度を示す信号を無線信号に変換し、該無線信号を当該測温装置の外部に設けた受信機に向けて発信する無線通信機を備えることを特徴とする請求項に記載の測温装置。
  3. 前記測温プローブに電極が配置され、前記電極からの信号に基づき、前記測温プローブが前記溶融金属に接触しているか、又は前記溶融金属上のスラグに接触しているかを判別する判別手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の測温装置。
  4. 前記溶融金属の試料を採取するための試料採取部が先端部に設けられた試料採取用ランスが、前記測温用ランスと共に前記移動機構によって移動可能であることを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載の測温装置。
  5. フレームに沿って移動可能な測温用ランスの先端部に装着された測温プローブを電気炉の排滓口から挿入して前記電気炉内の溶融金属の温度を測定する測温方法であって、
    前方に耐熱ガラス製の窓が配置され、作業者が搭乗する搭乗部を有する車両の車輪を駆動させて、当該車両を電気炉に接近させる工程と、
    開口が形成された昇降テーブルを、車両の前部に左右方向に間隔を隔てて支持された2本のマストに沿って昇降させる工程と、
    前記昇降テーブルに対して前後方向に回動可能に支持されたフレームの前記昇降テーブルに対する傾斜角度を変更する工程と、
    前記測温用ランスを前記フレームに沿って前記電気炉内に向けて移動させる工程とを備え
    前記測温プローブを前記排滓口から前記電気炉内に挿入した状態において、前記窓と前記開口と前記排滓口とが一直線上に位置し、且つ、前記回動部は前記窓よりも上方に位置することを特徴とする測温方法。
JP2013267381A 2013-12-25 2013-12-25 測温装置及び測温方法 Expired - Fee Related JP6208004B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013267381A JP6208004B2 (ja) 2013-12-25 2013-12-25 測温装置及び測温方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013267381A JP6208004B2 (ja) 2013-12-25 2013-12-25 測温装置及び測温方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015124898A JP2015124898A (ja) 2015-07-06
JP6208004B2 true JP6208004B2 (ja) 2017-10-04

Family

ID=53535728

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013267381A Expired - Fee Related JP6208004B2 (ja) 2013-12-25 2013-12-25 測温装置及び測温方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6208004B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6289226B2 (ja) * 2014-04-08 2018-03-07 大同特殊鋼株式会社 アーク炉の測温サンプリング装置
CN110426141A (zh) * 2019-08-30 2019-11-08 江苏金恒信息科技股份有限公司 一种测温枪及钢包检测系统
CN112240806A (zh) * 2020-09-10 2021-01-19 北京新能源汽车技术创新中心有限公司 一种汽车排气管表面测温装置
CN112710399A (zh) * 2020-12-03 2021-04-27 国网辽宁省电力有限公司锦州供电公司 变电站温度在线监测装置
CN114414094B (zh) * 2022-03-28 2022-06-17 四川省郫县豆瓣股份有限公司 一种高精度温度测量装置及其测量方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3142433A1 (de) * 1981-10-26 1983-05-05 Dango & Dienenthal Maschinenbau GmbH, 5900 Siegen Vorrichtung zum manipulieren von tauchlanzen fuer metallurgische oefen
JPS61159083A (ja) * 1984-12-28 1986-07-18 アイコ−株式会社 ランス操作装置
JPH0873921A (ja) * 1994-09-01 1996-03-19 Nisshin Steel Co Ltd 電気炉の精錬測温方法および精錬制御方法
JPH0873920A (ja) * 1994-09-01 1996-03-19 Nisshin Steel Co Ltd 電気炉用酸素吹込み装置
JP3138953B2 (ja) * 1995-03-27 2001-02-26 川惣電機工業株式会社 スラグ厚測定装置
JP3293067B2 (ja) * 1998-07-09 2002-06-17 ヘレウス・エレクトロナイト株式会社 無線発信装置を備えた高温融体用プローブ及び当該プローブを用いた高温融体の温度、成分濃度及び物性測定システム並びに測定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015124898A (ja) 2015-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6208004B2 (ja) 測温装置及び測温方法
JP5640020B2 (ja) 溶解炉を搭載した注湯装置
JP5934451B1 (ja) 溶湯搬送システムおよび方法
JP6289226B2 (ja) アーク炉の測温サンプリング装置
KR20180020732A (ko) 보호장치 및 이를 구비하는 운반장치
CN111397767A (zh) 车载探头箱式轨道移动机器人测温取样装置
KR101235945B1 (ko) 슬래그의 두께 측정 장치
CN211227207U (zh) 一种带有高度检测装置的转炉氧枪结构
KR101256509B1 (ko) 전기로의 리멜트 샘플 자동 채취 장치
CN211824820U (zh) 车载探头箱式轨道移动机器人测温取样装置
CA1102117A (en) Melt processing apparatus with tiltable melt receptacle
CN111811690A (zh) 一种机器人自动测温取样装置及其控制系统
JPH09292289A (ja) 電気炉の測温・サンプリング装置
RU17808U1 (ru) Машина замера параметров плавки в конвертере
JPH07280459A (ja) 排滓機の掻板レベル設定装置
JP2575476Y2 (ja) 装炭車の蓋取装置における蓋脱着検出装置
CN213002620U (zh) 钢包导向定位装置及钢包车
CN115041642B (zh) 一种转炉出钢方法
KR200310343Y1 (ko) 코크스 오븐 연소실 온도 측정장치_
KR101810444B1 (ko) 폐금속 선별 수집이 가능한 금속 절단 장치
JPH0413617Y2 (ja)
KR101827106B1 (ko) 일렉트로 슬래그 재용해로의 배기 장치
KR100469295B1 (ko) 용강래들 안착신호 감지장치
CN117686263A (zh) 一种机器人自动测温取样系统
KR101486868B1 (ko) 온도 측정 장치 및 온도 측정 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160808

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170530

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170726

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170815

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170906

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6208004

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees