JP6206144B2 - 折畳式物品の開閉装置及び該開閉装置を備えた電子機器 - Google Patents

折畳式物品の開閉装置及び該開閉装置を備えた電子機器 Download PDF

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本出願は折畳式物品の開閉装置及び該開閉装置を備えた電子機器に関する。
ヒンジ(蝶番)を用いて折り畳み可能な折畳式物品が知られている。例えば、写真立てや看板等が折畳式物品として知られているが、電子機器の中にも、ゲーム機やノート型パーソナルコンピュータ(以後ノートパソコンと記す)が折畳式物品として知られている。
図1(a)から図1(c)及び図2(a)は、折畳式物品の一例として、本体部1とディスプレイ部2とを備えたノートパソコン3を示すものである。ヒンジ4は本体部1とディスプレイ部2とを連結する辺5の部分の両側の位置に設けられており、2つのヒンジ4のヒンジ回転軸4Aは一致している。折り畳まれた状態のノートパソコン3は、ディスプレイ部2をヒンジ回転軸4Aの回りに回転させることによって、図1(a)の状態から図1(b)の状態を経て、図1(c)に示す状態まで開くことができる。また、図2(a)、(b)はディスプレイ部2を本体部1に対して直角になるように開いた時の平面図と側面図を示している。
また、近年、電子回路の集積化により電子機器の薄型化が図られており、図1(a)から図1(c)及び図2(a)に示したノートパソコン3も薄型化が図られている。ノートパソコンは一般に、屋外使用を考慮してバッテリが内蔵されている。このバッテリは、ノートパソコンの薄型化の障害となる。そこで、ノートパソコンの薄型化の障害となるバッテリをヒンジの間のスペースに収めることによって薄型化を達成した電子機器が特許文献1及び特許文献2に開示されている。
一方、近年、図3に示すように、ディスプレイ部2にタッチパネル付ディスプレイを搭載して、入力操作をタッチパネル付ディスプレイへのタッチ操作でも行うことができるノートパソコン3やゲーム機等の電子機器が実用化された。タッチパネル付ディスプレイは、以後単にタッチパネルと記す。タッチパネルを備えたノートパソコン3では、メニュー選択や文字入力等が、ディスプレイ部2のタッチパネルへのタッチ操作により行うことができる。タッチ操作は通常、操作者の指Fによって行われる。6は入力キーである。
特開2005−165637号公報
特開2012−137883号公報
ところが、薄型化が進んだ折畳式の情報機器、例えば薄型のノートパソコンのディスプレイ部にタッチパネルを採用し、画面に指でタッチすることによって入力操作を行うと、薄い筺体が揺れ、画面が見づらくなったり、タッチ操作の操作性が損なわれるという課題がある。薄い筺体がタッチ操作によって揺れ易い理由は、ヒンジ軸の小径化、薄型筺体による剛性の低さであると考えられる。
1つの側面では、本出願は、薄型化され、ディスプレイ部をヒンジによって回転させて使用する折畳式物品において、ディスプレイ部に対して外力が加わってもディスプレイ部の揺れを低減可能な折畳式物品の開閉装置及び該開閉装置を備えた電子機器を提供することを目的とする。
1つの形態によれば、ヒンジにより、第1筺体に対して第2筺体を折り畳み可能に連結する折畳式物品の開閉装置であって、ヒンジは、第1筺体と第2筺体が折り畳まれた状態で、第1筺体の第2筺体との連結辺の両側に1つずつ設けられており、第1筺体に取り付けられるヒンジの第1取付部と、第2筺体に取り付けられるヒンジの第2取付部がそれぞれ連結辺に対して所定角度傾斜しており、第1の取付部と第2の取付部の連結辺に対する傾斜方向は、第1取付部と第2取付部とを連結するヒンジ回転軸の軸線が、2つのヒンジの間の部分で交差する方向である折畳式物品の開閉装置が提供される。
他の形態によれば、ヒンジにより、第1筺体に対して第2筺体を折り畳み可能に連結する折畳式物品の開閉装置を備えた電子機器であって、ヒンジは、第1筺体と第2筺体が折り畳まれた状態で、第1筺体の第2筺体との連結辺の両側に1つずつ設けられており、第1筺体に取り付けられるヒンジの第1取付部と、第2筺体に取り付けられるヒンジの第2取付部がそれぞれ連結辺に対して所定角度傾斜しており、第1の取付部と第2の取付部の連結辺に対する傾斜方向は、第1取付部と第2取付部とを連結するヒンジ回転軸の軸線が、2つのヒンジの間の部分で交差する方向である折畳式物品の開閉装置を備えた電子機器が提供される。
開示の折畳式物品の開閉装置及び該開閉装置を備えた電子機器では、折畳式物品や電子機器において、ヒンジによって回転して開いた状態のディスプレイ部に対して、外力が加わってもディスプレイ部の揺れを低減できるという効果がある。
(a)は比較技術のノートパソコンの閉じた状態の斜視図、(b)は(a)の状態からディスプレイ部が僅かに開かれた状態を示す斜視図、(c)は(b)の状態からディスプレイ部が全開した状態を示す斜視図である。 (a)は図1(a)に示したノートパソコンのディスプレイ部が本体部に対して直角に開かれた状態を示す平面図、(b)は(a)の一部省略側面図である。 ディスプレイ部にタッチパネルを備えたノートパソコンの斜視図である。 (a)は本出願の第1の実施例の開閉装置が取り付けられたノートパソコンの閉じた状態を示す平面図、(b)は(a)に示したノートパソコンのディスプレイ部が本体部に対して直角方向まで開かれた状態を示す平面図である。 (a)は本出願の第1の実施例の開閉装置の動作を示すために製作した折畳式物品の開閉モデルの平面図、(b)は(a)の側面図、(c)は(a)に示した開閉モデルにおける本出願の第1の実施例の開閉装置の構造を示す部分拡大斜視図である。 (a)は図5(a)に示した開閉モデルの2つの開閉部材が閉じた状態の斜視図、(b)は(a)に示した状態から2つの開閉部材が僅かに開かれた状態を示す斜視図、(c)は(b)に示した2つの開閉部材が更に開かれた状態を示す斜視図である。 (a)は図6(c)に示した2つの開閉部材が本体部に対して直角になるまで開かれた状態を示す斜視図、(b)は(a)に示した開閉部材の間の部分に筺体が存在した場合の筺体の変形を示す斜視図である。 (a)は図5(c)に示した折畳式物品の開閉モデルにおける本出願の第2の実施例の開閉装置の2つの開閉部材への取り付けを説明する組立斜視図、(b)は(a)に示した第2の実施例の開閉装置の動作を示す部分拡大斜視図である。 図8(b)に示した開閉モデルにおける開閉部材の間の部分に筺体が存在した場合の筺体の変形を示す斜視図である。 (a)は本出願の第2の実施例の開閉装置が取り付けられたノートパソコンの閉じた状態を示す斜視図、(b)は(a)に示したノートパソコンのディスプレイ部が本体部に対して直角方向まで開かれた状態を示す斜視図である。 (a)は本出願の第2の実施例の開閉装置が取り付けられたノートパソコンの閉じた状態を示す平面図、(b)は(a)の側面図、(c)は(a)に示したノートパソコンのディスプレイ部が本体部に対して直角方向まで開かれた状態を示す平面図、(d)は(c)の一部省略側面図である。 (a)は本出願の第3の実施例の開閉装置が取り付けられたノートパソコンの閉じた状態を示す平面図、(b)は(a)の側面図、(b)は(a)に示したノートパソコンのディスプレイ部が本体部に対して直角方向まで開かれた状態を示す平面図、(d)は(c)の一部省略側面図である。 (a)は本出願の第2の実施例の開閉装置が取り付けられた開閉式物品の開いた状態の斜視図、(b)は本出願の第3の実施例の開閉装置が取り付けられた開閉式物品の開いた状態の斜視図である。
以下、添付図面を用いて本出願の実施の形態を、具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。なお、図1及び図2を用いて説明した比較技術のノートパソコン3の構造については変更がないので、比較技術のノートパソコン3と同じ構成部材には同じ符号を付して説明する。
図4(a)は、本出願の第1の実施例の開閉装置41が取り付けられたノートパソコン3の閉じた状態を示すものである。第1の実施例の開閉装置41は、本体部1とディスプレイ部2とを連結する辺5の部分の両側の位置に設けられた2つのヒンジ4を備えている。図1(a)で説明した比較技術のノートパソコン3における2つのヒンジ4は、そのヒンジ回転軸4Aが一致するように、本体部1に取り付けられていた。
一方、本出願の第1の実施例の開閉装置41における2つのヒンジ4は、そのヒンジ回転軸4Aが一致しておらず、ヒンジ回転軸4Aの軸線AXは、本体部1とディスプレイ部2とを連結する辺5に対して所定の角度Aを備えている。角度Aは2°〜4°の範囲である。即ち、2つのヒンジ回転軸4Aの軸線AXが、本体部1の上の点Bで交差するように、2つのヒンジ4が本体部1に2°〜4°傾けた状態で取り付けられている。そして、ディスプレイ部2の筺体の剛性は、本体部1の筺体の剛性よりも低く形成されている。ディスプレイ部2の筺体の剛性を本体部1の筺体の剛性よりも低くするためには、筺体の材料の硬度を低くする方法や、筺体の厚さを薄くする等の方法が考えられる。
このため、ノートパソコン3のディスプレイ部2を本体部1に対して開くと、ディスプレイ部2は本体部1側を凸にして湾曲する。図4(b)は図4(a)に示したノートパソコン3のディスプレイ部2が本体部1に対して直角方向まで開かれた状態を示すものであり、ディスプレイ部2は本体部1側を凸にして湾曲している状態を示している。従って、ディスプレイ部2にタッチパネルが備えられている場合は、ディスプレイ部2は本体部1側を凸にして湾曲しているので、本体部1側から加わる外力に対して対抗することができ、タッチ操作によってディスプレイ部2が振動しにくい。
ここで、2つのヒンジ4を備える第1の実施例の開閉装置41を備えるノートパソコン3おいて、ディスプレイ部2を本体部1に対して開くと、ディスプレイ部2が本体部1側を凸にして湾曲する原理について、折畳式物品の開閉モデル10を用いて説明する。図5(a)は第1の実施例の開閉装置41が取り付けられた折畳式物品の開閉モデル10の平面図であり、図5(b)は図5(a)の側面図である。折畳式物品の開閉モデル10には、本体部11と2つの矩形の板状の開閉部材12があり、開閉部材12は短手方向の1方の辺がヒンジ4で本体部11に連結されている。開閉部材12の長手方向の辺の長さは本体部11の短手方向の辺の長さに等しい。2つのヒンジ4は、本体部11の上面にある1つの辺15の両側に、辺15に対して所定角度Aだけ傾いた状態で取り付けられている。
図5(c)は、本体部11に2つの開閉部材12が2つのヒンジ4によって取り付けられる状態を拡大して示すものである。実際には、2つのヒンジ4が辺15に対して傾いて取り付けられる場合の角度Aは2°〜4°の範囲であるが、本図には、説明を分かり易くするために、角度Aを誇張して記載してある。ヒンジ4には本体部11にネジ7で取り付けられる第1取付部4Bと、開閉部材12にネジ7で取り付けられる第2取付部4Cがあり、第1取付部4Bと第2取付部4Cはヒンジ回転軸4Aで回転自在に連結されている。
図6(a)は、図5(a)に示した開閉モデル10の2つの開閉部材12が閉じた状態を示すものである。開閉装置41のヒンジ回転軸4Aは、本体部11の辺15に対して所定角度A傾いて取り付けられている(図には辺15に平行な線Lに対して所定角度A傾いた状態が記載されている)。開閉部材12が閉じた状態では、2つの開閉部材12はお互いに角度がなく、2つの開閉部材12の上下の面は同じ平面上にある。また、開閉部材12の側面12Sは、本体部11の側面11Sと同じ平面上にある。このとき、2つの開閉部材12の先端部から同じ距離だけ離れた、先端部に平行な線Pは一直線上にある。
図6(b)は、図6(a)に示した状態から2つの開閉部材12が僅かに開かれた状態を示している。2つの開閉部材12の開き角は同じであるとする。2つのヒンジ4の回転軸4Aは、辺15に対してそれぞれ違う向きに所定角度Aで傾いているので、2つの開閉部材12を開いていくと、2つの開閉部材12はお互いに角度を持つようになり、2つの開閉部材12の上下の面は同じ平面の上には位置しなくなる。
このとき、開閉装置41のヒンジ回転軸4Aは本体部11の辺15に対して所定角度A傾いて取り付けられているので、2つの開閉部材12の先端部から同じ距離だけ離れた平行な線Pは交差する。図6(c)は図6(b)に示した2つの開閉部材12が、更に開かれた状態を示している。2つの開閉部材12の開き角は同じであるとする。この状態でも2つの開閉部材12の先端部から同じ距離だけ離れた、先端部に平行な線Pは交差する。
図7(a)は、図6(c)に示した2つの開閉部材12が、本体部11に対して直角になる位置まで開かれた状態を示すものである。開閉装置41のヒンジ回転軸4Aは本体部11の辺15に対して所定角度Aだけ傾いて取り付けられているので、この状態では、2つの開閉部材12の先端部から同じ距離だけ離れた、先端部に平行な線Pは所定角度2Aで交差する。
従って、図7(b)に示すように、図7(a)に示した2つの開閉部材12の間の部分に、可撓性を備えた筺体13が存在した場合は、筺体13は本体部11側を凸にして撓む(湾曲する)ように変形する。よって、2つの開閉部材12と可撓性筺体13を一体的に形成した筺体は、本体部11側を凸にして湾曲することが分る。
但し、図7(a)、(b)から分かるように、開閉部材12が本体部11から開いた状態では、本体部11に近い側の開閉部材12の間の距離の方が、本体部11から離れた先端部側の開閉部材12の間の距離よりも長い。このため、2つの開閉部材12の間の部分にある可撓性を備えた筺体13でも本体部11側と先端部側とでは変形量が異なり、不自然な変形が発生することがある。このため、ヒンジ4の辺15に対する傾斜角度Aを余り大きくすることができない。
そこで、本出願の第2の実施例の開閉装置42では、開閉部材12に、第1の実施例のヒンジ4の第2取付部4Cと開閉部材12の間に自由度を持たせたヒンジ8を取り付けたので、これを図8及び図9を用いて説明する。図8(a)は、図5(c)に示した折畳式物品の開閉モデル10における第1の実施例の開閉装置41の2つのヒンジ4を、ヒンジ8に置き換えた折畳式物品の開閉モデル10Aを示している。
第2の実施例の開閉装置42においても、実際には、2つのヒンジ8が辺15に対して傾いて取り付けられる場合の角度Aは2°〜4°の範囲であるが、本図には、説明を分かり易くするために、角度Aを誇張して記載してある。ヒンジ8には、本体部11にネジ7で取り付けられる第1取付部8Bと、開閉部材12に回転軸9で取り付けられる第2取付部8Cがあり、第1取付部8Bと第2取付部8Cはヒンジ回転軸8Aで回転自在に連結されている。回転軸9は、第2取付部8Cに設けられた、回転軸9の直径よりも僅かに大きい内径を備えた貫通孔8Hを挿通して、開閉部材12に螺着される。
この結果、図8(b)に示すように、ヒンジ8の第1取付部8Bは本体部11に固定されているが、第2取付部8Cは回転軸9で開閉部材12に取り付けられているので、開閉部材12は第2取付部8Cに対して回動可能である。即ち、第2の実施例の開閉装置42では、図9に示すように、開閉部材12とヒンジ8の間に自由度があるので、開閉部材12を本体部11に対して直角になる位置まで開いた時に、開閉部材12の基部がヒンジ8に対して回転できる。
図7(a)、(b)に示した第1の実施例では、開閉部材12が本体部11から直角に開いた状態では、本体部11に近い側の開閉部材12の間の距離の方が、本体部11から離れた先端部側の開閉部材12の間の距離より長かった。一方、第2の実施例では、開閉部材12が本体部11から直角に開いた時に、開閉部材12の基部がヒンジ8に対して回転できるので、本体部11から離れた先端部側の開閉部材12の間の距離を、本体部11に近い側の開閉部材12の間の距離と同じにできる。
この結果、2つの開閉部材12の間の部分に、可撓性を備えた筺体13を設けた場合に、可撓性を備えた筺体13の本体部11側における不自然な変形の低減が可能であり、可撓性を備えた筺体13は滑らかに湾曲できる。このため、ヒンジ8の辺15に対する傾斜角度を第1の実施例に比べて大きくすることができる。
図10(a)は、本出願の第2の実施例の開閉装置42が取り付けられたノートパソコン3の閉じた状態を示す斜視図であり、図11(a)は図10(a)の平面図であり、図11(b)は図11(a)の側面図である。これらの図に示す状態では、本体部1に対してディスプレイ部2が平坦であり、ディスプレイ部2は本体部1の上にぴったりと重なっている。第2の実施例の開閉装置42の2つのヒンジ8は、ノートパソコン3の1つの辺5に対して所定角度Aでそれぞれ傾いた状態で本体部1とディスプレイ部2との間に取り付けられている。ディスプレイ部2の筺体の剛性が、本体部1の筺体の剛性よりも低く形成されている点は、第1の実施例の開閉装置41が取り付けられたノートパソコン3と同様である。
図10(b)は、図10(a)に示したノートパソコン3のディスプレイ部2が本体部1に対して直角方向まで開かれた状態を示す斜視図であり、図11(c)は図10(b)の平面図であり、図11(d)は図11(c)の一部を省略した側面図である。本体部1に対してディスプレイ部3が直角になるまで開くと、ディスプレイ部2は本体部1の側を凸にして僅かに湾曲する。ディスプレイ部2の下部は第2の実施例の開閉装置42にあるヒンジ8に対して回転するので、不自然な変形がなくなり、図10(b)、図11(c)に示す曲線Qのように、ディスプレイ部2は滑らかに湾曲している。
このように、ノートパソコン3のディスプレイ部2を本体部1に対して開いた時に、ディスプレイ部2が本体部1側を凸にして湾曲すると、ディスプレイ部2にタッチパネルが備えられている場合のタッチ操作に対して、ディスプレイ部2が振動し難い。これは、ディスプレイ部2は本体部1側を凸にして湾曲しているので、本体部1側から加わる外力に対して強度を向上させることができ、タッチ操作によってディスプレイ部2が振動しにくいからである。また同時に、モーメントによりヒンジ回転軸8Aの摩擦も増加し、ディスプレイ部2の揺れを抑えることができる。
図12(a)は、本出願の第3の実施例の開閉装置43が取り付けられたノートパソコン3の閉じた状態を示すものであり、図12(b)は図12(a)の側面図である。第3の実施例の開閉装置43が第2の実施例の開閉装置42と異なる点は、本体部1の上面の両側に取り付けられているヒンジ8の向きである。図11(a)に示すように、第2の実施例の開閉装置42の2つのヒンジ8は、そのヒンジ回転軸8Aの軸線AXが、本体部1とディスプレイ部2とを連結する辺5に対して所定の角度Aを備えており、本体部1の上の点Bで交差していた。
これに対して、第3の実施例の開閉装置43の2つのヒンジ8は、そのヒンジ回転軸8Aの軸線AXが、本体部1とディスプレイ部2とを連結する辺5に対して所定の角度Aを備える点は同じであるが、本体部1の外の点Cで交差している。所定角度Aの大きさは、第2の実施例の開閉装置42と同様に、2°〜4°で良い。即ち、2つのヒンジ回転軸8Aの軸線AXが、本体部1の外の点Cで交差するように、2つのヒンジ8が本体部1の辺5に対して2°〜4°傾いた状態で取り付けられている。そして、ディスプレイ部2の筺体の剛性は、本体部1の筺体の剛性よりも低く形成されている。
図12(c)、(d)は、図12(a)、(b)に示したノートパソコン3のディスプレイ部2が本体部1に対して直角方向まで開かれた状態を示すものである。第3の実施例では、第2の実施例と同様に、ディスプレイ部2とヒンジ8は回転軸を介して連結接続されている。このため、本体部1に対してディスプレイ部3を直角になるまで開くと、ディスプレイ部2は本体部1の側を凹にして滑らかに湾曲する。即ち、ディスプレイ部2の下部は、第3の実施例の開閉装置43にあるヒンジ8に対して回転しているので、図12(c)に示す曲線Rのように、ディスプレイ部2は滑らかに湾曲している。
ノートパソコン3のディスプレイ部2を本体部1に対して開いた時に、ディスプレイ部2が本体部1側を凹にして湾曲したノートパソコン3では、ディスプレイ部2は本体部1と反対側から入力される外力に対して対抗力がある。即ち、ディスプレイ部2の本体部1と重ならない外側にタッチパネルが備えられている場合のタッチ操作に対して、ディスプレイ部2が振動し難い。これは、ディスプレイ部2は本体部1側を凹にして外側に湾曲しているので、本体部1の外側から加わる外力に対して強度を向上させることができ、タッチ操作によってディスプレイ部2が振動しにくいからである。また同時に、モーメントによりヒンジ回転軸8Aの摩擦も増加し、ディスプレイ部2の揺れを抑えることができる。
以上のような、開閉装置41,42,43は、薄型のノートパソコンやゲーム機等の開閉装置として適用できる他に、例えば、開いた時に一方の面を湾曲形状にすることにより、表示を目立たせる用途の物品に応用できる。図13(a)は、本出願の第2の実施例の開閉装置(図示せず)が取り付けられた物品30の開いた状態を示すものである。この例では、一方の表示面31が前方を凸にして湾曲している。また、図13(b)は、本出願の第2の実施例の開閉装置(図示せず)が取り付けられた物品50の開いた状態を示すものである。この例では、一方の表示面51が前方を凹にして湾曲している。このような物品30,50としては、写真立てや立て看板が考えられる。いずれの物品も、湾曲面に表示する内容を強調することが可能である。また、反り形状により剛性がUPし、看板等の強度を向上させることができる。
以上、本出願を特にその好ましい実施の形態を参照して詳細に説明した。本出願の容易な理解のために、本出願の具体的な形態を以下に付記する。
(付記1) ヒンジにより、第1筺体に対して第2筺体を折り畳み可能に連結する折畳式物品の開閉装置であって、
前記ヒンジは、前記第1筺体と前記第2筺体が折り畳まれた状態で、前記第1筺体の前記第2筺体との連結辺の両側に1つずつ設けられており、
前記第1筺体に取り付けられる前記ヒンジの第1取付部と、前記第2筺体に取り付けられる前記ヒンジの第2取付部がそれぞれ前記連結辺に対して所定角度傾斜しており、
前記第1の取付部と前記第2の取付部の前記連結辺に対する傾斜方向は、前記第1取付部と前記第2取付部とを連結するヒンジ回転軸の軸線が、前記2つのヒンジの間の部分で交差する方向である折畳式物品の開閉装置。
(付記2) 前記軸線の交差位置が、前記2つのヒンジの間の距離を二分する点に垂直な直線上にある付記1に記載の折畳式物品の開閉装置。
(付記3) 前記軸線の交差位置が、前記第1筺体と前記第2筺体の重ね合わせ面の上にある付記1又は2に記載の折畳式物品の開閉装置。
(付記4) 前記軸線の交差位置が、前記第1筺体と前記第2筺体の重ね合わせ面よりも外側にある付記1又は2に記載の折畳式物品の開閉装置。
(付記5) 前記第2取付部は、前記第2筺体に回転軸によって取り付けられている付記1から4の何れかに記載の折畳式物品の開閉装置。
(付記6) 前記第1筺体の厚さよりも前記第2筺体の厚さが薄い付記1から5の何れかに記載の折畳式物品の開閉装置。
(付記7) 前記第1筺体を形成する材料の硬度が、前記第2筺体を形成する材料の硬度よりも大きい付記1から5の何れかに記載の折畳式物品の開閉装置。
(付記8) 前記第2筺体にはタッチパネル付ディスプレイが設けられている付記1から6の何れかに記載の折畳式物品の開閉装置。
(付記9) 前記軸線の交差位置がある側の前記第2筺体の面に、タッチパネル付ディスプレイが設けられている付記3又は4に記載の折畳式物品の開閉装置。
(付記10) 前記所定角度が2°から4°の範囲である付記1から9の何れかに記載の折畳式物品の開閉装置。
(付記11) ヒンジにより、第1筺体に対して第2筺体を折り畳み可能に連結する折畳式物品の開閉装置を備えた電子機器であって、
前記ヒンジは、前記第1筺体と前記第2筺体が折り畳まれた状態で、前記第1筺体の前記第2筺体との連結辺の両側に1つずつ設けられており、
前記第1筺体に取り付けられる前記ヒンジの第1取付部と、前記第2筺体に取り付けられる前記ヒンジの第2取付部がそれぞれ前記連結辺に対して所定角度傾斜しており、
前記第1の取付部と前記第2の取付部の前記連結辺に対する傾斜方向は、前記第1取付部と前記第2取付部とを連結するヒンジ回転軸の軸線が、前記2つのヒンジの間の部分で交差する方向である折畳式物品の開閉装置を備えた電子機器。
(付記12) 前記軸線の交差位置が、前記2つのヒンジの間の距離を二分する点に垂直な直線上にある付記11に記載の折畳式物品の開閉装置を備えた電子機器。
(付記13) 前記軸線の交差位置が、前記第1筺体と前記第2筺体の重ね合わせ面の上にある付記11又は12に記載の折畳式物品の開閉装置を備えた電子機器。
(付記14) 前記軸線の交差位置が、前記第1筺体と前記第2筺体の重ね合わせ面よりも外側にある付記11又は12に記載の折畳式物品の開閉装置を備えた電子機器。
(付記15) 前記第2取付部は、前記第2筺体に回転軸によって取り付けられている付記11から14の何れかに記載の折畳式物品の開閉装置を備えた電子機器。
(付記16) 前記第1筺体の厚さよりも前記第2筺体の厚さが薄い付記11から15の何れかに記載の折畳式物品の開閉装置を備えた電子機器。
(付記17) 前記第1筺体を形成する材料の硬度が、前記第2筺体を形成する材料の硬度よりも大きい付記11から15の何れかに記載の折畳式物品の開閉装置を備えた電子機器。
(付記18) 前記第2筺体にはタッチパネル付ディスプレイが設けられている付記11から16の何れかに記載の折畳式物品の開閉装置を備えた電子機器。
(付記19) 前記第2筺体の前記軸線の交差位置がある側の面に、タッチパネル付ディスプレイが設けられている付記13又は14に記載の折畳式物品の開閉装置を備えた電子機器。
(付記20) 前記所定角度が2°から4°の範囲である付記11から19の何れかに記載の折畳式物品の開閉装置を備えた電子機器。
1、11 本体部
2 ディスプレイ部
3 ノート型パーソナルコンピュータ(ノートパソコン)
4、8 ヒンジ
4A、8A ヒンジ回転軸
4B、8A 第1取付部
4C、8C 第2取付部
9 回転軸
10 開閉モデル
12 開閉部材
41,42,43 開閉装置

Claims (5)

  1. 2つのヒンジにより、第1筺体に対して第2筺体を連結辺で折り畳み可能に連結する折畳式物品の開閉装置であって、
    前記2つのヒンジは、折り畳まれた状態で重なる前記第1筺体前記第2筺体の、一直線状の前記連結辺の両側に1つずつ設けられており、
    前記第1筺体に取り付けられる前記ヒンジの第1取付部と、前記第2筺体に取り付けられる前記ヒンジの第2取付部がそれぞれ前記連結辺に対して所定角度傾斜しており、
    前記第1取付部と前記第2取付部の前記連結辺に対する傾斜方向は、前記第1取付部と前記第2取付部とを連結するヒンジ回転軸の軸線が、前記2つのヒンジの間の部分で交差する方向である折畳式物品の開閉装置。
  2. 前記軸線の交差位置が、前記2つのヒンジの間の距離を二分する点に垂直な直線上にある請求項1に記載の折畳式物品の開閉装置。
  3. 前記軸線の交差位置が、前記第1筺体と前記第2筺体の重ね合わせ面の上にある請求項1又は2に記載の折畳式物品の開閉装置。
  4. 前記第2取付部は、前記第2筺体に回転軸によって取り付けられている請求項1から3の何れか1項に記載の折畳式物品の開閉装置。
  5. 2つのヒンジにより、第1筺体に対して第2筺体を連結辺で折り畳み可能に連結する折畳式物品の開閉装置を備えた電子機器であって、
    前記2つのヒンジは、折り畳まれた状態で重なる前記第1筺体前記第2筺体の、一直線状の前記連結辺の両側に1つずつ設けられており、
    前記第1筺体に取り付けられる前記ヒンジの第1取付部と、前記第2筺体に取り付けられる前記ヒンジの第2取付部がそれぞれ前記連結辺に対して所定角度傾斜しており、
    前記第1取付部と前記第2取付部の前記連結辺に対する傾斜方向は、前記第1取付部と前記第2取付部とを連結するヒンジ回転軸の軸線が、前記2つのヒンジの間の部分で交差する方向である折畳式物品の開閉装置を備えた電子機器。
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