JP6205575B2 - 冷却装置およびこれを搭載した電子機器、および電気自動車 - Google Patents

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Description

本発明は、冷却装置およびこれを搭載した電子機器、および電気自動車に関するものである。
従来この種の冷却装置は、電気自動車の電力変換回路に搭載されたものが知られている。電気自動車では、駆動動力源となる電動モータを、電力変換回路であるインバータ回路でスイッチング駆動していた。
インバータ回路には、パワートランジスタを代表とする半導体スイッチング素子が複数個使われており、それぞれの素子に数十アンペアの大電流が流れる。
このため、電気自動車の駆動にともない、このインバータ回路は高温化し、冷却することが必要であった。
そこで、従来は、上記インバータ回路を、例えば特許文献1のように、上下に冷媒放熱器と冷媒タンクを備えた沸騰冷却装置にて冷却するようにしていた。
特開平8−126125号公報
すなわち、従来の冷却装置においては、その冷媒タンクを、上記インバータ回路の半導体スイッチング素子に接触させて配置し、この冷媒タンク内の液化冷媒を、スイッチング素子からの熱で気化させる。
そして、気化した冷媒を、上部に配置した冷媒放熱器に上昇させ、そこでの冷却で凝縮液化させ、再び下部に滴下させるサイクルを繰り返させる構成としている。
つまり、自然対流によって冷媒を循環させ、インバータ回路を、冷却するようにしていた。
しかしながら、このような自然対流式のものでは、スイッチング素子の熱を、冷媒タンク内に溜められた液化冷媒に、冷媒タンクの壁面(伝熱面)を介し、単なる対流熱伝達で伝熱させていただけであるので、伝熱面における熱伝達率を高めることができず、その結果として、インバータ回路の冷却効果を高めることが出来なかった。
そこで、本発明は、冷却効果を高めることを目的とするものである。
そして、この目的を達成するために、本発明は、作動流体を、受熱部、放熱経路、放熱部、帰還経路、前記受熱部へと循環させて熱の移動を行う冷却装置であって、前記帰還経路の前記受熱部近傍、または前記受熱部内に、前記作動流体の流れを制御する逆止弁を設け、前記逆止弁は、弁孔を有する弁座と、この弁座の前記弁孔を開閉する弁板とを有し、前記弁座の弁板側で、弁孔の外周には、平面当接面を設け、前記弁板には、前記弁座の弁孔と平面当接面を覆う開閉部を設け、弁板の一端側を固定部とし、他端側を可動部とし、これらの可動部と固定部の間を開閉部とし、弁板を金属板で構成し、その固定部から可動部側方向、または可動部から固定部側方向を金属の圧延方向とし、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明は、作動流体を、受熱部、放熱経路、放熱部、帰還経路、前記受熱部へと循環させて熱の移動を行う冷却装置であって、前記帰還経路の前記受熱部近傍、または前記受熱部内に、前記作動流体の流れを制御する逆止弁を設け、前記逆止弁は、弁孔を有する弁座と、この弁座の前記弁孔を開閉する弁板とを有し、前記弁座の弁板側で、弁孔の外周には、平面当接面を設け、前記弁板には、前記弁座の弁孔と平面当接面を覆う開閉部を設けたものであるので、冷却効果を高めることが出来る。
すなわち、本発明は、前記帰還経路の前記受熱部近傍、または前記受熱部内に、前記作動流体の流れを制御する逆止弁を設けることで、作動流体を、受熱部、放熱経路、放熱部、帰還経路、前記受熱部へと強制循環させることができ、その結果として、受熱部における冷却効果を、従来の自然循環式のものに比べ、極めて高くすることが出来るのである。
また、このように作動流体を自発駆動循環させるためには、受熱部において、逆止弁が適切に機能する必要があるが、本発明の逆止弁は、弁孔を有する弁座と、この弁座の前記弁孔を開閉する弁板とを有し、前記弁座の弁板側で、弁孔の外周には、平面当接面を設け、前記弁板には、前記弁座の弁孔と平面当接面を覆う開閉部を設けたものであるので、逆止弁閉成時、つまり弁板の開閉部で弁座の弁孔を覆っている時には、弁座の弁孔外周に設けた平面当接面も、この開閉部で覆われることとなる。
そして、この弁座の弁孔外周に設けた平面当接面と、それを覆う開閉部の間にも、作動流体が存在する状態となり、つまり弁孔は弁板の開閉部で覆われるだけでなく、その外周において、弁座の弁孔外周に設けた平面当接面と、それを覆う開閉部の間に存在する作動流体によっても覆われ、この結果として、逆止弁閉成時における閉止機能が適切に発揮され、これによって、受熱部における冷却効果を、従来の自然循環式のものに比べ、極めて高くすることが出来るのである。
本発明の実施の形態1の電気自動車の概略図 同冷却装置を示す概略図 同逆止弁を示す分解斜視図 同逆止弁を示す一部切断斜視図 (a)同逆止弁を示す断面図(b)図5(a)のB部分拡大断面図(C)図5(a)のC−C線断面図 (a)同逆止弁を示す断面図(b)図6(a)のB―B線断面図 濡れ縁寸法と規格化温度比の関係を表すグラフ
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1に示すように、電気自動車1の車軸(図示せず)を駆動する電動機(図示せず)は、電気自動車1の内に配置した電力変換装置であるインバータ回路2に接続されている。
インバータ回路2は、電動機に電力を供給するもので、複数の半導体スイッチング素子(図2の10)を備えおり、この半導体スイッチング素子(図2の10)が動作中に発熱する。
このため、この半導体スイッチング素子(図2の10)を冷却するために、冷却装置3を備えている。
冷却装置3は、受熱部4と、この受熱部4で吸収した熱を放熱する放熱部5を備え、受熱部4と放熱部5の間で熱媒体となる作動流体(図2の12で、例えば水)を循環させる放熱経路6、帰還経路7を設けることで、受熱部4、放熱経路6、放熱部5、帰還経路7、前記受熱部4となる循環経路を構成している。
つまり、この循環経路においては、作動流体(図2の12)が、気体(水の場合水蒸気)や液体及びその混合状態で、受熱部4、放熱経路6、放熱部5、帰還経路7、前記受熱部4と一方向に、循環するようになっている。
前記放熱部5は、図2に示すように、外気に熱を放出する放熱体8を備えている。
この放熱体8は、アルミニウムを短冊状に薄く形成したフィンを所定の間隔をあけて積層したブロック体(図示せず)と、積層したフィンを貫通する放熱経路6とで構成されている。
そして、この放熱体8の表面に送風機9から外気を送風することで、放熱をさせている。なお、この放熱体8の表面からの放熱は、電気自動車1車内の暖房に活用することも出来る。
また、受熱部4は、図2に示すように、半導体スイッチング素子10に接触させて熱を吸収する受熱板11と、この受熱板11の表面を覆い、流れ込んだ作動流体12を蒸発させる受熱空間13を形成する受熱板カバー14とを備えている。
さらに、受熱板カバー14には、受熱空間13に液化した作動流体12を流し込む流入口15と、受熱空間13から作動流体12を気体にして排出する排出口16が設けられている。
すなわち、受熱板カバー14の上面に流入口15、受熱板カバー14の側面に排出口16を設けており、流入口15には帰還経路7を接続し、また排出口16には放熱経路6を接続している。
さらに、前記帰還経路7の受熱部4側には、前記受熱部4内に前記作動流体12を供給する流入管19を、受熱空間13内に突入させた状態で接続している。
以下では受熱空間13内の流入管19を導入管17と記載する。なお、本実施形態では、流入管19の導入管17入口部分に逆止弁18を有している。
このような構成による冷却装置3の作用について説明する。
上記構成において、インバータ回路2の半導体スイッチング素子10が動作を開始すると電動機に電力が供給されて、電気自動車1は、動き出すこととなる。
このとき、半導体スイッチング素子10には大電流が流れることにより、少なくとも全電力の数%が損失となって大きく発熱する。
一方で、受熱空間13の受熱板11上に供給された液状の作動流体12へ、半導体スイッチング素子10から熱が移動すると、この液状の作動流体12は一瞬にして気化、膨張し、蒸気が排出口16から放熱経路6へと流れ、最終的に放熱部5で凝縮により液化することで熱を外気に放出する。
放熱部5の作用によって液化後、熱を放出した作動流体12は、帰還経路7へと流れ、流入管19内の逆止弁18上に溜まることとなる。
液化した作動流体12は、徐々に帰還経路7内で増加する一方、受熱空間13内での作動流体12の気化量が減少し、受熱空間13内の圧力も減少し、逆止弁18上に溜まった作動流体12の水頭による圧力によって逆止弁18を開放(押し下げる)すると、再び受熱空間13内の受熱板11上に、液状の作動流体12が供給される。
このようにして作動流体12が冷却装置3内を循環することで、半導体スイッチング素子10の冷却を行なうことになる。
ここで、受熱空間13内の冷却のメカニズムについて説明を加える。
受熱空間13内では、帰還経路7からの作動流体12は、逆止弁18から受熱板11上に液滴となって滴下される。
この時には、先ず導入管17内でその一部が気化し、膨張するので、導入管17外周の受熱板11表面へと、放射状に、薄い膜として広がる。
受熱板11の裏面側は、半導体スイッチング素子10に接触しているので、薄い膜となった作動流体12は、一瞬にして加熱され気化されることとなる。
受熱空間13を含む循環経路内の気圧は、大気圧よりも低く設定しているので、作動流体12は、水を使用しても大気圧中の水の沸騰に比べて低い温度で気化させることができる。
本実施の形態では、気圧を−97KPaにして、循環経路内を飽和蒸気圧状態にしておくことで、外気温に応じた沸騰温度が決定され容易に水を気化させることができ、このときに半導体スイッチング素子10の熱を奪い、冷却することができる。
また、作動流体12が気化するときに受熱空間13内の圧力が増加するが、逆止弁18の作用により作動流体12は逆流して帰還経路7側へ戻ることはなく、確実に排出口16から放熱経路6へ放出させることができる。
このように冷却装置3を動作させることで、規則的な受熱と放熱のサイクルができ、連続して作動流体12を受熱空間13内で気化させて半導体スイッチング素子10の冷却を行なうことができ、大きな冷却効果を得ることができる。
ここで、本実施形態の最も特徴的な部分について、図3〜図6を用いて説明する。
本実施形態の逆止弁18は、弁孔20を有する弁座21と、この弁座21の前記弁孔20を開閉する弁板22と、この弁板22の下面を受けるケース23により構成されている。
また、弁座21には、弁孔20に連通する貫通孔24が設けられ、この貫通孔24の上方に、流入管19が連結されている。
また、弁板22はその内方にU字状の切溝25が設けられ、これによって切溝25内方に開閉部26が形成されている。つまり、弁板22の一端側を固定部とし、他端側の開閉部26を可動部としているのである。なお、本実施形態では、上述のごとく、開閉部26の外周には切溝25が設けられており、この切溝25の外周部分も弁座21とケース23によって挟まれた固定部を形成し、これによって開閉部26が上下に安定可動する可動部を形成した状態となっている。
さらに、ケース23は上面が弁板22の固定部との接触面を除いてほぼ全面開口状態となったもので、内部には、弁板22が図5のごとく下方に可動できる空間27を有し、さらに下面には貫通孔28が設けられている。
そして、この貫通孔28に導入管17が連結されている。
そして、この構成において、上述のごとく、受熱空間13内の圧力で、逆止弁18の開閉部26を持ち上げる力のほうが、開閉部26上に帰還した作動流体12の水頭圧で、これを下方に押し下げる力よりも大きい状態では、図6のごとく逆止弁18の開閉部26は弁座21の弁孔20を覆った状態となっている。
このため、受熱空間13内の作動流体12が逆流して帰還経路7側へ戻ることはなく、確実に排出口16から放熱経路6へ放出させることができる。
また、本実施形態においては、図5、図6からも理解されるように、弁座21の弁板22側で、弁孔20の外周には、平面当接面29を設けている。
つまり、弁座21の弁板22側を、弁板22の開閉部26よりも大きな平面とし、この平面に弁孔20、その外周に平面当接面29を設けているのである。
また、前記弁板22は前記弁座21の弁孔20と、平面当接面29を覆うように平板状としたが、弁板22を例えばステンレスなどの薄い金属板で形成することで、開閉部26が弾性変形して可動し、弁孔20を開閉するものとなる。
このため、逆止弁18閉成時、つまり弁板22の開閉部26で弁座21の弁孔20を覆っている時には、弁座21の弁孔20外周に設けた平面当接面29も、この開閉部26で覆われることとなる。
そして、この状態では、図6(b)のごとく、弁座21の弁孔20外周に設けた平面当接面29と、それを覆う開閉部26との隙間にも、作動流体12が存在する状態となる。つまり弁孔20は弁板22の開閉部26で覆われるだけでなく、その外周において、弁座21の弁孔20外周に設けた平面当接面29と、それを覆う開閉部26との隙間に図6(b)の斜線で示すような薄膜状の作動流体12が形成されることになる。その結果として、逆止弁18閉成時における気密性が高まり閉止機能が適切に発揮され、これによって、受熱部4における冷却効果を、従来の自然循環式のものに比べ、極めて高くすることが出来るのである。さらに弁板22の開閉部26が開閉時に平面当接面29の広い面積との衝突を繰り返すので、平面当接面29がなく流入管19の端面の細い環状の狭い面積との衝突を繰り返す場合に比べ、弁板22の損傷が少なく、弁板22の耐久性を向上させることができる。
また、図6、図7を用いて、前述の平面当接面29と開閉部26との間に形成される薄膜状の作動流体12の形成寸法(以下、濡れ縁寸法)と機密性の関係について説明する。図6より、XY方向それぞれの濡れ縁寸法をWx,Wyと表示し、弁孔20の開口縁から開閉部26の各方向端部までの最短寸法として表す。図7のグラフは、この濡れ縁寸法と規格化温度比(受熱板温度Tsと安定受熱板温度Tstの比)の関係を表したものである。受熱板温度Tsは、濡れ縁寸法を増加させて行くと、ある寸法以上で、一定となる。この一定となる温度を規格化受熱板温度Tstとする。図7より、濡れ縁寸法Wが、0.2mmよりも小さくなると規格化受熱板温度比(Ts/Tst)が増加する傾向にあることがわかる。これは、濡れ縁寸法が、0.2mmより小さくなると、薄膜状の作動流体12による機密性が低下するので、逆止弁18に気化した冷媒の逆流が発生し、本来の冷媒循環が損なわれ、受熱板温度Tsが上昇することが原因である。したがって、この気化冷媒の逆流を防止し、冷却性能を安定させるためには、濡れ縁寸法を少なくとも0.2mm以上確保することが必要となる。ただし、この濡れ縁寸法の最大値は、大きくても弁孔20の径と同寸法程度が妥当な選択である。これ以上大きくても、弁構成そのものの大型化につながり、設計上あまり得策とは言えない。
なお、本実施形態の弁板22は上述のごとく金属板で形成されているが、その固定部から可動部側方向、または可動部から固定部側方向を図5(c)のごとく、金属の圧延方向(矢印で表現)としているので、この弁板22の開閉部26が開閉時に上下に繰り返し、曲がっても、金属疲労を起こしにくく、長期の安定性を確保できるものとなっている。
また、本実施形態においては、弁孔20の開口縁には、図5(b)のごとく、面取加工部30を設けている。これにより、弁板22の開閉部26が開閉時に弁孔20の開口縁に凸部があると弁板22との接触で、損傷してしまうのを抑制することができる。すなわち、弁板22の耐久性をさらに向上させることができる。
さらに、このように弁孔20の開口縁に、図5(b)のごとく、面取加工部30を設けることで、図6(b)の場合と同様に、作動流体12を弁孔20外周に設けた平面当接面29と、それを覆う開閉部26の間に斜線で示すような薄膜状の作動流体12が広がりやすくなり、この結果として、逆止弁18閉成時における閉止機能を高めることも出来る。
さらに、本実施形態によれば、弁板22は金属板の切断により構成されるが、その外周部分も、切溝25も切断方向を、弁座21側から、この弁座21とは反対側、つまりケース23側としているので、切断時に形成されるバリはケース23側へ向けられた状態となっており、その結果、弁板22開閉時に、弁座21を傷つけることはない。
以上のように本発明は、帰還経路の受熱部近傍、または受熱部内に、作動流体の流れを制御する逆止弁を設けることで、作動流体を、受熱部、放熱経路、放熱部、帰還経路、前記受熱部へと強制循環させることができ、その結果として、受熱部における冷却効果を、従来の自然循環式のものに比べ、極めて高くすることが出来るのである。
また、このように作動流体を自発駆動循環させるためには、受熱部において、逆止弁が適切に機能する必要があるが、本発明の逆止弁は、弁孔を有する弁座と、この弁座の前記弁孔を開閉する弁板とを有し、前記弁座の弁板側で、弁孔の外周には、平面当接面を設け、前記弁板には、前記弁座の弁孔と平面当接面を覆う開閉部を設けたものであるので、逆止弁閉成時、つまり弁板の開閉部で弁座の弁孔を覆っている時には、弁座の弁孔外周に設けた平面当接面も、この開閉部で覆われることとなる。
そして、この弁座の弁孔外周に設けた平面当接面と、それを覆う開閉部の間にも、作動流体が存在する状態となり、つまり弁孔は弁板の開閉部で覆われるだけでなく、その外周において、弁座の弁孔外周に設けた平面当接面と、それを覆う開閉部の間に存在する作動流体によっても覆われ気密性が高まるため、この結果として、逆止弁閉成時における閉止機能が適切に発揮され、これによって、受熱部における冷却効果を、従来の自然循環式のものに比べ、極めて高くすることが出来るのである。
このため、電気自動車の駆動装置としての電力変換装置に使用されるパワー半導体、高い発熱量を有するCPUなどの冷却に有用である。
1 電気自動車
2 インバータ回路
3 冷却装置
4 受熱部
5 放熱部
6 放熱経路
7 帰還経路
8 放熱体
9 送風機
10 半導体スイッチング素子
11 受熱板
12 作動流体
13 受熱空間
14 受熱板カバー
15 流入口
16 排出口
17 導入管
18 逆止弁
19 流入管
20 弁孔
21 弁座
22 弁板
23 ケース
24 貫通孔
25 切溝
26 開閉部
27 空間
28 貫通孔
29 平面当接面
30 面取加工部

Claims (7)

  1. 作動流体を、受熱部、放熱経路、放熱部、帰還経路、前記受熱部へと循環させて熱の移動を行う冷却装置であって、
    前記帰還経路の前記受熱部近傍、または前記受熱部内に、前記作動流体の流れを制御する逆止弁を設け、前記逆止弁は、弁孔を有する弁座と、この弁座の前記弁孔を開閉する弁板とを有し、前記弁座の弁板側で、弁孔の外周には、平面当接面を設け、前記弁板には、前記弁座の弁孔と平面当接面を覆う開閉部を設け、弁板の一端側を固定部とし、他端側を可動部とし、これらの可動部と固定部の間を開閉部とし、弁板を金属板で構成し、その固定部から可動部側方向、または可動部から固定部側方向を金属の圧延方向とした冷却装置。
  2. 作動流体を、受熱部、放熱経路、放熱部、帰還経路、前記受熱部へと循環させて熱の移動を行う冷却装置であって、
    前記帰還経路の前記受熱部近傍、または前記受熱部内に、前記作動流体の流れを制御する逆止弁を設け、前記逆止弁は、弁孔を有する弁座と、この弁座の前記弁孔を開閉する弁板とを有し、前記弁座の弁板側で、弁孔の外周には、平面当接面を設け、前記弁板には、前記弁座の弁孔と平面当接面を覆う開閉部を設け、弁板は金属板の切断により構成され、その切断方向は、弁座側から、この弁座とは反対側とした冷却装置。
  3. 弁板の一端側を固定部とし、他端側を可動部とし、これらの可動部と固定部の間を開閉部とした請求項に記載の冷却装置。
  4. 弁孔の開口縁には、面取加工部を設けた請求項1〜3いずれか一つに記載の冷却装置。
  5. 弁孔の開口縁から開閉部の各方向端部までの最短寸法は、0.2mm以上であって、弁孔の径より小さい請求項1〜いずれか一つに記載の冷却装置。
  6. 請求項1〜いずれか一つに記載の冷却装置と、この冷却装置で冷却される発熱部品とを備えた電子機器。
  7. 請求項1〜6いずれか一つに記載の冷却装置と、この冷却装置で冷却される発熱部品とを
    備えた電気自動車。
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