以下の実施形態では、説明の簡明化のために、決済対象を商品のみとした販促物評価装置及びシステムの構成例を記述する。
すなわち、実施形態の実施形態の顧客管理装置は、
商品購入の際に、購入商品のIDと、購入商品に関連したレコメンド商品に関する情報と、をレコメンドIDに対応付けてデータベースに記録する記録部と、商品購入の際に購入者に配布される販促物に、レコメンドIDの情報とレコメンド商品の情報を印刷するように印刷装置に指示する印刷指示部と、販促物を持参しての商品購入の際に、当該販促物に印刷されたレコメンドIDの情報を受信する受信部と、受信されたレコメンドIDと同一のIDがデータベースに記録された過去のレコメンドIDの中に存在するかを判定する判定部と、同一のIDが過去のレコメンドIDの中に存在すると判定された場合に、当該レコメンドIDを有する各取引の記録に、同一の顧客識別情報を付与するようにデータベースを更新する管理制御部と、を備える。
また、実施形態の顧客管理システムは、商品購入者に配布される販促物を用いて顧客を管理するために、販促物を印刷する印刷装置と、上記の顧客管理装置とを備える。
実施形態の顧客管理システムは、以下のような処理の流れとなる。
(チラシなしでの決済)
まず、POS端末を通じての顧客の商品決済時に、決済を行う商品に関連してお勧めする商品(推薦商品)の一覧をプリンタ(印刷装置)で用紙に印刷し、販促用のチラシとして当該顧客に手渡す。この際に、当該おすすめ内容(すなわち推薦商品の一覧)に対応した一意のID(レコメンドID)が割り振られ、割り振られたレコメンドIDをエンコードしたものもチラシに印刷される。顧客が決済した商品、推薦商品、及びレコメンドID等の各情報は、一意の取引IDが割り当てられて端末のデータベースに記録される。
(1枚目のチラシ持参時の決済)
次に、顧客がこのチラシを持参して商品を決済する際に、レコメンドIDに係るチラシ上のコードをスキャンし、当該レコメンドIDに係るチラシが利用されたことを記録する。このチラシ持参での決済時にも、前回と同様に新たなレコメンドIDが割り振られたチラシが印刷されて顧客に手渡される。この際に、これらの取引を行った買い物客は同一であると認識し、利用されたチラシのレコメンドID(受領レコメンドID)と新たに手渡されるチラシのレコメンドID(発行レコメンドID)とを関連付け、かかる関連付けを1人の買い物客(新たな得意客)として仮の買い物客ID(顧客識別情報)を付与し、その際の購買商品一覧とともに記録する。
(2枚目以降のチラシ持参時の決済)
さらにまた次の回に、顧客が2回目の決済時に手渡された(2枚目の)チラシを持参して商品を決済した場合、前回と同様に、持参したチラシのレコメンドIDと今回発行したチラシのレコメンドID及び今回の購買商品一覧の関連付けが記録される。その際(もしくは後にまとめて)、利用されたチラシ(2枚目)のレコメンドIDを以前に発行されたチラシ(1枚目)のレコメンドIDとの対応を取ることで、先に記録された顧客と今回記録された顧客とが同一であることを識別できる。この後も、同様にして新たなレコメンドIDに係るチラシが発行され、先の決済で記録された顧客との同一性を識別することができる。
実施形態では、このようにして、顧客の個人情報や会員番号を登録せずともその顧客の購買履歴を蓄積し、顧客として管理することができる。
さらに、本明細書に記載の実施形態は、顧客の会員番号が登録された場合でも、仮の買い物客IDを当該会員番号に書き換えることによって顧客を統合的に管理するための技術を提供する。
以下、実施の形態について図面を参照してより具体的に説明する。
図1に、本実施形態の代表的な構成例を示す。本実施形態の顧客管理システムは、商品推薦サーバ1と、POS(Point Of Sale)端末2と、顧客管理装置としての中間サーバ3と、印刷装置としてのプリンタ4と、商品マスタサーバ5と、中間サーバ3とともに顧客を管理する買い物客管理サーバ6と、からなる。これら各装置は、専用回線やインターネット網などのネットワーク7を介して接続され、相互に通信可能となっている。
商品推薦サーバ1は、買い物客の購入商品一覧の記録を受信、蓄積し、その情報をもとにお勧めする商品(レコメンド商品)の一覧の情報を返信する機能を有する。
POS端末2は、買い物客が購入する商品の登録及び決済を行うとともに、当該登録された商品の一覧のデータを購入商品一覧データとして送信する機能を有する。
中間サーバ3は、本システムの中心的な役割を担う装置であり、買い物客の取引情報、レコメンド商品の情報及び発行するチラシに関する情報をデータベース化して管理する機能を有する。また、中間サーバ3は、POS端末2及び他のサーバ間の通信を仲介ないし中継しつつ、複数の取引間での買い物客の同一性を判定して買い物客毎に管理する機能を有する。
具体的には、中間サーバ3は、POS端末2から送信されて来る購入商品のデータを受信し、取引IDを付与して自機のデータベースに記録するとともに、かかるデータを商品推薦サーバ1に送信する。また、中間サーバ3は、商品推薦サーバ1から送信されたおすすめ商品一覧に関するデータを受信し、該受信データに後述する自機による処理を施してプリンタ4に印刷指示を出す機能を有する。さらに、中間サーバ3は、買い物客の取引情報を買い物客管理サーバ6に送信する機能、買い物客管理サーバ6に仮買い物客IDの発行を依頼する機能、買い物客IDを書き換えて買い物客を個々に管理する機能を有する。中間サーバ3のこれらの機能の詳細や他の機能については後述する。
プリンタ4は、中間サーバ3から送信される印刷データ及び印刷指示を受信し、当該印刷指示に従った印刷を用紙に実行することで、買い物客に配布する販売促進用物品(販促物)であるチラシを印刷する。プリンタ4の印刷方式は特に限定されず、例えば電子写真方式、インクジェット方式のいずれでもよい。
商品マスタサーバ5は、自機の記録部(HDD等)に、店舗で扱う商品(以下、「取扱商品」とも称する。)の識別子(この例ではJANコード)と個々の商品名が関連付けて記録される商品マスタデータベースを保有する。この商品マスタデータベースは、商品推薦サーバ1とPOS端末2それぞれがネットワーク7を通して参照可能となっている。
買い物客管理サーバ6は、主に、個別の買い物客の買い物の履歴と買い物客をデータベースで管理するサーバであり、後述する顧客識別情報の発行などの機能を有する。
商品推薦サーバ1、中間サーバ3、商品マスタサーバ5、及び買い物客管理サーバ6は、一般的なパーソナルコンピュータ(PC)と同様のハードウエア構成の装置である。これら各装置の内、中間サーバ3のハードウエアブロック構成を図2に示す。
図2に示すように、中間サーバ3は、当該装置全体の制御を司り各種演算を行うCPUなどの演算部31、演算部31の作業領域となるRAM等の記憶部32、本システムを実現するためのソフトウエアプログラム、データベース、及び各種のデータが格納されるHDDなどの記録部33、インターや各種通信回線を介して他の装置と接続するためのネットワーク接続部34、各種の表示画面を表示する液晶ディスプレイなどの表示部35、及び管理者などが各種の操作入力を行うためのマウスやキーボードなどの操作部36を有し、これら各部がバスを介して相互に接続された構成となっている。図2に示す各部の構成は、他の商品推薦サーバ1、POS端末2、商品マスタサーバ5、及び買い物客管理サーバ6でも同等であるため、他のサーバ1,5,6及びPOS端末2についての内部ブロック構成の図示を省略する。
この実施形態では、POS端末2、中間サーバ3、プリンタ4、商品マスタサーバ5、及び買い物客管理サーバ6が同一店舗内に配置され、商品推薦サーバ1が店舗外に配置される。ただし、商品推薦サーバ1を同一店舗内に配置しても構わない。また、複数のサーバ1,3,5,6の機能を一台のコンピュータに集約することとしてもよい。特に、買い物客管理サーバ6の機能を中間サーバ3に集約することができる。
次に、各サーバ及び装置の機能をより詳細に説明する。
商品推薦サーバ1は、ネットワーク接続部を介して中間サーバ3から受信された取引情報に基づいて、購買を推薦する商品の一覧情報となるレコメンド情報とレコメンド印刷ファイルを生成する。かかる機能を実現するため、商品推薦サーバ1の記録部に図示しないレコメンドプログラム及び関連商品データベースが格納され、演算部がかかるプログラムを読み出して実行する。
中間サーバ3は、ネットワーク接続部を介してPOS端末2から送られて来る取引情報と、当該取引情報に関連付けられ、商品推薦サーバ1から送られて来るレコメンド情報とを記録するレコメンド情報管理データベースを保有する。このレコメンド情報管理データベースは、中間サーバ3の記録部32に格納され、取引がなされると更新される。中間サーバ3の記録部33に格納されるレコメンド情報管理データベースのデータ構造の一例を図3に示す。
図3に示すように、レコメンド情報管理データベースは、「取引情報」と「レコメンド情報」が一意の「取引ID」に対応付けられたデータ構造を有する。このうち、取引情報の領域は、顧客が商品を購入した際の情報が記録される領域であり、具体的には、「取引日時」、「買い物客ID」、「受領レコメンドID」、及び顧客が購入した商品に係る「JANコード一覧」のデータが記録される。他方、レコメンド情報の領域は、顧客が商品を購入した際に生成される推薦商品に関する情報が記録される領域であり、具体的には、推薦商品に係る「JANコード一覧」、「レコメンド印刷ファイル」、及び「発行レコメンドID」のデータが記録される。
買い物客管理サーバ6は、主として、個々の買い物客を識別する「買い物客ID」に当該買い物客が購入した商品の一覧を関連付けて、記録部の買い物客管理領域に記録する。かかる機能を実現するため、買い物客管理サーバ6の記録部に買い物客管理プログラムが格納され、演算部がこの買い物客管理プログラムを読み出して実行する。
図18、図8、図12、図15、及び図17は、買い物客管理サーバ6の買い物客管理領域に記録及び更新される情報を示す。図示のように、買い物客管理領域には、「買い物客ID」、買い物客の「取引日時」及び購入した商品の「JANコード一覧」からなる「購入履歴」が記録される欄が設けられる。かかる買い物客管理領域が更新される態様の詳細は後述する。
ここで、「買い物客ID」欄に記録される買い物客IDは、図示しない会員カードと共に発行される本会員番号としての「会員ID」と、買い物客IDとは別個に発行される顧客識別情報である「仮買い物客ID」とに大別される。「会員ID」及び「仮買い物客ID」は、両者を区別できるようにするために、相互に別の番号体系となっている。本実施形態では、「会員ID」は「1」で始まる8桁の番号であり(図18参照)、「仮買い物客ID」は「9」で始まる8桁の番号(図8参照)である。
また、「会員ID」は、会員カードに刻印及びバーコードとして印刷され、会員カードの配布とともに会員に通知されるものである。かかる会員カードの発行の際には、買い物客の同意のもとに、当該顧客の個人情報(氏名、住所、連絡先等)が会員IDとともに買い物客管理サーバ6に登録される。
これに対して、「仮買い物客ID」は、中間サーバ3及び買い物客管理サーバ6の管理用(すなわち顧客識別用)に使用されるIDであり、顧客(買い物客)には通知されない。この「仮買い物客ID」は、後述のように、中間サーバ3からの発行依頼により買い物客管理サーバ6が発行する。
POS端末2は、買い物客の購入商品を登録しその商品について決済を行うという基本機能を有する端末である。このため、POS端末2は、予め商品マスタサーバ5からその店舗で販売される取扱商品のJANコードと商品名を受信し、自機の記録部に記録する。また、POS端末2は、クレジットカードなどの決済を行うために、図示しない金融機関の決済サーバと接続可能となっている。
さらに、POS端末2は、当該登録された商品の一覧のデータを購入商品一覧データとして中間サーバ3に送信する。さらにまた、POS端末2は、買い物客が持参したチラシに印刷された識別情報(レコメンドID)を読み取り、当該読み取られたレコメンドIDを中間サーバ3に送信する。このレコメンドIDを読み取る(スキャン等する)ために、POS端末2は、図示しないバーコードリーダなどの読取部が設けられる。
以下、本システム全体の動作及び中間サーバ3の動作について、図19(図19A及び図19B)のフローチャートを参照しながら説明する。ここで、図19は中間サーバ3で遂行する処理を示すフローチャートであり、かかるフローチャートにおける各処理の主体は、他の処理主体の明記がない限り演算部31である。
(チラシなしでの商品購入)
まず、顧客がチラシの持参なしで商品を購入する場合について説明する。POS端末2が設置されている店舗においてある買い物客が一以上の商品を購入する場合、店員によりPOS端末2の操作部が操作され、あるいは商品の包装などに付されたバーコードを読取部で読み取ることで、当該購入された商品の登録及び決済が行われる。
この際に、POS端末2は、当該登録された商品のJANコード一覧及び買い物客IDを関連付けた取引情報を生成する。かかる商品登録時に買い物客の会員カードが提示された場合には、かかる会員カードに付された会員IDのバーコードを読取部で読み取ってデコードすることで、POS端末2は、買い物客IDとして「1」で始まる会員IDを入力し、かかる会員IDを含めた取引情報を生成する(図18参照)。
他方、かかる商品登録時に会員IDが入力されなかった場合、POS端末2は、会員IDの入力が無いことを示す”null”を記録した取引情報を生成する。その後、POS端末2は、当該生成された取引情報を中間サーバ3に送信する。ここで、会員IDが入力されない場合としては、決済時に当該買い物客が未だ会員でなかった場合、あるいは会員であっても会員カードが提示されないなどの理由で会員IDが入力されなかった場合が挙げられる。以下は、商品登録時に会員IDが入力されなかった場合を前提として説明する。
中間サーバ3は、POS端末2から送られて来る取引情報を受信すると(ACT101のYes)、その取引情報に一意となる取引IDを付与する(ACT102)。さらに、中間サーバ3は、当該取引情報及び取引IDを自機のレコメンド情報管理データベースに記録する(ACT103)。
図4は、POS端末2が置かれている店舗において、ある買い物客が、チラシを持参せずに商品を購入した場合のレコメンド情報管理データベースに記録された情報の一例である。この例は、買い物客が2つの商品を購入した場合であって、「取引ID」が1、取引情報として、「取引日時」が2014年4月1日の15時、購入された2つの商品の「JANコード」が各々、49xxxxxxxxxxx及び49yyyyyyyyyyyであった場合を仮定する。なお、取引情報の内、「買い物客ID」は、上述のように買い物客からの提示がないためにnull値である。
また、この段階では、チラシ及びそのレコメンドIDが発行されていない状態であり(図4、ACT104参照)、取引情報の「受領レコメンドID」欄もnull値になっている。したがって、中間サーバ3は、ACT104の判定処理でNoすなわち受領レコメンドIDがnullであると判定した後に、今回の決済での取引情報及び取引IDを商品推薦サーバ1に対して送信する(ACT117)。
商品推薦サーバ1は、中間サーバ3から取引情報及び取引IDを受信すると、当該取引情報をもとにその取引IDの買い物客に対して何を推薦すればよいのかを分析する。この分析は、本システムでは、1つの商品のJANコードに対し、その商品に関連するn個の商品のJANコードが対応付けられて登録される、自機内の関連商品データベース(図示せず)を参照することによって、分析される。ここで、関連商品データベースに登録される「関連する商品」としては、例えば商品が「MサイズのTシャツ」であれば、色やデザインが異なる同サイズのTシャツ、現在人気の或いは特売中のMサイズのズボン、下着などが挙げられる。また、関連する商品の他の例としては、例えば商品がデジタルカメラなどの電化製品である場合に、その製品に使われる電池やフラッシュメモリ等の部品などが挙げられる。但し、これらは単なる例示であり、実際には関連する商品の態様として種々の形態が有り得る。
商品推薦サーバ1は、かかる分析の結果、その時点でその買い物客にお勧めするべき商品群のJANコード一覧を決定する。また、商品推薦サーバ1は、当該決定されたJANコード一覧の推薦商品(商品群)の情報を、1枚の用紙(すなわちチラシ)内に配列し、印刷可能なファイル形式(この例ではPDFファイル)に変換することで、レコメンド印刷ファイルを生成する。さらに、商品推薦サーバ1は、決定された推薦商品のJANコード一覧、生成されたレコメンド印刷ファイル、及び元の取引情報に含まれる取引IDを、レコメンド情報として中間サーバ3に送信する。
この例では、JANコード「49xxxxxxxxxxx」の購買商品に対してJANコード「49aaaaaaaaaaa」の商品、JANコード「49yyyyyyyyyyy」の購買商品に対してJANコード「49bbbbbbbbbbb」の商品が各々レコメンド情報のJANコード一覧として決定され、中間サーバ3に送信されたものと仮定する(図5参照)。なお、この例では説明の簡明化のために推薦商品の数を少なくしており、実際は一つの購買商品に対して多数の推薦商品を生成・送信等することができる。
中間サーバ3は、商品推薦サーバ1からのレコメンド情報(すなわち、推薦商品のJANコード、レコメンド印刷ファイル、及び取引ID)を受信すると(ACT118のYes)、当該レコメンド情報を、受信された取引IDと関連付けられているレコメンド情報管理データベースの該当欄、すなわち「JANコード一覧」及び「レコメンド印刷ファィル」欄に追加記録する(図5参照)。この際に、中間サーバ3は、レコメンド情報に対して一意となるレコメンドIDを発行し(ACT119)、かかるレコメンドIDもレコメンド情報欄の「発行レコメンドID」欄に記録する(ACT120)。
本実施形態では、管理者による管理容易化の観点から、取引IDの番号が末尾に付与される13桁の数字のレコメンドIDが発行される(図5、図9等参照)。なお、かかる形態(番号体系)に限定されるものではなく、取引IDとレコメンドIDとの対応付けがなされていれば他の形態でもかまわない。
続いて、中間サーバ3は、発行されたレコメンドIDをPOS端末2の読取部でスキャン及びデコードできるバーコードなどの画像情報としてエンコードする(ACT121)。さらに、中間サーバ3は、当該エンコードされた画像情報を、レコメンド印刷ファイルの紙面の所定位置(例えば紙面の隅部など)に合成する処理を行う(ACT122)。さらに、中間サーバ3は、当該該レコメンドIDの画像情報が合成されたレコメンド印刷ファイルを、印刷指示とともにプリンタ4に送信する(ACT123)。
中間サーバ3からレコメンド印刷ファイル及び印刷指示を受信したプリンタ4は、用紙に当該レコメンド印刷ファイルの画像を印刷することで、買い物客(この例ではJANコード「49xxxxxxxxxxx」及び「49yyyyyyyyyyy」の2つの商品を購入した顧客)に配布されるチラシを印刷する。この例では、JANコード「49aaaaaaaaaaa」及び「49bbbbbbbbbbb」の推薦商品に関する説明(例えば、各推薦商品の画像、名称、値段、性能、特徴、など)と、レコメンドID「9900000000001」を示す画像情報(バーコード等)と、クーポン情報と、が印字されたチラシがプリンタ4から出力される。出力されたチラシは、店員から当該買い物客に手渡される。
ここでクーポン情報とは、例えば「このチラシを持参したお客様には、次回買い物時に○%の割引をします」などの買い物客にとって有利になる情報である。すなわち、チラシにクーポンの役割を持たせることで、買い物客が次回に買い物するときに、今回配布されたチラシを持参して店に来る可能性が高くなることを考慮したものである。したがって、クーポン情報は、チラシから切り離せるようにする必要はなく、また、上述した割引情報に限られず、次回来店時までにチラシを保存し次回来店時にチラシを持参する動機付けを与えるような情報であればよい。
(1回目のチラシ持参時の決済)
次に、上述したチラシを渡された買い物客が、当該チラシを持参して再び同じ店舗で買い物を行った場合について説明する。
この場合も、買い物客が購入する商品については、その決済時に、POS端末2での入力操作を通じて前回同様に商品登録等の処理が行われる(ACT101乃至103参照)。この例では、買い物客がJANコード「49aaaaaaaaaaa」と「49zzzzzzzzzzz」の2つの商品を購入したと仮定する。
さらに、この例はチラシ持参での購入であり、この場合、決済時におけるPOS端末2での入力操作の際に、チラシに印字されたレコメンドIDのコード(画像)がPOS端末2の読取部でスキャン及びデコードされる。デコードされたレコメンドID(この例では「9900000000001」)は、受領レコメンドIDとして取引情報に埋め込まれてPOS端末2から中間サーバ3に送信される。
これら各データを受信した中間サーバ3は、上述した前回の決済時と同様に、レコメンド情報管理データベースに新しい取引として取引情報を記録する。かかる取引情報が記録された状態を図6の下段に示す。
すなわち、POS端末2及び中間サーバ3の上述したACT101乃至103の処理により、今回の決済では、取引ID「10」が付与され、かつ、取引日時の「2014/4/2 11:00:00」、購入商品のJANコード「49aaaaaaaaaaa」と「49zzzzzzzzzzz」、受領レコメンドID「9900000000001」が各々情報管理領域の該当欄に記録されたことが分かる。
中間サーバ3は、続くACT104で、受領レコメンドIDがnull以外であるかを判定する。この判定により、チラシを持参しない取引であるか否かが確認される。この例では、チラシ持参での取引であるため、中間サーバ3は、ACT104でYes、すなわち受領レコメンドIDがnull以外であると判定する。
さらに、ACT105で、中間サーバ3は、買い物客IDがnullか否かを判定し、YesすなわちnullであればACT106に移行し、Noすなわちnullでない場合はACT114に移行する。この例すなわち1回目のチラシ持参時の決済段階では、未だ特定の買い物客IDが記録されていないnullの状態であるため(図6参照)、中間サーバ3は、ACT106に移行する。
中間サーバ3は、レコメンド情報管理データベースを参照して、受領レコメンドIDと一致するIDを、過去の取引に係る発行レコメンドIDから検索し(ACT106)、受領レコメンドIDと一致する発行レコメンドIDが存在するか否かを判定する(ACT107)。
中間サーバ3は、この検索及び判定の結果、受領レコメンドIDと一致する発行レコメンドIDがレコメンド情報管理データベースに存在する場合には(ACT107でYes)、これらの取引を行った買い物客は同一であると認識してACT108に移行する。
他方、受領レコメンドIDと一致する発行レコメンドIDが存在しないと判定された場合には(ACT107でNo)、中間サーバ3は、発行レコメンドIDのデータが失われた等の何らかのエラーが発生したものとみなして、ACT117に移行し、以下はチラシなしで決済した場合と同様に処理を遂行する。なお、この場合でも、実際はチラシ持参での買い物であるため、顧客は、チラシに記載された割引等の適用を受けることができる。
ACT108で、中間サーバ3は、受領レコメンドIDと一致した発行レコメンドIDの買い物客IDがnullか否かについて判定する。この判定結果がYesすなわちnullの場合には、中間サーバ3は、この決済が同一顧客による2回目の商品購入であるとみなしてACT109に移行する。他方、判定結果がNoすなわちnull以外の場合には、中間サーバ3は、この決済が同一顧客による3回目以降の商品購入であるとみなしてACT113に移行する。
ACT109で、中間サーバ3は、当該買い物客は「新たな得意客である」として、買い物客管理サーバ6に対して、顧客識別情報としての仮の買い物客IDの発行を依頼する。その後、中間サーバ3は、買い物客管理サーバ6からの返答があるまで待機する(ACT110)。
かかる依頼を受信した買い物客管理サーバ6は、上述した本会員番号としての会員IDとは異なる番号体系のIDを仮のID(仮買い物客ID)として発行し、買い物客管理領域の「買い物客ID」欄に仮買い物客IDを記録するとともに、その仮の顧客の商品購入の履歴を管理する領域を確保する。
本実施形態では、上述のように、本会員番号としての会員IDが1から始まる8ケタの数字であり、仮買い物客IDは9から始まる8ケタの数字となっている。この例では、仮の買い物客IDとして、「90000001」が発行されたものと仮定する。買い物客管理サーバ6は、このようにして発行された仮買い物客IDを中間サーバ3に返信する。
中間サーバ3は、買い物客管理サーバ6から送られて来た仮買い物客IDを受信すると(ACT110でYes)、続くACT111で、当該取引および当該取引の受領レコメンドIDと一致する発行レコメンドIDに係る取引のそれぞれの「買い物客ID」の欄を、当該受信した仮買い物客ID(この例では「90000001」)で書き換える。当該書き換えられた後の状態を図7に示す。
続いて中間サーバ3は、これら、すなわち今回及び過去の取引情報を、仮買い物客IDとともに買い物客管理サーバ6に送信し(ACT112)、買い物客管理サーバ6からの返信があるまで待機する(ACT115)。
これらの情報を受信した買い物客管理サーバ6は、当該受信された(仮の)買い物客IDの買い物客管理領域に、受信した取引情報のうち日時とJANコード一覧を関連付けて記録し、その買い物客の買い物履歴として記録する。このようにして記録された状態を図8の下段に示す。図示のように、2014年4月2日の今回の取引とその前の4月1日の取引とが同じ買い物客によりなされたことが分かる。
買い物客管理サーバ6は、この記録が終了すると、正常に記録した旨のメッセージを中間サーバ3に送信する。中間サーバ3は、かかるメッセージを受信すると(ACT115及びACT116でYes)、上述したACT117乃至ACT123以下の処理を遂行する。
すなわち、中間サーバ3は、今回の取引情報を商品推薦サーバ1に送信して推薦商品及びチラシの情報の生成を依頼し(ACT117)、以後の処理は前回の取引と同様に行われ、新たなチラシが印字されて買い物客に手渡される。かかる処理完了時のレコメンド情報管理データベース内の情報の模式図を図9に示す。この例では、JANコード「49aaaaaaaaaaa」、「49zzzzzzzzzzz」の購入商品に対して、各々JANコード「49cccccccccccc」及び「49ddddddddddd」の推薦商品が選出され、これら推薦商品の情報がレコメンドID「9900000000010」の情報とともにチラシ(すなわち2枚目のチラシ)に印刷されたことが分かる。
このように、本実施形態では、チラシを持参しない1回目の決済段階では買い物客管理サーバ6による仮買い物客IDは発行されず、チラシ持参による2回目の決済段階で顧客の同一性が確認されることで、仮買い物客IDが発行される。
(2枚目のチラシ持参時の決済)
次に、上述した2枚目のチラシを渡された買い物客が、当該チラシを持参して再び同じ店舗で買い物を行った場合について説明する。
この場合、当該買い物客は、1枚目のチラシ持参での決済時に、既に仮買い物客ID「90000001」を与えられている。このため、1枚目のチラシ持参での決済時と異なる処理が行われる。
すなわち、先の発行レコメンドID9900000000010が記録されたチラシを持参し、買い物時に提示した買い物客の決済が完了すると、POS端末2は、前回同様、買い物客IDがnullである取引情報を生成し中間サーバ3に送信する。
中間サーバ3は、当該受信された取引情報に取引IDを付与し、これら情報をレコメンド情報管理データベースに記録する(ACT101乃至103、図10参照)。図10の下段に示すように、この例では、2014年4月3日の13時に2つの商品が購入され、その内のJANコード「49ddddddddddd」の商品は1枚目のチラシに印刷された推薦商品であり、取引IDとして「24」生成されたものと仮定する。
ここでは、先の取引と同様に、受領レコメンドIDがnullではなく(ACT104でYes)、かつ、買い物客IDがnullであることから(ACT105でYes)、中間サーバ3は、レコメンド情報管理データベース中の過去の発行レコメンドIDから今回の受領レコメンドID(この例では「9900000000010」)を検索し(ACT106)、一致する過去の発行レコメンドIDが見つかれば(ACT107でYes)、当該発行レコメンドIDの買い物客IDがnullであるかを判定する(ACT108)。
この判定で、一致する過去の発行レコメンドIDの買い物客IDはnullでなく仮買い物客IDの「90000001」であるため(図10参照)、中間サーバ3は、ACT113に移行する。ACT113で、中間サーバ3は、当該発行レコメンドIDの取引情報に含まれる買い物客ID(「90000001」)で新たな取引情報の「買い物客ID」欄を上書きする(ACT113、図11参照)。
さらに、中間サーバ3は、今回の決済に係る取引情報を上書きした買い物客IDとともに買い物客管理サーバ6に送信する(ACT114)。
これらの情報を受信した買い物客管理サーバ6は、前回の決済時と同様に処理を行う。すなわち、買い物客管理サーバ6は、当該受信された買い物客ID(すなわち「90000001」)の買い物客管理領域に、受信した取引情報のうち日時とJANコード一覧を関連付けて記録し、その買い物客の買い物履歴として記録する。このようにして記録された状態を図12の下段に示す。図8と図12を比較して分かるように、2014年4月3日の今回の決済に係る取引日時及び購入商品のJANコード一覧が買い物客管理領域に追記されたことが分かる。また、2014年4月3日の今回の取引と、その前の4月2日さらには4月1日の取引とが同じ買い物客によりなされたことが分かる。
以降の動作は前回の取引と同様に行われ、新たな(3枚目の)チラシが印字されて買い物客に手渡される。かかる処理の完了時のレコメンド情報管理データベースに記録された情報の例を図13に示す。
このように、本実施形態の顧客管理システムによれば、決済時に顧客により利用されたチラシ(2枚目以降のチラシ)に印刷されたチラシ毎の識別情報(レコメンドID)を、以前に発行され利用されたチラシ(1枚目以降のチラシ)の識別情報(レコメンドID)の記録(利用記録)から検索して顧客の同一性を判定し確認する。
したがって、本システムでは、顧客が会員登録していない場合や、会員登録した顧客が会員番号を提示しない場合であっても、顧客の同一性が確認された複数の取引に関し、当該レコメンドIDを有する各取引の記録に顧客識別情報としての仮買い物客IDを付与するようにデータベースを更新することで、同一顧客による取引の内容を容易に把握し管理することができる。
具体的には、管理者等が仮買い物客IDで中間サーバ3のレコメンド情報管理データベースを検索することにより、顧客毎の取引の内容を容易に視認、把握することができる。さらには、本システムでは、顧客毎の取引の内容が買い物客管理サーバ6の買い物客管理領域に順次自動で記録、更新されるので(図18、図8、図12、図15、及び図17参照)、管理者等が仮買い物客IDで買い物客管理サーバ6の買い物客管理領域を検索することによって、顧客毎の取引の内容をさらに容易に視認、把握することができる。
さらに、本実施形態によれば、顧客に渡されるチラシ毎に一意の識別情報(レコメンドID)が付与されることから、チラシに印刷された推薦商品を購入したか否かにかかわらず、顧客毎の取引の内容を管理することができる。
さらにまた、本実施形態の顧客管理システムでは、チラシを持参した買い物客が、事前にその店舗の顧客登録を済ませて本会員としての会員番号が登録された場合でも、仮の買い物客IDを当該会員番号に書き換えることによって、顧客を統合的に管理できるようになっている。以下、このための処理を説明する。
(決済時に会員IDが入力された場合)
以下は、さらに以降の取引で、前回のチラシを持参した上述の買い物客が、事前にその店舗の顧客登録を済ませており、商品購入の際に会員カードを提示した場合について説明する。
次の来店時に、上述した顧客が、先の発行レコメンドID「9900000000024」(図13参照)に係るバーコード等の画像が印刷されたチラシと会員カードを商品購入の際に提示した事例を仮定する。この場合、当該買い物客の決済処理の際に、POS端末2は、提示された会員カードの会員ID(この例では「10000002」と仮定する)を入力し、かかる会員IDを買い物客IDとして含めた取引情報を中間サーバ3に送信する。
中間サーバ3は、会員IDが含まれた取引情報をPOS端末2から受信すると(ACT101、Yes)、当該受信された情報に新たな取引IDを付与し(ACT102)、これらの情報を自機のレコメンド情報管理データベースに記録する(ACT103)。
この場合のレコメンド情報管理データベースに記録された各情報を図14の下段に示す。図14から分かるように、取引ID「1」,「10」,「24」及び「32」の各取引が同一の顧客による決済であっても、今回の決済での「買い物客ID」欄の値が以前の決済とは異なるものとなる。
続いて、中間サーバ3は、受領レコメンドID「9900000000024」はnull以外であると判定し(ACT104でYes)、さらに、買い物客ID「10000002」がnullでないと判定し(ACT105でNo)、当該取引情報を買い物客ID「10000002」とともに買い物客管理サーバ6に送信する(ACT114)。
これらの情報を受信した買い物客管理サーバ6は、当該受信された買い物客IDが会員IDである場合には、かかる会員ID「10000002」の買い物客管理領域を確保する際に(図15参照)、正規のIDである会員ID「10000002」の購入履歴が存在するか否かを判定し、その時点で存在しなければ、過去の履歴がないため正常に記録できない旨のメッセージを中間サーバ3に返信する。
中間サーバ3は、かかる返信を受信すると(ACT116でNo)、自機のレコメンド情報管理データベースの過去の取引IDの「発行レコメンドID」欄を検索し、過去の取引の発行レコメンドIDと今回の取引の受領レコメンドIDとを比較する(ACT124)。中間サーバ3は、過去の取引の発行レコメンドID中に受領レコメンドIDと一致するものが存在するかにについて判定し(ACT125)、存在する場合には(ACT125でYes)、これら一連の取引を行った買い物客が同一であると認識する。
続くACT126で、中間サーバ3は、これらの過去の取引について買い物IDがnullまたは仮の買い物客IDであるかを判定する。この事例では、図14に示すように、過去の取引に係る取引ID1,10,24の取引はいずれも仮の買い物客ID「90000001」なので、中間サーバ3は、Yesと判定してACT127に移行する。
ACT127で、中間サーバ3は、これらの過去の取引の「買い物客ID」欄を、今回受信した取引情報に含まれる正式な買い物客ID(すなわち会員ID)に書き換え(図16参照)、その書き換えた取引情報を購入履歴データとして買い物客管理サーバ6に送信する。図14と図16とを比較して明らかなように、ACT127の処理で、過去の取引に係る取引ID1,10,24の買い物客IDが、仮の買い物客ID「90000001」から正式な会員ID「10000002」で上書きされたことが分かる。
中間サーバ3からの購入履歴データを受信した買い物客管理サーバ6は、その買い物客ID「10000002」の領域に、受信された購入履歴を追記する(図17参照)。
その後、中間サーバ3は、買い物客管理サーバ6からの正常に記録した旨のメッセージを受信し(ACT115及び116でYes)、商品推薦サーバ1に対して推薦情報の生成を依頼する(ACT117)。以降の動作は前回の取引と同様に行われ(ACT118乃至123)、新たなチラシが印字されて買い物客に手渡される。
このように、本実施形態の顧客システムによれば、チラシを持参した買い物客が、事前にその店舗の顧客登録を済ませて本会員としての正式な会員番号が登録された場合でも、過去の取引情報として記録された仮の買い物客IDを、商品購入時に提示された正式な会員番号に書き換えることによって、顧客を統合的に管理することができる。
なお、図19Bのフロー中、過去の履歴がないため正常に記録できない旨の買い物客管理サーバ6からのメッセージを中間サーバ3で受信し(ACT116でNo)、それにもかかわらず、中間サーバ3が取引情報に含まれる受領レコメンドIDと一致する過去の発行レコメンドIDを発見できない場合(ACT124,ACT125でNo)、データ破損等、何らかの理由で発行レコメンドIDの記録が消えたと考えられる。この場合は履歴の追跡が不可能であるため、中間サーバ3は、履歴が存在しない旨のメッセージを買い物客管理サーバ6に送信する(ACT129)。かかるメッセージを受信した買い物客管理サーバ6は、今回受信した取引情報のみを買い物客管理領域に記録する。
さらに、過去の履歴がないため正常に記録できない旨の買い物客管理サーバ6からのメッセージを中間サーバ3で受信し(ACT116でNo)、なおかつ、当該メッセージを受信した中間サーバ3が取引情報に含まれる受領レコメンドIDと一致する過去の発行レコメンドIDを発見できたにも関わらず(ACT124,ACT125でYes)、その発行レコメンドIDがnullもしくは仮IDでない場合(ACT126でNo)は、その顧客が複数の会員ID(すなわち正式なID)を持っていることになる。この場合、中間サーバ3は、今回送られてきた買い物客IDの過去履歴は探し出すことができなかったものとして、履歴が存在しない旨のメッセージを買い物客管理サーバ6に送信する(ACT129)。かかるメッセージを受信した買い物客管理サーバ6は、今回受信した取引情報のみを買い物客管理領域に記録する。
このように、本実施形態の顧客システムによれば、データ破損や会員の二重登録等の場合にもシステム停止が発生しにくいメリットがある。
以上のように、本実施形態の顧客システムによれば、顧客ごとに登録された顧客情報を持たない場合でも顧客の購入履歴を長期に亘って管理することができる。
上述した実施形態では、説明の簡明化のため、決済対象を商品のみとして説明したが、これに限られない。例えば、店舗で扱う決済対象として、商品のみならず役務(サービス)を含めてもよいことは勿論である。したがって、決済対象が商品である場合に、チラシに印刷されるレコメンド対象が役務となること、あるいはこの逆に、決済役務に対してチラシにレコメンド商品が印刷されることもできる。
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の様々な形で実施することができる。そのため、前述の実施の形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する全ての変形、様々な改良、代替及び改質は、すべて本発明の範囲内のものである。