JP6201453B2 - 排紙装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置における排紙装置に関し、さらに詳しくは、孔版印刷装置を含む印刷装置、インクジェット記録装置、プリンタ、複写機もしくはファクシミリ等の機能を備えた画像形成装置またはそれら複数の機能を備えた複合機等の画像形成装置に備えられる排紙装置及びこの排紙装置を備えた画像形成装置に関するものである。
印刷装置などの画像形成装置(特許文献1〜3を参照)。に備えられている排紙装置は、排紙エンドフェンスの衝撃吸収材としてスポンジが使われている(特許文献1、2)。通常このスポンジには、排紙されてくる印刷用紙の衝撃を受け止めて吸収するために、低反発素材が使われることが多い。それにより、標準の印刷速度や標準の紙厚の印刷用紙を使用する場合には、その低反発性により衝撃を吸収して、排紙エンドフェンス衝突後の印刷用紙の跳ね返りが抑えられる。しかし、印刷速度が高速の場合や、厚紙印刷時などのように、衝撃が強い場合においては、衝撃吸収効果が十分でないことが知られている。
しかし、印刷速度が高速の場合や、厚紙印刷時などのように、排紙装置のエンドフェンスに対する衝撃がより強い場合においては、衝撃吸収効果が十分でなく、排紙装置における用紙揃えが十分ではないという問題がある。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、印刷用紙衝突によるエンドフェンスまたはエンドフェンスクッションの動きを鈍くすることにより、排紙装置において印刷用紙を跳ね返す力を小さくさせ、良好な排紙揃えを行うことを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明では、以下のような解決手段を採っている。すなわち、排出されてきた記録媒体を積載する排紙台と、排出されてきた記録媒体の先端を受け止めて、記録媒体が排出されてくる排出方向における記録媒体の揃えを前記排紙台上で行うエンドフェンスとを有し、前記エンドフェンスは、前記排紙台上で記録媒体が積み重なる積載方向に沿って延びるように設けられ、排出されてきた記録媒体の当該エンドフェンスへの当接を緩衝する緩衝部を有する弾性部材と、記録媒体が排出されてくるのと反対側から前記弾性部材を支持した支持部材とを有し、前記弾性部材は、前記積載方向において前記緩衝部の剛性が低くなる分布を示すように当該弾性部材の剛性を調整する剛性調整構造を有し、前記剛性調整構造は、前記弾性部材の、前記支持部材側の部分に形成されたスリットを有することによって前記分布を形成していることを特徴とする。
本発明によれば、エンドフェンスクッションとしてのスポンジ体に排紙が衝突する面の反対側の面にスリットを設けることにより、印刷用紙衝突によるエンドフェンスの動きが鈍くなり、印刷用紙を跳ね返す力が小さくなり、排紙装置における排紙揃えが良好となるという優れた効果がある。
本発明の実施の形態の一例に係る画像形成装置の概略構成図である。 本発明の実施の形態の一例に係る排紙装置の部分斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を説明する排紙エンドフェンスの構成に係る初期状態における概略側面図である。 本発明の実施の形態に係る排紙エンドフェンスの用紙積載時における側面図である。 図5(a)は、本発明の実施例を説明する排紙エンドフェンスの構成を示す側面図であり、図5(b)は、その排紙エンドフェンスの弾性部材の剛性の高さの分布を示す図である。 本発明の別の実施例を説明する排紙エンドフェンスの構成を示す側面図である。 図7(a)は、本発明のさらに別の実施例を説明する排紙エンドフェンスの構成を示す側面図であり、図7(b)は、その排紙エンドフェンスの弾性部材の剛性の高さの分布を示す図である。 本発明のさらに別の実施例を説明する排紙エンドフェンスの構成を示す側面図である。 本発明の別の実施の形態を説明する排紙エンドフェンスの構成を示す側面図である。 図10(a)は、本発明の別の実施の形態の実施例を説明する排紙エンドフェンスの構成を示す側面図であり、図10(b)は、その排紙エンドフェンスの弾性部材の剛性の高さの分布を示す図である。 本発明の別の実施の形態の実施例を説明する排紙エンドフェンスの構成を示す側面図である。 図12(a)は、本発明の別の実施の形態の実施例を説明する排紙エンドフェンスの構成を示す側面図であり、図12(b)は、その排紙エンドフェンスの弾性部材の剛性の高さの分布を示す図である。 本発明の別の実施の形態の実施例を説明する排紙エンドフェンスの構成を示す側面図である。 本発明の別の実施の形態の実施例を説明する排紙エンドフェンスの構成を示す側面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る排紙装置および孔版印刷装置について説明する。
本発明について、以下の図1〜図14を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態が採用される画像形成装置としての孔版印刷装置の概略図である。図1において、符号1は孔版印刷装置、符号2は版胴、符号3は給紙装置、符号4はプレスローラー、符号5は排紙装置をそれぞれ示している。製版済みマスタが巻装された版胴2に対して給紙装置3から給送された記録媒体としての印刷用紙Pは、プレスローラー4によって版胴2に押圧されることにより印刷画像を転写された後、排紙装置5へ送られる。
排紙装置5は、印刷画像が転写された記録媒体としての印刷済みの印刷用紙Pを順次積載する排紙台6と、版胴2の近傍に配置され印刷済みの印刷用紙Pを版胴2の外周面から剥離する剥離爪7と、を有する。さらに、排紙装置5は、剥離爪7によって剥離された印刷済みの印刷用紙Pを吸引しつつ矢印Xで示す排出方向としての排紙搬送方向に搬送して排紙台6上へ排出する吸引ユニット8とを有している。吸引ユニット8による印刷用紙Pの排紙搬送速度は、版胴2の回転速度である印刷速度に合わせて適宜変更可能である。
吸引ユニット8の排紙経路上には、見かけ上の腰の強さを高めるために排出される印刷用紙PをU字形に変形させる一対あるいは二対の腰付け部材8aが配設されている。この腰付け部材8aは、その隆起角度あるいは隆起高さを印刷用紙Pの種類に応じて適宜変更可能に構成されている。
排紙台6には、図2に示すように、排出方向としての排紙搬送方向Xと直交する矢印Yで示す排紙幅方向での印刷済みの印刷用紙Pの排紙揃えを行う排紙サイドフェンス9、9が起立して設けられている。さらに、印刷用紙Pの先端を受け止めて排紙搬送方向Xにおける印刷用紙Pの排紙揃えを行うエンドフェンスとしての排紙エンドフェンス10が、起立して設けられている。
各排紙サイドフェンス9、9は、その基端を排紙台6上に設けられたステーに支持されており、図示しないが、排紙台6上を排紙幅方向Yにそれぞれ移動自在に、かつ、印刷用紙Pが積載される側(内方)に向けてそれぞれ折り畳み自在に設けられている。また、各排紙サイドフェンス9、9同士は図示しないラックアンドピニオン機構によって連結されており、いずれか一方を移動させると他方も移動するように構成されている。
排紙エンドフェンス10は、排紙台6上に、排紙台6と同一平面となるように固設された図示しないレール部材に排紙搬送方向Xと平行な方向に移動自在に取り付けられている。排紙エンドフェンス10は、図3に示すように、支持部材としてのフェンス体11と弾性部材としてのスポンジ体12とから主に構成されている。フェンス体11は、印刷用紙Pが排出されてくるのと反対側からエンドフェンスクッションとしてのスポンジ体12を支持する支持部材として配置されている。スポンジ体12は、排出されてきた印刷用紙Pの排紙エンドフェンス10への当接を緩衝する緩衝部20を有する弾性部材として排紙台6上で排紙による衝撃を吸収する。スポンジ体12は、その剛性を調整する剛性調整構造30として、スリットSを有し、緩衝部20を形成されている。スリットSは、フェンス体11である支持部材側の部分に形成されている。スポンジ体12に、スリットSを形成して緩衝部20を形成することにより、さらに排紙台6上で排紙による衝撃を吸収する効果を向上させている。
フェンス体11は、例えばアクリルニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリスチレン(PS)、ポリカーボネート(PC)等の合成樹脂で構成されており、軽量化が図られている。フェンス体11はその上部に排紙台6の内方(用紙積載側)に向けて延出した延出部11aを有しており、延出部11aの先端には下方に開口したコ字形状を呈する係合部11bが形成されている。また、フェンス体11は、内方へ向けて折り畳み自在となるべく、その下端部を排紙台6に支持されている。
スポンジ体12は、例えば発泡クロロプレンゴムや発泡ポリウレタン等の発泡性の樹脂で構成されている。スポンジ体12は、厚さが略一定の形状のスポンジ体を用いることができる。スポンジ体12の印刷用紙P積載側の形状は、平面形状とする。スポンジ体12の片側面を平面形状とすることにより、排紙台6上での印刷用紙Pの積載方向Zにおける積載形状を排紙台6の積載面に対して、略垂直形状に保持することが可能になる。スポンジ体12は、その下端部をフェンス体11の排紙受け止め面11cに接着等によって固定され、上端部を係合部11b内に嵌入させている。スポンジ体12の上端部は、フェンス体11によって、印刷用紙Pの排出方向における移動を規制されるとともに積載方向Zにおいて移動可能に支持されている。印刷用紙Pの先端が衝突したときにその衝突エネルギーを吸収する。スポンジ体12のスリットSは、たとえば、スポンジ体12の金型成型時に、金型における切込み形状により成型されて形成したり、スポンジ体12への薄型切断刃の切込み等により、形成することができる。
上述の構成とすることにより、図4に示すように排紙台6上に多量の印刷用紙Pが積載された場合においても、スポンジ体12の上端部が係合部11b内で下方に変位する。印刷用紙Pのスポンジ体12への衝突位置におけるスポンジ体12の裏面とフェンス体11の排紙受け止め面11cとの間隔d1(図4参照)が印刷用紙Pを排紙台6上に積載していない初期状態において設定された間隔d0(図3参照)に対してほとんど減少しない。そのため、印刷用紙Pの衝突エネルギーを初期状態と同様に緩和することができると共に、衝突時における騒音を低減することができる。また、スポンジ体12が十分な厚みを有することにより、騒音の低減防止並びに経時変形の防止を図ることができる。
図5(a)に、スリットSの詳細を示す。スリットSは、スポンジ体12の印刷用紙Pが衝突する面の反対側の面に、排紙台6の印刷用紙Pの積載面と平行に、排紙搬送方向Xに沿って設けられている。スポンジ体12は,緩衝部20の剛性を低くするスリットSにより、その剛性を調整する剛性調整構造30を構成する。スポンジ体12の印刷用紙Pが衝突する面の反対側の面にスリットSを設けることにより、印刷用紙Pの衝突によるスポンジ体12の動きが鈍くなり、印刷用紙Pを跳ね返す力が小さくなり、排紙台6上における排紙揃えが良好となる。図5(b)に、スポンジ体12の緩衝部20の剛性が低くなる分布を示す。横軸は、弾性部材であるスポンジ体12の剛性の高さを示し、縦軸は、印刷用紙Pの積載方向Zを示す。スポンジ体12が剛性調整構造30を有することにより、印刷用紙Pの衝突によるスポンジ体12の動きが鈍くなり、印刷用紙Pを跳ね返す力が小さくなり、排紙台6上における排紙揃えが良好となる。
またスポンジ体12の印刷用紙Pが衝突する面と反対側の面、すなわちフェンス体11側の部分にスリットSを設けることにより、印刷用紙Pの先端がスポンジ体12に引っかかることがない。
スリットSは、スポンジ体12の厚さの略1/2の深さで設ける。このようにスリットSを設けることにより、印刷用紙Pの衝突によるエンドフェンスクッションとしてのスポンジ体12の動きが鈍くなり、印刷用紙Pを跳ね返す力が小さくなり、排紙台6上における排紙揃えが良好となる結果を得ることができる。スポンジ体12の厚さの略1/2よりも大きいスリットとすると、スポンジ体12の剛性が低くなり、印刷用紙Pを跳ね返す力が小さくなり過ぎて、スポンジ体12が変形したままとなり、排紙台6上における排紙揃えが不十分となる。また、スポンジ体12の厚さの略1/2よりも小さいスリットとすると、スポンジ体12の剛性が高いままとなり、印刷用紙Pを跳ね返す力が強く、排紙台6上における排紙揃えが不十分となる。
また、スポンジ体12の厚さの略1/2の深さのスリットとすると、スポンジ体12に印刷用紙Pが衝突した場合に、スポンジ体12の衝突面側に加わる力により、スポンジ体12に生じる内部応力がスリットにより分散される効果の観点から好ましい。またスポンジ体12の厚さの略1/2の深さのスリットとすると、スポンジ体12の耐久性向上の観点から好ましい。
スリットSの排紙台6の積載方向Zにおける密度は、印刷用紙Pが衝突する部分及びその近傍で大にするように変化させている。スリットSは、排紙台6の積載方向Zにおいて緩衝部20における密度が大きくなるように複数設けられている。すなわちこのようにスリットSを設けることにより、印刷用紙Pの衝突によるエンドフェンスクッションとしてのスポンジ体12の動きが鈍くなり、印刷用紙Pを跳ね返す力が小さくなり、排紙台6上における排紙揃えが良好となる。スリット密度は、印刷用紙Pが衝突する緩衝部20の近傍で密度が大になり、そこから離れるに従って徐々に密度が小になるようにスリットを設けている状態を示している。そのため、緩衝部20の近傍はスポンジ体12の剛性が低く、そこから離れるに従って徐々に剛性が高くなっている。これにより、緩衝部20の近傍はスポンジ体12の剛性が低いため、排紙される印刷用紙Pの衝撃を受けたときのスポンジ体12の動きが最も緩慢になり、印刷用紙Pを跳ね返す力が小さくなり、排紙揃えが良好となる。また、スポンジ体12は、次の排紙準備のために、次の印刷用紙Pが排紙される前に姿勢を元に戻しておく必要がある。印刷用紙Pが衝突する部分から離れた部分はスポンジ体12の剛性が高いため、排紙の衝撃を受けた後のスポンジ体12の姿勢が元に戻りやすくなる。
図6は、本発明の別の実施例のスポンジ体12Aの構成を示す図である。図6のスポンジ体12Aは、スポンジ体12Aaに層状部材としてのフィルム体12Abを貼り付けて構成されている。フィルム体12Abは、スポンジ体12Aの印刷用紙Pが排出されてくる側の面と一体化されている。スリットSは、図5におけるスポンジ体12と同様に設けられている。スポンジ体12Aは,剛性が低くなる緩衝部20Aを有する。剛性の分布は、図5(b)に示したスポンジ体12の分布と同様である。剛性調整構造30Aは、スリットSより構成される。スポンジ体12Aがその剛性を調整する剛性調整構造30Aを有することにより、印刷用紙Pの衝突によるエンドフェンスクッションとしてのスポンジ体12Aの動きが鈍くなり、印刷用紙Pを跳ね返す力が小さくなり、排紙台6上における排紙揃えが良好となる。フィルム体12Abは、マイラー等の弾性体からなる薄膜であり、スポンジ体12Aaの排紙接触面に両面テープや接着材等を用いて固着されている。フィルム体12Abを有することにより、スポンジ体12Aは印刷用紙Pの滑りを向上させることができると共に、衝突時における騒音をより一層低減することができる。
図7(a)は、本発明の別の実施例のスポンジ体12Bの構成を示す図である。スポンジ体12Bは、複数の弾性部材としての複数の短冊型スポンジ体12Baをフィルム体12Bbに貼り付けて支持されて構成されている。スポンジ体12Baの印刷用紙Pが排出されてくる側の面と一体化されたフィルム体12Bbを有し、積載方向Zにおいて分割された状態で複数備えられた構成としている。また、緩衝部20Bを有する。複数の短冊型スポンジ体12Baの間には、スリット状の間隙部Saが形成されている。図7(b)は、スポンジ体12Bの剛性の分布を示す図である。剛性の分布は、図5(b)に示したスポンジ体12の分布と同様に緩衝部20Bにおいて、低くなっている。剛性調整構造30Bは、スリットSより構成され、緩衝部20Bを形成している。スポンジ体12Bがその剛性を調整する剛性調整構造30Bを有することにより、印刷用紙Pの衝突によるエンドフェンスクッションとしてのスポンジ体12Bの動きが鈍くなり、印刷用紙Pを跳ね返す力が小さくなり、排紙台6上における排紙揃えが良好となる。この構成によりスポンジ体12Bは、印刷用紙Pが衝突する位置に対応してエンドフェンスクッションとしての剛性を変えることができるため、印刷用紙Pの衝突によるエンドフェンスの動きを鈍くする程度を最適にすることができる。印刷用紙Pを跳ね返す力を小さくすることにより、用紙揃えが良好となる効果が得られる。複数の短冊型スポンジ体12Baの垂直方向の長さを印刷用紙Pが衝突する位置に対応して変える構成とすることもできる。さらに、複数の短冊型スポンジ体12Baの個々に、印刷用紙Pが衝突する面の反対側の面にスリットSを形成することによっても、印刷用紙Pの衝突によるエンドフェンスの動きを鈍くする程度を最適にすることができる。印刷用紙Pを跳ね返す力を小さくすることにより、用紙揃えが良好となる効果が得られる。フィルム体12Bbは、マイラー等の弾性体からなる薄膜であり、スポンジ体12Baの排紙接触面側に両面テープや接着材等を用いて固着されている。フィルム体12Bbを有することにより、スポンジ体12Bは印刷用紙Pの滑りを向上させることができると共に、衝突時における騒音をより一層低減することができる。
図8は、本発明のさらに別の実施例のスポンジ体12Cの構成を示す図である。スポンジ体12Cは、複数の短冊型スポンジ体12Caをフィルム体12Cbに貼り付けて構成されている。複数の短冊型スポンジ体12Caの間には、スリット状の間隙部Saが形成されている。スポンジ体12Cは、複数の短冊型スポンジ体12Caを、印刷用紙Pが衝突する部分の近傍では反発度が低いものとし、そこから離れるに従って徐々に反発度が高いものとしていることによって、緩衝部20Cが形成されている。スポンジ体12Caの反発度は、スポンジ体における気泡の密度が大きい場合は、反発度が低く、また、スポンジ体としての剛性が低い。また、気泡の密度が小さい場合は、反発度が高く、スポンジ体としての剛性が高い。このように気泡の密度を変えて反発度を変えたスポンジ体12Caを用いて緩衝部20Cに相当する部分の剛性を低くさせている。複数の短冊型スポンジ体12Caのうち、緩衝部20Cに相当するスポンジ体12Caの材質を、他のスポンジ体12Caの材質の剛性よりも低い剛性の材質とすることによりスポンジ体12Cの剛性の分布を形成している。スポンジ体12Cの剛性の分布は、図7(b)に示したスポンジ体12Bの分布と同様に緩衝部20Cにおいて、低くなっている。スポンジ体12Cがその剛性を調整する剛性調整構造30Cを有することにより、印刷用紙Pの衝突によるエンドフェンスクッションとしてのスポンジ体12Cの動きが鈍くなり、印刷用紙Pを跳ね返す力が小さくなり、排紙台6上における排紙揃えが良好となる。さらに、複数の短冊型スポンジ体12Caの個々に、印刷用紙Pが衝突する面側の反対側の面にスリットSを形成することによっても、印刷用紙Pの衝突によるエンドフェンスの動きを鈍くする程度を最適にすることができる。フィルム体12Cbは、マイラー等の弾性体からなる薄膜であり、スポンジ体12Caの排紙接触面側に両面テープや接着材等を用いて固着されている。フィルム体12Cbを有することにより、スポンジ体12Cは印刷用紙Pの滑りを向上させることができると共に、衝突時における騒音をより一層低減することができる。
図9は、本発明のさらに別の実施例のスポンジ体12Dの構成を示す図である。スポンジ体12Dは、複数の短冊型スポンジ体12Daをフィルム体12Dbに貼り付けて構成されている。スポンジ体12Dは、緩衝部20Dを有し、複数の短冊型スポンジ体12Daの間には、スリット状の間隙部Saが形成されている。複数の短冊型スポンジ12Daを、緩衝部20Dの近傍では反発度が低いものとし、そこから離れるに従って徐々に反発度が高いものとしている。複数の短冊型スポンジ体12Daのうち、緩衝部20Dに相当するスポンジ体12Daの厚さを、他のスポンジ体12Daの厚さよりも小さくすることによりスポンジ体12Dの剛性の分布を形成している。すなわちスポンジ体12Dの反発度は、スポンジ体12Daの厚さを変えることにより、反発度を変えている。緩衝部20Dの近傍は、スポンジ体12Daの厚さを薄くすることによりエンドフェンスクッションの剛性を低く、そこから離れるに従って徐々にスポンジ体12Daの厚さを大きくすることにより剛性が高くなるように構成する。スポンジ体12Dの剛性の分布は、図7(b)に示したスポンジ体12Bの分布と同様に緩衝部20Dにおいて、低くなっている。スポンジ体12Dがその剛性を調整する剛性調整構造30Dを有することにより、印刷用紙Pが衝突する部分の近傍はスポンジ体12Dの剛性が低いため、排紙される印刷用紙Pの衝撃を受けたときのスポンジ体12Dの動きが最も緩慢になる。スポンジ体12Dの印刷用紙Pを跳ね返す力が小さくなり、排紙台6上における排紙揃えが良好となる。また、スポンジ体12Dは、次の印刷用紙Pの準備のために、次に排紙される前に姿勢を元に戻しておく必要がある。印刷用紙Pが衝突する部分から離れた部分はスポンジ体12Dの剛性が高いため、排紙される用紙の衝撃を受けた後のスポンジ体12Dの姿勢が元に戻りやすくなる。さらに、複数の短冊型スポンジ体12Daの個々に、印刷用紙Pが衝突する面側の反対側の面にスリットSを形成することによっても、印刷用紙Pの衝突によるエンドフェンスの動きを鈍くする程度を最適にすることができる。印刷用紙Pを跳ね返す力を小さくすることにより、用紙揃えが良好となる効果が得られる。フィルム体12Dbは、マイラー等の弾性体からなる薄膜であり、スポンジ体12Daの排紙接触面側に両面テープや接着材等を用いて固着されている。フィルム体12Dbを有することにより、スポンジ体12Dは印刷用紙Pの滑りを向上させることができると共に、衝突時における騒音をより一層低減することができる。
スポンジ体12、12A、12B、12C、12Dは、例えば発泡クロロプレンゴムや発泡ポリウレタン等の発泡性の樹脂で構成されている。このような発泡性の樹脂等からなる低反発素材は、低温時において硬化する性質を有することが多く、その場合、高温時や常温時に比べて、衝撃吸収効果が低下するため、印刷用紙の跳ね返り量がより大きくなる。スポンジ体12に低温時に硬化しやすい低反発素材を使用する場合において、図5、図6、図7、図8、図9に示すエンドフェンスクッションの構成により、低温における排紙装置の使用時においても、印刷用紙の跳ね返り量を小さくし、排紙揃えが良好となる。
エンドフェンスクッションとしてのスポンジ体の素材は、発泡性の樹脂等からなる低反発性素材に限らず、弾力性および形状復元性、耐久性等を有する合成ゴム等であってもよい。
図10(a)は、本発明の第2の実施の形態において用いられるエンドフェンスとしての排紙エンドフェンス13を示している。排紙エンドフェンス13も排紙エンドフェンス10と同様に、支持部材としてのフェンス体14と弾性部材としてのスポンジ体12Eとから主に構成されている。本実施の形態では、フェンス体14に対するスポンジ体12Eの上端部を平面部14bに固着させる構成が、第1の実施の形態におけるスポンジ体12の上端部を係合部11b内に嵌入させている構成と異なるが、スポンジ体12Eに係る構成は、第1の実施の形態における実施例と同様の構成とすることができる。
フェンス体14はフェンス体11と同様の合成樹脂で構成され、その上部に排紙台6の内方に向けて延出した延出部14aを有しており、延出部14aの先端には排紙受け止め面14cと平行な平面部14bが形成されている。フェンス体14はその下端部を排紙台6に折り畳み自在に支持されている。スポンジ体12Eは、その上端部を平面部14bに固着され、下端部を排紙台6の印刷用紙P積載面に接触するように配置されている。すなわち上端をフェンス体14によって印刷用紙Pの排出方向としての排紙搬送方向Xにおいて移動を規制され、下端が排出方向において移動可能に支持されている。スポンジ体12Eは、排出されてきた印刷用紙Pの排紙エンドフェンス13への当接を緩衝する緩衝部20Eを有する弾性部材として排紙台6上で排紙による衝撃を吸収する。スポンジ体12Eは、その剛性を調整する剛性調整構造30Eとして、スリットSを有し、緩衝部20Eを形成されている。スポンジ体12Eに、スリットSを形成して緩衝部20Eを形成することにより、さらに排紙台6上で排紙による衝撃を吸収する効果を向上させている。図10(b)に、スポンジ体12Eの緩衝部20Eの剛性が低くなる分布を示す。スポンジ体12Eに印刷用紙Pが衝突する部分の剛性を低くするように剛性調整構造30EにスリットSを設けて緩衝部20Eを形成する。スポンジ体12Eがその剛性を調整する剛性調整構造30Eを有することにより、印刷用紙Pの衝突によるエンドフェンスクッションとしてのスポンジ体12Eの動きが鈍くなり、印刷用紙Pを跳ね返す力が小さくなり、排紙台6上における排紙揃えが良好となる。
スポンジ体12Eは、例えば発泡クロロプレンゴムや発泡ポリウレタン等の発泡性の樹脂で構成されている。スポンジ体12Eは、厚さが略一定の形状のスポンジ体を用いることができる。スポンジ体12Eの印刷用紙P積載側の形状は、平面形状とする。スポンジ体12Eの片側面を平面形状とすることにより、印刷用紙Pの積載形状を排紙台6の積載面に対して、略垂直形状に保持することが可能になる。スポンジ体12Eは、その上端部をフェンス体14の平面部14bに固着されており、印刷用紙Pの先端が衝突したときにその衝突エネルギーを吸収する。スポンジ体12EのスリットSは、たとえば、スポンジ体12Eの金型成型時に、金型の切込み突出部により形成したり、スポンジ体12Eへの薄型切断刃により、形成することができる。
上述の構成とすることにより、排紙台6上に多量の印刷用紙Pが積載された場合においても、スポンジ体12Eの下端部が後方(図10において左方)に変位する。第1の実施例と同様に印刷用紙Pのスポンジ体12Eへの衝突位置におけるスポンジ体12Eの裏面とフェンス体14の排紙受け止め面14cとの間隔が初期状態において設定された間隔に対してほとんど減少しない。このため、印刷用紙Pの衝突エネルギーを初期状態と同様に緩和することができる。
本実施例においても、スポンジ体12Eは、第1の実施の形態において用いたスポンジ体と同様の構成のものを用いることができる。以下にスポンジ体12E及びスポンジ体12Eに係る実施形態について説明する。
スポンジ体12Eの印刷用紙Pが衝突する面と反対側の面に、排紙台6の印刷用紙Pの積載面に平行に、スポンジ体12EにスリットSを設けることにより、印刷用紙Pの先端がスポンジ体12Eに引っかかることがない。このようにスリットを設けることにより、印刷用紙Pの衝突によるエンドフェンスクッションとしてのスポンジ体12Eの動きが鈍くなり、印刷用紙Pを跳ね返す力が小さくなり、排紙台6上における排紙揃えが良好となる。
スリットSは、スポンジ体12Eの厚さの略1/2の深さで設ける。このようにスリットSを設けることにより、印刷用紙Pの衝突によるエンドフェンスクッションとしてのスポンジ体12Eの動きが鈍くなり、印刷用紙Pを跳ね返す力が小さくなり、排紙台6上における排紙揃えが良好となる。スポンジ体12の厚さの略1/2よりも大きいスリットとすると、スポンジ体12Eの剛性が低くなり、印刷用紙Pを跳ね返す力が小さくなり過ぎて、スポンジ体12Eが変形したままとなり、排紙台6上における排紙揃えが不十分となる。また、スポンジ体12Eの厚さの略1/2よりも小さいスリットとすると、スポンジ体12Eの剛性が高いままとなり、印刷用紙Pを跳ね返す力が強く、排紙台6上における排紙揃えが不十分となる。
スリットSの排紙台6の積載方向Zにおける密度は、印刷用紙Pが衝突する部分及びその近傍で大にするように変化させている。スリットSは、排紙台6の積載方向Zにおいて緩衝部20Eにおける密度が大きくなるように複数設けられている。すなわち、このようにスリットSを設けることにより、印刷用紙Pの衝突によるエンドフェンスクッションとしてのスポンジ体12Eの動きが鈍くなり、印刷用紙Pを跳ね返す力が小さくなり、排紙台6上における排紙揃えが良好となる。スリット密度は、印刷用紙Pが衝突する緩衝部20Eの近傍で密度が大になり、そこから離れるに従って徐々に密度が小になるようにスリットSを設ける。そのため、緩衝部20Eの近傍はスポンジ体12Eの剛性が低く、そこから離れるに従って徐々に剛性が高くなっている。これにより、緩衝部20Eの近傍はスポンジ体12Eの剛性が低いため、排紙される印刷用紙Pの衝撃を受けたときのスポンジ体12Eの動きが最も緩慢になり、印刷用紙Pを跳ね返す力が小さくなり、排紙揃えが良好となる。また、スポンジ体12Eは、次の排紙準備のために、次の印刷用紙Pが排紙される前に姿勢を元に戻しておく必要がある。印刷用紙Pが衝突する部分から離れた部分はスポンジ体12Eの剛性が高いため、排紙の衝撃を受けた後のスポンジ体12Eの姿勢が元に戻りやすくなる。
図11は、本発明の別の実施例のスポンジ体12Fの構成を示す図である。スポンジ体12Fは、スポンジ体12Faに層状部材としてのフィルム体12Fbを貼り付けて構成されている。フィルム体12Fbは、印刷用紙Pが衝突する面側に、フィルム体12Fbを貼り付けて構成されている。フィルム体12Fbは、スポンジ体12Fの印刷用紙Pが排出されてくる側の面と一体化されている。スリットSは、図10におけるスポンジ体12Eと同様に設けられている。スリットSを設けることにより、剛性が低くなる緩衝部20Fを有する。剛性の分布は、図10(b)に示したスポンジ体12Eと同様である。剛性調整構造30Fは、スリットSにより構成される。ポンジ体12Fがその剛性を調整する剛性調整構造を有することにより、印刷用紙Pの衝突によるエンドフェンスクッションとしてのスポンジ体12Fの動きが鈍くなり、印刷用紙Pを跳ね返す力が小さくなり、排紙台6上における排紙揃えが良好となる。フィルム体12Fbは、マイラー等の弾性体からなる薄膜であり、スポンジ体12Faの排紙接触面側に両面テープや接着材等を用いて固着されている。フィルム体12Fbを有することにより、スポンジ体12Fは印刷用紙Pの滑りを向上させることができると共に、衝突時における騒音をより一層低減することができる。
図12(a)は、本発明の別の実施例のスポンジ体12Gの構成を示す図である。スポンジ体12Gは、複数の弾性部材としての複数の短冊型スポンジ体12Gaをフィルム体12Gbに貼り付けて支持されて構成されている。スポンジ体12Gaの印刷用紙が排出されてくる側の面と一体化されたフィルム体12Gbを有し、積載方向Zにおいて分割された状態で複数備えられた構成としている。また、緩衝部20Gを有する。複数の短冊型スポンジ体12Gaの間には、スリット状の間隙部Saが形成されている。図12(b)は、スポンジ体12Gの剛性の分布を示す図である。剛性の分布は、図10(b)に示したスポンジ体12Eの分布と同様に緩衝部20Gにおいて低くなっている。剛性調整構造30Gは、スリットSにより構成され、このようにスポンジ体12Gがその剛性を調整する剛性調整構造を有することにより、印刷用紙Pの衝突によるエンドクッションとしてのスポンジ体12Bの動きが鈍くなり、印刷用紙Pを跳ね返す力が小さくなる。これにより、排紙台6上における排紙揃えが良好となる。複数の短冊型スポンジ体12Baの垂直方向の長さを印刷用紙Pが衝突する位置に対応して変えて構成することもできる。複数の短冊型スポンジ体12Gaを用いる構成によりスポンジ体12Gは、印刷用紙Pが衝突する位置に対応してエンドフェンスクッションとしてのスポンジ体12Gの剛性を変えることができる。印刷用紙Pの衝突によるスポンジ体12Gの動きを鈍くする程度を最適にすることができる。印刷用紙Pを跳ね返す力を小さくすることにより、用紙揃えが良好となる効果が得られる。フィルム体12Gbは、マイラー等の弾性体からなる薄膜であり、スポンジ体12Gaの排紙接触面に両面テープや接着材等を用いて固着されている。フィルム体12Gbを有することにより、スポンジ体12Gは印刷用紙Pの滑りを向上させることができる。また、衝突時における騒音をより一層低減することができる。さらに、複数の短冊型スポンジ体12Gaの個々に、印刷用紙Pが衝突する面側の反対側の面にスリットSを形成することによっても、印刷用紙Pの衝突によるエンドフェンスの動きを鈍くする程度を最適にすることができる。印刷用紙Pを跳ね返す力を小さくすることにより、用紙揃えが良好となる効果が得られる。
図13は、本発明のさらに別の実施例のスポンジ体12Hの構成を示す図である。図13のスポンジ体12Hは、複数の短冊型スポンジ体12Haをフィルム体12Hbに貼り付けて構成されている。複数の短冊型スポンジ体12Haの間には、スリット状の間隙部Saが形成されている。スポンジ体12Hは、複数の短冊型スポンジ12Haを、印刷用紙Pが衝突する部分の近傍では反発度が低いものとし、そこから離れるに従って徐々に反発度が高いものとして、緩衝部20Hが形成されている。スポンジ体12Haの反発度は、スポンジ体における気泡の密度が大きい場合は、反発度が低く、気泡の密度が小さい場合は、反発度が高い。このように気泡の密度を変えて反発度を変えたスポンジ体12Haを用いて緩衝部20Hに相当する部分の剛性を低くさせている。スポンジ体12Hの剛性の分布は、図12(b)に示したスポンジ体Gの分布と同様に緩衝部20Hにおいて、低くなっており、そこから離れるに従って徐々に剛性が高くなる分布を示している。スポンジ体12Hがその剛性を調整する剛性調整構造30Hを有することにより、緩衝部30Hの近傍はスポンジ体12Hの剛性が低いため、印刷用紙Pの衝撃を受けたときのスポンジ体12Hの動きが最も緩慢になる。そのため印刷用紙Pを跳ね返す力が小さくなり、排紙揃えが良好となる。また、エンドフェンスクッションは、次の印刷用紙Pの準備のために、次の印刷用紙Pが排紙される前に姿勢を元に戻しておく必要がある。印刷用紙Pが衝突する部分から離れた部分はエンドフェンスクッションの剛性が強いため、排紙される印刷用紙Pの衝撃を受けた後のエンドフェンスクッションの姿勢が元に戻りやすくなる。フィルム体12Hbは、マイラー等の弾性体からなる薄膜であり、スポンジ体12Haの排紙接触面に両面テープや接着材等を用いて固着されている。フィルム体12Hbを有することにより、スポンジ体12Hは印刷用紙Pの滑りを向上させることができると共に、衝突時における騒音をより一層低減することができる。さらに、複数の短冊型スポンジ体12Gaの個々に、印刷用紙Pが衝突する面側の反対側の面にスリットSを形成することによっても、印刷用紙Pの衝突によるエンドフェンスの動きを鈍くする程度を最適にすることができる。印刷用紙Pを跳ね返す力を小さくすることにより、用紙揃えが良好となる効果が得られる。
図14は、さらに別の実施例のスポンジ体12Iの構成を示す図である。スポンジ体12Iは、複数の短冊型スポンジ体12Iaをフィルム体12Ibに貼り付けて構成されている。スポンジ体12Iは、緩衝部20Iを有し、複数の短冊型スポンジ体12Iaの間には、スリット状の間隙部Saが形成されている。複数の短冊型スポンジ12Iaを、緩衝部20Iの近傍では反発度が低いものとし、そこから離れるに従って徐々に反発度が高いものとしている。複数の短冊型スポンジ体12Iaのうち、緩衝部20Iに相当するスポンジ体12Iaの厚さを、他のスポンジ体12Iaの厚さよりも小さくすることによりスポンジ体12Iの剛性の分布を形成している。すなわちスポンジ体12Iの反発度は、スポンジ体12Iaの厚さを変えることにより、反発度を変えている。緩衝部20Iの近傍は、スポンジ体12Iaの厚さを薄くすることによりエンドフェンスクッションの剛性を低く、そこから離れるに従って徐々にスポンジ体12Iaの厚さを大きくすることにより剛性が高くなるように構成する。スポンジ体12Iの剛性の分布は、図12(b)に示したスポンジ体12Gの分布と同様に緩衝部20Iにおいて、低くなっている。スポンジ体12Gがその剛性を調整する剛性調整構造30Iを有することにより、用紙が衝突する部分の近傍はスポンジ体12Gの剛性が低いため、排紙される印刷用紙Pの衝撃を受けたときのスポンジ体12Gの動きが最も緩慢になる。スポンジ体12Gの印刷用紙Pを跳ね返す力が小さくなり、排紙台6上における排紙揃えが良好となる。また、スポンジ体12Gは次の印刷用紙Pの準備のために、次に排紙される前に姿勢を元に戻しておく必要がある。印刷用紙Pが衝突する部分から離れた部分はスポンジ体12Iの剛性が高いため、排紙される印刷用紙Pの衝撃を受けた後のスポンジ体12Iの姿勢が元に戻りやすくなる。フィルム体12Ibは、マイラー等の弾性体からなる薄膜であり、スポンジ体12Iaの排紙接触面に両面テープや接着材等を用いて固着されている。フィルム体12Ibを有することにより、スポンジ体12Iは印刷用紙Pの滑りを向上させることができると共に、衝突時における騒音をより一層低減することができる。
スポンジ体12Ea、12Fa、12Ga、12Ha,12Iaは、例えば発泡クロロプレンゴムや発泡ポリウレタン等の発泡性の樹脂で構成されている。このような発泡性の樹脂等からなる低反発素材は、低温時において硬化する性質を有することが多く、その場合、高温時や常温時に比べて、衝撃吸収効果が低下するため、印刷用紙の跳ね返り量がより大きくなる。スポンジ体12E,12F,12G,12H,12Iに低温時に硬化しやすい低反発素材を使用する場合がある。低反発素材を使用する場合でも図10、図11、図12、図13、図14に示すエンドフェンスクッションの構成により、低温における排紙装置の使用時においても、印刷用紙の跳ね返り量を小さくし、排紙揃えが良好となる。
エンドフェンスクッションとしてのスポンジ体の素材は、発泡性の樹脂等からなる低反発性素材に限らず、弾力性および形状復元性、耐久性等を有する合成ゴム等であってもよい。
なお、上記実施例は孔版印刷装置を例に説明したが、本発明は孔版印刷機に限られることなく、他の印刷装置や複写機等、画像形成された排紙を受け止める排紙装置を備えた画像形成装置全般におけて適用可能である。
1 画像形成装置
2 版胴
3 給紙装置
4 プレスローラー
5 排紙装置
6 排紙台
7 剥離爪
8 吸引ユニット
8a 腰付け部材
9 排紙サイドフェンス
10 エンドフェンス
11 支持部材
11a 延出部
11b 係合部
11c 排紙装置受け止め面
12,12A,12B,12C,12D,12E,12F,12G,12H,12I 弾性部材
12Ba,12Ca,12Da,12Eb,12Fb,12Ga,12Ha,12Ia 弾性部材
12Ab,12Bb,12Cb,12Db,12Eb,12Fb,12Gb,12Hb、
12Ib 層状部材
13 エンドフェンス
14 支持部材
14a 延出部
14b 平面部
14c 排紙受け止め面14c
20,20A,20B,20C,20D,20E,20F,20G,20H,20I 緩衝部
30,30A,30B,30C,30D,30E,30F,30G,30H,30I 剛性調整構造
P 記録媒体
S スリット
X 排出方向
Y 排紙幅方向
Z 積載方向
特開2009−107775号公報 特許第4031565号公報 実公平5−23347号公報

Claims (10)

  1. 排出されてきた記録媒体を積載する排紙台と、
    排出されてきた記録媒体の先端を受け止めて、記録媒体が排出されてくる排出方向における記録媒体の揃えを前記排紙台上で行うエンドフェンスとを有し、
    前記エンドフェンスは、前記排紙台上で記録媒体が積み重なる積載方向に沿って延びるように設けられ、排出されてきた記録媒体の当該エンドフェンスへの当接を緩衝する緩衝部を有する弾性部材と、記録媒体が排出されてくるのと反対側から前記弾性部材を支持した支持部材とを有し、
    前記弾性部材は、前記積載方向において前記緩衝部の剛性が低くなる分布を示すように当該弾性部材の剛性を調整する剛性調整構造を有し、
    前記剛性調整構造は、前記弾性部材の、前記支持部材側の部分に形成されたスリットを有することによって前記分布を形成していることを特徴とする排紙装置。
  2. 請求項1記載の排紙装置において、
    前記スリットは、前記排出方向に沿って設けられていることを特徴とする排紙装置。
  3. 請求項1または2に記載の排紙装置において、
    前記スリットの深さは、前記弾性部材の厚みの略1/2であることを特徴とする排紙装置。
  4. 請求項1ないし3の何れか1つに記載の排紙装置において、
    前記スリットは、前記積載方向において前記緩衝部における密度が大きくなるように複数設けられていることを特徴とする排紙装置。
  5. 請求項1ないし4の何れか1つに記載の排紙装置において、
    前記弾性部材は、上端を、前記支持部材によって前記排出方向における移動を規制されるとともに前記積載方向において移動可能に支持されており、その下端が固定されていることを特徴とする排紙装置。
  6. 請求項1ないしの何れか1つに記載の排紙装置において、
    前記弾性部材は、前記支持部材によって上端を固定され、下端が前記排出方向において移動可能であることを特徴とする排紙装置。
  7. 請求項1ないしの何れか1つに記載の排紙装置において、
    前記弾性部材の、記録媒体が排出されてくる側の面と一体化された層状部材を有し、
    前記弾性部材は、前記積載方向において分割された状態で複数備えられており、
    複数の前記弾性部材は、前記層状部材によって支持されていることを特徴とする排紙装置。
  8. 請求項記載の排紙装置において、
    前記剛性調整構造は、複数の前記弾性部材のうち、前記緩衝部に相当する前記弾性部材の材質を、他の前記弾性部材の材質の剛性よりも低い剛性の材質とすることによって前記分布を形成していることを特徴とする排紙装置。
  9. 請求項7または8記載の排紙装置において、
    前記剛性調整構造は、複数の前記弾性部材のうち、前記緩衝部に相当する前記弾性部材の厚みを、他の前記弾性部材の厚みよりも小さくすることによって前記分布を形成していることを特徴とする排紙装置。
  10. 請求項1ないし9の何れか1つに記載の排紙装置を有する画像形成装置。
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