JP6200858B2 - 電動グリッパ装置 - Google Patents

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本発明は、電動グリッパ装置に関し、特に、製品の自動組立、部品搬送、検査工程等において、ワークを把持して位置決めしたり測長等を行うモータ駆動による電動グリッパ装置に関する。
従来、電動グリッパ装置においては、モータによって正逆回転されるカム部材と、レールに沿って直線摺動する一対の把持部材とを備え、一対のカム溝が当該カム部材に螺旋状に形成され、モータによるカム部材の正逆回転により一対の把持部材がレールに沿って互いに接近・離隔摺動するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−226506号公報
ところで、このような従来の電動グリッパ装置においては、当該電動グリッパ装置の動きを制御するコンピュータ構成のコントローラが電動グリッパ装置とは分離された構成であるため、電動グリッパ装置とコントローラとの間に配線されるケーブルが多くなり、かつ、その分だけ当該電動グリッパ装置および当該コントローラにそれぞれコネクタを設ける必要がある。
したがって、電動グリッパ装置が大型化し、設置スペースおよびコストアップに繋がるとともにケーブルが多くなる分だけ電動グリッパ装置およびコントローラ間における断線のリスクも増えるという問題があった。
また、一対の把持部材によりワークを確実に把持するためには、コントローラが把持部材の停止位置、移動速度および把持力等の各種パラメータを予め設定しなければならず、面倒な設定動作をユーザに強いるという問題があった。
本発明はかかる問題を解決するためになされたものであり、小型でかつ面倒な設定動作をユーザに強いることなくワークを確実に把持することのできる操作性に優れた電動グリッパ装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、モータ(31)およびエンコーダ(32)の内蔵された本体部(2)と、前記モータ(31)および前記エンコーダ(32)に加えて前記本体部(2)に内蔵されたコントローラ(20)と、前記モータ(31)によりレール(5)に沿って移動しワーク(wk)を把持する一対の把持部材(4)とを備え、前記コントローラ(20)は、前記モータ(31)を介して前記一対の把持部材(4)の移動速度を加減速した後に予め設定された所定の低速走行開始位置(sp)から一定速度で移動させながら前記ワーク(wk)を前記一対の把持部材(4)により把持させ、そのとき前記エンコーダ(32)により得られる前記把持部材(4)の停止位置のばらつきを考慮して、前記低速走行開始位置を前記ワークの大きさに合わせて自動的に変更して更新するようにする。
本発明において、前記コントローラは、前回までに前記把持部材が把持した複数の前記ワークの大きさの平均値を算出し、当該平均値に合わせて前記低速走行開始位置を自動的に変更して更新するようにする。
本発明において、前記コントローラ(20)は、前記一対の把持部材(4)に対する開閉指令に従って当該一対の把持部材(4)を開閉動作させたとき、前記ワーク(wk)に対する前記把持部材(4)の把持位置をセット位置(sep)として記憶するとともに、当該セット位置(sep)に対する前記把持部材(4)の進行方向前後の所定距離範囲を前記ワーク(wk)に対する把持区間(B区間)として設定するようにする。
本発明において、前記コントローラ(20)は、前記セット位置を設定した後で異なるワークを把持した前記把持部材(4)が前記把持区間(B区間)において停止した場合、前記ワーク(wk)を把持したと判定し、その判定結果(Hold,Close)を上位の制御装置(18)へ通知するようにする。
本発明において、前記一対の把持部材(4)の移動速度および前記ワーク(wk)に対する前記一対の把持部材(4)による把持力を任意に切替可能な前記本体部(2)に設けられたスイッチ部(15)とを設けるようにする。
本発明によれば、ワーク(wk)の大きさに応じた把持部材(4)の停止位置のばらつきを考慮して、一対の把持部材(4)の低速走行開始位置(sp)を前記ワーク(wk)の大きさに合わせて自動的に変更して更新することにより、低速走行開始位置(sp)をワークの大きさに合わせて最適化することができ、かくしてタクトタイムを短縮しながらも把持部材(4)が高速走行中に意図せずワーク(wk)と衝突するリスクを低減し、確実にワーク(wk)を把持することができる。
本発明によれば、コントローラは、ワークの大きさの平均値に合わせて低速走行開始位置を自動的に変更して更新することにより、低速走行開始位置からワークを把持するまでの時間をほぼ一定にすることができる。
本発明によれば、ワーク(wk)に対する把持部材(4)の把持位置をセット位置(sep)として記憶するとともに、当該セット位置(sep)に対する進行方向前後の所定距離範囲をワーク(wk)に対する把持区間(B区間)として設定することにより、この把持区間(B区間)に把持部材(4)の把持位置がきたときには、当該ワーク(wk)を把持したことを認識することができる。
本発明によれば、把持部材(4)が把持区間(B区間)において停止した場合、ワーク(wk)を把持したと判定し、その判定結果(Hold,Close)を上位の制御装置(18)へ通知することができる。
本発明によれば、コントローラ(20)が一対の把持部材(4)の移動速度およびワーク(wk)に対する一対の把持部材(4)による把持力をスイッチ部(15)に対する操作に応じて任意に切り替えることができる。
本実施の形態における電動グリッパ装置の全体外観構成(1)を示す斜視図である。 本実施の形態における電動グリッパ装置の全体外観構成(2)を示す斜視図である。 ロータリスイッチの構成を示す上面図である。 ロータリスイッチにより調整可能な移動速度および把持力の関係を示す対応テーブルである。 電動グリッパ装置のガイド孔の中心線に沿った切断したときの断面構成および電動グリッパ装置の上面構成を示す図である。 電動グリッパ装置のカム部材の構成を示す上面図である。 電動グリッパシステムのシステム構成を示すブロック図である。 電動グリッパ装置の回路構成を示すブロック図である。 把持部材の移動速度および低速走行開始位置の調整の説明に供する図である。 把持部材によるワークの把持状態の説明に供する図である。 把持部材によるワークの把持状態の出力結果を示す図表である。
次に、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
<電動グリッパ装置の全体構成>
図1および図2に示すように、本実施の形態における電動グリッパ装置1は、有底角筒形状の本体部としてのモータハウジング2の上に台板3が固定され、当該台板3に対して1対の把持部材4が矢印Aおよび矢印B方向へスライド自在に取り付けられた構成を有している。
モータハウジング2の内部には、モータ31(図8)、当該モータ31に設けられたロータリエンコーダ32(図8)、および当該電動グリッパ1を制御するコントローラ20(図8)が内蔵されている。またモータハウジング2の外周側には例えばシリアル通信用またはパラレル通信用のコネクタ2aが設けられている。
さらにモータハウジング2の底面には、矩形状の凹部2bが形成され、その凹部2bに回転自在なロータリスイッチ15が設けられている。スイッチ部としてのロータリスイッチ15は、図3に示すように、その中央部に矢印マークが設けられた円形状の回転部15aが形成され、当該回転部15aの周囲には、一対の把持部材4の移動速度および把持力を調整するためのスイッチナンバーが0〜9まで印字されている。
なお、図4に示すように、ロータリスイッチ15におけるスイッチナンバー0〜9については、一対の把持部材4において調整可能な移動速度(100%または50%)と把持力(100%、80%、60%、40%、30%)との組み合わせが予め決められており、この対応テーブルT1がコントローラ20(図8)のメモリ22に記憶されている。
台板3の上には、貫通孔10が一対の把持部材4の把持中心となる位置に形成されている。また台板3には、一対の把持部材4のそれぞれの駆動ピン4p(図5)が当該台板3に内蔵されたカム部材16(図5、図6)に摺動自在に嵌合し、矢印A方向および矢印B方向に沿って一対の把持部材4をガイドするための2つのガイド孔11が貫通孔10を中心に台板3の長手方向(矢印AB方向)に沿って直線状に形成されている。
台板3には、矢印CD方向において貫通孔10および2つのガイド孔11を間に挟んだ一方側(図1では奥行側)に、2つのガイド孔11に沿った1本のレール5がボルト5aにより固定されている。このレール5には、矢印CD方向の左右両側にV型溝が形成されている。
一方、一対の把持部材4における矢印C方向および矢印D方向の幅方向の約半分に相当する矢印D方向側の部分に、当該レール5とスライド自在に嵌合されるスライダ6がそれぞれ4個のボルト4aにより一体に固定されている。
図5(A)、(B)および図6に示すように、台板3の内部には、把持部材4の駆動ピン4pが当該台板3のガイド孔11を介して嵌合される螺旋状のカム溝16b、16cを有するカム部材16を収容するための収容空間3sが形成されている。
このカム部材16(図6)は、中央に形成された貫通孔16aを中心に一対の螺旋状でなるカム溝16b、16cが形成されており、当該カム部材16の貫通孔16aにプレート50を介してモータ31のモータ軸31jが嵌合固定されている。カム部材16は台板3の収納空間3sに回転可能な状態で収納され、モータ31と一体に固定されたプレート50が台板3に対してネジ51により固定されている。
したがって、モータ31のモータ軸31jの回転によりカム部材16が回転されると、カム部材16のカム溝16b、16cおよび台板3における直線状のガイド孔11に係合された駆動ピン4pを介して把持部材4が当該ガイド孔11に沿って直線状に移動される。
ここで、台板3の収容空間3sに対し、モータ31のモータ軸31jが嵌合固定されたカム部材16を位置決めして固定する際には、所定の治具(図示せず)を使用し、当該台板3の貫通孔10の中心軸とモータ31のモータ軸31jの中心軸とを一致させた状態でネジ51によりプレート50を台板3に取り付け固定する。
このように固定することにより、一対の把持部材4によるワークの把持中心とカム部材16の回転中心とが一致することになるため、電動グリッパ装置1においてワークを把持するとき、当該ワークを一対の把持部材4の把持中心で必ず把持することができることになる。
なお、台板3の貫通孔10を客先装置において利用することにより、電動グリッパ装置1における1対の把持部材4の把持中心位置と客先装置の中心位置との芯出しを容易に行わせることができる。
<電動グリッパシステムのシステム構成>
図7に示すように、電動グリッパシステム100は、電動グリッパ装置1がバスおよびシリアル通信ライン等を介して電源17およびプログラマブルロジックコントローラ(PLC)18に接続されたシステム構成を有している。
電動グリッパ装置1は、電源17から供給される電力により駆動し、本体部2の背面に設けられたロータリスイッチ15の回転部15aに対する回転操作に応じて内蔵のコントローラ20(図8)により設定した把持部材4の移動速度、把持力等の各種パラメータおよび停止位置を上位の制御装置としてのPLC18へそれぞれ出力する。
上位のPLC18は、電動グリッパ装置1からそれぞれ送られてきた各種パラメータ(一対の把持部材4の移動速度および把持力等)に基づいて電動グリッパ装置1がそれぞれどのような動き(振る舞い)をするかを認識し、当該電動グリッパ装置1を統括的に管理する。
またPLC18には、一対の把持部材4によるワークwk(図9、図10)の保持状態をユーザに通知するためのステータスランプ18a、18b、18cが設けられている。ステータスランプ18aは、一対の把持部材4における互いに向かい合う把持面4tの現在位置がワークwkを解放している位置にあること(Open)を意味する。ステータスランプ18bは、一対の把持部材4における互いに向かい合う把持面4tの現在位置が当該把持部材4のストローク端steに位置していること(Clоse)を意味する。ステータスランプ18cは、一対の把持部材4における互いに向かい合う把持面4tの現在位置が所定サイズのワークwkを把持している位置(A、B、C区間)にあること(Hоld)を意味する。
<電動グリッパ装置の回路構成>
図8に示すように、電動グリッパ装置1のモータハウジング2には、コントローラ20およびグリッパ駆動部30が内蔵されている。なお、電動グリッパ装置1には、一対の把持部材4によるワークwk(図11)の保持状態をステータスランプ18a、18b、18cによりユーザへ通知するためのPLC18がコネクタ2aを介して当該コントローラ20に接続されている。
グリッパ駆動部30は、一対の把持部材4を駆動するための例えばDCブラシレスモータ等のモータ31と、当該一対の把持部材4の移動速度およびワークwkを把持する際の停止位置を検出するために当該モータ31に組み込まれたロータリエンコーダ32とによって構成されている。
コントローラ20は、CPU21、メモリ22およびグリッパ駆動部30のモータ31を駆動するドライバ部23により構成され、当該CPU21にはグリッパ駆動部30のロータリエンコーダ32およびロータリスイッチ15が接続されている。メモリ22は、CPU21による作業領域および記憶領域として用いられるとともに、各種プログラムや上述した対応テーブルT1等が記憶されている。
PLC18は、コントローラ20のCPU21から送られてくるワークwkの保持状態を表す信号に基づいてステータスランプ18a、18b、18cを点灯させ、その点灯状態に応じてユーザにワークwkの保持状態を認識させるものである。
<ワーク把持制御>
コントローラ20のCPU21は、メモリ22に格納されたワーク把持制御プログラムにしたがって一対の把持部材4によりワークwkを把持する際、図9に示すように、ワークwkに向かって把持部材4の移動速度を加速させた後、所定速度で移動させる。
その後、CPU21は、把持部材4がワークwkに近づくと減速し、当該ワークwkよりも所定の距離だけ予め手前に設定された低速走行開始位置spに把持部材4が到達すると、そこから当該把持部材4を所定速度で低速走行させながら把持面4tを当該ワークwkの当接面wktに当接させることにより把持する。
ところでCPU21は、予め設定された低速走行開始位置spは固定されたものではなく、この低速走行開始位置spをワークwkの大きさのばらつきに応じて自動的に変更し更新する。
具体的には、CPU21は、把持部材4によりワークwkを前回把持したときの前回ワーク把持位置hrをロータリエンコーダ32の出力に基づいて認識するとともにメモリ22に記憶し、その前回ワーク把持位置hrよりも所定の猶予距離d1だけ手前になるよう低速走行開始位置spを自動的に更新してメモリ22に記憶する。
つまりCPU21は、直前のワークwkの大きさに合わせて低速走行開始位置spを最適化することができ、かくして、把持部材4によりワークwkを把持するまでのタクトタイムを極力短縮しながらも、当該把持部材4が高速走行中に意図せずワークwkと衝突するリスクを低減し、確実にワーク(wk)を把持することができる。
なおCPU21は、これに限るものではなく、ワークwkの大きさの平均値を算出し、その平均値に対応したワーク把持位置hrを求め、そのワーク把持位置hrよりも所定の猶予距離d1だけ手前になるよう低速走行開始位置spを自動的に更新してメモリ22に記憶することも可能である。
この場合、CPU21は、ワークwkの大きさの平均値に合わせて決定した低速走行開始位置spを用いることになるので、把持部材4により低速走行開始位置spからワークwkを把持するまでの時間をほぼ一定化し、かつ、当該把持部材4が高速走行中に意図せずワークwkと衝突するリスクを低減しながら、確実にワーク(wk)を把持することができる。
さらに、CPU21は、把持部材4によりワークwkを前回把持したときの前回ワーク把持位置hrをロータリエンコーダ32の出力に基づいて認識するとともにメモリ22に記憶し、その前回ワーク把持位置hrがメモリ22に記憶された過去のワークwkのサイズに対応した前回ワーク把持位置hrのばらつきの中で最も大きい場合、所定の猶予距離d1だけ手前になるよう低速走行開始位置spを更新してメモリ22に記憶することもできる。
これによりCPU21は、最大サイズのワークwkに対応して更新した最新の低速走行開始位置spから把持部材4を低速走行させることができるので、把持部材4が高速移動中にワークwkに衝突して当該ワークを破損させたり傷を付けたりすることを未然に回避しながら確実にワーク(wk)を把持することができる。かくして電動グリッパ装置1にとっても把持部材4に対する衝突時の負荷を無くし、当該把持部材4に対する破損等を未然に防止することができる。
<ワーク保持状態の通知>
図10に示すように、コントローラ20のCPU21は、一方の把持部材4(図中ではワークwkに対して左側の把持部材4)を移動させた場合、ワークwkに当接される当該把持部材4の把持面4tの停止位置をセット位置sepとしてメモリ22に予め記憶しておく。
そのうえでコントローラ20のCPU21は、一方の把持部材4と他方の把持部材4(図示せず)とが最も近づいたときの当該一方の把持部材4(把持面4t)のclose側ストローク端stcから距離の最も離れた範囲をA区間として設定する。
次に、コントローラ20のCPU21は、ワークwkの当接面wktに対する例えば前後1mmの範囲を把持部材4のワークwkに対するB区間(把持区間)として設定する。最後に、コントローラ20のCPU21は、把持部材4の把持面4tがclose側ストローク端stcから距離の最も近くなる範囲をC区間として設定する。なお、当接面wktに対して前後1mmの範囲をB区間(把持区間)として設定したが、これに限るものではなく、当接面wktに対して前後0.5mmの範囲や、前後2mmの範囲等のその他種々の範囲をB区間(把持区間)として設定するようにしてもよい。
したがって、コントローラ20のCPU21はPLC18からのワークwkを把持させるクローズ(Close)命令に従って、グリッパ駆動部30のモータ31等を介して把持部材4を移動させ、把持部材4の把持面4tがA区間で停止されたことを認識した場合、図11に示すように、そのことを意味する信号(Hold)をPLC18へ出力する。
また、コントローラ20のCPU21はPLC18からのクローズ(Close)命令に従って把持部材4を移動させたとき、把持部材4の把持面4tがB区間で停止されたことを認識した場合、図11に示すように、当該ワークwkを把持したと認識し、そのことを意味する信号(Hold)および信号(Close)をPLC18へ出力する。
さらに、コントローラ20のCPU21はPLC18からのクローズ(Close)命令に従って把持部材4を移動させたとき、把持部材4の把持面4tがC区間で停止されたことを認識した場合、図11に示すように、そのことを意味する信号(Hold)をPLC18へ出力する。
なお、コントローラ20のCPU21はPLC18からのクローズ(Close)命令に従って把持部材4を移動させたとき、把持部材4が停止することなく把持面4tがclose側ストローク端stcまで到達して停止した場合、図11に示すように、ワークwkを把持することのない状態でclose側ストローク端stcまで把持部材4が移動されたことを意味する信号(Close)をPLC18へ出力する。
つまりPLC18は、コントローラ20のCPU21からの信号(Hold)にしたがってステータスランプ18c(Hold)だけを点灯させた場合、把持部材4の把持面4tがA区間またはC区間で停止されたことを意味し、一対の把持部材4により当該ワークwkよりも大きいワークまたは小さいワークを把持したことをユーザに対して通知することができる。
このときPLC18は、コントローラ20のCPU21に対して把持部材4の現在の停止位置を問い合わせ、当該CPU21から受け取った停止位置の値に基づいて把持部材4がA区間で停止された大きいワークであるのか、C区間で停止された小さいワークであるのかを判別することができる。これによりPLC18は、大きいワークであると判別した場合には、当該大きいワークに対応した搬送位置まで電動グリッパ装置1を移動させることができ、小さいワークであると判別した場合には、当該小さいワークに対応した搬送位置まで電動グリッパ装置1を移動させることができる。
またPLC18は、コントローラ20のCPU21からの信号(Close,Hold)にしたがってステータスランプ18b(Close)およびステータスランプ18c(Hold)の両方を同時に点灯させた場合、把持部材4の把持面4tがB区間で停止されたことを意味し、一対の把持部材4により当該ワークwkを把持したことをユーザに対して通知することができる。
さらにPLC28は、コントローラ20のCPU21からの信号(Close)にしたがってステータスランプ18b(Close)だけを点灯させた場合、把持部材4の把持面4tがclose側ストローク端stcまで到達して停止されたことを意味し、一対の把持部材4により何らワークwkを把持することなく、close側ストローク端stcまで把持部材4が移動したことをユーザに対して通知することができる。
<作用および効果>
このように電動グリッパ装置1は、モータハウジング2の内部にコントローラ20を内蔵したことにより、従来のようにコントローラ20と接続するためのケーブルが不要となり、かつ、その分だけコネクタを減らすことができるので、小型化かつコストダウンを図ることができるとともにケーブルによる断線リスクを予め排除することができる。
また、電動グリッパ装置1は、一対の把持部材4の移動速度および把持力の対応テーブルT1をコントローラ20のメモリ22に予め記憶しているため、上位のPLC18により面倒な調整操作を必要とすることなく、当該モータハウジング2の底面に設けられたロータリスイッチ15の回転部15aをユーザが回転操作するだけで、一対の把持部材4に対する希望の移動速度および把持力を当該電動グリッパ装置1単体で個別に調整することができる。
また電動グリッパ装置1は、ワークwkに対する低速走行開始位置spを当該ワークwkのサイズの大きさ、平均値、またはばらつき(偏差)の最大値に応じて自動的に更新することにより、ワークwkの大きさに対して低速走行開始位置spを最適化することができるので、ワークwkを把持するまでのタクトタイムを短縮したり、或いは大きなサイズのワークwkに対しては把持部材4が高速移動中に衝突することを未然に回避し、当該把持部材4に対する破損等についても未然に防止することができる。
さらに電動グリッパ装置1は、ワークwkに対して設定した把持部材4の把持面4tの停止位置がA区間、B区間またはC区間の何れにあるかに応じた信号(Hold,Open,Close)をPLC18に出力する。
これによりPLC18は、電動グリッパ装置1におけるコントローラ20のCPU21からの信号(Hold,Open,Close)にしたがってステータスランプ18a、18b、18cを点灯制御することができるので、一対の把持部材4によるワークwkの把持状態をユーザに視覚的かつ直観的に認識させるとともに、把持部材4の摺動抵抗が大きいときにワークwkの当接面wktに把持面4tが到達していない等の機構上の不具合についてもユーザに対して予見させることができる。
かくして電動グリッパ装置1は、モータハウジング2にコントローラ20を内蔵したことにより、小型化を実現しながらケーブル断線によるリスクを回避し得、ロータリスイッチ15の回転部15aに対する回転操作に応じて当該電動グリッパ装置1単体毎の把持部材4の移動速度および把持力を個別に調整することができる。
さらに電動グリッパ装置1は、モータハウジング2にコントローラ20を内蔵していることにより、ワークwkの大きさのばらつきに合わせて低速走行開始位置spを更新したり、当該電動グリッパ装置1単体毎のワークwkの把持状態をユーザに認識させることが当該装置1単体で全て実行することができる。
<他の実施の形態>
なお、上述した実施の形態においては、電動グリッパ装置1が一対の把持部材4によるワークwkの把持状態をユーザに知らしめるためPLCのステータスランプ18a、18b、18cを点灯制御するようにした場合について述べた。しかしながら、本発明はこれに限らず、ステータスランプ18a、18b、18cではなく、ワークwkに対する把持状態をモニタに直接文字表示するようにしても良い。
また、上述した実施の形態においては、コントローラ20のCPU21により、把持部材4の移動速度を加速し、減速するときの加減速割合を同じにするように制御するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限るものではなく、低速走行位置spがワークwkから離れて減速開始位置に近づくような場合、減速開始位置を固定したまま減速割合を増大させるようにしても良い。この場合、把持部材4がワークwkを把持するまでの把持時間を増大させずに済む。
さらに、上述した実施の形態においては、把持部材4をclose側ストローク端stcへ移動させることによりワークwkの外径を把持する外径把持に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限るものではなく、把持部材4をopen側ストローク端stоへ移動させることによりワークwkの内径を把持する内径把持に適用するようにしても良い。
1…電動グリッパ装置、2…モータハウジング(本体部)、3…台板、4…把持部材、5…レール、6…スライダ、10…貫通孔、11…ガイド孔、15…ロータリスイッチ(スイッチ部)、16…カム部材、16a…貫通孔、16b、16c…カム溝、17…電源、18…PLC(制御装置)、20…コントローラ、21…CPU、22…メモリ、23…ドライバ部、30…グリッパ駆動部、31…モータ、32…ロータリエンコーダ、50…プレート、100…電動グリッパシステム。

Claims (5)

  1. モータおよびエンコーダの内蔵された本体部と、
    前記モータおよび前記エンコーダに加えて前記本体部に内蔵されたコントローラと、
    前記モータによりレールに沿って移動しワークを把持する一対の把持部材と
    を備え、
    前記コントローラは、
    前記モータを介して前記一対の把持部材の移動速度を加減速した後に予め設定された所定の低速走行開始位置から一定速度で移動させながら前記ワークを前記一対の把持部材により把持させ、そのとき前記エンコーダにより得られる前記把持部材の停止位置のばらつきを考慮して、前記低速走行開始位置を前記ワークの大きさに合わせて自動的に変更して更新する
    ことを特徴とする電動グリッパ装置。
  2. 前記コントローラは、前回までに前記把持部材が把持した複数の前記ワークの大きさの平均値を算出し、当該平均値に合わせて前記低速走行開始位置を自動的に変更して更新する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動グリッパ装置。
  3. 前記コントローラは、前記一対の把持部材に対する開閉指令に従って当該一対の把持部材を開閉動作させたとき、前記ワークに対する前記把持部材の把持位置をセット位置として記憶するとともに、当該セット位置に対する前記把持部材の進行方向前後の所定距離範囲を前記ワークに対する把持区間として設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動グリッパ装置。
  4. 前記コントローラは、前記セット位置を設定した後で異なるワークを把持した前記把持部材が前記把持区間において停止した場合、前記ワークを把持したと判定し、その判定結果を上位の制御装置へ通知する
    ことを特徴とする請求項に記載の電動グリッパ装置。
  5. 前記一対の把持部材の移動速度および前記ワークに対する前記一対の把持部材による把持力を任意に切替可能な前記本体部に設けられたスイッチ部と
    を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の電動グリッパ装置。
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