JP6200226B2 - バックル装置及びシートベルト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用のシートベルトに設けられたシートベルトタングを係合保持するシートベルト用のバックル装置、及びこのバックル装置を備えたシートベルト装置に関する。
従来から、車両用シートに装備されたシートベルト装置には、例えば、リヤシート用のシートベルト装置のように、車体床面やシートフレーム等の車両に固定されたバックル装置のバックル本体をシートクッションから上方に引き出したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この従来技術のバックル装置においては、シートクッションにスリット状の開口を設け、車体床面からこの開口を通すことによって、バックル本体をシートクッションの上面に位置させている。これにより、シートベルトタングを片手で操作し、バックル本体には手を触れること無くバックル本体にシートベルトタングを装着することが可能となる。
尚、バックル本体の一部(シートベルトタング挿入部分)のみを開口からシートクッションの上面に突出させた場合には、バックル本体へのシートベルトタングの装着容易性を確保すると同時に、バックル本体にシートベルトタングを装着する際の操作荷重等によってバックル装置が車体床面側に脱落しないようにするために、車体床面とバックル本体との間はある程度の剛性(自立性)を確保した連結構造等を採用しないとならない。このような観点から、シートクッションの上面からバックル本体の一部のみを突出させた状態で、その位置を保持する程度の剛性(自立性)を維持するものとして、バックル本体とシートウェブとに跨るカバーを装着している。
特開2010−023793号公報
上記従来技術においては、カバーは直線的にバックル本体の一部をシートクッションの上面から突出させている。この結果、シートベルトの引き出し方向とシートベルトタングの装着方向とがズレてしまい、シートベルトタングをバックル本体に装着し難いという不具合が発生していた。
本発明の目的は、シートベルトの引き出し方向とシートベルトタングの装着方向とを一致させるようにバックル本体の導出方向を斜めに規定することができるバックル装置及びシートベルト装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、車両に固定されるアンカーと、シートベルトタングを係脱可能に支持するためのバックル本体と、前記アンカーと前記バックル本体とを連結する支持部材と、前記バックル本体と前記支持部材との間に跨って配置されるとともに、前記シートベルトタングを支持するためにシートクッションの上面から少なくとも先端の一部が突出した状態で前記バックル本体を位置決めするカバー部材とを備えたバックル装置において、前記カバー部材は、前記バックル本体の少なくとも基部側を支持するバックル支持部と、前記支持部材の表裏を挟み込むように支持する一対の弾性片からなるベルト支持部と、を備え、前記一対の弾性片のそれぞれは、当該一対の弾性片と前記支持部材とを縫製により結合するために前記一対の弾性片に形成した糸通穴と、前記支持部材の導出方向を所定角度に屈曲又は湾曲させた際に前記一対の弾性片の前記糸通穴の位置が互いに対向状態で一致するように各弾性片の縁部に設けた位置合わせ部とを、備えることを特徴とする。
第1の発明によれば、一対の弾性片の糸通穴が対向状態で一致することにより、支持部材の導出方向が所定角度に屈曲又は湾曲したこととなり、シートベルトの引き出し方向とシートベルトタングの装着方向とを一致させるようにバックル本体の導出方向を斜めに規定することができる。
この際、一対の弾性片は、支持部材の表裏を挟み込んでいるため、そのままでは、一対の弾性片の糸通穴が対向状態で一致しているか否かを見掛け上で確認するのは容易ではない。そこで、一対の弾性片の少なくとも一方の縁部に設けた位置合わせ部を一致させれば、結果的に支持部材の導出方向が所定角度に屈曲又は湾曲して前記糸通穴が対向状態で一致していることを確認することができる。
第2の発明は、前記第1発明において、前記糸通穴は、前記一対の弾性片を所定角度に屈曲又は湾曲させた際に同軸上に対向状態で一致するように前記一対の弾性片において互いに変位した位置に形成され、前記位置合わせ部は、前記一対の弾性片を所定角度に屈曲又は湾曲させた際に前記糸通穴が同軸上に対向状態で一致していることを見掛け上で認識可能な凸状又は凹状に形成されていることを特徴とする。
第2の発明によれば、支持部材はある程度の肉厚を有していることから、一対の弾性片を所定角度に屈曲又は湾曲させた際に糸通穴が同軸上に対向状態で一致するためには、一対の弾性片に対して互いに変位した位置に形成されている必要がある。
したがって、位置合わせ部の形状を、一対の弾性片を所定角度に屈曲又は湾曲させた際に糸通穴が同軸上に対向状態で一致していることを見掛け上で認識可能な凸状又は凹状に形成すれば、これらを容易に一致させることが可能となる。
第3の発明は、前記第2発明において、前記位置合わせ部は、前記一対の弾性片の少なくとも前記一方の縁部に対して一つの凸状又は凹状のものを、前記一対の弾性片の各々で互いに雌雄を同じ又は異ならせて形成されていることを特徴とする。
第3の発明によれば、一対の弾性片の少なくとも一方の縁部に対して一つの凸状又は凹状の位置合わせ部を、一対の弾性片の各々で互いに雌雄を同じ又は異ならせて形成すれば、一対の弾性片を所定角度に屈曲又は湾曲させた際にこれらを容易に一致させることが可能となる。
第4の発明は、前記第2発明において、前記位置合わせ部は、前記一対の弾性片の少なくとも前記一方の縁部の延在方向に隣接又は離れて複数の凸状又は凹状のものを、前記一対の弾性片の各々で互いに雌雄を同じ又は異ならせて形成していることを特徴とする。
第4の発明によれば、一対の弾性片の少なくとも一方の縁部の延在方向に隣接又は離れて複数の凸状又は凹状の位置合わせ部を、一対の弾性片の各々で互いに雌雄を同じ又は異ならせて形成すれば、一対の弾性片を所定角度に屈曲又は湾曲させた際にこれらを容易に一致させることが可能となる。
第5の発明は、第1乃至第4の発明に記載されたバックル装置と、前記シートベルトタングを備え、乗員を拘束するシートベルトと、前記シートベルトの一端を巻き取り可能なシートベルトリトラクター装置と、前記シートベルトの他端を車体側に固定するベルトアンカーと、前記シートベルトが挿通され、車体側に固定されるスルーアンカーと、を備えることを特徴とする。
第5の発明によれば、バックル本体へのタングの装着容易性を維持したまま、シートバックやセンターアームレスト等を倒伏させた際に、その表面とバックル本体との干渉に伴う押しつけを緩和することができる。
本発明によれば、シートベルトの引き出し方向とシートベルトタングの装着方向とを一致させるようにバックル本体の導出方向を斜めに規定することができる。また、その際のカバーと支持部材との相対位置を容易に位置決めすることができる。
本発明の一実施の形態を示すシートベルト装置を適用したリヤシートの斜視図である。 本発明の一実施の形態を示すシートベルト装置を適用したリヤシートの側面図である。 本発明の一実施の形態を示すシートベルト装置の正面図である。 本発明の一実施の形態を示すバックル装置を示し、(A)はバックル装置の正面図、(B)はバックル装置の側面図である。 本発明の一実施の形態を示すバックル装置に適用されるカバー部材を示し、(A)はカバー部材の正面図、(B)はカバー部材の屈曲前の側面図、(C)はカバー部材の屈曲状態の側面図である。 本発明の一実施の形態を示すバックル装置の実施例1を示し、一対の舌片の糸通穴を一致させる際の位置合わせ部の作用を示す説明図である。 本発明の一実施の形態を示すバックル装置の実施例2を示し、一対の舌片の糸通穴を一致させる際の位置合わせ部の作用を示す説明図である。 本発明の一実施の形態を示すバックル装置の実施例3を示し、一対の舌片の糸通穴を一致させる際の位置合わせ部の作用を示す説明図である。 本発明の一実施の形態を示すバックル装置の実施例4を示し、一対の舌片の糸通穴を一致させる際の位置合わせ部の作用を示す説明図である。
以下、本発明の一実施の形態を、リヤシート用のシートベルト装置に適用し、図面を参照しつつ説明する。なお、本実施の形態における「前」「後」「左」「右」「上」「下」の各方向表示は、全て車両前進時における車体前後方向を基準にしているものである。
図1は本発明の一実施の形態を示すシートベルト装置を適用したリヤシートの斜視図、図2は本発明の一実施の形態を示すシートベルト装置を適用したリヤシートの側面図、図3は本発明の一実施の形態を示すシートベルト装置の正面図、図4は本発明の一実施の形態を示すバックル装置を示し、図4(A)はバックル装置の正面図、図4(B)はバックル装置の側面図、図5は本発明の一実施の形態を示すバックル装置に適用されるカバー部材を示し、図5(A)はカバー部材の正面図、図5(B)はカバー部材の屈曲前の側面図、図5(C)はカバー部材の屈曲状態の側面図である。
図1において、11は室内車幅方向略全幅に跨る一つのシートクッション12とシートバック13とを備えたベンチシートタイプのリヤシート、14は右リヤピラー、15はシートバック13の上部後方に配置されたリアパーセルシェルフパネル、16Rは右リヤピラー14に形成されたベルト引出口14aから引き出された右座席用のシートベルト、16Cはリアパーセルシェルフパネル15に設けられたベルト引出口15aから引き出された中央座席用のシートベルト、16Lは左リヤピラー(図示せず)に形成されたベルト引出口(図示せず)から引き出された左座席用のシートベルト(要部のみ図示)、17R,17C,17Lは各シートベルト16R,16C,16Lに摺動可能に挿通されたシートベルトタング、18R,18C,18Lはシートクッション12に設けられた開口12a,12b,12cから上面12dに先端の一部が突出したバックル本体である。
なお、リヤシート11のシートバック13は、例えば、ラッゲージルーム(荷物室)の容積を拡張するために、図2に示したように起立した使用状態(実線図示)から倒伏した格納状態(鎖線参照)とに変更可能となっている。この際、リヤシート11は、例えば、ワゴンタイプのリヤシート(又はサードシート等)のように、前後方向にスライド可能であったり、リクライニング、フルフラット、折り畳み、回転(対座式)等、公知のシート構造のものを採用することができる。なお、シートバック13の中央付近には、シートバック13とは独立して起倒可能なセンターアームレスト13aが配置されている。
ところで、図1において、各シートベルト16R,16C,16Lの一端は、右リヤピラー14の下方、リアパーセルシェルフパネル15の下方、左リヤピラーの下方、等にそれぞれ設けられたシートベルトリトラクター装置19(シートベルト16R用のみ図示)によって独立して巻き取り・引き出し可能に支持されている。また、各シートベルト16R,16C,16Lの他端は、シートクッション11の右側と中央と左側とに設けられたベルトアンカー20(シートベルト16R用のみ図示)によってシートクッションフレーム(図示せず)や車体パネル(図示せず)等に固定されている。
この際、中央に配置されたシートベルト16Cは、シートクッション12に設けられたベルト挿通口12eを貫通して引き出されている。
また、バックル本体18R,18C,18Lは、それぞれ、リヤシート11の右側座席用のバックル本体18R、リヤシート11の中央座席用のバックル本体18C、リヤシート11の左側座席用のバックル本体24として用いられている。
この際、中央座席用のバックル本体18C及び左側座席用のバックル本体24は、その配置の向きが右座席用のバックル本体18Rと同一向きで配置される(バックル本体18C)か左右対称向きで配置される(バックル本体24)か等の条件が異なるのみで、実質的な構成は右側座席用のバックル本体18Rと同一である。
したがって、以下の説明においては、図1及び図2に示したリヤシート11の図示方向を基準として、図3に示すように、バックル本体18Rを備えたバックル装置25についてのみ説明する。また、本実施の形態においては、シートベルト16R、シートベルトタング17R、シートベルトリトラクター装置19、ベルトアンカー20、シートベルト16Rが挿通されて車体側に固定されるスルーアンカー21、バックル本体18Rを備えたバックル装置25で一組(右座席用)のシートベルト装置を構成している。同様に、シートベルト16C、シートベルトタング17C、シートベルトリトラクター装置(図示せず)、バックル本体18Cを備えたバックル装置で一組(中央座席用)のシートベルト装置を構成し、シートベルト16L、シートベルトタング17L、シートベルトリトラクター装置(図示せず)、バックル本体24を備えたバックル装置で一組(左座席用)のシートベルト装置26を構成している。
以下、本発明のバックル装置25の具体的な構成を説明する。
シートクッション12に形成された開口12aは、車体斜め前方上向きに傾斜して形成され、これにより、バックル装置25も車体斜め前方上向きに傾斜して配置されている。これにより、シートベルトタング17Lの装着方向がシートベルト16Rを身体に巻き付ける方向と略一致し、シートベルトタング17Lのバックル本体18Rへの装着操作を容易としている。
バックル装置25は、本実施の形態においては、シートクッション12を構成するクッションフレーム(詳細図示せず)に固定されるアンカー27と、シートベルトタング17Rを係脱可能に支持するためのバックル本体18Rと、アンカー27とバックル本体18Rとを連結する支持部材28と、バックル本体18Rと支持部材28との間に跨って配置されかつシートベルトタング17Rを支持するためにシートクッション12の上面12dから少なくとも先端の一部が突出した状態でバックル本体18Rを位置決めするカバー部材29と、を備えている。
アンカー27は、金属製のプレート状に形成されており、本実施の形態においては、シートクッション12のクッションフレーム等にボルト30を介して回転不能に固定されている。なお、アンカー27の形状や固定位置並びに固定手段(ボルト30等)は車体構造等によって任意である。
支持部材28には、シートベルトと同じ織物(ウェビング)が用いられているとともに、アンカー27とバックル本体18Rとの間の延在方向に沿って折り曲げられた状態で、図4に示すように、アンカー27とバックル本体18Rとの間で複数回折り返されている。即ち、支持部材28は、ウェビングを、長手方向の折り目に沿って折り曲げて幅を半分とすることで厚み及び強度を拡大したものが用いられている。次いで、この半分幅で厚みが倍になった状態のウェビングを三つ折り構造として両端の折り返し部分でアンカー27とバックル本体18Rのそれぞれを保持している。なお、図4においては、アンカー27側のみ折り返し部分が開示され、バックル本体18R側はバックル本体内部で折り返されているために図示は省略されている。これにより、支持部材28は、高位置でバックル本体18Rの重みを支えることができる十分な剛性が付与された6層(図4(B)では3層に省略)からなるウェビングとすることができる。したがって、支持部材28は、剛性(自立性)を維持しつつ、シートバック13やセンターアームレスト13a等を倒伏させた際のバックル本体18Rの回動を、その連結部分においても許容することができるとともに、カバー部材29の装着を縫製Rによって容易に行うことができる。
また、支持部材28は、カバー部材29によって所定角度にて屈曲又は湾曲されており、これにより、バックル本体18Rの先端の向きを拘束対象の乗員側に向けることが可能となっている。
カバー部材29は、図5に示すように、正面視略T字状に形成され、バックル本体18Rの基部側全体を覆うように略角筒状に形成されたバックル支持部29aと、支持部材28の表裏を挟み込むように一対の弾性片29b,29cを有するベルト支持部29dと、が一体に形成されている。また、カバー部材29は、バックル本体18Rの自立状態を維持しかつバックル本体18Rの回動を許容する柔軟性を備えた熱可塑性エラストマーかゴム等の樹脂材料から形成されている。
一対の弾性片29b,29cは、図5(B)に示すように、その突出長さを異ならせており、本実施の形態においては、図5(C)に示すように、ベルト支持部29dを湾曲(又は屈曲)させたときに外周側に位置することとなる弾性片29bを弾性片29cよりも長くしている。また、一対の弾性片29b,29cには、三つ折6層構造のウェビングからなる支持部材28の折り返し端部の固定を兼ねて支持部材28にカバー部材29を縫製Rにより固定するための複数の糸通穴29e,29fが形成されている。
糸通穴29e,29fは、一対の弾性片29b,29cを所定角度に屈曲又は湾曲させた際に同軸上に対向状態で一致するように一対の弾性片29b,29cに対して互いに変位した位置に形成されている。
一方、一対の弾性片29b,29cの各両縁部には、支持部材28の導出方向を所定角度に屈曲又は湾曲させた際に糸通穴29e,29fが対向状態で一致するように位置合わせ部29g,29hを形成している。
換言すれば、一対の弾性片29b,29cの糸通穴29e,29fが対向状態で一致すれば、支持部材28の導出方向が所定角度に屈曲又は湾曲したこととなる。この状態で、糸通穴29e,29fを利用して支持部材28をカバー部材29に縫製Rにより固定すれば、シートベルト16Rの引き出し方向とシートベルトタング17Rの装着方向とが一致するようにバックル本体18Rの導出方向を拘束対象の乗員側に向いた斜め方向に規定することができる。
この際、一対の弾性片29b,29cは、支持部材28の表裏を挟み込んでいるため、一対の弾性片29b,29cの糸通穴29e,29fが対向状態で一致しているか否かを見掛け上で確認することができない。
そこで、一対の弾性片29b,29cの少なくとも一方の縁部に設けた位置合わせ部29g,29hを一致させれば、結果的に支持部材28の導出方向が所定角度に屈曲又は湾曲して糸通穴29e,29fが対向状態で一致していることを確認することができる。
一方、上述したように、ウェビングからなる支持部材28は、6層としたことにより、ある程度の肉厚を有していることから、一対の弾性片29b,29cを所定角度に屈曲又は湾曲させた際に糸通穴29e,29fが同軸上に対向状態で一致するためには、一対の弾性片29b,29cに対して互いに変位した位置に形成されている必要がある。
そこで、位置合わせ部29g,29hの形状を、一対の弾性片29b,29cを所定角度に屈曲又は湾曲させた際に糸通穴29e,29fが同軸上に対向状態で一致していることを見掛け上で認識可能な凸状又は凹状に形成すれば、これらを容易に一致させることが可能となる。
したがって、位置合わせ部29g,29hは、一対の弾性片29b,29cを所定角度に屈曲又は湾曲させた際に糸通穴29e,29fが同軸上に対向状態で一致していることを見掛け上で認識可能な凸状又は凹状に形成するのが望ましい。
上記構成において、シートベルト16Rを装着する場合には、シートベルトタング17Rを片手で把持して身体側に引き寄せ操作し、バックル本体18Rには手を触れることなくバックル本体18Rにシートベルトタング17Rを装着することで、シートベルト16Rによる身体拘束状態とすることができる。
この際、バックル本体18Rは、拘束対象の乗員側に斜めに傾いていることから、シートベルトタング17Rをバックル本体18Rに装着する動作をスムーズに行うことができる。
(実施例1)
図6は、本発明の一実施の形態を示すバックル装置の実施例1を示し、一対の舌片の糸通穴を一致させる際の位置合わせ部の作用を示す説明図である。
この実施例1では、一対の弾性片29b,29cの両縁部に、それぞれ一つの凸の位置合わせ部29g,29hを形成している。この際、各位置合わせ部29g,29hは、糸通穴29e,29fと一致する位置に形成するのが望ましい。
そして、一対の弾性片29b,29cを湾曲させた際に、正面視において位置合わせ部29g,29hが一致すれば、糸通穴29e,29fも略同軸上に一致することとなる。
(実施例2)
図7は、本発明の一実施の形態を示すバックル装置の実施例2を示し、一対の舌片の糸通穴を一致させる際の位置合わせ部の作用を示す説明図である。
この実施例2では、一対の弾性片29b,29cの両縁部に、それぞれ一つの凹の位置合わせ部29g,29hを形成している。この際、各位置合わせ部29g,29hは、糸通穴29e,29fと一致する位置に形成するのが望ましい。
そして、一対の弾性片29b,29cを湾曲させた際に、正面視において位置合わせ部29g,29hが一致すれば、糸通穴29e,29fも略同軸上に一致することとなる。
(実施例3)
図8は、本発明の一実施の形態を示すバックル装置の実施例3を示し、一対の舌片の糸通穴を一致させる際の位置合わせ部の作用を示す説明図である。
この実施例3では、一対の弾性片29b,29cの両縁部に、一方の弾性片29bには凹(又は凸)の位置合わせ部29gを形成し、他方の弾性片29cには凸(又は凹)の位置合わせ部29hを形成している。この際、各位置合わせ部29g,29hは、糸通穴29e,29fと一致する位置に形成するのが望ましい。
そして、一対の弾性片29b,29cを湾曲させた際に、正面視において位置合わせ部29g,29hが一致すれば、糸通穴29e,29fも略同軸上に一致することとなる。
この際、一方の外周側の弾性片29bには凹の位置合わせ部29gを形成し、他方の弾性片29cには凸の位置合わせ部29hを形成していることから、雌雄の異なる凹凸の位置合わせ部29g,29hが一致しているか否かの視認性が向上されている。
(実施例4)
図9は、本発明の一実施の形態を示すバックル装置の実施例4を示し、一対の舌片の糸通穴を一致させる際の位置合わせ部の作用を示す説明図である。
この実施例4では、一対の弾性片29b,29cの両縁部に、例えば、一方の弾性片29bには、その延在方向に沿って離れた位置にそれぞれ凸及び凹の位置合わせ部29gを形成している。この際、例えば、凸の位置合わせ部29gを糸通穴29eと一致する位置に形成するのが望ましい。また、他方の弾性片29cには、その延在方向に沿って離れた位置にそれぞれ凸及び凹の位置合わせ部29hを形成している。この際、例えば、凸の位置合わせ部29hを糸通穴29fと一致する位置に形成するのが望ましい。
そして、一対の弾性片29b,29cを湾曲させた際に、正面視において位置合わせ部29g,29hが一致すれば、糸通穴29e,29fも略同軸上に一致することとなる。
このように、本実施形態のカバー部材29は、バックル本体18Rの少なくとも基部側を支持するバックル支持部29aと、支持部材28の表裏を挟み込むように支持する一対の弾性片29b,29cからなるベルト支持部29dと、を備えている。この、ベルト支持部29dは、一対の弾性片29b,29cと支持部材28とを縫製Rにより結合するために一対の弾性片29b,29cに形成した糸通穴29e,29fと、支持部材28の導出方向を所定角度に屈曲又は湾曲させた際に糸通穴29e,29fが対向状態で一致するように一対の弾性片29b,29cの少なくとも一方の縁部に設けた位置合わせ部29g,29hと、を備える。
そして、一対の弾性片29b,29cの糸通穴29e,29fが対向状態で一致すれば、支持部材28の導出方向が所定角度に屈曲又は湾曲したこととなり、シートベルト16Rの引き出し方向とシートベルトタング17Rの装着方向とが一致するように、バックル本体18Rの導出方向を拘束対象の乗員側に向いた斜めに規定することができる。
そして、各位置合わせ部29g,29hは、一対の弾性片29b,29cの少なくとも一方の縁部に対して一つの凸状又は凹状のものを、一対の弾性片29b,29cの各々で互いに雌雄を同じ又は異ならせて形成していることから、一対の弾性片29b,29cの少なくとも一方の縁部に対して一つの凸状又は凹状の位置合わせ部29g,29hを、一対の弾性片29b,29cの各々で互いに雌雄を同じ又は異ならせて形成すれば、一対の弾性片29b,29cを所定角度に屈曲又は湾曲させた際にこれらを容易に一致させることが可能となる。
また、位置合わせ部29g,29hは、一対の弾性片29b,29cの少なくとも一方の縁部の延在方向に隣接又は離れて複数の凸状又は凹状のものを、一対の弾性片29b,29cの各々で互いに雌雄を同じ又は異ならせて形成していることから、一対の弾性片29b,29cの少なくとも一方の縁部の延在方向に隣接又は離れて複数の凸状又は凹状の位置合わせ部29g,29hを、一対の弾性片29b,29cの各々で互いに雌雄を同じ又は異ならせて形成すれば、一対の弾性片29b,29cを所定角度に屈曲又は湾曲させた際にこれらを容易に一致させることが可能となる。
また、その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更や凹凸形状の組み合わせ等が加えられて実施されるものである。
11 リヤシート
12 シートクッション
12a 開口
12b 開口
12c 開口
12d 上面
12e ベルト挿通口
13 シートバック
13a センターアームレスト
14 右リヤピラー
14a ベルト引出口
15 リアパーセルシェルフパネル
15a ベルト引出口
16R シートベルト
16C シートベルト
16L シートベルト
17R シートベルトタング
17C シートベルトタング
17L シートベルトタング
18R バックル本体
18C バックル本体
18L バックル本体
19 シートベルトリトラクター装置
20 ベルトアンカー
21 スルーアンカー
25 バックル装置
26 シートベルト装置
27 アンカー
28 支持部材
29 カバー部材
29a バックル支持部
29b 弾性片
29c 弾性片
29d ベルト支持部
29e 糸通穴
29f 糸通穴
29g 位置合わせ部
29h 位置合わせ部
30 ボルト
R 縫製

Claims (5)

  1. 車両に固定されるアンカーと、
    シートベルトタングを係脱可能に支持するためのバックル本体と、
    前記アンカーと前記バックル本体とを連結する支持部材と、
    前記バックル本体と前記支持部材との間に跨って配置されるとともに、前記シートベルトタングを支持するためにシートクッションの上面から少なくとも先端の一部が突出した状態で前記バックル本体を位置決めするカバー部材と
    を備えたバックル装置において、
    前記カバー部材は、
    前記バックル本体の少なくとも基部側を支持するバックル支持部と、
    前記支持部材の表裏を挟み込むように支持する一対の弾性片からなるベルト支持部と、
    を備え、
    前記一対の弾性片のそれぞれは、
    当該一対の弾性片と前記支持部材とを縫製により結合するために前記一対の弾性片に形成した糸通穴と、
    記支持部材の導出方向を所定角度に屈曲又は湾曲させた際に前記一対の弾性片の前記糸通穴の位置が互いに対向状態で一致するように各弾性片の縁部に設けた位置合わせ部
    えることを特徴とするバックル装置。
  2. 請求項1に記載のバックル装置において、
    前記糸通穴は、
    前記一対の弾性片を所定角度に屈曲又は湾曲させた際に同軸上に対向状態で一致するように前記一対の弾性片において互いに変位した位置に形成され、
    前記位置合わせ部は、
    前記一対の弾性片を所定角度に屈曲又は湾曲させた際に前記糸通穴が同軸上に対向状態で一致していることを見掛け上で認識可能な凸状又は凹状に形成されていることを特徴とするバックル装置。
  3. 請求項2に記載のバックル装置において、
    前記位置合わせ部は、
    前記一対の弾性片の少なくとも前記一方の縁部に対して一つの凸状又は凹状のものを、前記一対の弾性片の各々で互いに雌雄を同じ又は異ならせて形成されていることを特徴とするバックル装置。
  4. 請求項2に記載のバックル装置において、
    前記位置合わせ部は、
    前記一対の弾性片の少なくとも前記一方の縁部の延在方向に隣接又は離れて複数の凸状又は凹状のものを、前記一対の弾性片の各々で互いに雌雄を同じ又は異ならせて形成していることを特徴とするバックル装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1に記載のバックル装置と、
    前記シートベルトタングを備え、乗員を拘束するシートベルトと、
    前記シートベルトの一端を巻き取り可能なシートベルトリトラクター装置と、
    前記シートベルトの他端を車体側に固定するベルトアンカーと、
    前記シートベルトが挿通され、車体側に固定されるスルーアンカーと、
    を備えることを特徴とするシートベルト装置。
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