JP6198658B2 - 圧延中間品の生産管理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、圧延工程における圧延中間品の生産管理方法に関する。
近年、圧延工程において、「連続鋳造工程で製造された鋳片(圧延中間品)をいったん常温まで落として冷鋳片とし、それを熱間圧延工程に送る」といった製造方法とは別に、「連続鋳造工程からでた鋳片の温度を約400℃〜700℃のまま加熱炉へ移送し、熱間圧延を行う」といったHCR(ホットチャージローリング)製造方法を用いることが増えている。かかるHCR操業を用いることで製造時間が短くなる、エネルギーロスを減らせる等の利点がある。通常、製鋼工場では、上記したHCR操業と非HCR操業とが混在する形で行われている。
圧延工程のコストダウンを目的とした場合、効果的な施策としては、中間製品(=スラブ、ブルーム、ビレットなどの鋳片)を加熱炉で加熱する時間を短縮することが有効であり、圧延工程の全操業に対するHCR操業の割合を増やすことが有効である。
例えば、特許文献1には、加熱炉の装入テーブル上に鋳造順に応じて載置されるスラブに対して、圧延側の制約を満足するように適切に加熱炉への装入順を入れ替えることができ、それによって、DHCRや仮置きHCRの実施を一層拡大することができる加熱炉装入方法が開示されている。
また、特許文献2には、製鋼プロセスと圧延プロセスとの同期操業において、製鋼プロセスの変動に対応して、圧延プロセスの制約条件を充足しつつ圧延能率を低下させないように圧延プロセスの操業スケジュールを変更する圧延順序決定システムおよび圧延順序決定方法が開示されている。
特開2007−246994号公報 特許第5403196号公報
上記したように、圧延工程での全操業に対するHCR操業の割合を増やすことで、圧延工程のコストダウンを図ることが可能となるが、HCR操業の割合を増やそうとした場合、以下に述べるような阻害要因が存在する。
(要因1)熱間圧延工程との不整合
熱間圧延工程のスケジューリングには様々な制約条件が存在する。例えば、連続する2本のスラブの幅、厚みの違いには上限があり(ジャンプ制約)、強度が異なる鋳片を混在させることは、製品材の品質不良の原因となる。また、熱間圧延工程では、約100本の圧延材を圧延すると圧延ロールを交換するが、圧延ロールの交換直後の圧延ができない鋼種がある。そのような鋼種の圧延の前には、別鋼種のスラブをスケジュールする必要があり、そのような鋼種を熱上げ材とよぶ。熱上げ材を必要とする鋼種は、熱上げ材がない、又は少ない場合には圧延できない状況となる。
(要因2)連続鋳造工程後に発見される不具合
連続鋳造工程で製造された鋳片に、疵(表面疵)が発見された場合、手入れ(=疵取り)をしてから、熱間圧延工程へ導入する必要があるため、HCR操業は不可能となる。また、連続鋳造工程の上工程(溶銑予備処理、転炉、二次精錬処理)において不具合が発生したり、各工程の製造条件を外してしまう場合があったりした場合、連続鋳造工程で製造された鋳片は、熱間圧延工程前に、何らかの検査などが必要となる。このときも、HCR操業は不可能となる。
(要因3)受注を受けていないスラブ
高炉−転炉法を用いる製鉄所では、鋳造段階での製造単位(チャージ)は、概ね200ton〜300tonであり、転炉における同一チャージは同一鋼種(同一成分)である
。例えば、転炉での1チャージが200tonの場合であっても、受注の単位はもっと小さく、5tonや10tonの受注もある。
したがって、同じ鋼種の受注を集めて1チャージを構成することになるが、200ton丁度で1チャージを組むことが難しい。200tonのチャージのうち、例えば、受注を受けているスラブになる溶鋼(受注と紐がついている部分)が150t、残りの50tは、受注を受けていないスラブになる溶鋼(受注と紐ついていない部分、未紐付き)ということがある。
このとき、未紐付きの部分は受注を受けていないものであるため、連続鋳造工程では、とりあえず、適当なサイズの鋳片(未紐付き鋳片)として鋳造する。その後、未紐付き鋳片であるが故に、熱間圧延工程へ送ることができず、冷鋳片となる。
冷鋳片は、その鋼種を利用できる受注が入った場合に、その受注に紐つけ、そのサイズで圧延される。
HCR操業の割合を増やそうとした場合の阻害要因としては、(要因1)、(要因2)もあるが、(要因3)によるものが大きい。
前述した特許文献1などに開示された技術は、HCR操業の実施を一層拡大することができる加熱炉装入の技術を開示するものであるが、上記した(要因3)を回避し、圧延工程のコストダウンを図るための技術を開示するものとはなっていない。言い換えれば、連続鋳造工程後に生じる冷鋳片の発生を抑制する技術とはなっていない。
また、特許文献2の技術は、製鋼のスケジュールが変動すれば、それに合わせて熱延のスケジュールを変動させるというものであるが、この技術を適用可能とするためには、スラブが受注を受けていて圧延サイズが決定していることが必須である。つまり、特許文献2の技術も、上記した(要因3)を回避し、圧延工程のコストダウンを図るための技術を開示するものとはなっていない。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、圧延工程での全操業に対するHCR操業の割合を増やすことで、圧延工程のコストダウンを図ることを可能とする圧延中間品の生産管理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の技術的手段を講じている。
即ち、本発明の圧延中間品の生産管理方法は、圧延中間品である「連続鋳造工程で鋳造した鋳片」を熱間圧延工程に移送し、当該熱間圧延工程で圧延を行うことで圧延材を製造する圧延工程において、前記鋳片のなかに、受注を受けていない鋳片である「未紐付き鋳片」が存在した際には、前記未紐付き鋳片を熱間圧延工程へ移送し、仮の板幅及板厚にて圧延するものとし、前記未紐付き鋳片が該当する鋼種における過去の圧延実績を調べ、当該鋼種の鋳片の圧延後の板幅及板厚が1種類のみであった場合には、前記仮の板幅及板厚として、前記1種類の圧延後の板幅及板厚を採用し、当該鋼種の鋳片の圧延後の板幅及板厚が複数であった場合には、仮の板幅及板厚にて圧延した圧延材を製品として出荷したときの利益と、仮の板幅及板厚にて圧延した圧延材をリサイクルしたときの損失とを基に、コスト削減期待値を算出し、前記仮の板幅及板厚として、前記コスト削減期待値が最も大きい圧延後の板幅及板厚を採用することを特徴とする。
好ましくは、算出したコスト削減期待値を基に、熱間圧延工程へ移送する未紐付き鋳片の本数を決定するとよい。
本発明に係る圧延中間品の生産管理方法によれば、圧延工程での全操業に対するHCR操業の割合を増やすことで、圧延工程のコストダウンを図ることが可能となる。
圧延工程を模式的に示した図である。 鋳片のコスト削減期待値を算出するためのデータを示したものである(幅X1、板厚Y1)。 鋳片のコスト削減期待値を算出するためのデータを示したものである(幅X2、板厚Y2)。 鋳片のコスト削減期待値を算出するためのデータを示したものである(幅X3、板厚Y3)。
以下、本発明に係る圧延中間品の生産管理方法の実施形態を図に基づいて説明する。
なお、説明においては、薄鋼板を念頭におき、中間製品をスラブ、製品をコイル材と表現するが、条鋼線材、厚鋼板でも同様の議論が成り立つ。
[第1実施形態]
図1は、製鋼工場におけるHCR操業を示したものである。
図1に示す如く、HCR操業は、連続鋳造工程1に備えられた連続鋳造装置で鋳造されたスラブ等の鋳片Wを常温まで冷却することなく、温度約400℃〜700℃のまま熱間圧延工程2に移送するものである。運ばれた鋳片Wは、熱間圧延工程2の加熱炉3に装入されて約1200℃まで加熱され、その後、熱間圧延工程2(粗圧延機及び仕上げ圧延機)で薄鋼板等の圧延材(コイル材)に圧延される。連続鋳造工程1と熱間圧延工程2の配置場所は、製鋼工場のレイアウトにより異なり、近接している場合もあるし互いが離れていることもある。連続鋳造装置で製造されたスラブが加熱炉3に入るまでに要する時間は、工場のレイアウトにより異なるが約6時間程度である。
さて、このようなHCR操業においては、中間製品(=連続鋳造工程1により製造されたスラブ、ブルーム、ビレットなどの鋳片W)を、加熱炉3で加熱する時間を短縮することができ、エネルギーロスを減らせる等の利点がある。それ故、圧延工程における全操業に対するHCR操業の割合を増やすことは有効である。
しかしながら、「発明が解決しようとする課題」で精説したように、HCR操業の割合を増やそうとした場合、受注を受けていないスラブになる溶鋼(受注と紐ついていない部分、未紐付きスラブ)が存在し、HCR操業を阻むこととなる。
未紐付き溶鋼は受注を受けていないものであるため、連続鋳造工程1では、とりあえず、適当なサイズの鋳片W(未紐付き鋳片W)として鋳造する。その後、未紐付き鋳片Wであるが故に、熱間圧延工程2へ送ることができず、冷鋳片となる。
本実施形態では、上記した冷鋳片の発生を防ぐために、連続鋳造工程1で鋳造した鋳片Wの中に、受注を受けていない鋳片Wである「未紐付き鋳片W」が存在した際には、この未紐付き鋳片Wを熱間圧延工程2へ移送し、仮のサイズ(仮の板幅、仮の板厚)にて圧延するようにしている。
これにより、連続鋳造工程1で鋳造した鋳片Wが冷鋳片となることはなく、直ちに熱間圧延工程2へ移送することが可能となり、ひいては、圧延工程における全操業に対するHCR操業の割合を増やすことが可能となる。
鋳片Wを圧延する際の仮のサイズ(仮の板幅、仮の板厚)としては、例えば、未紐付き鋳片Wが該当する鋼種における過去の圧延実績(過去の一定期間での実績)を調べ、当該鋼種の鋳片Wの圧延サイズが1種類のみであった場合には、仮のサイズとして、過去実績から得られた1種類の圧延サイズを採用することができる。
また、未紐付き鋳片Wが該当する鋼種における過去の圧延実績(過去の一定期間での実績)を調べ、当該鋼種の鋳片Wの圧延サイズが複数であった場合には、仮のサイズとして、複数の圧延サイズのうち、最も大きい圧延サイズを採用することができる。
[第2実施形態]
第1実施形態で述べた圧延中間品の生産管理方法を用いることで、鋳片Wを仮のサイズで圧延することができ、連続鋳造工程1で鋳造した鋳片Wは冷鋳片となることがなく、直ちに熱間圧延工程2へ移送することが可能となり、ひいては、圧延工程における全操業に対するHCR操業の割合を増やすことが可能となる。
しかしながら、常に、鋳片Wの過去の圧延サイズ実績が1種類のみである場合は少なく、そもそも、仮のサイズで圧延した製造されるコイル材が、その後、実際に受注を受け、出荷できるかは判らない。
仮のサイズで圧延したコイル材が、その後の一定期間内に受注を受けることがなければ、そのコイル材はリサイクルされることとなる。リサイクルとは、「転炉での冷鉄源として溶解する」、「一般汎用コイル材として安価に出荷する」などである。リサイクルを行うと、前者の場合、熱延コストと再溶解の熱コストが無駄となり、後者の場合、本来の出荷価格との差額が損害となる。これらが頻発するようであると、HCR操業化によるコストダウン効果よりも損害の方が大きくなり、却って操業コストがアップすることになる。
そこで、第2実施形態では、冷鋳片とせず仮のサイズで圧延する鋳片Wの「本数」を、過去の受注実績などから得られる「統計情報」を基に決定するようにしている。
すなわち、仮のサイズに圧延した鋳片Wに対する受注が、その後の一定期間に発生しない確率を導出し、その上で、HCR比率向上によるコスト削減と、受注未達によるコストアップをあわせた期待値を求め、その上で、何本の鋳片Wを仮のサイズで熱間圧延するかを決定するようにしている。
例えば、過去の受注実績が図2に示すような場合を考える。
図2中の(1)に示される表は、過去6ヶ月の受注本数を示したものである。受注したコイル材のサイズは、幅X1、板厚Y1である。図2中の(1)の表から判るように、例えば、1月の1旬(10日間)でのコイル材の受注本数は5本、1月の2旬でのコイル材の受注本数は10本、1月の3旬でのコイル材の受注本数は0本、となっている。
図2中の(2)に示される表は、30日後までに受注した本数、すなわち30日分の受注本数を示している。
図2中の(3)に示される表は、仮サイズで圧延した鋳片Wの本数nを可変とした場合での「3旬後の残存コイル数」及び「統計情報」を示したものである。図2中の(3)の表では、16旬分のデータ(1月1旬〜6月1旬)が示されている。
例えば、仮サイズで圧延した鋳片Wの本数nをn=15本とする。これは、図2中の(3)の表の1行目に対応する。この行において、例えば、1月の3旬を考えることにする。1月の3旬における「30日分の受注本数」は、6本である。そのため、15本−6本=9本のコイル材は、見受注のまま残存し、リサイクルコスト(リサイクルに伴う損失)が発生することとなる。一方で、2月の2旬を考えると、その旬における「30日分の受注本数」は、22本である。この旬は、受注数が多いため、仮サイズで圧延された鋳片Wは残存せず、リサイクルによる損失は発生しない。
上記した状況をもとに、コスト計算した結果が、図2中の(3)の表の右半分に示してある。
この表の右半分にある「30日後に残るコイル数の期待値」とは、残存するコイル数の平均値であり、仮のサイズで圧延する鋳片Wが15本の場合(図2中の(3)が示す表の1行目)、(1+6+4+4+2)/16=1.063(本/旬)となっている。
「HCRコスト削減効果」は、鋳片Wを冷鋳片とせず、仮のサイズで圧延しHCR操業できたときのコスト削減量であり、本実施形態では5千円としている。また、「処理のためのコスト増損失」は、仮サイズで製造したコイル材をリサイクルするのに必要なコストであり損失になるものであって、本実施形態では20万円としている。
以上の情報を基に「コスト削減期待値」を計算する。例えば、図2中の(3)の表の1行目に対応するコスト削減期待値は、連続鋳造工程1で製造された鋳片Wのうち、15本の「未紐付き鋳片W」を仮の圧延サイズで圧延した場合における最終的なコストの推定値である。コスト削減期待値がプラスの場合は、コスト削減効果が生じることとなる。
図2中の(3)の表の1行目に対応するコスト削減期待値は、5千円×(15本ー1.063本)ー(20万円×1.063本)=−142812円(マイナス値)となっている。すなわち、未紐付き鋳片Wを仮のサイズ(幅X1、板厚Y1)で15本圧延し、HCR操業を行った場合、損失が発生する可能性があることが判る。
上記した計算を、圧延本数14本〜1本に亘り計算した結果が、図2中の(3)に示し
てある。この結果から明らかなように、未紐付き鋳片Wを仮のサイズ(幅X1、板厚Y1)で11本以下で圧延し、HCR操業を行った場合、トータルコストを削減することができ、最も効果が大きいのは、未紐付き鋳片Wを仮のサイズ(幅X1、板厚Y1)で、且つ9本で圧延したとき(コスト削減期待値4万5千円)であることがわかる。
このように、仮のサイズにて圧延した圧延材を製品として出荷したときの利益と、仮のサイズにて圧延した圧延材をリサイクルしたときのコストとを基に、コスト削減期待値を算出し、算出したコスト削減期待値を基に、熱間圧延工程2へ移送する未紐付き鋳片Wの本数を決定するようにすることで、圧延工程での全操業に対するHCR操業の割合を正確に増やすことができ、圧延工程のコストダウンを図ることが可能となる。
[第3実施形態]
なお、第2実施形態では、1つの仮サイズで鋳片Wを圧延した場合について、過去の受注実績などから得られる「統計情報」を基に、圧延本数を決めていた。
しかしながら、実際の操業においては、仮サイズを可変とすることで、圧延工程のコストダウンを確実に行うことが可能となる。
そこで、第3実施形態では、図2〜図4に示すように、複数の仮のサイズで鋳片Wを圧延した場合を考え、各サイズにおいて、第2実施形態の手法を適用し、コスト削減期待値を計算するとよい。
図2〜図4には、3つの仮のサイズで圧延した場合における、コスト削減期待値の計算結果が示されている(「幅X1、板厚Y1」、「幅X2、板厚Y2」、「幅X3、板厚Y3」)。
図2から明らかなように、仮のサイズ「幅X1、板厚Y1」では、9本圧延したときのコスト削減期待値が最も高く、4万5千円であり、図3から明らかなように、仮のサイズ「幅X2、板厚Y2」では、7本圧延したときのコスト削減期待値が最も高く、3万5千円である。また、図4から明らかなように、仮のサイズ「幅X3、板厚Y3」では、12本圧延したときのコスト削減期待値が最も高く、6万円である。
この結果から明らかなように、最も効果が大きいのは、未紐付き鋳片Wを仮のサイズ(幅X3、板厚Y3)で、且つ12本で圧延したときである。
以上述べたように、複数の仮のサイズのそれぞれにおいて、コスト削減期待値を算出し、算出したコスト削減期待値を基に、熱間圧延工程2へ移送する未紐付き鋳片Wの仮のサイズ及び本数を決定することで、圧延工程での全操業に対するHCR操業の割合を正確に増やすことができ、圧延工程のコストダウンを図ることが可能となる。
ところで、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、発明の本質を変更しない範囲で各部材の形状、構造、材質、組み合わせなどを適宜変更可能である。また、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件や操業条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な事項を採用している。
1 連続鋳造工程
2 熱間圧延工程
3 加熱炉
W 鋳片

Claims (2)

  1. 圧延中間品である「連続鋳造工程で鋳造した鋳片」を熱間圧延工程に移送し、当該熱間圧延工程で圧延を行うことで圧延材を製造する圧延工程において、
    前記鋳片のなかに、受注を受けていない鋳片である「未紐付き鋳片」が存在した際には、前記未紐付き鋳片を熱間圧延工程へ移送し、仮の板幅及板厚にて圧延するものとし、
    前記未紐付き鋳片が該当する鋼種における過去の圧延実績を調べ、当該鋼種の鋳片の圧延後の板幅及板厚が1種類のみであった場合には、前記仮の板幅及板厚として、前記1種類の圧延後の板幅及板厚を採用し、当該鋼種の鋳片の圧延後の板幅及板厚が複数であった場合には、仮の板幅及板厚にて圧延した圧延材を製品として出荷したときの利益と、仮の板幅及板厚にて圧延した圧延材をリサイクルしたときの損失とを基に、コスト削減期待値を算出し、前記仮の板幅及板厚として、前記コスト削減期待値が最も大きい圧延後の板幅及板厚を採用する
    ことを特徴とする圧延中間品の生産管理方法。
  2. 出したコスト削減期待値を基に、熱間圧延工程へ移送する未紐付き鋳片の本数を決定することを特徴とする請求項に記載の圧延中間品の生産管理方法。
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