以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態においては、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る送風装置を示す斜視図である。図2は、図1に示す送風装置の正面図である。図3は、図1に示す送風装置の右側面図である。図4は、図2に示すIV−IV線に沿った模式断面図である。図1から図4を参照して、本実施の形態に係る送風装置について説明する。
図1から図4に示すように、本実施の形態に係る送風装置1は、送風ユニット2A,2B(図4参照)と、当該送風ユニット2A,2Bを収容する筐体10とを備える。
筐体10は、上下方向(図中Z軸方向)に沿って並んで配置されている送風ユニット2A,2B(図4参照)のうち上側に配置される送風ユニット2Aの一部を収容する収容部12と、側面の一方側(右側)に設けられた吸込口11とを含む。
筐体10の正面側には、開口部14,15が設けられている。開口部14は、収容部12の正面側に位置し、開口部15は、筐体10の正面側の略中央に位置する。開口部14は、正面側から見た場合に略上下方向(Z軸方向)に延在する長辺と略左右方向(図中X軸方向)に延在する短辺とを有する。開口部15は、正面から見た場合に略上下方向に延在する短辺と左右方向に延在する長辺とを有する。
送風ユニット2A,2Bの先端には、風向調整ユニット3A,3Bが設けられている。風向調整ユニット3A,3Bの一部は、開口部14,15から前方(図中Y軸負方向)に向けて突出している。
図4に示すように、送風ユニット2Aは、送風機としてのシロッコファン51Aと、送風ダクト53Aと、イオン発生器60Aと、吹出ダクト100Aと、風向調整ユニット3Aとを含む。送風ユニット2Bは、送風機としてのシロッコファン51Bと、送風ダクト53Bと、イオン発生器60Bと、吹出ダクト100Bと、風向調整ユニット3Bとを含む。
以下、送風ダクト53Aおよび送風ダクト53Bを特に区別しない場合は、これらを送風ダクト53と称し、吹出ダクト100Aおよび吹出ダクト100Bを特に区別しない場合は、これらを吹出ダクト100と称する。
また、イオン発生器60Aとイオン発生器60Bとを特に区別しない場合は、これらをイオン発生器60と称し、風向調整ユニット3Aおよび風向調整ユニット3Bを特に区別しない場合は、これらを風向調整ユニット3と称する。
シロッコファン51A,51Bは、吸込口11から送風装置1外部の空気を取り込み、ダクト4A,4Bに向けて取り込んだ空気を送出する。シロッコファン51Aとシロッコファン51Bとは、それぞれのシロッコファンの回転軸が互いに平行となるように設けられている。
吹出ダクト100は、イオン発生器60を介して送風ダクト53に接続されている。イオン発生器60には、後述する送風空間64a,64b(図5参照)が形成されており、この送風空間64a,64bによって吹出ダクト100と送風ダクト53とが連通している。
このように、吹出ダクト100A,100Bと送風ダクト53A,53Bを接続することにより、送風経路52A,52Bを規定するダクト4A,4Bが構成される。ダクト4Aおよびダクト4Bを特に区別しない場合は、これらをダクト4と称する。なお、吹出ダクト100と送風ダクト53が一体に形成されることによりダクト4が構成されていてもよい。
図1から図4に示すように、吹出ダクト100A,100B内には、防護網18A,18Bが配置されている。防護網18A,18Bは、吹出ダクト100A,100Bの開口面100A1,100B1近傍に配置されている。防護網18A,18Bは、外部から指などの異物が進入するのを防ぐために設けられている。また、イオン発生器60と反対側に位置し、送風下流側に位置する吹出ダクト100の開口端部近傍には、風向調整ユニット3が設けられている。
送風ユニット2Aにおいて、イオン発生器60A側に位置する送風ダクト53Aの開口部は、図中DR1方向が長手方向、図中X軸方向が短手方向となるように形成されており、これに伴ってイオン発生器60A側と反対側に位置する吹出ダクト100Aの開口面100A1も、図中DR1方向が長手方向、図中X軸方向が短手方向となるように形成されている。吹出ダクト100Aの開口面100A1は、正面から見た場合に矩形形状を有する。
送風ユニット2Bにおいて、イオン発生器60B側に位置する送風ダクト53Bの開口部は、図中DR2方向が短手方向、図中略X軸方向が長手方向となるように形成されており、これに伴ってイオン発生器60B側と反対側に位置する吹出ダクト100Bの開口面100B1も、図中DR2方向が短手方向、図中略X軸方向が長手方向となるように形成されている。開口面100B1は、正面から見た場合に矩形形状を有する。
なお、DR1方向およびDR2方向がXZ平面に対して傾斜した場合を例示しているが、これに限定されず、XZ平面に平行であってもよい。また、DR1方向とDR2方向とは、XZ平面に対する傾斜角が異なるように設定されてもよく、同じになるように設定されてもよい。
吹出ダクト100Bは、正面から見た場合に、その長手方向が吹出ダクト100Aの長手方向に交差するように、送風ダクト53Bに接続されている。これにより、風向調整ユニット3Bにおいても、正面から見た場合に、その長手方向が風向調整ユニット3Aの長手方向に交差するように吹出ダクト100Bに取り付けられている。
たとえば、正面から見た場合に、吹出ダクト100Bの長手方向と吹出ダクト100Aの長手方向とは略直交し、風向調整ユニット3Bの長手方向と風向調整ユニット3Aの長手方向とは略直交する。
イオン発生器60は、イオンを発生させ、ダクト4中を流れる空気中にイオンを放出する。イオン発生器60は、ダクト4に対して着脱自在に取り付けられる。ダクト4には、イオン発生器60を挿入可能な挿入孔(不図示)が形成されている。この挿入孔に対してイオン発生器60を一方向にスライド移動することにより、イオン発生器60が着脱される。
また、イオン発生器60Aは、長手方向がDR1方向に沿うようにダクト4Aに組み付けられ、イオン発生器60Bは、長手方向がX軸に沿うようにダクト4Bに組み付けられる。
図5は、図4に示すイオン発生器の平面図である。図6は、図5に示す矢印VIに示す方向から見たイオン発生器の正面図である。図7は、図5に示す矢印VIIに示す方向から見たイオン発生器の正面図である。図5から図7を参照して、イオン発生器について説明する。
図5から図7に示すように、イオン発生器60は、ケース61と、放電電極65a〜65dと、誘導電極(対向電極)65eと、高電圧発生回路部66と、基板69aと、基板69bとを含む。
ケース61は、上部ケース62と下部ケース63とによって構成されている。上部ケース62は、収容部62a,62bを有する。収容部62aと下部ケース63との間の収容空間には、放電電極65a,65bおよび誘導電極65eを固定する基板69aと、高電圧発生回路部66とが収容される。収容部62bと下部ケース63との間の収容空間には、放電電極65c,65dを固定する基板69bが収容される。
上記の収容部62aと下部ケース63との間の収容空間と、収容部62bと下部ケース63との間の収容空間とを連通する連通部68を挟んで、ケース61の内周面によって送風空間64a,64bが形成されている。
放電電極65aおよび放電電極65cは、その先端が送風空間64aに位置するように、ケース61に収容されている。また、放電電極65aと放電電極65cは、電極の中心軸が互いに同一直線上に位置するように、対向して配置される。
放電電極65bおよび放電電極65dは、その先端が送風空間64bに位置するようにケース61に収容されている。また、放電電極65bと放電電極65dは、電極の中心軸が互いに同一直線上に位置するように対向して配置される。
これら放電電極65a〜65dは、先端が尖鋭化された針形状を有する。放電電極65a〜65dは、同一平面内に設けられている。放電電極65a〜65dは、各電極の中心軸が互いに平行となるように配置されている。
放電電極65aと放電電極65bとは、電極の中心軸に直交する方向に離間して並んでいる。放電電極65cと放電電極65dとは、電極の中心軸に直交する方向に離間して並んでいる。
誘導電極65eは、放電電極65aと放電電極65bとの間に配置されている。誘導電極65eは、放電電極65aおよび放電電極65bから互いに等しい距離となる位置に設けられ、放電電極65cおよび放電電極65dから互いに等しい距離となる位置に設けられている。
放電電極65aと放電電極65cとは、互いに異なる極性のイオンを発生させ、放電電極65bと放電電極65dとは、互いに異なる極性のイオンを発生させる。放電電極65aと放電電極65bとは、互いに異なる極性のイオンを発生させ、放電電極65cと放電電極65dとは、互いに異なる極性のイオンを発生させる。
放電電極65aに正または負の高電圧が印加され、放電電極65bに負または正の高電圧が印加されると、これら放電電極と誘導電極65eとの間にコロナ放電が発生し、正イオンおよび負イオンが発生する。同様に、放電電極65cに負または正の高電圧が印加され、放電電極65dに正または負の高電圧が印加されると、これら放電電極と誘導電極65eとの間にコロナ放電が発生し、負イオンおよび正イオンが発生する。
放電電極65a〜65dのそれぞれは、高電圧発生回路部66と電気的に接続されており、高電圧発生回路部66によって発生された高電圧が放電電極65a〜65dに印加される。
図8は、図1に示す風向調整ユニットの外観図である。図9は、カバーを取り外した風向調整ユニットの外観図である。図10は、図9に示すカバーを取り外した風向調整ユニットを下方側から見た場合の外観図である。図8から図10を参照して、風向調整ユニット3について説明する。
なお、風向調整ユニット3Aと風向調整ユニット3Bを総称して風向調整ユニット3と称しているが、以下については、主として風向調整ユニット3Aの構成に基づいて風向調整ユニット3を説明する。このため、風向調整ユニット3Bの構成においては、以下に記載の風向調整ユニット3の長手方向(DR1方向)および短手方向(X軸方向)が、風向調整ユニット3Bの長手方向(X軸方向)および短手方向(DR2方向)に対応する。
図8から図10に示すように、風向調整ユニット3は、風向調整部20と、第1漏気防止部80および第2漏気防止部90と、カバー部40と、駆動機構70とを含む。風向調整ユニット3は、吹出ダクト100に回動可能に取り付けられている。
吹出ダクト100は、短手方向(X軸方向)に沿って延在する側壁部101,103(図10参照)と長手方向(DR1方向)に沿って延在する側壁部102,104とを含む。側壁部101,103は、送風経路52を挟んで互いに対向するように配置され、後端側(送風上流側)から前端側(送風下流側)に向かうにつれて互いに距離が近づくように緩やかに傾斜している。また、側壁部101,103は、その先端部が側壁部102,104よりも送風下流側に突出している。
側壁部102,104は、送風経路52を挟んで互いに対向するように配置され、後端側から前端側に向かうにつれて互いに距離が近づくように緩やかに傾斜している。
側壁部101〜104を緩やかに傾斜させることにより、送風領域を大幅に狭めることなく吹出ダクト100内を通過する空気を絞ることができ、これにより当該空気の風速を早めることができる。
図9に示すように、側壁部101には、後述する風向調整部20の側面部23を載置する支持部106が設けられている。支持部106には、当該側面部23を回動可能に支持する円柱状の係合突起108が設けられている。また、支持部106は、側壁部101の表面を窪ませることにより形成されており、これにより側壁部101には段差部107が形成されている。
図10に示すように、側壁部103には、後述する風向調整部20の側面部24を支持する支持部109と、当該側面部24を回動可能に保持する円柱状の係合突起(不図示)と、後述する駆動モータ71を支持するモータ支持部111,112とが設けられている。モータ支持部111,112はネジ穴を有する。駆動モータ71は、当該ネジ穴に対応するリング状部分を有する。当該リング状部分にネジ152,153が挿通され、この状態においてネジ152,153がネジ穴に螺合することにより、駆動モータ71が吹出ダクト100にネジ固定される。
また、側壁部103には、駆動モータ71を駆動するための駆動回路基板72を収容するための切欠き部113および当該駆動回路基板72を保持するための保持部114,115が設けられている。保持部114,115には係合孔が設けられている。駆動回路基板72が切欠き部に嵌め込まれ、係合孔に駆動回路基板72に設けられた係合突起74,75が係合することにより、駆動回路基板72が吹出ダクト100に保持される。
図9および図10に示すように、風向調整部20は、枠状の基台部27と、第1風向調整板部21および第2風向調整板部22とを含む。基台部27は、互いに対向して長手方向(DR1方向)に延在する第1辺部27a、第2辺部27bおよび互いに対向して短手方向(X軸方向)に延在する第3辺部27c、第4辺部27dを有する。
第1風向調整板部21は、第1辺部27aから送風下流側に向かって延在するとともに、送風下流側に向かうにつれて幅(図中W1)が狭くなるように設けられている。第2風向調整板部22は、第2辺部27bから送風下流側に向かって延在するとともに、送風下流側に向かうにつれて幅(図中W1)が狭くなるように設けられている。
第1風向調整板部21および第2風向調整板部22は、互いに離間して対向配置されるとともに、送風下流側に向かうにつれて上記第1風向調整板部21と上記第2風向調整板部22との間の間隔が狭くなるように傾斜して配置されている。
第1風向調整板部21および第2風向調整板部22は、たとえば、半円形状、半楕円形状、半多角形状に形成され、互いに鏡面対称に形成されていることが好ましい。第1風向調整板部21および第2風向調整板部22は、一定の角度を有するように傾斜して配置されてもよいし、より空気抵抗を低減させるために湾曲して折り曲げられもよいし、段階的に折り曲げられるように構成されていてもよい。
基台部27は、第3辺部27cから後方(送風上流側)に向けて延在するとともに、第1風向調整板部21および第2風向調整板部22の一端側(上方側)の端部を接続する側面部23と、第4辺部27dから後方に向けて延在するとともに第1風向調整板部21および第2風向調整板部22の他端側(下方側)の端部を接続する側面部24を有する。
側面部23には、上述の係合突起108に回動可能に係合する係合孔23a、第1漏気防止部80を保持する係合突起25a、および第2漏気防止部90を保持する係合突起25bが設けられている。
側面部24には、第1漏気防止部80を保持する係合突起26a、および第2漏気防止部90を保持する係合突起26bが設けられている。係合突起26aは、係合突起25aに対応する位置に設けられており、係合突起26bは、係合突起25bに対応する位置に設けられている。
さらに、側面部24には、駆動モータ71に連設された回動軸73を一端側から嵌め込む嵌め込み部28が形成されている。嵌め込み部28の他端側には、側壁部103に形成された係合突起(不図示)が係合する。
風向調整部20における側面部23の係合孔23aおよび側面部24の嵌め込み部28の他端側が、吹出ダクト100における側壁部101の係合突起108および側壁部103の係合突起(不図示)に係合することにより、風向調整部20が吹出ダクト100に回動可能に固定される。
駆動機構70は、吹出ダクト100の外表面のうち下方側に位置する外表面に固定されている。駆動機構70は、駆動モータ71と、一端側が当該駆動モータに連結されるともに他端側が側面部に接続される回動軸73とを含む。駆動モータ71によって回動軸73が第1風向調整板部21および第2風向調整板部22の幅方向W1に沿って延在する軸線を中心軸として回動することにより、回動軸73に連動して風向調整部20が回動する。
第1漏気防止部80は、第1風向調整板部21と吹出ダクト100との間の隙間を覆う部位である。第1風向調整板部21と吹出ダクト100との間の隙間を覆うことにより、吹出ダクト100から吹き出される空気の漏れを抑制できるとともに、当該空気を第1風向調整板部21と第2風向調整板部22との間の空間に向けて案内することができる。
第1漏気防止部80は、長手方向(DR1方向)に沿って延在し、主として第1風向調整板部21と吹出ダクト100との間の隙間を覆う第1漏気防止板部81と、当該第1漏気防止板部81の両端部から短手方向(X軸方向)に沿って延在する側板部82,83とを含む。
側板部82には、上述の風向調整部20の側面部23に設けられた係合突起25aに係合する係合孔84が設けられている。側板部83には、上述の風向調整部20の側面部24に設けられた係合突起26aに係合する係合孔85が設けられている。
係合孔84,85が係合突起25a,26aに係合することにより、第1漏気防止部80は、風向調整部20に固定される。これにより、第1漏気防止部80は、風向調整部20が回動する際に風向調整部20と一体となって移動する。
この際、第1漏気防止板部81の内表面の一部が側壁部101,103のうち側壁部102,104から突出する領域の縁部に摺動するように、第1漏気防止部80が移動する。これにより、第1風向調整板部21と吹出ダクト100との間の隙間を塞ぐことができ、吹出ダクト100から吹き出される空気を第1風向調整板部21と第2風向調整板部22との間の空間に向けて案内することができる。
第1漏気防止板部81と吹出ダクト100との密着性を高めて、第1風向調整板部21と吹出ダクト100との間の隙間からの空気の漏れを防ぐために、第1漏気防止板部81は、付勢機構によって第2漏気防止板部91に近づく方向に付勢される。
付勢機構としては、たとえば第1漏気防止部80の側板部83に設けられたフック部86と風向調整部20の側面部24に設けられたフック部29とを接続する弾性部材としてのばね141を採用することができる。ばね141の付勢力によって第1漏気防止板部81は第2漏気防止板部91に近づく方向に付勢される。
第2漏気防止部90は、風向調整部20が回動する際に第2風向調整板部22と吹出ダクト100との間の隙間を覆う部位である。第2風向調整板部22と吹出ダクト100との間の隙間を覆うことにより、吹出ダクト100から吹き出される空気の漏れを抑制できるとともに、当該空気を第1風向調整板部21と第2風向調整板部22との間の空間に向けて案内することができる。
第2漏気防止部90は、長手方向(DR1方向)に沿って延在し、主として第2風向調整板部22と吹出ダクト100との間の隙間を塞ぐ第2漏気防止板部91と、第2漏気防止板部91の両端部から短手方向(X軸方向)に沿って延在する側板部92,93とを含む。
側板部92には、上述の風向調整部20の側面部23に設けられた係合突起25bに係合する係合孔94が設けられている。側板部93には、上述の風向調整部20の側面部24に設けられた係合突起26bに係合する係合孔95が設けられている。
係合孔94,95が係合突起25b,26bに係合することにより、第2漏気防止部90は風向調整部20に固定される。これにより、第2漏気防止部90は、風向調整部20が回動する際に風向調整部20と一体となって移動する。
この際、第2漏気防止板部91の内表面の一部が側壁部101,103のうち側壁部102,104から突出する領域の縁部に摺動するように、第2漏気防止部90が移動する。これにより、第2風向調整板部22と吹出ダクト100との間の隙間を塞ぐことができ、吹出ダクト100から吹き出される空気を第1風向調整板部21と第2風向調整板部22との間の空間に向けて案内することができる。
第2漏気防止板部91と吹出ダクト100との密着性を高めて、第2風向調整板部22と吹出ダクト100との間の隙間からの空気の漏れを防ぐために、第2漏気防止板部91は、付勢機構によって第1漏気防止板部81に近づく方向に付勢される。
付勢機構としては、たとえば第2漏気防止部90の側板部93に設けられたフック部96と風向調整部20の側面部24に設けられたフック部29との間を接続する弾性部材としてのばね142を採用することができる。ばね142の付勢力によって第2漏気防止板部91は第1漏気防止板部81に近づく方向に付勢される。
なお、本実施の形態においては、第1漏気防止板部81および第2漏気防止板部91のそれぞれがばね141,142によって付勢される場合を例示したが、上記のフック部86とフック部96との間を直接接続する弾性部材によって第1漏気防止板部81および第2漏気防止板部91が互いに近づくように付勢されてもよい。
図8に示すように、カバー部40は、主として風向調整部20を保護するための部位である。カバー部40は、第1カバー41と第2カバー42とを含む。第1カバー41は、第1風向調整板部21の風向調整面21aが露出するように第1風向調整板部21および第1漏気防止部80を覆う。第2カバー42は、第2風向調整板部22の風向調整面22aが露出するように第2風向調整板部22および第2漏気防止部90を覆う。
図11から図13は、風向調整部が第1の位置、第2の位置、および第3の位置にある状態を示す模式断面図である。図12は、図8に示すXII線に沿った断面図であり、図11および図13は、それぞれの位置においてXII線に対応する線に沿った断面図である。図11から図13における紙面垂直方向は、DR1方向(図4、図8参照)に一致する。図11から図13を参照して、風向調整ユニット3が連続的に左右方向(図中X軸方向)に回動する場合の動作について説明する。
図11に示すように、風向調整部20が第1の位置として正面に配置される場合には、前方(図中矢印DR3方向)に向けて空気が送風される。この際、風向調整部20の第1風向調整板部21および第2風向調整板部22は、吹出ダクト100の側壁部102,104から離れて位置するが、第1漏気防止板部81および第2漏気防止板部91によって第1風向調整板部21および第2風向調整板部22と側壁部102,104との間の隙間が覆われる。
具体的には、第1漏気防止板部81および第2漏気防止板部91の前端側の内表面が第1風向調整板部21および第2風向調整板部22の後端側の外表面にDR1方向(紙面垂直方向)に沿って接触し、第1漏気防止板部81および第2漏気防止板部91の略中央部から後端側に亘る内表面が側壁部102,104の外表面にDR1方向に沿って接触する。
図12に示すように、風向調整部20が第2の位置として左側(第1風向調整板部21側)の回動終端位置に配置される場合には、所定の開き角を有して正面左側方向(図中DR4方向)に向けて空気が送風される。この際、第1風向調整板部21の後端側がDR1方向(紙面垂直方向)に沿って側壁部104の前端側に接触することにより、第1風向調整板部21と側壁部104とが連続する。
一方、第2風向調整板部22は、側壁部102から離れて位置するが、第2漏気防止板部91によって第2風向調整板部22と側壁部102との間の隙間が覆われる。
具体的には、第2漏気防止板部91の前端側の内表面が第2風向調整板部22の後端側の外表面にDR1方向に沿って接触し、第2漏気防止板部91の後端側の内表面が側壁部102の前端側の外表面にDR1方向に沿って接触する。また、第2漏気防止板部91の前端側と後端側の間に位置する部分における内表面が、側壁部102,104よりも送風下流側に突出する側壁部101,103の外縁部のうち右側(第2風向調整板部22側)の部分に接触するとともにその部分における側壁部101および側壁部103の間の隙間を塞ぐ。
図13に示すように、風向調整部20が第3の位置としての右側(第2風向調整板部22側)の回動終端位置に配置される場合には、所定の開き角を有して正面右側方向(図中DR5方向)に向けて空気が送風される。この際、第2風向調整板部22の後端側がDR1方向に沿って側壁部102の前端側に接触することにより、第2風向調整板部22と側壁部102とが連続する。
一方、第1風向調整板部21は、側壁部104から離れて位置するが、第1漏気防止板部81によって第1風向調整板部21と側壁部104との間の隙間が覆われる。
具体的には、第1漏気防止板部81の前端側の内表面が第1風向調整板部21の後端側の外表面にZ軸方向に沿って接触し、第1漏気防止板部81の後端側の内表面が側壁部104の前端側の外表面にDR1方向に沿って接触する。また、第1漏気防止板部81の前端側と後端側の間に位置する部分における内表面が、側壁部102,104よりも送風下流側に突出する側壁部101,103の外縁部のうち左側(第1風向調整板部21側)の部分に接触するとともにその部分における側壁部101および側壁部103の間の隙間を塞ぐ。
このように、風向調整ユニット3が連続的に左右方向(図中X軸方向)に回動する場合には、第1風向調整板部21および第2風向調整板部22の回動に追従して漏気防止板部81および漏気防止板部91が、第1風向調整板部21および第2風向調整板部22と吹出ダクト100との間の隙間を覆いながらに移動することにより、吹出ダクト100から吹き出される空気が第1風向調整板部21および第2風向調整板部22と側壁部102,104との間の隙間から漏れることなく、第1風向調整板部21と第2風向調整板部22との間の空間に向けて案内される。
上記のように、第1風向調整板部21および第2風向調整板部22が、送風下流側に向かうにつれて幅が狭くなるように設けられ、送風下流側に向かうにつれて上記第1風向調整板部と上記第2風向調整板部との間の間隙が狭くなるように傾斜して配置されることにより、第1風向調整板部21と第2風向調整板部22との間を通過する空気は、扁平かつ放射状に拡散される。また、送風機から送出する風量を増加させることなく、吹出口から吹き出される空気の風速を速くすることができる。
さらに、第1風向調整板部21および第2風向調整板部22が、当該第1風向調整板部21および第2風向調整板部22の幅方向に平行な方向を中心軸として送風装置1からの送風方向が変化するように回動することにより、広範囲に亘って風速の速い空気を送風することができる。
また、上下方向に2つの送風ユニット2A,2Bを並べて配置させるとともに、風向調整ユニット3Aについては、扁平かつ放射状に風速の速い空気を拡散させつつ、DR1方向に平行な方向を中心軸として回動させ、風向調整ユニット3Bについては、扁平かつ放射状に風速の速い空気を拡散させつつ、左右方向に平行な方向を中心軸として回動させることにより、さらに広範囲に亘って風速の速い空気を送風することができる。
以上のように本実施の形態に係る送風装置1にあっては、送風される風の速度を強め、かつ広範囲に送風することができる。
(実施の形態2)
図14は、本発明の実施の形態2に係る送風装置を示す斜視図である。図15は、図14に示す送風装置の正面図である。図16は、図15に示すXVI−XVI線に沿った断面図である。図14から図16を参照して、本実施の形態に係る送風装置1Cについて説明する。
図14から図16に示すように、本実施の形態に係る送風装置1Cは、実施の形態1に係る送風装置1と比較した場合に、送風ユニット2C(図16参照)が1つで構成されている点および、吹出ダクト100Cの一部が、前後方向(図中Y軸方向)に平行な方向を中心軸としてDR7方向に回動する点において相違する。なお、前後方向は、吹出ダクト100Cの開口面100C1の法線方向に一致する。
具体的には、本実施の形態に係る送風装置1Cは、送風ユニット2Cおよび当該送風ユニット2Cを収容する筐体10を備える。
筐体10は、正面に設けられた円形形状の開口部14Cと、側面の一方側(右側)に設けられた吸込口11とを含む。開口部14Cは、筐体10の正面側の上方に位置する。送風ユニット2Cの先端には風向調整ユニット3Cが設けられている。風向調整ユニット3Cの一部および吹出ダクト100Cの一部が、開口部14Cから前方へ突出している。
図16に示すように、送風ユニット2Cは、送風機としてのシロッコファン51と、送風ダクト53と、イオン発生器60と、風向調整ユニット3Cと、後述する駆動機構180(図20参照)とを含む。シロッコファン51は、吸込口11から室内の空気を取り込み、ダクト4に向けて取り込んだ空気を送出する。
吹出ダクト100Cは、イオン発生器60を介して送風ダクト53に接続されている。吹出ダクト100Cと送風ダクト53とを接続することにより、送風経路52を規定するダクト4が構成される。
イオン発生器60と反対側に位置する吹出ダクト100Cの開口端部近傍には、風向調整ユニット3Cが設けられている。イオン発生器60は、イオンを発生させ、ダクト4中を流れる空気中にイオンを放出する。イオン発生器60は、ダクト4に対して着脱自在に取り付けられる。
図17は、図14に示す送風装置を構成する送風ユニットを示す斜視図である。図18は、図17に示す送風ユニットを下方側から見た場合の外観図である。図19は、図17に示す送風ユニットからカバーを取り外した場合の正面図である。図20は、図18に示す送風ユニットの要部拡大図である。図17から図20を参照して、送風ユニット2Cの風向調整ユニット3C、吹出ダクト100Cおよび駆動機構180について説明する。
図17から図20に示すように、風向調整ユニット3Cは、風向調整部20と、漏気防止部(不図示)と、カバー部40とを含む。風向調整部20、漏気防止部およびカバー部40は、実施の形態1に係るものとほぼ同様の構成を有し、吹出ダクト100Cの先端に実施の形態1と同様に取り付けられている。
吹出ダクト100Cは、前方に位置する第1ダクト160と、後方に位置する第2ダクト170とを含む。第2ダクト170は、送風ダクト53に嵌め込まれることにより固定され、第1ダクト160と送風ダクト53とを接続する。第1ダクト160の後端側は、第2ダクト170の前端側に回動可能に嵌め込まれている。第1ダクト160の外周面には、外周ギア部161が設けられている。
駆動機構180は、吹出ダクト100Cの外表面のうち下方側に位置する外表面に固定されている。駆動機構180は、当該外周ギア部161と、これに噛合するギア部181と、ギア部181を回動駆動する駆動モータ183とを含む。駆動モータ183が駆動することにより、ギア部181が図19中DR6方向に回動する。ギア部181によって駆動モータ183の回動が外周ギア部161に伝達されることにより、第1ダクト160が図19中DR7方向に回動する。第1ダクト160に一体となって、当該第1ダクト160の先端に取り付けられた風向調整部20が回動する。
図20に示すように、第2ダクト170の外表面のうち下方側に位置する外表面には、駆動モータ183を指示するモータ支持部172が設けられている。モータ支持部172はネジ穴を有する。駆動モータ183は、固定するための部材として、当該ネジ穴に対応するリング状部分を有する。当該リング状部分がモータ支持部172にネジ留めされることにより、駆動モータ183がモータ支持部172に支持される。
本実施の形態においても、第1風向調整板部21および第2風向調整板部22と吹出ダクト100との間の隙間からの空気が漏れることを防止するために、第1漏気防止部80および第2漏気防止部90が設けられている。
第1漏気防止部80を構成する漏気防止板および第2漏気防止部90を構成する漏気防止板は、吹出ダクト100Cとの密着性を高めるために、第1漏気防止部80のフック部86と第2漏気防止部90のフック部96とを弾性部材としてのばね143によって接続することにより、互いに近づくように付勢されている。
図21は、風向調整部が第4の位置にある状態において吹出ダクトから吹き出される空気を送風装置の側面から見た状態を示す模式図である。図22は、風向調整部が第4の位置にある状態において吹出ダクトから吹き出される空気を送風装置の正面から見た状態を示す模式図である。図21および図22を参照して、風向調整部が第4の位置にある状態において吹出ダクト100Cから吹き出される空気について説明する。
図21および図22に示すように、風向調整部20が上下方向(Z軸方向)に沿って配置される状態においては、風向調整ユニット3は、上下方向に亘って扁平かつ放射状に風速の速い空気を拡散させる。
具体的には、第1風向調整板部21および第2風向調整板部22の根元部から前方にD2離れた位置においては、上下方向に沿った長さがL2、左右方向に沿った長さがW2となるような帯状の空気5が送風される。
図23は、風向調整部が第5の位置にある状態において吹出ダクトから吹き出される空気を送風装置の上面から見た状態を示す模式図である。図24は、風向調整部が第5の位置にある状態において吹出ダクトから吹き出される空気を送風装置の正面から見た状態を示す模式図である。図23および図24を参照して、風向調整部が第5の位置にある状態において吹出ダクト100Cから吹き出される空気について説明する。
図23および図24に示すように、風向調整部20が左右方向(X軸方向)に沿って配置される状態においては、風向調整ユニット3は、左右方向に亘って扁平かつ放射状に風速の速い空気を拡散させる。
具体的には、第1風向調整板部21および第2風向調整板部22の根元部から前方にD2離れた位置においては、上下方向に沿った長さがL2、左右方向に沿った長さがW2となるような帯状の空気5が送風される。
風向調整ユニット3が連続的に前後方向(Y軸方向)を中心軸として回動する場合には、図21ないし図24に示すように、帯状の空気5が回転することにより、略円錐台形状の送風領域6が形成される。
以上のように本実施の形態に係る送風装置1Cにあっても第1風向調整板部21および第2風向調整板部22が、送風下流側に向かうにつれて幅が狭くなるように設けられ、送風下流側に向かうにつれて上記第1風向調整板部と上記第2風向調整板部との間の隙間が狭くなるように傾斜して配置されることにより、第1風向調整板部21と第2風向調整板部22との間を通過する空気は、扁平かつ放射状に拡散される。また、送風機から送出する風量を増加させることなく、吹出口から吹き出される空気の風速を速くすることができる。
第1風向調整板部21および第2風向調整板部22が、前後方向に沿って平行な方向に延びる軸線を中心軸として送風装置1からの送風方向が変化するように回動することにより、広範囲に亘って風速の速い空気を送風することができる。
(実施の形態3)
図25は、本発明の実施の形態3に係る送風装置を構成する送風ユニットの斜視図である。図26は、図25に示す送風ユニットを下方側から見た場合の外観図である。図25および図26を参照して、本実施の形態に係る送風装置を構成する送風ユニット2Dについて説明する。
本実施の形態に係る送風装置は、実施の形態に係る送風装置1Cと比較した場合に、送風装置に具備される送風ユニット2Dの風向調整ユニット3Dが、第1風向調整板部21および第2風向調整板部22の幅方向に沿って伸びる軸線を中心軸としてDR8方向に回動しつつ、前後方向に平行な方向を中心軸として回動できる点において相違し、その他の構成についてはほぼ同様である。
風向調整ユニット3Dは、実施の形態1に係る構成と同様の構成にて駆動モータによって第1風向調整板部21および第2風向調整板部22の幅方向に沿って平行な方向に延びる軸線を中心軸として回動させてもよいし、第1風向調整板部21および第2風向調整板部22を吹出ダクト100Cに枢支することにより手動にて同方向に延びる軸線を中心軸として回動させてもよい。
第1風向調整板部21および第2風向調整板部22を吹出ダクト100Cに枢支する場合には、吹出ダクト100Cに凹部が設けられ、第1風向調整板部21および第2風向調整板部22に当該凹部に回動可能に嵌り合う枢支軸が設けられてもよいし、吹出ダクト100Cに枢支軸が設けられ、第1風向調整板部21および第2風向調整板部22に当該枢支軸に回動可能に嵌り合う凹部が設けられていてもよい。
このような構成とすることにより、本実施の形態に係る送風ユニット2Dを具備する送風装置にあっても、実施の形態2に係る送風装置1Cとほぼ同様の効果が得られる。また、本実施の形態に係る送風ユニット2Dを具備する送風装置にあっては、風向調整ユニット3Dが、第1風向調整板部21および第2風向調整板部22の幅方向に沿って伸びる軸線を中心軸としてDR8方向に回動することもできることから、より外側に向けて広範囲に送風することができる。
(実施の形態4)
図27は、本発明の実施の形態4に係る送風装置を構成する送風ユニットの斜視図である。図28は、図27に示す送風ユニットを下方側から見た場合の外観図である。図27および図28を参照して、本実施の形態に係る送風装置を構成する送風ユニット2Eについて説明する。
図27および図28に示すように、本実施の形態に係る送風装置は、実施の形態2に係る送風装置1Cと比較した場合に、送風装置に具備される送風ユニット2Eの駆動機構180Eの設置位置が相違し、その他の構成についてはほぼ同様である。
駆動機構180Eは、吹出ダクト100Cの外表面のうち左側に位置する外表面に固定されている。
駆動機構180Eのギア部181によって駆動モータ183の回動が外周ギア部161に伝達されることにより、第1ダクト160が前後方向に平行な方向に沿って伸びる軸線を中心軸として回動する。これにより、第1ダクト160と一体となって、当該第1ダクト160の先端に取り付けられた第1風向調整板部21および第2風向調整板部22が前後方向に平行な方向に沿って伸びる軸線を中心軸として回動する。
このような構成にあっても、扁平かつ放射状に拡散された広範囲に亘って風速の速い空気を送風することができ、本実施の形態に係る送風装置は、実施の形態2に係る送風装置1Cとほぼ同様の効果が得られる。
(実施の形態5)
図29は、本発明の実施の形態5に係る送風装置を構成する送風ユニットの斜視図である。図30は、図29に示す送風ユニットを下方側から見た場合の外観図である。図29および図30を参照して、本実施の形態に係る送風装置を構成する送風ユニット2Fについて説明する。
図29および図30に示すように、本実施の形態に係る送風装置は、実施の形態4に係る送風装置と比較した場合に、送風ユニット2Fの風向調整ユニット3Fが、第1風向調整板部21および第2風向調整板部22の幅方向に沿って伸びる軸線を中心軸としてDR9方向に回動しつつ、前後方向に平行な方向に沿って伸びる軸線を中心軸として回動できる点において相違し、その他の構成についてはほぼ同様である。
風向調整ユニット3Fは、実施の形態1に係る構成と同様の構成にて駆動モータによって第1風向調整板部21および第2風向調整板部22の幅方向に平行な方向に沿って伸びる軸線を中心軸として回動してさせてもよいし、第1風向調整板部21および第2風向調整板部22を吹出ダクト100Cに枢支することにより手動にて同方向に沿って伸びる軸線を中心軸として回動させてもよい。
第1風向調整板部21および第2風向調整板部22を吹出ダクト100Cに枢支する場合には、吹出ダクト100に凹部が設けられ、第1風向調整板部21および第2風向調整板部22に当該凹部に回動可能に嵌り合う枢支軸が設けられてもよいし、吹出ダクト100Cに枢支軸が設けられ、第1風向調整板部21および第2風向調整板部22に当該枢支軸に回動可能に嵌り合う凹部が設けられていてもよい。
このような構成とすることにより、本実施の形態に係る送風ユニット2Fを具備する送風装置にあっても、実施の形態4に係る送風装置とほぼ同様の効果が得られる。また、本実施の形態に係る送風ユニット2Fを具備する送風装置にあっては、風向調整ユニット3Fが、第1風向調整板部21および第2風向調整板部22の幅方向を中心軸としてDR9方向に回動することもできることから、より外側に向けて広範囲に送風することができる。
(実施の形態6)
実施の形態2から実施の形態5に係る送風装置においては、吹出ダクト100Cの先端側に位置する第1ダクト160を回動させることにより、第1ダクト160に取り付けられた風向調整ユニットが第1ダクト160と一体となって回動する場合を例示して説明したが、本実施の形態に係る送風装置にあっては、これに限定されず、第1ダクト160に対して風向調整ユニットが独立して回動してもよい。
この場合には、吹出ダクトの開口端部周辺に環状の係合溝部が設けられ、風向調整ユニットには当該係合溝部に回動可能に係合する係合突起が設けられる。このような構成にあっては、風向調整ユニットの係合突起を吹出ダクトの係合溝部に沿って手動で環状に動かすことにより、風向調整ユニットを吹出ダクトの先端側に位置する開口面の法線方向を中心軸として回動させることができる。また、この場合には、風向調整ユニットが第1風向調整板部と第2風向調整板部のみによって構成されていてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。