JP6198471B2 - 二重エアゾール容器 - Google Patents
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Description
内袋52は、上端に外缶50のカール部56の上方に配置されるフランジ部57を有するものであり、ポリエチレン等の合成樹脂素材等から製造される。詳しくは、射出成形等によりパリソンを成形した後、そのパリソンをブロー成形することによって製造される。なお、この内袋52は、このマウンティングカップ54がクリンチされる前であって、内袋52を外缶50の底面に載置させた状態で、内容物を充填した内袋52のフランジ部57が、外缶50のカール56部上方より上方に突出するように構成されている。そして、内袋52のフランジ部57を、外缶50のカール部56と、マウンティングカップ54の間にシール材59を介して挟んで内袋52は固定される。
このように構成された二重エアゾール容器は、内袋52を収納した後、外缶50上にバルブ53及びマウンティングカップ54が固定されて製造される。詳しくは、外缶50に収容されている内袋52に内容物を充填し、内袋52の開口部を塞ぐようにエアゾールバルブを装着し、外缶のカール部56と内袋のフランジ部57との間からプロペラントを外缶50内に充填する。その後速やかにエアゾールバルブを押し下げて内袋52を外缶50内に押し込み、それと共に、マウンティングカップ54を外缶のカール部56にクリンチし、内袋52、バルブ53、マウンティングカップ54を外缶50に固定する。
ぐ上に向いた開口部先端を有し、ポリエチレン等の合成樹脂素材等から製造される。また、バルブ63が嵌合される前であって、内袋62を外缶60の底面60aに載置させた状態で、内袋62の開口部先端が外缶60の開口部から上方に突出するように構成されている。
このように構成されているため、外缶60に収容されている内袋62に内容物を充填し、内袋62の開口部を塞ぐようにバルブを装着し、外缶の開口部と内袋の開口部先端との間からプロペラントを外缶60内に充填し、その後速やかにバルブを押し下げて内袋62を外缶60内に押し込み、それと共に、バルブを覆うカバー64の先端を凹所60bにカシメて止めることにより、内袋62、バルブ63、カバー64が外缶60に固定される。この際、内袋62は、強制的に軸方向に押圧力が掛かった状態で挿入されるが、同様に、蛇腹部68がスプリングの働きをして、縮んで押圧力を吸収するので、内袋62が胴部の不規則な位置で変形し、破れるのを防止することができる。このような従来の特許公報としては、特許文献1及び文献2がある。
さらに、特許文献3には、外缶内でエアゾールバルブに吊るされた金属製の内袋を備えた二重エアゾール容器が開示されている。
(1)内袋がポリエチレン等の合成樹脂材料で製造される場合、プロペラント及び/または内容物の種類によっては、プロペラント及び/または内容物が内袋を透過して、他方の空間に侵入し、内袋内の内容物が短期間で劣化する問題があった。
(2)アルミニウム等の金属素材から製造される内袋の場合、合成樹脂よりも柔軟性および伸縮性に劣るため、プロペラントを外缶と内袋の間から充填するアンダーカップ充填方式を採用するためには下記の問題がある。
(2−a)金属素材の内袋はエアゾールバルブとの密着性が弱いため、内袋の開口部をエアゾールバルブのハウジングに嵌合させてもシール性を得ることができず、アンダーカップ充填方式では内袋内部にプロペラントが入り内袋が裂けるなどの問題があった。
(2−b)プロペラントが内袋に入らないようにするために内袋の開口部を外缶の開口部よりも上方に突出させた場合は、プロペラントを充填した後でバルブを押し下げる必要があり、押し下げるときに柔軟性の乏しい内袋の変形を制御しにくいという問題点がある。特に、外缶とエアゾールバルブの間で狭持する内袋の開口部近辺が変形すると設計通りの形状で固定できなくなり、シール性が低下し、プロペラントが漏れやすくなる問題がある。
(2−c)特許文献1、2のような合成樹脂の内袋と同じ形状、すなわち、クリンチする際の押圧力を蛇腹部で吸収するための蛇腹部を形成すると、蛇腹部が破れるという問題があった。
(3)前記(2)の理由により、例えば、特許文献3のようなアルミニウム等の金属材料から製造される内袋の場合、プロペラントを充填するためのゴム栓を外缶の底部に設け、ゴム栓からプロペラントを充填する必要があった。しかし、外缶の構造が複雑になる、ゴム栓からプロペラントを充填するための工程やゴム栓からの漏れを検査する工程が必要であるため製造に手間がかかる、また、ゴム栓からプロペラントが漏洩して内容物の排出ができなくなる等の問題があった。なお、内袋は、エアゾールバルブを固定する際に軸方向に圧縮されないように、内袋の開口部をカール部や凹み所に保持させ、内袋の開口部の上
端は外缶と同じ高さである。
この発明は、このような課題に着目してなされたものであり、内袋が、アルミニウム材料等の金属材料で製造されることにより、プロペラントの透過、内容物との混合を防止すると共に、内袋がアルミニウム材料等の金属材料であっても、プロペラントをアンダーカップ充填方式で充填することができ、常に内袋の潰れが底部に集中し、内袋の不規則な潰れ及びプロペラント、内容物の漏洩を防止した二重エアゾール容器を提供することを目的とする。
このような二重エアゾール容器であって、内袋はアルミニウムから成形されているものが好ましい。そして、内袋の底部の肉厚を胴部の肉厚の1〜2倍としたものが好ましい。
この場合、内袋変形部に内外を連通する排出孔が形成するのが好ましい。
前記内袋は、外缶の底部に載置したとき、内袋の開口部が外缶の開口部から上方に突出するように構成された有底筒状の金属製のものであり、軸方向に収縮する変形部を有しており、前記内袋に軸方向の押圧力を加え、前記変形部を変形させて、バルブを外缶に装着するものであるため、プロペラントをアンダーカップ充填することができ、また、製造後はプロペラントの透過、内容物との混合を防止できる効果を奏する。
内袋がアルミニウムから成形されている場合、内袋の強度を高くでき、かつ、軽い。
変形部が内袋の底部に設けられている場合、内袋がアルミニウム材料等の金属材料であっても、底部を変形させることにより、内袋の不規則な潰れを防止できる。それと共に底部を変形させることにより、内袋の開口部の変形を防止でき、プロペラント、内容物の漏洩を防止する効果を奏する。
変形部が内袋の胴部に設けられている場合、変形部を確実に変形させることにより、内袋の不規則なつぶれを防止でき、内袋の開口部の変形も防止できる。
内袋の変形部が下方に向かって外径が縮径する形状である場合、内袋を下方から順に変
形させることができ、内袋への負担を極力小さくすることができる。
内袋の胴部の変形部が段部である場合、内袋を軸方向に押圧したとき、段部を優先的に撓ませ、内袋を下方に押込むことができる。
内袋の胴部の変形部が薄肉部である場合、内袋を軸方向に押圧したとき、薄肉部を優先的に膨張させ、内袋を下方に押込むことができる。
内袋の底部の肉厚を胴部の肉厚の1〜2倍とした場合、変形部の破れ等を防止できる。
内袋変形部に、内外を連通する排出孔が形成されている場合、内袋の開口部をハウジングの嵌合部に嵌合させた後、ハウジング内をバキュームすることにより、内袋変形部周辺を覆う内袋をハウジング方向に変形させ、内袋を内袋変形部に密着させやすく、一層、プロペラントの充填が容易にできる。
底部15は、図3a、dに示すように、軸方向に押圧力が加わったときに変形しやすい形状となっている。具体的には、下方に向かって外形が縮径するような形状となっている。図2aでは、図3aの底部15を採用し、図2bでは、図3dの底部15を採用している。特に、外缶11の底部11a及び内袋12の底部15の組み合わせは限定するものではない。
本発明者は、バルブ13を固定する際に、内袋12には、外缶11の内部において強制的に軸方向に押圧力がかかるが、この底部15を変形する方法により、バルブ13のクリンチの際の押圧力を有効に吸収させることを見出した。すなわち、内袋12に変形し易い形状を設けることで、その変形部が変形し潰れて、押圧力を吸収することを発見した。これにより、内袋12の一部が不規則に変形して、破れたりするのを防止できると共に、製造工程数、製造コストを削減できるという問題を解決することができた。
そのため、内袋12を軸方向に押圧したとき、図3bのように、折り畳まれるように潰れても、上下方向にある程度の隙間Sが残るように底部15(変形部)が変形するのが好ましい。詳しくは、内袋12の押込み量が大きくなると、変形量が大きくなり、壁同士による面当接が起こりやすくなる。そのため、種々の底部15の形状に応じて、底部15(変形部)を変形させたとき、面当接が起こらないように内袋12の外缶11への押込み量(つまり、内袋12の上方への突出量)を適宜選択するのが好ましい。
図3dの底部15は、円板状の平面部16と、その周縁から角度θで上方に延びるテーパー部17とからなる略円錐台状のものである。角度θは15°≦θ≦55°が適し、内袋12の仕様、大きさに応じた設定にすることができる。また変形し易いように、底部15の肉厚は胴部12aの肉厚に対して1〜2倍の範囲が適する。具体的には胴部12aの肉厚が0.1〜0.2mmに対して、底部15の肉厚は0.1〜0.4mmが適する。ここでは、平面部16を設けているが、平面部16を設けず円錐形状の底部としてもよい。この底部15の肉厚も一様であっても、中心から縁部にかけて徐々に厚くなっていてもよい。
この場合も底部15は、変形したとき、折り重なり部(壁同士による面当接)が形成しないように内袋12を設計することが好ましい。
マウンティングカップ14は、円筒状の立ち上がり壁14aと、その内部に設けられる筒状のバルブ保持部14bと、立ち上がり壁14aとバルブ保持部14bとの下端を連結する円板状の連結部14cと、立ち上がり壁14aの上端から外方に突出する環状フランジ部14dとからなる。
内袋12には、内容物である医薬品、染毛剤、クレンジングクリーム等が充填され、プロペラントの圧力により内袋12が押圧され、バルブ13から押し出される。
図4aの二重エアゾール容器20aは、有底円筒形の外缶21と、この外缶21の底部21aに載置される有底円筒形の内袋22と、バルブ23とから構成される。
ハウジング25は、筒状の上筒部25aと、その上端に設けられ半径方向外側に突出するフランジ部25bと、上筒部25aの下端に、上筒部25aより縮径した下筒部25cとを備えている。上筒部25aに内袋22の首部22bが嵌合され、下筒部25cに内袋22の胴部22aが嵌合または当接される。フランジ部25bは、外缶21の首部21aの上端にシール部材24を介して配置される。また、内袋22を軸方向下側に押圧するとき、上筒部25aと下筒部25bとの間の段部が、外缶21の凹所21dに支持される。ハウジング25の下端に内袋22と連通する連通孔25dが設けられている。
カバー23bは、ハウジング25及び外缶21の首部21cを覆い、下端を外缶21の凹所21dにカシメ、ハウジング25を外缶21に固定するためのものである。
図4b、図5bの二重エアゾール容器20bは、その外缶21の底部21aが底上げ形状となっている点、及び、内袋22の底部15が図3dのような円錐台形状となっている点で図4aの二重エアゾール容器20aと異なっている。他の構成は、図4aの二重エアゾール容器20aと実質的に同じものであり、内袋22が変形しやすい形状の底部15を有している。
ペラントを充填してバルブを固定する。また、染料を酸化する過酸化水素を含有する第2剤用内容物を二重エアゾール容器20dの内袋に充填し、プロペラントを充填してバルブを固着する。吐出装置27は、2本のエアゾール容器を連結する連結体28と、それぞれのバルブのステムを挿入する2つのステム係合部29aと、そのステム係合部29aと連通した吐出口29bとを備えているスパウト29とからなり、スパウト29を操作することで2つの二重エアゾール容器にそれぞれ充填された各々の内容物を同時に吐出できるものである。なお、吐出口29bにおいて、それぞれの内容物を独立して吐出できるようにしても、混合して吐出できるようにしてもよい。
図7aの二重エアゾール容器30aは、有底円筒形の外缶21と、この外缶21の底部21aに載置される有底円筒形の内袋31と、バルブ23とから構成される。外缶21及びバルブ23は、図4の外缶21及びバルブ23と実質的に同じものである。
このような環状溝32aは、円筒状の胴部外周面にロールを当接させたロール加工等によって形成される。第1環状段部33または第2環状段部のみを設ける場合は、絞り加工などによって形成してもよい。
図8aの二重エアゾール容器30bは、有底円筒形の外缶21と、この外缶21の底部21aに載置される有底円筒形の内袋35と、バルブ23とから構成される。外缶21及びバルブ23は、図4の外缶21及びバルブ23と実質的に同じものである。
このように円筒状の連結部36を設けることにより、第1環状段部33の上壁33aと第2環状段部34の下壁34aによる重なりを防止できる。この第1環状段部33及び第2環状段部34の曲率半径、角度、深さは、図7aの環状溝32aと同様に、内袋35の押込み量に応じて適宜設計される。なお、図8aの二重エアゾール容器30bにおいても、環状溝35aを複数設けてもよい。この場合、円筒状の連結部36を有しているため、隣接して環状溝35aを設けてもよい。しかし、図7aと同様に円筒部35bを介して設けてもよい。このような環状溝35aはロール加工等によって形成される。
内袋35の胴部32は、円筒状の本体37aと、その下端に設けられる第1環状段部33と、その下端に設けられる円筒状の本体37aと平行な円筒状の縮径部37bとを有している。そして、この縮径部37bが底部21aまで連続している。すなわち、底部21aから特定の高さ範囲で縮径された縮径部37bを備えている。
このように円筒状の縮径部37bを設けることにより、図8と異なり第2環状段部34の下壁34aを有していないので、第1環状段部33の上壁部33aのみを変形させることができ、他の部位との重なりを防止できる。この第1環状段部33の曲率半径、角度、深さは、図7a、図8aの環状溝32aと同様に、内袋35の押込み量に応じて適宜設計される。なお、図9の二重エアゾール容器30cでは、第1環状段部33を複数設け、下方に向かって徐々に小さくなるように直径の異なる円筒状の縮径部を複数設けてもよい。この場合、底部側の縮径部の直径が最も小さく、その上の縮径部の直径を底部側の縮径部よりも大きくし、円筒状の胴部に連続させるとよい。また、このような第1環状段部33と縮径部37bはロール加工の他、インパクト成形、絞り成形または絞りしごき成形によって形成される。
内袋38は、底部38a、胴部39、胴部より拡径した首部38b(開口部先端)を備えている。図4の内袋22とほぼ同様にアルミニウム等の金属スラグからインパクト成形したり、アルミニウム等の金属板から絞りしごき成形したりすることにより、製造される。また、内袋38は、バルブ23が外缶21に装着される前であって、内袋38の底部38aを外缶21の底部21a上に載置された状態において、内袋38の首部38bが、外
缶21のカール部21cから上方に突出するように構成されている。
胴部39は、下部に環状の肉薄部39aを備えている。肉薄部39aは、一部に形成されている。一部に形成されていれば、複数個設けてもよい。複数個設けることにより、内袋38の押し下げ量を多くすることができる。このような肉薄部39aは、インパクト成形、インパクト成形後にしごき成形を加えた複合的な成形又は絞りしごき成形などによって形成される。
このように薄肉部39aを設けることにより、内袋38を軸方向に押圧したとき、図10bに示すように、薄肉部39aが外側に広がるように変形し、内袋38の外缶21内への押込みが可能となる。
二重エアゾール容器40は、図11に示すように、有底円筒形の外缶41と、この外缶41の底部41aに載置される有底円筒形の内袋42と、バルブ43とを有する。この二重エアゾール容器40は、プロペラントを充填する前において、内袋42とバルブ43との間に隙間S(図12参照)を備えており、プロペラントを充填する際、内袋42が変形し、隙間Sが消失あるいは小さくなり、内袋42と外缶41との間にプロペラントの充填通路P(図13参照)が形成されるものである。
内袋42の底部15は、図3dの底部15と実質的に同じであり、円板状の平面部16と、その周縁から角度θで上方に延びるテーパー部17とからなる。しかし、軸方向に押圧力が加わったときに変形しやすい形状であればよい。
ハウジング45は、筒状の上筒部45aと、その上端に設けられ半径方向外側に突出するフランジ部45bと、上筒部45aの下端に、上筒部45aより縮径した下筒部45cとを備えている。上筒部45aがハウジングの嵌合部を構成し、下筒部45bがハウジングの内袋変形部を構成する。ハウジング45の下端に内袋42と連通する連通孔45dが設けられている。
上筒部45aに内袋42の首部42bが嵌合される。一方、下筒部45cに内袋42の胴部42aが挿入されるが、下筒部45cと胴部42cとの間には隙間Sを残して挿入さ
れる。この点が、図4の二重エアゾール容器20と異なる。フランジ部45bは、外缶41の首部41aの上端にシール材44を介して配置される。
カバー49は、ハウジング45及び外缶41の首部41dを覆い、下端を外缶41の凹所41eにカシメ、ハウジング45を外缶41に固定するためのものである。
このとき外缶41の首部41dの上端と、内袋42の胴部42aとの間には、プロペラントを充填する空間LSが形成される。この空間LSがプロペラントを充填する際の供給空間となる。一方、外缶41の凹所41eにおいて、内袋42の胴部42aが外缶の開口部を塞ぐような状態となっている。
しかし、この二重エアゾール容器40では、外缶41の凹所41eと同じ高さにおいて、内袋42の胴部42aの内面とバルブ43の下筒部45cとの間に隙間Sが形成されている。そのため、図13に示すように、プロペラントを空間LSから充填すると、プロペラントの圧力により内袋42の胴部42aが、バルブ43のハウジングの下筒部45c(内袋変形部)に押さえつけられる、かつ、隙間Sを消失させるように変形する。これに伴い、外缶41の凹所41eと内袋42の胴部42aとの間にプロペラントの充填通路Pが形成される。このとき内袋42は金属製であるため、胴部42aの変形に伴い、弾性力が内袋の首部42bに働き、内袋42が上筒部45a(嵌合部)から抜け落ちることはなく、塑性変形して充填通路Pが形成される。なお、内袋42の開口部は上筒部45aと密着しているため、プロペラントは内袋に入らない。
プロペラントを充填した後は、内袋42の底部15を変形させながらバルブ43を押し下げて、カバー49の下端を外缶41の凹所41eにクリンチする。
図13b、c、dは、バルブ43のハウジング45の下筒部45cの外形の他の形状を示す。この下筒部45c(内袋変形部)の外形は、内袋42の胴部42aと隙間Sを形成するような形状であれば特に限定されるものではない。
図13bの下筒部45cの断面は、内袋42の胴部42aの内面の円を外接円とした略矩形状(略正方形状)となっている。これにより内袋42の胴部42aの内面(円筒状)との間に少なくとも4箇所の隙間Sができ、プロペラントの充填時に内袋42の胴部42aが変形する空間が得られる。
図13cの下筒部45cの断面は、内袋42の胴部42aの内面の円を外接円とした八角形状となっている。これにより内袋42の胴部42aの内面(円筒状)との間に少なくとも8箇所の隙間Sができ、プロペラントの充填時に内袋42の胴部42aが変形する空間が得られる。このように、下筒部45cの断面形状を、胴部52aの内面を外接円とする形状、あるいは、その外接円内に組み入れる形状とすることにより、内袋42の胴部42aへの負担を与えることなく、隙間Sが得られる。
図13dの下筒部42cの断面は、長径が胴部42aの内面の径より大きく、短径が胴部42aの内面の径より小さい略長円形状となっている。内袋42は、金属製であるため
、少なくとも胴部42aの内径より径が小さい部位があれば、胴部42aとの間に隙間Sを形成させることができる。
このように貫通孔49aを設けているため、図14bに示すように、バルブ43と連結させた内袋42を外缶41の底面に載置させたプロペラントを充填する前に置いて、バルブ43のステムを押し下げてバルブ43を開放し、ステム46から内袋42をバキュームすることにより、貫通孔49aからバルブ43のハウジング内への空気の流れが形成され、内袋42とハウジング45との間の隙間Sを閉じるように内袋42の胴部42aを変形させる。このとき、ステム46を、ステム46を押し下げたとき、ステム46の下端46cがハウジング45の下面45eと当接し、連通孔45dを塞ぐように構成することにより、内袋42からハウジング45への空気の流れを貫通孔49aだけにすることができ、一層確実に内袋42を変形させることができる。例えば、内袋42内に内容物を充填した状態でバキュームする場合、連通孔45dを塞いでバキュームすることにより、内容物の吸い上げを防止できる。しかし、ステム46で連通孔45dを塞がないようにしてもよい。
充填通路Pを形成したあとは、プロペラントを充填し、バルブを固着する。
このように二重エアゾール容器40aは、プロペラントを充填する前に、プロペラントの充填通路Pが内袋42とバルブ43との間に形成するものである。
11 外缶
11a 底部
11b 肩部
11c カール部
12 内袋
12a 胴部
12b フランジ部
13 バルブ
13a ハウジング
13b ステム
14 マウンティングカップ
14a 立ち上がり壁
14b バルブ保持部
14c 連結部
14d 環状フランジ部
15 底部
16 平面部
17 テーパー部
18 シール材
20、20a、20b、20c、20d、20e 二重エアゾール容器
21 外缶
21a 底部
21b 肩部
21c 首部
21d 凹所
22 内袋
22a 胴部
22b 首部
23 バルブ
23a ステム
23b カバー
24 シール材
25 ハウジング
25a 上筒部
25b フランジ部
25c 下筒部
25d 連通孔
26 2連式エアゾール容器
27 吐出装置
28 連結体
29 スパウト
29a ステム係合部
29b 吐出口
30a、b、c、d 二重エアゾール容器
31 内袋
31a 底部
31b 首部
32 胴部
32a 環状溝
32b 円筒部
33 第1環状段部
33a 上壁
34 第2環状段部
34a 下壁
35 内袋
35a 環状溝
36 連結部
37a 本体
37b 縮径部
38 内袋
38a 底部
38b 首部
39 胴部
39a 薄肉部
40、40a二重エアゾール容器
41 外缶
41a 底部
41b 胴部
41c 肩部
41d 首部
41e 凹所
42 内袋
42a 胴部
42b 首部
43 バルブ
44 シール材
45 ハウジング
45a 上筒部
45b フランジ部
45c 下筒部
45d 連通孔
46 ステム
47 ステムラバー
48 バネ
49 カバー
49a 貫通孔
Claims (8)
- 外缶と、その内部に収容され、内容物が充填される内袋と、内袋と連通し、外缶に装着されるバルブとを有し、プロペラントが外缶と内袋との間に充填され、バルブを開放したとき、そのプロペラントの圧力によって内袋が圧縮変形し、内容物が吐出される二重エアゾール容器において、
前記内袋は、外缶の底部に載置したとき、内袋の開口部が外缶の開口部から上方に突出するように構成された有底筒状の金属製のものであり、胴部に軸方向に収縮する変形部を有しており、
前記変形部は、下方に向かって縮径する第1環状段部と、下方に向かって拡径する第2環状段部とを有し、
第1環状段部の下部と第2環状段部の上部との間に胴部と平行な連結部が設けられており、
前記内袋に軸方向の押圧力が加えられ、前記変形部が変形させられた状態で、バルブが外缶に装着される、
二重エアゾール容器。 - 前記内袋がアルミニウムから成形されている、
請求項1記載の二重エアゾール容器。 - 前記内袋の底部の肉厚を胴部の肉厚の1〜2倍とした、
請求項1又は2記載の二重エアゾール容器。 - 外缶と、その内部に収容され、内容物が充填される内袋と、内袋と連通し、外缶に装着されるバルブとを有し、プロペラントが外缶と内袋との間に充填され、バルブを開放したとき、そのプロペラントの圧力によって内袋が圧縮変形し、内容物が吐出される二重エアゾール容器において、
前記バルブが、内袋の内部と連通する筒状のハウジングを備えており、
前記ハウジングは、内袋の開口部と嵌合する筒状の嵌合部と、その嵌合部より下方に設けられ、外缶の開口部の断面形状より小さい断面形状を有する筒状の内袋変形部とを備えており、
前記内袋変形部の外形は、内袋の内面との間に隙間を形成するような形状であり、
前記内袋をハウジングの嵌合部に嵌合させたとき、内袋と内袋変形部との間には隙間が形成されるように構成されており、
前記内袋が内袋変形部に押し付けられ、前記隙間を消失せしめる方向に変形させられることによりプロペラントの充填通路が形成され、
前記内袋は、外缶の底部に載置したとき、内袋の開口部が外缶の開口部から上方に突出するように構成された有底筒状の金属製のものであり、軸方向に収縮する変形部を有しており、
前記内袋に軸方向の押圧力が加えられ、前記変形部が変形させられた状態で、バルブが外缶に装着される、
二重エアゾール容器。 - 前記内袋の内面の断面形状が円であり、
前記内袋変形部の断面形状が略矩形状である、
請求項4記載の二重エアゾール容器。 - 前記内袋の内面の断面形状が円であり、
前記内袋変形部の断面形状が八角形状である、
請求項4記載の二重エアゾール容器。 - 前記内袋の内面の断面形状が円であり、
前記内袋変形部の断面形状が略長円形状である、
請求項4記載の二重エアゾール容器。 - 前記内袋変形部に、内外を連通する排出孔が形成されている、
請求項5〜7いずれか記載の二重エアゾール容器。
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