JP6197551B2 - 給電用コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載された蓄電装置から外部の被給電装置に給電することに用いる給電用コネクタに関する。
従来、プラグインハイブリッド車等に搭載された蓄電装置から車両外部の家電製品に電力を供給するための手段として、車両側コネクタ(インレット)に接続される給電用コネクタを備え、同給電用コネクタに設けられたコンセントに家電製品の電源コードを接続するようにしたものが知られている(下記特許文献1参照)。
より具体化な給電用コネクタとして、車両側コネクタと嵌合接続される嵌合部を先端に設けたハウジングと、同ハウジングの後部側に切り欠き形成された収容凹部と、収容凹部の奥面に設けられたコンセントと、電源コードを水密に挿通可能でかつ収容凹部に開閉可能に装着されたカバーとが具備された構造のものも市場に供されている。そして非常時等においては、家電製品を車両近傍まで持参する一方、車両側コネクタに給電用コネクタを嵌合接続し、カバーを開いてコンセントに家電製品の電源コードを接続したのち、電源コードを水密に挿通しつつカバーを閉じることで収容凹部に対する止水を行い、この状態で家電製品に電力を供給するようになっている。端的には、給電用コネクタに設けられたコンセントに各種家電製品の電源コードを抜き差しすることで、各家電製品に対する電力供給に対応している。
特許第5099279号公報
一方、同じく非常時において、この種の給電用コネクタを利用して信号機に電力を供給したいという要望もある。その場合は、信号機のコンセントに適合した特殊なプラグを設けた給電ケーブルを引き出した構造とされ、なおかつ専用とすることが望ましい。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、給電ケーブルが引き出された専用の給電用コネクタを低コストで製造できるようにするところにある。
本発明は、車両に搭載された蓄電装置から外部の被給電装置に給電することに用いる給電用コネクタであって、前記蓄電装置と接続された車両側コネクタと嵌合接続される嵌合部を先端に設けたハウジングと、前記ハウジングの後部側に切り欠き形成された収容凹部と、前記収容凹部の奥面に設けられたコンセントと、前記コンセントと前記被給電装置とにそれぞれ接続可能なプラグを基端側と先端側とに設けた給電ケーブルと、前記給電ケーブルの基端部を水密に挿通可能でかつ前記収容凹部を覆うべく開閉可能に装着されたカバーと、前記コンセントに接続された形態で前記収容凹部内に挿通された前記給電ケーブルの前記基端部を前記カバーに対して保持する保持部材と、前記カバーを閉鎖状態に固定する固定部材が具備され、前記保持部材は、保持プレートと、前記給電ケーブルの前記基端部の外周を前記保持プレートともども締め付ける締め付けバンドとから構成されているところに特徴を有する。
給電用コネクタを組み立てるに当たっては、カバーを開いておいて、給電ケーブルの基端側のプラグを収容凹部の奥面のコンセントに差し込んで接続するとともに、同給電ケーブルの基端部をカバーに水密に挿通し、続いてカバーの裏側に突出した給電ケーブルの基端部を保持部材によりカバーに対して保持し、最後にカバーを閉じて固定部材により閉鎖状態に固定する。これにより、被給電装置に適合したプラグを先端に設けた給電ケーブルを引き出した構造の専用の給電用コネクタが完成される。
専用の給電用コネクタを製造するに当たり、家電製品に電力を供給するための既存の給電用コネクタを利用して製造できるようにしたから、開発費も含めて安価に対することができる。
また、以下のような構成としてもよい。
(1)前記カバーには、前記給電ケーブルの前記基端部を径方向に挿通可能な挿通溝が形成されているとともに、前記保持部材は、前記給電ケーブルの前記基端部が径方向に嵌入される溝形の嵌入部を設けて前記カバーの裏面に固定された前記保持プレートと、前記嵌入部に嵌入された前記給電ケーブルの前記基端部の外周を前記嵌入部ともども締め付ける前記締付バンドとから構成されている。
給電用ケーブルの基端部がカバーの挿通溝に径方向に挿通されることに伴い、同基端部が保持プレートの嵌入部に径方向に嵌入され、続いて、嵌入部に嵌入された給電ケーブルの基端部の外周を嵌入部ともども締付バンドで締め付けることで、給電ケーブルの基端部がカバーの裏面側において固定される。
給電ケーブルの基端部をカバーの裏面側で抜け止め状態に固定する作業が、スムーズに行える。
(2)前記カバーの前記挿通溝の裏面側には、前記給電ケーブルの前記基端部を径方向に押し込み可能な押込溝を有するシール部材が配され、前記カバーの裏面に固定されたシール押さえにより押し付け装着されているとともに、前記保持プレートが、前記シール押さえと共締めされて前記カバーの裏面に固定されている。
保持部材を構成する保持プレートをシール押さえと共締めしてカバーの裏面に固定するようにしたから、カバーの裏面側の防水構造並びにケーブル保持構造をすっきりとまとめることができる。
本発明によれば、給電ケーブルが引き出された専用の給電用コネクタを低コストで製造することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る給電用コネクタの斜視図 同一部切欠分解斜視図 カバーの裏面側の構造を示す一部切欠分解斜視図 カバーの裏面側の構造を示す一部切欠斜視図 収容凹部の奥側構造を示すカバーが除去された状態の斜視図 プラグが差し込まれた場合におけるカバーが除去された状態の斜視図
<実施形態>
本発明の一実施形態を図1ないし図6に基づいて説明する。
本実施形態では、プラグインハイブリッド車に搭載された蓄電装置から外部の被給電装置に給電することに用いる給電用コネクタCを例示している。被給電装置としては、道路の信号機(交通信号機)が挙げられる。給電用コネクタCは大まかには、図1に示すように、ガン形状をなす合成樹脂製のハウジング20を有しており、同ハウジング20の後端部から、信号機に接続される給電ケーブル10が引き出された構造である。
ハウジング20は、図2に示すように、車両側コネクタ(インレット)と嵌合される嵌合部21と、同嵌合部21を左右両側から挟む基部側ハウジング25と蓋側ハウジング26とを備えて構成され、両ハウジング25,26は、突き合わせ端縁に配された複数のねじ27によって一体に組み付けられるようになっている。
嵌合部21は円筒形に形成され、内部に雌端子(図示せず)が収容された複数の端子収容部22が配設されており、この嵌合部21が相手の車両側コネクタに嵌合されることで、雌雄の端子同士が接続されるようになっている。ハウジング20の先端側の上面には、嵌合部21が車両側コネクタに対して正規嵌合された場合にロックするためのロックレバー28が設けられているとともに、その後方に給電操作用のスイッチ29が設けられている。
上記したハウジング20の後端部は、手持ち部分となるグリップ部23となっており、同グリップ部23の外殻における下面側の領域が切除されることにより、内部に収容凹部30が形成されている(図5参照)。この収容凹部30の開口面を覆うようにして、後記するカバー40が開閉可能に装着されている。
収容凹部30の奥面には、交流出力用のコンセント32が、基部側ハウジング25の内面から突設された形態で設けられている。コンセント32は、上記した嵌合部21に装着された雌端子から引き出された電線(図示せず)と接続され、その表面(収容凹部30への対向面)には、接地極付きの差込口33が形成されている。
カバー40は合成樹脂製であって、上記の収容凹部30を形成するべく切除した外殻に対応した形状、具体的には、図3に示すように、底壁41、左右の側壁42及び後壁43を有し、言い換えると上面と前面とが開口された略箱形に形成されている。カバー40の底壁41の前縁には、軸孔46を有する軸受部45が設けられる一方、収容凹部30の奥面の下部位置には、図5に示すように、支持軸35が両ハウジング25,26の間に亘るように設けられており、軸受部45の軸孔46を支持軸35に挿通することにより、カバー40が、支持軸35を中心として所定角度範囲で揺動開閉可能に装着されている。
カバー40の開放端縁には、図2に示すように、内側に一段退避した段差部48が形成されており、カバー40が閉鎖されたときには、同段差部48が、相手のハウジング25,26の切除端縁25A,26A(図5参照)の内面側に潜って重なった形態を採るようになっている。
給電ケーブル10はキャブタイヤケーブルから形成され、その基端側には、上記したコンセント32に差し込み可能なプラグ11(図6)が設けられているとともに、先端側には、信号機側に設けられたコンセントに接続可能なプラグ(図示せず)が接続されている。
上記した収容凹部30には、カバー40が閉鎖された状態において、給電ケーブル10の基端部10A並びに同基端部10Aに設けられたプラグ11が収容可能となっている。そのため、カバー40の後壁43には、給電ケーブル10の基端部10Aを径方向に挿通可能とした幅広の挿通溝50が、上縁(開放縁)から切り込まれた形態で形成されている。
なお、挿通溝50の裏面側には、給電ケーブル10の径方向の挿通を許容しつつ同給電ケーブル10の回りをシールするシール部材60が配されている。
これまで説明した給電用コネクタCの構造は、家電製品に電力を供給することに用いる場合の給電用コネクタと、シール部材60の一部を除いて同じ構造である。非常時等において、家電製品に電力を供給することに使用する場合を簡単に説明すると、給電用コネクタの嵌合部21を相手の車両側コネクタに嵌合接続してロックする一方、カバー40を開いて家電製品の電源コードのプラグをコンセント32に接続し、そののち、電源コードを後壁43の挿通溝50並びにシール部材60に対して径方向に挿通しつつカバー40を閉じると、収容凹部30が外部から止水された形態となり、スイッチ29の操作により家電製品に対して電力が供給されるようになる。
さて、本実施形態の給電用コネクタCは、信号機に接続される給電ケーブル10が引き出された専用のものを、上記した家電製品の電源コードが抜き差しされる形式の既存の給電用コネクタをベースとして形成しており、以下そのための構造変更部分、並びに付加構造部分について説明する。
カバー40の後壁43に形成された挿通溝50の裏面側に配されたシール部材60は、図3に示すように、前後2枚のゴム製のシール板61A,61Bを備えている。各シール板61A,61Bは、上記した挿通溝50よりも一回り大きい舌片状で、かつ下端部が手前側に湾曲された形状に形成されており、詳細には、挿通溝50内に嵌る外形形状のシール部62の外側に、挿通溝50の周縁部に対応する概ね馬蹄形をなす取付部63が前側に突出した形態の段差状に形成されている。
両シール板61A,61Bは、シール部62同士と取付部63同士とが密着した状態で前後に重ねられ、両シール部62が挿通溝50内に嵌められる一方、両取付部63が、挿通溝50の裏側の周縁部に当てられるようになっている。
ここで、各シール板61A,61Bのシール部62には、電線の径方向への押し込みを許容する押込溝64A,64Bが形成されているが、前側のシール板61Aの押込溝64Aは単なるスリットであって、従前と同様であるのに対し、後側のシール板61Bの押込溝64Bは、押し込まれるのが大径のキャブタイヤケーブルであることに鑑み、スリットの下端部に、菊割れ形状をなす挿通孔65が形成された点で改良が加えられている。
上記したシール部材60は、シール押さえ66によってカバー40の後壁43の裏面に押し付けられて装着されている。シール押さえ66は合成樹脂製であって、上記したシール板61A,61Bの取付部63を押圧可能なように、下端部が手前側に湾曲された馬蹄形に形成されている。ただし、カバー40の後壁43の裏面の全面に亘って当接可能なように、シール押さえ66の外縁は、シール板61A,61Bの取付部63の外縁よりも一回り大きく張り出して形成されている。
カバー40の後壁43の裏面における挿通溝50を挟んだ左右両側には、一対の取付柱52が突設され、両取付柱52の突出端面には、ねじ孔53が切られている。
一方、シール押さえ66の左右の辺部には取付台67が突出形成されており、同取付台67は、上記した取付柱52が嵌入可能に内部が中空となっているとともに、突出端面には一段凹んだ形態で座面67Aが形成され、同座面67Aの中心に、上記したねじ孔53に螺合可能なねじ70の挿通孔68が形成されている。なお、座面67Aには、環形の樹脂スペーサ69が突出端面と面一に嵌められるようになっている。
シール押さえ66の裏側には、給電ケーブル10の基端部10Aを抜け止め状態に固定する保持部材80が配されている。保持部材80は、図3に示すように、保持プレート81と締付バンド87とから構成されている。
保持プレート81は金属板をプレス加工して形成されており、上面開口の多角形の溝形をなす嵌入部82を有している。嵌入部82の左右の側板と底板とには、弾性押圧片83が切り起こしにより形成されており、同嵌入部82内には、給電ケーブル10の基端部10Aが上方から径方向に嵌入可能となっている。
嵌入部82の左右の側板における後縁からは、一対の取付翼84が、概ね斜め上方に張り出すようにして形成されており、両取付翼84の張り出し端部84Aが、上記したシール押さえ66の取付台67の突出端面に揃って当接可能となっている。各取付翼84の張り出し端部84Aには、上記したねじ70の挿通溝85が、端縁から水平方向に切り込まれた形態で形成されている。
締付バンド87は、ホースバンド等に用いられる公知構造のものであって、付設されたボルト89の締め込みにより、締付輪88が縮径されるように機能するものである。
カバー40は、閉鎖状態において固定可能となっている。そのため、図2及び図4に示すように、カバー40における左右の側壁42の上縁の段差部48には、それぞれ2個のねじ孔55(下孔)が前後に並んで形成されている。一方、図2及び図4に示すように、ハウジング25,26の左右の切除端縁25A,26Aの上辺部には、上記したねじ孔55の外側に対応する位置に、それぞれタッピンねじ90の挿通孔92が形成されている。
本実施形態の給電用コネクタCは上記のような構造であって、続いてその組立手順の一例を説明する。
まず、カバー40の裏面側に前後2枚のシール板61A,61Bからなるシール部材60を配し、両シール部62を挿通溝50内に嵌め、また両取付部63を同挿通溝50の周縁に当てる。続いて、取付台67内に取付柱52を挿入しつつ、シール押さえ66をシール部材60の裏面側に当てる。次に、取付台67の座面67Aに樹脂スペーサ69を嵌めたのち、保持プレート81の両取付翼84の張り出し端部84Aを取付台67の突出端面に当て、張り出し端部84Aの挿通溝85に通したねじ70を座面67Aの挿通孔68を通して取付柱52のねじ孔53に螺合して締め付ける。
すなわち、カバー40の取付柱52に対して、シール押さえ66と保持プレート81とが、ねじ70の共締めにより固定される。これにより、シール部材60はシール押さえ66を介して挿通溝50の裏面側を覆って固定される一方、保持プレート81がシール押さえ66の裏面側に固定される。この保持プレート81の嵌入部82の中心が、前側のシール板61Aのシール部62に形成された菊割れ形状をなす挿通孔65の中心線上に位置するようになっている。
上記のように、シール部材60(シール押さえ66を含む)と保持プレート81とが装着されたカバー40における軸受部45の軸孔46が、支持軸35に挿通されたのち、基部側ハウジング25と蓋側ハウジング26とが突き合わされて、ねじ27で一体結合されることによって、カバー40が開閉可能に装着されたハウジング20が形成される。
ここで、保持プレート81の嵌入部82は、カバー40の開閉に伴い、コンセント32の表面を中心とした一定半径の円弧に略沿うようにして移動するようになっている。
給電ケーブル10側では、その基端部10Aに締付バンド87が先通しされる。カバー40を開けた状態において、図6に示すように、給電ケーブル10の基端側のプラグ11が、収容凹部30の奥面に設けられたコンセント32に差し込まれる。続いて、締付バンド87がプラグ11側に移動されたのち、給電ケーブル10の基端部10Aが、開いているカバー40の後壁43の挿通溝50に対して径方向に挿通される。給電ケーブル10は、シール部材60の両押込溝64A,64Bを広げつつ押し込まれ、後側のシール板61Bの押込溝64Bの下端部に設けられた菊割り状の挿通孔65に嵌ったところで押し込みが停止される。これにより、給電ケーブル10の基端部10Aが、カバー40の後壁43に水密状態で挿通されて、収容凹部30内に突出したことになる。
収容凹部30内に突出した給電ケーブル10の基端部10Aは、保持プレート81の嵌入部82内に弾性押圧片83を弾性変位させつつ径方向に挿入され、弾性押圧片83の復元弾力で嵌入部82内に保持される。
次に、締付バンド87が後方に戻されて締付輪88が保持プレート81の嵌入部82の回りに嵌められ、付設されたボルト89を締め付けて締付輪88を縮径させることにより、図4に示すように、嵌入部82ともども給電ケーブル10の基端部10Aが外周から締め付けられ、これにより給電ケーブル10の基端部10Aが、カバー40の後壁43の裏側において後方への抜け不能に固定された状態となる。
このように給電ケーブル10の基端部10Aの固定が完了したらカバー40が閉じられ、閉鎖状態では、カバー40の開放端縁の段差部48が、ハウジング25,26の切除端縁25A,26Bの内面側に潜って重なり、ハウジング25,26の切除端縁25A,26Bの上辺部に開口された2個ずつの挿通孔92の内面側に、カバー40の段差部48に形成されたねじ孔55が整合して位置することになる。そのため、各挿通孔92にタッピンねじ90を挿通して内側のねじ孔55にねじ込むことによって、カバー40が閉鎖状態に固定される。
これにより、基端側のプラグ11がコンセント32に差し込まれた給電ケーブル10が、閉鎖状態に固定されたカバー40の後壁43を水密状に貫通して後方に引き出され、かつ同給電ケーブル10の基端部10Aが、収容凹部30内において保持部材80により抜け止めされて固定された形態の給電用コネクタCが形成されることになる。
本実施形態の給電用コネクタCは、以下のようにして使用される。
非常時等においては、蓄電装置並びに車両側コネクタ(インレット)を備えた所定の車両を、当該給電用コネクタCを積んで、所望の信号機の設置位置の近傍まで乗り付ける。続いて、給電用コネクタCから引き出された給電ケーブル10の先端のプラグを信号機のコンセントに接続するとともに、給電用コネクタCの嵌合部21を車両に設けられた車両側コネクタに嵌合してロックする。そして、スイッチ29をオン操作することによって、車両の蓄電装置から信号機に電力を供給することができる。
すなわち本実施形態によれば、ハウジング20の後端から専用の給電ケーブル10が引き出された構造になる信号機専用の給電用コネクタCを製造するに当たり、家電製品に電力を供給するための既存の給電用コネクタをベースにして、僅かな構造の変更と付加を加えることで製造できるようにしたから、開発費も含めて安価に対応することができる。
本実施形態の給電用コネクタCは、カバー40を閉鎖状態に固定した構造であるため、給電ケーブル10に引張力が作用する等でプラグ11がコンセント32から外れる事故があったとしても確認することができない。それに対して本実施形態では、カバー40の後壁43の裏面側において、収容凹部30内に挿通された給電ケーブル10の基端部10Aを保持して抜け止めできる構造としたから、プラグ11がコンセント32から外れる事故自体を未然に防止できる。
上記の給電ケーブル10の基端部10Aを保持する保持部材80は、新たに加えられた部材であるが、同保持部材80の一部を構成する保持プレート81は、カバー40の挿通溝50の裏面側に配されたシール部材60を押し付け装着することに機能する既存のシール押さえ66と共締めされて、カバー40の後壁43の裏面側に配されるようにしたから、特に保持部材80の配設部分の構造がすっきりとまとめられる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)保持部材は上記実施形態に例示したものに限らず、例えば単品で給電ケーブルの基端部を抜け止め状態に保持し得るもの等、他の構造のものであってもよい。
(2)上記実施形態に示した給電用コネクタの組付手順はあくまでも一例であって、例えばカバーに対して先に給電ケーブルを挿通したのちに、同カバーをハウジングに対して開閉可能に装着する等、他の手順を踏んでもよい。
(3)上記実施形態では、車両としてプラグインハイブリット車を例示したが、蓄電装置と車両側コネクタ(インレット)とを備える限り、電気自動車等の他の車両についても、本発明は同様に適用することができる。
(4)上記実施形態では、被給電装置として信号機を例示したが、その他に街路灯や、公園等の避難場所となり得る場所に設けられた照明灯等への専用の給電用コネクタを製造する場合にも、本発明は同様に適用することができる。
C…給電用コネクタ
10…給電ケーブル
10A…(給電ケーブル10の)基端部
11…プラグ
20…ハウジング
21…嵌合部
30…収容凹部
32…コンセント
33…差込口
35…支持軸
40…カバー
43…(カバー40の)後壁
50…挿通溝
52…取付柱
53…ねじ孔
55…ねじ孔
60…シール部材
61A,61B…シール板
64A,64B…押込溝
66…シール押さえ
70…(共締め用の)ねじ
80…保持部材
81…保持プレート
82…嵌入部
87…締付リング
90…タッピンねじ(固定部材)
92…挿通孔

Claims (3)

  1. 車両に搭載された蓄電装置から外部の被給電装置に給電することに用いる給電用コネクタであって、
    前記蓄電装置と接続された車両側コネクタと嵌合接続される嵌合部を先端に設けたハウジングと、
    前記ハウジングの後部側に切り欠き形成された収容凹部と、
    前記収容凹部の奥面に設けられたコンセントと、
    前記コンセントと前記被給電装置とにそれぞれ接続可能なプラグを基端側と先端側とに設けた給電ケーブルと、
    前記給電ケーブルの基端部を水密に挿通可能でかつ前記収容凹部を覆うべく開閉可能に装着されたカバーと、
    前記コンセントに接続された形態で前記収容凹部内に挿通された前記給電ケーブルの前記基端部を前記カバーに対して保持する保持部材と、
    前記カバーを閉鎖状態に固定する固定部材とが具備され
    前記保持部材は、保持プレートと、前記給電ケーブルの前記基端部の外周を前記保持プレートともども締め付ける締め付けバンドとから構成されていることを特徴とする給電用コネクタ。
  2. 前記カバーには、前記給電ケーブルの前記基端部を径方向に挿通可能な挿通溝が形成されているとともに、
    前記保持部材は、前記給電ケーブルの前記基端部が径方向に嵌入される溝形の嵌入部を設けて前記カバーの裏面に固定された前記保持プレートと、
    前記嵌入部に嵌入された前記給電ケーブルの前記基端部の外周を前記嵌入部ともども締め付ける前記締付バンドとから構成されていることを特徴とする請求項1記載の給電用コネクタ。
  3. 前記カバーの前記挿通溝の裏面側には、前記給電ケーブルの前記基端部を径方向に押し込み可能な押込溝を有するシール部材が配され、前記カバーの裏面に固定されたシール押さえにより押し付け装着されているとともに、前記保持プレートが、前記シール押さえと共締めされて前記カバーの裏面に固定されていることを特徴とする請求項2記載の給電用コネクタ。
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