JP6196874B2 - 鍵盤楽器の鍵盤シャーシ - Google Patents

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本発明は、電子ピアノなどの鍵盤楽器に適用され、複数の鍵及びハンマーを左右方向に並んだ状態に支持する鍵盤楽器の鍵盤シャーシに関し、特に合成樹脂から成る成形品で構成された鍵盤シャーシの構造に関する。
従来の電子ピアノの鍵盤シャーシとして、例えば本出願人がすでに出願した特許文献1に記載されたものが知られている。この鍵盤シャーシを有する電子ピアノの鍵盤装置は、前後方向に延びる複数の鍵と、鍵ごとに設けられた複数のハンマーとを備えており、これらの鍵及びハンマーを、鍵盤シャーシが回動自在に支持している。この鍵盤シャーシは、ABS樹脂などの合成樹脂の成形品で構成されており、1オクターブ分の鍵盤シャーシなどが左右方向に複数個、連結されることによって、電子ピアノ全体の鍵盤シャーシを構成している。
合成樹脂製の鍵盤シャーシでは、その後部(以下、本欄において「シャーシ後部」という)が、鍵を回動自在に支持するように構成され、また、鍵盤シャーシの前部(以下、本欄において「シャーシ前部」という)が、押鍵に伴って回動する鍵を案内するとともに、押鍵に連動するハンマーを回動自在に支持するように構成されている。また、この鍵盤シャーシでは、ハンマーの回動スペースなどを確保しながら、シャーシ後部とシャーシ前部とを連結する多数の縦リブが設けられている。具体的には、各縦リブは、左右方向に所定厚さを有する板状に形成されており、左右方向に隣り合うハンマー同士を仕切るように配置されている。
特開2005−70644号公報
上記の鍵盤シャーシでは、シャーシ後部とシャーシ前部を連結する多数の縦リブが設けられていることにより、比較的高い剛性が確保されている。しかし、縦リブの数が多い分、鍵盤シャーシの成形に要する材料としての合成樹脂の使用量が多くなる。もちろん、電子ピアノの通常の使用状態において、鍵盤シャーシとして必要な剛性を確保しながら、縦リブの数を減らすことによって、鍵盤シャーシの材料の使用量を低減することは可能である。
しかしこの場合、次のような問題がある。すなわち、例えば、電子ピアノを、その左右が上下になるような縦置き状態で室内に保管した場合、その室内の温度が夏場などに非常に高くなると、合成樹脂製の鍵盤シャーシの縦リブが、鍵盤シャーシの自重やハンマーの重みなどによって下方に撓みやすくなり、それにより、鍵盤シャーシに変形が生じるおそれがある。この場合には、押鍵時に、ハンマーを円滑に回動させることができなくなったり、回動する鍵やハンマーが鍵盤シャーシに擦れることなどによって、雑音が発生したりするおそれがある。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、材料としての合成樹脂の使用量を低減しながら、剛性を十分に確保することができるとともに、鍵盤楽器が縦置き状態で保管された場合でも、鍵盤シャーシの変形を防止することができる鍵盤楽器の鍵盤シャーシを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、合成樹脂から成る成形品で構成され、各々が前後方向に延びる複数の鍵及びハンマーを左右方向に並んだ状態に支持する鍵盤楽器の鍵盤シャーシであって、複数の鍵を、それぞれの後端部において回動自在に支持する後部支持部と、この後部支持部の前方に間隔を隔てて設けられ、押鍵に伴って回動する鍵を案内する鍵ガイド部、及び/又は押鍵に連動するハンマーを回動自在に支持するハンマー支持部を有する前部支持部と、互いに左右方向に間隔を隔てて配置され、後部支持部と前部支持部とを連結する複数の連結部と、を備え、連結部は、左右方向に所定の厚さを有する板状に形成され、後部支持部及び前部支持部に連なる縦リブと、上下方向に所定の厚さを有する板状に形成され、後部支持部と前部支持部の間の縦リブの上端に、縦リブの厚さよりも左右方向に拡幅した状態に設けられた補強リブと、を有していることを特徴とする。
この構成によれば、鍵盤シャーシの後部支持部により、複数の鍵が、それぞれの後端部において回動自在に支持される。また、鍵盤シャーシの前部支持部は、押鍵に伴って回動する鍵を案内する鍵ガイド部、及び/又は押鍵に連動するハンマーを回動自在に支持するハンマー支持部を有している。そして、これらの後部支持部と前部支持部が、互いに左右方向に間隔を隔てて配置された複数の連結部によって連結されている。
各連結部は、左右方向に所定の厚さを有する板状の縦リブを有しており、この縦リブが後部支持部及び前部支持部に連なっている。また、後部支持部と前部支持部の間の縦リブの上端には、上下方向に所定の厚さを有する板状の補強リブが、縦リブの厚さよりも左右方向に拡幅した状態に設けられている。これにより、連結部における強度を、縦リブのみの場合に比べて大幅に高めることができ、左右方向に隣り合うハンマー同士を仕切るように縦リブを配置した従来の鍵盤シャーシに比べて、鍵盤シャーシの十分な剛性を確保しながら、連結部(縦リブ)を減らすことができる。その結果、従来に比べて、材料としての合成樹脂の使用量を低減しながら、剛性を十分に確保することができ、加えて、鍵盤楽器が縦置き状態で保管された場合でも、鍵盤シャーシの変形を防止することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の鍵盤楽器の鍵盤シャーシにおいて、複数の連結部の各々は、2以上の所定数の鍵及び/又はハンマーごとに設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、隣り合うハンマー同士を仕切るように配置されていた縦リブを有する従来の鍵盤シャーシに比べて、連結部の数が少なくなるので、材料としての合成樹脂の使用量の低減を図ることができる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の鍵盤楽器の鍵盤シャーシにおいて、補強リブは、後部支持部及び前部支持部の一方から他方に向かって、左右方向の幅が次第に大きくなるように形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、連結部における必要な強度を確保しながら、左右方向の幅を前後方向の全体にわたって一定の拡幅した状態に形成する場合に比べて、材料の低減を図ることができる。
本発明の一実施形態による鍵盤シャーシを適用した電子ピアノの鍵盤装置(1オクターブ分)を示す斜視図である。 (a)は図1の鍵盤装置の平面図、(b)は(a)のb−b線で切断したときの図である。 (a)は図1の鍵盤装置の鍵盤シャーシ及び鍵を分解して示す斜視図であり、(b)は鍵盤シャーシの後部の一部を拡大して示す斜視図である。 白鍵及び黒鍵を示す斜視図である。 鍵の後部を拡大して示す図であり、(a)は平面図、(b)は右側面図である。 ハンマーを示す図であり、(a)はハンマーの外観を示す斜視図、(b)はハンマー本体と重りを分解した状態を示す斜視図である。 鍵盤シャーシにおけるリブを説明するための説明図であり、(a)は補強リブを示す斜視図、(b)は補強リブを中心とする平面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1及び図2は、本発明の一実施形態による鍵盤シャーシを適用した電子ピアノの鍵盤装置を、離鍵状態において示している。なお、両図では、1オクターブ分のみを示している。
図1及び図2に示すように、この鍵盤装置1は、鍵盤シャーシ2と、この鍵盤シャーシ2に回動自在に取り付けられた白鍵3a及び黒鍵3bから成り、左右方向に並んだ状態に配置された複数の鍵3と、鍵3ごとに鍵盤シャーシ2に回動自在に取り付けられた複数のハンマー4と、各鍵3の押鍵情報を検出するための鍵スイッチ5などを備えている。
鍵盤シャーシ2は、所定の樹脂材料(例えばABS樹脂)を射出成形することなどにより、所定形状の樹脂成形品で構成されている。図3(a)に示すように、この鍵盤シャーシ2では、その前部11、中央部12及び後部13がいずれも全体として左右方向に延びるように形成され、これらが左右方向に適宜、間隔を隔てた複数のリブ14(連結部)によって連結されている。なお、以下の説明では、鍵盤シャーシ2の前部11、中央部12及び後部13をそれぞれ、「シャーシ前部11」、「シャーシ中央部12」及び「シャーシ後部13」というものとする。
シャーシ前部11は、白鍵3aをガイドするものである。このシャーシ前部11には、白鍵3aごとに、下方から挿入され、その白鍵3aの横振れを防止するための複数(図3(a)では7つ)の白鍵ガイド部11a(鍵ガイド部)が立設されている。また、シャーシ前部11には、各白鍵ガイド部11aの左右両側に、上下方向に貫通する係合孔11b、11bが設けられており、両係合孔11b、11bに、白鍵3aの後述する左右2つの上限位置規制部21a、21aがそれぞれ貫通した状態で係合する。
シャーシ中央部12は、黒鍵3bをガイドするものである。このシャーシ中央部12には、前記シャーシ前部11と同様、黒鍵3bごとに、下方から挿入され、その黒鍵3bの横振れを防止するための複数(図3(a)では5つ)の黒鍵ガイド部12a(鍵ガイド部)が立設されている。また、シャーシ中央部12の前方には、ハンマー4を支持するハンマー支持部15が設けられている。このハンマー支持部15は、左右方向に延びる一直線上に沿って延びる複数の支軸15aを有しており、これらの支軸15aに、ハンマー4が回動自在に支持されている。
また、上記のハンマー支持部15とシャーシ前部11の間には、前記鍵スイッチ5が取り付けられている。この鍵スイッチ5は、左右方向に延びる横長のプリント基板5aと、このプリント基板5a上に鍵3ごとに取り付けられたゴムスイッチから成る複数のスイッチ本体5bとで構成されている。
シャーシ後部13は、鍵3を、その後端部において上下方向に回動自在に支持するものである。図3(b)に示すように、シャーシ後部13は、隣接する鍵3、3同士を仕切るよう、互いに左右方向に所定間隔を隔てて、複数の仕切壁16が設けられている。そして、互いに隣り合う仕切壁16、16間には、左右対称に形成され、鍵3を回動自在に支持する所定の鍵支持部17が設けられている。具体的には、鍵支持部17は、鍵3の後述する左右の支点軸24、24を下方からそれぞれ支持する左右の下側支持部18、18(図3(b)では左側のもののみ図示)と、鍵3の後端部において、その上面から背面に亘る部位を上方から支持する左右一対の上側支持部19、19とを備えている。
なお、以上のように構成された鍵盤シャーシ2では、シャーシ後部13が本発明の後部支持部を構成する一方、シャーシ前部11、シャーシ中央部12及びハンマー支持部15が、本発明の前部支持部を構成している。
鍵3は、所定の樹脂材料(例えばAS樹脂)を射出成形することなどにより、前後方向に所定長さ延びるとともに、下方に開放する中空状に形成されている。図3(a)及び図4に示すように、白鍵3aの前端部には、左右の側壁から下方に延びかつその下端部が前方に屈曲するように形成された左右一対の上限位置規制部21(21a)が設けられており、前記シャーシ前部11の左右の係合孔11b、11bにそれぞれ貫通した状態で係合している。また、白鍵3aは、上限位置規制部21aよりも後方の所定位置に、下方に突出するアクチュエータ部22(22a)が、ハンマー4の後述する係合凹部34に収容された状態で、これに係合している。一方、黒鍵3bは、その前端部に、白鍵3aの上限位置規制部21a及びアクチュエータ部22aと同様の機能を有する上限位置規制部21(21b)及びアクチュエータ部22(22b)を有している。
また、図4及び図5に示すように、鍵3の後部は、それよりも前側部分に対して横幅が狭く形成され、前後方向に延びる後部本体23を有している。この後部本体23の左右の側面にはそれぞれ、後端寄りの所定位置に、外方(左方及び右方)に突出する支点軸24、24が設けられている。各支点軸24は、下半部に円弧面を有しかつ側面形状が半円状に形成された半円部24aと、この半円部24aの前後方向の中央から上方に突出するように形成された凸部24bとを有している。なお、各支点軸24の半円部24aには、その周面に溝24cが形成されており、半円部24aの周面にグリスなどの潤滑剤が塗布されたときに、そのグリスを長期にわたって保持できるようになっている。
また、後部本体23の後端部には、その上面から背面に亘り、所定の曲率を有する曲面25が形成されている。この曲面25は、その側面形状が、鍵3の支点軸24を中心とする同心円に沿って凸状に湾曲するように形成されている。さらに、後部本体23の後端部には、上記曲面25に連なり、下方に向かって左右方向の横幅が次第に小さくなるテーパ部26が設けられている。なお、上記の曲面25には、支点軸24の溝24cと同様の機能を有する溝25aが形成されている。
図6に示すように、ハンマー4は、ハンマー本体31と、このハンマー本体31に取り付けられた2つの重り32、32とで構成されている。ハンマー本体31は、所定の樹脂材料(例えばPOM(ポリアセタール))を射出成形することなどにより、所定形状の樹脂成形品で構成されている。このハンマー本体31は、前後方向に所定長さ延びていて、前後方向の中央よりも前寄りの所定位置に、側面形状が下方に開放するU字状の軸受部33を有しており、この軸受部33が、鍵盤シャーシ2におけるハンマー支持部15の支軸15aに回動自在に係合している。また、ハンマー本体31の前半部には、軸受部33の前方に、鍵3のアクチュエータ部22に係合する係合凹部34が設けられている。この係合凹部34は、上方及び前方に開放しており、鍵3のアクチュエータ部22の下端が係合凹部34内の底面に当接した状態で、アクチュエータ部22の下部を収容している。さらに、ハンマー本体31の前半部には、係合凹部34の下方に、鍵スイッチ5のスイッチ本体5bを押圧するための複数のスイッチ押圧部35が設けられている。
ハンマー本体31の後半部である重り取付部36には、左右両側面の所定位置に、外方に突出する前後2つの係合凸部37、37が設けられるとともに、後ろ側の係合凸部37の付近に、左右方向に貫通する取付孔38が形成されている。なお、重り取付部36の中央に設けられた切欠き36aは、離鍵状態の鍵盤装置1において、これを電子ピアノの棚板10(図2参照)上に固定するためのねじなどが、ハンマー4に当たるのを回避するためのものである。
重り32は、ハンマー本体31よりも比重の大きな材料(例えば鉄などの金属)から成り、細長い板状の2枚の重りで構成されている。各重り32は、所定の厚さ及び横幅を有する長尺の金属板をプレス加工することなどによって、所定形状に形成されている。具体的には、各重り32には、ハンマー本体31の2つの係合凸部37、37、取付孔38及び切欠き36aにそれぞれ対応する前後2つの係合孔41、41、取付孔42及び凹部43が形成されている。また、両重り32、32は、ハンマー本体31の重り取付部36を両側から挟んだ状態で、それらの取付孔42、42及び38に挿入されたリベット44をかしめることによって、ハンマー本体31に固定されている。
また、各ハンマー4の2つの重りの一方(以下「共通重り32A」という)は、所定長さを有し、全てのハンマー4において共通のものである。また、他方の重り(以下「調整重り32B」という)は、共通重り32Aと同じ長さ、あるいはそれよりも短く形成されている。したがって、調整重り32Bの長さを調整することにより、両重り32A、32Bによるハンマー4の重さを変えることができるようになっている。
以上のように構成された鍵盤装置1では、図1及び図2に示す離鍵状態において、鍵3を押鍵すると、その鍵3が、後端部の左右の支点軸24、24を中心として下方に回動する。これに伴い、鍵3のアクチュエータ部22が、ハンマー4の係合凹部34を下方に押圧する。それにより、ハンマー4は、ハンマー支持部15の支軸15aを中心として、図2(b)の反時計方向に回動しながら、スイッチ押圧部35で鍵スイッチ5の対応するスイッチ本体5bを上方から押圧する。なおこの場合、ハンマー4は、その後端部(共通重り32Aの後端部)がシャーシ後部13のハンマーストッパ13aに下方から当接することによって、それ以上の回動が阻止される。以上の押鍵動作により、ハンマー4の重量及びトルクに応じた所定のタッチ重さが、鍵3に付与されるとともに、鍵3の押鍵情報が鍵スイッチ5を介して検出される。
一方、押鍵した鍵3を離鍵すると、ハンマー4が上記と逆方向に回動し、それに伴い、鍵3が、アクチュエータ部22を介して押し上げられることにより、上方に回動する。その結果、鍵3及びハンマー4は、図1及び図2に示すように、もとの離鍵状態に復帰する。なお、この場合、鍵3は、その前端部の上限位置規制部21が鍵盤シャーシ2の所定のストッパ20に下方から当接することによって、それ以上の回動が阻止される。
次に、本発明に係る鍵盤シャーシ2について、図3及び図7を参照しながら、シャーシ前部11、シャーシ中央部12、シャーシ後部13及びハンマー支持部15を前後方向に連結するリブ14の構成をさらに詳細に説明する。
図7(a)及び(b)は、前述した図3(a)に示す鍵盤シャーシ2において、シャーシ後部13とシャーシ中央部12の間のリブ14を拡大して示す斜視図及び平面図である。図3(a)に示すように、この鍵盤シャーシ2には、5つのリブ14が設けられており、2つ又は3つの鍵3(ハンマー4)ごとに、左右方向に間隔を隔てて配置されている。また、各リブ14は、左右方向に所定の厚さを有する板状に形成され、シャーシ中央部12及びシャーシ後部13に連なるリブ本体14a(縦リブ)を有しており、所定の2つのリブ14には、その強度を高めるための補強リブ14bが、リブ本体14aの上端に設けられている。
この補強リブ14bは、上下方向に所定の厚さを有する板状に形成され、リブ本体14aの厚さよりも左右方向に拡幅した状態に設けられている。また、補強リブ14bは、リブ本体14aの上端の前後方向の中央から、シャーシ中央部12に向かって、横幅が次第に広がるように形成されている。
以上詳述したように、本実施形態によれば、鍵3を回動自在に支持するシャーシ後部13と、黒鍵3bをガイドするシャーシ中央部12の間が、複数のリブ14によって連結されている。また、これらのリブ14のうち、隣り合う2つの一方には、リブ本体14aの上端に、補強リブ14bが設けられている。これにより、リブ14における強度を、リブ本体14aのみの場合に比べて大幅に高めることができ、左右方向に隣り合うハンマー同士を仕切るように縦リブを配置した従来の鍵盤シャーシに比べて、鍵盤シャーシ2の十分な剛性を確保しながら、リブ14を減らすことができる。その結果、従来に比べて、材料としての合成樹脂の使用量を低減しながら、剛性を十分に確保することができ、加えて、電子ピアノが縦置き状態で保管された場合でも、鍵盤シャーシ2の変形を防止することができる。
なお、本発明は、説明した上記実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、本実施形態の1オクターブ分の鍵盤シャーシ2では、5つのリブ14のうち、2つのリブ14に補強リブ14bを設けたが、全てのリブ14に補強リブ14bを設けることも可能であり、また、鍵盤シャーシ2における十分な強度や剛性が確保できる場合には、補強リブ14bを1つのリブ14にのみ設けてもよい。
また、実施形態では、補強リブ14bを、シャーシ後部13からシャーシ中央部12に向かって、横幅が次第に広がるように形成したが、補強リブの形状はこれに限定されるものではなく、上記とは逆に、シャーシ中央部12からシャーシ後部13に向かって、横幅が次第に広がるように形成することも可能である。さらに、実施形態で示した鍵盤シャーシ2の細部の構成などは、あくまで例示であり、本発明の趣旨の範囲内で適宜、変更することができる。
1 鍵盤装置
2 鍵盤シャーシ
3 鍵
3a 白鍵
3b 黒鍵
4 ハンマー
11 シャーシ前部(前部支持部)
11a 白鍵ガイド部(鍵ガイド部)
12 シャーシ中央部(前部支持部)
12a 黒鍵ガイド部(鍵ガイド部)
13 シャーシ後部(後部支持部)
14 リブ(連結部)
14a リブ本体(縦リブ)
14b 補強リブ
15 ハンマー支持部(前部支持部)

Claims (3)

  1. 合成樹脂から成る成形品で構成され、各々が前後方向に延びる複数の鍵及びハンマーを左右方向に並んだ状態に支持する鍵盤楽器の鍵盤シャーシであって、
    前記複数の鍵を、それぞれの後端部において回動自在に支持する後部支持部と、
    この後部支持部の前方に間隔を隔てて設けられ、押鍵に伴って回動する前記鍵を案内する鍵ガイド部、及び/又は押鍵に連動する前記ハンマーを回動自在に支持するハンマー支持部を有する前部支持部と、
    互いに左右方向に間隔を隔てて配置され、前記後部支持部と前記前部支持部とを連結する複数の連結部と、
    を備え、
    前記連結部は、
    左右方向に所定の厚さを有する板状に形成され、前記後部支持部及び前記前部支持部に連なる縦リブと、
    上下方向に所定の厚さを有する板状に形成され、前記後部支持部と前記前部支持部の間の前記縦リブの上端に、当該縦リブの厚さよりも左右方向に拡幅した状態に設けられた補強リブと、
    を有していることを特徴とする鍵盤楽器の鍵盤シャーシ。
  2. 前記複数の連結部の各々は、2以上の所定数の前記鍵及び/又は前記ハンマーごとに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤楽器の鍵盤シャーシ。
  3. 前記補強リブは、前記後部支持部及び前記前部支持部の一方から他方に向かって、左右方向の幅が次第に大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の鍵盤楽器の鍵盤シャーシ。
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