JP6196167B2 - 導波体 - Google Patents

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Description

本発明は、導波体に関するものである。
従来、マイクロ波、ミリ波等の高い周波数帯においても高効率で電磁波を伝送するために、導波管、導波路等の導波体が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
図9は従来の導波体の斜視図である。
図において、851は、断面形状が楕(だ)円の誘電体棒であり、しなやかな高分子材料から成る。また、861は、前記誘電体棒851の表面に螺(ら)旋状に巻付けられた金属テープであり、抵抗率の低い薄い銅箔(はく)から成る。そして、高い周波数帯の電磁波は、前記誘電体棒851内に閉込められた状態で伝送される。
特開平8−195605号公報
しかしながら、前記従来の導波体においては、表面に金属テープ861を巻付けるために、誘電体棒851の断面形状を方形とすることができず、したがって、マイクロ波、ミリ波等の導波体として一般的なものである断面形状が方形の方形導波体を提供することができなかった。仮に、誘電体棒851の断面形状を長方形とすると、金属テープ861を誘電体棒851の表面に緊密に巻付けたとしても、金属テープ861と、長方形の長辺に対応する誘電体棒851の表面との間に、わずかな隙(すき)間が発生しやすくなる。そして、誘電体棒851の表面と金属テープ861との間に隙間があると、伝送損失が不安定となり、高い周波数帯の電磁波を安定的に伝送することができなくなる。
本発明は、前記従来の導波体の問題点を解決して、誘電体の長方形の横断面における長辺に対応する面を外方に膨らませることによって、誘電体と外部導体との密着性が良好で、伝送損失を安定化及び低下させることができ、製造が容易で、構成が簡素でコストが低く、信頼性の高い導波体を提供することを目的とする。
そのために、本発明の導波体においては、中実の誘電体と、該誘電体の周囲を被覆する外部導体とを備え、前記誘電体の横断面は、長方形であって、一対の長辺が外方に膨らんだ形状を有し、前記外部導体の内面は、前記誘電体の外面に密着している。
本発明の他の導波体においては、さらに、前記誘電体は、押出成形法によって製造された連続する棒状乃至線状の部材である。
本発明の更に他の導波体においては、さらに、前記外部導体は、フィルム状の平板導体をフォーミング加工によって前記誘電体の周囲に被覆させた連続する中空パイプ状の部材である。
本発明の更に他の導波体においては、さらに、前記フォーミング加工によって、前記平板導体は、前記誘電体とともに進行させられつつ、前記誘電体を両側から包むように漸次変形し、左右の側縁が前記誘電体の進行方向に延在する直線状の接合部で接合し、前記誘電体の周囲に密着した中空パイプ状の外部導体となる。
本発明の更に他の導波体においては、さらに、前記誘電体は、第1誘電体と、該第1誘電体の両側に積層された第2誘電体とから成る。
本発明の更に他の導波体においては、さらに、前記第1誘電体の屈折率は、前記第2誘電体の屈折率よりも大きい。
本発明の更に他の導波体においては、さらに、前記誘電体は、内部に埋込まれた内部導体を含み、該内部導体は、前記誘電体の横断面の長辺に対応する外面に露出した面が前記外部導体の内面に密着している。
本発明によれば、導波体においては、誘電体の長方形の横断面における長辺に対応する面が外方に膨らんでいる。これにより、誘電体と外部導体との密着性が良好となり、伝送損失を安定化及び低下させることができる。また、導波体は、製造が容易であるとともに、構成が簡素でコストが低く、信頼性を高めることができる。
本発明の第1の実施の形態における導波体の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における導波体の横断面図である。 本発明の第1の実施の形態における比較例の断面図であって、(a)は第1の例を示す図、(b)は第2の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における誘電体の製造方法を示す模式図である。 本発明の第1の実施の形態における誘電体に外部導体を被覆させる方法を示す模式図である。 本発明の第2の実施の形態における導波体の横断面図である。 本発明の第2の実施の形態における誘電体の製造方法を示す模式図である。 本発明の第3の実施の形態における導波体の横断面図である。 従来の導波体の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態における導波体の斜視図、図2は本発明の第1の実施の形態における導波体の横断面図、図3は本発明の第1の実施の形態における比較例の断面図である。なお、図3において、(a)は第1の例を示す図、(b)は第2の例を示す図である。
図において、50は本実施の形態における導波体であり、マイクロ波、ミリ波等の高い周波数帯の電磁波を伝送するための伝送路として機能する。前記導波体50は、通常、長尺の部材であるが、図1に示される例では、図示の都合上、全長が短く、その一端においては、内部構造を示すために、外部導体61の一部が削除されている。
なお、本実施の形態において、導波体50及びその他の部材の構成及び動作を説明するために使用される上、下、左、右、前、後等の方向を示す表現は、絶対的なものでなく相対的なものであり、導波体50及びその他の部材が図に示される姿勢である場合に適切であるが、導波体50及びその他の部材の姿勢が変化した場合には姿勢の変化に応じて変更して解釈されるべきものである。
そして、導波体50は、棒状乃至線状の誘電体51と、該誘電体51の周囲を被覆して囲繞(にょう)する外部導体61とを備える。前記誘電体51は、合成樹脂等の柔軟性を備える誘電性材料、例えば、ポリテトラフルオロエチレンのようなフッ素樹脂、シクロオレフィンポリマ(COP)樹脂、環状オレフィンコポリマ(COC)樹脂、ポリプロピレン(PP)樹脂、ポリエチレン(PE)樹脂等から成る。
また、前記外部導体61は、金属等の良好な導電性を備える導電性材料、例えば、銅、金、銀、又は、アルミニウム及びそれらの合金等から成る。なお、前記導電性材料は、フィルム状又は箔状の形態で使用されるが、銅箔、金箔等の金属箔とポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステルフィルムとを貼(はり)合せて得られた複合フィルムを使用することもできる。なお、前記材料の組合せによって、誘電体51の外面と外部導体61の内面とを、化学的に密着させたり、物理的に密着させたりすることができる。
本実施の形態において、前記誘電体51は、溶融した誘電性材料を後述されるダイス71cの所定形状の開口から押出して所定の断面形状を与えて固化させる押出成形法によって製造された連続する中実の棒状乃至線状の部材である。また、前記外部導体61は、フォーミング加工によって後述される平板のフィルム状の平板導体62を連続する中空パイプ状に塑性加工しつつ、誘電体51の周囲に被覆させた部材である。前記外部導体61の内面は、誘電体51の外面に密着している。なお、本実施の形態において、密着しているとは、実質的に密着していることを意味するものであって、必ずしも、外部導体61の内面と誘電体51の外面とが完全に分離不能に付着した状態のみを意味するものではない。
前記誘電体51の横断面形状は、長方形であって、理想的には、図3(a)に示されるように、互いに対向する一対の長辺51aと、互いに対向する一対の短辺51bとを備え、かつ、一対の長辺51aは、各々正確な直線であって互いに正確に平行であり、一対の短辺51bも、各々正確な直線であって互いに正確に平行であるような厳密な意味での長方形であることが望ましい。
しかし、前記誘電体51を押出成形法によって製造する場合、図3(a)に示されるような厳密な意味での長方形の横断面形状を得ることは困難であり、ダイス71cの開口を厳密な意味での長方形とすると、図3(b)に示されるように、上下面に、いわゆる引けが生じ、長辺51aに対応する面が内方に凹んだ凹面となり、周囲に被覆された外部導体61との間に隙間41が長手方向(誘電体51の長軸方向)にわたって発生してしまう。なお、図3(b)における長辺51aの凹み度合い及び隙間41の大きさは、理解を容易にするために誇張されていることに留意されたい。
このような隙間41が発生すると、該隙間41で電磁波が干渉するので、該電磁波の伝送損失が大きくなり、電磁波を安定的に伝送することができなくなってしまう。特に、長方形の横断面形状の誘電体51の場合、伝送される電磁波の電界の方向は、短辺51bに平行な方向(図3における上下方向)であるので、上下に隙間41が発生すると、電界が不安定になって伝送損失が大きくなる。
また、押出成形法によって図3(a)に示されるような厳密な意味での長方形の横断面形状を備える誘電体51を得ることができた場合であっても、該誘電体51をその厚さ方向(図3における上下方向)に屈曲させると、半径方向外側の面に、いわゆる引けが生じ、半径方向外側に対応する長辺51aが内方に凹んだものとなり、対向する外部導体61との間に隙間41が長手方向にわたって発生してしまう。
そこで、本実施の形態における導波体50の誘電体51は、図2に示されるように、4つの角及び4つの辺を備える長方形でありながら、少なくとも一対の長辺51aがわずかに外方に膨らんだ横断面形状を備えたもの、となっている。なお、図2における長辺51aの膨らみ度合いは、理解を容易にするために誇張されていることに留意されたい。同様に、図1における誘電体51の上下の側面の膨らみ度合いも、理解を容易にするために誇張されていることに留意されたい。本実施の形態における誘電体51は、一見すると、横断面形状が正確な長方形と同様に見え、一対の長辺51aも直線であって互いに平行であるように見えるものである。
例えば、図2に示されるように、一対の長辺51aの最も離れた部分間の距離をAとし、短辺51bの長さをBとして、長辺51aの膨らみ度Cを
C=(A−B)/2B
と定義すると、C=0.05〜0.25であり、望ましくはC=0.1〜0.2であり、より望ましくはC=0.1である。
そうであるから、本実施の形態における誘電体51は、押出成形法によって製造しても、上下面に、いわゆる引けが生じることがなく、長辺51aも内方に凹んだものとならないので、周囲に被覆された外部導体61との間に隙間41が長手方向にわたって実質的に発生することがない。したがって、本実施の形態における導波体50は、電磁波を安定的に伝送することができる。また、本実施の形態における誘電体51をその厚さ方向に屈曲させても、半径方向外側に対応する長辺51aが内方に凹んだものとはならないので、誘電体51と外部導体61とが化学的に密着しているときは、それらは一体的に変形し、物理的に密着しているときは、誘電体51の変形に伴って、外部導体61は誘電体51の外面上を密着しながら摺動することができ、対向する外部導体61との間に隙間41が実質的に発生することが少ない。したがって、本実施の形態における導波体50は、屈曲させても、電磁波を安定的に伝送することができる。
なお、本実施の形態において、一対の短辺51bは、図2に示されるように、各々直線であって互いに平行であることが望ましい。
次に、前記導波体50の製造方法について詳細に説明する。
図4は本発明の第1の実施の形態における誘電体の製造方法を示す模式図、図5は本発明の第1の実施の形態における誘電体に外部導体を被覆させる方法を示す模式図である。
誘電体51は、前述のように、押出成形法によって製造された長尺の棒状乃至線状の部材であり、図4に示されるように、押出機71によって製造される。該押出機71は、前記誘電体51の材料である合成樹脂等の誘電性材料が投入されるホッパ71a、該ホッパ71aから供給された誘電性材料を溶融して押出す加熱シリンダ71b、及び、該加熱シリンダ71bの出口に取付けられた所定形状の開口を備えるダイス71cを備える。前記ホッパ71aに投入される誘電性材料は、通常、ペレット状の樹脂である。また、前記加熱シリンダ71b内には、回転可能なスクリュが配設され、該スクリュの回転に伴い、前記誘電性材料は、加熱シリンダ71b内を進行し、溶融され、出口から連続的に押出される。そして、加熱シリンダ71bの出口から押出された誘電性材料は、前記ダイス71cの開口を通過することによって、図2に示されるような横断面形状の連続した棒状乃至線状の誘電体51となる。
そして、前記押出機71から押出された誘電体51は、水槽74を通過して冷却固化され、検査機75を通過して表面の傷の有無等を検査され、複数の搬送ロール76によって搬送された後、巻取機77が備える巻取ロール77aによって巻取られ、該巻取ロール77aに巻付けられた状態で保管される。
続いて、前記誘電体51には、図5に示されるように、フォーミング加工によって外部導体61が被覆される。横断面形状の連続した棒状乃至線状の誘電体51は、巻取ロール77aから繰出され、図示されない搬送装置によって、矢印Aで示される方向に進行させられる。図において、62は、導電性材料から成る細長い帯状の平板状の平板導体であって、誘電体51の周囲に被覆させる前の外部導体61である。
前記平板導体62は、進行する誘電体51の一面(望ましくは、横断面における一方の長辺51aに対応する面)に沿って、左右の側縁62aが誘電体51の進行方向に延在するように、誘電体51とともに進行させられる。そして、該誘電体51とともにフォーミング治具78を通過する際に、該フォーミング治具78によって、平板導体62は、塑性加工され、誘電体51を両側から包むように変形し、左右の側縁62aが長手方向(誘電体51の進行方向)に延在する直線状の接合部61aで接合して連続する中空パイプ状になり、誘電体51の周囲を被覆する外部導体61となる。
なお、図に示される例において、前記フォーミング治具78は、平板状のガイド部78cと、該ガイド部78cの先端(誘電体51の進行方向前側端)に形成されたダイス部78bと、該ダイス部78bの先端に開口するダイス孔(こう)部78aとを備える。そして、前記ダイス部78bは、平板状の板部材を丸めて形成した漏斗のような円錐(すい)台乃至角錐台の形状であって先端に行くにつれて内部寸法が漸減する形状を備える。また、前記ダイス孔部78aは、誘電体51の進行方向から観た形状が、図2に示される導波体50の外形形状と同一となっていて、かつ、各部の寸法が図2に示される導波体50の外形寸法と略同一となっている。これにより、誘電体51とともに進行する平板導体62は、フォーミング治具78のダイス部78bの内面にガイドされて誘電体51を両側から包むように漸次筒状に変形し、ダイス孔部78aを通過することによって、左右の側縁62aが接合部61aで接合して一体化し、図1及び2に示されるように、誘電体51の周囲に密着した角筒状の外部導体61となる。
このようにして得られた導波体50は、長尺のまま、再び巻取ロール77aのようなロールに巻付けられた状態で保管されてもよいし、所定の長さに切断されて保管されてもよい。
ここでは、製造された誘電体51を巻取ロール77aに巻付けて保管した後、フォーミング加工によって前記誘電体51に外部導体61を被覆する例について説明したが、例えば、フォーミング治具78を図4に示される検査機75と巻取機77との間の任意の箇所に配設することによって、製造された直後の誘電体51に外部導体61を被覆することもできる。
このように、本実施の形態において、導波体50は、中実の誘電体51と、誘電体51の周囲を被覆する外部導体61とを備え、誘電体51の横断面は、長方形であって、一対の長辺51aが外方に膨らんだ形状を有し、外部導体61の内面は、誘電体51の外面に密着している。
これにより、誘電体51と外部導体61との密着性が良好となり、伝送損失を安定化及び低下させることができる。また、導波体50の製造が容易であるとともに、導波体50の構成が簡素化されているので、コストを低減することができる。さらに、信頼性の高い導波体50を提供することができる。
また、誘電体51は、押出成形法によって製造された連続する棒状乃至線状の部材である。したがって、高品質の誘電体51を安価に、かつ、安定的に得ることができる。
さらに、外部導体61は、フィルム状の平板導体62をフォーミング加工によって誘電体51の周囲に被覆させた連続する中空パイプ状の部材である。したがって、高品質の外部導体61を安価に、かつ、安定的に得ることができるとともに、外部導体61の内面を誘電体51の外面に確実に密着させることができる。
さらに、フォーミング加工によって、平板導体62は、誘電体51とともに進行させられつつ、誘電体51を両側から包むように漸次変形し、左右の側縁62aが誘電体51の進行方向に延在する直線状の接合部61aで接合し、誘電体51の周囲に密着した中空パイプ状の外部導体61となる。これにより、誘電体51の周囲に密着した中空パイプ状の外部導体61を安価に、かつ、容易に得ることができる。
なお、フォーミング加工は、必ずしも、上述したような、いわゆる「テープ縦添え巻き」法に限定されるものでなく、平板導体62を誘電体51の周りに巻付ける加工法である、いわゆる「テープ重ね巻き」法のような技術であってもよい。また、導波体50は、その外側に保護のために、樹脂や絶縁テープのような保護層が被覆されたものであってもよい。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。また、前記第1の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。
図6は本発明の第2の実施の形態における導波体の横断面図、図7は本発明の第2の実施の形態における誘電体の製造方法を示す模式図である。
本実施の形態における誘電体51は、図6に示されるように、中実の第1誘電体52の両側に中実の第2誘電体53を積層させて一体化させたものである。このように、2種類の誘電体を積層させることによって、4つの角及び4つの辺を備える長方形でありながら、少なくとも一対の長辺51aがわずかに外方に膨らんだものとなっている横断面形状を備えた誘電体51を、より容易に製造することが可能となる。
なお、第1誘電体52及び第2誘電体53は、いかなる種類の誘電性材料から成るものであってもよいが、第1誘電体52の屈折率が第2誘電体53の屈折率よりも大きくなるように誘電性材料を選択することが望ましい。このように、内側に位置する第1誘電体52の屈折率を、その外側に位置する第2誘電体53の屈折率よりも大きくすることによって、電磁波を効果的に導波体50に閉込めることができ、電界密度を安定化させることができる。なお、第2誘電体53の材料として導電性樹脂を選択することも可能ではあるが、この場合、電磁波が吸収されて共振現象が発生する可能性があり、結果的に伝送損失が増加するので、望ましくない。
本実施の形態における誘電体51は、例えば、図7に示されるようにして製造することができる。
まず、前記第1の実施の形態において説明した図4に示されるような装置で、あらかじめ連続した棒状乃至線状の第1誘電体52を製造する。そして、該第1誘電体52を巻付けた送出ロール72aを図7に示されるような送出機72にセットし、第1誘電体52を繰出し、複数の搬送ロール73によって搬送した後、ダイス71cに代えてコエクストルージョンヘッド71dが取付けられた押出機71に導入する。前記コエクストルージョンヘッド71dは、例えば、電力ケーブルの周囲に絶縁被覆を一体的に形成するための押出成形等に使用されるものであって、従来周知の部材である。前記コエクストルージョンヘッド71dから連続的に押出される誘電体51は、図6に示されるように、第1誘電体52の両側に第2誘電体53を積層させて一体化させたものである。
なお、誘電体51の製造方法のその他の点、及び、導波体50の製造方法については、前記第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。また、本実施の形態における導波体50のその他の点についても、前記第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
このように、本実施の形態において、誘電体51は、第1誘電体52と、第1誘電体52の両側に積層された第2誘電体53とから成る。したがって、誘電体51を安価に、かつ、安定的に得ることができる。
また、第1誘電体52の屈折率は、第2誘電体53の屈折率よりも大きい。したがって、電磁波を効果的に導波体50に閉込めることができ、電界密度を安定化させることができる。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、第1及び第2の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。また、前記第1及び第2の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。
図8は本発明の第3の実施の形態における導波体の横断面図である。
本実施の形態における導波体50は、図に示されるように、誘電体51の内部に配設された内部導体63を備える。該内部導体63は、長方形の横断面形状を備える中実の棒状乃至線状の部材であり、その長手方向は誘電体51の長手方向と一致する。そして、前記内部導体63は、誘電体51の横断面における一方(図における下方)の長辺51aに対する側面に一面が露出するように、誘電体51の内部に埋込まれた状態となっている。そのため、誘電体51内には、その長手方向に延在し、前記内部導体63を収容する凹溝部51cが形成されている。
前記内部導体63は、4つの角及び4つの辺を備える長方形でありながら、一方(図における下方)の長辺63a、すなわち、誘電体51の横断面における一方の長辺51aに対する側面に露出する面に対応する一辺がわずかに外方に膨らんだ横断面形状を備えたもの、となっている。なお、前記長辺63aの形状は、誘電体51の横断面における長辺51aの形状と整合するものとなっている。したがって、誘電体51の横断面において、内部導体63を含む一方(図における下方)の長辺51aと、他方(図における上方)の長辺51aとは、対称な形状を備える鏡像となっている。
前記内部導体63は、いかなる種類の導電性材料から成るものであってもよいが、例えば、外部導体61と同種の導電性材料であってもよい。そして、内部導体63の長辺63aに対応する面は、外部導体61の内面に密着している。また、内部導体63のその他の面は、誘電体51に密着している。さらに、誘電体51の外面は、外部導体61の内面に密着している。
そうすると、導波体50において、内部導体63は、外部導体61の一部として機能する、と考えることができるので、前記導波体50は、いわゆるリッジ導波管として機能する、と言える。なお、リッジ導波管は、周知のもの(例、小西良弘著、「実用マイクロ波技術講座−理論と実際−第1巻」、2001年2月21日、ケイラボ出版発行、日刊工業新聞社発売、第109〜111頁、参照)であるから、その説明を省略する。したがって、前記導波体50による電磁波の伝送距離は、大幅に長くなる。
本実施の形態における内部導体63を備える誘電体51は、例えば、前記第2の実施の形態で説明した図7に示されるようにして製造することができる。
まず、あらかじめ製造された棒状乃至線状の内部導体63を巻付けた送出ロール72aを図7に示されるような送出機72にセットする。そして、該送出機72から内部導体63を繰出し、複数の搬送ロール73によって搬送した後、ダイス71cに代えてコエクストルージョンヘッド71dが取付けられた押出機71に導入する。前記コエクストルージョンヘッド71dは、前記第2の実施の形態において説明したコエクストルージョンヘッド71dと同様に、例えば、電力ケーブルの周囲に絶縁被覆を一体的に形成するための押出成形等に使用されるものであって、その内部形状だけが変更されたものである。前記コエクストルージョンヘッド71dから連続的に押出される誘電体51は、図8に示されるように、内部導体63が埋込まれたものである。
なお、誘電体51の製造方法のその他の点、及び、導波体50の製造方法については、前記第1及び第2の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。また、本実施の形態における導波体50のその他の点についても、前記第1及び第2の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
このように、本実施の形態においては、誘電体51は、内部に埋込まれた内部導体63を含み、内部導体63は、誘電体51の横断面の長辺51aに対応する外面に露出した面が外部導体61の内面に密着している。これにより、内部導体63が外部導体61の一部として機能するので、導波体50は、リッジ導波管として機能することができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明は、導波体に適用することができる。
41 隙間
50 導波体
51 誘電体
51a、63a 長辺
51b 短辺
51c 凹溝部
52 第1誘電体
53 第2誘電体
61 外部導体
61a 接合部
62 平板導体
62a 側縁
63 内部導体
71 押出機
71a ホッパ
71b 加熱シリンダ
71c ダイス
71d コエクストルージョンヘッド
72 送出機
72a 送出ロール
73、76 搬送ロール
74 水槽
75 検査機
77 巻取機
77a 巻取ロール
78 フォーミング治具
78a ダイス孔部
78b ダイス部
78c ガイド部
851 誘電体棒
861 金属テープ

Claims (7)

  1. (a)中実の誘電体と、
    (b)該誘電体の周囲を被覆する外部導体とを備え、
    (c)前記誘電体の横断面は、長方形であって、一対の長辺が外方に膨らんだ形状を有し、
    (d)前記外部導体の内面は、前記誘電体の外面に密着していることを特徴とする導波体。
  2. 前記誘電体は、押出成形法によって製造された連続する棒状乃至線状の部材である請求項1に記載の導波体。
  3. 前記外部導体は、フィルム状の平板導体をフォーミング加工によって前記誘電体の周囲に被覆させた連続する中空パイプ状の部材である請求項1又は2に記載の導波体。
  4. 前記フォーミング加工によって、前記平板導体は、前記誘電体とともに進行させられつつ、前記誘電体を両側から包むように漸次変形し、左右の側縁が前記誘電体の進行方向に延在する直線状の接合部で接合し、前記誘電体の周囲に密着した中空パイプ状の外部導体となる請求項3に記載の導波体。
  5. 前記誘電体は、第1誘電体と、該第1誘電体の両側に積層された第2誘電体とから成る請求項1〜4のいずれか1項に記載の導波体。
  6. 前記第1誘電体の屈折率は、前記第2誘電体の屈折率よりも大きい請求項5に記載の導波体。
  7. 前記誘電体は、内部に埋込まれた内部導体を含み、該内部導体は、前記誘電体の横断面の長辺に対応する外面に露出した面が前記外部導体の内面に密着している請求項1〜4のいずれか1項に記載の導波体。
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