JP6195691B1 - 電力変換装置及びパワーモジュール - Google Patents

電力変換装置及びパワーモジュール Download PDF

Info

Publication number
JP6195691B1
JP6195691B1 JP2017535109A JP2017535109A JP6195691B1 JP 6195691 B1 JP6195691 B1 JP 6195691B1 JP 2017535109 A JP2017535109 A JP 2017535109A JP 2017535109 A JP2017535109 A JP 2017535109A JP 6195691 B1 JP6195691 B1 JP 6195691B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capacitor
power module
power
switching element
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017535109A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018154624A1 (ja
Inventor
祐二 野尻
祐二 野尻
安泰 関本
安泰 関本
良知 林
良知 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP6195691B1 publication Critical patent/JP6195691B1/ja
Publication of JPWO2018154624A1 publication Critical patent/JPWO2018154624A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M1/00Details of apparatus for conversion
    • H02M1/32Means for protecting converters other than automatic disconnection
    • H02M1/34Snubber circuits
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M7/00Conversion of ac power input into dc power output; Conversion of dc power input into ac power output
    • H02M7/42Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal
    • H02M7/44Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters
    • H02M7/48Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M7/00Conversion of ac power input into dc power output; Conversion of dc power input into ac power output
    • H02M7/42Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal
    • H02M7/44Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters
    • H02M7/48Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode
    • H02M7/53Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal
    • H02M7/537Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only, e.g. single switched pulse inverters
    • H02M7/538Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only, e.g. single switched pulse inverters in a push-pull configuration

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

電力変換装置(100)は、第1及び第2のスイッチング素子(11a、11b)を有するブリッジ回路(11)と、ブリッジ回路(11)に並列に接続され第1のコンデンサ(12a)と第2のコンデンサ(12b)とを直列に接続したコンデンサ回路(12)と、コンデンサ回路(12)の中性点(12d)に接続される第1端子(13)と、を備えるパワーモジュール(10)と、一端が第1端子(13)に接続され、他端がアース電位(22)に接続される第3のコンデンサと、を備える。

Description

本発明は、スイッチング素子を内蔵したパワーモジュール、及び当該パワーモジュールを備えた電力変換装置に関する。
電力変換装置では、搭載されたスイッチング素子のスイッチング動作によって発生するサージ電圧及びノイズが問題になることがある。サージ電圧は、電力変換装置の動作不良の要因の1つとなっていた。また、ノイズは、電力変換装置における動作不良、又は環境悪化の要因の1つとなっていた。
上記の問題点に対し、特許文献1では、スイッチング素子が搭載されているパワーモジュールにコンデンサを内蔵する構成が開示されている。また、特許文献2では、コモンモードノイズの除去用にフィルタコンデンサを内蔵する構成が開示されている。
特開2014−187874号公報 特開2004−335625号公報
上記の従来技術では、コンデンサをパワーモジュールに内蔵することでサージ電圧及びノイズの低減を図っている。しかしながら、従来技術では、サージ電圧及びノイズの低減が充分ではなく、更なる改善が求められていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、サージ電圧及びノイズの更なる低減が可能な電力変換装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明に係る電力変換装置は、パワーモジュールを備える。パワーモジュールは、スイッチング素子を有するスイッチング回路、スイッチング回路に並列に接続され、第1のコンデンサと第2のコンデンサとを直列に接続したコンデンサ回路、及びコンデンサ回路の中性点に接続される外部接続用端子を備える。電力変換装置は、一端が外部接続用端子に接続され、他端がアース電位に接続される第3のコンデンサを更に備える。
本発明によれば、第1のコンデンサと第2のコンデンサと第3のコンデンサがYコンデンサとして動作するため、サージ電圧及びノイズの更なる低減が可能になる、という効果を奏する。
実施の形態1に係る電力変換装置の構成例を示す回路図 実施の形態2に係る電力変換装置の構成例を示す回路図 実施の形態3に係る電力変換装置の説明に供する図
以下に添付図面を参照し、本発明の実施の形態に係る電力変換装置及びパワーモジュールについて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態により、本発明が限定されるものではない。また、以下の説明では、「物理的な接続」と「電気的な接続」とを区別せず、単に「接続」と称する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る電力変換装置の構成例を示す回路図である。実施の形態1に係る電力変換装置100は、パワーモジュール10と、一端がパワーモジュール10の第1端子13に接続され、他端が電気配線である接続線24を用いてアース電位22に接続されるコンデンサ12cとを備える。
直流電圧源1は、パワーモジュール10に直流電圧を印加する電源である。直流電圧源1は、モジュールパッケージの外部にある電源であってもよいし、モジュールパッケージに内蔵されたコンデンサであってもよい。
パワーモジュール10は、第1のスイッチング素子11aと、第2のスイッチング素子11bと、を直列接続した上下アーム構成のブリッジ回路11を備える。ブリッジ回路11は、スイッチング素子を少なくとも1つ備えるスイッチング回路であってもよい。
また、パワーモジュール10は、ノイズ除去用の第1のコンデンサであるコンデンサ12aと、ノイズ除去用の第2のコンデンサであるコンデンサ12bとを直列接続したコンデンサ回路12を備える。コンデンサ回路12は、ブリッジ回路11における一方の電極11cと他方の電極11dとの間に並列に接続される。
パワーモジュール10は、上述した第1端子13に加え、パワーモジュール10の正極側端子を成す第2端子14と、パワーモジュール10の負極側端子を成す第3端子15と、パワーモジュール10の負荷接続端子を成す第4端子16と、パワーモジュール10における駆動信号入力端子を成す第5端子17とを備える。なお、前述の通り、第1端子13には外部素子であるコンデンサ12cが接続されており、第1端子13は、パワーモジュール10における外部接続用端子を成す。
なお、本実施の形態におけるパワーモジュール10とは、上述したスイッチング回路やコンデンサ等の電子部品を備え、外部接続用端子が設けられた状態でモールド型やケース型で樹脂封止されたモジュールのことを言う。
第2端子14は、直流電圧源1の正極から引き出された電源配線である正極線1aに接続される。正極線1aは、ブリッジ回路11及びコンデンサ回路12の一端に第1電位を与える。第3端子15は、直流電圧源1の負極から引き出された電源配線である負極線1bに接続される。負極線1bは、ブリッジ回路11及びコンデンサ回路12の他端に第2電位を与える。第2電位は第1電位よりも低い電位である。このため、第1電位を上位電位、第2電位を下位電位とも呼ぶ。第4端子16は、パワーモジュール10の内部において、第1のスイッチング素子11aと第2のスイッチング素子11bとの接続点に接続されている。また、第4端子16は、負荷装置4に接続される。
第1端子13は、パワーモジュール10の内部において、コンデンサ12aとコンデンサ12bとの接続点である中性点12dに接続されている。また、上述のように、第1端子13は、パワーモジュール10の外部に配されたコンデンサ12cの一端に接続されている。コンデンサ12cは、ノイズ除去用のコンデンサである。また、コンデンサ12cは、コンデンサ12a及びコンデンサ12bと共に、いわゆるYコンデンサとして動作し、コモンモードノイズの低減に効果的である。以下、コンデンサ12cを符号無しで他のコンデンサと区別する場合には、「第3のコンデンサ」と呼ぶ。
パワーモジュール10及びコンデンサ12cに加え、電力変換装置100は、ブリッジ回路11における第1のスイッチング素子11a及び第2のスイッチング素子11bのオンオフ動作を制御する駆動制御回路3を備える。駆動制御回路3は、第5端子17に接続される。駆動制御回路3から出力される駆動信号は、第5端子17を介して第1のスイッチング素子11aと第2のスイッチング素子11bとに入力される。
第3端子15と第4端子16との間には、負荷装置4が接続される。負荷装置4の一例は、回転電機である。
次に、実施の形態1に係る電力変換装置100の動作を説明する。駆動制御回路3は、駆動制御回路3の外部から与えられる電圧指令に基づき、第1のスイッチング素子11aと、第2のスイッチング素子11bとを駆動する駆動信号を生成する。生成された駆動信号は、第5端子17を介して第1のスイッチング素子11a及び第2のスイッチング素子11bに与えられる。このとき、第1のスイッチング素子11a及び第2のスイッチング素子11bは、それぞれがオンオフ動作を行う。第1のスイッチング素子11a及び第2のスイッチング素子11bのオンオフ動作により、負荷装置4には、ブリッジ回路11から、一定もしくは可変の電圧であり、一定もしくは可変の周波数である擬似正弦波が印加される。このようにして、負荷装置4は駆動される。
次に、実施の形態1に係る電力変換装置100を図1のように構成したことによる効果について説明する。
背景技術の項でも説明したが、パワーモジュール10に搭載された各スイッチング素子のスイッチング動作によって、ブリッジ回路11には、サージ電圧及びノイズが発生する。ところが、パワーモジュール10に発生するサージ電圧の大きさ及び周波数、並びに、ノイズの大きさ及び周波数は、負荷装置4の種類、定格又は用途に依存するため、まちまちである。加えて、パワーモジュール10に内蔵されたコンデンサは交換が容易ではない。特にコンデンサが樹脂で覆われた構造のパワーモジュール10では、コンデンサ回路12の交換が困難な場合が多い。このため、パワーモジュール10に内蔵されているコンデンサを、負荷装置4の種類、定格及び用途に応じて汎用的に活用することは難しい。
この点、実施の形態1に係る電力変換装置100では、第3のコンデンサであるコンデンサ12cがパワーモジュール10の外付けとされ、パワーモジュール10に設けられた外部接続用端子である第1端子13にコンデンサ12cが接続され、コンデンサ12cを介してアース電位22がコンデンサ12aとコンデンサ12bとに付与されるように構成されている。この構成により、コンデンサ12a,12b,12cによって構成されるノイズ抑制回路において、ノイズをフィルタリングするフィルタ周波数をパワーモジュール10の外部で調整することができる。これにより、電力変換装置100におけるノイズの低減効果を高めることが可能となる。
また、実施の形態1に係る電力変換装置100では、アース電位22に対してコンデンサ12aとコンデンサ12cとが直列に接続され、また、アース電位22に対してコンデンサ12bとコンデンサ12cとが直列に接続される構成となる。すなわち、実施の形態1に係る電力変換装置100では、アース電位22に対してコンデンサが2直列の構成になるため、素子耐圧の確保が容易となり、コスト及びサイズの低減につながるという効果がある。
また、実施の形態1に係る電力変換装置100によれば、サージ抑制及びノイズ低減のために内蔵されたコンデンサ12a,12bを活用した上で、コンデンサ12a,12bの中性点に接続される第1端子13を外部接続用端子として設け、パワーモジュール10の外部に新たにコンデンサ12cを配置して外部接続用端子である第1端子13に接続しているので、パワーモジュール10に設けるYコンデンサの機能を効果的に構成することが可能となる。
更に、実施の形態1に係る電力変換装置100によれば、コンデンサ12cのみを外部接続としているので、コンデンサ12a,12bをパワーモジュール10に内蔵することでサージ電圧及びノイズの低減を図るという従来の特徴を活かしつつ、新たに付加する部品の数を少なくして、サージ電圧及びノイズの低減効果を高めることが可能となる。
更に加えて、実施の形態1に係る電力変換装置100によれば、パワーモジュール10の内部でコンデンサをアース電位22に接続した場合に比べて、小型化が可能となる。アース電位22を付与するための部位をパワーモジュール10の内部に設ける場合、他電位との絶縁距離を設ける必要があるため、パワーモジュール10のサイズが大きくなる。本実施の形態を用いれば、パサーモジュール内部にアース電位を付与する部位とその周囲との絶縁空間とを設ける必要がなくなるので、パワーモジュール10の小型化にも効果がある。
なお、図1では、単一のコンデンサ12cを配置しているが、低減したいノイズ成分が複数の周波数帯に渡って存在する場合、複数のコンデンサ12cを並列に配置してもよい。接続線24には寄生インダクタンスがあり、当該寄生インダクタンスの成分をLとし、コンデンサ12cの静電容量をCとすれば、共振周波数fは、f=1/2π√(LC)で表すことができる。複数のコンデンサ12cを配置し、複数のコンデンサ12cの静電容量Cを選ぶことにより、共振周波数を複数にして、それぞれの周波数成分のノイズを低減することが可能となる。
また、実施の形態1では、スイッチング素子を有するスイッチング回路の一例として、第1のスイッチング素子11a及び第2のスイッチング素子11bを有した上下アームで構成されるブリッジ回路11を用いて説明したが、1つのスイッチング素子のみを用いてブリッジ回路11を構成してもよい。
また、実施の形態1では、パワーモジュール10が一相の上下アームを備える構成を開示したが、単相もしくは三相の上下アームといった複数の上下アームを備えていてもよい。なお、これらの構成の場合、コンデンサ回路12は、複数の上下アームのそれぞれに対して設ける必要はなく、全体のブリッジ回路11に1つのコンデンサ回路12を設ける構成でよい。
また、実施の形態1に係る電力変換装置100は、各スイッチング素子に逆並列に接続されたダイオードを備えているが、当該ダイオードはスイッチング素子に内蔵されているボディダイオードで代用してもよいし、ダイオード自体を備えていなくてもよい。
また、実施の形態1では、直流電圧源1の正極と負極との間にスイッチング回路が接続される場合について説明したが、回路全体ではなく、一部のスイッチング回路に適用することもできる。
実施の形態2.
図2は、実施の形態2に係る電力変換装置の構成例を示す回路図である。実施の形態2に係る電力変換装置100Aは、図1に示す実施の形態1に係る電力変換装置100において、外付けされていたコンデンサ12cをパワーモジュール10の内部に配置したものである。これにより、実施の形態2に係るパワーモジュール10では、外部接続用端子である第1端子13はアース電位接続用端子として使用される。また、パワーモジュール10の内部では、コンデンサ12a,12b,12cがY型に接続されたコンデンサ回路12Aが構成される。また、パワーモジュール10の外部では、接続線24によって第1端子13にアース電位22が付与される。なお、その他の構成及び動作については、図1に示す実施の形態1の構成と同一又は同等であり、同一又は同等の構成部には同一符号を付して重複する説明は省略する。
次に、実施の形態2に係る電力変換装置100Aを図2のように構成したことによる効果について説明する。
まず、実施の形態2に係る電力変換装置100Aでは、コンデンサ12cをパワーモジュール10の内部に配置することとしたので、実施の形態1のパワーモジュール10に比べて、パワーモジュール10内の回路における配線インダクタンスを小さくすることができる。これにより、サージ電圧及びノイズの発生を実施の形態1よりも小さくすることができる。
なお、実施の形態2の構成においても、コンデンサ12cの数は1つではなく、複数設けてもよい。また、複数のコンデンサ12cを設ける場合、アース電位接続用端子である第1端子13は、1つであっても複数であってもよい。第1端子13が1つの場合、複数の接続線24を設ける必要がないという効果がある。また、第1端子13が複数の場合、第1端子13のそれぞれに接続されるコンデンサ12cの静電容量を変更することなく、接続線24の長さを調整することにより、共振数波数を変更することができるという効果がある。
実施の形態3.
実施の形態3では、ノイズ抑制回路を構成するコンデンサ12a,12b,12cの静電容量について、図3を参照して説明する。図3は、実施の形態3に係る電力変換装置の説明に供する図である。図3に示す回路は、図1に示したものと同一であるが、正極線1aに存在し得る寄生インダクタンス20aと、負極線1bに存在し得る寄生インダクタンス20bと、を示した点が図1との相違点である。なお、その他の構成については、図1に示す実施の形態1と同一であり、同一の構成部には同一符号を付して重複する説明は省略する。
まず、コンデンサ12a,12b,12cの静電容量Cを選択する場合、漏れ電流の規制値に伴う上限値以下とする必要がある。以下、その理由について説明する。
まず、上述したように、コンデンサ12a,12b,12cの静電容量Cは、抑制したい周波数fに合わせて、f=1/2π√(LC)となるものを選択する。ここで、Lはコンデンサ回路12及びコンデンサ12cを含むノイズ抑制回路の寄生インダクタンス成分である。周波数fが低ければ、静電容量Cを大きくすることで対応できるが、静電容量Cが大きくなるとアースへの漏れ電流が増大する。漏れ電流の量は安全規格で規制されている。よって、例えば漏れ電流の規制値をIleak[A]とし、ノイズの電圧をV[V]とすると、C≦Ileak/(V・2πf)を満足するようにCを選択する必要があり、C=Ileak/(V・2πf)が上限値となる。なお、選択したいCがすでに上限値以上である場合は上限値を選択することで、最大の効果が得られる。すなわち、選択したいCが、C>Ileak/(V・2πf)の関係にある場合には、C=Ileak/(V・2πf)を満足するCを選択することにより、漏れ電流の規制を達成しつつ、ノイズを低減させることが可能となる。
次に、正極線1a及び負極線1bとの整合について説明する。正極線1a及び負極線1bとの整合とは、具体的には、以下のように構成することにある。なお、以下では、アース電位22を「アース電位(E)」、正極線1aを「Pライン」、負極線1bを「Nライン」、直流電圧源1を「電源」と表記している。
Pラインとコンデンサ回路12とコンデンサ12cとアース電位(E)とを結ぶ経路のインピーダンスZ1を、アース電位(E)と電源とPラインとを結ぶ経路のインピーダンスZ2よりも小さくし、且つ、当該Z1を、アース電位(E)と電源とNラインとを結ぶ経路のインピーダンスZ3よりも小さくする。
上記のように構成する理由について説明する。ブリッジ回路11はノイズ源となるが、規格を満たす観点、及び他の装置への影響を抑制する観点とにより、電源にノイズが入らないようにすべきである。上記のように構成すれば、電源につながる各経路のインピーダンスよりも、ノイズ抑制回路を含む経路のインピーダンスが小さくなるので、ノイズはノイズ抑制回路を含む経路の方に流れ易くなり、電源側に向かうノイズ量が小さくなり、電源への影響が低減されるという効果が得られる。
実施の形態4.
実施の形態4では、第1のスイッチング素子11a及び第2のスイッチング素子11bを形成する素材について説明する。ブリッジ回路11に用いられる第1のスイッチング素子11a及び第2のスイッチング素子11bとしては、珪素(Si)を素材とする半導体スイッチング素子(以下「Si素子」と表記)が一般的であるが、近年注目されている炭化珪素(SiC)を素材とする半導体スイッチング素子(以下「SiC素子」と表記)を用いてもよい。
SiC素子は、Si素子と比較して、熱伝達率が大きい、高温での動作が可能といった優れた特性を持っている。第1のスイッチング素子11a及び第2のスイッチング素子11bとしてSiC素子を用いることでSiC素子の恩恵を受けることができる。すなわち、SiC素子は導通損失が小さいことから、ブリッジ回路11での損失を低減でき、第1のスイッチング素子11a及び第2のスイッチング素子11bを内蔵したパワーモジュール10の発熱を抑制できるという効果が得られる。
なお、SiC素子は、Si素子よりもバンドギャップが大きいという特性を捉えて、ワイドバンドギャップ半導体と称される半導体の一例である。このSiC素子以外にも、例えば窒化ガリウム系材料、又はダイヤモンドを用いて形成される半導体もワイドバンドギャップ半導体に属しており、それらの特性もSiCに類似した点が多い。したがって、SiC以外の他のワイドバンドギャップ半導体を用いる構成も、本発明の要旨を成すものである。
また、このようなワイドバンドギャップ半導体によって形成されたスイッチング素子は、耐電圧性が高く、許容電流密度も高いため、スイッチング素子の小型化が可能であり、これら小型化されたスイッチング素子を用いることにより、これらの素子を搭載したパワーモジュールの小型化が可能となる。
また、ワイドバンドギャップ半導体によって形成されたスイッチング素子は、耐熱性も高いため、ヒートシンクといった冷却機構を必要とするスイッチング素子の場合、冷却機構の小型化が可能となり、スイッチング素子を搭載したパワーモジュールの更なる小型化が可能になる。
一方、スイッチング速度の増加は効率を高めるという観点では効果的ではあるものの、SiC素子を駆動する際にコレクタ−エミッタ電圧の時間変化量である「dv/dt」と、コレクタ電流の時間変化量である「di/dt」が急峻になるため、ノイズが増加するという問題点が生ずる。
この問題点に対し、上述した実施の形態1から3に示されるパワーモジュール10を用いれば、パワーモジュール内の配線インダクタンスを小さくすることができ、また、パワーモジュール内で発生したノイズを効果的にアース電位に落とすことができる。このため、実施の形態1から3に示されるパワーモジュール10は、SiC素子が搭載されたパワーモジュールに対して有効に作用し、今後のトレンドに柔軟に対応可能な技術の1つを成すと言っても過言ではない。
なお、以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 直流電圧源、1a 正極線、1b 負極線、3 駆動制御回路、4 負荷装置、10 パワーモジュール、11 ブリッジ回路、11a 第1のスイッチング素子、11b 第2のスイッチング素子、11c,11d 電極、12,12A コンデンサ回路、12a,12b,12c コンデンサ、12d 中性点、13 第1端子、14 第2端子、15 第3端子、16 第4端子、17 第5端子、20a,20b 寄生インダクタンス、22 アース電位、24 接続線、100,100A 電力変換装置。

Claims (8)

  1. スイッチング素子を有するスイッチング回路と、前記スイッチング回路に並列に接続され、第1のコンデンサと第2のコンデンサとを直列に接続したコンデンサ回路と、前記コンデンサ回路の中性点に接続される外部接続用端子と、を備えたパワーモジュールと、
    一端が前記外部接続用端子に接続され、他端がアース電位に接続される第3のコンデンサと、
    を備えたことを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記第3のコンデンサは、複数のコンデンサからなることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. スイッチング素子を有するスイッチング回路を備えたパワーモジュールであって、
    第1のコンデンサと、
    前記第1のコンデンサに直列に接続される第2のコンデンサと、
    一端が前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサとの接続点に接続される第3のコンデンサと、
    前記第3のコンデンサの他端が接続される外部接続用端子と、
    を備えたことを特徴とするパワーモジュール。
  4. 前記第3のコンデンサは、複数のコンデンサからなることを特徴とする請求項3に記載のパワーモジュール。
  5. 請求項3又は4に記載のパワーモジュールを備え、
    前記外部接続用端子がアース電位に接続される
    ことを特徴とする電力変換装置。
  6. 前記パワーモジュールには、前記外部接続用端子が複数設けられていることを特徴とする請求項1、2又は5に記載の電力変換装置。
  7. 前記スイッチング素子は、ワイドバンドギャップ半導体で形成されていることを特徴とする請求項1、2、5又は6に記載の電力変換装置。
  8. 前記ワイドバンドギャップ半導体は、炭化珪素、窒化ガリウム系材料、又はダイヤモンドを用いた半導体であることを特徴とする請求項7に記載の電力変換装置。
JP2017535109A 2017-02-21 2017-02-21 電力変換装置及びパワーモジュール Active JP6195691B1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2017/006313 WO2018154624A1 (ja) 2017-02-21 2017-02-21 電力変換装置及びパワーモジュール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6195691B1 true JP6195691B1 (ja) 2017-09-13
JPWO2018154624A1 JPWO2018154624A1 (ja) 2019-02-28

Family

ID=59854922

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017535109A Active JP6195691B1 (ja) 2017-02-21 2017-02-21 電力変換装置及びパワーモジュール

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6195691B1 (ja)
CN (1) CN110121835A (ja)
WO (1) WO2018154624A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112262524A (zh) * 2018-06-20 2021-01-22 三菱电机株式会社 功率转换装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006136058A (ja) * 2004-11-02 2006-05-25 Toshiba Corp ノイズフィルタ
JP2011238906A (ja) * 2010-04-14 2011-11-24 Denso Corp 半導体モジュール
JP2014187834A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Toyota Motor Corp 回転電機及び回転電機駆動装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004274161A (ja) * 2003-03-05 2004-09-30 Tdk Corp ノイズ抑制回路
KR101543039B1 (ko) * 2009-10-26 2015-08-10 현대자동차주식회사 임피던스 매칭법을 이용한 인버터 커패시터 모듈의 회로 구성방법
CN103238269B (zh) * 2010-12-01 2015-06-24 株式会社安川电机 电力变换装置
CN103414316B (zh) * 2013-08-07 2016-09-28 华进半导体封装先导技术研发中心有限公司 一种带电源噪声隔离的芯片封装结构

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006136058A (ja) * 2004-11-02 2006-05-25 Toshiba Corp ノイズフィルタ
JP2011238906A (ja) * 2010-04-14 2011-11-24 Denso Corp 半導体モジュール
JP2014187834A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Toyota Motor Corp 回転電機及び回転電機駆動装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112262524A (zh) * 2018-06-20 2021-01-22 三菱电机株式会社 功率转换装置
EP3813244A4 (en) * 2018-06-20 2021-08-04 Mitsubishi Electric Corporation ELECTRIC POWER CONVERTER
US11374504B2 (en) 2018-06-20 2022-06-28 Mitsubishi Electric Corporation Electric power converter
CN112262524B (zh) * 2018-06-20 2024-02-13 三菱电机株式会社 功率转换装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN110121835A (zh) 2019-08-13
JPWO2018154624A1 (ja) 2019-02-28
WO2018154624A1 (ja) 2018-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Morya et al. Wide bandgap devices in AC electric drives: Opportunities and challenges
JP6261769B2 (ja) 電力変換装置および電力用半導体モジュール
EP3095181B1 (en) Bi-directional dc-dc converter
CN109417354B (zh) 三电平逆变器
US10090753B1 (en) Power conversion device and power conversion system
JPWO2012098632A1 (ja) スイッチング電源装置
JP2014165949A (ja) 電力変換装置
JPWO2013136415A1 (ja) 電力変換装置
JP2018085798A (ja) 電力変換装置
JP6195691B1 (ja) 電力変換装置及びパワーモジュール
JP2018161024A (ja) 電力変換装置及び電力変換システム
WO2021049091A1 (ja) 電力変換装置、鉄道車両電気システム
CN107800305B (zh) 电力转换装置
US11374485B2 (en) Filter unit and frequency inverter
CN104518681A (zh) 电力变换装置
JP2015053835A (ja) ノイズフィルタ
JP6806426B2 (ja) ゲート駆動装置及びそれを備えた電力変換装置
JP6448759B1 (ja) 電力変換装置
JPWO2017043611A1 (ja) パワーデバイス
JP5840514B2 (ja) 漏れ電流抑制回路
JP6563081B1 (ja) 電力変換装置
JP6818836B1 (ja) 電力変換装置
JP5899947B2 (ja) パワー半導体モジュールおよび電力変換装置
JP6173528B1 (ja) 電力変換器
JP2017195710A (ja) 電力変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170629

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20170629

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20170713

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170718

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170815

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6195691

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250