JP6195473B2 - 車両用シートのクッション材構造 - Google Patents

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Description

本発明は、二輪車、すなわち陸上のオートバイ、スクーターや、雪上のスノーモービル、水上バイク用のシートを含み、また三輪バギー車等や跨座式乗物、或いは建機シートに関する乗物用シートを含む車両用シートのクッション材構造に関する。
自動二輪車等に配設される車両用シートとして、ボトムプレート上にクッション材が載置されるとともに表皮材で被覆されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、特許文献1に記載のクッション材は中実であり、かつ、その下面はボトムプレートの上面形状に対応した形状に形成され、該ボトムプレートの上面に密接している。
特開2007−314021号公報
ところで、車体軽量化の観点から、以前より車両用シートの軽量化が望まれており、そのための一つの方法として、例えばクッション材を薄型化することが考えられていた。しかしながら、単にクッション材を薄型化してしまうと全体として撓みにくくなってしまい、乗り心地が良くない場合がある。
本発明の課題は、安定した乗車性能を維持しつつ、車両用シートの軽量化を可能とする車両用シートのクッション材構造を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
車体に設けられたボトムプレートの上面に支持されるクッション材を備えた車両用シートのクッション材構造において、
前記ボトムプレートには、前記車体に対向する位置に開口が形成されているとともに、前記ボトムプレートの前後に亘って配置された複数の補強部が形成され、
前記ボトムプレートにおける前記開口の周囲は、ビード形状になっており、当該開口の周囲のビード形状は、前記複数の補強部と連続的に形成されており、
前記クッション材における前記開口に対向する位置には空間部が形成されていることを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の車両用シートのクッション材構造において、
前記空間部の下端部は開放していることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の車両用シートのクッション材構造において、
前記クッション材には、前記開口に対向する位置に設けられた空間部の前後にも空間部が設けられていることを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の車両用シートのクッション材構造において、
複数の前記空間部間にある壁部と、前記開口の周囲とが対向していることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用シートのクッション材構造において、
前記複数の補強部はビード形状になっており、これら複数の補強部のうち前記開口に近接して配置された補強部は、前記開口の周囲のビード形状と一体に形成されていることを特徴としている。
ここで、ボトムプレートには、例えば車体の燃料タンクに設けられている固定部材や、車体の後方に設けられている位置決め用の係合部などを露出するために、開口が形成されている。この開口付近は、車両用シートを支持する際に直接関係のない部分である。したがって、請求項1に記載の発明のように、クッション材における開口に対向する位置に空間部を形成したとしても、車両用シートの安定性が維持され、安定した乗車性能も維持することができる。また、空間部を形成することによって車両用シートの軽量化も図ることができる。
また、ボトムプレートにおける前記開口の周囲がビード形状になっているので、開口の周囲の剛性を高めることができ、開口の周囲の安定性を確保することができる。
空間部が閉塞している場合、その閉塞部分によって周方向の変形が規制され、クッション材の撓みが抑制されてしまうおそれがある。しかしながら、請求項2記載の発明のように空間部の下端部が開放していれば周方向の変形の自由度が高まり、クッション材をより撓ませることが可能となる。
請求項3記載の発明によれば、開口に対向する位置に設けられた空間部の前後にも空間部が設けられているので、車両用シートの支持に直接関係のない開口付近に複数の空間部を配置することができ、より軽量化を図ることができる。
請求項4記載の発明によれば、複数の空間部間にある壁部と、開口の周囲とが対向しているので、開口の周囲が壁部によって支持されることになり、開口の周囲の安定性を確保することができる。
車両用シートを示す側面図である。 車両用シートを示す断面図である。 車両用シートの部分拡大断面図である。 ボトムプレートを示す斜視図である。 ボトムプレートを示す平面図である。 クッション材を示す底面図である。 図1に示す車両用シートの側断面図である。 図7に示すA−A断面図である。 図7に示すB−B断面図である。 図7に示すC−C断面図である。 図7に示すD−D断面図である。 図7に示すE−E断面図である。 図7に示すF−F断面図である。 図7に示すG−G断面図である。 図7に示すH−H断面図である。 クッション材の凹部の配列を示す説明図である。 ボトムプレートの各部と凹部との位置関係を示す説明図である。 クッション材の撓んでいない状態を説明する図である。 クッション材の撓んだ状態を説明する図である。 ボトムプレートの前部側における開口近傍の概略構成を示す断面図である。 ボトムプレートの前部側における開口近傍の一部分を破断させた斜視図である。 ボトムプレートの後部側における開口近傍の一部分を破断させた斜視図である。 ボトムプレートの後部側における開口近傍の概略構成を示す断面図である。 クッション材の変形例を示す側断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1において符号1は、本発明に係るクッション材構造を備えた車両用シートを示す。本実施の形態の車両用シート1は、自動二輪車に用いられるものとする。
なお、車両用シートとは、本実施の形態のように自動二輪車だけに適用されるものではなく、二輪車、すなわち陸上のオートバイ、スクーターや、雪上のスノーモービル、水上バイク用のシートを含み、また三輪バギー車等や跨座式乗物、或いは建機シート、或いは四輪車に関する乗物用シートをも含むものとする。
また、前記車両用シート1は、前記自動二輪車の車体2に設けられるボトムプレート10と、このボトムプレート10の上面に支持されるクッション材20と、前記ボトムプレート10および前記クッション材20を被覆する表皮材3と、を備える。すなわち、前記車両用シート1は、前記ボトムプレート10上に前記クッション材20が支持されるとともに前記表皮材3で被覆されてなる。
なお、前記ボトムプレート10が固定される前記車体2の部位は、具体的には、前記車体2の上部に取り回されるシートレール2aと、前記車両用シート1の前方に位置する燃料タンク2bとを指している。
前記ボトムプレート10は、ポリプロピレンやポリ塩化ビニル等の樹脂材料を成形してなるものであり、前記自動二輪車の車体2の形状に対応した形状となるように成形され、該車体2に装着されている。
なお、本実施の形態のボトムプレート10は、例えばポリプロピレンを材料としたものであり、前記自動二輪車の車体2に固定するため、特に硬質とされている。また、前記ボトムプレート10に対しては、前記自動二輪車の車体2に固定するのに必要な金具等が取り付けられていてもよい。
前記クッション材20は、柔軟フォーム材、例えばウレタンフォーム,ポリプロピレンフォーム,ポリエチレンフォームから形成されている。なお、本実施の形態のクッション材20としては、例えばウレタンフォームが採用されている。
また、前記クッション材20は、前記ボトムプレート10の上面に支持されるため、このクッション材20の下面の形状は、前記ボトムプレート10の上面の形状が反映されたものとなっている。これによって、前記クッション材20を、前記ボトムプレート10の上面によって安定的に支持することができる。また、前記ボトムプレート10と前記クッション材20とが互いに接する面、すなわち、前記ボトムプレート10の上面と前記クッション材20の下面はそれぞれ基準面10a,20aとされている。
また、前記クッション材20は、前記自動二輪車を運転する乗員が座る部分の上面が、側面視において他の部分よりも低くなるように形成されている。この部分は、前記車両用シート1の前後方向に沿った該車両用シート1の幅方向中心部C2のうち最も低い位置1aとされている。また、前記最も低い位置1a付近は、前記自動二輪車を運転する乗員の坐骨位置にも対応する部分であり、前記車両用シート1のうちで最も乗員による荷重がかかる最大荷重部とされる。
前記表皮材3は、前記車両用シート1の座面を構成し、乗員に接触する部分であり、ポリプロピレンやポリ塩化ビニル等の樹脂材料を成形してなる。なお、本実施の形態の表皮材3は、例えばポリプロピレンを材料とした軟質のものが採用されている。
前記表皮材3の端末3aは、図3に示すように、前記ボトムプレート10の裏面側へと折り込まれ、このボトムプレート10の裏面に、ステープル4によって固定されている。
なお、前記表皮材3の端末3aとは、該表皮材3の全周縁を指している。したがって、この表皮材3の端末3aは、前記ボトムプレート10の全周縁にわたって固定される。
次に、前記ボトムプレート10について、より詳細に説明する。
前記ボトムプレート10は、該ボトムプレート10の幅方向中央部C1と交差し、少なくとも一部が前記車両用シートの前後方向に対して斜めに配置される斜辺として構成された複数の補強部11…を有する。つまり、前記複数の補強部11…は、単に前記ボトムプレート10の縦横(前後左右)に配置されるのではなく、斜めに配置される部分を有することで、前後方向および左右方向に対する剛性を得ようとするものである。
また、前記補強部11は、前記ボトムプレート10の裏面において突出するとともに、該ボトムプレート10の表面において凹むようにして形成されたビード形状となっている。つまり、この補強部11は、図2,図10等に示すように断面凹型に形成されており、前記ボトムプレート10の上面から下方に折り返されて形成される一対の側壁部11b,11bと、これら一対の側壁部11b,11bの下端部間に架け渡されて一体形成される底部とを備える。さらに、前記ボトムプレート10の上面から下方に折り返される角の部分は、折返し段部11aとされており、前記補強部11のうちでも剛性の高い部位とされている。
なお、前記ボトムプレート10の表面とは、該ボトムプレート10の上面と、該ボトムプレート10の全周縁にわたって設けられるとともに前記ボトムプレート10の上面よりも前記車体2側に折り曲げられるようにして形成された段差部14b(後述する)の表面側の部分を含むものである。一方、前記ボトムプレート10の裏面とは、前記ボトムプレート10の表面に対する裏面であり、前記ボトムプレート10の下面および前記段差部14bの裏面側を含むものである。
このような補強部11によれば、前記ボトムプレート10に対して凹凸形状を形成でき、該ボトムプレート10の剛性を向上できる。さらに、前記ボトムプレート10の表面が部分的に凹んだ状態で補強できるため、例えば表面が部分的に突出する状態で補強する場合に比して、前記ボトムプレート10の上面に支持される前記クッション材20の撓みを抑制しないので、乗員に対して快適な座り心地を提供できる。
なお、本実施の形態においては、前記補強部11は断面凹型に形成されるものとしたが、これに限られるものではなく、リブのような突出形状として、前記ボトムプレート10の裏面に備えられるものとしてもよい。
また、前記ボトムプレート10は、図4,図5,図7等に示すように、該ボトムプレート10の裏面に、互いに間隔をあけて設けられるとともに、前記車体2側に固定される複数のマウント部12…を有する。
前記マウント部12とは、前記車体2に固定される部位そのものを指すと同時に、当該部位に取り付けられるゴム等の弾性部材および当該弾性部材が取り付けられる部位を指すものとする。
また、図8,図9,図13,図14に示すように、この弾性部材は突起状の差込部を備えており、前記ボトムプレート10に形成された差込孔に、該差込部を差し込んで嵌合させることによって前記ボトムプレート10に固定されている。なお、例えば溶着等により、前記弾性部材を、前記ボトムプレート10の底面に固定してもよいものとする。
また、前記マウント部12の弾性部材の中央付近にはボルト孔が形成されており、このボルト孔から挿入されたボルトによって前記ボトムプレート10を前記車体2のシートレール2aに固定できるようになっている。
なお、前記シートレール2aまでの間隔が長い部分については前記ボトムプレート10の裏面に脚部12aを一体形成し、この脚部12aの先端に前記マウント部12の弾性部材を固定する。つまり、前記マウント部12は、この脚部12aも含んで構成される。
なお、前記脚部12aは、前記ボトムプレート10の表面において凹むようにして形成されている。すなわち、前記脚部12aは、前記ボトムプレート10の表面において凹む凹部12bを備えるものとする。
さらに、本実施の形態の複数のマウント部12…は、前記ボトムプレート10の裏面の8箇所に、左右対称的に配置されている。横一列に並ぶ一対のマウント部12,12が、前記ボトムプレート10の前後方向にわたって4列配置された状態となっている。
なお、前記複数のマウント部12…のうち前記ボトムプレート10の前端部(前から1列目)に設けられるマウント部12,12は、図7に示すように、前記車体2の燃料タンク2bに当接している。これら1列目のマウント部12,12は、前記燃料タンク2bに対してボルト固定されないし、前記シートレール2aに対しては固定されない。
そして、前記補強部11は、互いに離間する前記複数のマウント部12,12間に配置されている。また、本実施の形態において前記補強部11は、図4,図5に示すように、前記ボトムプレート10に対して複数設けられている。そして、前記ボトムプレート10は、前記複数の補強部11…同士が交差してなる交差部13をさらに有する。つまり、前記複数の補強部11…を交差させて、これら複数の補強部11…を他方向に配置することができる。そして、前記複数の補強部同士を交差させない場合に比して、前記ボトムプレートの剛性を向上できる。
なお、本実施の形態の複数の補強部11…は、他方向に配置されるにあたって左右対称になるように配置されている。
また、本実施の形態において、前記交差部13は、前記ボトムプレート10に対して複数設けられている。
さらに、前記複数の交差部13,13のうち一方の交差部13の表面側には、該交差部13における剛性の向上を図るための補強リブ13aが一体形成されている。
前記複数の交差部13,13は、前記ボトムプレート10の幅方向中央部C1に配置されており、前記ボトムプレート10のうち特に荷重のかかりやすい幅方向中央部C1の剛性を向上できるようになっている。
また、前記複数の交差部13,13は、前記ボトムプレート10の最も低い位置1aを避けて配置されている。すなわち、前記ボトムプレート10の最も低い位置1aは、上述のように乗員荷重が大きくかかる最大荷重部でもある。一方、前記交差部13は、前記ボトムプレート10において剛性が向上された部位である。したがって、前記乗員荷重が大きくかかる部位と、前記交差部13によって剛性向上された部位とが重ならないように配置されることになる。これによって、乗員が当たり感を強く感じることを抑制できるので、乗員に対して快適な座り心地を提供できる。
なお、本実施の形態においては、図5に示すように、前記複数の交差部13,13のうち前方に位置する交差部13は、前から2列目のマウント部12,12と3列目のマウント部12,12との間に位置している。一方、前記最大荷重部である最も低い位置1aは、前から1列目のマウント部12,12と2列目のマウント部12,12との間に位置しており、前記交差部13は、この最大荷重部である最も低い位置1aを避けて配置された状態となっている。
また、前記ボトムプレート10は、前記車体2側に突出し、該車体2に対して固定される一対の突出部15,15を有する。これら一対の突出部15,15は、前記2列目のマウント部12,12近傍に配置されている。
これら一対の突出部15,15は、前記ボトムプレート10の表面において凹むようにして形成されている。すなわち、前記一対の突出部15,15のそれぞれは、前記ボトムプレート10の表面において凹む凹部15aを備えるものとする。
また、前記ボトムプレート10は、2列目のマウント部12,12近傍から曲がっている。2列目のマウント部12,12よりも後方の部分を主面部101とし、2列目のマウント部12,12よりも前方の部分を副面部102とすると、主面部101の前方に配置された副面部102は主面部101に対して上方に向けて傾いている。主面部101と副面部102との間の曲がった部分を曲部103とする。
図9に示すように、ボトムプレート10における曲部103の裏面には、2列目のマウント部12,12の間に配置され左右方向に延在するリブ104が設けられている。
また、2列目のマウント部12,12の近傍においては、補強部11,11が配置されているが、図5に示すように補強部11,11は後方に向かって凸となる上面視V字形状となっている。そして、このV字形状をなす補強部11,11の部分においては、その両端部が2列目のマウント部12,12に近接している。これにより、2列目の左右のマウント部12,12の間に配置された上面視V字状のビード(補強部11,11)が形成されることになる。
また、図5,図9に示すように、ボトムプレート10における曲部103の左右方向で対向する部分には、上下方向に延在する壁部105,105が前後方向に沿って形成されている。具体的には壁部105,105は垂直に形成されており、その下端部が段差部14bに連続している。
また、ボトムプレート10の前部及び後部であって車体2に対向する位置には、開口17,18が形成されている。
前端部側の開口17は、図20及び図21に示すように、車体2の燃料タンク2b上に設けられた係止部200との干渉を防止するためのものである。例えば車両用シート1上に人が乗った際に、クッション材20とともにボトムプレート10も撓むことも想定される。ボトムプレート10が撓んだとしても、車体2側の係止部200との干渉を防止できるように、開口17の大きさは設定されている。
後端部側の開口18には、図22及び図23に示すように、車体2と係合する係合部18aが形成されている。なお、係合部18aは、開口18の前部から後方に向かって延在する突出片である。この係合部18aは、車体2に設けられた被係合部201に係合するようになっている。
前記ボトムプレート10は、前記補強部11以外にも、このボトムプレート10の剛性を向上させるための手段を有する。
その一つとして、前記ボトムプレート10は、図3,図6〜図8に示すように、該ボトムプレート10の周縁に沿って設けられる周縁補強部14を有する。なお、前記ボトムプレートの周縁とは、該ボトムプレート10の全周縁を指している。つまり、このような周縁補強部14によって、前記ボトムプレート10の全周縁の剛性を向上できるようになっている。
また、図2〜図8に示すように、前記周縁補強部14は、より詳細には、前記ボトムプレート10のうち、乗員が座る位置に該当する部位の周縁に沿って設けられるメイン補強部14aと、前記メイン補強部14aを含む前記ボトムプレート10の全周縁にわたって設けられるとともに、前記表皮材3の端末が固定される段差部14bと、を備える。
なお、前記ボトムプレート10のうち、乗員が座る位置に該当する部位とは、前記自動二輪車を運転する乗員が座る部分(最も低い位置1a)よりも後方側である。すなわち、最も低い位置1aよりも前方は、前記燃料タンク2b上であるため、乗員が座る位置としては好ましくない。
したがって、前記メイン補強部14aは、前記ボトムプレート10のうち、前記最も低い位置1aよりも後方側に、該ボトムプレート10の縁部を取り囲むようにして設けられている。すなわち、前記メイン補強部14aによって前記ボトムプレート10のうち、乗員が座る位置に該当する部位の周縁に沿って剛性を特に向上できる。
一方、前記段差部14bは、前記メイン補強部14aよりも、さらに外側の縁部に配置されている。これによって、前記段差部14bによって前記メイン補強部14aを含む前記ボトムプレート10の全周縁の剛性を向上できるので、前記ボトムプレート10の引き上げ剛性も向上させることができる。すなわち、前記自動二輪車を引き起こす際に、前記ボトムプレート10の周縁部に指を引っかけて引き起こしても、前記自動二輪車の重みによって前記ボトムプレート10が変形することを抑制できる。
また、前記段差部14bは、図5に示すように、該段差部14bの段差を形成し、かつ前記表皮材3の端末3aの固定箇所を位置決めするための折曲部14cを有する。すなわち、前記ボトムプレート10の端末が、材料を折曲加工することによって段状に成形されている。この段状に形成された段差部14bのうち、前記ボトムプレート10の裏面側に入隅を形成する部分が前記折曲部14cとされている。そして、この折曲部14cに前記表皮材3の端末3aが前記ステープル4によって固定されている。
また、前記ボトムプレート10の剛性を向上させるための手段の一つとして、前記ボトムプレート10は、図4,図5,図13に示すように、補強凸部16を有する。
前記補強凸部16は、前記ボトムプレート10の中央部であって、かつ前記3列目のマウント部12,12に連結される前記複数の補強部11…によって囲まれた位置に設けられている。つまり、前記補強凸部16は、断面凹型に形成された前記補強部11に対する凸部として、前記複数の補強部11…に隣接して設けられている。なお、この補強凸部16は、前記ボトムプレート10の裏面において凹むようにして形成されている。
また、この補強凸部16の中央部の菱形凹部の表面側には、該菱形凹部における剛性の向上を図るための補強リブ16aが一体形成されている。
さらに、前記ボトムプレート10の剛性を向上させるための手段の一つとして、前記ボトムプレート10は、図6〜図8に示すように、様々な種類の凹凸形状部を有する。
様々な種類の凹凸形状部としては、例えば、前記ボトムプレート10の幅方向中心部C2に沿って断続的に形成された凸状部である帯状ビード19や、前記ボトムプレート10の前部側の開口17の周囲に形成された凹状部19a、前記ボトムプレート10の後端部側の前記交差部13を左右に横切る凹状部19b、ボトムプレート10の後部側の開口18の周囲に形成された凹状部19c等が挙げられる。凹状部19a,19cによって、開口17,18の周囲がビード形状になっている。
なお、本実施の形態の補強部11は、前記ボトムプレート10の幅方向中央部C1と交差し、少なくとも一部が前記車両用シート1の前後方向に対して斜めに配置される斜辺として構成されているとしたが、これに限られるものではなく、例えば前記ボトムプレート10の前後方向や左右方向に配置されるものでもよい。
次に、前記クッション材20について、より詳細に説明する。
前記クッション材20は、図2に示すように、空間部としての凹部21を備えるものである。なお、このクッション材20は、上述のようにウレタンフォーム等のような多孔質素材が用いられているため、製造段階で、発泡によって生じる無数の細孔を有する。前記凹部21は、これら無数の細孔とは異なるものであり、微小なものではなく、前記クッション材20に対して意図的に形成したものである。
前記凹部21は、前記クッション材20の裏面に形成され、前記ボトムプレート10側に開放した凹部である。
前記凹部21は、前記クッション材20に対して複数形成されている。そして、前記クッション材20に前記凹部21が形成されることによって、乗員が前記車両用シート1に乗車した際に前記クッション材20を前記ボトムプレート10側に撓みやすくすることができる。各凹部21の間における凹んでいない部分を壁部27とする。
また、前記凹部21は、下方から上方にかけて徐々に小さくなる形状となっている。具体的には、前記凹部21の内面は、前記クッション材20の基準面20aから上方に向かって凹んだ凹曲面となっている。これにより凹部21はドーム形状となっている。そして、前記複数の凹部21…の全てがこのように形成されているので、前記凹部21付近に荷重がかかった際に撓みやすくなる。さらに、前記クッション材20を成形する際に、前記凹部21と対照的な形状の型枠から取り外しやすいという利点もある。
また、凹部21の下端部の開放部の形状は、図6に示すように円形状となっている。なお、凹部21の開放部の形状は円形状に限らず、オーバル形状であってもよい。
また、前記複数の凹部21…は、前記クッション材20の幅方向中心部C3に、該クッション材20の前後方向に並んで配置されている。
すなわち、前記クッション材20の幅方向中心部C3は、乗員の荷重がかかりやすい部分である。このように荷重がかかりやすい前記クッション材20の幅方向中心部C3を、前記並んで配置された複数の凹部21…によって、該クッション材20の前後方向にわたって撓みやすくすることができる。
また、上述のように、前記ボトムプレート10の裏面の周囲には、前記車体2側に固定される複数のマウント部12…が、互いに間隔をあけて設けられているため、前記ボトムプレート10自体の剛性を向上できるようになっている。そして、前記クッション材20のうち、前記複数のマウント部12…の位置に対応する部位と、前記クッション材20の幅方向中心部C3に配置された複数の凹部21…との間に、他の凹部21が複数形成されている。つまり、前記複数のマウント部12…によって前記ボトムプレート10の剛性が高められた範囲内で、前記クッション材20に対して前記複数の凹部21…を形成できるので、前記ボトムプレート10によって前記クッション材20を安定的に支持しつつ、該クッション材20の撓みやすさをより向上できるようになっている。
なお、図6には、前記クッション材20のうち、前記複数のマウント部12…に対応する部分として、複数のマウント対応部位22…が示されている。
また、上述のように、前記ボトムプレート10の上面と前記クッション材20の下面はそれぞれ基準面10a,20aとされている。前記クッション材20の下面には、前記複数の凹部21…が形成されているため、前記複数の凹部21…を除いた面が、前記基準面20aとされている。したがって、前記クッション材20の裏面に前記複数の凹部21…が形成されていても、前記ボトムプレート10によって前記クッション材20を支持しやすくなる。
また、前記複数の凹部21…は、図6,図16に示すように、壁部27を介して格子状に配列されており、さらに、これら格子状に配列された複数の凹部21…は、前記クッション材20の前後方向に対して斜め向きに配置されている。
このように、前記複数の凹部21…が格子状に配列されているので、前記複数の凹部21…を、前記クッション材20の裏面の範囲内で整然と効率良く並べることができ、前記複数の凹部21…を多く形成できる。また、前記格子状に配列された複数の凹部21…が、前記クッション材20の前後方向に対して斜め向きに配置されていたとしても、前記複数の凹部21…を、前記クッション材20の裏面の範囲内で整然と効率良く並べることができるので、前記複数の凹部21…を多く形成できる。
さらに、このように斜め向きであることから、前後に隣り合う前記複数の凹部21…よりなる列のうち、一方の列の前記複数の凹部21…の位置と、他方の列の前記複数の凹部21…の位置とを左右にずらして配置することができる。つまり、千鳥状に配置することができる。これによって、例えば前記複数の凹部21…の大きさを大きくして前記クッション材20の撓み量向上を図ることができる。また、例えば前記複数の凹部21…同士の間隔を狭めて、より多くの凹部21を密に並べることが可能となる。
また、図17に示すように、ボトムプレート10の曲部103に対応する部分には凹部21aが設けられている。なお、図17においては曲部103を便宜上二点鎖線で示しているが、曲部103はある程度の領域を持って設けられている。本実施形態では、曲部103に対応する部分に設けられた凹部21aは、2つである場合を例示して説明したが、当該部分に設けられる凹部21aは少なくとも1つであればよい。また、この凹部21aの凹曲面の最も深い地点、つまり内面の頂点部分が曲部103上に配置されていることが好ましい。また、曲部103に対応する部分に設けられた2つの凹部21aは、上面視V字状のビード(補強部11,11)の両端部にそれぞれ重なっている。
また、曲部103上においては、乗員の坐骨が配置される場合が多い。このため、曲部103に対応する部分に設けられた2つの凹部21aは、乗員の坐骨に対向することとなる。
そして、曲部103に対応する部分に設けられた凹部21aの前後にも壁部27を介して凹部21b,21cが設けられている。前側の凹部21bは2つの凹部21aの間の前方に1つ配置されていて、後側の凹部21cは2つの凹部21aの間及び側方の後方に3つ配置されている。
ボトムプレート10の開口17,18に対応する部分には、凹部21b,凹部21dが設けられている。具体的には、ボトムプレート10の前部側の開口17に対応する部分には凹部21bが設けられている。この凹部21bはその前側略半分が開口17に重なっている。凹部21bの前後にも壁部27を介して凹部21e,21cが設けられている。そして、開口17の周囲と壁部27とが対向している。
他方、ボトムプレート10の後部側の開口18に対応する部分には凹部21dが設けられている。この凹部21dはその後部が開口18に重なっている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図18中、格子部分Kはクッション材20の各層の変形具合を示している。図18に示すように、乗員の乗車前であるとクッション材20は撓んでおらず、格子部分Kの各層もいずれも同じ大きさの通常の状態を維持している。
図19中、二点鎖線部は乗車前のクッション材20の状態を示している。図19に示すように乗員が乗車しクッション材20が撓むと、格子部分Kの通り、最下層から上層に向かうにつれて撓み量が小さくなっている。断面積の小さい壁部27に応力が集中するため、最下層部の方が上層部よりも撓み量が大きくなっている。
一般的に二輪車等の車両用シートにおいてはある程度の固さが実感できるくらいの方が乗り心地の良さを乗員に与えることができると言われている。このため、上層部以外の部分から撓むようにクッション材20が形成されていれば、上層部においては撓みにくくある程度の固さを乗員に印象づけることができる。他方、上層部以外の部分においては上層部よりも積極的に撓むことになるので、路面の凹凸による振動等をこの部分で吸収することができる。したがって、クッション材20を薄型にして車両用シートの軽量化を図ったとしても、安定した乗車性能を維持することができる。
そして、最下層部から撓むようにクッション材20が形成されているので、上層部から最も離れた最下層部から撓むことになる。したがって、最下層部の撓みに影響して上層部が変形してしまうことを抑制することができ、撓みに基づく乗り心地の低下を抑制することができる。
また、下方から上方にかけて徐々に小さくなる複数の凹部(空間部)21が最下層部を下端としてクッション材20に形成されているので、最下層部の断面積は上層部の断面積よりも小さくなる。これによって、最下層部では応力が集中されるために、より一層最下層部を撓みやすくすることができる。
また、凹部21を形成することでクッション材20が中抜きされるため、軽量化を図ることができる。
また、凹部21の下端部が開放しているので周方向の変形の自由度が高まり、最下層部をより撓ませることが可能となる。
また、凹部21の開放部の形状が円形状又はオーバル形状であるので、開放部の周縁に角部分がある場合よりも応力を分散することができ、破損を防止することができる。
また凹部21の内面が上方に向かって凹んだ凹曲面であるので、凹部21の内面が曲面となって応力を分散させることができ、破損を防止することができる。
また、ボトムプレート10の主面部101と副面部102との間の曲部103においては、大抵の場合、乗員の臀部が載置される部分である。つまりこの部分のクッション性を高めれば乗員の乗り心地に対する印象が高くなる。そして上述したようにクッション材20における曲部103に少なくとも一つ凹部21aが形成されていれば、クッション材20を薄型にしたとしてもその凹部21aによってクッション性を確保することができ、安定した乗車性能を維持することができる。
また、曲部103上に乗車した乗員の坐骨に対応する部分に凹部21aが形成されているので、乗員の坐骨に対するクッション性を確保することができ、より乗員に乗り心地の良さを感じさせることができる。
また、曲部103に対応する部分に設けられた凹部21aの前後にも空間部21b,21cが設けられているので、より高いクッション性を確保することができる。そして、各凹部21a,21b,21cの間には壁部27が設けられているので、クッション材20が撓みすぎてしまうことを壁部27が規制することになり、安定したクッション性を確保することもできる。
また、曲部103に対応する部分に設けられた凹部21aの内面が上方に向けて凹んだ凹曲面であり、凹曲面の最も深い地点が曲部103上に配置されているので、曲部103上に乗車した乗員による圧力を効率的に分散することができる。
また、ボトムプレート10における曲部103の左右方向で対向する部分には上下方向に延在する壁部105,105が前後方向に沿って形成されているので、この壁部105,105によって曲部103における前後方向の剛性を高めることができる。曲部103の前後方向の剛性が高められれば、ボトムプレート10の捻れを防止することができ、より快適な乗り心地を提供することが可能となる。
また、2列目の左右のマウント部12,12の間において裏面側では左右方向に延在するリブ104が設けられ、表面側では上面視V字状のビード(補強部11,11)が配置されているので、左右のマウント部12,12の剛性を高めることができ、車体への取り付け安定性を高めることができる。
また、クッション材20における曲部103に対応する部分に設けられた凹部21aと重なるように上面視V字状のビード(補強部11,11)が配置されているので、クッション材20が撓むことによる凹部21内の空気の出入りをビードが案内することとなり、スムーズにクッション材20を撓ませることが可能となる。
ここで、ボトムプレート10の開口17,18付近は、車両用シート1を支持する際に直接関係のない部分である。したがって、上述したように、クッション材20における開口17,18に対向する位置に凹部21b,21dを形成したとしても、車両用シート1の安定性が維持され、安定した乗車性能も維持することができる。
また、開口17に対向する位置に設けられた凹部21bの前後にも凹部21e,21aが設けられているので、車両用シート1の支持に直接関係のない開口17付近に複数の凹部21a,21b,21eを配置することができ、より軽量化を図ることができる。
また、複数の凹部21間にある壁部27と、開口17の周囲とが対向しているので、開口17の周囲が壁部27によって支持されることになり、開口17の周囲の安定性を確保することができる。
また、ボトムプレート10における開口17,18の周囲が凹状部19a,19cによってビード形状になっているので、開口17,18の周囲の剛性を高めることができ、開口17,18の周囲の安定性を確保することができる。
また、前記クッション材20の所定の部位において、前記ボトムプレート10の前記補強部11と上下方向に対向する位置に、前記クッション材20の基準面20aが配置されているものとする。
これによって、前記クッション材20を撓ませる際に、前記補強部11による段差、すなわち、前記折返し段部11aおよび前記側壁部11bを利用して前記基準面20aをより下方に沈み込ませることができるので、前記クッション材20をより撓みやすくすることができる。
つまり、前記ボトムプレート10の基準面10aと前記クッション材20の基準面20aとがぴったりと当接するだけでなく、前記基準面20aが、断面凹型の前記補強部11の凹みに対して部分的に沈み込むため、前記クッション材20が撓みにくくなることを抑制できる。
なお、前記ボトムプレート10と前記クッション材20は、前記ボトムプレート10に対して前記複数の補強部11…が形成されていたとしても、また前記クッション材20に対して前記複数の凹部21…が形成されていたとしても、基本的に、前記基準面10a,20a同士を当接し合った状態となっている。このため、前記クッション材20の撓み量は全体的に均一化されているものとする。
さらに、前記クッション材20は、図6,図11〜図14に示すように、該クッション材20の両側縁部付近に配置され、前記ボトムプレート10の前記メイン補強部14aの上方に位置する部分に設けられる側縁凹部25,25を備える。これら側縁凹部25,25と前記メイン補強部14aとの間には隙間が形成されている。
また、前記側縁凹部25,25は、前記車両用シート1の前後方向における途中の複数個所に形成されたリブ25aを有する。
このような側縁凹部25,25によれば、前記クッション材20の軽量化を図ることができる。また、前記車両用シート1を二人乗りシートとして使用する場合には、前記側縁凹部25,25の部分が撓みやすくなるので、前記車両用シート1を二人乗りシートとして使用する場合を含めた乗車性の向上を図ることができる。
なお、前記複数のリブ25a…は、その下面が、前記メイン補強部14aの上面に当接しており、前記自動二輪車を運転する乗員の後方に座る乗員の荷重を支持しやすくなっている。
さらに、前記クッション材20は、図4〜図15に示すように、該クッション材20の全周縁にわたって設けられるとともに、前記ボトムプレート10の前記段差部14bの表面側に当接する当接段部26を備える。すなわち、この当接段部26は、前記段差部14bの表面側の形状に対応して形成されており、前記段差部14bに対して密接した状態愛
となっている。
このように前記段差部14bと前記当接段部26とが当接することによって、前記ボトムプレート10の全周縁の端末と、前記クッション材20の全周縁の端末とが一体的な状態となるので、前記表皮材3の端末3aを前記ボトムプレート10の裏面側へと折り込んで固定する際に、前記表皮材3を、前記ボトムプレート10と前記クッション材20の端末を被覆しやすくなる。
また、前記クッション材20は、上述のようにウレタンフォーム等のように多孔質素材が用いられているため、撓む際や撓みが戻る際には、クッション材20の細孔に対して空気が出たり入ったり流通することになる。また、上述のように、前記複数の補強部11…が形成された前記ボトムプレート10の基準面10aと、前記複数の凹部21…が形成された前記クッション材20の基準面20aとが当接し合っている。
このため、前記複数の凹部21のうちの一つの凹部21と、該一つの凹部21とは異なる他の凹部21とが、前記ボトムプレート10の表面において凹むように形成された前記補強部11を介して連通されている。これによって、前記クッション材20が撓む際の空気を、前記一つの凹部21から、前記補強部11を介して前記他の凹部21へと逃がすことができるので、前記クッション材20をより撓みやすくすることができる。
なお、前記クッション材20は、前記ボトムプレート10の上面に支持され、さらに前記表皮材3によって被覆されてしまうため、空気の流通が滞りやすくなる場合がある。これを抑制するため、前記ボトムプレート10には、空気の流通路として前記開口17が形成されている。
本実施の形態によれば、前記クッション材20は前記凹部21を備えるので、従来のように前記クッション材20を薄型化せずとも軽量化が可能となる。これによって、安定した乗車性能を維持しつつ、前記車両用シート1の軽量化を図ることができる。また、前記クッション材20には、前記凹部21が複数形成されているので、前記クッション材20の撓みやすさを向上させることができる。
なお、上記実施形態では、本発明に係る空間部が、下方が開放された凹部21である場合を例示して説明したが、空間部自体が閉塞されていてもよい。例えば、クッション材を柔軟フォーム材から形成する際、当該柔軟フォーム材の固化前に強制的に空気を注入することで、閉塞された空間部を形成する手法も考えられる。
また、図24に示すように、上述のクッション材20の下面の全面にわたって積層部材210を取り付けることで凹部21の下端部を閉塞してもよい。積層部材210は樹脂製の板状部材であり、各凹部21に対応する部分に、当該凹部21内との通気を確保する通気孔211が形成されている。
このように積層部材210がクッション材20の下面の全面にわたって重ねられているので、凹部21の下方が閉塞される。したがって、凹部21内の空気を維持することができ、安定したクッション性を確保することができる。
さらに、凹部21との通気を確保する通気孔211が積層部材210に形成されているので、クッション材20の撓みに応じて通気孔211から凹部21内に空気がわずかに出入りすることになる。凹部21が完全に閉塞されていると、凹部21内の空気によってクッション材20の撓みが阻害されるおそれもあるが、通気孔211から凹部21内に空気がわずかに出入りすることになれば、安定したクッション性を確保しつつ、クッション材20の撓みもスムーズに行うことができる。
1 車両用シート
1a 最も低い位置
2 車体
2a シートレール
2b 燃料タンク
3 表皮材
3a 端末
4 ステープル
10 ボトムプレート
11 補強部
11a 折返し段部
11b 側壁部
11c 底部
12 マウント部
12a 脚部
13 交差部
13a 補強リブ
14 周縁補強部
14a メイン補強部
14b 段差部
14c 折曲部
17 開口
18 開口
18a 係合部
20 クッション材
21 凹部(空間部)
22 マウント対応部位
23 坐骨想定部
25 側縁凹部
26 当接段部
27 壁部
101 主面部
102 副面部
103 曲部
104 リブ
105 壁部
200 係止部
201 被係合部
210 積層部材
211 通気孔

Claims (5)

  1. 車体に設けられたボトムプレートの上面に支持されるクッション材を備えた車両用シートのクッション材構造において、
    前記ボトムプレートには、前記車体に対向する位置に開口が形成されているとともに、前記ボトムプレートの前後に亘って配置された複数の補強部が形成され、
    前記ボトムプレートにおける前記開口の周囲は、ビード形状になっており、当該開口の周囲のビード形状は、前記複数の補強部と連続的に形成されており、
    前記クッション材における前記開口に対向する位置には空間部が形成されていることを特徴とする車両用シートのクッション材構造。
  2. 請求項1に記載の車両用シートのクッション材構造において、
    前記空間部の下端部は開放していることを特徴とする車両用シートのクッション材構造。
  3. 請求項1又は2記載の車両用シートのクッション材構造において、
    前記クッション材には、前記開口に対向する位置に設けられた空間部の前後にも空間部が設けられていることを特徴とする車両用シートのクッション材構造。
  4. 請求項3記載の車両用シートのクッション材構造において、
    複数の前記空間部間にある壁部と、前記開口の周囲とが対向していることを特徴とする車両用シートのクッション材構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用シートのクッション材構造において、
    前記複数の補強部はビード形状になっており、これら複数の補強部のうち前記開口に近接して配置された補強部は、前記開口の周囲のビード形状と一体に形成されていることを特徴とする車両用シートのクッション材構造。
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