JP6195183B2 - 信号分離装置及び信号分離方法 - Google Patents

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    • H04B1/10Means associated with receiver for limiting or suppressing noise or interference

Description

本発明は信号分離装置及び信号分離方法に関する。
近年、無線通信システムにおいては、限られた電波資源の有効活用のため、周波数利用効率の向上が求められている。そのため、同一周波数に複数の信号を混在させた混信信号を伝送することが望ましい。この際、受信機においては、混信信号を容易に分離する機能が必要となる。
また、混信信号のそれぞれの成分が異なる方向から到来している場合、到来方向に基づく混信信号の分離が可能である。例えば、特許文献1では、独立成分分析により信号分離を行う手法が示されている。
一方、特許文献2では、衛星通信における帯域利用率向上のため、同一周波数で双方向通信する方法が提案されている。この通信方法では、2つの地上局が同一の通信衛星に同帯域の信号を送信し、衛星は2つの信号が混信した混信信号を受信する。混信信号はそのまま周波数変換されて地上局に送信されるので、地上局では到来方向に基づく信号分離は不可能である。そのため、地上局は、自局の送信信号を混信信号中の一方の信号のレプリカとし、このレプリカを混信信号から差し引くことで他局の信号を分離している。
特開2008−92363号公報 米国特許第6,859,641号明細書
しかし、発明者らは、上述の手法には以下に示す問題点が有ることを見出した。特許文献1の手法では、信号分離が受信した信号の方向に依存する。そのため、方向分析に要する構成が必要となるだけでなく、方向分析が困難な信号に対しては適用できない。
一般に、特許文献2のような同一周波数での双方向通信を実現するには、混信信号中の2つの信号の間の電力強度差がないことが望ましい。そのため、通常は電力強度差を解消するため、通信局間での送信電力制御が実施される。この場合、上述で説明した信号分離装置のように電力強度差に基づく信号分離手法を適用することは困難である。かつ、信号分離を行うにあたり、常にレプリカを用意できる環境が提供されるとは限らない。
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、本発明の目的は、混信信号の電力及び到来方向に依存せずに混信信号を分離することである。
本発明の一態様である信号分離装置は、同一の信号成分で構成される複数の混信信号を取得し、各混信信号の所定の1つの信号成分の同期をとる遅延調整手段と、前記遅延調整手段で遅延が調整された前記複数の混信信号に含まれる前記所定の1つの信号成分の位相を調整する位相調整手段と、前記波形整形手段により前記所定の1つの信号成分の位相が調整された前記複数の信号を加算し、出力する加算手段と、を備えるものである。
本発明の一態様である信号分離方法は、同一の信号成分で構成される複数の混信信号を取得し、各混信信号の所定の1つの信号成分の同期をとり、遅延が調整された前記複数の混信信号に含まれる前記所定の1つの信号成分の位相を調整し、前記所定の1つの信号成分の位相が調整された前記複数の信号を加算し、加算結果を出力するものである。
本発明によれば、混信信号の電力及び到来方向に依存せずに混信信号を分離することができる。
実施の形態1にかかる信号分離装置の構成を模式的に示すブロック図である。 実施の形態1にかかる信号分離装置の構成をより詳細に示すブロック図である。 2つの混信信号に共通して含まれる信号成分の相対遅延を示す図である。 2つの混信信号の相互相関を示す図である。 遅延調整部の出力段での2つの混信信号のタイミングを示す図である。 実施の形態2にかかる信号分離装置の構成を模式的に示すブロック図である。 実施の形態3にかかる信号分離装置の構成を模式的に示すブロック図である。 実施の形態4にかかる信号分離装置の構成を模式的に示すブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。各図面においては、同一要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略される。
実施の形態1
実施の形態1にかかる信号分離装置について説明する。図1は、実施の形態1にかかる信号分離装置100の構成を模式的に示すブロック図である。信号分離装置100は、遅延調整部11、波形整形部21及び加算部31を有する。遅延調整部、波形整形部及び加算部は、それぞれ混信信号の遅延調整手段、波形整形手段部及び加算手段として設けられる。
遅延調整部11には、混信信号S1(第1の混合信号とも称する)と混信信号S2(第2の混合信号とも称する)とが入力される。本実施の形態では、混信信号S1と混信信号S2とは、同じ送信元から送信された単一の混信信号が異なる経路を介して信号分離装置100に到達することにより生じたものである。よって、混信信号S1と混信信号S2とは、いずれも同じ情報を表す信号である。
また、混信信号S1及び混信信号S2は、複数の信号成分を含んでいる。この例では、混信信号S1と混信信号S2とに共通して含まれる信号成分として、共通信号成分C1及び共通信号成分C2の2つの信号成分が存在するものとする。この場合、混信信号S1及び混信信号S2がそれぞれ異なる経路を通るため、混信信号S1と混信信号S2とには異なる遅延が生じる。
遅延調整部11は、混信信号S1と混信信号S2との間の相対遅延を調整することができる。この際、遅延調整部11は、混信信号S1及び混信信号S2に含まれる共通信号成分C1又は共通信号成分C2のタイミングが一致するように、遅延調整を行う。本実施の形態では、遅延調整部11は、混信信号S1及び混信信号S2に含まれる共通信号成分C1のタイミングが一致するように、遅延調整を行う例について説明する。
波形整形部21は、遅延調整部11で相対遅延が調整された混信信号S1と混信信号S2とが入力される。波形整形部21は、入力された混信信号S1及び混信信号S2に含まれる共通信号成分のいずれかを位相同期させることができる。本実施の形態では、波形整形部21が、共通信号成分C1を位相同期させる例について説明する。
加算部31は、波形整形部21から出力される、いずれかの共通信号成分が位相同期した混信信号S1と混信信号S2とを加算し、加算結果を出力信号OUT1として出力する。
以下、遅延調整部11、波形整形部21及び加算部31の構成の具体例について説明する。図2は、実施の形態1にかかる信号分離装置100の構成をより詳細に示すブロック図である。遅延調整部11は、遅延検出器111、遅延制御器112及び遅延器113を有する。遅延検出器111、遅延制御器112及び遅延器113は、それぞれ混信信号の遅延検出手段、遅延制御手段及び遅延手段として設けられる。なお、遅延検出器111は、第1の遅延検出手段とも称する。遅延制御器112は、第1の遅延制御手段とも称する。遅延器113は、第1の遅延手段とも称する。遅延検出器111は、混信信号S1と混信信号S2との間の相対遅延を測定する。遅延器113は、混信信号S1を遅延させる。遅延制御器112は、遅延器113での混信信号S1の遅延量を制御する。
波形整形部21は、適応フィルタ211及び減算器212を有する。この例では、適応フィルタは、混信信号の位相の調整手段として設けられる。なお、適応フィルタ211は、第1の調整手段とも称する。減算器212は、第1の減算器とも称する。適応フィルタ211は、混信信号S2の出力波形を整形する。減算器212は、遅延器113の出力から適応フィルタ211の出力を減算する。適応フィルタ211には、減算器212の出力がフィードバックされる。この例では、適応フィルタ211は、減算器212の出力の電力が最小となるように、自己のフィルタ係数を調整することにより、混信信号S2の位相を調整する。
加算部31は、波形整形部21から出力される、いずれかの共通信号成分が位相同期した混信信号S1と混信信号S2とを加算し、加算結果を出力信号OUT1として出力する加算器311を有する。加算器311は、第1の加算器とも称する。
以下、信号分離装置100の動作について説明する。遅延検出器111は、混信信号S1と混信信号S2とに共通して含まれる信号成分の相対遅延を測定する。以下、相対遅延について説明する。図3は、2つの混信信号に共通して含まれる信号成分の相対遅延を示す図である。図3では、混信信号S1と混信信号S2とに共通して含まれる信号成分として、共通信号成分C1及び共通信号成分C2が含まれるものとする。図3では、混信信号S1の共通信号成分C1を信号S1C1、混信信号S1の共通信号成分C2を信号S1C2、混信信号S2の共通信号成分C1を信号S2C1、混信信号S2の共通信号成分C2を信号S2C2と表示している。この例では、図3に示すように、信号S1C1と信号S2C1との間の時間差である相対遅延はt1、信号S1C2と信号S2C2との間の時間差である相対遅延はt2である。
図4は、2つの混信信号の相互相関を示す図である。図4に示すように、共通信号成分C1は、相対遅延t1において強い相関を有することとなる。共通信号成分C2は、相対遅延t2において強い相関を有することとなる。遅延検出器111は、共通信号成分C1及びC2の相関を求め、強い相関が得られる位置から相対遅延を測定する。遅延検出器111は、測定した相対遅延t1及びt2を遅延制御器112に出力する。図4の例では、遅延検出器111は、相互相関のピークの位置から相対遅延t1及びt2を求める。
遅延制御器112は、遅延検出器111が測定した相対遅延に基づき、遅延器113の遅延量を制御することで、2つの混信信号間の相対遅延を補正する。具体的には、遅延制御器112は、相対遅延t1に基づいて、遅延器113での混信信号S1の遅延量を制御する。この例では、遅延制御器112は、遅延器113での混信信号S1の遅延量をt1に設定する。図5は、遅延調整部11の出力段での2つの混信信号のタイミングを示す図である。混信信号S1は、遅延器113でt1だけ遅延される。よって、遅延調整部11の出力段における信号S1C1と、信号S2C1との間の相対遅延は0となる。一方、信号S1C2と信号S2C2との間の相対遅延は、t2−t1となる。
次いで、波形整形部21の動作について説明する。ここで、適応フィルタ211が信号S2の位相と振幅とを調整して出力する信号に含まれる共通信号成分C1を信号S2C1_A、共通信号成分C2を信号S2C2_Aと表記する。この場合、すなわち信号S10は、以下の式で表すことができる。

S10=S1C1−S2C1_A+S1C2−S2C2_A
上述のように、遅延調整部11の出力段における信号S1C1と信号S2C1との間の相対遅延は0であるので、信号S1C1と信号S2C1_Aとの間には強い相関が有る。そのため、減算器212から適応フィルタ211に帰還する信号は、遅延調整部11の出力段における信号S1C1と適応フィルタ211が出力する信号S2C1_Aとが干渉した信号S10となる。
適応フィルタ211は、減算器212の出力(すなわち信号S10)の電力が最小となるように、自己のフィルタ係数を調整する。信号S10の電力を最小化することは、信号S1C1と適応フィルタ211が出力する信号S2C1_Aとの誤差を最小化する、即ち両信号の位相と振幅とを合わせることを意味する。
加算器311は、遅延調整部11の出力段における信号S1C1と適応フィルタ211が出力する信号S2C1_Aとを位相同期の状態で加算する。これにより、出力信号OUT1での共通信号成分C1の電力は、遅延調整部11の出力段における信号S1C1の電力と信号S2C1の電力との和となる。
なお、加算器311では、更に遅延調整部11の出力段における信号S1C2と適応フィルタ211が出力する信号S2C2_Aとを加算する。しかし、信号S1C2と信号S2C2_Aとの間の相対遅延(t2−t1)の大きさが適応フィルタ211のタップ数相当の時間より十分大きい場合には、信号S1C2と信号S2C2との位相を合わせることができない。よって、共通信号成分C2の振幅が有意に増幅されることはない。
その結果、信号分離装置100は、実質的に、共通信号成分C1を、共通信号成分C2から分離して取り出すことができる。
なお、取り出した共通信号成分C1(出力信号OUT1)と混信信号とを用いて、混信信号に含まれる異なる信号成分を(共通信号成分C2)を取り出すことも可能である。
以上、本構成によれば、混信信号の電力差や到来方向によらず、複数の混信信号を用いて、簡易な構成で所定の信号成分を取り出せることが理解できる。
実施の形態2
実施の形態2にかかる信号分離装置200について説明する。図6は、実施の形態2にかかる信号分離装置200の構成を模式的に示すブロック図である。信号分離装置200は、信号分離装置100の遅延調整部11を遅延調整部12に置換した構成を有する。遅延調整部12は、遅延調整部11に遅延器123(第2の遅延手段とも称する)を追加し、遅延調整部11の遅延制御器112を遅延制御器122(第2の遅延制御手段に対応する)に置換した構成を有する。信号分離装置200のその他の構成は、信号分離装置100と同様であるので、説明を省略する。
遅延器123は、混信信号S2を遅延させる。遅延制御器122は、遅延器113での混信信号S1の遅延量と、遅延器123での混信信号S2の遅延量と、を制御する。つまり、遅延制御器122は、遅延検出器111が測定した相対遅延に基づき、遅延器113及び遅延器123での遅延量を制御することで、2つの混信信号間の相対遅延を補正する。具体的には、遅延制御器112は、相対遅延t1及びt2に基づいて、遅延器113での混信信号S1の遅延量と、遅延器123での混信信号S2の遅延量と、を制御する。
上述の信号分離装置100では混信信号S1の遅延量のみを調整していたが、信号分離装置200では、混信信号S1及び混信信号S2の両方の遅延量を調整できる。よって、信号分離装置200は、信号分離装置100と比べて、混信信号の遅延量をより柔軟に調整することができる。
実施の形態3
実施の形態3にかかる信号分離装置300について説明する。図7は、実施の形態3にかかる信号分離装置300の構成を模式的に示すブロック図である。信号分離装置300は、信号分離装置100の遅延調整部11、波形整形部21及び加算部31を、それぞれ遅延調整部13、波形整形部23及び加算部32に置換した構成を有する。
遅延調整部13は、遅延調整部11に遅延器133(第2の遅延手段とも称する)及び遅延制御器132(第2の遅延制御手段とも称する)を追加した構成を有する。遅延器133は、混信信号S1を遅延させる。遅延制御器132は、遅延器133での混信信号S1の遅延量を制御する。
波形整形部23は、波形整形部21に適応フィルタ231(第2の調整手段とも称する)及び減算器232(第2の減算器とも称する)を追加した構成を有する。適応フィルタ231及び減算器232は、それぞれ波形整形部21の適応フィルタ211及び減算器212に対応し、これらと同様の機能を有する。適応フィルタ231は、混信信号S2の出力波形を整形する。減算器232は、遅延器133の出力から適応フィルタ231の出力を減算する。適応フィルタ231には、減算器232の出力(信号S11)がフィードバックされる。この例では、適応フィルタ231は、減算器232の出力の電力が最小となるように、自己のフィルタ係数を調整することにより、混信信号S2の位相を調整する。
加算部32は、加算部31に加算器321(第2の加算器とも称する)を追加した構成を有する。加算器321は、遅延器133の出力と適応フィルタ231の出力とを加算し、加算結果を出力信号OUT2として出力する。
信号分離装置300の動作について説明する。信号分離装置300では、遅延調整部13の遅延制御器132が、遅延検出器111が測定した相対遅延に基づき、遅延器133の遅延量を制御することで、2つの混信信号間の相対遅延を補正する。具体的には、遅延制御器132は、相対遅延t2に基づいて、遅延器133での混信信号S1の遅延量を制御する。この例では、遅延制御器132は、遅延器113での混信信号S2の遅延量をt2に設定する。これにより、遅延器133の出力段における信号S1C2と信号S2C2との間の相対遅延は0となる。一方、信号S1C1と信号S2C1との間の相対遅延は、t1−t2となる。
波形整形部23及び加算部32の動作は、それぞれ信号分離装置100の波形整形部21と加算部31と同様であるので、説明を省略する。
信号分離装置300では、信号S1C2と信号S2C2との間の相関が強く、かつ、位相同期することとなる。これにより、これにより、加算部32の出力信号OUT2での共通信号成分C2の電力は、遅延調整部11の出力段における信号S1C2の電力と信号S2C2の電力との和となる。これにより、共通信号成分C2を高い電力で取り出すことが可能となる。
以上、本構成によれば、単一の信号分離装置で、2つの混信信号から2つの共通信号成分を分離して取り出すことが可能となる。
実施の形態4
実施の形態4にかかる信号分離装置400について説明する。図8は、実施の形態4にかかる信号分離装置400の構成を模式的に示すブロック図である。信号分離装置400は、信号分離装置100の遅延調整部11、波形整形部21及び加算部31を、それぞれ遅延調整部14、波形整形部24及び加算部33に置換した構成を有する。
遅延調整部14は、遅延調整部11に遅延検出器141(第2の遅延検出手段とも称する)、遅延制御器142(第3の遅延制御手段とも称する)及び遅延器143(第3の遅延手段とも称する)を追加した構成を有する。遅延検出器141は、混信信号S1と混信信号S3との間の相対遅延を測定する。混信信号S3は、混信信号S3と同様の信号であり、かつ混信信号S1及びS2と異なる経路を介して信号分離装置400に到達した信号である。遅延器143は、混信信号S3を遅延させる。遅延制御器142は、遅延器143での混信信号S3の遅延量を制御する。
波形整形部24は、波形整形部21に、適応フィルタ241(第3の調整手段とも称する)及び減算器242(第3の減算器とも称する)を追加した構成を有する。適応フィルタ241及び減算器242は、それぞれ波形整形部21の適応フィルタ211及び減算器212に対応し、これらと同様の機能を有する。適応フィルタ241は、遅延器142で遅延された混信信号S3の波形を整形する。減算器242は、遅延器113の出力から適応フィルタ241の出力を減算する。適応フィルタ241には、減算器242の出力(信号S12)がフィードバックされる。この例では、適応フィルタ241は、減算器242の出力の電力が最小となるように、自己のフィルタ係数を調整することにより、混信信号S3の位相を調整する。
加算部33は、加算部31に加算器331(第3の加算器とも称する)を追加した構成を有する。加算器331は、加算器311の出力と適応フィルタ241の出力とを加算し、加算結果を出力信号OUT1として出力する。
信号分離装置400の動作について説明する。信号分離装置400では、遅延調整部14の遅延制御器142が、遅延検出器141が測定した相対遅延に基づき、遅延器143の遅延量を制御することで、2つの混信信号間の相対遅延を補正する。具体的には、遅延制御器142は、混信信号S1及び混信信号S3の共通信号成分C1の相対遅延t3に基づいて、遅延器143での混信信号S3の遅延量を制御する。ここで、混信信号S1及び混信信号S3の共通信号成分C2の相対遅延をt4とする。この例では、遅延制御器142は、遅延器143での混信信号S3の遅延量をt3に設定する。これにより、遅延器143の出力段における信号S1C1と信号S3C1との間の相対遅延は0となる。一方、信号S1C2と信号S3C2との間の相対遅延は、t3−t4となる。なお、この例では、信号S3C1は、信号S2C1よりも早く遅延調整部14に到達する。
波形整形部23では、上述のように、適応フィルタ241及び減算器242は、それぞれ波形整形部21の適応フィルタ211及び減算器212に対応し、これらと同様の機能を有する。よって、混信信号S1及び混信信号S3の共通信号成分C1は、位相同期の状態となる。
加算器331は、加算器311の出力(共通信号成分C1)と、適応フィルタ241の出力(共通信号成分C1)とを、位相同期の状態で加算する。
信号分離装置400のその他の動作は、信号分離装置100と同様であるので、説明を省略する。
以上、信号分離装置400では、1つの共通信号が位相同期した状態で、3つの混信信号を加算した結果を出力信号OUT1として出力する。よって、信号分離装置100と比較して、より出力信号OUT1の電力を増大させることが可能である。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
実施の形態3及び4にかかる信号分離装置においても、実施の形態2と同様に、2つの混信信号のそれぞれの遅延を調整するように、2つの遅延器を設けてもよい。
また、実施の形態3及び4にかかる信号分離装置は組み合わせることが可能である。つまり、単一の信号分離装置で、複数の信号成分を取り出し、かつ、取り出した信号成分の電力を増大させることが可能である。
上述の実施の形態の減算器は例示である。したがって、減算の順序は逆転してもよい。すなわち、減算器に入力される2つの信号の電力の差を求めることができればよい。
上述の実施の形態において、減算器に入力される混信信号と、適応フィルタに入力される混信信号とは、入れ換えてもよい。
実施の形態1〜3において、混信信号は2つに限られない。3以上の混信信号の1つの信号成分を加算して、加算結果を出力する構成とすることができる。また、混信信号に含まれる信号成分は2つに限られない。加算される混信信号の位相同期された信号成分が1つである限り、混合信号は、3以上の信号成分を含むことができる。
なお、遅延調整部により、混信信号の1つの信号成分の位相同期が確立できるならば、波形整形部を省略した信号分離装置を構成することも可能である。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2014年3月27日に出願された日本出願特願2014−66099を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
11〜14 遅延調整部
21、23、24 波形整形部
31〜33 加算部
111、141 遅延検出器
112、122、132、142 遅延制御器
113、123、133、143 遅延器
211、231、241 適応フィルタ
212、232、242 減算器
311、321、331 加算器
OUT1、OUT2 出力信号
100、200、300、400 信号分離装置

Claims (11)

  1. 同一の信号成分で構成される複数の混信信号を取得し、各混信信号の所定の1つの信号成分の同期をとる遅延調整手段と、
    前記遅延調整手段で遅延が調整された前記複数の混信信号に含まれる前記所定の1つの信号成分の位相を調整する波形整形手段と、
    前記波形整形手段により前記所定の1つの信号成分の位相が調整された前記複数の混信信号を加算し、出力する加算手段と、を備える、
    信号分離装置。
  2. 前記所定の1つの信号成分と前記混信信号とを用いて、前記混信信号に含まれる前記所定の1つの信号成分とは異なる信号成分を取得する手段をさらに備える、
    請求項1に記載の信号分離装置。
  3. 前記波形整形手段は、更に、前記遅延調整手段で遅延が調整された前記複数の混信信号に含まれる前記所定の1つの信号成分の振幅を調整して、前記加算手段から出力される前記信号の大きさを調整する、
    請求項1又は2に記載の信号分離装置。
  4. 前記波形整形手段は、前記遅延調整手段から出力される複数の混信信号のうちの1つの混信信号の位相を調整し、位相が調整された混信信号を出力し、
    前記位相が調整された混信信号と、前記位相が調整された混信信号とは異なる複数の混信信号のうちの1つと、の差を出力する第1の減算器を備える、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の信号分離装置。
  5. 前記複数の混信信号は、第1の混信信号と、前記第1の混信信号とは異なる経路で前記遅延調整手段に到達する第2の混信信号と、を含み、
    前記波形整形手段は、
    前記遅延調整手段で調整された前記第1の混信信号及び前記第2の混信信号の一方の位相を調整した信号を出力する第1の調整手段を備え、
    前記第1の調整手段は、前記第1の減算器の出力の大きさが最小となるように、前記第1の混信信号又は前記第2の混信信号に含まれる前記所定の1つの信号成分の位相又は位相と振幅とを調整し、
    前記加算手段は、前記第1の混信信号及び前記第2の混信信号のうちで前記第1の減算器に入力されるものと、前記第1の調整手段が出力する前記信号と、を加算した信号を出力する第1の加算器を備える、
    請求項4に記載の信号分離装置。
  6. 前記遅延調整手段は、
    前記第1の混信信号の前記所定の1つの信号成分と、前記第2の混信信号の前記所定の1つの信号成分と、の間の第1の相対遅延を検出する第1の遅延検出手段と、
    前記第1の混信信号及び前記第2の混信信号の一方又は両方を遅延させる第1の遅延手段と、
    検出した前記第1の相対遅延に基づいて、前記第1の遅延手段での前記第1の混信信号及び前記第2の混信信号の一方又は両方の遅延を制御する第1の遅延制御手段と、を備える、
    請求項5に記載の信号分離装置。
  7. 前記遅延調整手段は、
    前記第1の混信信号及び前記第2の混信信号に含まれる前記所定の1つの信号である第1の信号成分とは異なる第2の信号成分間に遅延が生じないように、前記第1の混信信号及び前記第2の混信信号の一方又は両方の遅延を調整し、
    前記波形整形手段は、前記第2の信号成分間に遅延が生じないように遅延が調整された前記第1の混信信号及び前記第2の混信信号に含まれる前記第2の信号成分の位相を同期させ、
    前記加算手段は、前記波形整形手段により前記第2の信号成分の位相が同期された前記第1の混信信号と前記第2の混信信号とを加算した信号を更に出力する、
    請求項6に記載の信号分離装置。
  8. 前記第1の遅延検出手段は、前記第1の混信信号の前記第2の信号成分と、前記第2の混信信号の前記第2の信号成分と、の間の第2の相対遅延を更に検出し、
    前記遅延調整手段は、
    前記第1の混信信号及び前記第2の混信信号の一方又は両方を遅延させる第2の遅延手段と、
    検出した前記第2の相対遅延に基づいて、前記第2の遅延手段での前記第1の混信信号及び前記第2の遅延手段の一方又は両方の遅延を制御する第2の遅延制御手段と、を更に備え、
    前記波形整形手段は、
    前記第2の信号成分間に遅延が生じないように遅延が調整された前記第1の混信信号及び前記第2の混信信号の一方の位相を調整した信号を出力する第2の調整手段と、
    前記第2の信号成分間に遅延が生じないように遅延が調整された前記第1の混信信号及び前記第2の混信信号の他方と、前記第2の調整手段が出力する前記信号と、の差を出力する第2の減算器と、を更に備え、
    前記第2の調整手段は、前記2の減算器の出力の大きさが最小となるように、前記第1の混信信号又は前記第2の混信信号に含まれる前記第2の信号成分の位相又は位相と振幅とを調整し、
    前記加算手段は、前記第2の信号成分間に遅延が生じないように遅延が調整された前記第1の混信信号及び前記第2の混信信号のうちで前記第2の減算器に入力されるものと、前記第2の調整手段が出力する前記信号と、を加算した信号を出力する第2の加算器を備える、
    請求項7に記載の信号分離装置。
  9. 前記複数の混信信号は、前記第1の混信信号及び前記第2の混信信号とは異なる第3の混信信号を含み、
    前記遅延調整手段は、
    前記第1の混信信号及び前記第3の混信信号に含まれる前記所定の1つの信号成分間に遅延が生じないように、前記第1の混信信号及び前記第3の混信信号の一方又は両方の遅延を調整し、
    前記波形整形手段は、前記遅延調整手段で遅延が調整された前記第1の混信信号及び前記第3の混信信号に含まれる前記第2の信号成分の位相を同期させ、
    前記加算手段は、前記波形整形手段により前記所定の1つの信号成分の位相が同期された前記第1の混信信号と前記第3の混信信号とを加算した信号と、前記波形整形手段により前記所定の1つの信号成分の位相が同期された前記第1の混信信号と前記第2の混信信号とを加算した前記信号と、を加算した信号を出力する、
    請求項7に記載の信号分離装置。
  10. 前記複数の混信信号は、前記第1の混信信号及び前記第2の混信信号とは異なる第3の混信信号を含み、
    前記遅延調整手段は、
    前記第1の混信信号の前記所定の1つの信号成分と、前記第3の混信信号の前記所定の1つの信号成分と、の間の第3の相対遅延を検出する第2の遅延検出手段と、
    前記第1の混信信号及び前記第3の混信信号の一方又は両方を遅延させる第3の遅延手段と、
    検出した前記第3の相対遅延に基づいて、前記第3の遅延手段での前記第1の混信信号及び前記第3の混信信号の一方又は両方の遅延を制御する第3の遅延制御手段と、を備え、
    前記波形整形手段は、
    前記遅延調整手段で調整された前記第1の混信信号及び前記第3の混信信号の一方の位相を調整した信号を出力する第3の調整手段と、
    前記遅延調整手段で調整された前記第1の混信信号及び前記第3の混信信号の他方と、前記第3の調整手段が出力する前記信号と、の差を出力する第3の減算器と、を備え、
    前記第3の調整手段は、前記第3の減算器の出力の大きさが最小となるように、前記第1の混信信号又は前記第3の混信信号に含まれる前記所定の1つの信号成分の位相又は位相と振幅とを調整し、
    前記加算手段は、前記第1の加算器の出力と、前記第3の調整手段が出力する前記信号と、を加算した信号を出力する第3の加算器を更に備える、
    請求項9に記載の信号分離装置。
  11. 同一の信号成分で構成される複数の混信信号を取得し、
    各混信信号の所定の1つの信号成分の同期をとり、
    遅延が調整された前記複数の混信信号に含まれる前記所定の1つの信号成分の位相を調整し、
    前記所定の1つの信号成分の位相が調整された前記複数の混信信号を加算し、
    加算結果を出力する、
    信号分離方法。
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