JP6194160B2 - 工程管理データ生成装置、工程管理データ生成方法、工程管理データ生成プログラム、および、記録媒体 - Google Patents

工程管理データ生成装置、工程管理データ生成方法、工程管理データ生成プログラム、および、記録媒体 Download PDF

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本発明は、工程管理データ生成装置、工程管理データ生成方法、工程管理データ生成プログラム、および、記録媒体に関し、特に、CAD情報に応じた工程管理データを生成する工程管理データ生成装置、工程管理データ生成方法、工程管理データ生成プログラム、および、記録媒体に関するものである。
従来、構造物(例えば、ビル、ダム、橋梁、住宅など)を構築するための開発プロジェクトが始動する場合には、構造物をCADシステムで設計し、そして、そのCADで設計した構造物に沿ってその施工計画を立てることが多い。施工計画や施工管理のための工程管理データは、設計段階のデータ、特に、CADシステムで設計された構造物のCAD情報に基づき、施工管理や施工計画を行う専用のアプリケーションソフトである施工管理システム(施工計画・実行状況管理システム)上で、その構造物を計画的に構築、建設、造成できるように建設会社、設計事務所、土木会社などの施工監理の専門スタッフによって構築される。専門スタッフは、例えば、構造物を構築するのに必要な工事を編成し、当該要素の施工に必要な重機、機械、器具を割り当て、さらには、当該施工に必要な作業者の割り当て、日程の調整などを行い、施行管理データを表示するガンチャートと呼ばれる施工管理図に施工毎にバーで表示して、全体作業の計画、進捗管理などが行われる。
ここで、構造物の仕様や設計を変更してCADシステム上のCAD情報が変更された場合、その変更部分を施工管理システム上の施工管理データに反映させる必要があるが、CADシステムと施工管理システムとは連動できていないため、このような作業は煩雑であり、変更情報の抜けや漏れなどが発生する恐れがある。特に、施工段階では、別個に施工図を作製するが、これによって、構造物を構成するオブジェクトである配管同士の干渉などが見つかる場合などが多く、このような場合には、CADシステム上の大元の構造物を修正してCAD情報を更新すると共に、施工管理データも修正したオブジェクトに応じたものに修正する必要がある。このように、CADシステム上のCAD情報と、施工管理システム上の施工管理データとは、互いに相互の変更点を盛り込んで同じ状態にしておかなければ、設計時に目的とした構造物とは異なったものが構築されてしまう不具合がある。即ち、CADシステム上のCAD情報と、施工管理システム上の施工管理データとは、互いに矛盾なく対応させておくことが望ましいが、それを実現するような技法や仕組みはなく、施工監理のスタッフと、CADの設計スタッフとが連携して、相互のデータに矛盾や漏れがないように細心の注意を払って作業しているのが現状である。また、CAD情報から見積りをすることも可能であるが、施工管理システム上の施工管理データとして具体的な作業工程を計画し、作業単価を設定して、人員、重機などの設定をしなければ見積り精度を高めることは一般的には困難である。
施行管理システムの従来技術としては「施工計画作成装置およびプログラム」(特許文献1を参照されたい。)がある。この従来技術は、確実に期限内に作業が終了し、かつ作業効率の高い施工計画を作成するものである。
特開2011−210162号公報
しかしながら、上記の従来技術は、様々な条件やテーブルを活用して、施工計画の実効性を高めることは可能であるが、CADシステム上のCAD情報と、施工管理システム上の施工管理データとを、互いに矛盾なく同期させるような施工計画を作成する機能は持たない。また、他にも施工計画を効率よく作成することを目的とした試みがなされているが、CADシステム上のCAD情報を活用して施工計画を生成する技法や仕組みは開発されていない。したがって、CADシステム上のCAD情報と、施工管理システム上の施工管理データとが互いに矛盾なく同期させるように、CAD情報から施工管理データを生成する仕組みは依然として開発されていない。
このような状況においてCADシステムと、施工計画管理システムとを連携や連動ができれば、CAD情報から工事施工計画までの一気通貫のシステムが実現するが、そのような技法は開発されていない。
そこで、本発明の目的は、工程管理データ生成装置、工程管理データ生成方法、工程管理データ生成プログラム、および、記録媒体、特に、CAD情報に応じた工程管理データを生成する工程管理データ生成装置、工程管理データ生成方法、工程管理データ生成プログラム、および、記録媒体を提供することである。
上述した諸課題を解決すべく、第1の発明による工程管理データ生成装置は、
オブジェクト識別子と、該オブジェクト識別子に関連付けられた、3次元オブジェクトを構築するための少なくとも1つの作業工程とを含む参照テーブルを格納する記憶部と、
構造物に含まれる構成要素である複数の3次元オブジェクトと、該複数の3次元オブジェクトの各々に関連付けられたオブジェクト識別子とを含むCAD情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得されたCAD情報に含まれるオブジェクト識別子に基づき、前記参照テーブルを参照して、各オブジェクト識別子が関連付けられている、3次元オブジェクトを構築するための少なくとも1つの作業工程を抽出し、該抽出した作業工程を含む工程管理データを生成する工程管理データ生成部と、
を有する。
また、第2の発明による工程管理データ生成装置は、
前記参照テーブルが、
各オブジェクト識別子に関連付けられた、所要人員、所要材料、所要機械および所要器具のうちの少なくとも1つの作業量を含む作業量情報をさらに含み、
前記工程管理データ生成部が、
少なくとも1つの作業工程について、当該作業工程により構築されるべき、前記取得部により取得されたCAD情報に含まれる3次元オブジェクトの少なくとも1つの物理量(例えば、3次元オブジェクトの実寸での面積、容量、高さ、長手方向の長さ、或いは、短手方向の長さのうちの)と、前記作業量情報とに基づき、当該作業工程に必要とされる作業量を抽出し、該作業量を関連付けた作業工程を含む工程管理データを生成する、
ことを特徴とする。
また、第3の発明による工程管理データ生成装置は、
前記取得部により取得された前記CAD情報を記憶部に格納し、
前記取得部が、新たなCAD情報をさらに取得し、
前記工程管理データ生成部が、
前記CAD情報と、前記新たなCAD情報とを比較し、変更された3次元オブジェクトを特定し、特定した3次元オブジェクトに関連付けられたオブジェクト識別子に基づき抽出された少なくとも1つの作業工程について、当該作業工程により構築されるべき、前記変更された3次元オブジェクトの少なくとも1つの物理量(例えば、3次元オブジェクトの実寸での面積、容量、高さ、長手方向の長さ、或いは、短手方向の長さのうちの)と、前記作業量情報とに基づき、当該作業工程に必要とされる作業量を抽出し直し、その抽出し直した作業量を関連付けた作業工程を含む工程管理データを生成する、
ことを特徴とする。
また、第4の発明による工程管理データ生成装置は、
前記参照テーブルに含まれる少なくとも1つの作業工程が、複数の作業工程を含み、該複数の作業工程のうちの2以上は、前後関係が規定されており、
前記工程管理データ生成部が、
前記作業工程のうちの少なくとも一部について、前後関係が規定された作業工程を含む工程管理データを生成する、
ことを特徴とする。
また、第5の発明による工程管理データ生成装置は、
前記記憶部が、
オブジェクト識別子の前後関係を規定する第1の工程生成ルールをさらに格納し、
前記工程管理データ生成部が、
前記取得部により取得されたCAD情報に含まれるオブジェクト識別子に基づき、前記第1の工程生成ルールをさらに参照して、少なくとも一部のオブジェクト識別子の前後関係に基づき、少なくとも一部の作業工程の前後関係が規定された作業工程を含む工程管理データを生成する、
ことを特徴とする。
また、第6の発明による工程管理データ生成装置は、
前記記憶部が、
3次元オブジェクトの相互の配置関係に基づき作業工程の前後関係を規定する第2の工程生成ルールをさらに格納し、
前記工程管理データ生成部が、
前記取得部により取得されたCAD情報に含まれる3次元オブジェクトに基づき、
前記第2の工程生成ルールをさらに参照して、少なくとも一部の3次元オブジェクトの配置に基づき、少なくとも一部の作業工程の前後関係が規定された作業工程を含む工程管理データを生成する、
ことを特徴とする。
また、第7の発明による工程管理データ生成装置は、
前記記憶部が、
3次元オブジェクトの形状に基づき作業工程の前後関係を規定する第3の工程生成ルールをさらに格納し、
前記工程管理データ生成部が、
前記取得部により取得されたCAD情報に含まれる3次元オブジェクトに基づき、
前記第3の工程生成ルールをさらに参照して、少なくとも一部の3次元オブジェクトの形状に基づき、少なくとも一部の作業工程の前後関係が規定された作業工程を含む工程管理データを生成する、
ことを特徴とする。
また、第8の発明による工程管理データ生成装置は、
前記工程管理データ生成部が、
前記作業工程の少なくとも一部に、前記オブジェクト識別子に対応するコード(好適には、オブジェクト識別子そのもの)を含ませた前記工程管理データを生成する、
ことを特徴とする。
上述したように本発明の解決手段を装置として説明してきたが、本発明はこれらに実質的に相当する方法、プログラム、プログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。なお、下記の方法やプログラムの各ステップは、データの処理においては必要に応じて、CPU、DSPなどの演算処理装置を使用するものであり、入力したデータや加工・生成したデータなどを磁気テープ、HDD、メモリなどの記憶装置に格納するものである。
例えば、本発明を方法として実現させた第9の発明による方法は、
記憶部とプロセッサとを具えたコンピュータを用いた工程管理データ生成方法であって、
前記記憶部が、オブジェクト識別子と、該オブジェクト識別子に関連付けられた、3次元オブジェクトを構築するための少なくとも1つの作業工程とを含む参照テーブルを格納する格納ステップと、
前記プロセッサが、構造物に含まれる構成要素である複数の3次元オブジェクトと、該複数の3次元オブジェクトの各々に関連付けられたオブジェクト識別子とを含むCAD情報を取得する取得ステップと、
前記プロセッサが、前記取得ステップにより取得されたCAD情報に含まれるオブジェクト識別子に基づき、前記参照テーブルを参照して、各オブジェクト識別子が関連付けられている、3次元オブジェクトを構築するための少なくとも1つの作業工程を抽出し、該抽出した作業工程を含む工程管理データを生成する工程管理データ生成ステップと、
を有する。
また、第10の発明による工程管理データ生成方法は、
前記参照テーブルが、
各オブジェクト識別子に関連付けられた、所要人員、所要材料、所要機械および所要器具のうちの少なくとも1つの作業量を含む作業量情報をさらに含み、
前記工程管理データ生成ステップが、
少なくとも1つの作業工程について、当該作業工程により構築されるべき、前記取得部により取得されたCAD情報に含まれる3次元オブジェクトの少なくとも1つの物理量(例えば、3次元オブジェクトの実寸での面積、容量、高さ、長手方向の長さ、或いは、短手方向の長さのうちの)と、前記作業量情報とに基づき、当該作業工程に必要とされる作業量を抽出し、該作業量を関連付けた作業工程を含む工程管理データを生成する、
ことを特徴とする。
また、第11の発明による工程管理データ生成方法は、
前記格納ステップが、前記取得ステップにより取得された前記CAD情報をさらに格納し、
前記取得ステップが、新たなCAD情報をさらに取得し、
前記工程管理データ生成ステップが、
前記CAD情報と、前記新たなCAD情報とを比較し、変更された3次元オブジェクトを特定し、特定した3次元オブジェクトに関連付けられたオブジェクト識別子に基づき抽出された少なくとも1つの作業工程について、当該作業工程により構築されるべき、前記変更された3次元オブジェクトの少なくとも1つの物理量(例えば、3次元オブジェクトの実寸での面積、容量、高さ、長手方向の長さ、或いは、短手方向の長さのうちの)と、前記作業量情報とに基づき、当該作業工程に必要とされる作業量を抽出し直し、その抽出し直した作業量を関連付けた作業工程を含む工程管理データを生成する、
ことを特徴とする。
また、第12の発明による工程管理データ生成方法は、

前記参照テーブルに含まれる少なくとも1つの作業工程が、複数の作業工程を含み、該複数の作業工程のうちの2以上は、前後関係が規定されており、
前記工程管理データ生成ステップが、
前記作業工程のうちの少なくとも一部について、前後関係が規定された作業工程を含む工程管理データを生成する、
ことを特徴とする。
また、第13の発明による工程管理データ生成方法は、
前記格納ステップが、
オブジェクト識別子の前後関係を規定する第1の工程生成ルールをさらに格納し、
前記工程管理データ生成ステップが、
前記取得ステップにより取得されたCAD情報に含まれるオブジェクト識別子に基づき、前記第1の工程生成ルールをさらに参照して、少なくとも一部のオブジェクト識別子の前後関係に基づき、少なくとも一部の作業工程の前後関係が規定された作業工程を含む工程管理データを生成する、
ことを特徴とする。
また、第14の発明による工程管理データ生成方法は、
前記格納ステップが、
3次元オブジェクトの相互の配置関係に基づき作業工程の前後関係を規定する第2の工程生成ルールをさらに格納し、
前記工程管理データ生成部が、
前記取得部により取得されたCAD情報に含まれる3次元オブジェクトに基づき、
前記第2の工程生成ルールをさらに参照して、少なくとも一部の3次元オブジェクトの配置に基づき、少なくとも一部の作業工程の前後関係が規定された作業工程を含む工程管理データを生成する、
ことを特徴とする。
また、第15の発明による工程管理データ生成方法は、

前記格納ステップが、
3次元オブジェクトの形状に基づき作業工程の前後関係を規定する第3の工程生成ルールをさらに格納し、
前記工程管理データ生成ステップが、
前記取得ステップにより取得されたCAD情報に含まれる3次元オブジェクトに基づき、
前記第3の工程生成ルールをさらに参照して、少なくとも一部の3次元オブジェクトの形状に基づき、少なくとも一部の作業工程の前後関係が規定された作業工程を含む工程管理データを生成する、
ことを特徴とする。
また、第16の発明による工程管理データ生成方法は、
前記工程管理データ生成ステップが、
前記作業工程の少なくとも一部に、前記オブジェクト識別子に対応するコード(好適には、オブジェクト識別子そのもの)を含ませた前記工程管理データを生成する、
ことを特徴とする。
例えば、本発明をプログラムとして実現させた第17の発明によるプログラムは、
第9〜16の発明のいずれか1つに記載の工程管理データ生成方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
また、例えば、本発明を記録媒体として実現させた第18の発明によるコンピュータに読み取り可能な記録媒体は、
第9〜16の発明のいずれか1つに記載の工程管理データ生成方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを格納したコンピュータに読み取り可能な記録媒体である。
本発明によれば、CADデータに応じた工程管理データを生成することが可能となる。即ち、CADデータを正確かつ矛盾なく反映させた工程管理データを得ることが可能となる。
図1は、本発明の実施態様1による工程管理データ生成装置の概要を示すブロック図である。 図2は、実施態様1の工程管理データ生成装置で実行される処理の一例を示すフローチャートである。 図3は、記憶部に格納された盛り土タイプの道路工事の工程管理データを示す模式図である。 図4は、本発明の実施態様2による工程管理データ生成装置の概要を示すブロック図である。 図5は、実施態様2の工程管理データ生成装置で実行される処理の一例を示すフローチャートである。 図6は、盛り土タイプの道路工事の構造物のCAD情報から、オブジェクト識別子に基づき前後関係を規定した盛り土タイプの道路工事の工程管理データが生成される技法を説明する模式図である。 図7は、実施態様2の工程管理データ生成装置で実行される処理の一例を示すフローチャートである。 図8は、盛り土タイプの道路工事の構造物のCAD情報から、オブジェクトの配置に基づき前後関係を規定した盛り土タイプの道路工事の工程管理データが生成される技法を説明する模式図である。 図9は、実施態様2の工程管理データ生成装置で実行される処理の一例を示すフローチャートである。 図10は、盛り土タイプの道路工事の構造物のCAD情報から、前後関係を規定し、各作業工程の作業量を規定した盛り土タイプの道路工事の工程管理データが生成される技法を説明する模式図である。 図11は、盛り土タイプの道路工事の構造物のCAD情報から、オブジェクト識別子に基づき前後関係を規定した盛り土タイプの道路工事の工程管理データが生成される技法を説明する模式図である。 図12は、新たなCAD情報を取得し、変更部分に基づき工程管理データの作業量を更新する技法を説明する模式図である。
以降、諸図面を参照しながら、本発明の実施態様を詳細に説明する。
<実施態様1>
図1は、本発明の実施態様1による工程管理データ生成装置の概要を示すブロック図である。図に示すように、工程管理データ生成装置100(PDG)は、制御部(CPUなどのプロセッサ)110と、入力部120と、出力部130と、通信部140と、記憶部150と、表示部160とを有する。記憶部150には、参照テーブルREFが格納されている。制御部110は、取得部111、工程管理データ生成部112、および3次元出力制御部114を有する。
参照テーブルREFは、各オブジェクト識別子に関連付けられた、所要人員、所要材料、所要機械および所要器具のうちの少なくとも1つの作業量を含む作業量情報をさらに含ませることが好適である。作業量情報を含む参照テーブルREFが用意されている場合、工程管理データ生成部112が、少なくとも1つの作業工程について、当該作業工程により構築されるべき、取得部111により取得されたCAD情報に含まれる3次元オブジェクトの少なくとも1つの物理量(例えば、3次元オブジェクトの実寸での面積、容量、高さ、長手方向の長さ、或いは、短手方向の長さなど)と、前記作業量情報とに基づき、当該作業工程に必要とされる作業量を抽出・特定。或いは算出し、該作業量を関連付けた、或いは、作業量を含む作業工程を含む工程管理データを生成する。
記憶部150に格納されている参照テーブルREFは、オブジェクト識別子と、該オブジェクト識別子に関連付けられた、3次元オブジェクトを構築するための少なくとも1つの作業工程とを含むものである。参照テーブルREFは、オブジェクト識別子と、作業工程に関連付けられた作業工程識別子としてもよい。この場合には、記憶部150は、作業工程識別子のインデックスを持つ作業工程テーブル(図示せず)を格納することとなる。また、参照テーブルREFは、本装置(PDG;100)の記憶部内に格納してあるものを使用するのが好適であるが、処理でデータが必要になったときに、その都度、工程管理サーバPMS或いはCADシステムCD1からネットワークNETを介して取得したものを使用してもよい。或いは、本装置を工程管理サーバPMSやCADシステムCD1内に内蔵させてもよい。
取得部111は、構造物に含まれる構成要素である複数の3次元オブジェクトと、該複数の3次元オブジェクトの各々に関連付けられたオブジェクト識別子とを含むCAD情報を取得する。取得したCAD情報は、記憶部150に格納される。取得部111が取得したCAD情報は、実寸でCAD空間上に規定(表現、記述)されたものが好適であるが、縮尺情報が付属または関連付けられているのであれば、縮尺スケールで規定されたものでもよい。後で詳細に説明するが、本発明では、CAD情報に含まれるオブジェクトの実寸での大きさ(面積、容量、太さ、長さなどの物理量)によって、工程管理データの作業量が決定される。例えば、土盛りのためのオブジェクト(土や砂利などの塊)が、CAD上の実寸で6000立方メートルの場合には、工程管理データには、「土盛りの作業量6000立方メートル」が規定され、その作業量に応じた日数、作業員、重機などが割当てられる。
工程管理データ生成部112は、取得部により取得されたCAD情報に含まれるオブジェクト識別子に基づき、参照テーブルREFを参照して、各オブジェクト識別子が関連付けられている、3次元オブジェクトを構築するための少なくとも1つの作業工程を抽出し、該抽出した作業工程を含む工程管理データを生成する。生成したデータは、工程管理データPMDとして記憶部150に格納する。或いは、外部の工程管理サーバPMSに通信部140を介して送信する。オブジェクト識別子は、3次元オブジェクトを示す単語、数字、アルファベット、これらを組み合わせたものを使用するが、好適には積算システムにより設定・使用される積算歩掛コード、単価コードが便利である。また、生成した工程管理データと、その生成に使用したCAD情報との間でデータ変更があった場合に対処するために、オブジェクト識別子と工程識別子とを対応付けることが好適である。対応付ける場合には、双方で同じ識別子として積算歩掛コード、単価コードを使用すれば、対応付けの対照テーブルなどが不要であり、好適には、オブジェクト識別子と工程識別子とで共通のコードを使用する。
3次元出力制御部114は、取得したCAD情報を用いた構造物を、3次元空間上に3次元モデルとしてモデリングし、この3次元モデル(構造物;立体物)を2次元の平面(投影面)に投影し、この投影された「構造物」(立体物)を表示部160が表示する。例えば、A、B、C,D,Eの5つのオブジェクトからなる構造物のCAD情報から、本装置によって、a、b、c,d,eの5段階の作業工程を含む工程管理データが生成された場合は、3次元オブジェクトA,B,C,D,Eからなる構造物が図形表示で、a、b、c,d,eの5段階の作業工程からなる工程管理データがガンチャートで、それぞれ表示部に表示されることとなる。即ち、3次元CAD情報による構造物のための工程管理データを正確かつ忠実に反映した作業工程を生成して、画面上で観察することが可能となり、CAD情報と工程管理とを一体化した見える化が可能となる。
取得した情報やデータ(例えば3次元CADオブジェクト)、抽出されたオブジェクト識別子、生成した工程管理データ、それを含むバーチャート表現した工程管理データなどは、記憶部150に中間データとして格納しておくことが望ましい。3次元出力制御部114は、3次元プリンタPRN1のデバイスドライバ或いは、その機能を有する機能部であり、取得した3次元CADデータを用いて、目的の構造物は出力部130を介して3次元CADプリンタPRN1に出力(立体印刷)される。3次元出力制御部114、或いは、通信部140を介して、取得した3次元CADデータを外部の装置である端末PC1に送信/出力し、これらの端末上に格納させてもよい。このように、取得・生成した情報や中間データおよび取得したデータを外部に送信したり、表示部に表示したり、生成した情報や中間データおよび取得したデータなどを記憶部に格納したりすることは、後述する他の実施態様でも同様に可能であることに注意されたい。なお、工程管理データ生成装置100は、汎用コンピュータ、特定用途コンピュータ、サーバ、PC、タブレット端末などのコンピュータ、或いは、これらコンピュータに、本装置の機能部や処理手順(方法)をコンピュータ上で実現(実行)するプログラムモジュールをコンピュータが持つプロセッサ、CPU(プロセッサやそのキャッシュ)や記憶部に保持したり、外部のサーバやストレージから読み込んだりすることで、コンピュータ上に工程管理データ生成装置を構築することが好適であり、後続の各実施態様においても同様である。
図2は、実施態様1の工程管理データ生成装置で実行される処理の一例を示すフローチャートである。図に示すように、ステップS11にて、記憶部150が、オブジェクト識別子と、該オブジェクト識別子に関連付けられた、3次元オブジェクトを構築するための少なくとも1つの作業工程とを含む参照テーブルREFを格納する。次にステップS12では、構造物に含まれる構成要素である複数の3次元オブジェクトと、該複数の3次元オブジェクトの各々に関連付けられたオブジェクト識別子とを含むCAD情報を取得する。次にステップS13では、取得ステップにより取得されたCAD情報に含まれるオブジェクト識別子に基づき、参照テーブルREFを参照して、各オブジェクト識別子が関連付けられている、3次元オブジェクトを構築するための少なくとも1つの作業工程を抽出する。
次に、ステップS14にて、工程管理データ生成部113が、該抽出した作業工程を含む工程管理データを生成する。最後に、ステップS15では、表示部160が、生成した工程管理データを表示する。このとき工程計画を表示するのに適したガンチャート形式で各作業工程を表示するのが好適である。上述したように、格納ステップは毎回実行する必要はなく、対象とするデータや情報が変更されない限り1回だけ実行しておくことで足りる。これは以降の他の実施態様でも同様である。
図3は、盛り土タイプの道路工事の構造物のCAD情報から、盛り土タイプの道路工事の工程管理データが生成される技法を説明する模式図である。図に示すように、図3の上部にはCAD情報CDI10、即ち、当該CAD情報が規定する構造物OB10が提示される。構造物OB10に含まれる構成要素である複数の3次元オブジェクトは、地盤EL10、盛り土EL11,法面補強コンクリートEL12,路体EL13,道路EL14が表示されている。これらオブジェクトにそれぞれオブジェクト識別子が関連付けられているが、オブジェクトのリザーブフィールドなどにオブジェクト識別子を含ませておくことが好適である。この例では、盛り土EL11にはオブジェクト識別子M600、法面補強コンクリートEL12にはオブジェクト識別子N500、路体EL13にはオブジェクト識別子R780,道路EL14にはオブジェクト識別子R900がそれぞれ関連付けられている。地盤EL10は、作業工程のどの段階でも存在するものである。このように、CAD情報と、工程管理のデータと、を対応付け、関連付けしておけば、CAD情報に含まれるオブジェクトに矛盾なく対応した作業工程を含む工程管理データを生成することが可能となる。
参照テーブルREF10は、オブジェクト識別子M600、オブジェクト識別子N500、オブジェクト識別子R780、オブジェクト識別子R900に、作業業工程の盛り土工事、法面整形工事、路体工事、道路工事がそれぞれ関連付けられている。本装置は、CAD情報CDI10から、参照テーブルREF10を参照することによって、当該構造物を構築するために必要とされる作業工程を、盛り土工事P1(作業工程識別子M600)、法面整形工事P2(作業工程識別子N500)、路体工事P3(作業工程識別子R780)、道路工事P4(作業工程識別子R900)を含む工程管理データPMD10を生成する。この実施態様では、構造物を規定したCAD情報から、その構造物を構築するのに必要とされる作業工程を漏れなく、矛盾なく特定することが可能であることを示した。しかし、各作業工程の前後関係(順序)、各作業工程の作業量(人員、必要な重機など)などは、この実施態様では対応していない。本発明では、様々なルールやテーブルなどで順序、作業量についても実用化レベルで対応可能であるが、これについては、後掲の他の実施態様で詳細に説明する。
<実施態様2>
図4は、本発明の実施態様2による工程管理データ生成装置の概要を示すブロック図である。図に示すように、工程管理データ生成装置200(PDG)は、制御部(CPUなどのプロセッサ)210と、入力部220と、出力部230と、通信部240と、記憶部250と、表示部260とを有する。記憶部250には、参照テーブルREFと、工程生成ルールRLとが格納されている。制御部210は、取得部211、工程管理データ生成部212、および3次元出力制御部214を有する。
参照テーブルREFは、実施態様1のそれと同様の内容および機能を有する。他の装置内部の構成、部材、接続や連携する装置・サーバも、特に言及しない限り、実施態様1のそれらと同様の内容および機能を有するため、説明は省略するものとする。
本実施態様では、記憶部250の工程生成ルールには、複数の生成ルールが格納されており、適宜、最適なものを少なくとも1つ適用して、工程生成を行う。第1の工程生成ルールRL1は、オブジェクト識別子の前後関係を規定する。盛り土タイプの道路工事の構造物では、例えば、盛り土のオブジェクト識別子M600がその他のオブジェクトよりも最先であり、法面補強コンクリートのオブジェクト識別子N500が存在するならば、盛り土のオブジェクト識別子の次の順序が規定される。また、道路のオブジェクト識別子R900は、最後尾の順序が規定され、道路のオブジェクトよりも前に、路体のオブジェクト識別子R780の順番が規定される。この前後関係を最初から最後の順番までを規定すると、M600、N500,R780,R900の順序になる。工程管理データ生成部212が、取得部により取得されたCAD情報に含まれるオブジェクト識別子に基づき、第1の工程生成ルールRL1をさらに参照して、少なくとも一部のオブジェクト識別子の前後関係に基づき、少なくとも一部の作業工程の前後関係が規定された作業工程を含む工程管理データPMD11を生成する。
記憶部250は、3次元オブジェクトの相互の配置関係に基づき作業工程の前後関係を規定する第2の工程生成ルールRL2をさらに格納する。工程管理データ生成部が、取得部により取得されたCAD情報に含まれる3次元オブジェクトに基づき、前記第2の工程生成ルールRL2をさらに参照して、少なくとも一部の3次元オブジェクトの配置に基づき、少なくとも一部の作業工程の前後関係が規定された作業工程を含む工程管理データPMD12を生成する。また、記憶部250が、3次元オブジェクトの形状に基づき作業工程の前後関係を規定する第3の工程生成ルールRL3をさらに格納する。工程管理データ生成部が、取得部により取得されたCAD情報に含まれる3次元オブジェクトに基づき、第3の工程生成ルールRL3をさらに参照して、少なくとも一部の3次元オブジェクトの形状に基づき、少なくとも一部の作業工程の前後関係が規定された作業工程を含む工程管理データを生成する。第1−3のいずれかの工程生成ルールを使用しても前後関係が規定できなかった作業工程は、工程順序の任意の順番に配置して、当該工程は順序が規定できずに任意で配置したことを示すために当該工程のバーや輪郭を強調表示することが好適である。ユーザは、強調表示されたバー(作業工程)を手動で適切な順序に再配置することが可能である。
図5は、実施態様2の工程管理データ生成装置で実行される処理の一例を示すフローチャートである。図に示すように、ステップS21にて、記憶部250が、オブジェクト識別子と、該オブジェクト識別子に関連付けられた、3次元オブジェクトを構築するための少なくとも1つの作業工程とを含む参照テーブルREFを格納する。次にステップS21−aにて、記憶部250が、オブジェクト識別子の前後関係を規定する第1の工程生成ルールRL1をさらに格納する。次にステップS22では、構造物に含まれる構成要素である複数の3次元オブジェクトと、該複数の3次元オブジェクトの各々に関連付けられたオブジェクト識別子とを含むCAD情報を取得する。次にステップS23では、取得ステップにより取得されたCAD情報に含まれるオブジェクト識別子に基づき、参照テーブルREFを参照して、各オブジェクト識別子が関連付けられている、3次元オブジェクトを構築するための少なくとも1つの作業工程を抽出する。
そして、ステップS24では、抽出した作業工程を含む工程管理データを生成するが、CAD情報に含まれるオブジェクト識別子に基づき、第1の工程生成ルールRL1をさらに参照して、少なくとも一部のオブジェクト識別子の前後関係に基づき、少なくとも一部の作業工程の前後関係が規定された作業工程を含む工程管理データを生成する。最後に、ステップS25では、表示部260が、生成した工程管理データを表示する。このとき工程計画を表示するのに適したガンチャート形式で各作業工程を表示するのが好適である。
図6は、盛り土タイプの道路工事の構造物のCAD情報から、オブジェクト識別子に基づき前後関係を規定した盛り土タイプの道路工事の工程管理データが生成される技法を説明する模式図である。また、図6は、図5のフローチャートの処理を用いて工程管理データを生成する技法を示したものである。図6は、図3とほぼ同様のものであるが、第1の工程生成ルールRL1を参照して、工程管理データに含まれる各作業工程に前後関係を規定したことが変更点である。図に示すように、第1の工程生成ルールRL1を参照して、オブジェクト識別子の前後関係に従って、各作業工程に前後関係を規定した盛り土工事P11(作業工程識別子M600)、法面整形工事P21(作業工程識別子N500)、路体工事P31(作業工程識別子R780)、道路工事P41(作業工程識別子R900)を含む工程管理データPMD11を生成する。この工程管理データPMD11は、横軸に時間、縦軸に工程の順序を規定したガンチャート形式で表示することが好適である。この実施態様では、構造物を規定したCAD情報から、その構造物を構築するのに必要とされる作業工程を漏れなく、矛盾なく特定(抽出・生成)することが可能であり、さらには、作業工程の順序を規定できることを示した。しかし、各作業工程の作業量(人員、必要な重機など)などは、この実施態様では対応していない。本発明では、作業量についても実用化レベルで対応可能であるが、これについては、さらに後掲の他の実施態様で詳細に説明する。
図7は、実施態様2の工程管理データ生成装置で実行される処理の一例を示すフローチャートである。図に示すように、ステップS31にて、記憶部250が、オブジェクト識別子と、該オブジェクト識別子に関連付けられた、3次元オブジェクトを構築するための少なくとも1つの作業工程とを含む参照テーブルREFを格納する。次にステップS31−aにて、記憶部250が、3次元オブジェクトの相互の配置関係に基づき作業工程の前後関係を規定する第2の工程生成ルールRL2をさらに格納する。第2の工程生成ルールRL2には、例えば、最も下に位置するオブジェクトが先の順番で最も上に位置するオブジェクトが最も後の順番になる。また、オブジェクトの位置が同じ場合は、構造物の中心に近いものを先の順番にして外側を後の順番にするなどを規定しておけば、ほとんどの構造物に対応できる。構造物の種類によっては、構造物の中心に近いものを後の順番にして外側を先の順番にするような形式で規定してもよい。或いは、取得部が、工事開始点や開始線を少なくとも1つCAD情報と共に取得して、工程生成ルールでは、開始点や開始線に近いオブジェクト、接続しているオブジェクトから順次、より遠くのオブジェクト或いは先に順序づけられたオブジェクトに接続するものという形式で規定してもよい。次にステップS32では、構造物に含まれる構成要素である複数の3次元オブジェクトと、該複数の3次元オブジェクトの各々に関連付けられたオブジェクト識別子とを含むCAD情報を取得する。次にステップS33では、取得ステップにより取得されたCAD情報に含まれるオブジェクト識別子に基づき、参照テーブルREFを参照して、各オブジェクト識別子が関連付けられている、3次元オブジェクトを構築するための少なくとも1つの作業工程を抽出する。
そして、ステップS34では、第2の工程生成ルールRL2に基づき、CAD情報に含まれる3次元オブジェクトの相互の位置関係に応じて、3次元オブジェクトに対応する作業工程の前後関係を決定する。次にステップS35にて、抽出した作業工程であって、前後関係が規定された作業工程を含む工程管理データを生成する。最後に、ステップS36では、表示部260が、生成した工程管理データを表示する。このとき工程計画を表示するのに適したガンチャート形式で各作業工程を表示するのが好適である。
図8は、盛り土タイプの道路工事の構造物のCAD情報から、オブジェクトの配置に基づき前後関係を規定した盛り土タイプの道路工事の工程管理データが生成される技法を説明する模式図である。また、図8は、図7のフローチャートの処理を用いて工程管理データを生成する技法を示したものである。図8は、図6、図3とほぼ同様のものであるが、第2の工程生成ルールRL2を参照して、工程管理データに含まれる各作業工程に前後関係を規定したことが変更点である。第2の工程生成ルールRL2は、「最も下に位置するオブジェクトが先で最も上に位置するオブジェクトが後」、「オブジェクトの位置が同じ場合は、構造物の中心に近いものを先にして外側を後」、というルールである。また、「順序の前後が不明なときは前後でオブジェクトが接続しているものを優先させる」というルールを追加してもよい。図に示すように、第2の工程生成ルールRL2を参照して、オブジェクトの相互の位置関係に従って、各作業工程に前後関係を規定した盛り土工事P12(作業工程識別子M600)、法面整形工事P22(作業工程識別子N500)、路体工事P32(作業工程識別子R780)、道路工事P42(作業工程識別子R900)を含む工程管理データPMD12を生成する。この工程管理データPMD12は、ガンチャート形式で表示、表現することが好適である。工程管理データPMD11、PMD12は、異なるルールを適用して作成したものであるが、同じ順序の前後関係が規定された工程管理データが生成される。この実施態様では、構造物を規定したCAD情報から、その構造物を構築するのに必要とされる作業工程を漏れなく、矛盾なく特定することが可能であり、さらには、オブジェクトの相互の位置関係から作業工程の順序を規定できることを示した。
第3の工程生成ルールRL3は、3次元オブジェクトの形状に基づき作業工程の前後関係を規定する。これは、構造物がビルなどの建築物である場合に、特徴的な部材であるH型鋼材の3次元オブジェクトの工事は、掘削、杭打ち、基礎コンクリートの後の順序になることを規定した場合などに効果的に機能する。これは、第1、第2の工程生成ルールでは対応できない場合に作業工程の前後関係を規定したいときに、これらと一緒に適用した場合に、効果的に順序を規定することが可能な技法である。
図9は、実施態様2の工程管理データ生成装置で実行される処理の一例を示すフローチャートである。図に示すように、ステップS41にて、記憶部250が、オブジェクト識別子と、該オブジェクト識別子に関連付けられた、3次元オブジェクトを構築するための少なくとも1つの作業工程とを含む参照テーブルREFを格納する。次にステップS41−aにて、記憶部250が、第1−3の工程生成ルールRL1、RL2,RL3をさらに格納する。参照テーブルREFは、各オブジェクト識別子に関連付けられた、所要人員、所要材料(資材、部材など)、所要機械および所要器具のうちの少なくとも1つの作業量を含む作業量情報をさらに含む。作業量の少なくとも一部は、オブジェクトの物理量あたりの作業量を含む。例えば、盛り土の場合は、容量あたりの必要人員、必要機械、必要重機、最低でも必要な重機、機械などである。次にステップS42では、構造物に含まれる構成要素である複数の3次元オブジェクトと、該複数の3次元オブジェクトの各々に関連付けられたオブジェクト識別子とを含むCAD情報を取得する。次にステップS43では、取得ステップにより取得されたCAD情報に含まれるオブジェクト識別子に基づき、参照テーブルREFを参照して、各オブジェクト識別子が関連付けられている、3次元オブジェクトを構築するための少なくとも1つの作業工程を抽出する。
そして、ステップS44では、第1−3の工程生成ルールのいずれかに基づき、CAD情報に含まれる3次元オブジェクトの相互の位置関係、或いは、オブジェクト識別子に応じて、3次元オブジェクトに対応する作業工程の前後関係を決定する。次にステップS44aでは、各オブジェクト識別子のうち、作業量情報が関連付けられているものを抽出し、作業量情報の作業量が使用している物理量(例えば、面積や容量)に応じて、オブジェクト識別子に対応する3次元オブジェクトの対応する物理量を特定する。次にステップS44bでは、特定した物理量に応じて、作業量情報に基づき、当該作業工程の作業量(作業量、必要資源(人、装置、機械など)など)を求める(算出、特定する)。即ち、少なくとも1つの作業工程について、当該作業工程により構築されるべき、取得部により取得されたCAD情報に含まれる3次元オブジェクトの少なくとも1つの物理量(例えば、3次元オブジェクトの実寸での面積、容量、高さ、長手方向の長さ、或いは、短手方向の長さのうちの1つ以上の物理量)と、作業量情報とに基づき、当該作業工程に必要とされる作業量を抽出する。次にステップS45にて、抽出した作業工程であって、前後関係が規定され、作業量が規定された作業工程を含む工程管理データを生成する。最後に、ステップS46では、表示部260が、生成した工程管理データを表示する。このとき工程計画を表示するのに適したガンチャート形式で各作業工程を表示するのが好適である。
図10は、盛り土タイプの道路工事の構造物のCAD情報から、前後関係を規定し、各作業工程の作業量を規定した盛り土タイプの道路工事の工程管理データが生成される技法を説明する模式図である。また、図10は、図9のフローチャートの処理を用いて工程管理データを生成する技法を示したものである。図10は、図6、図3とほぼ同様のものであるが、オブジェクトの物理量(実寸における容量、面積など)に基づき、作業量を含ませた作業工程を持つ工程管理データを生成するものである。作業工程の順序は、第1の作業工程ルールRL1,第2の作業工程ルールRL2,第3の作業工程ルールRL3のいずれか、または、それらの2つ以上を組み合わせて規定したものである。参照テーブルREF11には、オブジェクト識別子と、「所要人員、所要重機、所要機械、人員・重機・機械・材料(資材、部材、例えば、砂利、砂、コンクリート、木材など)あたりの1日で可能な作業量(日進量、単位あたりの作業量)など」とが関連付けて格納されている。図に示すように、参照テーブルREFを参照して、オブジェクトの物理量に従って、各作業工程に全体作業量を規定した盛り土工事P1−1(全体作業量:6000m3)、法面整形工事P2−1(全体作業量:5000m2)、路体工事P3−1(全体作業量:7800m2)、道路工事P4−1(全体作業量:7800m2)を含む工程管理データPMD13を生成する。盛り土工事P1−1、法面整形工事P2−1、路体工事P3−1、道路工事P4−1には、それぞれ関連付けて作業量情報PQ1、PQ2、PQ3,PQ4として格納される。各作業量情報には、日あたりの作業量を規定した日進量が設定され、当該作業に必要な重機、機械、器具、人員(1日あたりの作業員、延べ人数など)、材料(砂、砂利、防護ネットなど)も割当たられている。例えば、法面整形工事に対応するオブジェクト識別子には、法面面積500平方mあたり(単位あたり)に防護ネット1枚が関連付けられていれば、本装置によって、必要な資材として防護ネット10が求められる。同様に、法面面積500−1000平方mの範囲では作業員3名、法面面積1000−3000平方mの範囲では作業員5名、法面面積3000−6000平方mの範囲では作業員10名というのが、オブジェクト識別子に関連付けられている場合は、作業員10名という作業量(作業量情報)が本装置によって求められる。
図11は、盛り土タイプの道路工事の構造物のCAD情報から、オブジェクト識別子に基づき前後関係を規定した盛り土タイプの道路工事の工程管理データが生成される技法を説明する模式図である。図11は、図6とほぼ同様のものであるが、1つのオブジェクト識別子に複数の作業工程およびその順序が規定された参照テーブルREF10を参照して、1つのオブジェクトに対して複数の作業工程が生成される様子を示すものである。この例では、道路EL14には、通常は、下層工事、上層工事、路盤工事、表層工事が含まれ、この順序で実施されるため、このことを規定した参照テーブルでこれらの作業工程を含ませた工程管理データPMD20が生成される。工程管理データPMD20は、盛り土工事P1−2(作業工程識別子M600)、法面整形工事P2−2(作業工程識別子N500)、路体工事P3−2(作業工程識別子R780)、道路工事P4−2(作業工程識別子R900)を含む。そして、道路工事P4−2は、層工事、上層工事、路盤工事、表層工事が含まれる。このように、CAD情報のオブジェクトでは、便宜上1つのオブジェクトとしたものでも、実際には、複数のオブジェクトを含む場合があり、それら含有オブジェクトそれぞれに作業工程が必要となることがある。本実施態様では、そのような場合でも実用的な工程管理データを生成することが可能である。また、図に示すように、路体工事なども実際には、前作業、本工事、後作業の順序の3段階の作業工程からなるが、このような形式で参照テーブルに規定しておけば、このような細かいレベルでの作業工程に分解した形式での工程管理データを生成することが可能である。
構造物を構築する工事には、構造物に含まれるオブジェクトには依存せずに、構造物の大きさ(面積、容量、収容人員など)、規模、作業量の大きさ(人員、重機の数など)、構造物の種類(道路、ダム、橋梁、公園、ビルなどの種類)などに応じて、事前作業工程と事後作業工程が発生する場合が多い。例えば、事前作業工程としては重機や搬入トラックの搬入路の舗装工事、簡易事務所(プレハブ事務所)の設置、敷地境界における防護フェンスの設置、事後作業工程としては、これらの撤去作業がある。本装置は、これらの作業工程も、上述した構造物の大きさ、規模、作業量の大きさ、構造物の種類などに関連付けて記憶部に格納しておき、CAD情報に適したオブジェクトに依存しない作業工程を含ませた工程管理データを生成することが可能である。また、CAD情報に含まれる少なくとも1つの3次元オブジェクトの物理量に応じて、このような事前作業工程や事後作業工程の作業量を決定して、これらの作業工程の作業量が規定された工程管理データを生成することが可能である。例えば、道路工事の場合には、道路面積や道路の長さに応じた作業量を規定した作業量情報を記憶部に格納しておけば、適切な事前作業工程や事後作業工程の作業量を決定することが可能である。例えば、ビル建設工事の場合には、延床面積や階数に応じた作業量を規定した作業量情報を記憶部に格納しておけば、適切な事前作業工程や事後作業工程の作業量を決定することが可能である。
記憶部に各作業工程や各オブジェクト識別子に関連付けた作業や部材の単価テーブルを格納しておけば、本装置によって生成された工程管理データに応じて、実態に即した実用的な構築費用の見積もりを行うことができる(制御部の見積り算出部(図示せず)が行う)。
図12は、新たなCAD情報を取得し、変更部分に基づき工程管理データの作業量を更新する技法を説明する模式図である。図に示すように工程管理データPMD13は、図10に提示したものと同様である。新たなCAD情報では、3次元オブジェクトの路体EL13−1、道路EL14−1について、道路の長さが伸びたため、面積(物理量)がその分大きくなり、全体作業量が9000平方mに変更される。本装置は、新たなCAD情報と元のCAD情報の各オブジェクトを比較して、工程管理データ生成部が、元のCAD情報と、新たなCAD情報とを比較し、変更された3次元オブジェクトを特定し、特定した3次元オブジェクトに関連付けられたオブジェクト識別子に基づき抽出された少なくとも1つの作業工程について、当該作業工程により構築されるべき、前記変更された3次元オブジェクトの少なくとも1つの物理量(例えば、3次元オブジェクトの実寸での面積、容量、高さ、長手方向の長さ、或いは、短手方向の長さのうちの)と、作業量情報とに基づき、当該作業工程に必要とされる作業量を抽出し直し、その抽出し直した作業量を関連付けた作業工程を含む工程管理データを生成する。即ち、図に示すように、路体工事P3−1R、道路工事P4−1R、その作業量情報PQ3Q、PQ4Rのように変更部分が反映された工程管理データが生成される。また、全体作業量が増加した分、作業日数が増加して表示されることとなる。このように、本実施態様によれば、CAD情報の細かい変更情報も、漏れなく、当該変更の状況に応じて、工程管理データの作業量情報などに反映することが可能である。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各部、各ステップなどに含まれる処理や機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段/部やステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。或いは、本発明による装置、方法、プログラムなどの一部の構成要素、機能、処理、ステップなどを遠隔地のサーバなどに配置することも可能であることに注意されたい。各実施態様では、CAD情報としては3次元オブジェクトを使用したが、2次元オブジェクトを用いても同様の効果を奏するものであることに注意されたい。また、実施態様では、道路工事を挙げたが、本発明は、道路、ダム、橋梁、ゴルフコースなどの土木工事はもちろん、ビルなどの建設物、建築物の工事にも適用可能であることに注意されたい。

100 工程管理データ生成装置
110 制御部
111 取得部
112 工程管理データ生成部
114 3次元出力制御部
120 入力部
130 出力部
140 通信部
150 記憶部
160 表示部
200 工程管理データ生成装置
210 制御部
211 取得部
212 工程管理データ生成部
214 次元出力制御部
220 入力部
230 出力部
240 通信部
250 記憶部
260 表示部
CD1 CADシステム
CDI10 CAD情報
EL10 地盤
EL11 盛り土
EL12 法面補強コンクリート
EL13 路体
EL14 道路
NET ネットワーク
OB10 構造物
P1 盛り土工事
P11 盛り土工事
P12 盛り土工事
P2 法面整形工事
P21 法面整形工事
P22 法面整形工事
P3 路体工事
P31 路体工事
P32 路体工事
P4 道路工事
P41 道路工事
P42 道路工事
PC1 端末
PMD 工程管理データ
PMD10 工程管理データ
PMD11 工程管理データ
PMD12 工程管理データ
PMD13 工程管理データ
PMD20 工程管理データ
PMS 工程管理サーバ
PQ1 作業量情報
PQ3Q 作業量情報
PRN1 3次元プリンタ
REF 参照テーブル
REF10 参照テーブル
REF11 参照テーブル
RL 工程生成ルール
RL1 工程生成ルール
RL2 工程生成ルール
RL3 工程生成ルール

Claims (16)

  1. 工程管理データ生成装置であって、
    オブジェクト識別子と、該オブジェクト識別子に関連付けられた、3次元オブジェクトを構築するための少なくとも1つの作業工程とを含む参照テーブルを格納する記憶部と、
    構造物に含まれる構成要素である複数の3次元オブジェクトと、該複数の3次元オブジェクトの各々に関連付けられたオブジェクト識別子とを含むCAD情報を取得する取得部と、
    前記取得部により取得されたCAD情報に含まれるオブジェクト識別子に基づき、前記参照テーブルを参照して、各オブジェクト識別子が関連付けられている、3次元オブジェクトを構築するための少なくとも1つの作業工程を抽出し、該抽出した作業工程を含む工程管理データを生成する工程管理データ生成部と、
    を有し、
    前記取得部により取得された前記CAD情報を記憶部に格納し、
    前記取得部が、新たなCAD情報をさらに取得し、
    前記工程管理データ生成部が、
    前記CAD情報と、前記新たなCAD情報とを比較し、変更された3次元オブジェクトを特定し、特定した3次元オブジェクトに関連付けられたオブジェクト識別子に基づき抽出された少なくとも1つの作業工程について、当該作業工程により構築されるべき、前記変更された3次元オブジェクトの少なくとも1つの物理量と、作業量情報とに基づき、当該作業工程に必要とされる作業量を抽出し直し、その抽出し直した作業量を関連付けた作業工程を含む工程管理データを生成する、
    ことを特徴とする工程管理データ生成装置。
  2. 請求項1に記載の工程管理データ生成装置において、
    前記参照テーブルが、
    各オブジェクト識別子に関連付けられた、所要人員、所要材料、所要機械および所要器具のうちの少なくとも1つの作業量を含む作業量情報をさらに含み、
    前記工程管理データ生成部が、
    少なくとも1つの作業工程について、当該作業工程により構築されるべき、前記取得部により取得されたCAD情報に含まれる3次元オブジェクトの少なくとも1つの物理量と、前記作業量情報とに基づき、当該作業工程に必要とされる作業量を抽出し、該作業量を関連付けた作業工程を含む工程管理データを生成する、
    ことを特徴とする工程管理データ生成装置。
  3. 請求項1または2に記載の工程管理データ生成装置において、
    前記参照テーブルに含まれる少なくとも1つの作業工程が、複数の作業工程を含み、該複数の作業工程のうちの2以上は、前後関係が規定されており、
    前記工程管理データ生成部が、
    前記作業工程のうちの少なくとも一部について、前後関係が規定された作業工程を含む工程管理データを生成する、
    ことを特徴とする工程管理データ生成装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の工程管理データ生成装置において、
    前記記憶部が、
    オブジェクト識別子の前後関係を規定する第1の工程生成ルールをさらに格納し、
    前記工程管理データ生成部が、
    前記取得部により取得されたCAD情報に含まれるオブジェクト識別子に基づき、前記第1の工程生成ルールをさらに参照して、少なくとも一部のオブジェクト識別子の前後関係に基づき、少なくとも一部の作業工程の前後関係が規定された作業工程を含む工程管理データを生成する、
    ことを特徴とする工程管理データ生成装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の工程管理データ生成装置において、
    前記記憶部が、
    3次元オブジェクトの相互の配置関係に基づき作業工程の前後関係を規定する第2の工程生成ルールをさらに格納し、
    前記工程管理データ生成部が、
    前記取得部により取得されたCAD情報に含まれる3次元オブジェクトに基づき、
    前記第2の工程生成ルールをさらに参照して、少なくとも一部の3次元オブジェクトの配置に基づき、少なくとも一部の作業工程の前後関係が規定された作業工程を含む工程管理データを生成する、
    ことを特徴とする工程管理データ生成装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の工程管理データ生成装置において、
    前記記憶部が、
    3次元オブジェクトの形状に基づき作業工程の前後関係を規定する第3の工程生成ルールをさらに格納し、
    前記工程管理データ生成部が、
    前記取得部により取得されたCAD情報に含まれる3次元オブジェクトに基づき、
    前記第3の工程生成ルールをさらに参照して、少なくとも一部の3次元オブジェクトの形状に基づき、少なくとも一部の作業工程の前後関係が規定された作業工程を含む工程管理データを生成する、
    ことを特徴とする工程管理データ生成装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の工程管理データ生成装置において、
    前記工程管理データ生成部が、
    前記作業工程の少なくとも一部に、前記オブジェクト識別子に対応するコードを含ませた前記工程管理データを生成する、
    ことを特徴とする工程管理データ生成装置。
  8. 記憶部とプロセッサとを具えたコンピュータを用いた工程管理データ生成方法であって、
    前記記憶部が、オブジェクト識別子と、該オブジェクト識別子に関連付けられた、3次元オブジェクトを構築するための少なくとも1つの作業工程とを含む参照テーブルを格納する格納ステップと、
    前記プロセッサが、構造物に含まれる構成要素である複数の3次元オブジェクトと、該複数の3次元オブジェクトの各々に関連付けられたオブジェクト識別子とを含むCAD情報を取得する取得ステップと、
    前記プロセッサが、前記取得ステップにより取得されたCAD情報に含まれるオブジェクト識別子に基づき、前記参照テーブルを参照して、各オブジェクト識別子が関連付けられている、3次元オブジェクトを構築するための少なくとも1つの作業工程を抽出し、該抽出した作業工程を含む工程管理データを生成する工程管理データ生成ステップと、
    を有し、
    前記格納ステップが、前記取得ステップにより取得された前記CAD情報をさらに格納し、
    前記取得ステップが、新たなCAD情報をさらに取得し、
    前記工程管理データ生成ステップが、
    前記CAD情報と、前記新たなCAD情報とを比較し、変更された3次元オブジェクトを特定し、特定した3次元オブジェクトに関連付けられたオブジェクト識別子に基づき抽出された少なくとも1つの作業工程について、当該作業工程により構築されるべき、前記変更された3次元オブジェクトの少なくとも1つの物理量と、作業量情報とに基づき、当該作業工程に必要とされる作業量を抽出し直し、その抽出し直した作業量を関連付けた作業工程を含む工程管理データを生成する、
    ことを特徴とする工程管理データ生成方法。
  9. 請求項8に記載の工程管理データ生成方法において、
    前記参照テーブルが、
    各オブジェクト識別子に関連付けられた、所要人員、所要材料、所要機械および所要器具のうちの少なくとも1つの作業量を含む作業量情報をさらに含み、
    前記工程管理データ生成ステップが、
    少なくとも1つの作業工程について、当該作業工程により構築されるべき、前記取得部により取得されたCAD情報に含まれる3次元オブジェクトの少なくとも1つの物理量と、前記作業量情報とに基づき、当該作業工程に必要とされる作業量を抽出し、該作業量を関連付けた作業工程を含む工程管理データを生成する、
    ことを特徴とする工程管理データ生成方法。
  10. 請求項8または9に記載の工程管理データ生成方法において、
    前記参照テーブルに含まれる少なくとも1つの作業工程が、複数の作業工程を含み、該複数の作業工程のうちの2以上は、前後関係が規定されており、
    前記工程管理データ生成ステップが、
    前記作業工程のうちの少なくとも一部について、前後関係が規定された作業工程を含む工程管理データを生成する、
    ことを特徴とする工程管理データ生成方法。
  11. 請求項8〜10のいずれか1項に記載の工程管理データ生成方法において、
    前記格納ステップが、
    オブジェクト識別子の前後関係を規定する第1の工程生成ルールをさらに格納し、
    前記工程管理データ生成ステップが、
    前記取得ステップにより取得されたCAD情報に含まれるオブジェクト識別子に基づき、前記第1の工程生成ルールをさらに参照して、少なくとも一部のオブジェクト識別子の前後関係に基づき、少なくとも一部の作業工程の前後関係が規定された作業工程を含む工程管理データを生成する、
    ことを特徴とする工程管理データ生成方法。
  12. 請求項8〜11のいずれか1項に記載の工程管理データ生成方法において、
    前記格納ステップが、
    3次元オブジェクトの相互の配置関係に基づき作業工程の前後関係を規定する第2の工程生成ルールをさらに格納し、
    前記工程管理データ生成部が、
    前記取得部により取得されたCAD情報に含まれる3次元オブジェクトに基づき、
    前記第2の工程生成ルールをさらに参照して、少なくとも一部の3次元オブジェクトの配置に基づき、少なくとも一部の作業工程の前後関係が規定された作業工程を含む工程管理データを生成する、
    ことを特徴とする工程管理データ生成方法。
  13. 請求項8〜12のいずれか1項に記載の工程管理データ生成方法において、
    前記格納ステップが、
    3次元オブジェクトの形状に基づき作業工程の前後関係を規定する第3の工程生成ルールをさらに格納し、
    前記工程管理データ生成ステップが、
    前記取得ステップにより取得されたCAD情報に含まれる3次元オブジェクトに基づき、
    前記第3の工程生成ルールをさらに参照して、少なくとも一部の3次元オブジェクトの形状に基づき、少なくとも一部の作業工程の前後関係が規定された作業工程を含む工程管理データを生成する、
    ことを特徴とする工程管理データ生成方法。
  14. 請求項8〜13のいずれか1項に記載の工程管理データ生成方法において、
    前記工程管理データ生成ステップが、
    前記作業工程の少なくとも一部に、前記オブジェクト識別子に対応するコードを含ませた前記工程管理データを生成する、
    ことを特徴とする工程管理データ生成方法。
  15. 請求項8〜14のいずれか1項に記載の工程管理データ生成方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  16. 請求項8〜15のいずれか1項に記載の工程管理データ生成方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを格納したコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
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