JP6103176B2 - Cad情報生成装置、cad情報生成方法、cad情報生成プログラム、媒体、および立体模型 - Google Patents

Cad情報生成装置、cad情報生成方法、cad情報生成プログラム、媒体、および立体模型 Download PDF

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本発明は、CAD情報生成装置、CAD情報生成方法、CAD情報生成プログラム、媒体、および立体模型に関し、特に、工程管理データに応じた3次元CADデータを生成するCAD情報生成装置、CAD情報生成方法、CAD情報生成プログラム、媒体、および立体模型に関するものである。
従来、製品開発や構造物設計においては、設計段階や開発段階にて幾つかの試作品を作成し、外観や性能の評価をしている。最も原始的な試作モデルには、粘土で作製したクレイモデルやウッド(木)を削り出して作製したウッドモデルがある。しかしながら、このようなモデル作製は、人手、時間、経費がかかり、再現性が悪く、モデル作製職人の技量に依存し過ぎるといった問題がある。このような従来の試作モデル作製技術に代わって、コンピュータ技術が進展した現在では、開発製品の造形データを3次元CADで作成し、この3次元CADデータを用いて試作モデルを作成する「ラピッドプロトタイピング」という技術が開発され、実用化されつつある。これは、3次元CADデータから目的とする「立体モデル」を人手や時間をかけずに、極めて、高速、かつ、低コストで作成する技術である。
ラピッドプロトタイピングの代表的な技法は「積層造形法」であり、これは、対象物の3次元CADデータからスライス状データ(正確には、対象物を構成するわずかな厚さを持つ薄板)を作成し、このスライス状データを1層ずつ積層して立体物(立体模型)を形成するものである。そして、積層造形法で実用されているものとしては、大別して、レーザで光硬化性樹脂を固化させて造形する「光造影法」と、インクジェット方式などで固化剤/結合剤を供給して粉末を固めて造形する「粉末固着式積層法」とがあるが、低コスト、高速、カラー化という点で後者の方が優れている。「粉末固着式積層法」については、幾つかの関連特許が出願・取得されており、これを用いた3次元プリンタが市場に投入されている。例えば、従来技術としては「3次元物体の模型を製作する方法および装置」(特許文献1を参照されたい。)がある。
特表2004−538191号公報
従来は、作成済みの3次元データから、より正確に、より安価に、より短時間で目的の立体物を造形するかに主眼がおかれてきた。これは、開発している製品が機械部品や携帯電話端末などの単体商品、即ち、比較的小さな物品の造形物である場合には、このような開発目標の設定でもさほど問題はなく、このような用途には「光造影法」が適している。
他方、「粉末固着式積層法」は、近年、技術的な革新があり、極めて低コストかつ高速に「カラーの立体物」を造形することが可能になった。そのため、機械部品などの物品造形物以外の様々な分野への応用が期待されるようになりつつある。
しかしながら、建築物や土木構造物の立体模型の場合は、建築物や土木構造物の3次元CADデータをそのまま用いて立体模型を作成すると、ユーザが観察できるのは、「完成形の一体物」として作成された「完成立体模型の外観のみ」になってしまう。建築物や土木、建設の構造物の場合は、最終的な構造物の全体を観察することも大切ではあるが、構造物の完成に至るまでの各工程の段階での構造物の状況を把握することが非常に重要である。
特に、大規模な構造物の構築プロジェクトでは、工程の各段階で中間検査が設定されたり、月次や週毎の目視進捗確認が設定されたりしているが、この各検査段階や進捗確認段階で構造物の外観を把握することは非常に有効であろうと考えられる。しかしながら、従来技術では、最終的な構造物の3次元CADデータが存在するが、そこから、途中の段階の構造物の3次元CADデータを抽出することは困難であり、現状では、中間段階や、施工段階の図面などの紙ベースで外観などを把握している。また、建築物や土木、建設の構造物の場合は、中間段階の構造物でも、外から観察できる外部構造も大切ではあるが、部屋割、内部構造、断面構造、層構造、コンクリートの配筋状況の方がより重要であることが多い。しかし、従来技術では、立体物の3次元データをそのまま使用したのでは、中間段階の建築物や構造物の内部を見ることができない。即ち、建設途中の構造物の建築物や構造物の部屋割、内部構造、断面構造、コンクリートの配筋状況を観察できる立体模型を作成することはできない。
途中の段階の構造物の立体模型を作成するためには、複雑な操作を必要とする3次元CADソフトの熟練オペレータに、元の3次元CADデータを加工することを指示するなどして、建設途中の建築物を観察できるように、中間段階の「未完成立体模型」用のCADデータを作成する必要がある。或いは、複雑な操作を必要とする3次元CADソフトの熟練オペレータに部屋割、内部構造、断面構造、コンクリートの配筋状況を観察できるように、元の3次元CADデータを加工することを指示するなどして、建築物の断面を観察できるように建築物の一部を切り取った「切り欠き立体模型」用のCADデータを作成する必要がある。このように、専門技術を持ったCADオペレータの手を煩わして「切り欠き立体模型」用のCADデータを作成して、内部構造が観察できるようになったとしても、このような「切り欠き立体模型」では、今度は、建築物や土木工作物(土木構造物)の「全体」の構造、外観を観察できないといったジレンマがある。
また、ダム、橋梁、道路などの土木構造物やビルなどの建築物、或いは、これらを含むゴルフ場、公園、町などの開発プロジェクトによる地形、土木構造物、建築物を含むものは、「施工計画管理システム」で管理されることが多い。施工計画管理システムでは、工事の各段階(工程)における進捗計画が時系列で管理されており、さらに、月次、週次、日次で、実際の工事進捗を出来高や計画出来高で管理して、計画通りに進んでいるかなどの比較、確認ができるようになっている。公共工事では、構造物の完成までの期限管理が厳しく、工事遅れなどで各検査日や完成予定日までに工事が終了しない場合は、莫大な違約金や賠償金を施主である国や自治体などに支払う必要が生じてしまう恐れがある。
そこで、上述したように、施工計画管理システムを用いて、月次や検査日毎に、工事進捗を管理しているが、例えば、出来高情報として「土盛り工事500立方メートル完了」といった情報からは、実際の工事対象である構造物(成果物)のどの部分でどのように工程や工事が進捗しているのかが、専門家でなければ容易には把握できない問題がある。そのため、ベテランの施工管理者が、施工計画管理システムの出来高情報と関連情報とを精査したり、出来高情報と実際の構造物とを比較したりなどして、全体の工事進捗を管理しているが、この出来高情報や計画情報をCAD図面や3次元模型で把握する技法は存在しない。
また、開発プロジェクトが大規模になれば、専門家でさえも、工事進捗を正確に把握することが難しい。土木や建設の専門家でさえも工事の進捗を正確に把握することが困難であるということは、専門家以外の施主や関係者には、工事進捗の遅れなどを把握することは到底できないということになる。このことは、不正や何らかのミスがあった場合には、専門家以外が認識できないことになりコンプライアンス上大きな問題である。
このような状況において、施工計画管理システムと、CADシステムと(さらには模型)を連携や連動ができれば、工事進捗の見える化(視覚化、ビジュアライゼーション)が可能となるが、そのような技法は開発されていない。工事進捗の見える化ができれば、専門家のみならず施主や関係者も、工事進捗を正確かつタイムリーに把握することを可能ならしめるであろう。
そこで、本発明の目的は、CAD情報生成装置、CAD情報生成方法、CAD情報生成プログラム、媒体、および立体模型、特に、構造物の工程の出来高に応じた段階の構造物の3次元CADデータを生成することである。また、本発明の別の目的は、目的とする立体物をあたかも一体物として作製しつつも、当該一体物を分割可能ならしめるように3次元CADデータを生成するCAD情報生成装置、CAD情報生成方法、CAD情報生成プログラム、媒体、および立体模型を提供することである。
上述した諸課題を解決すべく、第1の発明によるCAD情報生成装置は、
構造物(構造物には、人工的な構造物、建築物、道路、ダム、池、ゴルフコース、ゴルフ場、港湾、堤防、或いは、土、砂利、石などの自然物の層や丘、小さい山、崖地などを含む、或は、これらの幾つかを組み合わせたものを含む)を構築するための複数の作業工程および該作業工程の各々に関連付けられた工程識別子を含む工程管理データと、該構造物に含まれる構成要素である複数の3次元オブジェクトおよび該3次元オブジェクトの各々に関連付けられたオブジェクト識別子であって、当該3次元オブジェクトの作業工程に関連付けられている工程識別子に対応したオブジェクト識別子を含むCAD情報とを格納する記憶部と、
前記構造物を構築するための少なくとも1つの作業工程の作業量情報(実施した作業工程の出来高、実施計画上の作業工程の予定出来高、具体的には土盛り100立方メートル、法面工事40000平方メートルなど)を取得する取得部と、
前記取得部により取得された作業量情報を、前記工程管理データに含まれる作業工程のうちの対応する作業工程に関連付け、作業量情報が関連付けられた作業工程を特定し、当該特定された作業工程の工程識別子を抽出する工程管理部と、
前記工程管理部により抽出された工程識別子に基づき、前記CAD情報に含まれる複数の3次元オブジェクトから、当該工程識別子に対応したオブジェクト識別子を含む3次元オブジェクトを特定し、特定した3次元オブジェクトを含む工程管理対応CAD情報を生成するCAD情報生成部と、
を有する。
また、第2の発明によるCAD情報生成装置は、
前記作業量情報が、
出来高情報、出来高計画情報、或いは、出来高情報と出来高計画情報との組み合わせを含む情報である、
ことを特徴とする。
また、第3の発明によるCAD情報生成装置は、
前記作業工程の少なくとも1つの作業工程には、当該作業工程の全体の作業量に相当する全体作業量情報(例えば、作業工程全体の作業物理量である土盛り3000立方m、法面工事40000平方mなど)が関連付けられ、
前記工程管理部が、
前記取得部で取得される作業量情報(例えば、作業工程全体のうち実施した出来高数値、土盛り100立方mなど)および対応する作業工程の全体作業量情報に基づき、作業工程の全てが終了していない作業工程を特定し、当該作業工程の作業量情報が全体作業量情報に占める割合を求め、
前記CAD情報生成部が、
前記工程管理部により抽出された工程識別子に基づき、当該工程識別子に対応するオブジェクト識別子を含む前記CAD情報に含まれる3次元オブジェクトを特定し、特定した3次元オブジェクトのうち作業工程が全て終了していない3次元オブジェクトから、前記割合を反映した作業量割合反映3次元オブジェクト(例えば、10%終了であるなら、完成オブジェクトのうち10%の容量、面積、高さ、幅などのオブジェクトを切り取ったものや修正したもの)を生成し、生成した作業量割合反映3次元オブジェクトと、前記特定した3次元オブジェクトのうちの前記作業工程が全て終了していない3次元オブジェクト以外の3次元オブジェクトとを含む工程管理対応CAD情報を生成する、
ことを特徴とする。
また、第4の発明によるCAD情報生成装置は、
前記作業量情報が、
前記作業工程に関連する作業者または装置に装着された測位装置(例えば、GPS装置を具えた重機、GPS機能を含む携帯電話装置を持つ作業者)によって取得された位置情報を含み、
前記CAD情報生成部は、
前記特定した3次元オブジェクトのうち作業工程が全て終了していない3次元オブジェクトに対応する作業工程に対する前記位置情報が取得されている場合は、当該終了していない3次元オブジェクトから、前記割合および前記位置情報を反映した作業量割合兼位置情報反映3次元オブジェクト(例えば、10%終了であるなら、完成オブジェクトのうち10%の容量、面積、高さ、幅などのオブジェクトを切り取ったものや修正したものであって、位置情報の点また軌跡の座標を対応する3次元オブジェクトの座標に置き換えて、その点または軌跡を含む部分を含むように3次元オブジェクトを生成する)を生成し、生成した作業量割合兼位置情報反映3次元オブジェクトと、前記特定した3次元オブジェクトのうちの前記作業工程が全て終了していない3次元オブジェクト以外の3次元オブジェクトとを含む工程管理対応CAD情報を生成する、
ことを特徴とする。
また、第5の発明によるCAD情報生成装置は、
前記作業量情報が、
前記作業工程に関連する作業者または装置に装着された測位装置(例えば、GPS装置を具えた重機、GPS機能を含む携帯電話装置を持つ作業者)によって取得された位置情報を含み、
前記CAD情報生成部は、
前記特定した3次元オブジェクトのうち、同一のオブジェクト識別子が関連付けられた3次元オブジェクトを複数含むときは(即ち、同一の工程識別子が関連付けられた作業工程を複数含む場合)、前記位置情報に基づき、当該位置情報に対応しない3次元オブジェクトを除外する(即ち、位置情報に関連する3次元オブジェクトを残す)、
ことを特徴とする。
例えば、オブジェクト識別子や工程識別子に、共通の積算歩掛コード、単価コード、工程やオブジェクトを示す何らかの識別子を使用した場合などには、構造物によっては同じコードによる作業工程や、同じコードを持つ3次元オブジェクトが別の位置で複数含まれることがあり、その場合は、作業工程と3次元オブジェクトとが1対1の関係にならず、重複してしまい作業工程から対応する3次元オブジェクトへの対応付けが失敗してしまうことがある。第5の発明はかかる問題を解決するものであり、本発明によれば、位置情報により作業工程に対応する3次元オブジェクトを1つだけ特定することが可能になる。
また、第6の発明によるCAD情報生成装置は、
前記オブジェクト識別子は、該オブジェクト識別子に対応する工程識別子と同一である、
ことを特徴とする。
上述したように本発明の解決手段を装置として説明してきたが、本発明はこれらに実質的に相当する方法、プログラム、プログラムを記録した記憶媒体、或いは、装置や方法により生成されたCADデータを用いて3次元プリンタにより形成された立体模型としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。なお、下記の方法やプログラムの各ステップは、データの処理においては必要に応じて、CPU、DSPなどの演算処理装置を使用するものであり、入力したデータや加工・生成したデータなどを磁気テープ、HDD、メモリなどの記憶装置に格納するものである。
例えば、本発明を方法として実現させた第7の発明による方法は、
記憶部とプロセッサとを具えたコンピュータを用いたCAD情報生成方法であって、
前記記憶部が、構造物を構築するための複数の作業工程および該作業工程の各々に関連付けられた工程識別子を含む工程管理データと、該構造物に含まれる構成要素である複数の3次元オブジェクトおよび該3次元オブジェクトの各々に関連付けられたオブジェクト識別子であって、当該3次元オブジェクトの作業工程に関連付けられている工程識別子に対応したオブジェクト識別子を含むCAD情報とを格納する格納ステップと、
前記プロセッサが、前記構造物を構築するための少なくとも1つの作業工程の作業量情報を取得する取得ステップと、
前記プロセッサが、前記取得ステップにより取得された作業量情報を、前記工程管理データに含まれる作業工程のうちの対応する作業工程に関連付け、作業量情報が関連付けられた作業工程を特定し、当該特定された作業工程の工程識別子を抽出する工程管理ステップと、
前記プロセッサが、前記工程管理ステップにより抽出された工程識別子に基づき、前記CAD情報に含まれる複数の3次元オブジェクトから、当該工程識別子に対応したオブジェクト識別子を含む3次元オブジェクトを特定し、特定した3次元オブジェクトを含む工程管理対応CAD情報を生成するCAD情報生成ステップと、
を有する。
また、第8の発明によるCAD情報生成方法は、
前記作業量情報が、
出来高情報、出来高計画情報、或いは、出来高情報と出来高計画情報との組み合わせを含む情報である、
ことを特徴とする。
また、第9の発明によるCAD情報生成方法は、
前記作業工程の少なくとも1つの作業工程には、当該作業工程の全体の作業量に相当する全体作業量情報が関連付けられ、
前記工程管理ステップが、
前記取得ステップで取得される作業量情報および対応する作業工程の全体作業量情報に基づき、作業工程の全てが終了していない作業工程を特定し、当該作業工程の作業量情報が全体作業量情報に占める割合を求め、
前記CAD情報生成ステップが、
前記工程管理ステップにより抽出された工程識別子に基づき、当該工程識別子に対応するオブジェクト識別子を含む前記CAD情報に含まれる3次元オブジェクトを特定し、特定した3次元オブジェクトのうち作業工程が全て終了していない3次元オブジェクトから、前記割合を反映した作業量割合反映3次元オブジェクトを生成し、生成した作業量割合反映3次元オブジェクトと、前記特定した3次元オブジェクトのうちの前記作業工程が全て終了していない3次元オブジェクト以外の3次元オブジェクトとを含む工程管理対応CAD情報を生成する、
ことを特徴とする。
また、第10の発明によるCAD情報生成方法は、
前記作業量情報が、
前記作業工程に関連する作業者または装置に装着された測位装置によって取得された位置情報を含み、
前記CAD情報生成ステップは、
前記特定した3次元オブジェクトのうち作業工程が全て終了していない3次元オブジェクトに対応する作業工程に対する前記位置情報が取得されている場合は、当該終了していない3次元オブジェクトから、前記割合および前記位置情報を反映した作業量割合兼位置情報反映3次元オブジェクトを生成し、生成した作業量割合兼位置情報反映3次元オブジェクトと、前記特定した3次元オブジェクトのうちの前記作業工程が全て終了していない3次元オブジェクト以外の3次元オブジェクトとを含む工程管理対応CAD情報を生成する、
ことを特徴とする。
また、第11の発明によるCAD情報生成方法は、
前記作業量情報が、
前記作業工程に関連する作業者または装置に装着された測位装置によって取得された位置情報を含み、
前記CAD情報生成ステップは、
前記特定した3次元オブジェクトのうち、同一のオブジェクト識別子が関連付けられた3次元オブジェクトを複数含むときは、前記位置情報に基づき、当該位置情報に対応しない3次元オブジェクトを除外する、
ことを特徴とする。
また、第12の発明によるCAD情報生成方法は、
前記オブジェクト識別子は、該オブジェクト識別子に対応する工程識別子と同一である、
ことを特徴とする。
例えば、本発明をプログラムとして実現させた第13の発明によるプログラムは、
第7〜12の発明のいずれか1つに記載のCAD情報生成方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
また、例えば、本発明を記録媒体として実現させた第14の発明によるコンピュータに読み取り可能な媒体は、
第7〜12の発明のいずれか1つに記載のCAD情報生成方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを格納したコンピュータに読み取り可能な媒体である。
また、例えば、本発明を立体模型として実現させた第15の発明による
第7〜12の発明のいずれか1つに記載のCAD情報生成方法により生成された工程管理対応CAD情報を用いて3次元プリンタにより出力された立体模型である。
本発明によれば、工程管理データに応じた3次元CADデータを生成して、構造物の工程の出来高に応じた段階の構造物の3次元CADデータを生成することが可能となる。即ち、対象工事の進捗状況を反映したCADデータを利用して、工事進捗を管理することが可能となる。
図1は、本発明の実施態様1によるCAD情報生成装置の概要を示すブロック図である。 図2は、実施態様1のCAD情報生成装置で実行される処理の一例を示すフローチャートである。 図3は、記憶部に格納された盛り土タイプの道路工事の工程管理データを示す模式図である。 図4は、図3の諸データを用いて図2の処理により3次元CADデータを生成する仕組みを説明する模式図である。 図5は、図3の諸データを用いて図2の処理により3次元CADデータを生成する仕組みを説明する模式図である。 図6は、図3の諸データを用いて図2の処理により3次元CADデータを生成する仕組みを説明する模式図である。 図7は、記憶部に格納された盛り土タイプの道路工事の工程管理データおよび工程管理データとCADのオブジェクトとを関連付ける参照テーブルを示す模式図である。 図8は、実施態様1のCAD情報生成装置で実行される処理の一例として作業割合に応じたオブジェクトの生成を示すフローチャートである。 図9は、作業工程の割合を反映させる技法を説明する模式図である。 図10は、作業工程の割合を反映させる技法を説明する模式図である。 図11は、実施態様1のCAD情報生成装置で実行される処理の一例としてGPS装置を利用して作業割合に応じたオブジェクトの生成を示すフローチャートである。 図12は、作業工程の割合および作業位置を反映させる技法を説明する模式図である。 図13は、作業工程の作業位置を反映させる技法を説明する模式図である。 図14は、実施態様1による装置またはプログラムで生成・加工した3次元CADデータを3次元プリンタで出力した河川構造物の模式図である。 図15は、あるオブジェクトの内部構造を示す図である。 図16は、あるオブジェクトの内部構造を示す図である。
以降、諸図面を参照しながら、本発明の実施態様を詳細に説明する。
<実施態様1>
図1は、本発明の実施態様1によるCAD情報生成装置の概要を示すブロック図である。図に示すように、CAD情報生成装置100(CDG)は、制御部(CPUなどのプロセッサ)110と、入力部120と、出力部130と、通信部140と、記憶部150と、表示部160とを有する。記憶部150には、工程管理データPMDと、CAD情報CDIとが格納されている。制御部110は、取得部111、工程管理部112、CAD情報生成部113、および3次元出力制御部114を有する。
記憶部150に格納されている工程管理データPMDは、構造物(構造物には、人工的な構造物、建築物、道路、ダム、池、ゴルフコース、ゴルフ場、港湾、堤防、或いは、土、砂利、石などの自然物の層や丘、小さい山、崖地などを含む、或は、これらの幾つかを組み合わせたものを含む)を構築するための複数の作業工程および該作業工程の各々に関連付けられた工程識別子を含むものである。同様に記憶部150に格納されているCAD情報CDIは、構造物に含まれる構成要素である複数の3次元オブジェクトおよび該3次元オブジェクトの各々に関連付けられたオブジェクト識別子であって、当該3次元オブジェクトの作業工程に関連付けられている工程識別子に対応したオブジェクト識別子を含むものである。工程管理データPMDは、本装置(CDG100)の記憶部内に格納してあるものを使用するのが好適であるが、処理でデータが必要になったときに、その都度、工程管理サーバPMSからネットワークNETを介して取得してもよい。或いは、本装置を工程管理サーバPMSやCADシステムCD1内に内蔵させてもよい。
取得部111は、構造物を構築するための少なくとも1つの作業工程の作業量情報(実施した作業工程の出来高、実施計画上の作業工程の予定出来高、具体的には土盛り6000立方メートル、法面工事40000平方メートルなど)を取得する。取得部111は、CAD情報取得部として機能させることも可能である。取得部111は、CAD情報取得部として機能させるときは、少なくとも人工的な構造物(建物、ビル、ダム、橋、道路などであり、好適には、これら構造物およびこれらが構築される土地の地形など)を含む立体物の3次元CADデータであって、前記構造物(立体物)を構成する複数の構成要素のための3次元オブジェクトを含むような3次元CADデータを取得し、以下のような関連付けを行った後に記憶部に格納してCAD情報CDIとする。取得した構造物の3次元CADデータは、CADシステムCD1で作成されたものであり、ネットワークNETを介して通信部140により受信され、記憶部150に格納しておく。取得した3次元CADデータは、3次元出力制御部114により、3次元空間上に3次元モデルとしてモデリングされ、この3次元モデル(構造物;立体物)を2次元の平面(投影面)に投影し、この投影された「構造物」(立体物)を表示部160が表示する。取得部111は、単独で作業工程の作業量情報を取得してもよいが、ユーザによる操作を受け付ける操作受付部(入力部)、または、外部からの情報を取得する通信部140などと連携して情報を取得してもよい。
工程管理部112は、取得部111により取得された作業量情報を、工程管理データに含まれる作業工程のうちの対応する作業工程に関連付け、作業量情報が関連付けられた作業工程を特定し、当該特定された作業工程の工程識別子を抽出する。工程識別子は、工程を示す単語、数字、アルファベット、これらを組み合わせたものを使用するが、好適には積算システムにより設定・使用される積算歩掛コード、単価コードが便利である。また、工程識別子とオブジェクト識別子とを対応付ける必要があるが、同じ識別子として積算歩掛コード、単価コードを使用すれば、対応付けの対照テーブルなどが不要であり、好適には、工程識別子とオブジェクト識別子とで共通のコードを使用する。
CAD情報生成部113は、工程管理部112により抽出された工程識別子に基づき、CAD情報に含まれる複数の3次元オブジェクトから、当該工程識別子に対応したオブジェクト識別子を含む3次元オブジェクトを特定し、特定した3次元オブジェクトを含む工程管理対応CAD情報を生成する。3次元出力制御部114は、工程管理対応CAD情報を用いた構造物を、3次元空間上に3次元モデルとしてモデリングし、この3次元モデル(構造物;立体物)を2次元の平面(投影面)に投影し、この投影された「構造物」(立体物)を表示部160が表示する。例えば、A、B、C,D,Eの5段階の作業工程のうち作業量情報としてA、B,Cまでの情報を取得した場合は、作業工程A,B,Cに対応した3次元オブジェクトからなる構築途中段階の構造物が表示部に表示されることとなる。即ち、工程管理データを正確かつタイムリーに反映した3次元CAD情報による構造物を画面上や或いは、3次元プリンタによる立体模型で観察することが可能となり、工程管理の見える化が可能となる。
取得した情報やデータ、抽出された工程識別子、生成した3次元CADオブジェクト、それを含む3次元CADデータは、記憶部150に中間データとして格納しておくことが望ましい。3次元出力制御部114は、3次元プリンタPRN1のデバイスドライバ或いは、その機能を有する機能部であり、生成された3次元CADデータを用いて、目的の立体物は出力部130を介して3次元CADプリンタPRN1に出力(立体印刷)される。3次元出力制御部114、或いは、通信部140を介して、生成した3次元CADデータを外部の装置である端末PC1に送信/出力し、これらの端末上に格納させてもよい。このように、生成した情報や中間データおよび取得したデータを外部に送信したり、表示部に表示したり、生成した情報や中間データおよび取得したデータなどを記憶部に格納したりすることは、後述する他の実施態様でも同様に可能であることに注意されたい。なお、CAD情報生成装置100は、汎用コンピュータ、特定用途コンピュータ、サーバ、PC、タブレット端末などのコンピュータ、或いは、これらコンピュータに、本装置の機能部や処理手順(方法)をコンピュータ上で実現(実行)するプログラムモジュールをコンピュータが持つプロセッサ、CPU(プロセッサやそのキャッシュ)や記憶部に保持したり、外部のサーバやストレージから読み込んだりすることで、コンピュータ上にCAD情報生成装置を構築することが好適であり、後続の各実施態様においても同様である。
図2は、実施態様1のCAD情報生成装置で実行される処理の一例を示すフローチャートである。図に示すように、ステップS11にて、記憶部150が、構造物を構築するための複数の作業工程および該作業工程の各々に関連付けられた工程識別子を含む工程管理データと、該構造物に含まれる構成要素である複数の3次元オブジェクトおよび該3次元オブジェクトの各々に関連付けられたオブジェクト識別子であって、当該3次元オブジェクトの作業工程に関連付けられている工程識別子に対応したオブジェクト識別子を含むCAD情報とを格納する。次に、ステップS12では、取得部111が、工程管理の対象である構造物を構築するための少なくとも1つの作業工程の作業量情報を取得する。そして、ステップS13にて、工程管理部112が、取得された作業量情報を、工程管理データに含まれる作業工程のうちの対応する作業工程に関連付け、作業量情報が関連付けられた作業工程を特定し、当該特定された作業工程の工程識別子を抽出する。ステップS11の格納作業は、最初に1回だけ行い、ステップS12、S13は、繰り返し行い、例えば、日毎、週毎に取得して、関連付けし、抽出しておくことが好適である。
次に、ステップS14にて、CAD情報生成部113が、抽出された工程識別子に基づき、CAD情報に含まれる複数の3次元オブジェクトから、当該工程識別子に対応したオブジェクト識別子を含む3次元オブジェクトを特定し、特定した3次元オブジェクトを含む工程管理対応CAD情報を生成する。最後に、ステップS15では、3次元出力制御部114(CADソフトウェアモジュールなど)が、工程管理対応CAD情報が規定する構造物を表示部160に描画する。或いは、3次元プリンタPRN1に出力して、当該工程の出来高や作業段階を示す立体模型を形成してもよい。また、3次元出力制御部は、生成された3次元データを外部の他の3次元プリンタやCADシステムに出力してもよい。生成された3次元データは、施工段階の状況を確認するために、当該データを使って立体物を表示部に表示させたり、記憶部150に格納したりしてもよい。上述したように、格納ステップは毎回実行する必要はなく、対象とするデータや情報が変更されない限り1回だけ実行しておくことで足りる。
図3は、記憶部に格納された盛り土タイプの道路工事の工程管理データを示す模式図である。図に示すように、工程管理データPMD1は、横軸に時間、縦軸に工程の順序を規定したものであり、表示する際には、図のようなガンチャート形式とすることが好適である。本実施態様では、盛り土タイプの道路工事は、4つの作業工程から構成されるものとする。1番目の作業工程が盛り土工事P1であり、2番目の作業工程が法面整形(補正)工事P2であり、3番目の作業工程が路体工事P3であり、4番目の作業工程が道路工事P4である。このように、各作業工程は、順序が規定されている。各作業工程には、工程識別子が関連付けられているが、これには、見積りシステムや積算システムで使用される歩掛コード、単価コード、積算コードなどを呼ばれる英数字からなる識別子を使うのが好適である。この例では、盛り土工事P1には工程識別子M600、法面整形工事P2には工程識別子N500、路体工事P3には工程識別子R780、道路工事P4には工程識別子R900が、それぞれ関連付けられている。
各作業工程に対する作業量情報、例えば、「盛り土工事、300立米」を取得した場合は、本装置は、対応する作業工程である盛り土工事P1に関連付けて、作業量情報PQ1として記憶部に格納して管理する。実際の出来高や計画出来高などの作業量の管理機能は、工事施工計画管理システムなどに実装されるものと類似するものである。
図3の下部にはCAD情報CDI10、即ち、当該CAD情報が規定する構造物OB10が提示される。構造物OB10に含まれる構成要素である複数の3次元オブジェクトは、地盤EL10、盛り土EL11,法面補強コンクリートEL12,路体EL13,道路EL14が表示されている。これらオブジェクトにそれぞれオブジェクト識別子が関連付けられているが、オブジェクトのリザーブフィールドなどにオブジェクト識別子を含ませておくことが好適である。この例では、盛り土EL11にはオブジェクト識別子M600、法面補強コンクリートEL12にはオブジェクト識別子N500、路体EL13にはオブジェクト識別子R780,道路EL14にはオブジェクト識別子R900がそれぞれ関連付けられている。地盤EL10は、作業工程のどの段階でも存在するものであるため、一番最初の工程である盛り土と同じオブジェクト識別子を関連付けておくか、CAD情報を生成する際には必ず含ませるような構成にしておくことが便利である。このように、工程管理のデータと、CAD情報とを対応付け、関連付けしておけば、出来高情報である作業量情報を順次取得していけば、終了した作業工程の状態を正確に規定したオブジェクトを含むCAD情報によって、当該作業工程状況を正確に規定した立体構造物を表示したり、立体模型として形成したりすることが可能となる。
図4は、図3の諸データを用いて図2の処理により3次元CADデータを生成する仕組みを説明する模式図である。本実施態様では、取得部が作業情報として「盛り土工事」の出来高情報を取得したケースで説明する。図に示すように、盛り土工事P1に対する出来高情報が取得された後、工程管理部が、取得された作業量情報を、工程管理データPMD11に含まれる作業工程のうちの対応する作業工程である盛り土工事P1に関連付けて作業量情報PQ1として格納し、作業量情報が関連付けられた作業工程を特定し、当該特定された作業工程の工程識別子M600を抽出する。次に、CAD情報生成部が、抽出された工程識別子M600に基づき、CAD情報CDI10(OB10)に含まれる複数の3次元オブジェクトから、当該工程識別子に対応したオブジェクト識別子M600を含む3次元オブジェクトである盛り土EL11を特定し、特定した3次元オブジェクトと、全ての工事に亘って不変で存在するオブジェクトである地盤EL10を含む工程管理対応CAD情報CDI11(構造物OB11)を生成する。
盛り土EL11をそのまま含ませても良いが、実際には、盛り土EL11の上部はその後の工程のローラー圧縮で凹部が形成されることとなり、この段階では当該オブジェクトの上部は平坦であり、実際の工事状況とは、少しだけ不一致となる。このような最終段階と途中段階でオブジェクトが変化する場合に対応するために、途中段階の3次元オブジェクトである途中段階の盛り土EL11−1を記憶部に格納しておき、この段階では、途中段階の盛り土EL11−1(同じ識別子を割り当てておく)を含むCAD情報を生成することが、工事の途中の構造物を正確に再現するのでより望ましい。盛り土の後続の工程の出来高情報(この例では、路体工事)が取得された段階で、本来の盛り土EL11に置換した(戻した)CAD情報を生成するような置換ルールを記憶部に格納して適宜そのルールを使用することが好適である。このようにして、CAD情報生成部が、抽出した3次元オブジェクト群を含む3次元CADデータを、取得した作業量情報に基づき、当該工程が終了段階の立体物を造形する中間段階の立体物模型のための3次元CADデータとして生成する。生成した3次元CADデータで描画したものが、工事の途中の立体物オブジェクトOB11である。生成した3次元CADデータを3次元プリンタで印刷・造形すれば、このような作業工程のある段階の終了時点の立体模型を作成することが可能となる。
図5は、図3の諸データを用いて図2の処理により3次元CADデータを生成する仕組みを説明する模式図である。本実施態様では、取得部が作業情報として「盛り土工事」、「法面整形工事」の出来高情報を取得したケースで説明する。図に示すように、盛り土工事P1、法面整形工事P2に対する出来高情報が取得された後、工程管理部が、取得された作業量情報を、工程管理データPMD12に含まれる作業工程のうちの対応する作業工程である盛り土工事P1、法面整形工事P2にそれぞれ関連付けて作業量情報PQ1、PQ2として格納し、作業量情報が関連付けられた作業工程を特定し、当該特定された作業工程の工程識別子M600、N500を抽出する。次に、CAD情報生成部が、抽出された工程識別子M600、N500に基づき、CAD情報CDI10(OB10)に含まれる複数の3次元オブジェクトから、当該工程識別子に対応したオブジェクト識別子M600、N500を含む3次元オブジェクトである盛り土EL11(実際には、盛り土EL11−1に置換される)、法面補強コンクリートEL12を特定し、特定した3次元オブジェクトと、全ての工事に亘って不変で存在するオブジェクトである地盤EL10を含む工程管理対応CAD情報CDI12(構造物OB12)を生成する。
このようにして、CAD情報生成部が、抽出した3次元オブジェクト群を含む3次元CADデータを、取得した作業量情報に基づき、当該工程が終了段階の立体物を造形する中間段階の立体物模型のための3次元CADデータとして生成する。生成した3次元CADデータで描画したものが、工事の途中の立体物オブジェクトOB12である。生成した3次元CADデータを3次元プリンタで印刷・造形すれば、このような作業工程のある段階の終了時点の立体模型を作成することが可能となる。
図6は、図3の諸データを用いて図2の処理により3次元CADデータを生成する仕組みを説明する模式図である。本実施態様では、取得部が作業情報として「盛り土工事」、「法面整形工事」、「路体工事」の出来高情報をそれぞれ取得したケースで説明する。図に示すように、盛り土工事P1、法面整形工事P2、路体工事P3に対する出来高情報が取得された後、工程管理部が、取得された作業量情報を、工程管理データPMD13に含まれる作業工程のうちの対応する作業工程である盛り土工事P1、法面整形工事P2、路体工事P3にそれぞれ関連付けて作業量情報PQ1、PQ2、PQ3として格納し、作業量情報が関連付けられた作業工程を特定し、当該特定された作業工程の工程識別子M600、N500,R780を抽出する。この段階では、道路工事P4に対する作業業情報PQ4の中身がないためこれに対応するオブジェクトを含む情報は生成されない。次に、CAD情報生成部が、抽出された工程識別子M600、N500,R780に基づき、CAD情報CDI10(OB10)に含まれる複数の3次元オブジェクトから、当該工程識別子に対応したオブジェクト識別子M600、N500,R780を含む3次元オブジェクトである盛り土EL11(ここでは、盛り土EL11−1を使わず、最終構造物に含まれるオブジェクトを使う)、法面補強コンクリートEL12、路体EL13を特定し、特定した3つの3次元オブジェクトと、全ての工事に亘って不変で存在するオブジェクトである地盤EL10を含む工程管理対応CAD情報CDI13(構造物OB13)を生成する。
このようにして、CAD情報生成部が、抽出した3次元オブジェクト群を含む3次元CADデータを、取得した作業量情報に基づき、当該工程が終了段階の立体物を造形する中間段階の立体物模型のための3次元CADデータとして生成する。生成した3次元CADデータで描画したものが、工事の途中の立体物オブジェクトOB13である。生成した3次元CADデータを3次元プリンタで印刷・造形すれば、このような作業工程のある段階の終了時点の立体模型を作成することが可能となる。
上記の例では作業量情報としては、実際の出来高情報を使用したが、出来高計画情報、或いは、出来高情報と出来高計画情報との組み合わせを含む情報でもよい。例えば、出来高計画情報を使用する場合には、例えば、日付などで想定出来高を反映したCAD情報を生成して、画面上や立体模型として進捗計画を管理・検証することが可能となる。
図7は、記憶部に格納された盛り土タイプの道路工事の工程管理データおよび工程管理データとCADのオブジェクトとを関連付ける参照テーブルを示す模式図である。この例では、図に示すように、工程管理データPMD1は、図3のものと同様のものであるため説明を省略する。この例では、CAD情報CDI15、即ち、当該CAD情報が規定する構造物OB15に含まれる構成要素の3次元オブジェクトである盛り土EL11にはオブジェクト識別子KK600、法面補強コンクリートEL12にはオブジェクト識別子KK500、路体EL13にはオブジェクト識別子KK780,道路EL14にはオブジェクト識別子KK900がそれぞれ関連付けられている。即ち、本実施態様では、工程管理データにおける工程識別子と、CAD側でのオブジェクト識別子とが同一でないため、この両者の対応付けを行う参照テーブルREF1を用いて、工程識別子から対応するオブジェクトを抽出する。参照テーブルREF1は、盛り土工事の工程識別子M600と、盛り土EL11のオブジェクト識別子KK600とが対応付けられた対象要素R1、法面整形工事の工程識別子N5000と、法面補強コンクリートEL12のオブジェクト識別子KK500とが対応付けられた対象要素R2、路体工事の工程識別子R780と、路体EL13のオブジェクト識別子KK780とが対応付けられた対象要素R3、道路工事の工程識別子R900と、道路EL14のオブジェクト識別子KK900とが対応付けられた対象要素R4を含む。本装置は、双方で識別子が不一致の場合には、このような参照テーブルを使用することが可能である。
図3−7に示すように、作業量情報として、毎日、あるいは週毎などの一定期間において当該作業の作業量を入力・取得して管理してある。このような場合、例えば、盛り土作業が全て完了していない中間段階で当該作業状況を示すCAD情報を生成しても、全ての作業終了段階の盛り土EL11を含むCAD情報が生成されてしまう。このような状況で、正確に作業状況を反映する技法を次に説明する。
図8は、実施態様1のCAD情報生成装置で実行される処理の一例として作業割合に応じたオブジェクトの生成を示すフローチャートである。ステップS21では、作業工程には、当該作業工程の全体の作業量に相当する全体作業量情報(例えば、作業工程全体の作業物理量である土盛り3000立方m、法面工事40000平方mなど)を関連付ける。次にステップS22にて、工程管理部が、取得部で取得される作業量情報(例えば、作業工程全体のうち実施した出来高数値、土盛り100立方mなど)および対応する作業工程の全体作業量情報に基づき、作業工程の全てが終了していない作業工程を特定し、当該作業工程の作業量情報が全体作業量情報に占める割合を求める。ステップS23にて、CAD情報生成部が、工程管理部により抽出された工程識別子に基づき、当該工程識別子に対応するオブジェクト識別子を含む前記CAD情報に含まれる3次元オブジェクトを特定し、特定した3次元オブジェクトのうち作業工程が全て終了していない3次元オブジェクトから、前記割合を反映した作業量割合反映3次元オブジェクト(例えば、10%終了であるなら、完成オブジェクトのうち10%の容量、面積、高さ、幅などのオブジェクトを切り取ったものや修正したもの)を生成し、生成した作業量割合反映3次元オブジェクトと、前記特定した3次元オブジェクトのうちの前記作業工程が全て終了していない3次元オブジェクト以外の3次元オブジェクトとを含む工程管理対応CAD情報を生成する。最後に、ステップS24では、3次元出力制御部114(CADソフトウェアモジュールなど)が、工程管理対応CAD情報が規定する構造物を表示部160に描画する。このフローによれば、作業の進捗状況に応じた作業量割合反映3次元オブジェクトを含む工程管理対応CAD情報を生成することが可能となり、より作業実態を正確に反映した構造物を描画したり、模型を生成したりすることが可能となる。
図9は、作業工程の割合を反映させる技法を説明する模式図である。まず、各作業工程には、当該作業工程の全体の作業量に相当する全体作業量情報が関連付けられる。具体的には、工程管理データPMD11−2において、各作業工程「盛り土工事P1−1」、「法面整形工事P2−1」、「路体工事P3−1」、「道路工事P4−1」には、それぞれ、作業工程全体の作業物理量である土盛り6000立方m、法面工事50000平方m、路体工事7800平方m,道路工事7800平方mを全体作業量情報として関連付ける。このとき、図のように、作業量情報としてPQ1−1(出来高3000立方m)を取得した場合、作業終了割合は、
(出来高3000立方m/全体の作業物理量である土盛り6000立方m)
から割合は50%(1/2)と求まる。そこで、抽出、生成されたオブジェクト盛り土EL11−1から、この作業終了割合50%に相当する作業量割合反映3次元オブジェクト盛り土EL11−1−Hを、既知のCAD合成・変形技法により、合成、変形、生成したりして、この合成・変形・生成したもので置換する。出来高が1500立方mならば、割合は25%(1/4)となり、当該割合に応じて本装置により合成、変形、生成した作業量割合反映3次元オブジェクトを含むCAD情報が生成される。もちろん、複数の作業工程において、その作業工程の出来高の作業工程全体での割合に応じた大きさの各作業量割合反映3次元オブジェクトを含むCAD情報を生成することが可能である。こうすることで、1つ1つの作業工程の細かい終了段階/終了状況に応じた3次元オブジェクトを得ることが可能となる。このとき、割合に応じた変形や生成には、基本的には、作業量の単位が容量の場合には、下部の物を残して上側を削るルール(即ち、対象オブジェクトの下部から形成させていくルール)で行い、作業量の単位が面積の場合には、所定の作業開始点、作業開始線を設定しておきその点や線から形成させるルールが行うことが好適である。なお、GPS装置などの測位装置により、出来高箇所にほぼ忠実に作業終了箇所(位置、部分)を特定して実施する技法は後で詳細に説明する。
図10は、作業工程の割合を反映させる技法を説明する模式図である。まず、各作業工程には、当該作業工程の全体の作業量に相当する全体作業量情報が関連付けられる。具体的には、工程管理データPMD11−3において、各作業工程「盛り土工事P1−1」、「法面整形工事P2−1」、「路体工事P3−1」、「道路工事P4−1」には、それぞれ、作業工程全体の作業物理量である土盛り6000立方m、法面工事50000平方m、路体工事7800平方m,道路工事7800平方mを全体作業量情報として関連付ける。このとき、図のように、作業量情報としてPQ1−2(出来高6000立方m)を取得した場合、作業終了割合は、100%である。この場合には、そのまま完成オブジェクトがCAD情報に含ませるものとして抽出される。
次に、作業量情報としてPQ2−1(出来高40000平方m)を取得した場合、作業終了割合は、80%である。
(出来高4000平方m/全体の作業物理量である法面面積5000平方m)
から割合は80%(4/5)と求まる。そこで、抽出、生成されたオブジェクト法面補強コンクリートEL12から、この作業終了割合80%に相当する作業量割合反映3次元オブジェクト法面補強コンクリートEL12−Hを、既知のCAD合成・変形技法により、合成、変形、生成したりして、この合成・変形・生成したもので置換する。こうすることで、1つ1つの作業工程の細かい終了段階/終了状況に応じたオブジェクトを得ることが可能となる。
図11は、実施態様1のCAD情報生成装置で実行される処理の一例としてGPS装置を利用して作業割合に応じたオブジェクトの生成を示すフローチャートである。ステップS31では、作業工程には、当該作業工程の全体の作業量に相当する全体作業量情報(例えば、作業工程全体の作業物理量である土盛り3000立方m、法面工事40000平方mなど)を関連付ける。次に、ステップS32では、作業工程に関連する作業者または装置に装着されたGPS装置(例えば、GPS装置を具えた重機、GPS機能を含む携帯電話装置を持つ作業者)で取得された作業位置情報を含む作業工程の作業量情報を取得する。次にステップS33にて、工程管理部が、取得部で取得される作業量情報(例えば、作業工程全体のうち実施した出来高数値、土盛り100立方mなど)および対応する作業工程の全体作業量情報に基づき、作業工程の全てが終了していない作業工程を特定し、当該作業工程の作業量情報が全体作業量情報に占める割合を求める。ステップS34では、特定した3次元オブジェクトのうち作業工程が全て終了していない3次元オブジェクトに対応する作業工程に対する前記位置情報が取得されている場合は、当該終了していない3次元オブジェクトから、前記割合および前記位置情報を反映した作業量割合兼位置情報反映3次元オブジェクトを生成し、生成した作業量割合兼位置情報反映3次元オブジェクトと、前記特定した3次元オブジェクトのうちの前記作業工程が全て終了していない3次元オブジェクト以外の3次元オブジェクトとを含む工程管理対応CAD情報を生成する、最後に、ステップS35では、3次元出力制御部114(CADソフトウェアモジュールなど)が、工程管理対応CAD情報が規定する構造物を表示部160に描画する。このフローによれば、作業の進捗状況および作業位置情報に応じた作業量割合兼位置情報反映3次元オブジェクトを含む工程管理対応CAD情報を生成することが可能となり、より作業実態を正確に反映した構造物を描画したり、模型を生成したりすることが可能となる。
図12は、作業工程の割合および作業位置を反映させる技法を説明する模式図である。まず、各作業工程には、当該作業工程の全体の作業量に相当する全体作業量情報が関連付けられる。具体的には、工程管理データPMD11−4において、各作業工程「盛り土工事P1−1」、「法面整形工事P2−1」、「路体工事P3−1」、「道路工事P4−1」には、それぞれ、作業工程全体の作業物理量である土盛り6000立方m、法面工事50000平方m、路体工事7800平方m,道路工事7800平方mを全体作業量情報として関連付ける。このとき、図のように、作業量情報としてPQ1−2(出来高6000立方m)を取得した場合、作業終了割合は、100%である。この場合には、そのまま完成オブジェクトがCAD情報に含ませるものとして抽出される。
次に、作業量情報としてPQ2−1(出来高40000平方m)を取得した場合、作業終了割合は、80%である。
(出来高4000平方m/全体の作業物理量である法面面積5000平方m)
から割合は80%(4/5)と求まる。そこで、抽出、生成されたオブジェクト法面補強コンクリートEL12から、この作業終了割合80%に相当する作業量割合反映3次元オブジェクト法面補強コンクリートEL12−Hを、既知のCAD合成・変形技法により、合成、変形、生成したりして、この合成・変形・生成したもので置換する。こうすることで、1つ1つの作業工程の細かい終了段階/終了状況に応じたオブジェクトを得ることが可能となる。
次に、作業量情報としてPQ3−1(出来高6240平方m)を取得した場合、作業終了割合は、80%である。
(出来高6240平方m/全体の作業物理量である路体工事面積7800平方m)
から割合は80%(4/5)と求まる。この実施態様以前の技法では、当該オブジェクトのうち工事終了したものとして生成するオブジェクトは、一定の予め定めたルールで生成してあるが、必ずしも工事進捗を正確に反映したものではない。例えば、通常は、北側からする工事を南側から開始したり、現場の状況に応じて臨機応変に工事個所が変更されたりすることが起こり得る。そこで、本実施態様では、作業量情報にGPS装置で取得された作業位置情報を含むものを利用して、作業済の箇所をより現場の状況に近いものとしてオブジェクトやCAD情報に反映する技法を説明する。
図12に示すように、路体工事P3については、作業量情報に位置情報LI10を含むものを取得する。本装置は、この位置情報LI10である作業位置の軌跡を含む範囲を含むオブジェクトを生成する。即ち、オブジェクト路体EL13と、位置情報LI10の情報とを重ね合わせて、作業量割合兼位置情報反映3次元オブジェクトを生成する際にはその位置を優先的に残すように、元のオブジェクトから生成、修正を行う。これが、作業量割合兼位置情報反映3次元オブジェクトである、これを含む工程管理対応CAD情報を生成することで、作業位置も反映したオブジェクト路体EL13−1−Hを得ることが可能となる。
図13は、作業工程の作業位置を反映させる技法を説明する模式図である。図に示すように、同じ工程識別子とオブジェクト識別子KK780が関連付けられているオブジェクト路体EL20、EL21が存在する場合がある。このような場合には、作業量情報として検索キーとして工程識別子(オブジェクト識別子)KK780を使用した場合、2つのオブジェクトのうちどちらの作業工程を選択、抽出してよいのか不明である。本装置は、このような場合に、作業量情報に、作業工程に関連する作業者または装置に装着された測位装置(例えば、GPS装置を具えた重機、GPS機能を含む携帯電話装置を持つ作業者)によって取得された位置情報を含ませ、CAD情報生成部が、特定した3次元オブジェクトのうち、同一のオブジェクト識別子が関連付けられた3次元オブジェクトを複数含むときは(即ち、同一の工程識別子が関連付けられた作業工程を複数含む場合)、前記位置情報に基づき、当該位置情報に対応しない3次元オブジェクトを除外する(即ち、位置情報に関連する3次元オブジェクトを残す)。このように、作業位置情報を活用することによって、複数の同じ識別子を持つようなCAD情報や工程管理データの場合であっても、作業状況を適正に反映したCAD情報を得ることが可能となる。
図14は、実施態様1による装置またはプログラムで生成・加工した3次元CADデータを3次元プリンタで出力した河川構造物の模式図である。図に示すように、立体物オブジェクトOB50が完成形の河川構造物であり、本装置またはプログラムで生成・加工した3次元CADデータは、任意の出来高による施工段階の河川構造物を出力することが可能である。この例では、第1の自然石にアンカー付きシャフトを打ち込んで設置した工程(第1層の工程)が完了し、それに第2層の工程の中間段階である中詰材(砕石)を50%ほど終えた状態の河川構造物の立体物オブジェクトOB51を3次元プリンタで出力した模式図が示されている。このように、本発明の実施態様によれば、このような複雑な構造物も任意の工程の任意の終了割合の段階で出力することが可能となる。
図15は、あるオブジェクトの内部構造を示す図である。図に示すように、ある作業工程で作成されるオブジェクトSLmdl−nの表面には、パターンデータとして横に配設した鉄筋RFstの色彩および模様が貼り付けられている。本装置のCAD情報に含まれる3次元オブジェクトには、その内部構造を示すパターンデータを関連付けておくことが可能であり、必要に応じて、3次元オブジェクトの表面に貼り付けることが可能である。特に、当該オブジェクトが作業途中である場合に、このようなパターンデータを貼り付けることによって、作業工程の途中の状況を示すと同時に、内部構造を示すことが可能となる。ユーザは、立体模型のオブジェクト表面に描画されるパターンを見て、容易に内部構造(この例では、配設した鉄筋の状況)を理解することが可能となる。このパターンデータとして横に配設した鉄筋RFstは、上面ではなく、側面に貼り付けることも可能である。
図16は、あるオブジェクトの内部構造を示す図である。図に示すように、ある作業工程で作成されるオブジェクトSLmdl−nの表面を、今度は別パターンデータを貼り付けたオブジェクトSLmdl−n1として構成したものである。パターンデータとしては、縦に配設した鉄筋RFbarの色彩、模様、および形状が貼り付けられ、突起部となっている。また、鉄筋記号RFbar−txtが記号として貼り付けられており、これには当業者が使用する記号である「D22−@200」が記載されている。この意味は、直径22mmの鉄筋が200本敷設されることを意味しており、当業者は容易に部材を理解できる。ユーザは、立体模型を成型した後、この面に描画、および、立体形成された「突起部」や「記号」を見たり、触ったりして、容易に切断部の内部構造や内部空間の形状や部屋割などの空間的な構成を理解することが可能となる。図15および図16においては、当該パターンの代わりにバーコードを使用したり、パターンを側面に貼り付けたりすることも可能である。バーコードなどのパターンは、目視したり、携帯端末などのバーコードリーダで読み取ったりすることが可能である。携帯端末から、本システムにアクセスして、付加情報を読み出すことも可能である。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各部、各ステップなどに含まれる処理や機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段/部やステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。或いは、本発明による装置、方法、プログラムなどの一部の構成要素、機能、処理、ステップなどを遠隔地のサーバなどに配置することも可能であることに注意されたい。各実施態様では、CAD情報としては3次元オブジェクトを使用したが、2次元オブジェクトである線(直線、曲線)に関連付けても同様の効果を奏するものであることに注意されたい。
100 データ生成装置
110 制御部
111 取得部
112 工程管理部
113 CAD情報生成部
114 3次元出力制御部
120 入力部
130 出力部
140 通信部
150 記憶部
160 表示部
CDI10 CAD情報
CDI11 CAD情報
CDI12 CAD情報
CDI13 CAD情報
CDI15 CAD情報
EL10 地盤
EL11 盛り土
EL12 法面補強コンクリート
EL13 路体
EL14 道路
LI10 位置情報
NET ネットワーク
OB10 構造物
OB11 構造物
OB12 構造物
OB13 構造物
OB15 構造物
OB50 立体物オブジェクト
OB51 立体物オブジェクト
P1 盛り土工事
P2 法面整形工事
P2 法面整形工事
P3 路体工事
P4 道路工事
PC1 端末
PMD 工程管理データ
PMD1 工程管理データ
PMD11 工程管理データ
PMD12 工程管理データ
PMD13 工程管理データ
PMS 工程管理サーバ
PQ1−4 作業量情報
PRN1 3次元プリンタ
R1 対象要素
R2 対象要素
R3 対象要素
R4 対象要素
REF1 参照テーブル

Claims (13)

  1. 構造物を構築するための複数の作業工程および該作業工程の各々に関連付けられた工程識別子を含む工程管理データと、該構造物に含まれる構成要素である複数の3次元オブジェクトおよび該3次元オブジェクトの各々に関連付けられたオブジェクト識別子であって、当該3次元オブジェクトの作業工程に関連付けられている工程識別子に対応したオブジェクト識別子を含むCAD情報とを格納する記憶部と、
    前記構造物を構築するための少なくとも1つの作業工程の作業量情報を取得する取得部と、
    前記取得部により取得された作業量情報を、前記工程管理データに含まれる作業工程のうちの対応する作業工程に関連付け、作業量情報が関連付けられた作業工程を特定し、当該特定された作業工程の工程識別子を抽出する工程管理部と、
    前記工程管理部により抽出された工程識別子に基づき、前記CAD情報に含まれる複数の3次元オブジェクトから、当該工程識別子に対応したオブジェクト識別子を含む3次元オブジェクトを特定し、特定した3次元オブジェクトを含む工程管理対応CAD情報を生成するCAD情報生成部と、
    を有し、
    前記作業工程の少なくとも1つの作業工程には、当該作業工程の全体の作業量に相当する全体作業量情報が関連付けられ、
    前記工程管理部が、
    前記取得部で取得される作業量情報および対応する作業工程の全体作業量情報に基づき、作業工程の全てが終了していない作業工程を特定し、当該作業工程の作業量情報が全体作業量情報に占める割合を求め、
    前記CAD情報生成部が、
    前記工程管理部により抽出された工程識別子に基づき、当該工程識別子に対応するオブジェクト識別子を含む前記CAD情報に含まれる3次元オブジェクトを特定し、特定した3次元オブジェクトのうち作業工程が全て終了していない3次元オブジェクトから、前記割合を反映した作業量割合反映3次元オブジェクトを生成し、生成した作業量割合反映3次元オブジェクトと、前記特定した3次元オブジェクトのうちの前記作業工程が全て終了していない3次元オブジェクト以外の3次元オブジェクトとを含む工程管理対応CAD情報を生成する、
    ことを特徴とするCAD情報生成装置。
  2. 請求項1に記載のCAD情報生成装置において、
    前記作業量情報が、
    出来高情報、出来高計画情報、或いは、出来高情報と出来高計画情報との組み合わせを含む情報である、
    ことを特徴とするCAD情報生成装置。
  3. 請求項に記載のCAD情報生成装置において、
    前記作業量情報が、
    前記作業工程に関連する作業者または装置に装着された測位装置によって取得された位置情報を含み、
    前記CAD情報生成部は、
    前記特定した3次元オブジェクトのうち作業工程が全て終了していない3次元オブジェクトに対応する作業工程に対する前記位置情報が取得されている場合は、当該終了していない3次元オブジェクトから、前記割合および前記位置情報を反映した作業量割合兼位置情報反映3次元オブジェクトを生成し、生成した作業量割合兼位置情報反映3次元オブジェクトと、前記特定した3次元オブジェクトのうちの前記作業工程が全て終了していない3次元オブジェクト以外の3次元オブジェクトとを含む工程管理対応CAD情報を生成する、
    ことを特徴とするCAD情報生成装置。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載のCAD情報生成装置において、
    前記作業量情報が、
    前記作業工程に関連する作業者または装置に装着された測位装置によって取得された位置情報を含み、
    前記CAD情報生成部は、
    前記特定した3次元オブジェクトのうち、同一のオブジェクト識別子が関連付けられた3次元オブジェクトを複数含むとき、前記位置情報に基づき、当該位置情報に対応しない3次元オブジェクトを除外す
    ことを特徴とするCAD情報生成装置。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載のCAD情報生成装置において、
    前記オブジェクト識別子は、該オブジェクト識別子に対応する工程識別子と同一である、
    ことを特徴とするCAD情報生成装置。
  6. 記憶部とプロセッサとを具えたコンピュータを用いたCAD情報生成方法であって、
    前記記憶部が、構造物を構築するための複数の作業工程および該作業工程の各々に関連付けられた工程識別子を含む工程管理データと、該構造物に含まれる構成要素である複数の3次元オブジェクトおよび該3次元オブジェクトの各々に関連付けられたオブジェクト識別子であって、当該3次元オブジェクトの作業工程に関連付けられている工程識別子に対応したオブジェクト識別子を含むCAD情報とを格納する格納ステップと、
    前記プロセッサが、前記構造物を構築するための少なくとも1つの作業工程の作業量情報を取得する取得ステップと、
    前記プロセッサが、前記取得ステップにより取得された作業量情報を、前記工程管理データに含まれる作業工程のうちの対応する作業工程に関連付け、作業量情報が関連付けられた作業工程を特定し、当該特定された作業工程の工程識別子を抽出する工程管理ステップと、
    前記プロセッサが、前記工程管理ステップにより抽出された工程識別子に基づき、前記CAD情報に含まれる複数の3次元オブジェクトから、当該工程識別子に対応したオブジェクト識別子を含む3次元オブジェクトを特定し、特定した3次元オブジェクトを含む工程管理対応CAD情報を生成するCAD情報生成ステップと、
    を有し、
    前記作業工程の少なくとも1つの作業工程には、当該作業工程の全体の作業量に相当する全体作業量情報が関連付けられ、
    前記工程管理ステップが、
    前記取得ステップで取得される作業量情報および対応する作業工程の全体作業量情報に基づき、作業工程の全てが終了していない作業工程を特定し、当該作業工程の作業量情報が全体作業量情報に占める割合を求め、
    前記CAD情報生成ステップが、
    前記工程管理ステップにより抽出された工程識別子に基づき、当該工程識別子に対応するオブジェクト識別子を含む前記CAD情報に含まれる3次元オブジェクトを特定し、特定した3次元オブジェクトのうち作業工程が全て終了していない3次元オブジェクトから、前記割合を反映した作業量割合反映3次元オブジェクトを生成し、生成した作業量割合反映3次元オブジェクトと、前記特定した3次元オブジェクトのうちの前記作業工程が全て終了していない3次元オブジェクト以外の3次元オブジェクトとを含む工程管理対応CAD情報を生成する、
    ことを特徴とするCAD情報生成方法。
  7. 請求項に記載のCAD情報生成方法において、
    前記作業量情報が、
    出来高情報、出来高計画情報、或いは、出来高情報と出来高計画情報との組み合わせを含む情報である、
    ことを特徴とするCAD情報生成方法。
  8. 請求項に記載のCAD情報生成方法において、
    前記作業量情報が、
    前記作業工程に関連する作業者または装置に装着された測位装置によって取得された位置情報を含み、
    前記CAD情報生成ステップは、
    前記特定した3次元オブジェクトのうち作業工程が全て終了していない3次元オブジェクトに対応する作業工程に対する前記位置情報が取得されている場合は、当該終了していない3次元オブジェクトから、前記割合および前記位置情報を反映した作業量割合兼位置情報反映3次元オブジェクトを生成し、生成した作業量割合兼位置情報反映3次元オブジェクトと、前記特定した3次元オブジェクトのうちの前記作業工程が全て終了していない3次元オブジェクト以外の3次元オブジェクトとを含む工程管理対応CAD情報を生成する、
    ことを特徴とするCAD情報生成方法。
  9. 請求項6〜8のいずれか1項に記載のCAD情報生成方法において、
    前記作業量情報が、
    前記作業工程に関連する作業者または装置に装着された測位装置によって取得された位置情報を含み、
    前記CAD情報生成ステップは、
    前記特定した3次元オブジェクトのうち、同一のオブジェクト識別子が関連付けられた3次元オブジェクトを複数含むときは、前記位置情報に基づき、当該位置情報に対応しない3次元オブジェクトを除外する、
    ことを特徴とするCAD情報生成方法。
  10. 請求項6〜9のいずれか1項に記載のCAD情報生成方法において、
    前記オブジェクト識別子は、該オブジェクト識別子に対応する工程識別子と同一である、
    ことを特徴とするCAD情報生成方法。
  11. 請求項6〜10のいずれか1項に記載のCAD情報生成方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  12. 請求項6〜10のいずれか1項に記載のCAD情報生成方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを格納したコンピュータに読み取り可能な媒体。
  13. 請求項6〜10のいずれか1項に記載のCAD情報生成方法により生成された工程管理対応CAD情報を用いて3次元プリンタにより出力された立体模型。
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