JP6192463B2 - 熱処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、回転するワークを誘導加熱し、さらにワークの表面に冷却液を噴射供給する熱処理方法に関するものである。
鋼材を熱処理する方策の一つとして高周波焼入れが知られている。高周波焼入れは、短時間で焼入処理が可能であり、且つ、表面側だけを焼き入れ硬化させることができることから、機械部品の焼き入れに広く活用されている。
機械部品(以後、ワークと称する。)の周面を焼入れする場合、まず、加熱コイルに高周波電流を供給し、当該周面に高周波の誘導電流を励起させて当該周面を誘導加熱し、その後、冷却ジャケットから当該周面に向けて冷却液を噴射供給することにより急冷する。
このような高周波焼入装置の冷却ジャケットが、例えば特許文献1に開示されている。
特許文献1には、筒状の冷却ジャケットの中に昇温したワークを配置し、冷却水を噴射供給してワークを冷却する構成が開示されている。特許文献1の冷却ジャケットは、冷却水の噴射量を調整することができる構成を有しており、ワークの肉厚が厚い部位(熱容量が大きい部位)に対しては冷却水の噴射量を多くし、肉厚が薄い部位(熱容量が小さい部位)に対しては冷却水の噴射量を少なくすることができる。
すなわち、特許文献1の冷却ジャケットは、冷却水の噴射量を部位ごとに調整することができる構成を有しており、肉厚差を有するワークの周面を均一に冷却することができるように配慮されている。
実際に、特許文献1に開示されている冷却ジャケットは、回転するワークの外面を冷却することができ、高周波焼入れそのものは問題なく実施することができる。
実公平2−38912号公報
ところで、ワークを誘導加熱後、冷却液を噴射供給して急冷する際のワークの温度低下速度は、確かに冷却液の噴射量と相関関係があるが、単に冷却液の噴射量を増加させるだけでは期待するほど温度低下しない場合があることが本発明者らの調査によって判明した。すなわち、ワークの冷却効果を向上させる場合には、冷却液の噴射量を増加させればよいと考えられるが、噴射量を増やしても、期待するほどワークの温度低下速度が向上しない場合があることが判明した。
そこで本件発明者らは、様々な調査を行い、ワークの温度が低下しにくい原因について、次の様な知見を得た。
ワークに向けて噴射された低温の冷却水がワーク表面に到達すると、冷却水とワーク表面との間で良好に熱交換が行われ、高い冷却効果を奏することができる。ところが、ワーク表面に冷却水が付着して水膜が形成されると、その後に噴射された冷却水は、ワーク表面に到達する前に水膜に衝突する。
すなわち、ワーク表面に最初に到達した冷却水は、高い冷却効果を奏することができるが、水膜が形成された後にワーク表面に達する後続の冷却水は、水膜に邪魔されて低い温度の状態でワーク表面に達することができない。そのため、ワークに低温の冷却水を連続して噴射供給しているにも関わらず、ワークの温度が低下しにくくなるものと考えられる。
例えば、特許文献1に開示されている冷却ジャケットでは、ワーク表面における噴射された冷却水が直接到達する部位が極めて狭く、ワーク表面の大半が拡大する昇温した水膜に覆われてしまうため、冷却液の噴射量を増加させても、ワークの温度低下速度は、期待するほど向上しない。
従来の冷却ジャケットの様に、冷却水の噴射孔が鉛直方向に真っ直ぐ配列されていると、噴射孔から噴射された冷却水は、先行して噴射された冷却水によってワーク表面に形成された水膜に衝突するため、従来の冷却ジャケットでは、この問題を解決する有効策を見出すことができない。
また、ワークを誘導加熱後、冷却液を噴射供給して急冷する際に、ワークの冷却効果が高すぎると、ワークに割れや歪が生じることがある。この様な場合には、ワークの温度低下速度を遅くする必要がある。そこで、特許文献1に開示されている様な冷却ジャケットを使用し、噴射供給する冷却液の量を減少させて対応することが考えられる。
ところが、冷却液の噴射量とワークの温度低下速度は、相関関係があるものの、必ずしも比例関係にないため、単に冷却液の噴射量を減少させるだけでは、ワークの温度低下速度を期待するほど遅くすることができない。
そこで本発明は、誘導加熱されたワークの周面の冷却速度を容易に変更することができる熱処理方法を提供することを課題としている。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、ワークを誘導加熱する加熱工程と、加熱直後にワークに冷却液を噴射してワークを急冷する冷却工程を有する熱処理方法において、前記冷却工程においては、ワークを立て姿勢に保持して回転し、その周囲から冷却液を放出するものであり、ワークの回転方向の切り換えが可能であり、前記冷却液は、回転するワークの周面に対して傾斜した放出列を形成して放出されることを特徴とする熱処理方法である。
請求項1に記載の発明では、ワークを立て姿勢に保持して回転し、その周囲から冷却液を放出するものであるので、傾斜した放出列から放出された冷却液は、ワークに衝突すると、ワークを冷却すると共に、ワーク表面に付着してワーク表面に液膜を形成する。この液膜は、ワークから熱伝達されて昇温しており、また、重力の作用でワーク表面に沿って下方へ拡大する。
ここで、傾斜した放出列から放出された冷却液が、先に噴射された冷却液によってワーク表面に形成された液膜に邪魔されずにワーク表面に到達する方向にワークを回転させると、ワークの冷却速度を向上させることができる。すなわち、ワークの表面に形成された液膜は、ワークを冷却して昇温しているが、液膜よりも低温の後続の冷却液が、昇温した液膜に阻害されることなくワーク表面に到達するので冷却効果が高い。そして、液膜よりも低温の冷却液が、液膜が形成される前のワーク表面の広い領域に到達し、ワークを効率よく冷却してワークの温度を効率的に低下させることができる。
逆に、放出列から放出された冷却液が、ワーク表面に形成された液膜上に到達する方向にワークを回転させると、ワークの冷却速度を低下させることができる。すなわち、放出列から放出された低温の冷却液が、ワーク表面上に形成された高温の液膜に到達するので、ワーク表面に対する冷却効果は低減する。
よって、ワークの回転方向を切り換えることによって、容易にワークの冷却速度(温度の低下速度)を変更することができる。
請求項2に記載の発明は、前記放出列から放出される冷却液が、ワークの周面上の軸芯と同方向にのびる直線の下側から上側へ順に到達する様にワークを回転させることを特徴とする請求項1に記載の熱処理方法である。
請求項2に記載の発明では、放出列から放出される冷却液が、ワークの周面上の軸芯と同方向にのびる直線の下側から上側へ順に到達する様にワークを回転させるので、放出列から放出された冷却液は、ワーク表面に形成された液膜に邪魔されることなくワーク表面に達する。そのため、低温の冷却液が、直接ワークの表面に到達するので、冷却効果が高い。
冷却液は長孔から放出される様にしてもよい(請求項3)。
冷却液は複数の開口から放出され、当該開口が傾斜状態で配列されているのが好ましい(請求項4)。
本発明の熱処理方法では、液膜よりも低温の冷却液が、液膜が形成される前のワーク表面の広い領域に到達するようにワークを回転させたり、ワーク表面に形成された液膜に低温の冷却液が到達する様にワークを回転させることができる。
その結果、ワークを効率よく冷却してワークの温度を効率的に低下させたり、敢えて冷却効率を下げ、ワークに割れが生じるのを回避することができる。
本発明の熱処理方法を実施する高周波焼入装置の概念図であり、(a)は、ワークを誘導加熱可能な状態を示し、(b)は、ワークを冷却可能な状態を示す。 図1の高周波焼入装置に設けられた冷却ジャケットの斜視図である。 図2の冷却ジャケットと、冷却ジャケット内部に配置したワークを便宜的に冷却ジャケットの外部に取り出して示した斜視図であり、(a)は、冷却ジャケットの外壁を透視して内壁を描写した仮想的な斜視図であり、(b)は、(a)の冷却ジャケットの内壁の一部を展開すると共に、当該内壁にワークを近接させて描写した仮想的な斜視図である。 冷却ジャケットの内部をワークと共に描写した図2のA−A断面矢視図である。 ワークの周面を展開して描写した部分展開図であり、(a)は、ワーク表面に最初に冷却液が到達する部位を二点鎖線で示しており、(b)は、ワーク表面に冷却液が到達して微小時間が経過した際の、ワーク表面に形成された液膜を示しており、(c)は、(b)からさらに時間が経過して液膜の範囲が拡がった状態を示しており、(d)は、ワーク表面における、液膜が形成された領域と液膜が形成されることなく冷却液が供給された領域とを示している。 (a)は、ワークの外周面に図5(d)に示す各領域を示した斜視図であり、(b)は、(a)のB―B端面図であり、ワークに噴射された冷却液の飛散状態を示している。 冷却ジャケットを仮想的に展開した展開図であり、図3に示す開口の変形例を示す。 冷却ジャケットを仮想的に展開した展開図であり、図3、図7に示す開口のさらに別の変形例を示す。 (a)は、従来の冷却ジャケットで冷却したワークの横断面図であり、図9(b)は、本発明の実施形態の高周波焼入装置に設けた冷却ジャケットで冷却したワークの横断面図である。 誘導加熱されたワークを冷却した際におけるワークの温度低下の仕方を示すグラフであり、従来の冷却ジャケットを使用した場合と、本発明の実施形態の高周波焼入装置が備えた冷却ジャケットを使用した場合とを比較したグラフである。 図10と同様のグラフであり、図10の場合よりもワークの直径が大きい場合のグラフである。 回転するワークの斜視図であり、(a)は、軸芯と平行な外周面上の直線の下部が、傾斜する冷却液到達部と交差している状態を示しており、(b)は、(a)の状態からワークが矢印Aで示す方向に回転し、ワークの外周面上の直線の中央部分が、冷却液到達部と交差している状態を示しており、(c)は、(b)の状態からさらにワークが矢印Aで示す方向に回転し、ワークの外周面上の直線の上部が、冷却液到達部と交差している状態を示している。 回転するワークの斜視図であり、(a)は、軸芯と平行な外周面上の直線の上部が、傾斜する冷却液到達部と交差している状態を示しており、(b)は、(a)の状態からワークが矢印Bで示す方向に回転し、ワークの外周面上の直線の中央部分が、冷却液到達部と交差している状態を示しており、(c)は、(b)の状態からさらにワークが矢印Bで示す方向に回転し、ワークの外周面上の直線の下部が、冷却液到達部と交差している状態を示している。
以下、図面を参照しながら説明する。
図1に示す様に、高周波焼入装置1は、誘導加熱装置2、冷却装置3、移送装置8を有する。高周波焼入装置1は、円筒状又は円柱状のワーク15の外周面15aを高周波焼入する装置である。
誘導加熱装置2は、高周波電源4、トランス6、加熱コイル7を有する。
高周波電源4は、商用電源から供給される交流電力を高周波発振器5で高周波化し、トランス6に供給するものである。さらに、トランス6で変圧された高周波電力が、加熱コイル7に供給される。
加熱コイル7は、銅や銅合金等の良導体で形成された中空の管部材が、適宜湾曲及び屈曲して形成されたものである。すなわち、加熱コイル7は中空の線状部材であり、高周波電源4から高周波電力が供給される。また、加熱コイル7には、図示しない冷却水の循環回路が接続されており、冷却水が循環供給されている。
冷却装置3は、冷却ジャケット9、冷却液供給管10を有する。
冷却ジャケット9は、図2に示す様に、上面9a(上壁)、下面9b(下壁)、外周面12(外壁)、内周面13(内壁)で構成された円筒形状を呈しており、内部に環状空間11(図4)を有している。
内周面13には複数の開口14が平行に設けられている。
各開口14は、長孔状に形成されている。図4に示す様に、各開口14は環状空間11に連通している。また、各開口14は、図3(b)に示す様に、鉛直線Vに対して角度θだけ傾斜している。各開口14の長さは同じであり、各開口14の上端14aから冷却ジャケット9の上面9aまでの距離は同じである。
開口14の上端14aと下端14bの鉛直方向の長さH(図3(b)、図4)は、ワーク15の焼入対称部位の高さ寸法h(図4)よりも長い。
冷却液供給管10は、図示しない冷却液供給源と冷却ジャケット9とを接続する配管である。冷却液供給管10には加圧ポンプ16と開閉弁(図示せず)とが設けられている。図1(a)等では、冷却液供給管10を1本しか描写していないが、実際には、複数の冷却液供給管10が、冷却ジャケット9の上面9aと下面9bに接続されて冷却装置3が構成されている。
移送装置8は、図1に示す昇降台26と、昇降台26を上下方向に往復移動させる図示しない昇降装置とを有する。図1に示す様に、昇降台26の下部には、駆動軸18、モータ19が設けられている。モータ19は、正転及び逆転が可能である。モータ19の回転方向は、図示しない制御装置によって制御される。モータ19には駆動軸18が接続されており、駆動軸18はモータ19で回転駆動可能である。また、駆動軸18は、昇降台26に接続されている。昇降台26上にはワーク15が載置される。すなわち、移送装置8は、ワーク15を昇降台26ごと回転可能であり、且つ、上下に往復移動可能である。
次に、高周波焼入装置1の動作を説明する。
図1(a)に示す様に、立て姿勢のワーク15が移送装置8によって上昇移動し、ワーク15と加熱コイル7が対向している。そして、以下のように加熱工程と冷却工程が実施される。
加熱工程は、図1(a)に示す様に、ワーク15が加熱コイル7に対向している状態で実施される。加熱工程では、図示しない制御装置が、高周波電源4をON状態とし、さらにモータ19を駆動させる。以下では、冷却効果が高い方向にワーク15を回転させる場合について説明する。すなわち、図示しない制御装置は、モータ19を、ワーク15の冷却効果が高まる方向に回転させる。
すなわち、図12(a)〜図12(c)に示す様に、ワーク15が軸芯Cを中心に矢印Aで示す方向に回転駆動され、ワーク15の外周面15a上の軸芯Cと平行にのびる鎖線で示す直線Eが、矢印Bで示す方向に回転移動する。そして、図2に示す冷却ジャケット9の開口14から噴射供給された冷却液は、外周面15a上の冷却液到達部22aに到達する。開口14が傾斜しているため、冷却液到達部22aも傾斜している。図12(a)では、冷却液到達部22aに対して、外周面15a上の直線Eの下部が交差しており、ワーク15が矢印Aで示す方向に回転することにより、図12(b)、図12(c)に示す様に、交差する部位が中部、上部に移動する。矢印Aは、図3、図4にも示しており、この矢印Aで示す方向に回転させると、後述の様にワーク15の冷却効果が高い。
ワーク15は、昇降台26と共に回転駆動されると共に、ワーク15に対向する加熱コイル7に高周波電流が通電され、ワーク15の外周面15aには、高周波の誘導電流が励起される。通電から所定時間が経過すると、ワーク15の外周面15aは焼入温度まで昇温する。
加熱工程の終了は、前記所定時間が経過したことをもって図示しない制御装置が判定する。すなわち、加熱コイル7への高周波電流の通電時間が所定時間に達すると、図示しない制御装置は、高周波電源4をOFF状態にすると共に、移送装置8によってワーク15を図1(a)に示す上方位置から図1(b)に示す下方位置へ移動させる。ワーク15の回転駆動は継続されている。
冷却工程は、図1(b)に示す様に、ワーク15が冷却装置3の冷却ジャケット9内に配置された状態で実施される。ワーク15は、加熱工程から引き続き矢印A(図4)で示す方向に回転駆動されている。冷却工程では、図示しない制御装置が、冷却液供給管10に設けられた開閉弁(図示せず)を開き、さらに加圧ポンプ16を駆動させ、冷却液供給源(図示せず)から低温の冷却液を冷却ジャケット9の環状空間11内に供給する。
環状空間11内に充満した冷却液は、各開口14からワーク15の外周面15aに向けて噴射される。冷却ジャケット9の各開口14と、ワーク15の外周面15aの関係は、図4に示す。すなわち、各開口14から冷却液が噴射されると、各冷却液は、ワーク15の外周面15aに図4に示す冷却液到達部22a〜22cに到達する。
図6(b)に示す様に、ワーク15に向けて噴射された冷却液25は、ワーク15の外周面15aに衝突し、主にワーク15の矢印Aで示す回転する向きの接線方向に飛沫25aとして飛散する。そして、冷却液25の一部がワーク15の外周面15aに付着する。
冷却ジャケット9の各開口14は、図3(b)に示す様に鉛直線Vに対して角度θだけ傾斜している。そのため、開口14から放出される冷却液は、鉛直線Vに対して角度θだけ傾斜してワーク15の外周面15a(ワーク表面)に到達する。すなわち、図4及び図5(a)に示す様に、ワーク15の外周面15aの2本の二点鎖線の間の冷却液到達部22a〜22cに冷却液が最初に到達する。図5では、複数の開口14のうちの隣接する一部の開口14から噴射された冷却液が到達する部位(冷却液到達部22a〜22c)のみを描写しているが、冷却ジャケット9に設けられる開口14の数は任意である。
図5(a)に示す様に、開口14の高さ寸法Hの方が、ワーク15の焼入対象部位の高さ寸法hよりも大きいので、冷却液到達部22a〜22cは、ワーク15の焼入対象部位(外周面15a)の上下にはみ出ている。よって、冷却ジャケット9は、ワーク15の焼入対象部位(外周面15a)の全領域に冷却液を噴射供給することができる。
冷却ジャケット9は停止しており、ワーク15が矢印Aで示す方向に回転しているので、図5(a)に示す冷却液到達部22bのラインL4に到達した冷却液は、微小時間が経過した図5(b)では、破線で示すラインL3の部位に移動する。すなわち、微小時間の間に、ワーク15の外周面15aは距離dだけ回転移動している。そのため、微小時間の間に、ラインL3からラインL4に至る領域S3に冷却液が噴射供給される。このとき、冷却液は、領域S3においてワーク15の外周面15aに直接到達しており、高い冷却効果を奏することができる。
また、微小時間の間に、冷却液(液膜)は重力の作用で高さX1だけ落下してワーク15の外周面15a上で拡大し、折れ線のラインL2を形成している。ラインL3とラインL2の間の領域S2は、ワーク15の外周面15aにおける液膜が形成された領域である。
図5(b)におけるラインL1とラインL2の間の領域S1は、ワーク15の外周面15aにおける未だ冷却液が供給されたり、液膜が形成されていない領域である。
図5(b)に示す状態から、さらに時間が経過して図5(c)に示す状態になると、領域S1がなくなる。すなわち、図5(c)に示す状態では、ワーク15の外周面15aが全て液膜に覆われている。図5(c)に示す状態では、ラインL2を形成する液膜が高さX2まで落下している。
そして図5(d)にハッチングで示す領域Sa、Sb、Scが、液膜が形成される前に後続の冷却液がワーク15の外周面15a(ワーク表面)に到達した領域である。すなわち、液膜に邪魔されずに冷却液がワーク15の外周面15a(ワーク表面)に到達して良好に熱交換された領域である。また、図5(d)における符合SA、SB、SCで示す白抜きの領域が、液膜の上から冷却液が供給された領域であり、冷却効果が低い領域である。
図5(c)及び図5(d)では、理解を容易にするために、液膜が形成される領域SA、SB、SCを、実際よりもかなり大きく描写しているが、実際には、図6(a)に示す様な状態となる。すなわち、領域SA、SB、SCは、傾斜した細長い領域である。
高周波焼入装置1では、領域SA、SB、SCの面積が極力小さくなり、領域Sa、Sb、Scが極力大きくなる様に、開口14の角度θ(傾斜角)、開口14の数又は間隔、及びワーク15の回転速度が設定されている。すなわち、冷却液到達部22a、22b、22cに到達した冷却液が、落下する時間が短くなるように開口14同士の間隔(開口14の数)、ワーク15の回転速度が設定されている。
冷却液が放出される開口14は長孔であるため、丸孔が並んだ放出列から放出されるよりも単位面積当たりの冷却液の放出量が多く、ワーク15の広範囲に冷却液を供給することができる。そのため、冷却効果が高い。
また、冷却液は、複数の開口14から放出され、当該開口14が傾斜状態で配列されているので、各開口14から放出された冷却液同士は、ワーク15に到達するまでの間に衝突したり干渉し合うことがない。また、各開口14から放出された冷却液は、冷却液を放出した直後に、それぞれワーク15の表面における液膜が形成されていない部位に衝突するので、衝突した冷却液とワーク15とが熱交換する。そのため、冷却効果が高い。
ワーク15の外周面15aに液膜が形成され、噴射された後続の冷却液が液膜に到達するか、液膜が形成されていない外周面15aに到達するかによって、ワーク15の温度低下速度は相当に相違する。
そのため、ワーク15の温度を緩やかに低下させる場合には、ワーク15に向けて噴射された後続の冷却液が、ワーク15の外周面15aに形成された液膜に到達するようにワーク15を回転させればよい。すなわち、モータ19の回転方向を切り換えるだけでワークの温度低下速度を変更することができる。
具体的には、図13(a)〜図13(c)に示す様に、ワーク15の回転方向を矢印Bで示す方向に切り換える。矢印Bの方向に回転するワーク15の外周面15aには、先に噴射された冷却液が、外周面15a上に液膜を形成し、この液膜上に後続の冷却液が到達する。そのため、低温の冷却液が直接ワーク15の外周面15aに到達せず、昇温した液膜に到達するので、冷却効果が低くなる。すなわち、図5(b)及び図5(c)に示す領域S2(ワーク15の外周面15aにおける液膜が形成された領域)に冷却液到達部22aが重なる様にワーク15が回転する。
(実施例1)
焼入温度まで誘導加熱した2つのワーク15を、各々従来の冷却ジャケットと本発明の実施形態の高周波焼入装置の冷却ジャケットで冷却し、各ワーク15を破断して断面を観察した。
図9(a)は、従来の冷却ジャケットで冷却したワークの横断面図であり、図9(b)は、本発明の実施形態の高周波焼入装置1に設けた冷却ジャケット9で冷却したワークの横断面図である。すなわち、図9(a)、図9(b)は、焼入後のワーク15を破断した破断面を示している。
図9(a)に示す従来の冷却ジャケットで冷却したワークの横断面は、表面から比較的浅い領域のみマルテンサイト化(焼入れ)されて焼入部27が形成されている。
一方、図9(b)に示す本発明の実施形態の高周波焼入装置1の冷却ジャケット9で冷却したワークの横断面は、表面から比較的深い領域までマルテンサイト化(焼入れ)されて焼入部28が形成されている。
すなわち、図9(a)に示すワークは、急冷されて低下した温度幅が比較的小さく、ワークの表面付近のみ焼入れされたものと考えられる。
また、図9(b)に示すワークは、急冷されて低下した温度幅が比較的大きく、ワークの表面付近から比較的深い領域まで焼入れされたものと考えられる。
(実施例2)
ワーク15は、直径が5cm、10cmの2種類を用意した。
図10は、直径5cmのワーク15を高周波焼入し、冷却時のワーク15の温度と経過時間の関係を示すグラフである。
グラフY1は、冷却ジャケット9の開口14の角度θ(傾斜角)、開口14の間隔Dを、それぞれ30度、(10π/12)cmに設定してワーク15を冷却した場合のグラフである。冷却ジャケット9は、内径(直径)が10cmのものを使用した。
一方、グラフY2は、従来の冷却ジャケットで誘導加熱されたワークを冷却した場合のグラフである。従来の冷却ジャケットは、冷却液が噴射される開口として、多数の丸孔がちどり状に配列されたものを使用した。ワーク15の回転速度は、本発明の実施形態及び従来技術のいずれの場合も30rpmとした。
各グラフにおいて、時刻t0においてワーク15の温度は、T0(焼入温度)を呈している。この状態でワーク15の冷却を開始する。
図10に示す様に、従来の冷却ジャケットでワーク15を冷却した場合は、時刻t0で冷却液の噴射が開始され、時刻t1に温度T1になるまでは、ワーク15の温度低下が急激に進んでいる。ところが、時刻t1を過ぎると、ワーク15の温度低下が緩やかになっている。すなわち、温度がT1になるまではワーク15の温度低下は急激であるが、T1からはなかなか低下しない。
一方、本発明の実施形態の高周波焼入装置1の冷却ジャケットでワーク15を冷却した場合は、時刻t1を過ぎ、時刻t2にワーク15の温度がT2になるまで温度低下が急激に進んでいる。そして、時刻t2を過ぎてからの温度低下は緩やかである。
ここで、従来の冷却ジャケットによるワーク15の温度低下を示すグラフY2において、ワーク15の温度がT2になるのは時刻tAである。すなわち、本発明の実施形態の高周波焼入装置の冷却ジャケットで冷却した場合の時刻t2から相当な時間(tA−t2)が経過しなければ、ワーク15の温度がT2まで低下しない。
また、直径が10cmのワーク15を焼入れした場合におけるワーク15の冷却の仕方を図11のグラフに示す。この場合においても、図10と同様の傾向が見られた。
ワークの直径(10cm)に合わせて、冷却ジャケット9は、内径(直径)が15cmのものを使用し、開口14の間隔を(15π/18)cmとした。
図11に示す様に、従来の冷却ジャケットでは、グラフY4で示す様に、時刻t3においてワーク15の温度がT3まで急激に下降した後、ワーク15の温度低下は緩やかになっている。また、本発明の実施形態の高周波焼入装置1の冷却ジャケット9で冷却した場合には、グラフY3で示す様に、時刻t3を過ぎ、時刻t4において温度T4に至るまでワーク15の温度低下が急激に進んでいる。時刻t4を過ぎると、ワーク15の温度低下は緩やかに進んでいる。
ここで、従来の冷却ジャケットによるワーク15の温度低下を示すグラフY4において、ワーク15の温度がT4になるのは時刻tBである。すなわち、本発明の実施形態の高周波焼入装置の冷却ジャケットで冷却した場合の時刻t4から相当な時間(tB−t4)が経過しなければ、ワーク15の温度がT4まで低下しない。
図10及び図11の結果から、従来の冷却ジャケットでは、ワーク15の表面(外周面15a)に液膜が形成されるまでの時間が短く、図10における時刻t1、及び図11における時刻t3までは、噴射供給された冷却液が直接ワーク15の外周面15aに到達していたが、時刻t1(図10)、及び時刻t3(図11)を経過した後は、ワーク15の外周面15aに形成された液膜の上から冷却液が噴射供給されていることがわかる。
同様に、本発明の実施形態の高周波焼入装置1の冷却ジャケットでワーク15を冷却した場合には、時刻t2(図10)、及び時刻t4(図11)に至るまで噴射された冷却液は、液膜が形成されていないワーク15の外周面15aに到達しており、時刻t2(図10)、及び時刻t4(図11)を過ぎると、液膜の上から冷却液が噴射供給されていることがわかる。
図10では、グラフY1、Y2は、時刻t0からt1に至るまでは同じ傾きを呈しているが、時刻t1以降で液膜上に冷却液を噴射するようになると、グラフY2はグラフY1から乖離し、傾斜が緩やかになっている。すなわち、ワーク15の温度低下が進みにくくなっている。
図11では、グラフY3、Y4は、時刻t0からt3に至るまでは同じ傾きを呈しているが、時刻t3以降で液膜上に冷却液を噴射するようになると、グラフY4はグラフY3から乖離し、傾斜が緩やかになっている。すなわち、ワーク15の温度低下が進みにくくなっている。
図10及び図11から、ワーク15に向けて噴射供給された冷却液が、ワーク15における液膜が形成されていない領域に到達し続ける時間が長いほどワーク15の温度低下が顕著であるのがわかる。
図10、図11に示す実施例において、各開口14(放出列)の角度θ(傾斜角)は、20〜40度の範囲に設定すると、冷却効果が高い。
また、図10、図11に示す実施例において、各開口14(放出列)の間隔は、いずれも(5π/6)cmに設定したが、各開口14の間隔は、(5π/6)cmのプラスマイナス15%程度に設定すると高い冷却効果が得られ、プラスマイナス7%程度に設定すると、さらに冷却効果が高くなる。
各開口14の間隔を、上記範囲よりも小さくした場合に冷却効果が低減する原因としては、図6(b)に示す比較的高温の飛沫25aが、各開口14から噴射された低温の冷却液25に合流し、温度が上昇した冷却液(冷却液25と飛沫25aの混合液)がワーク15の外周面15aに到達するからではないかと考えられる。
また、各開口14の間隔を、上記範囲よりも大きくした場合に冷却効果が低減する原因としては、開口14の数が少なくなるため、ワーク15の冷却が進みにくくなるためであると考えられる。
さらに、ワーク15の回転速度は、30r.p.m.のプラスマイナス10%程度に設定すると、冷却効果が高くなり、プラスマイナス5%以内に設定すると、さらに冷却効果が高くなる。
ワーク15の回転速度が上記範囲よりも速い場合には、図6(b)に示す飛沫25aが生じ易くなり、回転速度が上記範囲よりも遅い場合には、図5(c)に示す液膜高さX2が大きくなり、液膜で覆われる前に開口14から噴射された低温の冷却液がワーク15の外周面15aに到達して冷却することができる領域Sa、Sb、Scの面積が小さくなるためであると考えられる。
以上では、各開口14(放出列)が、1つの長孔で構成されている例を示したが、開口14の代わりに、図7に示す様な複数の孔20が斜めに列を成して形成した放出列21を採用することもできる。また、図8に示す様な複数の長孔23を一列に並べた放出列24を採用することもできる。
また、各開口14から噴射された冷却液は、ワーク15の外周面15aの冷却液到達部22a〜22c(図5(a))に到達する。図5(a)に示す各冷却液到達部22a〜22c同士の間隔は広く、鉛直方向に重なっていない(すなわち、平面視して重ならない)が、鉛直方向に重なるように各冷却液到達部22a〜22c同士の間隔が狭まるように各開口14を設けてもよい。
また、温度低下速度が過度に速くなり(冷却効果が高過ぎ)、ワーク15に割れが生じる恐れがある場合には、図示しない制御装置によって、モータ19(ワーク15)の回転方向を、図13における矢印Bで示す方向に設定することもできる。ワーク15が矢印Bで示す方向に回転すると、開口14から噴射された冷却液は、ワーク15の外周面15aに形成された液膜に衝突し、ワーク15の冷却効果が低下する。
すなわち、高周波焼入装置1は、ワーク15の回転方向を切り換えるだけで、ワーク15の温度低下速度(冷却速度)を調整することができる。
1 高周波焼入装置
2 誘導加熱装置
3 冷却装置
9 冷却ジャケット
13 冷却ジャケットの内周面
14 開口(放出列)
15 ワーク
15a ワークの外周面(ワーク表面)
19 モータ
21、24 放出列

Claims (4)

  1. ワークを誘導加熱する加熱工程と、加熱直後にワークに冷却液を噴射してワークを急冷する冷却工程を有する熱処理方法において、
    前記冷却工程においては、ワークを立て姿勢に保持して回転し、その周囲から冷却液を放出するものであり、
    ワークの回転方向の切り換えが可能であり、
    前記冷却液は、回転するワークの周面に対して傾斜した放出列を形成して放出されることを特徴とする熱処理方法。
  2. 前記放出列から放出される冷却液が、ワークの周面上の軸芯と同方向にのびる直線の下側から上側へ順に到達する様にワークを回転させることを特徴とする請求項1に記載の熱処理方法。
  3. 冷却液は長孔から放出されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の熱処理方法。
  4. 冷却液は複数の開口から放出され、当該開口が傾斜状態で配列されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の熱処理方法。
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