JP6191344B2 - デュアルピニオン式電動パワーステアリング装置用ラック軸及びその製造方法並びにデュアルピニオン式電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Description
この場合に好ましくは、請求項4に記載した発明の様に、前記金属素材を、軸方向に関し前記第一ラック歯を形成すべき部分と、前記第二ラック歯を形成すべき部分との間で、周方向に関し前記幅方向両端縁同士を突き合わせた部分と、当該部分の径方向反対側に位置する部分とに除肉部を設けたものとする。
このうちのラック軸は、ハウジング内に軸方向の変位を可能に支持され、軸方向に離隔する2箇所位置で、周方向に関する位相が互いに異なる部分に第一、第二両ラック歯を設けている。
又、前記第一ピニオン軸は、その軸方向一部の外周面に設けた第一ピニオン歯を前記第一ラック歯と噛合させた状態で、ステアリングシャフトにより回転自在としている。
又、前記第二ピニオン軸は、その軸方向一部の外周面に設けた第二ピニオン歯を前記第二ラック歯と噛合させている。
又、前記電動モータは、前記第二ピニオン軸に回転方向の補助力を付与するものである。
特に、本発明のデュアルピニオン式電動パワーステアリング装置に於いては、前記ラック軸を、上述の様な本発明のデュアルピニオン式電動パワーステアリング装置用ラック軸としている。
図1は、請求項1に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本例の特徴は、ラック軸8bの製造コストを抑えつつ、第一、第二両ラック歯13、14同士の周方向に関する位置関係を精度良く規制する点にある。その他の部分の構成及び作用は、前述の図5に示した従来構造と同様であるから、重複する図示及び説明は省略若しくは簡略にする。
図2は、請求項1〜2に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合、ラック軸8cの軸方向両端部同士を連結する括れ部16aの軸方向中間部に、断面形状が矩形の被取付部17を設け、この被取付部17に工具の一部を挿入し係止する為の、特許請求の範囲に記載した係止部である係止孔18を設けている。本例のラック軸8cは、炭素鋼等の金属製で円管状の素材に切削加工或いは鍛造等の塑性加工を施す事で、軸方向両端部の断面形状を円形とし、軸方向中間部の断面形状を矩形にする事で前記被取付部17を設けると共に、この被取付部17の軸方向両側に隣接した部分の断面積を、他の部分よりも小さくする事で前記括れ部16aを形成している。そして、前記被取付部17の外周面を基準面として、軸方向両端寄り部分に第一、第二両ラック歯13、14を設けている。又、前記括れ部16aを設けたり、これら第一、第二両ラック歯13、14を設ける為の加工と前後して、前記被取付部17に切削加工若しくは打ち抜き加工を施す事によりこの被取付部17を径方向に貫通する前記係止孔18を設けている。そして、この係止孔18に工具の一部を挿入して前記ラック軸8cに対する回転を阻止した状態で係止する。更に、前記被取付部17の回転を阻止した状態で、前記第一ラック歯13を設けた軸方向片半部と前記第二ラック歯14を設けた軸方向他半部とのうちの少なくとも何れか一方を軸方向中間部に対し捩る塑性加工を施し、前記ラック軸8cを得る。
その他の部分の構成及び作用は、上述した実施の形態の第1例と同様であるから、重複する部分に関する図示並びに説明は省略する。
図3は、本発明に関連する参考例の第1例を示している。本参考例のラック軸8dは、前述の図6に示した従来の製造方法により造られるラック軸8aと同様に、鋼板等、十分な強度及び剛性を有する長尺で帯状の金属板に曲げ加工を施す事に造られたものであり、全体を略円管状に構成している。即ち、前記ラック軸8dを造るには、先ず、鋼板等、十分な強度及び剛性を有する金属板をプレス加工で打ち抜く等して、長尺で、且つ、矩形状(帯状)の素板を得る。次いでこの様な素板を、例えばダイスの上面に載置しパンチで押圧する事により、幅方向中間部を折り曲げ、断面形状がコ字形の第一中間素材とする。或いは、第一中間素材は、長さ方向(完成後のラック軸8dの軸方向)2箇所位置に、他の部分よりも幅方向寸法が小さい幅狭部を設けた素板を折り曲げる事で、長さ方向2箇所位置(長さ方向に関して前記両幅狭部を設けた部分)の断面形状をコ字形とし、これら両幅狭部を設けた部分から長さ方向に外れた部分の断面形状をU字形としたものとする事もできる。
その他の部分の構成及び作用は、前述した実施の形態の第1例と同様であるから、重複する部分に関する図示並びに説明は省略する。
図4は、本発明に関連する参考例の第2例を示している。本参考例のラック軸8eの場合、軸方向に関して第一、第二両ラック歯13a、14a(図3参照)を形成した部分同士の間で、周方向に関して溶接部25を含む部分と、当該部分の径方向反対側に位置する部分とに除肉部27a、27bを設けている。この為、前記第一、第二両ラック歯13a、14aをプレス加工により形成した後、軸方向片半部に対し、軸方向他半部を捩る塑性加工を行い易くする(塑性加工に要する力を小さくする)事ができる。又、前記第一、第二両ラック歯13a、14aをプレス加工により形成する際に、前記溶接部25に応力が集中してこの溶接部25により結合された、金属板の幅方向両端縁同士が互いに離隔する方向に拡がるのを防止できる。この様な除肉部27a、27bは、素材となる金属板を打ち抜く際に、長さ方向中間部の幅方向両端縁に切り欠きを、同じく中央部に透孔をそれぞれ設け、その後、前記金属板に曲げ加工を施す事で設ける。
その他の部分の構成及び作用は、上述した参考例の第1例と同様であるから、重複する部分に関する図示並びに説明は省略する。
2 ステアリングシャフト
3a、3b 自在継手
4 中間シャフト
5 ステアリングギヤユニット
6 入力軸
7 ハウジング
8、8a〜8e ラック軸
9 ピニオン軸
10 ハウジング
11 電動モータ
12 減速機
13、13a 第一ラック歯
14、14a 第二ラック歯
15a、15b 平坦面部
16、16a 括れ部
17 被取付部
18 係止孔
19 素板
20 幅狭部
21 第一中間素材
22 ラック歯
23 第二中間素材
24 第三中間素材
25 溶接部
26 第四中間素材
27a、27b 除肉部
Claims (6)
- 金属製で、軸方向の一部で且つ周方向の一部に形成された第一ラック歯と、軸方向位置がこの第一ラック歯から軸方向に外れた部分で、且つ、周方向に関する位相がこの第一ラック歯から外れた部分に形成された第二ラック歯とを備えるデュアルピニオン式電動パワーステアリング装置用ラック軸の製造方法であって、
管状又は杆状の金属素材の外周面のうち、軸方向に離隔する2箇所位置で、周方向に関する位相が互いに一致する部分に前記第一、第二両ラック歯をそれぞれ形成する工程と、軸方向に関してこの第一ラック歯を形成すべき部分と、この第二ラック歯を形成すべき部分との間に、軸方向に隣接する部分よりも断面積が小さい括れ部を設ける工程とを実施した後に、軸方向に関してこの第二ラック歯を形成した部分を、同じく第一ラック歯を形成した部分に対し捩る塑性加工を施す事で、これら第一、第二両ラック歯の周方向に関する位相を互いに異ならせる事を特徴とするデュアルピニオン式電動パワーステアリング装置用ラック軸の製造方法。 - 前記括れ部の軸方向中間部に、前記塑性加工の際に工具を係止する為の係止部を設ける、請求項1に記載したデュアルピニオン式電動パワーステアリング装置用ラック軸の製造方法。
- 前記金属素材が、長尺な金属板に曲げ加工を施し、幅方向両端縁同士を突き合わせる事により、全体を中空管状としたものである、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載したデュアルピニオン式電動パワーステアリング装置用ラック軸の製造方法。
- 前記金属素材が、軸方向に関し前記第一ラック歯を形成すべき部分と、前記第二ラック歯を形成すべき部分との間で、周方向に関し前記幅方向両端縁同士を突き合わせた部分と、当該部分の径方向反対側に位置する部分とに除肉部を設けたものである、請求項3に記載したデュアルピニオン式電動パワーステアリング装置用ラック軸の製造方法。
- 金属製で、軸方向の一部で且つ周方向の一部に形成された第一ラック歯と、軸方向位置がこの第一ラック歯から軸方向に外れた部分で、且つ、周方向に関する位相がこの第一ラック歯から外れた部分に形成された第二ラック歯と、軸方向に関し前記第一ラック歯を形成した部分と前記第二ラック歯を形成した部分との間に設けられ、軸方向に隣接する部分よりも断面積が小さく、周方向に捩れた括れ部とを備えるデュアルピニオン式電動パワーステアリング装置用ラック軸。
- ハウジング内に軸方向の変位を可能に支持され、軸方向に離隔する2箇所位置で、周方向に関する位相が互いに異なる部分に第一、第二両ラック歯を設けたラック軸と、
その軸方向一部の外周面に設けた第一ピニオン歯を前記第一ラック歯と噛合させた状態で、ステアリングシャフトにより回転自在とされた第一ピニオン軸と、
その軸方向一部の外周面に設けた第二ピニオン歯を前記第二ラック歯と噛合させた第二ピニオン軸と、
この第二ピニオン軸に回転方向の補助力を付与する電動モータとを備えたデュアルピニオン式電動パワーステアリング装置に於いて、
前記ラック軸が、請求項5に記載したデュアルピニオン式電動パワーステアリング装置用ラック軸である事を特徴とするデュアルピニオン式電動パワーステアリング装置。
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