JP6191220B2 - 電子デバイス、電子機器および移動体 - Google Patents

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Description

本発明は、電子デバイス、電子機器および移動体に関する。
発振器に備える水晶振動子などの振動デバイスは、温度変化に伴い周波数が変動することから、加熱手段によって振動デバイスを加温することにより、振動デバイスの温度を一定に維持する恒温型の発振器が用いられている。このような恒温型の発振器では、振動デバイスが恒温槽の一部を構成する基板に直接搭載されると、振動デバイスおよび加熱手段の熱が基板に逃げてしまう。従って、振動デバイスの温度を一定に維持することが困難になる。また、振動デバイスの温度を一定に維持するために、加熱手段に更に電力を供給する必要が生じ、発振器の消費電力を大きくしてしまう、という課題があった。
特許文献1では、発熱体を含む集積回路を備えた水晶振動子と、基板と、をリード線によって接続固定する際に、基板と水晶振動子との間に隙間を設ける構成が開示されている。また、特許文献2では、基板上に離間させて配設された水晶振動子を、水晶振動子と基板との間の基板上に形成された発熱用抵抗によって加温する構成が開示されている。
特開2007−6270号公報 特開2009−200817号公報
しかし、特許文献1に記載の発振器では、基板と水晶振動子とをボンディングワイヤーあるいは板状のリード線により接続されていることにより、水晶振動子の熱がボンディングワイヤーあるいはリード線を通して基板に逃げてしまい、水晶振動子の温度を一定に保つことが困難であった。
また、特許文献2に記載の恒温型の水晶発振器では、発熱用抵抗で発生した熱が、発熱用抵抗が設けられた基板に備える実装端子と接続された金属ピンを介して第2基板に逃げてしまう。更に第2基板に備える気密端子を介して金属ベースへと熱が逃げてしまう。従って、水晶振動子の温度を一定に保つことが困難であり、また、水晶振動子の温度を一定に保つために発熱用抵抗への電力供給を増やすこととなり、水晶発振器の消費電力の低減を困難にしていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
〔適用例1〕本適用例の電子デバイスは、基板と、振動デバイスと、前記基板に取り付けられ、前記振動デバイスを支持している第1支持体と、前記基板を支持している第2支持体と、発熱体と、を備え、前記第1支持体の熱伝導率λ1と、前記第2支持体の熱伝導率λ2、との関係が、
λ1>λ2
を満たしていることを特徴とする。
本適用例の電子デバイスによれば、発熱体によって加温された振動デバイスの熱は、第1支持体を介して基板に移動するが、基板から第2支持体を介して第2支持体が固定される回路基板等への熱移動は、第2支持体の熱伝導率が第1支持体の熱伝導率より小さいことにより抑制され、基板に伝えられた熱が逃げることを抑制することができる。従って、振動デバイスと基板との熱勾配を小さくすることができ、振動デバイスの温度を容易に一定に維持する、すなわち恒温状態とすることができる。振動デバイスを恒温状態にできることにより、温度変化によって特性が変化しやすい振動デバイスの特性を安定させることができ、安定した発振周波数を出力する電子デバイスを得ることができる。また、振動デバイスおよび基板の熱が第2支持体を介して電子デバイスの外部へ逃げることが抑制されることにより、発熱体による加熱量、加熱頻度を低減することができ、低消費電力の電子デバイスを得ることができる。
〔適用例2〕上述の適用例において、前記第1支持体は、銅、金、銀、アルミニウム、タングステンのいずれか一種、またはいずれか一種以上を含む合金から形成され、前記第2支持体は、鉄、チタン、白金のいずれか一種、またはいずれか一種以上を含む合金、またはコバール、42アロイのいずれかから形成されていることを特徴とする。
上述の適用例によれば、容易に第1支持体と第2支持体との熱伝導率の差、すなわち、
λ1>λ2
の条件を容易に実現することができる。従って、振動デバイスを恒温状態にでき、安定した発振周波数を出力し、低消費電力の電子デバイスを得ることができる。
〔適用例3〕上述の適用例において、前記発熱体は、第2支持体よりも第1支持体の近くに配置されている、ことを特徴とする。
上述の適用例によれば、発熱体は第2支持体よりも第1支持体の近くに配置されているため、第2支持体よりも第1支持体を強く加温することができる。よって、振動デバイスは、発熱体によって加温されるとともに、第1支持体からも熱が伝達されるため、振動デバイスをより恒温状態に保つことができる。さらに、第2支持体は、第1支持体よりも発熱体から遠くに配置されているため、第2支持体の加温は弱められ、第2支持体を介して外部へ熱が逃げることを抑制できる。
〔適用例4〕上述の適用例において、前記発熱体は前記振動デバイスに備えられ、前記基板の一方の面に前記振動デバイスの発振回路を含む回路が備えられていることを特徴とする。
上述の適用例によれば、振動デバイスに発熱体を備えることにより、振動デバイスの加温を容易にすることができる。また、基板に温度特性を有する発振回路を含む回路を備えることにより、振動デバイスから第1支持体を介して基板に熱が伝達され、基板も恒温状態に維持することができる。従って、温度特性を有する振動デバイスと回路が恒温状態に維持されることにより、安定した発振周波数を出力し、低消費電力の電子デバイスを得ることができる。
〔適用例5〕上述の適用例において、前記第1支持体の前記基板への接続領域と、前記第2支持体の前記基板への接続領域と、は互いに重なっていないことを特徴とする。
上述の適用例によれば、基板に接続される第1支持体の接続領域と、第2支持体の接続領域と、の間の熱の伝導経路をより長くし、第1支持体から伝わった熱が基板に留まりやすくする。これにより、基板の温度を一定に維持しやすくなり、温度特性を有する基板に備える回路が恒温状態に維持されることにより、安定した発振周波数を出力し、低消費電力の電子デバイスを得ることができる。
〔適用例6〕本適用例の電子機器は、上述の適用例に記載の電子デバイスを備えることを特徴とする。
本適用例の電子機器によれば、安定した特性を有し、低消費電力の電子デバイスを備えた電子機器が得られる。
〔適用例7〕本適用例の移動体は、上述の適用例に記載の電子デバイス、または電子機器を備えることを特徴とする。
本適用例の移動体によれば、安定した特性を有し、低消費電力の電子デバイスもしくは電子機器を備えた移動体が得られる。
第1実施形態に係る電子デバイスを示す、(a)は平面図、(b)は(a)に示すA−A´部の断面図。 第1実施形態に係る電子デバイスにおける基板リードとデバイスリードとの配置を説明する平面図。 第1実施形態に係る電子デバイスのその他の形態を示す断面図。 第1実施形態に係る電子デバイスのその他の形態を示す断面図。 第2実施形態に係る電子機器としてのモバイル型パーソナルコンピューターを示す斜視図。 第2実施形態に係る電子機器としての携帯電話機を示す斜視図。 第2実施形態に係る電子機器としてのデジタルカメラを示す斜視図。 第3実施形態に係る移動体としての自動車を示す斜視図。
以下、図面を参照して、本発明に係る実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1に第1実施形態に係る電子デバイスを示し、(a)は平面図、(b)は(a)に示すA−A´部の断面図である。図1(b)に示すように、電子デバイス100は、基台10の上面10aに基板20を支持する第2支持体としての基板リード30を備え、基板20が基台10に支持固定されている。基板リード30は、図1(a)に示すように基板20に複数接続されており、基板20に配設された電極配線の外部端子20aと接続される基板リード接続部30aと、基台10の基台電極配線端子10b(以下、基台端子10bという)と接続される基板リード基台接続部30cと、基板20を基台10の上面10aから離間して保持する基板リード保持部30bと、を備えている。
基板20の一方の面としての主面20bには、振動デバイス40を支持する第1支持体としての振動デバイスリード50(以下、デバイスリード50という)を備えている。デバイスリード50は、図1(a)に示すように基板20に複数接続されており、振動デバイス40に配設された電極配線のデバイス端子40aと接続されるデバイスリード接続部50aと、基板20の主面20bに形成された電極配線端子20cと接続されるデバイスリード基板接続部50cと、振動デバイス40を基板20の主面20bから離間して保持するデバイスリード保持部50bと、を備えている。
振動デバイス40には、基板20の主面20bに対向する発熱体設置面40bに発熱体60が備えられている。発熱体60は、本実施形態では、パワートランジスターと感温素子(感温センサー)とを含む素子であり、振動デバイス40の発熱体設置面40bに接着などの手段により固着されている。なお、パワートランジスターと感温素子とは、それぞれ別チップの構成としてもよく、パワートランジスターの代わりに抵抗発熱体を用いてもよい。また、発熱体は、パワートランジスターや抵抗発熱体のような発熱素子単体で構成されていてもよい。
基板20は回路基板であり、基板20の主面20bには、振動デバイス40の発振回路を含む回路70が備えられている。回路70に含まれる発振回路には、振動デバイス40を発振させる発振回路部と、振動デバイス40からの信号を増幅する増幅回路部と、が含まれていてもよい。また、回路70には、振動デバイス40の周波数温度特性を補償する周波数温度補償回路部が含まれていてもよい。また基台10は、第2の回路基板であってもよく、基台10の上面10aに回路を構成する種々の電気素子80が配置されていてもよい。
本実施形態に係る電子デバイス100は、上述したように振動デバイス40に発熱体60が備えられている。発熱体60は、振動デバイス40を所望の周波数で安定して発振させるため、発熱体60に備える感温素子の温度検出結果に基づき、パワートランジスターへの供給電力が制御され、振動デバイス40の温度を予め設定された温度に一定に維持するように制御される。なお、上述の発熱体60の温度制御は、回路70に温度制御回路として含まれてもよく、基台10に温度制御回路として構成してもよい。
上述したように、振動デバイス40を一定の温度に維持するように発熱体60から熱が供給される一方で、振動デバイス40は供給された熱を放射、あるいはデバイス端子40aと基板20の電極配線端子20cとをつなぐデバイスリード50を伝導して基板20へ熱が移動する。ここで、基板20には基板リード30を介して基台10、すなわち電子機器等に構成される回路基板等に接続されているが、基板リード30をデバイスリード50と比べて熱が伝わりにくい構成とすることが好ましい。すなわち、デバイスリード50の熱伝導率をλ1、基板リードの熱伝導率をλ2、とした場合、
λ1>λ2 (1)
とすることが好ましい。
デバイスリード50を構成する材料には、金、銅、タングステン、銀、アルミニウムのいずれか一種、もしくはそれらの材料を一種以上含む合金を用い、基板リード30を構成する材料に、鉄、チタン、白金のいずれか一種、もしくはそれらの材料を一種以上含む合金を用いることが好ましい。また、鉄系の合金であるコバール、42アロイを用いることがなお好ましい。
例えば、デバイスリード50に銅を用いた場合、銅の熱伝導率λCuは398(W/mK)であり、基板リード30にコバールを用いた場合、コバールの熱伝導率λKoは17(W/mK)である。従って、
λCu>λKo
となり、上述の式(1)を満足する。また、基板リード30の熱伝導率はデバイスリード50の熱伝導率の約4%と著しく小さいために、基板20から基台10への基板リード30を介した熱の移動は抑制される。なお、上述の熱伝導率の単位は、
W:仕事率(ワット)
m:メートル
K:絶対温度
である。
本実施形態に係る電子デバイス100では、発熱体60は基板20の主面20bに対向する発熱体設置面40bに備えられており、回路70が基板20上に発熱体60に対向するように配置されている。回路70においても温度変化によって特性が変化する、すなわち温度特性を有する素子などが構成されている場合、回路70を含む基板20を恒温状態に維持することが好ましい。従って、上述したように、発熱体60によって加温された振動デバイス40の熱が、デバイスリード50を介して基板20に移動しても、基板20から基台10への基板リード30を介しての熱移動は、式(1)に示す条件によって抑制され、基板20に熱を留めることができる。
更に、発熱体60の熱は、発熱体60と回路70との間の空間を輻射熱として伝わり、回路70および基板20を加温する。従って、振動デバイス40は発熱体60から直接加温され、基板20と回路70とはデバイスリード50の伝導熱と発熱体60の輻射熱とにより加温され、振動デバイス40と、基板20と、回路70と、は恒温に維持される。更に、基板20と基台10とをつなぐ基板リード30の熱伝導率を小さくすることにより、基板20の熱が基台10へ逃げることを抑制することができるため、振動デバイス40と、基板20と、回路70と、は恒温に維持され、安定した発振周波数を出力する電子デバイス100を得ることができる。
図2は基板リード30と、デバイスリード50と、の配置を説明する平面図であり、図1(a)の部分拡大図となる。図2に示すように、デバイスリード50は、振動デバイス40に備えるデバイス端子40aと、基板20に備える電極配線端子20cと、に溶接などの手段により接合し、基板20に振動デバイス40が配設される。なお、デバイス端子40aと、基板20に備える電極配線端子20cと、にデバイスリード50を接合するために、半田、金属バンプ、導電性接着剤などの導電性接合材20dを用いてもよい。また、基板リード30は、基板20に備える外部端子20aと、基台10に備える基台端子10bと、に導電性接合材20dで接合し、基台10に振動デバイス40を備える基板20が配設される。
発熱体60により加温された振動デバイス40が保持する熱は、振動デバイス40のデバイス端子40aから、接続されたデバイスリード50のデバイスリード接続部50aに伝わり、デバイスリード基板接続部50cより電極配線端子20cに伝わり、基板20へ流れてゆく。従って、電極配線端子20cが配設される接続領域としての領域S1に、先ず振動デバイス40からの熱が伝わってくる。そして、基板20に伝わった熱は、基板20の外部端子20aに接続される基板リード30の基板リード接続部30a、基板リード保持部30b、そして基板リード基台接続部30cへと伝わり、基板リード基台接続部30cに接続される基台10の基台端子10bを介して基台10に流れてゆく。
すなわち、基板20の領域S1へ伝わった熱は、基板20の外部端子20aが形成されている接続領域としての領域S2に移動し、領域S2から基板リード30を伝わって、基台10へ流れてゆく。ここで、基板20に伝わった熱を、基台10へ逃がさない構成として、上述した式(1)の条件でデバイスリード50と基板リード30とを形成することに加え、基板20における熱の経路、すなわち領域S1と領域S2との隔たりを大きくすることが好ましい。特に、図2に図示する平面視において、領域S1と領域S2とに重なる領域が生じた場合、もっとも短い経路で熱が移動してしまうため、平面視において、デバイスリード50の基板20との接続領域としての領域S1と、基板リード30の基板20との接続領域としての領域S2と、が重ならない配置とすることが好ましい。
本実施例では、振動デバイス40の発熱体設置面40bに発熱体60を備えているが、発熱体60は基板リード30よりも振動デバイスリード50の近くに配置されている構成でも同様の効果を得ることができる。発熱体60が基板リード30よりも振動デバイスリード50の近くに配置されることで、基板リード30よりも振動デバイスリード50を強く加温することができる。よって、振動デバイス40は、発熱体60によって加温されるとともに、振動デバイスリード50からも熱が伝達されるため、振動デバイス40および回路70を含む基板20をさらに恒温状態に保つことができるようになる。一方、基板リード30は、振動デバイスリード50よりも発熱体から遠くに配置されており、基板リード30の加温は弱められるため、基板リード30を介して外部へ熱が逃げることを抑制できる。
図3は、本実施形態に係る電子デバイス100のその他の形態を示す断面図である。なお、電子デバイス100と同じ構成には同じ符号を付し、説明は省略する。図3(a)に示す電子デバイス110は、図1に示す電子デバイス100に対して、振動デバイス40の発熱体設置面40bを、基板20に対向させず、発熱体設置面40bの裏面40cにデバイス端子40aが設けられている構成である。電子デバイス110のように発熱体60を基板20に対向させずに配置する構成であっても、発熱体60の熱によって加温された振動デバイス40の熱は、デバイスリード51のデバイスリード接続部51aからデバイスリード保持部51bを介してデバイスリード基板接続部51cに伝わり、基板20へ送られ、基板20を加温することができる。さらに、電子デバイス110を低背化するために振動デバイス40と回路70とを近接または接触させても、発熱体60が回路70に近接するまたは接触することがなく、発熱体60で発生した熱は振動デバイス40およびデバイスリード51を介して回路70に伝わることになり、回路70を加熱しすぎることがない。従って、必要以上に加熱することで発生する回路70の特性劣化を抑制できるとともに、温度変化によって特性が変化する、すなわち温度特性を有する素子などが構成された回路70であっても、回路70を含む基板20が恒温状態に維持されるため、安定した発振周波数を出力する電子デバイス100を得ることができる。
図3(b)に示す電子デバイス120は、図1に示す電子デバイス100に対して、基板リード31の基板リード接続部31aが接続する外部端子21aが、基板21のデバイスリード50が接続される電極配線端子21cの配設面である主面21bに配置されている。電子デバイス120のように、基板リード31の基板リード接続部31aを基板21の主面21b側に配設した外部端子21aに接続させても、発熱体60の熱によって加温された振動デバイス40の熱は、デバイスリード50のデバイスリード接続部50aからデバイスリード保持部50bを介してデバイスリード基板接続部50cに伝わり、基板20へ送られ、基板20を恒温に維持する機能は同じであるが、基板21の主面と反対の面である21dには、基板リード接続部が存在しなくなる。従って、基台10の上面10aに電気素子80を配置した場合でも、基板リード接続部が電気素子と干渉することがなくなるので、電気素子80を配置するための自由度が高まり、電気素子配置設計がしやすくなる。よって、電気素子の配置の自由度が高いとともに、安定した発振周波数を出力する電子デバイス120を得ることができる。また、図3(c)に示す電子デバイス130のように、図1に示す電子デバイス100のデバイスリード50によって接続された基板20と発熱体60を備える振動デバイス40とを、上下反転させて配置し、基板リード32によって基台10へ接続した構成としてもよい。図3(c)のような構成とすることで、振動デバイス40、発熱体60、および回路70を、基台10と基板20とで挟み込む構造とすることができ、恒温に維持したい部分を一定の空間内に配置できる。従って、発熱体60で発生した熱は効率よく振動デバイス40と回路70とに伝わり、振動デバイス40と回路70とを恒温に維持できるとともに消費電力を低減でき、安定した発振周波数を出力する電子デバイス130を得ることができる。
図4は、本実施形態に係る電子デバイス100のその他の形態を示す断面図である。図4に示す電子デバイス140は、図1に示す電子デバイス100を収納容器内に気密封止した構成であり、電子デバイス100と同じ構成には同じ符号を付し、説明は省略する。図4に示す電子デバイス140は、第2の基板としての基台11の主面としての上面11a(以下、基台主面11aという)上に、キャップ90を載置し、基台主面11aと接合する接合部90aを溶接あるいはロウ付けなどの方法により気密固着し、キャップ90と基台11によって形成される収納空間Vを気密封止する構成となっている。
気密封止される収納空間Vの内部には、基台11の基台主面11aに基板20を支持する第2支持体としての基板リード30を備え、基板20が基台10に支持固定されている。基板リード30は、基板20に配設された電極配線の外部端子20aと接続される基板リード接続部30aと、基台11の基台端子11bと接続される基板リード基台接続部30cと、基板20を基台11の基台主面11aから離間して保持する基板リード保持部30bと、を備えている。なお、基台端子11bは図示しない基台11の配線によって、外部回路に接続される基台外部端子11cに繋がっている。
また、基板20の一方の面としての主面20bには、振動デバイス40を支持する第1支持体としてのデバイスリード50を備えている。デバイスリード50は、振動デバイス40に配設された電極配線のデバイス端子40aと接続されるデバイスリード接続部50aと、基板20の主面20bに形成された電極配線端子20cと接続されるデバイスリード基板接続部50cと、振動デバイス40を基板20の主面20bから離間して保持するデバイスリード保持部50bと、を備えている。更に、振動デバイス40には、基板20の主面20bに対向する発熱体設置面40bに発熱体60が備えられている。
電子デバイス140は、気密封止された収納空間Vを、例えば減圧・真空状態、もしくは不活性ガスを充填した状態とすることにより、振動デバイス40からキャップ90の外部環境への熱の放出を抑制する、いわゆる断熱効果を得ることができる。従って、温度変化の大きいキャップ90の外部環境に対して、振動デバイス40の温度を一定に維持することを容易にすることができ、所望の周波数出力を安定して得ることができる電子デバイス140を得ることができる。更に、発熱体60からの熱供給も抑制することができるため、消費電力の少ない電子デバイス140を得ることができる。
なお、上述した電子デバイス100,110,120,130,140における基板リード30,31,32、およびデバイスリード50,51は、本実施形態では電気的な接続と、基板20,21、および振動デバイス40を機械的に保持する保持手段と、を備えているが、これに限定されない。例えば、電気的な接続を行うリードと、機械的に基板とデバイスを保持する保持部と、をそれぞれ備えていてもよい。
(第2実施形態)
第2実施形態として、第1実施形態に係る電子デバイス100,110,120,130,140のいずれかを備える電子機器を説明する。図5は、第2実施形態に係る電子機器としてのモバイル型(または、ノート型)のパーソナルコンピューターを示す斜視図である。図5に示すパーソナルコンピューター1000は、キーボード1100を備えた本体部1200と、表示部1300を備えた表示ユニット1400と、を備えている。表示ユニット1400は、本体部1200に対してヒンジ構造部を介して回転可能に保持されている。そして、パーソナルコンピューター1000には、基準信号の発振器、あるいは基準クロックとして電子デバイス100,110,120,130もしくは140のいずれかが内蔵されている。
図6は、第2実施形態に係る電子機器としての携帯電話機(PHSも含む)を示す斜視図である。図6に示す携帯電話機2000は、複数の操作ボタン2100、受話口2200および送話口2300を備え、操作ボタン2100と受話口2200との間には表示部2400が配置されている。そして、携帯電話機2000には、基準信号の発振器、あるいは基準クロックとして電子デバイス100,110,120,130もしくは140のいずれかが内蔵されている。
図7は、第2実施形態に係る電子機器としてのデジタルカメラを示す斜視図である。なお、図7には外部機器との接続についても簡易的に示している。図7に示すデジタルカメラ3000は、ケース(ボディー)3100の平面に表示部3200を備え、表示部3200は、CCD(Charge Coupled Device)による撮像信号に基づいて表示を行い、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース3100の正面側(図示裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット3300を備えている。
撮影者が表示部3200に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン3400を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号がメモリー3500に転送され、格納される。また、デジタルカメラ3000においてはケース3100の側面に、ビデオ信号出力端子3600と、データ通信用の入出力端子3700と、が設けられている。そして、必要に応じてビデオ信号出力端子3600にはテレビモニター4000が、入出力端子3700にはパーソナルコンピューター5000(以下、PC5000という)が、接続され、所定の操作によってメモリー3500に格納された撮像信号による画像データがテレビモニター4000あるいはPC5000に出力される。そして、デジタルカメラ3000には、基準信号の発振器、あるいは基準クロックとして電子デバイス100、110,120,130もしくは140のいずれかが内蔵されている。
なお、第1実施形態に係る電子デバイス100,110,120,130もしくは140を備える電子機器としては、例えば、インクジェットプリンター等のインクジェット式吐出装置、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、通信機能付きも含む電子手帳、電子辞書、電子卓上計算機、電子ゲーム機、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS(point Of Sales)端末、医療機器(例えば、電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡、等)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶などの計器類)、フライトシミュレーター、移動体通信基地局用機器、ルーターやスイッチなどのストレージエリアネットワーク機器、ローカルエリアネットワーク機器、ネットワーク用伝送機器等が適用される機器として挙げられる。
(第3実施形態)
図8は第1実施形態に係る電子デバイス100,110,120,130もしくは140を備える移動体としての自動車を示す斜視図である。図8に示す自動車6000には、第1実施形態に示す電子デバイス100,110,120,130もしくは140を内蔵する電子制御ユニット6100が車体6200に搭載されている。電子制御ユニット6100は、例えば、キーレスエントリー、イモビライザー、カーナビゲーションシステム、カーエアコン、アンチロックブレーキングシステム(ABS:Antilock Brake System)、エアバック、タイヤプレッシャーモニタリングシステム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)、エンジンコントロール、ハイブリッド自動車や電気自動車の電池モニター、車体姿勢制御システム、等の制御ユニットとして適用される。
上述した実施形態に係る電子デバイス、電子機器および移動体は、これに限定されず、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、上述の実施形態に他の任意の構成が付加されてもよく、各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
10…基台、20…基板、30…基板リード、40…振動デバイス、50…デバイスリード、60…発熱体、70…回路、80…電気素子、100…電子デバイス。

Claims (7)

  1. 基板と、
    前記基板に配置された外部端子と、
    振動デバイスと、
    前記基板に取り付けられ、前記振動デバイスを支持している第1支持体と、
    前記外部端子と電気的に接続され、前記基板を支持している第2支持体と、
    前記振動デバイスに配置された発熱体と、を備え、
    前記第1支持体の熱伝導率λ1と、前記第2支持体の熱伝導率λ2、との関係が、
    λ1>λ2
    を満たしている、
    ことを特徴とする電子デバイス。
  2. 前記第1支持体は、銅、金、銀、アルミニウム、タングステンのいずれか一種、またはいずれか一種以上を含む合金から形成され、
    前記第2支持体は、鉄、チタン、白金のいずれか一種、またはいずれか一種以上を含む合金、またはコバール、42アロイのいずれかから形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子デバイス。
  3. 前記発熱体は、第2支持体よりも第1支持体の近くに配置されている、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電子デバイス。
  4. 記基板の一方の面に前記振動デバイスの発振回路を含む回路が備えられている、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電子デバイス。
  5. 前記第1支持体の前記基板への接続領域と、前記第2支持体の前記基板への接続領域と、は、平面視で、互いに重なっていない、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電子デバイス。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電子デバイスを備えることを特徴とする電子機器。
  7. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電子デバイス、または請求項5に記載の電子機器を備える、
    ことを特徴とする移動体。
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