JP6189702B2 - プラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6189702B2
JP6189702B2 JP2013209830A JP2013209830A JP6189702B2 JP 6189702 B2 JP6189702 B2 JP 6189702B2 JP 2013209830 A JP2013209830 A JP 2013209830A JP 2013209830 A JP2013209830 A JP 2013209830A JP 6189702 B2 JP6189702 B2 JP 6189702B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
workpiece
chamber
holding
opening
temporary storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013209830A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015076423A (ja
Inventor
飯田 英一
英一 飯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Corp filed Critical Disco Corp
Priority to JP2013209830A priority Critical patent/JP6189702B2/ja
Publication of JP2015076423A publication Critical patent/JP2015076423A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6189702B2 publication Critical patent/JP6189702B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Description

本発明は、半導体ウェーハ等の被加工物に対して減圧状態でプラズマ処理を施すプラズマ処理装置に関する。
半導体デバイスの製造工程では、研削加工によって薄化された半導体ウェーハを、ストリートに沿って切断することにより、デバイスが形成された領域を分割して個々のデバイスを製造している。半導体ウェーハが研削されると、半導体ウェーハの裏面(被研削面)に研削歪が残存し、分割後の各デバイスの抗折強度を低下させる原因となっている。さらに、研削後の半導体ウェーハが切削ブレードによってストリートに沿って切断されると、分割された個々のデバイスの側面に切削歪が残存し、分割後の各デバイスの抗折強度をさらに低下させていた。これらの問題を解決するために、半導体ウェーハにプラズマ処理を施すことによって、半導体ウェーハから研削歪や切削歪を除去してデバイスの抗折強度を向上させる技術が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
プラズマ処理装置にはハウジング内に上部電極と下部電極とが配置されており、処理チャンバーの側面に設けたシャッターを介して半導体ウェーハが搬入される。そして、処理チャンバー内を減圧させた状態でプラズマ発生用ガスが導入され、上部電極と下部電極との間で電圧が印加される。これにより、処理チャンバー内にプラズマが発生して、下部電極に保持された半導体ウェーハの裏面や側面がエッチングされて、研削歪や切削歪が除去される(例えば、特許文献3参照)。
特開2004−221175号公報 特開2005−252126号公報 特開2008−028021号公報
しかしながら、上記したプラズマ処理装置においては、半導体ウェーハ等の被加工物を搬入及び搬出する際に、シャッターが開いて処理チャンバー内が外部に開放されるため、処理チャンバー内が減圧状態から大気圧に戻される。被加工物にプラズマ処理を施す際には、処理チャンバー内を大気圧から減圧する必要があり、例えば、処理チャンバー内を大気圧から20Pa以下に減圧するのに相当な時間を要していた。また、被加工物の搬入及び搬出の度に処理チャンバー内を減圧しなければならず、生産性が悪いという問題があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、処理チャンバー内に被加工物を搬入及び搬出する際に、処理チャンバー内を減圧した状態に維持することができるプラズマ処理装置を提供することを目的とする。
本発明のプラズマ処理装置は、減圧の状態で被加工物の表面をプラズマ処理するプラズマ処理装置であって、被加工物を処理する処理チャンバー及び該処理チャンバーへ被加工物の搬出入を行うための搬送室を有するハウジングと、該ハウジング内を減圧する第一の減圧手段と、該処理チャンバーの該搬送室側に設けられた第一の開口と、該第一の開口を開閉する第一のシャッター手段と、該処理チャンバー内に配設され被加工物を保持する被加工物保持手段と、該処理チャンバー内に配設され該被加工物保持手段に保持された被加工物にプラズマ処理を施すプラズマ処理手段と、該ハウジングの該搬送室側に隣接して配設され且つ該ハウジングに設けられた第二の開口を介して該搬送室に連通する仮置き室と、該第二の開口を開閉する第二のシャッター手段と、該仮置き室内を減圧する第二の減圧手段と、該仮置き室内に配設され被加工物を仮置きする仮置き手段と、該仮置き室の該第二の開口以外の箇所に形成され大気圧状態の外部に開口した第三の開口と、該第三の開口を開閉する第三のシャッター手段と、該ハウジングの該搬送室内に配設され、該仮置き室の該仮置き手段に載置された被加工物を該処理チャンバー内の該被加工物保持手段に搬送するとともに該被加工物保持手段に載置された被加工物を該仮置き手段に搬送する被加工物搬送手段とを備え、該被加工物搬送手段は、被加工物の外径と同等の外径を有する平坦な保持面を有し該保持面で静電吸着により被加工物を保持する保持部と、該保持部を昇降方向及び水平方向に移動させる移動部と、を備えており、該保持部の該保持面には複数の噴射孔が形成され、該噴射孔は不活性ガス供給源に連通しており、該保持部に保持された被加工物は、該処理チャンバー内の該被加工物保持手段又は該仮置き室の該仮置き手段に載置後に、該複数の噴射孔によって該保持面の全域から均一に不活性ガスを噴射させて該保持面から被加工物を離脱させること、を特徴とする。
この構成によれば、第一のシャッター手段で処理チャンバーが搬送室から遮断され、第二のシャッター手段で搬送室が仮置き室から遮断され、第三のシャッター手段で仮置き室が外部から遮断される。このため、第三のシャッター手段が開いて仮置き室が大気圧状態の外部に開放されても、第一、第二のシャッター手段によって搬送室及び処理チャンバー内の減圧状態が維持される。したがって、処理チャンバーに投入された被加工物に対して直ちにプラズマ処理を実施することができる。このように、被加工物の搬入及び搬出の際に処理チャンバー内が大気圧になることがなく、生産性を向上させることができる。また、被加工物搬送手段の保持面には、不活性ガスが噴射される複数の噴射孔が形成されている。この複数の噴射孔から不活性ガスが噴射されることで、保持面に静電吸着された被加工物を保持面から円滑に離脱させることができる。
また本発明の上記プラズマ処理装置において、該仮置き室は2以上形成されている。
本発明によれば、処理チャンバーと搬送室との間、搬送室と仮置き室との間に第一、第二のシャッター手段が設けられているため、第三のシャッター手段が開いて被加工物が搬入及び搬出される際に、処理チャンバー内を減圧した状態に維持することができる。
本実施の形態に係るプラズマ処理装置の上面模式図である。 本実施の形態に係るプラズマ処理装置の側面模式図である。 本実施の形態に係る被加工物搬送手段の斜視図である。 本実施の形態に係る被加工物搬送手段の保持部の説明図である。 本実施の形態に係るプラズマ処理装置の動作遷移図である。
以下、添付図面を参照して、本実施の形態に係るプラズマ処理装置について説明する。図1は、本実施の形態に係るプラズマ処理装置の上面模式図である。なお、本実施の形態では、容量結合型プラズマ(CCP: Capacitive Coupled Plasma)のプラズマエッチング装置に本発明を適用した例について説明するが、誘導結合型プラズマ(ICP: Inductive Coupled Plasma)のプラズマ処理装置やその他各種プラズマ処理装置にも適用可能である。なお、図1においては、説明の便宜上、グラインダー及びテープマウンターの詳細構成を省略している。
図1に示すように、プラズマ処理装置2は、グラインダー3とテープマウンター4との間に配置され、グラインダー3とテープマウンター4と共に加工システム1を構成している。加工システム1は、グラインダー3からプラズマ処理装置2に研削後の被加工物Wが搬送され、プラズマ処理装置2で被加工物Wに対してプラズマ処理(プラズマエッチング)が施される。また、プラズマ処理装置2からテープマウンター4にプラズマ処理後の被加工物Wが搬送され、テープマウンター4で被加工物Wの表面から保護テープが剥離されると共に、被加工物Wの裏面にダイシングテープが貼着される。
このように、加工システム1では研削工程、プラズマ処理工程、転写工程の一連の工程が連続的に実施される。なお、本実施の形態に係る加工システム1は、グラインダー3、プラズマ処理装置2、テープマウンター4を備える構成としたが、この構成に限定されない。加工システム1は、少なくともプラズマ処理装置2を備えていればよく、例えば、グラインダー3、プラズマ処理装置2、テープマウンター4に加えてダイサーを備えてもよい。また、被加工物Wは、シリコン(Si)、ガリウム砒素(GaAs)等の半導体ウェーハであるが、プラズマ処理の対象になれば、半導体ウェーハに限定されない。
プラズマ処理装置2のハウジング11内には、被加工物Wにプラズマ処理が施される処理チャンバー12が設けられている。また、ハウジング11には、処理チャンバー12へ被加工物Wの搬出入を行うための搬送室15が形成されている。また、搬送室15とグラインダー3との間、搬送室15とテープマウンター4との間には、それぞれゲートハウジング13が設けられている。各ゲートハウジング13には、被加工物Wの搬入及び搬出時にバッファ空間として機能する仮置き室16が形成されている。被加工物Wは、仮置き室16で一時的に仮置きされた後、処理チャンバー12又は外部に向けて搬送される。
処理チャンバー12内と搬送室15は第一の開口21を介して連通しており、搬送室15と仮置き室16は第二の開口31を介して連通している。仮置き室16は、第三の開口41を介して大気圧状態の外部に開放されている。なお、第三の開口41は、第二の開口31に対向する箇所に形成されているが、第二の開口31以外の箇所に大気圧状態の外部に向けて開口するように形成されていればよい。第一の開口21は第一のシャッター手段22によって開閉され、第二の開口31は第二のシャッター手段32によって開閉され、第三の開口41は第三のシャッター手段42によって開閉される。
処理チャンバー12には被加工物Wを保持する被加工物保持テーブル(被加工物保持手段)51が設けられ、各仮置き室16には被加工物Wが仮置きされる仮置きテーブル(仮置き手段)49が設けられている。搬送室15には、被加工物保持テーブル51と仮置きテーブル49との間で被加工物Wを搬送する被加工物搬送手段61が配設されている。また、ハウジング11内、すなわち処理チャンバー12内及び搬送室15は第一の減圧手段18によって常に所定圧力以下(例えば、20Pa以下)になるように減圧されている。仮置き室16は、外部に開放されて室内の気圧が上昇する度に第二の減圧手段19によって減圧される。
仮置き室16における被加工物Wの搬入及び搬出時には、第二のシャッター手段32が閉じられて、第三のシャッター手段42が開かれる。これにより、仮置き室16が減圧状態の搬送室15から遮断された状態で、仮置き室16が大気圧状態の外部に開放される。仮置き室16と搬送室15との間での被加工物Wの搬送時には、第三のシャッター手段42が閉じられて、仮置き室16の減圧後に第二のシャッター手段32が開かれる。これにより、搬送室15と仮置き室16とが連通された状態で、減圧状態の搬送室15及び仮置き室16が大気圧状態の外部から遮断される。
搬送室15と処理チャンバー12との間での被加工物Wの搬送時には、第三のシャッター手段42が閉じられた状態、第一、第二のシャッター手段22、32が開かれた状態で搬送室15から処理チャンバー12内に被加工物Wが搬送される。被加工物Wのプラズマ処理時には、第二のシャッター手段32が閉じられた状態で、第一のシャッター手段22が閉じられる。これにより、処理チャンバー12内が搬送室15から遮断された状態で、被加工物Wにプラズマ処理が実施される。なお、プラズマ処理時と並行して、仮置き室16における被加工物Wの搬入及び搬出が実施されてもよい。
図2を参照して、プラズマ処理装置の詳細構成について説明する。図2は、本実施の形態に係るプラズマ処理装置の側面模式図である。なお、図2においては、被加工物の搬送方向に沿った側面模式図を示している。
図2に示すように、プラズマ処理装置2は、第一、第二、第三のシャッター手段22、32、42の開閉によって、処理チャンバー12内を減圧状態に維持したまま、被加工物Wを処理チャンバー12に搬送するように構成されている。ハウジング11内の一区画には処理チャンバー12が配設されており、ハウジング11内には処理チャンバー12に隣接するように搬送室15が形成されている。ハウジング11の搬送室15側の隣にはゲートハウジング13が配設されており、ゲートハウジング13内には仮置き室16が形成されている。
処理チャンバー12の搬送室15側の側壁23には第一の開口21が形成されており、第一の開口21を介して処理チャンバー12内と搬送室15とが連通される。ハウジング11の仮置き室16側の側壁33には第二の開口31が形成されており、第二の開口31を介して搬送室15と仮置き室16とが連通される。ハウジング11の側壁33に対向するゲートハウジング13の側壁43には第三の開口41が形成されており、第三の開口41を介して仮置き室16が大気圧状態の外部に連通される。
また、ハウジング11及びゲートハウジング13は、処理チャンバー12から仮置き室16に向かって段状に低くなるように形成されている。すなわち、ハウジング11の処理チャンバー12側の上壁24よりも搬送室15側の上壁34が低く、ハウジング11の搬送室15側の上壁34よりもゲートハウジング13の上壁44が低く形成されている。ハウジング11の上壁24には第一の開口21を開閉する第一のシャッター手段22、ハウジング11の上壁34には第二の開口31を開閉する第二のシャッター手段32、ゲートハウジング13の上壁44には第三の開口41を開閉する第三のシャッター手段42がそれぞれ設けられている。
第一のシャッター手段22は、エアシリンダ等の第一の作動手段26に第一のシャッター27を連結して構成される。第二、第三のシャッター手段32、42も、第二、第三の作動手段36、46と第二、第三のシャッター37、47とによって同様に構成される。第一のシャッター27は、側壁23の外面に沿って上下動され、処理チャンバー12の外側から第一の開口21を開閉する。第二のシャッター37は、側壁33の内面に沿って上下動され、搬送室15の内側から第二の開口31を開閉する。第三のシャッター47は、側壁43の外面に沿って上下動され、仮置き室16の外側から第三の開口41を開閉する。
処理チャンバー12内には、プラズマ発生手段としての下部電極52と上部電極53とが上下方向で対向して配設されている。下部電極52には、下部電極52と上部電極53との間に高周波電圧を印加する高周波電源(不図示)に接続されている。下部電極52の上面には、セラミック材等で形成された円板状の被加工物保持テーブル51が取り付けられている。被加工物保持テーブル51の上面は、被加工物Wを静電吸着する静電チャック式の保持面54になっている。被加工物保持テーブル51内には内部電極55が埋設されており、内部電極55は直流電圧印加手段56に接続されている。
被加工物保持テーブル51は、直流電圧印加手段56から内部電極55に電圧が印加されることで、保持面54に生じる静電気で被加工物Wを吸着保持する。なお、内部電極55は単極構造及び双極構造のいずれで構成されてもよい。上部電極53の下面には、下部電極52に向けてプラズマ発生用ガスを噴射するガス噴射テーブル57が設けられている。なお、プラズマ発生用ガスとしては、例えば、フッ素系ガス(SF、CF、C)とヘリウム(He)を主体とした混合ガスが使用される。
搬送室15には、処理チャンバー12と仮置き室16との間で被加工物Wを搬送する被加工物搬送手段61が設けられている。被加工物搬送手段61は、静電チャック式の保持部63を移動部62によって昇降方向及び水平方向に移動させるように構成されている。保持部63には、被加工物Wを保持する保持面64に静電気を生じさせる直流電圧印加手段65が接続されている。また、保持部63には、静電吸着した被加工物Wを離脱させるための離脱機構が設けられている。被加工物搬送手段61は、移動部62によって水平方向及び昇降方向に保持部63を移動させている。なお、被加工物搬送手段61の詳細については後述する。
仮置き室16には、第二の開口31と第三の開口41との間に仮置きテーブル49が配設されている。なお、仮置きテーブル49は、被加工物Wが仮置き可能であればよく、被加工物Wを吸着保持しない構成としてもよいし、静電吸着又は真空吸着する構成としてもよい。
また、ハウジング11には搬送室15を減圧する第一の減圧手段18が接続され、ゲートハウジング13には仮置き室16を減圧する第二の減圧手段19が接続されている。第一の減圧手段18によって搬送室15と共に処理チャンバー12内が減圧され、第二の減圧手段19によって仮置き室16が減圧される。第一の減圧手段18は、処理チャンバー12及び搬送室15が常に所定圧力以下になるように減圧する。第二の減圧手段19は、被加工物Wの搬入及び搬出によって仮置き室16の気圧が上昇する度に仮置き室16を減圧する。
この場合、処理チャンバー12内及び搬送室15は仮置き室16よりも広く形成されているため、処理チャンバー12及び搬送室15を所定圧力以下(例えば、20Pa以下)まで減圧するのに時間を要する。しかしながら、処理チャンバー12及び搬送室15は、大気圧状態の外部に連通することがないため、一度所定圧力以下まで減圧されれば、圧力が大幅に上がることがない。よって、処理チャンバー12内及び搬送室15を減圧状態に維持するための第一の減圧手段18の負荷が抑えられている。
一方、仮置き室16は搬送室15よりも狭く形成されているため、仮置き室16を所定圧力以下まで短時間で減圧することができる。よって、被加工物Wの搬入及び搬出時に第三のシャッター47が開いて、仮置き室16が大気圧状態の外部に連通しても、仮置き室16を所定圧力以下まで短時間で戻すことができる。また、仮置き室16を減圧するための第二の減圧手段19の負荷も抑えられている。さらに、処理チャンバー12におけるプラズマ処理と並行して仮置き室16の減圧を行うことで、被加工物Wの搬送をスムーズにして生産効率を向上させることが可能になっている。
図3及び図4を参照して、被加工物搬送手段について説明する。図3は、本実施の形態に係る被加工物搬送手段の斜視図である。図4は、本実施の形態に係る被加工物搬送手段の保持部の説明図である。なお、図4Aは保持部の正面模式図、図4Bは図4AのA−A線に沿う断面模式図をそれぞれ示している。
図3に示すように、被加工物搬送手段61は、静電チャック式の保持部63を移動部62で水平方向及び昇降方向に移動させるように構成されている。移動部62の基台66からは旋回軸67が突出しており、旋回軸67の上端に多節リンク式のアーム部68が設けられている。アーム部68は、複数のリンク部材71、72を回転可能に連結して構成される。上段のリンク部材71の先端には保持部63が連結され、下段のリンク部材72の基端には旋回軸67が連結されている。基台66内には、旋回軸67を水平方向に旋回させる旋回モータ73及び旋回軸67を昇降させる昇降モータ74が設けられている。アーム部68及び旋回モータ73によって保持部63が水平方向に移動され、昇降モータ74によって保持部63が昇降方向に移動される。
図4A及び図4Bに示すように、保持部63は、支持板81の一面(下面)に、被加工物Wを吸着保持する保持板82を取り付けて構成される。保持板82は、円板状に形成されており、被加工物Wの外径と同等の外径を有する平坦な保持面64を有している。保持板82内には内部電極83が埋設されており、内部電極83は直流電圧印加手段65に接続されている。保持板82は、直流電圧印加手段65から内部電極83に電圧が印加されることで、保持面64に生じる静電気で被加工物Wを吸着保持する。なお、内部電極83は単極構造及び双極構造のいずれで構成されてもよい。
保持面64の全域には、保持板82を貫通するように複数の噴射孔84が形成されている。複数の噴射孔84は、支持板81に形成された内部流路85を介して不活性ガス供給源86に連通している。保持面64は、被加工物Wを静電吸着した状態で、処理チャンバー12内の被加工物保持テーブル51への被加工物Wの載置後、又は仮置き室16内の仮置きテーブル49への被加工物Wの載置後に(図5C参照)、複数の噴射孔84から不活性ガス(例えば、窒素ガス)を噴射する。これにより、保持面64に生じた静電気を除去して保持面64から被加工物Wを離脱させ易くしている。また、保持面64の全域から均一に不活性ガスが噴射されるため、薄い被加工物Wであっても離脱時の損傷が抑えられる。
図5を参照して、プラズマ処理装置の動作について説明する。図5は、本実施の形態に係るプラズマ処理装置の動作遷移図である。なお、図5においては、グラインダーから搬入された被加工物が処理チャンバーにおいてプラズマ処理されるまでの動作遷移を示している。ここでは、プラズマ処理後の被加工物が処理チャンバーからテープマウンターに搬出されるまでの動作遷移については、図示を省略している。また、図5ではプラズマ処理装置の動作の一例を示しており、この例に限定されるものではない。
図5Aに示すように、初期状態では、第一のシャッター27が開かれており、処理チャンバー12内と搬送室15とが第一の開口21を介して連通している。また、第二のシャッター37が閉じられており、搬送室15は仮置き室16から遮断されている。さらに、第三のシャッター47が閉じられており、仮置き室16は外部から遮断されている。そして、第一の減圧手段18によって処理チャンバー12内と搬送室15とが所定圧力以下まで減圧され、第二の減圧手段19によって仮置き室16が所定圧力以下まで減圧されている。
次に、図5Bに示すように、第三のシャッター47が開いて、グラインダー3(図1参照)から研削後の被加工物Wが被研削面87(裏面)を上方に向けた状態で仮置きテーブル49に載置される。これにより、仮置き室16が第三の開口41を通じて外部に開放され、仮置き室16の気圧が大気圧となる。このとき、第二のシャッター37が閉じられているため、処理チャンバー12及び搬送室15が大気圧状態の仮置き室16から遮断されて処理チャンバー12内及び搬送室15の気圧が上昇することがない。よって、被加工物Wの搬入時においても処理チャンバー12内及び搬送室15の減圧状態を維持することができる。
次に、図5Cに示すように、第三のシャッター47が閉じられて、仮置き室16が第二の減圧手段19によって所定圧力以下まで減圧される。このとき、仮置き室16は搬送室15や処理チャンバー12と比べて容積が小さいため短時間で所定圧力以下まで減圧される。その後、第二のシャッター37が開いて、搬送室15と仮置き室16とが第二の開口31を介して連通する。そして、被加工物搬送手段61の保持部63が仮置きテーブル49上の被加工物Wに近づけられ、保持部63が被加工物Wに接触した状態で直流電圧印加手段65から保持部63に直流電圧が印加される。これにより、被加工物Wが保持部63に静電吸着され、仮置きテーブル49から被加工物Wがピックアップされる。
次に、図5Cの二点鎖線に示すように、被加工物搬送手段61によって仮置き室16から処理チャンバー12に向けて被加工物Wが搬送される。被加工物Wが保持部63によって被加工物保持テーブル51に載置されると、直流電圧印加手段65からの直流電圧が停止される一方で、直流電圧印加手段56から被加工物保持テーブル51に直流電圧が印加される。これにより、被加工物Wが被加工物保持テーブル51に静電吸着される。この状態で、保持部63の複数の噴射孔84(図4参照)から不活性ガスが噴射されて、保持部63から被加工物Wが離脱される。保持部63全域の複数の噴射孔84から均一に不活性ガスが噴射されるため、不活性ガスの噴射時に被加工物Wに生じるダメージが抑えられている。よって、被加工物Wが薄く加工されていても保持部63からの離脱時に破損することがない。
次に、図5Dに示すように、第一のシャッター27が閉じられて、処理チャンバー12内が搬送室15から遮断される。被加工物保持テーブル51には、被研削面87を上方に向けた状態で被加工物Wが保持されており、上部電極53の下面に設けられたガス噴射テーブル57からプラズマ発生用ガスが噴射される。そして、上部電極53と下部電極52との間で高周波電圧が印加される。この結果、下部電極52と上部電極53との間でプラズマが発生し、被加工物Wの被研削面87にプラズマが作用して被加工物Wの被研削面87がプラズマエッチングされる。これにより、被加工物Wに残存した研削歪が除去され、被加工物Wの抗折強度が向上される。
被加工物Wに対するプラズマ処理が完了すると、図5A−図5Dの逆の手順によって被加工物Wの搬出処理が実施される。ここでは、図5におけるグラインダー3側の仮置き室16をテープマウンター4側の仮置き室16として説明する(図1参照)。この場合、第一、第二のシャッター37、47が開いて、処理チャンバー12からテープマウンター4側の仮置き室16に被加工物Wが搬送される(図5C参照)。そして、第二のシャッター37が閉じた状態で第三のシャッター47が開いて、テープマウンター4側の仮置き室16内の被加工物Wがテープマウンター4に搬出される(図5B参照)。このように、被加工物Wの搬出時においても、処理チャンバー12及び搬送室15が大気圧状態の仮置き室16から遮断されるため、処理チャンバー12内及び搬送室15の減圧状態を維持することができる。
なお、図5においては、説明の便宜上、プラズマ処理装置2に対して単一の被加工物Wが投入される場合について説明したが、実際にはプラズマ処理装置2に対して複数の被加工物Wが連続的に投入される。この場合、プラズマ処理と並行して、仮置き室16において被加工物Wの搬入及び搬出が実施される。例えば、図1に示すように、処理チャンバー12で被加工物Wがプラズマ処理されている間に、グラインダー3から仮置き室16に次の被加工物Wが搬入されると共に仮置き室16からテープマウンター4に先の被加工物Wが搬出される。
以上のように、本実施の形態に係るプラズマ処理装置2によれば、第一のシャッター手段22で処理チャンバー12が搬送室から遮断され、第二のシャッター手段32で搬送室が仮置き室16から遮断され、第三のシャッター手段42で仮置き室16が外部から遮断される。このため、第三のシャッター手段42が開いて仮置き室16が大気圧状態の外部に開放されても、搬送室15及び処理チャンバー12内の減圧状態が維持される。したがって、処理チャンバー12に投入された被加工物Wに対して直ちにプラズマ処理を実施することができる。このように、被加工物Wの搬入及び搬出の際に処理チャンバー12内が大気圧になることがなく、生産性を向上させることができる。また、被加工物搬送手段61の保持面54には、不活性ガスが噴射される複数の噴射孔84が形成されている。この複数の噴射孔84から不活性ガスが噴射されることで、保持面54に静電吸着された被加工物Wを保持面54から円滑に離脱させることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記した実施の形態において、プラズマ処理装置2がグラインダー3側のゲートハウジング13とテープマウンター4側のゲートハウジング13を備える構成としたが、この構成に限定されない。プラズマ処理装置2は単一のゲートハウジング13を備える構成としてもよい。
また、上記した実施の形態において、被加工物搬送手段61の保持部63は、保持面64の全域に複数の噴射孔84が形成される構成としたが、この構成に限定されない。複数の噴射孔84は保持面64から被加工物Wを離脱させることができればよく、例えば、複数の噴射孔84は、被加工物Wの外周及び中央に対応した位置に形成されてもよい。
以上説明したように、本発明は、処理チャンバー内に被加工物を搬入及び搬出する際に、処理チャンバー内を減圧した状態に維持することができるという効果を有し、特に、半導体ウェーハを減圧状態でプラズマエッチングするプラズマ処理装置に有用である。
2 プラズマ処理装置
11 ハウジング
12 処理チャンバー
13 ゲートハウジング
15 搬送室
16 仮置き室
18 第一の減圧手段
19 第二の減圧手段
21 第一の開口
22 第一のシャッター手段
31 第二の開口
32 第二のシャッター手段
41 第三の開口
42 第三のシャッター手段
49 仮置きテーブル(仮置き手段)
51 被加工物保持テーブル(被加工物保持手段)
61 被加工物搬送手段
62 移動部
63 保持部
64 保持面
84 噴射孔
86 不活性ガス供給源
W 被加工物

Claims (2)

  1. 減圧の状態で被加工物の表面をプラズマ処理するプラズマ処理装置であって、
    被加工物を処理する処理チャンバー及び該処理チャンバーへ被加工物の搬出入を行うための搬送室を有するハウジングと、該ハウジング内を減圧する第一の減圧手段と、該処理チャンバーの該搬送室側に設けられた第一の開口と、該第一の開口を開閉する第一のシャッター手段と、該処理チャンバー内に配設され被加工物を保持する被加工物保持手段と、該処理チャンバー内に配設され該被加工物保持手段に保持された被加工物にプラズマ処理を施すプラズマ処理手段と、該ハウジングの該搬送室側に隣接して配設され且つ該ハウジングに設けられた第二の開口を介して該搬送室に連通する仮置き室と、該第二の開口を開閉する第二のシャッター手段と、該仮置き室内を減圧する第二の減圧手段と、該仮置き室内に配設され被加工物を仮置きする仮置き手段と、該仮置き室の該第二の開口以外の箇所に形成され大気圧状態の外部に開口した第三の開口と、該第三の開口を開閉する第三のシャッター手段と、該ハウジングの該搬送室内に配設され、該仮置き室の該仮置き手段に載置された被加工物を該処理チャンバー内の該被加工物保持手段に搬送するとともに該被加工物保持手段に載置された被加工物を該仮置き手段に搬送する被加工物搬送手段とを備え、
    該被加工物搬送手段は、被加工物の外径と同等の外径を有する平坦な保持面を有し該保持面で静電吸着により被加工物を保持する保持部と、該保持部を昇降方向及び水平方向に移動させる移動部と、を備えており、
    該保持部の該保持面には複数の噴射孔が形成され、該噴射孔は不活性ガス供給源に連通しており、
    該保持部に保持された被加工物は、該処理チャンバー内の該被加工物保持手段又は該仮置き室の該仮置き手段に載置後に、該複数の噴射孔によって該保持面の全域から均一に不活性ガスを噴射させて該保持面から被加工物を離脱させること、を特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 該仮置き室は2以上形成されていることを特徴とする請求項1記載のプラズマ処理装置。
JP2013209830A 2013-10-07 2013-10-07 プラズマ処理装置 Active JP6189702B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013209830A JP6189702B2 (ja) 2013-10-07 2013-10-07 プラズマ処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013209830A JP6189702B2 (ja) 2013-10-07 2013-10-07 プラズマ処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015076423A JP2015076423A (ja) 2015-04-20
JP6189702B2 true JP6189702B2 (ja) 2017-08-30

Family

ID=53001075

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013209830A Active JP6189702B2 (ja) 2013-10-07 2013-10-07 プラズマ処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6189702B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003258057A (ja) * 2002-02-27 2003-09-12 Tokyo Electron Ltd 基板の搬送方法
JP2008028021A (ja) * 2006-07-19 2008-02-07 Disco Abrasive Syst Ltd プラズマエッチング装置およびプラズマエッチング方法
JP5825948B2 (ja) * 2011-09-14 2015-12-02 株式会社日立国際電気 基板処理装置及び半導体装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015076423A (ja) 2015-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012521652A5 (ja) 基板をデチャックする方法及びガス圧式リフト機構
TWI392051B (zh) The method of removing the processed body and the program memory medium and the placing mechanism
CN105140094B (zh) 等离子处理装置及方法
KR101125430B1 (ko) 피처리물의 디척킹과 함께 반응 챔버 내부 및 정전 척의 드라이 클리닝을 실행하는 플라즈마 반응기의 피처리물 디척킹 장치 및 방법
TWI709172B (zh) 減壓處理裝置
JP7454976B2 (ja) 基板支持台、プラズマ処理システム及びエッジリングの交換方法
KR102174879B1 (ko) 웨이퍼의 흡착 확인 방법, 이탈 확인 방법 및 감압 처리 장치
JP2014150109A (ja) 減圧処理装置
TWI574328B (zh) 使用靜電力增強半導體結合之裝置、系統及方法
CN106340483B (zh) 卡盘工作台和清洗装置
CN109256355B (zh) 静电卡盘
KR101372805B1 (ko) 웨이퍼 식각 시스템 및 이를 이용한 웨이퍼 식각 공정
KR102283688B1 (ko) 하이브리드 피처 에칭 및 베벨 에칭 시스템
CN106816402B (zh) 消除静电荷的方法及基片卸载方法
JP6377479B2 (ja) プラズマエッチング装置
TWI459504B (zh) 一種提供夾具平台空氣區的系統及方法
JP2008028021A (ja) プラズマエッチング装置およびプラズマエッチング方法
JP6189702B2 (ja) プラズマ処理装置
JP7189722B2 (ja) ウェーハの搬送装置及び搬送方法
WO2017082161A1 (ja) ウェーハ研磨方法および装置
JP4227865B2 (ja) プラズマエッチング方法及びプラズマエッチング装置
JP2007258636A (ja) ドライエッチング方法およびその装置
KR20210157876A (ko) 플라스마 처리 시스템, 플라스마 처리 장치 및 에지 링의 교환 방법
CN112917386A (zh) 板状物保持器具
TWI447845B (zh) 真空平台及晶圓卸載方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170313

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170711

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170803

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6189702

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250