JP6188481B2 - 雨滴センサ - Google Patents
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Description
特許文献1の雨滴センサは、ウインドシールドガラスの車室内側の面に固定されたプリズム(導光部材)を有しており、このプリズムにより、発光素子から照射された光を、ウインドシールドガラスに設定された雨滴検出領域に誘導すると共に、雨滴検出領域で反射された光を、受光素子に誘導するようになっている。
しかし、気泡を除去するのに必要な圧接力(付勢力)が大きいので、雨滴センサをウインドシールドガラスに取り付ける際には、この接着シートを圧接させる付勢力が、雨滴センサのウインドシールドガラスへの取付けに対する阻害要因となってしまう。
発光素子から照射された光をウインドシールドガラスに誘導すると共に前記ウインドシールドガラスで反射された光を受光素子に誘導する導光部材が、光透過性の弾性部材を介して、前記ウインドシールドガラスに取り付けられた雨滴センサであって、
前記ウインドシールドガラスに固定されたブラケットと、
前記前記ブラケットに着脱自在とされたカバーと、
前記カバーにおいて前記導光部材を、前記ウインドシールドガラスへの取付方向に進退移動可能に支持する支持部材と、を備え、
前記弾性部材を、シリコンオイルを含有する気体透過性のシリコンシートで構成すると共に、
前記カバーを前記ブラケットに取り付けた際に、前記支持部材と前記弾性部材とが、前記取付方向に圧縮されて、前記導光部材が前記弾性部材を介して前記ウインドシールドガラスに圧着されるようにし、
前記支持部材の圧縮ばね定数を、前記弾性部材の圧縮ばね定数よりも小さい値に設定して、前記カバーを前記ブラケットに取り付けた際の前記弾性部材の前記取付方向の圧縮量が、前記支持部材の前記取付方向の圧縮量よりも小さくなるようにしたことを特徴とする雨滴センサとした。
そのため、わずかな荷重をかけて弾性部材をウインドシールドガラスに圧接させておくだけで、弾性部材とウインドシールドガラスとの間に存在していた気泡を取り除くことができる。よって、従来の雨滴センサのように、大きな荷重かけて弾性部材をウインドシールドガラスに圧接させる必要がないので、雨滴センサのウインドシールドガラスへの取付けが容易に行えるようになる。
また、カバーをブラケットに取り付けた際の弾性部材の取付方向の圧縮量が、支持部材の取付方向の圧縮量よりも小さくなるので、わずかな荷重で弾性部材をウインドシールドガラスに圧接させても、ウインドシールドガラスに対する弾性部材の取付方向における誤差の影響が小さくなる。よって、弾性部材をウインドシールドガラスにわずかな荷重で圧接させても、雨滴センサの光学性能が、取付方向の誤差の影響により低下することを好適に防止できる。
図1は、雨滴センサ1の分解斜視図であり、図2は、雨滴センサ1の断面図であって、(A)は、図1における面Aでケース7を切断した断面を、雨滴センサ1の他の構成要素と共に示した断面図であり、(B)は、図2の(A)におけるA−A断面図である。
図3は、雨滴センサ1の断面図であって、(A)は、図2の(B)におけるB−B断面図であり、(B)は、図3の(A)におけるAーA断面図である。図4は、雨滴センサ1をウインドシールドガラス2側から見た平面図であって、スプリングSpの位置を仮想線で示した図である。なお、図2の(B)および図3では、ウインドシールドガラス2の図示を省略している。また、以下においては、説明の便宜上、図1における上側を上方、下側を下方として説明する。
実施の形態において取付部30は、当該取付部30のウインドシールドガラス2側の面に貼り付けられた接着シートSh(図2の(A)参照)を介して、ウインドシールドガラス2の車室内側の内側面2bに貼付固定されている。
この開口部31の両側には、取付部30をウインドシールドガラス2とは反対側に折り曲げて形成された補強壁部32、32が設けられており、取付部30における開口部31周りの剛性強度が、これら補強壁部32、32により高められている。
この係止部33、33は、取付部30の両側部を補強壁部32と同方向に折り曲げて形成されており、取付部30から離れる方向の下方に延びる基部331と、基部331の下部から延びる延出部332と、を有している。
延出部332は、補強壁部32よりも下側を、取付部30に対して平行に開口部31から離れる方向に延びており、この延出部332の取付部30側(図中上側)の側縁332aに、後記するカバー8の掛止部843が係止されるようになっている。
弾性係合部342は、取付部30の長手方向(図2の(A)における左右方向)に弾性変形可能となっており、ブラケット3に雨滴センサ本体4を取り付ける際に、この弾性係合部342の係合孔342a(図4参照)に、後記するカバー8の係合突起821がスナップ係合するようになっている。
この雨滴センサ本体4では、プリズム6と基板9とが組み付けられたケース7が、カバー8で支持されており、カバー8においてケース7は、当該ケース7とカバー8との間に介在させたスプリングSpにより、図中上下方向に進退移動可能に支持されている。
光コンタクト5は、光透過性を有する弾性部材であり、実施の形態では、シリコンオイルを含有する気体透過性のシリコンシートが用いられている。
係合壁部62、62は、それぞれ貼付部61の側縁に沿って直線状に延びており、その外周面には、径方向外側に突出して係合突起62aが設けられている(図1、図2の(B)参照)。
発光側レンズ部64、64のレンズ径Daは、受光側レンズ部65のレンズ径Dbよりも大きい径に設定されており、ウインドシールドガラス2における光の照射領域IRに対して、受光素子92による雨滴の検出領域DRの方が狭く設定されている。
ここで、光の照射領域IRの幅は、レンズ径Daの約1.4倍である。
そして、この平行光は、導光部63の右側の壁部で全反射して、受光側レンズ部65に到達し、受光側レンズ部65に到達した平行光は、受光側レンズ部65で屈折して、受光素子92に集光される。
ここで、受光側レンズ部65で屈折する平行光の範囲(受光素子92による雨滴の検出領域DR)は、受光側レンズ部65のレンズ径Dbに応じて決まる所定幅であり、この所定幅は、レンズ径Dbの約1.4倍である。
そのため、実施の形態では、ウインドシールドガラス2の厚みが基準の厚みWaであるときに、光の照射領域IRの照射領域の略中央に雨滴の検出領域DRが設定されて、ウインドシールドガラス2の厚みが基準の厚みWaの誤差範囲内(厚みWcと厚みWbの間)であるときに、光の照射領域IRの照射領域から外れないようにすることが可能となるように、発光側レンズ部64のレンズ径Daと受光側レンズ部65のレンズ径Dbとを設定している(図8の(B)参照)。
なお、受光側レンズ部65のレンズ径Dbを、発光側レンズ部64のレンズ径Daよりも大きくする事も考えられるが、この場合、太陽光等のノイズ光が入射し易くなるので、光学性能が低下してしまう。
図6は、スプリングSpと光コンタクト5の圧縮状態を模式的に説明する図であり、(A)は、スプリングSpの圧縮状態の変化を模式的に示した図であり、(B)は、光コンタクト5の圧縮状態の変化を模式的に示した図である。
図7は、ウインドシールドガラス2によるダフり量を説明する図である。
実施の形態では、ケース7の側壁部72に設けた係合爪72bをカバー8の周壁部82に設けた係合凹部82bに係合させて、ケース7とカバー8とを組み付けた際に、支持軸73の先端側が、カバー8の壁部81に設けた円筒形状の支持台83に挿入されるようになっている(図5の(A)参照)。
そして、この状態においてスプリングSpは、カバー8側の他端が、支持台83の上端83a(図3の(A)参照)に押圧されて、その長さが、自由長L0から所定長さL1まで軸方向に圧縮されるようになっている(図5の(A)、図6の(A)におけるブラケット組み付け前、参照)。
掛止部843の下辺843aは、側壁部842の先端から周壁部82側に直線状に延びており、この下辺843aの周壁部82側(図中左側)は、周壁部82に向かうにつれて掛止部843、843の厚みが薄くなる方向の傾斜面843bとなっている。
実施の形態では、ブラケット3の取付部30に掛止部843を掛け止める際に、この外壁部844と側壁部842との間に、取付部30の係止部33(基部331)が挿入されて、ブラケット3の幅方向におけるカバー8の位置決めが行われるようになっている。
そのため、外壁部844、844の先端部には、側壁部842、842から離れる方向に延びる補強壁844a、844aが設けられており、外壁部844、844の剛性強度が、補強壁844a、844aにより高められている。
はじめに、プリズム6と基板9とが組み付けられたケース7を、カバー8に組み付けて雨滴センサ本体4を組み立てると、ケース7を支持するスプリングSpは、その長さが自由長L0から所定長さL1まで軸方向に圧縮される(図5の(A)および図6の(A)参照)。
この際、雨滴センサ本体4は、掛止部843の傾斜面843bを、係止部33の延出部332の上面332aに沿わせた向きで、係止部33に係止される。
そして、係止部33における基部331と延出部332との交点P付近を支点として、雨滴センサ本体4を回動させて、光コンタクト5をブラケット3の開口部31に近づける方向に回動させる(図中矢印参照)。
そうすると、ブラケット3に設けた係合部34(枠部341)が、カバー8とケース7との間の隙間に挿入されて、カバー8の周壁部82に設けた係合突起821が、係合部34の弾性係合部342を弾性変形させながら、当該弾性係合部342に係合して、ブラケット3に対する雨滴センサ本体4の取り付けが完了する(図5の(C)、(D)参照)。
そして、この際のスプリングSpの圧縮量(ΔLb=L1−L2)が、ケース7をカバー8で支持させるときのスプリングSpの圧縮量(ΔLa=L0−L1)よりも小さくなるように設定されている(ΔLb<ΔLa)。
スプリングSpの圧縮ばね定数をk1、光コンタクト5の圧縮ばね定数をk2として、荷重の変動量ΔFによる、スプリングSpの圧縮量の変化量をΔLb、光コンタクト5の圧縮量の変化量をΔW、全体の圧縮量の変化量をΔXとすると、ΔLb=ΔF/k1、ΔW=ΔF/k2、ΔX=ΔLb+ΔWとなる。
ここで、例えば、ΔF=1、k1=1、k2=10とすると、ΔLb=1、ΔW=0.1、ΔX=1.1となり、全体の変位量ΔXに対する、スプリングSpの圧縮量の変化量ΔLbと、光コンタクト5の圧縮量の変化量ΔWの影響度は、スプリングSpの影響度ΔLb/ΔX=90%、光コンタクト5の影響度ΔW/ΔX=10%となる。
よって、スプリングSpの圧縮ばね定数k1を、光コンタクト5の圧縮ばね定数k2よりも十分に小さい値に設定すると、ウインドシールドガラス2と平行方向にあるブラケット3の接着誤差などの変位誤差に対して、光コンタクト5の圧縮量の変動の影響が小さくなり、雨滴センサ1における光学性能が安定することになる。
そうすると、光コンタクト5を、ウインドシールドガラス2の曲面に沿って密着させるのに必要なスプリングSpのストローク量は、0.05mm(50μm)となる。
そして、ウインドシールドガラス2とブラケット3との間の接着シートShによる接着高さのばらつきLg(光コンタクト5をウインドシールドガラス2に圧着させる方向のばらつき)が、±0.25mmである場合、必要とされるスプリングのストローク量は、0.50+0.05=0.55(約0.6mm)となる。
よって、雨滴センサ本体4をブラケット3への取り付ける際のスプリングSpの最小の圧縮量(ストローク量:変化量ΔLb_min)を、ウインドシールドガラス2の曲面の半径と、光コンタクト5の接触面の幅Wに応じて決まるダフリ量Ldと、接着シートShによる接着高さのばらつきLgとから算出されるストローク量よりも大きくすることで、光コンタクト5をウインドシールドガラス2に確実に圧着させることができるので、雨滴センサ1における光学性能が安定することになる。
雨滴センサ本体4をブラケット3に取り付けた後において、スプリングSpに作用する荷重F1は、F1=k1×(5+1)mm=3kgとなる。
そして、雨滴センサ本体4をブラケット3に取り付けた際における、ブラケット3の取り付け高さなどの誤差による荷重誤差ΔF(光コンタクトに作用する荷重の誤差)は、0.5kg(=3kg−2.5Kg)となる。
よって、この場合には、ブラケット3の取り付け高さの誤差1mmの影響が、0.1mmまで低減され、光コンタクトに作用する最低荷重は、2.5kgになる。
スプリングSpの自由長L0を短くして、ケース7をカバー8に組み付けて支持させる際のスプリングSpの圧縮量(ΔLa=L0−L1)と、雨滴センサ本体4をブラケット3に取り付けた際のスプリングSpの圧縮量(ΔLb=L1−L2)とを同じにした比較例の場合におけるブラケット3の取り付け高さの誤差の影響と、光コンタクト5に作用する最低荷重を説明する。
雨滴センサ本体4をブラケット3に取り付ける前において、スプリングSpに作用する荷重F0は、F0=k1×1mm=0.5kgとなる。
雨滴センサ本体4をブラケット3に取り付けた後において、スプリングSpに作用する荷重F1は、F1=k1×(1+1)mm=1kgとなる。
そして、雨滴センサ本体4をブラケット3に取り付けた際における、ブラケット3の取り付け高さなどの誤差による荷重誤差ΔFは、0.5kg(=1kg−0.5Kg)となる。
よって、ケース7をカバー8に組み付けて支持させる際のスプリングSpの圧縮量(ΔLa=L0−L1)と、雨滴センサ本体4をブラケット3に取り付けた際のスプリングSpの圧縮量(ΔLb=L1−L2)とを同じにした場合には、ブラケット3の取り付け高さの誤差1mmの影響が、0.1mmまで低減されるものの、光コンタクト5に作用する最低荷重が、0.5kgまで低下してしまう。
スプリングSpのばね定数を大きくして、スプリングの圧縮ばね定数と光コンタクト5の圧縮ばね定数との差を小さくした比較例の場合におけるブラケット3の取り付け高さの誤差の影響と、光コンタクト5に作用する最低荷重を説明する。
雨滴センサ本体4をブラケット3に取り付ける前において、スプリングSpに作用する荷重F0は、F0=k1×1mm=2.5kgとなる。
雨滴センサ本体4をブラケット3に取り付けた後において、スプリングSpに作用する荷重F1は、F1=k1×(1+1)mm=5kgとなる。
そして、雨滴センサ本体4をブラケット3に取り付けた際における、ブラケット3の取り付け高さなどの誤差による荷重誤差ΔFは、2.5kg(=5kg−2.5Kg)となる。
よって、スプリングの圧縮ばね定数と光コンタクト5の圧縮ばね定数との差を小さくした場合には、ブラケット3の取り付け高さの誤差1mmの影響が、0.5mmとなり、上記した実施の形態の場合よりも誤差の影響が大きくなる。
ウインドシールドガラス2に固定されたブラケット3と、
ブラケット3に着脱自在とされたカバー8と、
カバー8においてプリズム6を、ウインドシールドガラス2への取付方向に進退移動可能に支持するスプリングSp(支持部材)と、を備え、
光コンタクト5を、シリコンオイルを含有する気体透過性のシリコンシートで構成すると共に、
カバー8をブラケット3に取り付けた際に、スプリングSpと光コンタクト5とが、取付方向に圧縮されて、プリズム6が光コンタクト5を介してウインドシールドガラス2に圧着されるようにし、
スプリングSpの圧縮ばね定数k1を、光コンタクト5の圧縮ばね定数k2よりも小さい値に設定して、カバー8をブラケット3に取り付けた際の光コンタクト5の取付方向の圧縮量ΔW(図6参照)のほうが、スプリングSpの取付方向の圧縮量ΔLb(図6参照)よりも小さくなるようにした。
そのため、わずかな荷重をかけて光コンタクト5をウインドシールドガラス2に圧接させておくだけで、光コンタクト5とウインドシールドガラス2との間に存在していた気泡を取り除くことができる。よって、従来の雨滴センサのように、大きな荷重かけて光コンタクト5をウインドシールドガラス2に圧接させる必要がないので、雨滴センサ1のウインドシールドガラス2への取付け時に必要となる荷重を低くすることができるので、雨滴センサ1の取り付け作業を容易に行えるようになる。
また、カバー8をブラケット33に取り付けた際の光コンタクト5の取付方向の圧縮量ΔWが、スプリングSpの取付方向の圧縮量ΔLbよりも小さくなるので、わずかな荷重をかけて光コンタクト5をウインドシールドガラス2に圧接させても、ウインドシールドガラス2に対する光コンタクト5の取付方向における誤差の影響が小さくできる。
よって、光コンタクト5をウインドシールドガラス2にわずかな荷重をかけて圧接させても、雨滴センサ1の光学性能が、取付方向における誤差の影響で低下することを好適に防止できる。
カバー8のブラケット3への取り付け前におけるスプリングSpの圧縮量(ΔLa=L0−L1)よりも、カバー8をブラケット3に取り付けた際のスプリングSpの圧縮量(ΔLb=L1−L2)を小さく設定した。
スプリングSpは、ケース7を取付方向に進退移動可能に支持すると共に、取付方向から見てプリズム6のウインドシールドガラス2側の面(貼付部61)に貼り付けられた光コンタクト5の中心を挟んで対象となる位置であって、プリズム6の幅方向に間隔を開けた2カ所ずつを支持している構成とした。
2 ウインドシールドガラス
2a 表面
2b 内側面
3 ブラケット
4 雨滴センサ本体
5 光コンタクト
6 プリズム
7 ケース
8 カバー
9 基板
30 取付部
31 開口部
32 補強壁部
33 係止部
34 係合部
61 貼付部
62 係合壁部
62a 係合突起
63 導光部
64 発光側レンズ部
65 受光側レンズ部
71 基部
71a 開口
72 側壁部
72a 係合孔
72b 係合爪
73 支持軸
75 係止爪
76 コネクタ端子
76a 一端
76b 他端
77 コネクタ部
81 壁部
82 周壁部
82a 上端
82b 係合凹部
83 支持台
83a 上端
84 コネクタカバー部
91 発光素子
92 受光素子
322a 上面
331 基部
332 延出部
332a 側縁
341 枠部
342 弾性係合部
342a 係合孔
771 筒状壁
821 係合突起
841 壁部
842 側壁部
842a 補強壁
843 掛止部
843a 下辺
843b 傾斜面
844 外壁部
A 面
Da レンズ径
Db レンズ径
DR 検出領域
F0 荷重
F1 荷重
IR 照射領域
Im 仮想線
L0 自由長
Lm 中心線
P 交点
P 係合点
Sh 接着シート
Sp スプリング
W 幅
k 定数
k1 定数
k2 定数
Claims (6)
- 発光素子から照射された光をウインドシールドガラスに誘導すると共に前記ウインドシールドガラスで反射された光を受光素子に誘導する導光部材が、光透過性の弾性部材を介して、前記ウインドシールドガラスに取り付けられた雨滴センサであって、
前記ウインドシールドガラスに固定されたブラケットと、
前記ブラケットに着脱自在とされたカバーと、
前記カバーにおいて前記導光部材を、前記ウインドシールドガラスへの取付方向に進退移動可能に支持する支持部材と、を備え、
前記弾性部材を、シリコンオイルを含有する気体透過性のシリコンシートで構成すると共に、
前記カバーを前記ブラケットに取り付けた際に、前記支持部材と前記弾性部材とが、前記取付方向に圧縮されて、前記導光部材が前記弾性部材を介して前記ウインドシールドガラスに圧着されるようにし、
前記支持部材の圧縮ばね定数を、前記弾性部材の圧縮ばね定数よりも小さい値に設定して、前記カバーを前記ブラケットに取り付けた際の前記弾性部材の前記取付方向の圧縮量が、前記支持部材の前記取付方向の圧縮量よりも小さくなるようにしたことを特徴とする雨滴センサ。 - 前記カバーを前記ブラケットに取り付けた際の前記支持部材の圧縮量を、前記ウインドシールドガラスの曲率に応じて決まる前記取付方向の誤差量と、前記ウインドシールドガラスに固定された前記ブラケットの前記取付方向の誤差量とを加算した値よりも大きくしたことを特徴とする請求項1に記載の雨滴センサ。
- 前記カバーの前記ブラケットへの取り付け前では、前記支持部材が、当該支持部材の自由長から圧縮された状態で、前記導光部材を前記取付方向に進退移動可能に支持しており、
前記カバーの前記ブラケットへの取り付け前における前記支持部材の圧縮量よりも、前記カバーを前記ブラケットに取り付けた際の前記支持部材の圧縮量を小さくしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の雨滴センサ。 - 前記導光部材は、前記カバーにおいて前記取付方向に進退移動可能に支持されたケースに組み付けられて、前記ケースと一体に前記取付方向に進退移動するように設けられており、
前記支持部材は、前記ケースを前記取付方向に進退移動可能に支持すると共に、前記取付方向から見て前記導光部材の前記ウインドシールドガラス側の面に貼り付けられた前記弾性部材の中心を挟んで対称となる位置を支持していることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の雨滴センサ。 - 前記カバーは、当該カバーの長手方向における一端側に設けた掛止部を、前記ブラケットに設けた係止部に係止させたのち、前記長手方向における他端側を、前記掛止部と前記係止部との係合点周りの周方向に回動させて、前記支持部材と前記弾性部材とを、前記一端側から前記取付方向に圧縮させながら前記ブラケットに取り付けるように構成したことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の雨滴センサ。
- 前記導光部材は、前記発光素子が照射した光が入射する発光側レンズ部と、前記ウインドシールドガラスで反射された光を前記受光素子に向けて出射する受光側レンズ部と、を備えており、
前記発光側レンズ部のレンズ径を、前記受光側レンズ部のレンズ径よりも大きい径に設定したことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の雨滴センサ。
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