JP6187394B2 - 半導体ナノワイヤの製造方法及び半導体ナノワイヤ素子の製造方法 - Google Patents

半導体ナノワイヤの製造方法及び半導体ナノワイヤ素子の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体ナノワイヤの製造方法及び半導体ナノワイヤ素子の製造方法に関するものである。
微小な面サイズを有する縦型半導体デバイスを実現する手段として直径が数十nm〜数百nm程度で、長さが数百nm〜数十μm程度の縦長の半導体結晶である半導体ナノワイヤの利用が期待されている。
このような半導体ナノワイヤの製造方法としては、加工ダメージが無く良質な結晶が得られる期待から、有機金属化学気相成長(MOVPE)法などの結晶成長法を用いたボトムアップによる形成が注目されている。
一方、GaAs系やInP系などのIII-V族化合物半導体の多くは、高移動度で直接遷移型の物性を有することから、高性能なトランジスタや光デバイスに用いられている。しかし、これらのIII-V族化合物半導体のウェーハは、Siウェーハに比べて高価である。そのため、III-V族化合物半導体ナノワイヤを安価で汎用性の高いSiウェーハへ直接ボトムアップ形成することが求められている。
しかし、SiやGeなどのIV族半導体は、無極性な結晶であるため、例えば、III-V族化合物半導体結晶においてIII族原子とV族原子の配列順によって識別可能な(111)A面と(111)B面は、IV族半導体結晶においては同じ(111)面となる。そのため、(111)面を主面とするSi基板上にIII-V族化合物半導体ナノワイヤを成長すると、直立した〈111〉方向に配向したナノワイヤだけでなく、傾いた〈111〉方向に配向したナノワイヤが形成されるという問題がある。
ここで、図15を参照して従来の半導体ナノワイヤの製造工程を説明する。図15(a)に示すように、(111)面を主面とするSi基板61の表面に開口部を有するSiOマスク62を形成する。次いで、トリメチルインジウム(TMIn)及びPHを供給してInPナノワイヤを成長させる。
この時、成長初期に開口内にInP微小結晶63,64が3次元的に成長するが、この3次元的に成長したInP微小結晶63,64核として成長すると、直立した〈111〉方向に配向したInPナノワイヤ65と、傾いた〈111〉方向に配向したInPワイヤ66がランダムに得られる。
そこで、直立したIII-V族化合物半導体ナノワイヤを再現性良く成長させるために、Si基板の表面をある特定の原子配列を有する再構成表面へ変化させた後、III-V族化合物半導体ナノワイヤを成長させることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、図15(b)に示すように、(111)面を主面とするSi基板61の表面に開口部を有するSiOマスク62を形成する。次いで、900℃以上の高温で加熱処理することによって、Si基板61の表面をある特定の原子配列を有する再構成表面へ変化させて原子配列面67を形成する。次いで、TMInガスとPHの供給タイミングを制御することによってInPナノワイヤを形成する。このような方法を採用することによって直立した半導体ナノワイヤを再現性良く形成することができる。
特開2010−058988号公報
http://miuse.mie-u.ac.jp/bitstream/10076/10839/1/M2008271.pdf
従来において基板の主面に対して傾斜した半導体ナノワイヤが形成される理由を検討したところ、IV族半導体とIII-V族化合物半導体の濡れ性の悪さ、及び、SiとInPの格子定数の違いに起因することを見出した。
即ち、IV族半導体とIII-V族化合物半導体の濡れ性の悪さ、及び、SiとInPの格子定数の違いから、ホモエピタキシャル成長で一般的に形成されるような平坦な2次元薄膜ディスクではなく、凹凸の大きな3次元微小結晶が初期層として形成される。
この3次元微小結晶は様々な結晶面方位に対応した斜面を持ち得るが、その中には(111)斜面も含む。そのままInPの結晶成長を続けることによりナノワイヤが形成されるが、InPナノワイヤは〈111〉方向に配向する性質があるため、図13(a)に示したように、微小結晶が(111)斜面を持っていると、それと垂直方向、すなわち基板に対して傾いた方向にInPナノワイヤが成長してしまうことが分かった。
一方、特許文献1で提案されている方法では、Si基板を900℃以上の高温で加熱する工程が必要であり、従来のGaAs系およびInP系のIII-V族化合物半導体の製造プロセス温度に整合しないという問題がある。
また、この場合、より確実に直立した半導体ナノワイヤを形成するためには、微小な開口部に対し基板表面状態を原子レベルで確認することが必要になる。しかし、MOVPE法のようなガス濃度が高い環境下において、微小な開口部表面に対し原子レベルの観察を行うことは実用上困難である。
したがって、難しい分析を必要とせず且つ従来の化合物半導体の製造プロセスに整合した手法で、無極性のIV族半導体基板上に直立したIII-V族化合物半導体ナノワイヤを形成することを目的とする。
開示する一観点からは、(111)面を主面とするIV族半導体基板上に、成長マスクとなる絶縁性の開口部にIII-V族化合物半導体を含む微小結晶を形成する工程と、不活性ガス雰囲気中または水素ガス雰囲気中において前記III-V族化合物半導体のV族元素の脱離温度以上の温度で熱処理して前記微小結晶中のV族元素を脱離させて前記微小結晶の上部にIII族金属液滴を形成する工程と、III族元素原料とV族元素原料を供給することによって、前記III族金属液滴を触媒として前記IV族半導体基板の(111)面に対して直立したIII-V族化合物半導体ナノワイヤを形成する工程とを有することを特徴とする半導体ナノワイヤの製造方法が提供される。
また、開示する別の観点からは、(111)面を主面とする第1導電型のIV族半導体基板上に、成長マスクとなる絶縁性の開口部にIII-V族化合物半導体を含む第1導電型の微小結晶を形成する工程と、不活性ガス雰囲気中または水素ガス雰囲気中において前記III-V族化合物半導体のV族元素の脱離温度以上の温度で熱処理して前記微小結晶中のV族元素を脱離させて前記微小結晶の上部にIII族金属液滴を形成する工程と、第1導電型不純物元素原料とIII族元素原料とV族元素原料とを供給することによって、前記III族金属液滴を触媒として前記IV族半導体基板の(111)面に対して直立した第1導電型のIII-V族化合物半導体ナノワイヤを形成する工程と、横方向成長モードの成長条件により、前記III-V族化合物半導体ナノワイヤの側面に活性層を形成する工程と、前記第1導電型と反対導電型である第2導電型不純物元素原料とIII族元素原料とV族元素原料とを供給し、横方向成長モードの成長条件により、前記活性層の側面に第2導電型のIII-V族化合物半導体層を形成する工程とを有することを特徴とする半導体ナノワイヤ素子の製造方法が提供される。
開示の半導体ナノワイヤの製造方法及び半導体ナノワイヤ素子の製造方法によれば、難しい分析を必要とせず且つ従来の化合物半導体の製造プロセスに整合した手法で、IV族半導体基板上に直立したIII-V族化合物半導体ナノワイヤを形成することが可能になる。
本発明の実施の形態の半導体ナノワイヤの製造工程の説明図である。 本発明の実施例1の半導体ナノワイヤの製造工程の途中までの説明図である。 本発明の実施例1の半導体ナノワイヤの製造工程の図2以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例1の半導体ナノワイヤの製造工程の図3以降の説明図である。 本発明の実施例1の半導体ナノワイヤの説明図である。 本発明の実施例2の半導体ナノワイヤの製造工程の途中までの説明図である。 本発明の実施例2の半導体ナノワイヤの製造工程の図6以降の説明図である。 本発明の実施例3の半導体ナノワイヤの製造工程の途中までの説明図である。 本発明の実施例3の半導体ナノワイヤの製造工程の図8以降の説明図である。 本発明の実施例4の半導体ナノワイヤ発光素子の概略的断面図である。 本発明の実施例4の半導体ナノワイヤ発光素子の製造工程の途中までの説明図である。 本発明の実施例4の半導体ナノワイヤ発光素子の製造工程の図11以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例4の半導体ナノワイヤ発光素子の製造工程の図12以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例4の半導体ナノワイヤ発光素子の製造工程の図13以降の説明図である。 従来の半導体ナノワイヤの製造工程の説明図である。
ここで、図1を参照して、本発明の実施の形態の半導体ナノワイヤの製造方法を説明する。図1は本発明の実施の形態の半導体ナノワイヤの製造工程の説明図である。まず、図1(a)に示すように、(111)面を主面とするIV族半導体基板1上に、成長マスクとなる絶縁性保護層2を形成し、この絶縁性保護層2に開口部3を形成する。なお、IV族半導体基板1としては、Si基板、Ge基板、C基板或いはSiGe等の混晶基板を用いる。また、絶縁性保護層2は、典型的にはSiO膜であるが、SiN膜等の他の絶縁膜を用いても良い。
次いで、図1(b)に示すように、開口部3内にIII-V族化合物半導体からなる微小結晶4を形成する。この場合、微小結晶4は3次元成長により凹凸を有するので、IV族半導体基板1の主面に対して傾斜した面を有している。なお、III-V族化合物半導体としては、InPが典型的なものであるが、GaAs或いはInGaAsやInGaAsP等の混晶を用いても良い。なお、ノンドープのIII-V族化合物半導体に限られるものではなく、SやZn等の不純物を1017cm−3〜1020cm−3の濃度でドーピングしたドープトIII-V族化合物半導体でも良く、成長雰囲気中にHSやDEZn(ジエチルジンク)を添加すれば良い。
次いで、図1(c)に示すように、N、Ne或いはAr等の不活性ガス雰囲気中または水素ガス雰囲気中において微小結晶4のV族元素の脱離温度以上の温度で熱処理して微小結晶4中のV族元素を脱離させて微小結晶4の上部にIII族金属液滴5を形成する。このIII族金属液滴5は、例えば、III-V族化合物半導体がInPの場合には、Pを含んだIn液滴となり、このIII族金属液滴5の形成により、微小結晶4の表面の傾斜面は消失する。
次いで、図1(d)に示すように、III族元素原料とV族元素原料を供給することによって、III族金属液滴5を触媒として液滴に成長原子が取り込まれ、液相中で平衡濃度を超えると液滴の下部で結晶が析出するVapor−Liquid−Solid(VLS)モードでIII-V族化合物半導体ナノワイヤ6を形成する(例えば、非特許文献1参照)。この時、微小結晶4の表面の傾斜面は消失しているので、IV族半導体基板1に水平方向な微小結晶4の(111)面を維持してIV族半導体基板1に対して直立したIII-V族化合物半導体ナノワイヤ6となる。最後に、III族元素原料の供給を停止し、V族元素原料ガス雰囲気で数秒から数分保持することでナノワイヤ頭頂部のIII族金属液滴5をIII-V族化合物半導体結晶に変換する。ここでは、直径が50nm以上500nm未満の柱状III-V族化合物半導体結晶をIII-V族化合物半導体ナノワイヤと定義する。
なお、VLS成長において、ナノワイヤの直径は触媒と相関があるため、このIII-V族化合物半導体ナノワイヤ6の直径は、III族金属液滴5のサイズに依存する。また、III族金属液滴5のサイズは微小結晶4の直径に依存するので、微小結晶4の直径を規定する開口部3の直径を50nm以上500nmにする必要があり、典型的には80nm〜100nmにする。
また、III族基板族液滴5のサイズは、不活性ガス雰囲気中または水素ガス雰囲気中で熱処理する工程における熱処理温度または熱処理時間にも依存する。したがって、この内の少なくとも一方を制御することによってIII族金属液滴5のサイズを制御することにより、III-V族化合物半導体ナノワイヤ6の直径を制御することができる。また、III-V族化合物半導体ナノワイヤ6の直径の制御性を高めるため、成長工程において、HClを添加しても良い。
また、微小結晶4を形成する工程の前に、水素雰囲気中で熱処理を行って開口部3から露出するIV族半導体基板1の表面の水分や有機物を蒸発させる清浄化工程を設けることが望ましい。
なお、III-V族化合物半導体ナノワイヤの成長温度は、成長直前にIII族金属液滴5のサイズが変化することを避けるため、一例を挙げれば、微小結晶4がInP微小結晶の場合には、InP微小結晶の成長温度は350℃以上400℃以下とし、不活性ガス雰囲気中または水素ガス雰囲気中の熱処理温度は400℃以上600℃以下とし、III-V族化合物半導体ナノワイヤの成長温度はそれ以下とする。また、微小結晶4がGaAs微小結晶の場合には、GaAs微小結晶の成長温度は450℃以上480℃以下とし、不活性ガス雰囲気中または水素ガス雰囲気中の熱処理温度は480℃以上550℃以下とし、III-V族化合物半導体ナノワイヤの成長温度はそれ以下とする。
このように、III-V族化合物半導体ナノワイヤ6の形成前に、微小結晶4の表面の傾斜面をIII族金属液滴5の形成により消失させているので、IV族半導体基板1の(111)面に対して直立したIII-V族化合物半導体ナノワイヤ6を再現性良く形成できる。また、開口部3に微小結晶4の複合体が存在する場合、液滴化工程を設けることにより、単一の微小結晶の場合と同様に、1開口部あたり1本のIII-V族化合物半導体ナノワイヤ6を形成することができる。
また、このIII-V族化合物半導体ナノワイヤ6を基にして面発光素子等の半導体ナノワイヤ素子を形成することができる。この場合には、IV族半導体基板1に第1導電型不純物をドープするとともに、微小結晶4及びIII-V族化合物半導体ナノワイヤ6の形成工程において成長雰囲気中に第1導電型不純物元素原料を添加すれば良い。
例えば、まず、(111)面を主面とする第1導電型のIV族半導体基板上に、成長マスクとなる絶縁性保護層を形成し、この絶縁性保護層に開口部を形成する。次いで、開口部にIII-V族化合物半導体からなる第1導電型の微小結晶を形成したのち、不活性ガス雰囲気中または水素ガス雰囲気中においてIII-V族化合物半導体のV族元素の脱離温度以上の温度で熱処理して微小結晶中のV族元素を脱離させて微小結晶の上部にIII族金属液滴を形成する。次いで、第1導電型不純物元素原料とIII族元素原料とV族元素原料とを供給することによって、III族金属液滴を触媒としてIV族半導体基板の(111)面に対して直立した第1導電型のIII-V族化合物半導体ナノワイヤを形成する。次いで、横方向成長モードの成長条件により、III-V族化合物半導体ナノワイヤの側面に活性層を形成する。次いで、第1導電型と反対導電型である第2導電型の不純物元素原料とIII族元素原料とV族元素原料とを供給し、横方向成長モードの成長条件により、活性層の側面に第2導電型のIII-V族化合物半導体層を形成すれば良い。
この時、活性層を、歪み量子井戸層を有する量子井戸活性層とすることによって発光効率を高めることができる。典型的には、第1導電型のIII-V族化合物半導体ナノワイヤをn型InPナノワイヤとした場合には、量子井戸活性層として、InAsPを歪み量子井戸層とするInGaAsP/InAsP量子井戸活性層を用いる。
また、n型InPナノワイヤを用いる場合には、第2導電型のIII-V族化合物半導体層としてはp型InP層を用いれば良く、さらに、このp型InP層の側面にp型InGaAsコンタクト層を設けても良い。
次に、図2乃至図4を参照して、本発明の実施例1の半導体ナノワイヤの製造工程を説明する。まず、図2(a)に示すように、主面が(111)面のSi基板11上CVD法を用いてマスクとなるSiO膜12を形成する。このSiO膜12の厚さは、任意であるが、後に形成する開口部14の影とならないように開口部14の直径より薄いことが望ましく、ここでは、50nmの厚さとする。
次いで、図2(b)に示すように、電子線レジストを塗布したのち、電子ビームリソグラフィにより開口を有するレジストパターン13を形成する。このレジストパターン13をマスクとしてドライエッチングにより、SiO膜12に開口部14を形成する。ここでは、開口部14の直径を80nm〜100nmの範囲とする。なお、ここでは、レジストパターン13のパターンサイズを正確に転写するために、ドライエッチングを用いているが、サイドエッチングによる開口パターンサイズの広がりを考慮してレジストパターン13を形成すれば、ウェットエッチングを用いても良い。
次いで、図2(c)に示すように、レジストパターン13を除去した後、Si基板11をMOVPE成長装置に導入し、リアクタ圧力50Torr〜150Torr、H雰囲気で650℃〜750℃に加熱する。この熱処理により、開口部14に露出するSi基板11の表面の水分および有機物が蒸発し、清浄なウェーハとなる。その後、H雰囲気のまま、温度を380℃まで降下する。
次いで、図3(d)に示すように、380℃において、TMInガス16とPH17を供給することによって、InP微小結晶18を形成する。TMIn流量は、0.02ccm〜0.06ccm、PH流量は100ccm〜200ccm、供給時間は、1秒〜5秒とすることによって、SiO膜12上は清浄な表面を維持したままInP微小結晶18を形成することができる。ここでは、TMIn流量を0.054ccmとし、PH流量を155ccmとし、供給時間を1秒とする。
次いで、図3(e)に示すように、TMInガス16及びPH17の供給を停止する。この時、開口部に形成されているInP微小結晶18は、単一微小結晶であるが、原料ガスの供給時間が長い場合には、微小結晶の複合体になっている。
次いで、図3(f)に示すように、水素雰囲気19中で400℃〜460℃の温度で5分間〜10分間の熱処理を行うことで、InP微小結晶18の上部からPを脱離させてIn液滴20を形成する。なお、このIn液滴20にはPが含まれている。ここでは、400℃において、5分間の熱処理を行う。なお、InP微小結晶18が複合体からなる場合には、熱処理をより高温でより長時間行う。
次いで、図4(g)及び図4(h)に示すように、390℃〜420℃で再びTMInガス21及びPH22を供給することによりIn液滴20を触媒としてInPナノワイヤ23を成長させる。この時、InPナノワイヤ23の成長温度は、成長直前にIn液滴20のサイズが変化することを避けるため、水素雰囲気中での熱処理温度以下で行うことが望ましく、ここでは、水素雰囲気中での熱処理温度と同じ400℃とする。また、TMIn流量を0.054ccmとし、PH流量を155ccmとする。
次いで、図4(i)に示すように、InPナノワイヤ23が所望の長さになったところでTMInガス21の供給を停止し、PH雰囲気で数秒から数分保持することでInPナノワイヤ23の頭頂部のIn液滴20をInP結晶に変換してInPナノワイヤ23が完成する。
図5は、本発明の実施例1の半導体ナノワイヤの説明図であり、図5(a)は顕微鏡像であり、図5(b)は顕微鏡像を模写した図である。図に示すように、直径が200nmで、長さが5μm程度のInPナノワイヤがSi基板に対して直立して成長している。
このように、本発明の実施例1においては、InPナノワイヤを成長する前に、3次元成長したInP微小結晶の表面からPを脱離させて表面の傾斜面を消失させているので、Si基板に対して直立したInPナノワイヤを再現性良く形成することができる。
次に、図6及び図7を参照して、本発明の実施例2の半導体ナノワイヤの製造工程を説明する。まず、図6(a)及び図6(b)に示すように、上記の実施例1と全く同様に、主面が(111)面のSi基板11上に設けたSiO膜12に開口部を形成する。次いで、MOVPE成長装置内において、清浄化処理を行う。
次いで、400℃において、TMGaガス24とAsH25を供給することによって、GaAs微小結晶26を形成する。
次いで、図6(c)に示すように、水素雰囲気27中で480℃〜550℃の温度で5分間〜10分間の熱処理を行うことで、GaAs微小結晶26の上部からAsを脱離させてGa液滴28を形成する。なお、このGa液滴28にはAsが含まれている。
次いで、図7(d)及び図7(e)に示すように、450℃〜480℃で再びTMGaガス29及びAsH30を供給することによりGa液滴28を触媒としてGaAsナノワイヤ31を成長させる。
次いで、図7(f)に示すように、GaAsナノワイヤ31が所望の長さになったところでTMGaガス29の供給を停止し、AsH雰囲気中で数秒から数分保持することでGaAsナノワイヤ31の頭頂部のGa液滴28をGaAs結晶に変換してGaAsナノワイヤ31が完成する。
このように、本発明の実施例2においても、GaAsナノワイヤを成長する前に、3次元成長したGaAs微小結晶の表面からAsを脱離させて表面の傾斜面を消失させているので、Si基板に対して直立したGaAsナノワイヤを再現性良く形成することができる。
次に、図8及び図9を参照して、本発明の実施例3の半導体ナノワイヤの製造工程を説明する。まず、図8(a)及び図8(b)に示すように、上記の実施例1と全く同様に、主面が(111)面のSi基板11上に設けたSiO膜12に開口部を形成する。次いで、MOVPE成長装置内において、清浄化処理を行う。
次いで、380℃において、TMInガス16、PH17及びHS32を供給することによって、n型InP微小結晶33を形成する。
次いで、図8(c)に示すように、水素雰囲気19中で400℃〜460℃の温度で5分間〜10分間の熱処理を行うことで、n型InP微小結晶33の上部からPを脱離させてIn液滴34を形成する。なお、このIn液滴34にはP及び不純物としてのSが含まれている。ここでは、400℃において、5分間の熱処理を行う。なお、n型InP微小結晶33が複合体からなる場合には、熱処理をより高温でより長時間行う。
次いで、図9(d)及び図9(e)に示すように、390℃〜420℃で再びTMInガス21、PH22及びHS35を供給することによりIn液滴34を触媒としてn型InPナノワイヤ36を成長させる。この時、n型InPナノワイヤ36の成長温度は、成長直前にIn液滴34のサイズが変化することを避けるため、水素雰囲気中での熱処理温度以下で行うことが望ましく、ここでは、水素雰囲気中での熱処理温度と同じ400℃とする。
次いで、図9(f)に示すように、n型InPナノワイヤ36が所望の長さになったところでTMInガス21の供給を停止し、PH及びHS35雰囲気で数秒から数分保持することでn型InPナノワイヤ36の頭頂部のIn液滴34をn型InP結晶に変換してn型InPナノワイヤ36が完成する。
このように、本発明の実施例3においては、ナノワイヤに不純物をドープしているが、ノンドープの場合と同様に、Si基板に対して直立したn型InPナノワイヤを再現性良く形成することができる。なお、HSの代わりにDEZnを用いればp型InPナノワイヤを形成することができる。
次に、図10乃至図14を参照して、本発明の実施例4の半導体ナノワイヤ発光素子を説明する。図10は本発明の実施例4の半導体ナノワイヤ発光素子の概略的断面図である。図に示すように、実施例1と同様にして、n型Si基板41に直立したn型InPナノワイヤ45を形成し、このn型InPナノワイヤ45に側壁に同心円状に量子井戸構造活性層46及びp型InPシェル層47を設ける。n型Si基板41の裏面にn側電極53を設けるとともに、p型InPシェル層47の側壁にp側電極51を形成する。ここでは、50μmのピッチで半導体ナノワイヤ発光素子を配列している。
p側電極51とn側電極53との間に順バイアスを印加すると、量子井戸構造活性層46で再結合発光が起こり、SiN膜48を介してn型Si基板41の主面に対して垂直方向に光が放出される。
次に、図11乃至図14を参照して、本発明の実施例4の半導体ナノワイヤ発光素子の製造工程を説明する。まず、図11(a)に示すように、主面が(111)面のn型Si基板41に厚さが50nmのSiO膜42を形成した後、このSiO膜42に直径が80n〜100nmの開口部を50μmのピッチで形成する。次いで、MOVPE成長装置内において、清浄化処理を行う。次いで、380℃において、HSガス、TMInガス及びPHを供給することによって、S濃度が1×1018cm−3〜1×1020cm−3のn型InP微小結晶43を3次元成長させる。次いで、水素雰囲気中で400℃〜460℃の温度で5分間〜10分間の熱処理を行うことで、n型InP微小結晶43の上部からPを脱離させてIn液滴44を形成する。
次いで、図11(b)に示すように、390℃〜420℃で再びHSガス、TMInガス及びPHを供給することによりIn液滴44を触媒としてn型InPナノワイヤ45を成長させる。この場合もn型InPナノワイヤ45のS濃度は1×1018cm−3〜1×1020cm−3とする。
次いで、図11(c)に示すように、TMInガスの供給を停止し、HSガス及びPH雰囲気中で数秒から数分保持することでn型InPナノワイヤ45の頭頂部のIn液滴44をInP結晶に変換する。なお、ここでは、図示を簡単にするために、頂面を平坦に図示している。
次いで、図12(d)に示すように、基板温度を500℃〜600℃にして横方向成長モード条件において、n型InPナノワイヤ45の側壁に量子井戸構造活性層46及びp型InPシェル層47を成長させる。この時、量子井戸構造活性層46としては、InAsP歪み量子井戸層を有するInGaAsP/InAsP量子井戸構造とする。また、p型InPシェル層47を形成する場合には、原料ガス中にZn源としてジエチルジンク(DEZn)を添加し、Zn濃度を5×1017cm−3〜2×1018cm−3とする。なお、低抵抗のp側電極を形成するために、p型InPシェル層47の外側にさらに、p型InGaAs層を設けても良い。なお、横方向成長モード条件としては、III族原料とV族原料の供給比率(V/III比)を高くすれば良く、ここでは、V/III比を10000〜30000とする。
次いで、図12(e)に示すように、CVD法によりSiN膜48をp型InPシェル層47の側壁上の厚さが平坦部での厚さより厚くなるように形成する。例えば、平坦部における厚さが500nm〜1500nmになるようにSiN膜48を堆積させる。
次いで、図12(f)に示すように、全面にフォトレジスト49を塗布する。次いで、図13(g)に示すように、ドライエッチングにより、フォトレジスト49を後退させることによって、円筒状部の中ごろまでが露出させてレジストマスク50とする。
次いで、図13(h)に示すように、レジストマスク50をマスクとしてコントロールエッチングを行うことによって、頭頂部のSiN膜48を残したまま側壁の上部のp型InPシェル層47を露出させる。
次いで、図13(i)に示すように、レジストマスク50を除去した後、全面にp側電極51となるTi/Pt/Au多層膜を蒸着法により形成する。
次いで、図14(j)に示すように、再び、全面にフォトレジストを塗布し、分離部は露光によりフォトレジストを除去し、他の部分は、ドライエッチングによりフォトレジストを後退させることによって、円筒状部の頂部を露出させるレジストマスク52を形成する。
次いで、図14(k)に示すように、レジストマスク52をマスクとしてエッチングを行うことにより、円筒状部の頂部に堆積したTi/Pt/Au多層膜を除去するとともに、p側電極51を分離する。
次いで、図14(l)に示すように、レジストマスク52を除去したのち、n型Si基板41の裏面にn側電極53となる金属膜を形成することで表面発光型の半導体ナノワイヤ発光素子の基本構造が完成する。
本発明の実施例4においてもInP液滴を形成してからナノワイヤを成長させているので、表面原子の再配列工程を要することなく、Si基板上に位置決めされた直立半導体ナノワイヤ発光素子を再現性良く形成することができる。
ここで、実施例1乃至実施例4を含む本発明の実施の形態に関して、以下の付記を付す。
(付記1)(111)面を主面とするIV族半導体基板上に、成長マスクとなる絶縁性の開口部にIII-V族化合物半導体を含む微小結晶を形成する工程と、不活性ガス雰囲気中または水素ガス雰囲気中において前記III-V族化合物半導体のV族元素の脱離温度以上の温度で熱処理して前記微小結晶中のV族元素を脱離させて前記微小結晶の上部にIII族金属液滴を形成する工程と、少なくともIII族元素原料とV族元素原料を供給することによって、前記III族金属液滴を触媒として前記IV族半導体基板の(111)面に対して直立したIII-V族化合物半導体ナノワイヤを形成する工程とを有することを特徴とする半導体ナノワイヤの製造方法。
(付記2)前記不活性ガス雰囲気中または水素ガス雰囲気中における熱処理の温度が、前記III-V族化合物半導体ナノワイヤを形成する温度よりも高温であることを特徴とする付記1に記載の半導体ナノワイヤの製造方法。
(付記3)前記不活性ガス雰囲気中または水素ガス雰囲気中で熱処理する工程において、熱処理温度または熱処理時間の少なくとも一方を制御することによって、前記III族金属液滴のサイズを制御し、前記III族金属液滴のサイズにより前記III-V族化合物半導体ナノワイヤの直径を制御することを特徴とする付記1または付記2に記載の半導体ナノワイヤの製造方法。
(付記4)前記微小結晶を形成する工程の前に、水素雰囲気中で熱処理を行って前記開口部から露出する前記IV族半導体基板の表面の清浄化する工程を有することを特徴とする付記1乃至付記3のいずれか1に記載の半導体ナノワイヤの製造方法。
(付記5)前記微小結晶がInP微小結晶であり、前記InP微小結晶の成長温度が350℃以上400℃以下であり、前記不活性ガス雰囲気中または水素ガス雰囲気中の熱処理温度が400℃以上600℃以下であり、前記III-V族化合物半導体ナノワイヤがInPナノワイヤであることを特徴とする付記1乃至付記4のいずれか1に記載の半導体ナノワイヤの製造方法。
(付記6)前記微小結晶がGaAs微小結晶であり、前記GaAs微小結晶の成長温度が450℃以上480℃以下であり、前記不活性ガス雰囲気中または水素ガス雰囲気中の熱処理温度が480℃以上550℃以下であり、前記III-V族化合物半導体ナノワイヤがGaAsナノワイヤであることを特徴とする付記1乃至付記4のいずれか1に記載の半導体ナノワイヤの製造方法。
(付記7)前記III-V族化合物半導体ナノワイヤの成長工程が、前記III族金属液滴中に前記供給されたIII族元素原料とV族元素原料が取り込まれ、前記III族金属液滴中における液相中で平衡濃度を超えた時に前記III族金属液滴の下部でIII-V族化合物半導体結晶が析出する気相−液相−固相モードによる成長工程であることを特徴とする付記1乃至付記6のいずれか1に記載の半導体ナノワイヤの製造方法。
(付記8)(111)面を主面とする第1導電型のIV族半導体基板上に、成長マスクとなる絶縁性の開口部にIII-V族化合物半導体からなる第1導電型の微小結晶を形成する工程と、不活性ガス雰囲気中または水素ガス雰囲気中において前記III-V族化合物半導体のV族元素の脱離温度以上の温度で熱処理して前記微小結晶中のV族元素を脱離させて前記微小結晶の上部にIII族金属液滴を形成する工程と、第1導電型不純物元素原料とIII族元素原料とV族元素原料とを供給することによって、前記III族金属液滴を触媒として前記IV族半導体基板の(111)面に対して直立した第1導電型のIII-V族化合物半導体ナノワイヤを形成する工程と、横方向成長モードの成長条件により、前記III-V族化合物半導体ナノワイヤの側面に活性層を形成する工程と、前記第1導電型と反対導電型である第2導電型不純物元素原料とIII族元素原料とV族元素原料とを供給し、横方向成長モードの成長条件により、前記活性層の側面に第2導電型のIII-V族化合物半導体層を形成する工程とを有することを特徴とする半導体ナノワイヤ素子の製造方法。
(付記9)前記活性層が、歪み量子井戸層を有する量子井戸構造活性層であることを特徴とする付記8に記載の半導体ナノワイヤ素子の製造方法。
(付記10)前記第1導電型のIII-V族化合物半導体ナノワイヤがn型InPナノワイヤであり、前記量子井戸構造活性層が、InAsPを歪み量子井戸層とするInGaAsP/InAsP量子井戸構造活性層であり、前記第2導電型のIII-V族化合物半導体層が、p型InP層であることを特徴とする付記8または付記9に記載の半導体ナノワイヤ素子の製造方法。
(付記11)前記p型InP層の側面にp型InGaAsコンタクト層をさらに備えていることを特徴とする付記10に記載の半導体ナノワイヤ素子の製造方法。
1 IV族半導体基板
2 絶縁性保護層
3 開口部
4 微小結晶
5 III族金属液滴
6 III-V族化合物半導体ナノワイヤ
11 Si基板
12 SiO
13 レジストパターン
14 開口部
15,19 水素雰囲気
16,21 TMInガス
17,22 PH
18 InP微小結晶
20 In液滴
23 InPナノワイヤ
24,29 TMGaガス
25,30 AsH
26 GaAs微小結晶
27 水素雰囲気
28 Ga液滴
31 GaAsナノワイヤ
32,35 H
33 n型InP微小結晶
34 In液滴
36 n型InPナノワイヤ
41 n型Si基板
42 SiO
43 n型InP微小結晶
44 In液滴
45 n型InPナノワイヤ
46 量子井戸構造活性層
47 p型InPシェル層
48 SiN膜
49 フォトレジスト
50,52 レジストマスク
51 p側電極
53 n側電極
61 Si基板
62 SiOマスク
63,64 InP微小結晶
65,66 InPナノワイヤ
67 原子配列面

Claims (6)

  1. (111)面を主面とするIV族半導体基板上に、成長マスクとなる絶縁性の開口部にIII-V族化合物半導体を含む微小結晶を形成する工程と、
    不活性ガス雰囲気中または水素ガス雰囲気中において前記III-V族化合物半導体のV族元素の脱離温度以上の温度で熱処理して前記微小結晶中のV族元素を脱離させて前記微小結晶の上部にIII族金属液滴を形成する工程と、
    少なくともIII族元素原料とV族元素原料を供給することによって、前記III族金属液滴を触媒として前記IV族半導体基板の(111)面に対して直立したIII-V族化合物半導体ナノワイヤを形成する工程と
    を有することを特徴とする半導体ナノワイヤの製造方法。
  2. 前記不活性ガス雰囲気中または水素ガス雰囲気中における熱処理の温度が、前記III-V族化合物半導体ナノワイヤを形成する温度よりも高温であることを特徴とする請求項1に記載の半導体ナノワイヤの製造方法。
  3. 前記不活性ガス雰囲気中または水素ガス雰囲気中で熱処理する工程において、熱処理温度または熱処理時間の少なくとも一方を制御することによって、前記III族金属液滴のサイズを制御し、前記III族金属液滴のサイズにより前記III-V族化合物半導体ナノワイヤの直径を制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体ナノワイヤの製造方法。
  4. 前記微小結晶がInP微小結晶であり、
    前記InP微小結晶の成長温度が350℃以上400℃以下であり、
    前記不活性ガス雰囲気中または水素ガス雰囲気中の熱処理温度が400℃以上600℃以下であり、
    前記III-V族化合物半導体ナノワイヤがInPナノワイヤである
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の半導体ナノワイヤの製造方法。
  5. 前記III-V族化合物半導体ナノワイヤの成長工程が、前記III族金属液滴中に前記供給されたIII族元素原料とV族元素原料が取り込まれ、前記III族金属液滴中における液相中で平衡濃度を超えた時に前記III族金属液滴の下部でIII-V族化合物半導体結晶が析出する気相−液相−固相モードによる成長工程であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の半導体ナノワイヤの製造方法。
  6. (111)面を主面とする第1導電型のIV族半導体基板上に、成長マスクとなる絶縁性の開口部にIII-V族化合物半導体を含む第1導電型の微小結晶を形成する工程と、
    不活性ガス雰囲気中または水素ガス雰囲気中において前記III-V族化合物半導体のV族元素の脱離温度以上の温度で熱処理して前記微小結晶中のV族元素を脱離させて前記微小結晶の上部にIII族金属液滴を形成する工程と、
    第1導電型不純物元素原料とIII族元素原料とV族元素原料とを供給することによって、前記III族金属液滴を触媒として前記IV族半導体基板の(111)面に対して直立した第1導電型のIII-V族化合物半導体ナノワイヤを形成する工程と、
    横方向成長モードの成長条件により、前記III-V族化合物半導体ナノワイヤの側面に活性層を形成する工程と、
    前記第1導電型と反対導電型である第2導電型不純物元素原料とIII族元素原料とV族元素原料とを供給し、横方向成長モードの成長条件により、前記活性層の側面に第2導電型のIII-V族化合物半導体層を形成する工程と
    を有することを特徴とする半導体ナノワイヤ素子の製造方法。
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