JP6187279B2 - 自動二輪車の車体フレーム - Google Patents

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本発明は、自動二輪車の車体フレームに関する。
一般的に、自動二輪車の車体フレームは、エンジン等を懸架するメインフレームと、メインフレームの後部に連結され、ライダーシートを固定するシートレールと、を含んで構成されている。
例えば、特許文献1には、アッパーメインフレームおよびロアメインフレームから成るメインフレームと、アッパーメインフレームの後部から後上方に延びるシートフレームと、ロアメインフレームの下部とシートフレームの後部との間に架設されるリヤサブフレームと、を備えた車体フレームが開示されている。また、シートフレームの中間部とリヤサブフレームの中間部とを連結するように補強フレームが架設されている。さらに、左右一対のロアメインフレームの間には、クッションユニットの上端部を固定するための第1クロスメンバーが固定されている。
特開2012−071800号公報
特許文献1に記載の車体フレームでは、一般的に、エンジンの吸気系部品(例えば、エアークリーナー等)は、シートフレームとリヤサブフレームとの間に形成される空間に配置される。しかしながら、特許文献1に記載の車体フレームでは、補強フレームがシートフレームとリヤサブフレームとに跨っているため、外側から当該空間に取り付け可能な部品の大きさや形状が制限されていた。また、作業者は当該空間に対する部品の着脱作業を円滑に行うことができなかった。
本発明は、上記した課題を解決すべくなされたものであり、剛性を確保しつつ、シートレールとサイドチューブとの間に対する部品の配置自由度を向上させる自動二輪車の車体フレームを提供することを目的とする。
本発明の自動二輪車の車体フレームは、ヘッドパイプから後方に延設されるメインフレームと、前記メインフレームの後部から後方に延設される左右一対のシートレールと、前記シートレールを下側から支持するように設けられる左右一対のサイドチューブと、前記メインフレームと前記シートレールとの間に架設され、リヤサスペンションユニットの上端部を挟んで支持するように配設される左右一対のサスペンションブラケットと、前記左右一対のサスペンションブラケットの間に架設されるタンクブラケットと、を備え、前記サスペンションブラケットは、前記メインフレームの後部に連結される第1連結部から上方に向けて延設されるブラケット本体と、前記ブラケット本体の上端部から前記シートレールに向けて折曲した先端部に前記シートレールに連結される第2連結部を有するブラケット平面部と、を含んで構成され、前記タンクブラケットは、前記ブラケット平面部の上面に連結されていることを特徴とする。
この構成によれば、左右一対のサスペンションブラケットは、それぞれ、メインフレームとシートレールとの間に架設されると共に、タンクブラケットによって連結されている。また、左右一対のサスペンションブラケットは、リヤサスペンションユニットの上端部を支持している。すなわち、サスペンションブラケットは、リヤサスペンションユニットを支持する機能と、シートレールにかかる荷重を支持する機能と、を有している。これにより、シートレールの補強部材を省略しても所望の剛性を確保することができ、シートレールとサイドチューブとの間に形成される空間を有効に利用することができる。また、別途補強部材を設けた場合に比して、車体フレームの軽量化を図ることができると共に、部品点数および連結部分を削減することができる。これにより、車体フレームの生産性を向上させることができる。
この場合、前記左右一対のブラケット本体は、それぞれ、前記メインフレームの軸心線と平行に起立姿勢で配設され、前記左右一対のブラケット平面部は、それぞれ、外側に向けて折曲して前記シートレールの軸心線よりも上側に配設され、前記タンクブラケットは、燃料タンクの後端部を支持するタンク支持部を有していることが好ましい。
この構成によれば、サスペンションブラケットは、タンクブラケット(タンク支持部)を介して燃料タンクを支持する機能を更に有している。これにより、更なる車体フレームの軽量化、部品点数等の削減を図ることができ、車体フレームの生産性を向上させることができる。
この場合、前記第2連結部の前端部は、前記メインフレームと前記シートレールとの連結部分よりも後方、且つ、前記タンク支持部よりも前方に配設され、前記第2連結部の後端部は、前記タンク支持部よりも後方に配設されていることが好ましい。
この構成によれば、タンク支持部は、シートレールに連結される第2連結部の範囲内に設けられている。このため、タンク支持部が受けた荷重は、第2連結部において応力集中を生じることなく、適切に分散される。これにより、サスペンションブラケットは、シートレールにかかる荷重と、燃料タンクの荷重とを、適切に受けることができる。
この場合、前記タンクブラケットの左右両端部は、湾曲して形成され、前記タンクブラケットは、左右両端部の湾曲に沿って前記左右一対のブラケット平面部に溶着されることが好ましい。
この構成によれば、湾曲する溶着(溶接)部分は、直線的に溶着(溶接)する場合よりも長くなる。これにより、タンクブラケットと各ブラケット平面部とを強固に接合することができる。
この場合、前記メインフレームは、前記ヘッドパイプから後方に延出する直線フレームと、直線フレームの後端部から下方に向けて湾曲する湾曲フレームと、によって一体に形成され、前記左右一対のサスペンションブラケットは、前記タンクブラケットを溶着した状態で、上方から前記左右一対のシートレールの間に挿入され、前記第1連結部は、前記湾曲フレームの軸心線よりも後側に溶着され、前記第2連結部は、前記シートレールに溶着されることが好ましい。
この構成によれば、左右一対のサスペンションブラケットとタンクブラケットとは一体化された状態で組み付け部分に配置され、湾曲フレームとシートレールとに溶着される。これにより、サスペンションブラケット等の組み付けに係る工数を削減することができ、車体フレームの生産性を向上させることができる。また、サスペンションブラケットの取り付け精度を向上させることができる。
本発明によれば、剛性を確保しつつ、シートレールとサイドチューブとの間に対する部品の配置自由度を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る車体フレームを備える自動二輪車の要部を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る車体フレームを示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る車体フレームを示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る車体フレームを構成するサスペンションブラケットおよびタンクブラケットを示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る車体フレームを構成するサスペンションブラケットおよびタンクブラケットを示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る車体フレームを構成するサスペンションブラケットおよびタンクブラケットを示す背面図である。 本発明の一実施形態に係る車体フレームであって、(A)はサスペンションブラケットおよびタンクブラケットを組み付ける前の状態を示す斜視図であり、(B)はサスペンションブラケットおよびタンクブラケットを組み付けた状態を示す斜視図である。 図2におけるVIII−VIII断面図である。 本発明の一実施形態に係る車体フレームに対する燃料タンクの取り付け状態を示す斜視図である。 図9におけるX−X断面図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について説明する。
図1を参照して、車体フレーム2を備える自動二輪車1の全体構成について説明する。ここで、図1は自動二輪車1の要部を示す側面図である。なお、各図に矢印で示す「Fr」は、自動二輪車1の前方を示している。また、以下の説明では、乗員が自動二輪車1に搭乗した状態を基準に各方向を設定する。
自動二輪車1は、車体フレーム2と、エンジン3と、を備えて概略構成されている。
車体フレーム2は、ヘッドパイプ10から後下方に延設されるメインフレーム11と、メインフレーム11の後部から後上方に延設される左右一対のシートレール12と、ヘッドパイプ10から下方に延設されるダウンチューブ13と、メインフレーム11の後端部から下方に延設される左右一対のボディチューブ14と、ボディチューブ14とシートレール12とに連結される左右一対のサイドチューブ15と、を含んで構成されている。
図示は省略するが、ヘッドパイプ10には、前輪を軸支する左右一対のフロントフォークが左右操舵可能に支持されている。フロントフォークの上端には、ハンドルバーが固定されている。ヘッドパイプ10の後方には、燃料タンク4が設けられている。燃料タンク4は、メインフレーム11の上側に支持されている。燃料タンク4の後方には、ライダーシート5が設けられている。ライダーシート5は、左右一対のシートレール12の上側に支持されている。ライダーシート5の下側には、取り込んだ外気を清浄化するエアークリーナー6が設けられている。
ダウンチューブ13の下端部、各ボディチューブ14の中間部および下端部には、エンジン3を固定するためのエンジン懸架ブラケット13a,14a,14bが設けられている。なお、エンジン3は、ダウンチューブ13と各ボディチューブ14とに連結されることによって、車体フレーム2の構造部材として機能する。
エンジン懸架ブラケット14aには、後輪(図示せず)を支持するスイングアーム16が、固定ボルトB1によってエンジン3と共締めされている。スイングアーム16は、固定ボルトB1を中心として上下方向に揺動可能に支持されている。また、詳細は後述するが、スイングアーム16には、後輪を介して路面から受ける衝撃を吸収緩和するリヤサスペンションユニット7が配設されている。
エンジン3は、例えば、単気筒4サイクル空冷エンジンであって、クランクケース20の上部に設けられるシリンダー21を含んで構成されている。シリンダー21は、クランクケース20から前側に僅かに傾斜して立設されるシリンダーブロック21aと、シリンダーブロック21aの上部に設けられるシリンダーヘッド21bと、シリンダーヘッド21bの上部に設けられるヘッドカバー21cと、によって構成されている。
シリンダーヘッド21bの後部には、吸気ポート22が設けられている。吸気ポート22には、燃料供給装置23を介して燃料タンク4およびエアークリーナー6が連結されている。一方、シリンダーヘッド21bの前部には、排気管25が接続される排気ポート24が設けられている。排気管25は、下方にUターンするように湾曲してクランクケース20の下側を通って後方に延設されている。排気管25の後端部には、排気マフラー26が接続されている。
エンジン3は、燃料供給装置23から供給された混合気をシリンダー21内で燃焼させてピストン(図示せず)を往復運動させる。ピストンの往復運動は、回転運動に変換され、ドライブチェーン等(図示せず)を介して後輪を回転駆動させる。燃焼後の排気ガスは、排気管25を通って排気マフラー26から排気される。
次に、図2ないし図6を参照して、車体フレーム2について詳細に説明する。ここで、図2および図3は車体フレーム2を示す側面図および平面図である。図4ないし図6は車体フレーム2を構成するサスペンションブラケットおよびタンクブラケットを示す側面図、平面図および背面図である。
既に述べたが、図2および図3に示すように、車体フレーム2は、ヘッドパイプ10と、メインフレーム11と、左右一対のシートレール12と、ダウンチューブ13と、左右一対のボディチューブ14と、左右一対のサイドチューブ15と、を含んで構成されている。また、メインフレーム11の後部には、左右一対のサスペンションブラケット30およびタンクブラケット31が設けられている。なお、車体フレーム2を構成する各部材は、鋼材またはアルミニウム合金材等によって形成され、溶接等の手法によって接続されている。
メインフレーム11は、円形断面を有するパイプによって形成されている。メインフレーム11は、ヘッドパイプ10から後下方に傾斜して直線的に延出する直線フレーム11aと、直線フレーム11aの後端部から下方に向けて湾曲する湾曲フレーム11bと、によって一体に形成されている。なお、本実施形態のメインフレーム11は、後下方に延出していたが、これに限らず、略水平に後方に延出していてもよい。
左右一対のシートレール12は、それぞれ、メインフレーム11よりも小径の円形断面を有するパイプによって形成されている。左右一対のシートレール12は、メインフレーム11の直線フレーム11aの後部上面に溶着されている。左右一対のシートレール12は、それぞれ、連結部分Q(溶着部分)から前後方向略中間部までの間で略水平に設けられる水平レール12aと、水平レール12aの後端部から後上方に向けて延設される傾斜レール12bと、によって一体に形成されている。左右一対の水平レール12aは、互いの間隔が左右方向に広がるように設けられている。左右一対の傾斜レール12bは、互いに略平行に設けられている。左右一対の傾斜レール12bの後端部には、クロスメンバー12cが溶着されている。なお、本実施形態のシートレール12は、概略後上方に延出していたが、これに限らず、略水平に後方に延出していてもよい。
ダウンチューブ13は、円形断面を有するパイプによって形成されている。ダウンチューブ13は、メインフレーム11の下側でヘッドパイプ10に連結されている。なお、メインフレーム11とダウンチューブ13との間には補強フレーム17が設けられている。
左右一対のボディチューブ14は、それぞれ、メインフレーム11よりも小径の円形断面を有するパイプによって形成されている。左右一対のボディチューブ14は、湾曲フレーム11bの下端部側面に溶着されている。左右一対のボディチューブ14は、それぞれ、溶着部分から左右方向外側に向けて略水平に延出し、延出した先端側を下方に折り曲げて、正面視で略L字状に形成されている。なお、上記したように各ボディチューブ14には、エンジン懸架ブラケット14a,14bが設けられている。
左右一対のサイドチューブ15は、それぞれ、シートレール12と略同径の円形断面を有するパイプによって形成されている。左右一対のサイドチューブ15は、シートレール12を下側から支持(補強)するように、ボディチューブ14とシートレール12との間に架設されている。詳細には、各サイドチューブ15の前端部は、ボディチューブ14の上側に溶着され、各サイドチューブ15の前端部は、シートレール12(傾斜レール12b)の後端部に溶着されている。これにより、各シートレール12と各サイドチューブ15との間には、エアークリーナー6を配設するためのフレーム内空間Sが構成されている。詳細には、フレーム内空間Sは、メインフレーム11(湾曲フレーム11b)、各シートレール12および各サイドチューブ15に囲まれて側面視で略三角形状に形成されている。
次に、図2および図3に示すように、左右一対のサスペンションブラケット30は、メインフレーム11とシートレール12との間に架設されている。左右一対のサスペンションブラケット30は、リヤサスペンションユニット7の上端部を挟んで支持するように配設されている(図8参照)。なお、左右一対のサスペンションブラケット30は左右対称に形成されているため、以下、主として一方に着目して説明する。なお、以下の説明では、サスペンションブラケット30がメインフレーム11とシートレール12との間に架設された状態を基準とする。
サスペンションブラケット30は、メインフレーム11の後部(湾曲フレーム11b)に連結される第1連結部34から後上方に向けて延設されるブラケット本体32と、ブラケット本体32の上端部からシートレール12に向けて折曲した先端部にシートレール12に連結される第2連結部36を有するブラケット平面部33と、を含んで構成されている。なお、本実施形態のブラケット本体32は、後上方に延出していたが、これに限らず、略鉛直上方に延出していてもよい。
図4ないし図6に示すように、ブラケット本体32は、略垂直な姿勢となる板状に形成されている。ブラケット本体32は、側面視で、前端部から前後方向略中間部までの間で後上方に傾斜し、略中間部で略上方に向けて折曲するように形成されている(図4参照)。つまり、ブラケット本体32は、側面視で、後下方に凸となる略L字状に形成されている。
ブラケット本体32の前端部には、第1連結部34が形成されている。第1連結部34の前面には、湾曲フレーム11bの上側の外周面に沿うように湾曲面34aが形成されている。湾曲面34aは、下方に延びるように形成されている。なお、ブラケット本体32の折曲位置の前側上面には、左右方向外側に折り曲げられる折曲部32aが形成されている。
ブラケット本体32の折曲位置の下部には、リヤサスペンションユニット7の上端部を支持させるユニット支持部35が形成されている。ユニット支持部35は、ブラケット本体32の外側面から外側に向けて突設されている(図6参照)。ユニット支持部35には、円形の支持穴35aが板厚方向(左右方向)に貫通形成されている(図4参照)。なお、ユニット支持部35の前方には、円形の肉抜き穴H1が貫通形成されている。
ブラケット平面部33は、ブラケット本体32と一体に形成されている。ブラケット平面部33は、ブラケット本体32の上端部から左右方向外側に向けて折れ曲がって略水平に延設されている(図6参照)。ブラケット平面部33は、平面視で、後方に向けて左右方向の幅が広がるような略台形板状に形成されている(図5参照)。
ブラケット平面部33の折曲した先端部には、第2連結部36が形成されている。第2連結部36は、シートレール12の水平レール12aの左右方向外側に向かう傾斜に沿って形成されている(図3参照)。第2連結部36の後端部(ブラケット平面部33の外側後端部)は、ブラケット本体32の後端部よりも後方に位置している(図4参照)。ブラケット平面部33の後端部は、平面視で外側に向けて後方に傾斜している(図5参照)。
タンクブラケット31は、左右一対のサスペンションブラケット30の間に架設され、ブラケット平面部33の上面に連結されている。タンクブラケット31は、板状に形成されている。タンクブラケット31は、平面視で矩形の前後方向略中央部を左右方向に窄めたような形状(バタフライ形状)を成している(図5参照)。つまり、タンクブラケット31の左右方向両端部は、中心に向けて凹むように湾曲して形成されている。タンクブラケット31は、ブラケット平面部33と略同一の前後方向長さとなるように形成されている。タンクブラケット31は、左右方向中央部に、前端面から後方に向けて凹設される矩形凹部40を有している。タンクブラケット31の後端面は、左右方向両側から中央に向けて前方に凹むように形成されている。
タンクブラケット31は、燃料タンク4の後端部を支持するタンク支持部としての左右一対のタンク支持穴41を有している(図5参照)。左右一対のタンク支持穴41は、タンクブラケット31の左右両端部後側において板厚方向(上下方向)に貫通形成されている。タンクブラケット31の下面には、各タンク支持穴41に対応する位置に雌ネジが形成されるナット42が固定されている(図6参照)。なお、各タンク支持穴41の前方には肉抜き穴H2が貫通形成されている。
次に、図7および図8を参照して、左右一対のサスペンションブラケット30およびタンクブラケット31の取り付け手順について説明する。ここで、図7(A)はサスペンションブラケット30およびタンクブラケット31を組み付ける前の状態を示す斜視図であり、図7(B)はサスペンションブラケット30およびタンクブラケット31を組み付けた状態を示す斜視図である。図8は、図2におけるVIII−VIII断面図である。なお、各ブラケット30,31を除く車体フレーム2の部材は、既に連結(溶着)されているものとする。
図7(A)に示すように、左右一対のサスペンションブラケット30は、タンクブラケット31を溶着した状態で、上方から左右一対のシートレール12の間に挿入されるようになっている。
そこで、まず、左右一対のサスペンションブラケット30とタンクブラケット31とを一体化する。例えば、図示しない治具等によって、左右一対のサスペンションブラケット30は、互いに離間して保持されると共に、互いのブラケット平面部33の上面が同一平面上に位置するように保持される。そして、タンクブラケット31の左右方向両端部は、左右一対のブラケット平面部33の上面に溶接される。このとき、タンクブラケット31は、左右両端部の湾曲に沿って左右一対のブラケット平面部33に溶着される。この構成によれば、湾曲する溶着(溶接)部分は、直線的に溶着(溶接)する場合よりも長くなる。これにより、タンクブラケット31と各ブラケット平面部33とを強固に接合することができる。
溶接した状態で、左右一対のブラケット本体32の間には、リヤサスペンションユニット7の上端部を挿入可能な間隙が形成される(図5および図6参照)。以上によって、左右一対のブラケット本体32とタンクブラケット31とは、正面視(背面視)で略倒立U字状を形成するように一体化される(図6参照)。
次に、図7(A)に示すように、一体化された各ブラケット30,31は、上方から左右一対のシートレール12の間を通ってフレーム内空間S内に配置される。図7(B)に示すように、各サスペンションブラケット30の第1連結部34は、メインフレーム11の湾曲フレーム11bの左右方向外側後面に当接する。各サスペンションブラケット30の第2連結部36は、シートレール12の水平レール12aの内側面に当接する。そして、第1連結部34は、湾曲フレーム11bの軸心線C3よりも後側に溶接(溶着)され、第2連結部36は、水平レール12aに溶接(溶着)される。
以上によって、各サスペンションブラケット30は、メインフレーム11とシートレール12との間に架設され、車体フレーム2の組み立てが完了する。
このように、左右一対のサスペンションブラケット30とタンクブラケット31とは一体化された状態で組み付け部分に配置され、湾曲フレーム11bと水平レール12aとに溶着される。これにより、サスペンションブラケット30等の組み付けに係る工数を削減することができ、車体フレーム2の生産性を向上させることができる。また、サスペンションブラケット30の取り付け精度を向上させることができる。
車体フレーム2の組み立てが完了した状態では、図8に示すように、左右一対のサスペンションブラケット30は、それぞれ、メインフレーム11の軸心線C1と平行に起立姿勢で配設されている。左右一対のブラケット平面部33は、それぞれ、外側に向けて折曲してシートレール12の軸心線C2よりも上側に配設されている。また、図5および図7(B)に示すように、溶着部分となる各第2連結部36の前端部は、メインフレーム11とシートレール12との連結部分Qよりも後方、且つ、タンク支持穴41よりも前方に配設されている。各第2連結部36の後端部は、各タンク支持穴41よりも後方に配設されている。
次に、図1および図8を参照して、リヤサスペンションユニット7およびエアークリーナー6の取り付けについて説明する。
図8に示すように、リヤサスペンションユニット7の上端部は、左右一対のブラケット本体32の間に挿入され、左右一対の支持穴35aに挿入される上側ピボット軸P1に支持される。これにより、リヤサスペンションユニット7の上端部は、左右一対のブラケット本体32に回転可能に連結される。図1に示すように、リヤサスペンションユニット7の下端部は、スイングアーム16の前側上面に突設されるアームブラケット16aに下側ピボット軸P2を介して回転可能に連結される。自動二輪車1の走行中において、路面の起伏に伴う後輪およびスイングアーム16の上下方向の振動は、リヤサスペンションユニット7の伸縮動に変換される。これにより、路面から受ける衝撃が吸収緩和される。
図1に示すように、エアークリーナー6は、上記した側面視で略三角形状のフレーム内空間Sに配設される。エアークリーナー6は、左右方向外側からフレーム内空間Sに挿入される。本実施形態に係る車体フレーム2は、各ブラケット30,31を組み付けることによって、シートレール12とサイドチューブ15との間に一般的に設けられる補強部材を省略することができる。このため、本実施形態に係る車体フレーム2には、(一般的なものよりも)大容量のエアークリーナー6が取り付けられている。
次に、図9および図10を参照して、燃料タンク4およびライダーシート5の取り付けについて説明する。ここで、図9は車体フレーム2に対する燃料タンク4の取り付け状態を示す斜視図である。図10は、図9におけるX−X断面図である。
タンクブラケット31の上面にはクッションゴム50が載置され、クッションゴム50の上面には燃料タンク4の後端部が載置される。クッションゴム50には、左右一対のゴム取付穴51が貫通形成されている。燃料タンク4の後端部には、左右一対のタンク取付穴52が貫通形成されている。
次に、タンクカバー53が、燃料タンク4に覆設される。タンクカバー53の後端部には、ハトメ状(環状)に形成される左右一対のグロメットゴム54が装着されている。各グロメットゴム54の下面は、燃料タンク4の後端部の上面に載置される。
次に、グロメットゴム54の上面には、ライダーシート5を固定するためのシートブラケット55が載置される。シートブラケット55には、左右一対のブラケット取付穴56が貫通形成されている。シートブラケット55の後端面略中央部には、後上方に延出する突起片57が形成されている。シートブラケット55の上面略中央部には、シート荷重受けクッション58が設けられている。
そして、ブラケット取付穴56、グロメットゴム54、タンク取付穴52およびゴム取付穴51には、上方からボルトB2が挿入される。各穴等51,52,54,56を貫通したボルトB2の下端部は、タンク支持穴41を貫通してナット42に螺合される(図10参照)。以上によって、燃料タンク4の後端部が、タンクブラケット31を介して左右一対のサスペンションブラケット30に支持される。なお、図示は省略するが、燃料タンク4はメインフレーム11に設けられる他のブラケット等にも固定される。
また、図示は省略するが、ライダーシート5の前端部は、シート荷重受けクッション58の上面に配置される。このとき、突起片57が、ライダーシート5の前端部に挿入される。以上によって、ライダーシート5の前端部が、タンクブラケット31を介して左右一対のサスペンションブラケット30に支持される。なお、図示は省略するが、ライダーシート5は、各シートレール12に設けられる他のブラケット等にも固定される。
以上説明した本実施形態に係る車体フレーム2によれば、左右一対のサスペンションブラケット30は、それぞれ、メインフレーム11とシートレール12との間に架設されると共に、タンクブラケット31によって連結されている。また、左右一対のサスペンションブラケット30は、リヤサスペンションユニット7の上端部を支持している。すなわち、サスペンションブラケット30は、リヤサスペンションユニット7を支持する機能と、シートレール12にかかる荷重を支持する機能と、を有している。これにより、シートレール12の補強部材を省略しても所望の剛性を確保することができ、シートレール12とサイドチューブ15との間に形成される空間を有効に利用することができる。また、別途補強部材を設けた場合に比して、車体フレーム2の軽量化を図ることができると共に、部品点数および連結部分を削減することができる。これにより、車体フレーム2の生産性を向上させることができる。
また、本実施形態に係る車体フレーム2によれば、サスペンションブラケット30は、タンクブラケット31(タンク支持穴41)を介して燃料タンク4を支持する機能を更に有している。これにより、更なる車体フレーム2の軽量化、部品点数等の削減を図ることができ、車体フレーム2の生産性を向上させることができる。また、各ブラケット平面部33は、シートレール12の軸心線C2よりも上側に位置するため、タンクブラケット31をライダーシート5の前端部に当接させることができる。
また、本実施形態に係る車体フレーム2によれば、タンク支持穴41は、シートレール12に連結される第2連結部36の範囲内に設けられている。このため、タンク支持穴41の周縁が受けた荷重は、第2連結部36において応力集中を生じることなく、適切に分散される。これにより、サスペンションブラケット30は、シートレール12にかかる荷重と、燃料タンク4の荷重とを、適切に受けることができる。
なお、本実施形態に係る左右一対のサスペンションブラケット30とタンクブラケット31とは、互いに溶着されることで一体化されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、各ブラケット30,31を、ボルト・ナット等によって連結させてもよいし、鍛造等の塑性変形加工法を用いて一体形成してもよい。
なお、本実施形態に係るサスペンションブラケット30のブラケット本体32は、メインフレーム11の軸心線C1に対して平行に設けられていたが、本発明はこれに限定されない。ブラケット本体32は、当該軸心線C1に対して傾斜していてもよい。また、ブラケット平面部33は、外側に折曲していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、水平レール12aとブラケット本体32との位置関係によっては、内側に向けて折曲する場合もある。
なお、フレーム内空間Sに配設される部材は、エアークリーナー6に限定されない。フレーム内空間Sには、自動二輪車1を構成する任意の部材を配設することができ、例えば、バッテリー等を配設してもよいし、ラゲッジスペースとして用いてもよい。
なお、上記した本発明の実施形態の説明は、本発明に係る自動二輪車1の車体フレーム2における好適な実施の形態を説明しているため、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。さらに、上記した本発明の実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能であり、上記した本発明の実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
1 自動二輪車
2 車体フレーム
7 リヤサスペンションユニット
10 ヘッドパイプ
11 メインフレーム
12 シートレール
15 サイドチューブ
30 サスペンションブラケット
31 タンクブラケット
32 ブラケット本体
33 ブラケット平面部
34 第1連結部
36 第2連結部
41 タンク支持穴(タンク支持部)
Q 連結部分

Claims (5)

  1. ヘッドパイプから後方に延設されるメインフレームと、
    前記メインフレームの後部から後方に延設される左右一対のシートレールと、
    前記シートレールを下側から支持するように設けられる左右一対のサイドチューブと、
    前記メインフレームと前記シートレールとの間に架設され、リヤサスペンションユニットの上端部を挟んで支持するように配設される左右一対のサスペンションブラケットと、
    前記左右一対のサスペンションブラケットの間に架設されるタンクブラケットと、を備え、
    前記サスペンションブラケットは、
    前記メインフレームの後部に連結される第1連結部から上方に向けて延設されるブラケット本体と、
    前記ブラケット本体の上端部から前記シートレールに向けて折曲した先端部に前記シートレールに連結される第2連結部を有するブラケット平面部と、を含んで構成され、
    前記タンクブラケットは、前記ブラケット平面部の上面に連結されていることを特徴とする自動二輪車の車体フレーム。
  2. 前記左右一対のブラケット本体は、それぞれ、前記メインフレームの軸心線と平行に起立姿勢で配設され、
    前記左右一対のブラケット平面部は、それぞれ、外側に向けて折曲して前記シートレールの軸心線よりも上側に配設され、
    前記タンクブラケットは、燃料タンクの後端部を支持するタンク支持部を有していることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車の車体フレーム。
  3. 前記第2連結部の前端部は、前記メインフレームと前記シートレールとの連結部分よりも後方、且つ、前記タンク支持部よりも前方に配設され、
    前記第2連結部の後端部は、前記タンク支持部よりも後方に配設されていることを特徴とする請求項2に記載の自動二輪車の車体フレーム。
  4. 前記タンクブラケットの左右両端部は、湾曲して形成され、
    前記タンクブラケットは、左右両端部の湾曲に沿って前記左右一対のブラケット平面部に溶着されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の自動二輪車の車体フレーム。
  5. 前記メインフレームは、前記ヘッドパイプから後方に延出する直線フレームと、直線フレームの後端部から下方に向けて湾曲する湾曲フレームと、によって一体に形成され、
    前記左右一対のサスペンションブラケット前記タンクブラケットとが溶着され、
    前記第1連結部前記湾曲フレームの軸心線よりも後側に溶着され、
    前記第2連結部前記シートレールに溶着されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の自動二輪車の車体フレーム。
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