JP6187174B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、シートフレームと、シートフレーム上で乗員を弾性的に支持するシートパッド(シートフレームに対して相対移動可能な部材)を備えた乗物用シートに関する。
この種の乗物用シートとして、特許文献1に開示の乗物用シートが公知である。この乗物用シートでは、シートクッションが、シート骨格をなすシートフレームと、シート外形をなして乗員を弾性的に支持するシートパッドとを有する。
シートフレームは、略矩形の枠体であり、一対の側部板(側方フレーム)と、複数のバネを有する。複数のバネは、シート前後方向に配索されるワイヤ材であり、シートフレーム内(側部板の上端よりも下方位置)で適宜の間隔をあけて並列配置する。
また一対の側部板は、それぞれ側部骨格をなす平板部材であり、シート両側で互いに対面状に配置する。そして各側部板の上部側は内側に折り返されており(略逆J字状をなしており)、側部板の上端部が、シートフレーム内側で下方に屈曲する。
またシートパッドは、上方視で略矩形の部材(発泡樹脂製)であり、補強部材が埋設状に一体化される。補強部材は、クランク状に屈曲してなる棒材であり、シートパッドの中央から側端に向けて配置される(中央で一段低く側端で一段高くされる)。
そして公知技術では、シートパッドを、シートフレーム上に(相対移動可能に)配置しつつ、複数のバネで弾性的に支持する。このときシートパッドの側部が側部板上に配置するとともに、シートパッドの中央がバネ上に配置する。つぎにシートパッドの着座側を袋状のシートカバーで被覆したのち、シートカバーの端部をシートフレームに取付ける(シートクッションを形成する)。こうすることでシートカバーの拘束力にて、シートパッドをシートフレーム上に留め置くことができる。
ところで上記シート構成では、シートパッドが、シートフレーム上に相対移動可能に配置されて、着座側からの荷重(乗員の通常着座時にかかる荷重)にてシートフレームの内側に沈み込むように撓み変形する。このためシートパッドが着座側から大荷重(想定外の大きな荷重)を受けた場合、シートパッドの側部が過度に撓み変形しつつ、側部板から下方にずり落ちる(脱落する)ことが懸念される。
そこで公知技術では、シートパッド内の補強部材を、側部板からバネにかけての部分に対面状に配置する。そして補強部材の一部(一段低い部分)をバネで支持しつつ、補強部材の他部(一段高い部分)を側部板上に配置する。こうすることでシートパッドの側部の脱落を、補強部材と側部板の干渉などで極力抑えることができる。
特開2013−173491号公報
ところで公知技術では、補強部材(比較的脆弱なクランク状の棒材)にて、シートパッドの脱落を抑える構成である。しかしシートパッドに大荷重がかかることで、シートパッドの側部が、補強部材とともに過度に撓み変形するなどして側部板から脱落することがあった(支持性能にやや劣る構成であった)。
さらに公知技術では、一旦ずり落ちたシートパッドが、側部板の上端部(下方に屈曲する部分)に引っかかるなどして元の状態に復帰しにくい構成であった。もっともシートパッドと側部板の間に面材(フェルト等)を配置するなどして両部材の引っかかりを極力回避することもできる。しかしそうするとシートの部品点数が増加するとともに、面材の配置作業が必要となるなどして、シート構成が複雑化しがちである。
本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、比較的シンプルな構成にて、シートパッドをシートフレーム上に性能良く配置することにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明の乗物用シートは、シートクッションやシートバックなどのシート構成部材を有する。そしてシートクッションとシートバックの少なくとも一方が、シート骨格をなすシートフレームと、シートフレームに取付けられてその一面側を覆うシールド部材と、シート外形をなして乗員を弾性的に支持するシートパッドとを備える。
本発明では、シートパッドが、シートフレーム上に相対移動可能に配置されて、シートパッドの着座側からの荷重にてシートフレームの内側に沈み込むように撓み変形可能である。
そしてシートフレームが、シートパッドの側部を支持する平板状の側方フレームを有し、シートパッドを臨む側の側方フレームの一端部が、シートフレームの内側に曲げられてなる。この種の構成では、比較的シンプルな構成にて、シートパッドをシートフレーム上に性能良く(例えばシートパッドの脱落を極力阻止しつつ)配置できることが望ましい。
そこで本発明では、シールド部材が、その取付け箇所から側方フレームの内面側に沿って延長しつつシートパッドの側部と側方フレームの間に配置する平板状の延長部を有する。そして延長部が、側方フレーム上でシートパッドの側部を支持するとともに、側方フレームの一端部をシートフレームの内方側から覆いながらそれよりもシートパッドの側部の沈み込む方向に長尺とされ、延長部の沈み込む方向に長尺とされている部分が、側方フレームの一端部から離れるに従って次第に側方フレームの内面から離れるようにシートフレームの内側に向けて傾斜している
本発明では、シールド部材の一部(支持性能に優れる平板状の延長部)にて、シートパッドを支持することにより、シートパッドの側部が過度に撓み変形(脱落)することを防止又は低減できる。また仮にシートパッドの側部が脱落したとしても、延長部に沿って元の状態にスムーズに戻すことができる(シートパッドの側部と側方フレームの引っかかりを好適に阻止できる)。
また発明の乗物用シートは、延長部が、シートパッドの側部を臨む側方フレームの一側に嵌め込み可能な嵌込部と、側方フレームの内面に当接して側方フレームに対する嵌込部の嵌め外れ方向の相対回転を阻止する阻止部とを有する。
本発明では、嵌込部と阻止部によって、側方フレームに対して延長部を安定的に取付けることができる。
発明の乗物用シートは、第1発明の乗物用シートにおいて、シートパッドの沈み込む方向で見た延長部の両端部が、ともに側方フレームに向けて屈曲または湾曲する。
本発明では、シートパッドの側部が脱落したとしても、延長部の端部に極力引っかけることなく延長部に沿って元の状態に戻すことができる。
本発明に係る第1発明によれば、比較的シンプルな構成にて、シートパッドをシートフレーム上に性能良く配置することができる。また第2発明によれば、シートパッドをシートフレーム上に更に性能良く配置することができる
乗物用シートの斜視図である。 シートクッション一部の分解斜視図である。 シールド部材の側面図である。 シートフレーム一部の側面図である。 (a)は、図4のVa−Va線断面図であり、(b)は、図4のVb−Vb線断面図である。 シートクッション一部の断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜図6を参照して説明する。各図には、適宜、乗物用シート前方に符号F、乗物用シート後方に符号B、乗物用シート上方に符号UP、乗物用シート下方に符号DWを付す。
図1の乗物用シート2は、シート構成部材(シートクッション4,シートバック6,ヘッドレスト8)と、レール部材9を有する。シート構成部材は、各々、シート骨格をなすシートフレーム(4F,6F,8F)と、シート外形をなして乗員を弾性的に支持するシートパッド(4P,6P,8P)と、シートパッドを被覆するシートカバー(4S,6S,8S)を有する。
またレール部材9は、シート構成部材をスライド移動させる部材であり、アッパレール9aと、ロアレール9bを有する(図2を参照)。そして後述するようにアッパレール9aにシートクッション4(シートフレーム4F)を取付けるとともに、ロアレール9bを乗物床面に取付ける。そして両レールを摺動可能に組付けることで、シート構成部材を、乗物床面に対して前後方向等にスライド移動させることができる。
[シートクッション]
シートクッション4は、基本構成(4F,4P,4S)と、バックル部材5と、第一シールド部材10a,10bと、第二シールド部材20を有する(図1及び図2を参照)。
ここでバックル部材5は、乗員を拘束可能なシートベルト(図示省略)の端部を係止可能な部材(側面視で略矩形状)であり、その下部から延びる支持部5a(平板状)を有する。本実施形態では、バックル部材5(支持部5a側)を、ボルト材BMを介してシートクッション後部側(典型的に乗員の腰部下方)に取付ける。そしてシートクッション4上の乗員(図示省略)にシートベルトを巻付けたのち、その端部(タング部材)をバックル部材5に係止可能な構成とする。
そして本実施形態では、後述するようにシートフレーム4F(内面側及び外面側)にそれぞれ対応するシールド部材10a,10bを配設する。つぎにシートパッド4Pを、シートフレーム4F上に配置しつつシートカバー4Sで被覆することでシートクッション4を形成する。このときシートパッド4Pが、シートフレーム4F上に相対移動可能に配置されて、着座側からの荷重(乗員の通常着座時にかかる荷重)にてシートフレーム4Fの内側に沈み込むように撓み変形可能とされる。
こうしてシートパッド4Pの撓みで乗員を弾性的に支持するのであるが、このとき着座側から大荷重(想定外の大きな荷重)を受けて、シートパッド4Pの側部が過度に撓みつつシートフレーム4F内に脱落することが懸念される。
そこで本実施形態では、後述のシンプルな構成にて、シートパッド4Pをシートフレーム4F上に性能良く(例えばシートパッド4Pの脱落を極力阻止しつつ)配置することとした。以下、各構成について詳述する。
[基本構成]
シートフレーム4Fは、上方視で略矩形の枠体(典型的に金属製)であり、前方フレーム4Faと、一対の側方フレーム4Fb(詳細後述)と、後方フレーム4Fcを有する(図2を参照)。
ここで前方フレーム4Faは、シートクッション4の前部骨格を構成する部材(平板状)である。また後方フレーム4Fcは、シートフレーム4F後部を補強するパイプ材(円筒状)であり、シート幅方向(後述する一対の側方フレーム4Fbの間)に橋渡し状に配設できる。
また本実施形態では、シートフレーム4F内に支持部材4Fdを取付けることができる。支持部材4Fdは、シート前後方向に長尺な棒材(上方視で略U字状)であり、自由端側がシート幅方向に向けて略S字状に適宜屈曲する。本実施形態では、一対の支持部材4Fdを、シート幅方向に並列配置しつつ、前方フレーム4Faと後方フレーム4Fcの間に(シート前後方向に)橋渡し状に配設できる。なお支持部材は、シートパッド4Pの荷重で撓み変形可能な棒材や面材などの各種部材で形成することもできる。
(側方フレーム)
そして一対の側方フレーム4Fbは、それぞれシートクッション4の側部骨格を構成する平板状の部材である(図2、図5及び図6を参照)。
一対の側方フレーム4Fbは、シート側方において互いに対面状に配置しつつ、それぞれシート前後方向に向けて延びる。そして各側方フレーム4Fbの上部側は内側に折り返されており(略逆J字状をなしており)、その上端部4Fe(シートパッドを臨む側の一端部)が、シートフレーム4F内側で下方に屈曲する。
本実施形態では、各側方フレーム4Fbを、支持フレームSF(シートフレームに倣った略矩形の枠体)を介してアッパレール9aに取付ける。そしてバックル部材5が、アッパレール9a(後部側)に取付けられて、各側方フレーム4Fbの後部側に対面状に配置しつつ着座側に向けて突出配置する。
またシートパッド4Pは、シートクッション4の外形をなす発泡樹脂製の部材であり、乗員を弾性的に支持可能である(図1及び図6を参照)。この種のシートパッド4P(材質)として、例えばポリウレタンフォーム(密度:10kg/m3〜60kg/m3)を用いることができる。
本実施形態のシートパッド4Pは、上面視で略矩形の部材であり、シート幅方向の寸法がシートフレーム4Fよりもやや大きくされる(側方フレーム4Fb上に配置可能である)。そして本実施形態では、バックル部材5を配設するため、シートパッド4Pのシート幅方向の寸法が、前部側に比して後部側で短く設定される(相対的に後部側で脱落しやすい構成である)。
またシートカバー4Sは、シートパッド4Pを被覆可能な袋状の面材であり、例えば布帛(織物,編物,不織布)や皮革(天然皮革,合成皮革)で構成できる。
[シールド部材]
各シールド部材(第一シールド部材10a,10b、第二シールド部材20)は、それぞれ各側方フレーム4Fbの内面又は外面を被覆可能な部材である(図2〜図6を参照)。各シールド部材は、典型的にシートパッド4Pよりも硬質であり、各種の硬質樹脂(ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリ塩化ビニルなど)を用いて形成できる。なお本実施形態では、一対の側方フレーム4Fbに、それぞれ同一基本構成の各シールド部材10a,10b,20を取付けることができる。
(第一シールド部材)
第一シールド部材は、各側方フレーム4Fbの外面側を被覆可能な部材であり、上部シールド10aと、下部シールド10bを有する(図2を参照)。
上部シールド10aは、各側方フレーム4Fbの上部側に配置する略矩形(側面視)の平板状の部材であり、側方フレーム4Fbに沿って配置可能な寸法を有する(シート前後方向に比較的長尺である)。本実施形態の上部シールド10aは、後部側が円弧状とされて上方に突出しており、シートバック6の下部(リクライニング機構)を覆うことができる。また(バックル部材を配設する側の)上部シールド10aの上面側には切欠き部12が設けられており、バックル部材5を露出させることができる。
そして下部シールド10bは、各側方フレーム4Fbの下部側に配置する平板状の部材(上部シールドと略同寸)であり、側方フレーム4Fbの下部とレール部材9側を被覆可能である。
(第二シールド部材・延長部)
また第二シールド部材20は、各側方フレーム4Fbの内面側を被覆可能な平板状の部材であり、取付け部20aと、延長部20bを有する(図2〜図6を参照)。
取付け部20aは、第二シールド部材20の後部をなす部位であり、側方フレーム4Fbの後部内面を被覆可能である。本実施形態では、取付け部20aの下側が略円弧形状に湾曲しており、後方フレーム4Fcを嵌装(取付け)可能である。
また延長部20bは、後述の組付け状態を基準として、取付け部20a(第二シールド部材の取付け箇所)から側方フレーム4Fbの内面側に沿ってシート前方に張出す平板状の部位である(図3及び図4を参照)。本実施形態では、延長部20bが、シートパッド4Pの側部後部(相対的に脱落しやすい箇所)に対面可能とされて、嵌込部22と、阻止部24と、内面部26を備える(図5を参照)。
ここで本実施形態の延長部20bは、断面視で略横U字状をなしており、その上端部US側が、シート外側に(側方フレームに向けて)屈曲しつつ、側方フレーム4Fbの上部側に配置可能である。そして嵌込部22は、側方フレーム4Fbの上部側(一側)を嵌め込み可能な部位である。本実施形態の嵌込部22は、シート前後方向で見て、延長部20bの上端部USを部分的に略横J字状に形成してなる部位であり、シート外方に大きく張出したのち下方に向けて屈曲する。
また延長部20bの下端部DS側は、シート外側に(側方フレームに向けて)屈曲しており、側方フレーム4Fbの内面に向けて張出す。そして阻止部24は、延長部20bの下端部DSを、部分的に大きく張出させてなる部位であり、側方フレーム4Fbの内面に当接可能である。
そして内面部26は、シートフレーム4F内方を臨む延長部20b部分であり、切れ目のない連続面とされる(図5及び図6を参照)。本実施形態では、内面部26が、側方フレーム4Fb(上端部4Fe)をシートフレーム4Fの内方側から覆いながらそれよりもシート下方(シートパッドの沈み込む方向)に長尺とされる。
ここで内面部26の上下方向の高さ寸法は、シートパッド4Pの沈み込み量に応じて適宜設定可能である。例えば内面部26の高さ寸法を調節して、(組付け状態を基準として)側方フレーム4Fbの上部から中間にかけての部分を被覆可能とする。こうすることでシートパッド4Pに大荷重(例えば600N以上)がかかったとしても、シートパッド4Pの側部が、内面部26との当接状態を維持しつつ撓み変形又は脱落することとなる(内面部26に沿って元に戻すことが可能となる)。
また本実施形態では、(組付け状態を基準として)内面部26の上部側が下方に向かうにつれて次第に内方側に突出する傾斜状とされる。また内面部26の下部側が上部側から略垂直に下方に向かう直線状とされる。
このため延長部20b(内面部26)と側方フレーム4Fbの間のクリアランスが下方に向かうにつれて次第に大きくなり、側方フレーム4Fbに固定される他部材(図示省略)を収納可能な構成とされる。また同クリアランスを形成することで、延長部20bの裏面に平板状のリブ構造(符号省略)を突出形成することができる。そして内面部26を、本実施形態のように滑らかな連続面とする(角部にR付けする)ことが好ましく、こうすることでシートパッド4Pをスムーズに元に戻すことができる。
[シートクッションの組付け作業]
図2を参照して、側方フレーム4Fbにバックル部材5を取付けたのち、第一シールド部材10a,10bを、側方フレーム4Fbに固定してその外面側を被覆する。バックル部材5は、上部シールド10a(切欠き部12)から露出して、シートパッド4Pの後部側で着座側に向けて突出する。
また上述の作業に前後して、第二シールド部材20を側方フレーム4Fbの内面側に固定してその内面側を被覆する(図3〜図6を参照)。このとき本実施形態では、第二シールド部材20を、側方フレーム4Fb後部の内面側にあてがいつつ、第二シールド部材20の後部側(取付け部20a)を後方フレーム4Fcに嵌装する。
そして延長部20bをシート前方に向けつつ、側方フレーム4Fbの内面側に沿って配置する。この状態で側方フレーム4Fb上に、延長部20bの上端部USを配置しつつ、嵌込部22を嵌め込み状に係止する(図5を参照)。また側方フレーム4Fbの内面に、延長部20bの下端部DSを向けつつ、阻止部24を当接させた状態で配置する。こうすることで延長部20bのシート内方側への回転(嵌込部22の嵌め外れ方向への相対回転)を、側方フレーム4Fb内面と阻止部24の当接により(回り止めにより)好適に阻止できる。
つぎにシートパッド4Pを、シートフレーム4F上に配置しつつシートカバー4Sで被覆する(図6を参照)。
このとき本実施形態では、延長部20bが、側方フレーム4Fbに沿って延びつつシートパッド4P側部と側方フレーム4Fbの間に配置される。そして延長部20bの上端部USが、側方フレーム4Fbの上部側に張出しつつ(その上に配置しつつ)シートパッド4Pの側部を支持することとなる。
また本実施形態では、延長部20bの内面部26が、側方フレーム4Fb(上端部4Fe)をシートフレーム4Fの内方側から覆いながらそれよりもシート下方に延びる。
[シートパッドの挙動]
そして上述のシート構成では、着座側からの大荷重にて、シートパッド4Pの側部が過度に撓みつつシートフレーム4F内に脱落することが懸念される(図6を参照)。
そこで本実施形態では、延長部20bが、側方フレーム4Fbの内面側に沿って延長しつつ、その後部側(相対的に脱落しやすい部位)に対面状に配置する。そして延長部20bの上端部US側が、シート外側に張出しながら側方フレーム4Fbとシートパッド4Pの間に配置する。こうして延長部20b(上端部US)が、側方フレーム4Fb上に配置しつつシートパッド4Pの側部を支持することで、シートパッド4Pの側部が過度に撓み変形(脱落)することを防止又は低減できる。
また本実施形態では、延長部20b(内面部26)が、側方フレーム4Fbの上端部4Feをシートフレーム4Fの内方側から覆いつつそれよりも下方に長尺とされる。このため仮にシートパッド4Pの側部が脱落したとしても、内面部26に沿って元の状態にスムーズに戻すことができる(シートパッド4Pと上端部4Feの引っかかりを好適に阻止できる)。
さらに本実施形態では、延長部20bの端部(US,DS)がともに側方フレーム4Fb側に屈曲する。このためシートパッド4Pの側部が大きく脱落した(延長部から脱落した)としても、両端部(US,DS)に引っかけることなく、内面部26に沿って元の状態にスムーズに戻すことができる。
以上説明したとおり本実施形態では、第二シールド部材20の一部(延長部20b)にて、シートパッド4Pを好適に支持できる。また仮にシートパッド4Pの側部が脱落したとしても、延長部20bに沿って元の状態にスムーズに戻すことができる。
また本実施形態では、嵌込部22と阻止部24によって、側方フレーム4Fbに対して延長部20bを安定的に取付けることができる。
そして本実施形態では、シートパッド4Pの側部が脱落したとしても、延長部20bの端部(US,DS)に極力引っかけることなく内面部26に沿って元の状態に戻すことができる。
このため本実施形態によれば、比較的シンプルな構成にて、シートパッド4Pをシートフレーム4F上に性能良く配置することができる。
[試験例]
以下、本実施形態を試験例に基づいて説明するが、本発明は試験例に限定されない。
[実施例1]
本試験では、図2を参照して、略矩形のシートフレーム(タテ500mm×ヨコ475mm、金属製)を用いた。側方フレームの高さ寸法(シート上下方向の寸法)は135mmに設定した。
また略矩形のシートパッド(タテ580mm×ヨコ510mm、密度:60kg/m3のポリウレタンフォーム製)を用いた。
そして図2及び図6を参照して、第二シールド部材(ポリプロピレン製)を、シートフレームに組付けつつ、延長部を、側方フレームに沿って配置した。本実施例では、延長部の長さ寸法(タテ寸法)を325mmに設定し、延長部(内面部)の高さ寸法を70mmに設定した。
本試験では、シートパッドと側方フレームの間に延長部を配置したのち、シートパッドを、シートフレーム上に配置しつつシートカバー(織物製)で被覆した。
そしてシートクッションに、人間の膝形状を模した半円球(φ125mm)を衝突させることで、シートクッション(着座側)の下記位置A〜Eで980Nの負荷を各1回かけた。そののちシートパッドの状態を目視にて確認して、シートパッドの側部が側方フレームから脱落した場合を×、脱落しなかった場合を○と判定した。
位置A:シートパッド上面のタテ340mm×ヨコ105mmの位置。
位置B:シートパッド上面のタテ395mm×ヨコ105mmの位置。
位置C:シートパッド上面のタテ280mm×ヨコ130mmの位置。
位置D:シートパッド上面のタテ335mm×ヨコ130mmの位置。
位置E:シートパッド上面のタテ390mm×ヨコ130mmの位置。
[試験結果及び考察]
以下の[表1]に各実施例の試験結果(評価)を示す。
Figure 0006187174
実施例1によれば、位置A〜Eのいずれの位置に大負荷をかけてもシートパッドの側部が側方フレームから脱落することはなかった。このことから本試験例によれば、延長部(比較的シンプルな構成)にて、シートパッドをシートフレーム上に性能良く配置できることがわかった。
本実施形態の乗物用シートは、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。
(1)本実施形態では、延長部20bの構成を例示したが、同部の構成を限定する趣旨ではない。例えば延長部の下端部をシート内方(外方)に屈曲又は湾曲させることができ、また下方に向けて直線状に形成することもできる。また同様に延長部の上端部を、シート外側に湾曲させることができ、また上方に向けて直線状に形成することもできる。また上端部と下端部の少なくとも一方をカールフランジ状とすることができる。
また内面部の形状も適宜変更可能であり、例えば上部側と下部側が共に直線状又は傾斜状であってもよい。また内面部の長さ寸法を側方フレームと略同一とすることもでき、この場合には延長部の上端部と下端部の双方に嵌込部を形成することができる。また内面部は、シート前後方向で見て側方フレームの全長を被覆可能に形成することができ、同方向に断続的に形成することもできる。
また嵌込部は、延長部の上端部の略全長にわたって形成することができる。また阻止部も、延長部の下端部の略全長にわたって形成することができる。阻止部は、延長部の下端部とは異なる部位に形成することができる。なおシート構成に応じて、延長部から嵌込部と阻止部の少なくとも一方を省略することもできる。
(2)また本実施形態では、第二シールド部材20に延長部20bを形成する例を説明したが、第一シールド部材に延長部を形成することもできる。なお第一シールド部材と第二シールド部材のいずれか一方に延長部を形成した場合、他方のシールド部材を省略することもできる。なお各シールド部材の外形はシート構成に応じて適宜変更可能である。例えば第一シールド部材を一つなぎの部材として形成することもできる。また第二シールド部材等を前方フレームに取付ける(取付け箇所をシート前部に設定する)こともできる。なお取付け部の構成は適宜変更可能であり、例えば側方フレームにボルト材等を介してとりつけることもできる。また延長部も、シートパッドの動きを極端に阻害しない限り、ボルト材等を介して側方フレームに取付けることができる。
(3)また本実施形態では、略矩形のシートフレームを例示したが、シートフレームの形状は、正方形状等の各種形状を採用できる。例えば側方フレームの上端部の形状(曲げ形状)は適宜変更可能である。また延長部の形状も、シートフレーム(側方フレーム)の形状に合わせて適宜変更可能である。
(4)また本実施形態では、シートクッションを一例に説明したが、本実施例の構成は、シートバック等の各種シート構成部材に適用可能である。また本実施例の構成は、車両や航空機や電車などの乗物用シート全般に適用できる。
2 乗物用シート
4 シートクッション
6 シートバック
8 ヘッドレスト
9 レール部材
4F シートフレーム
4P シートパッド
4S シートカバー
4Fa 前方フレーム
4Fb 側方フレーム
4Fc 後方フレーム
4Fe 側方フレームの上端部
5 バックル部材
10a 上部シールド(第一シールド部材)
10b 下部シールド(第一シールド部材)
20 第二シールド部材
20a 取付け部
20b 延長部
22 嵌込部
24 阻止部
26 内面部
US 延長部の上端部
DS 延長部の下端部

Claims (2)

  1. シートクッションとシートバックの少なくとも一方が、シート骨格をなすシートフレームと、前記シートフレームに取付けられてその一面側を覆うシールド部材と、シート外形をなして乗員を弾性的に支持するシートパッドとを備え、
    前記シートパッドが、前記シートフレーム上に相対移動可能に配置されて、前記シートパッドの着座側からの荷重にて前記シートフレームの内側に沈み込むように撓み変形可能であり、
    前記シートフレームが、前記シートパッドの側部を支持する平板状の側方フレームを有し、前記シートパッドを臨む側の前記側方フレームの一端部が、前記シートフレームの内側に曲げられてなる構成の乗物用シートにおいて、
    前記シールド部材が、その取付け箇所から前記側方フレームの内面側に沿って延長しつつ前記シートパッドの側部と前記側方フレームの間に配置する平板状の延長部を有し、
    前記延長部が、前記側方フレーム上で前記シートパッドの側部を支持するとともに、前記側方フレームの一端部を前記シートフレームの内方側から覆いながらそれよりも前記シートパッドの側部の沈み込む方向に長尺とされ、
    前記延長部の沈み込む方向に長尺とされている部分が、前記側方フレームの一端部から離れるに従って次第に前記側方フレームの内面から離れるように前記シートフレームの内側に向けて傾斜しており、
    前記延長部が、前記シートパッドの側部を臨む前記側方フレームの一側に嵌め込み可能な嵌込部と、前記側方フレームの内面に当接して前記側方フレームに対する前記嵌込部の嵌め外れ方向の相対回転を阻止する阻止部とを有する乗物用シート。
  2. 前記シートパッドの沈み込む方向で見た前記延長部の両端部が、ともに前記側方フレームに向けて屈曲又は湾曲する請求項1に記載の乗物用シート。
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