JP6186971B2 - 車両ドア開閉装置及びその制御方法 - Google Patents
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Description
本発明の第1実施形態では、ユーザが車両のバックドアに近づき、リアバンパ内部に設置された静電センサへ向けて足部をかざすと、自動的にバックドアが開閉されることを実現する車両ドア開閉装置に関する。
本実施形態に係る車両ドア開閉装置の構成要素及びそれらの機能について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る車両ドア開閉装置100を備えた車両1の側面模式図(a)及び背面模式図(b)であり、図2は、車両ドア開閉装置100のブロック図である。
本実施形態に係る車両ドア開閉装置100の構成要素間の作用について説明する。IDキー202が車両1の認証範囲(距離R1)301内に入ると、制御装置107の認証部107aはアンテナ(不図示)を介してIDキー202と通信する。認証部107aは、IDキー202からの信号を基に、ユーザ201が車両1のユーザであると認証する(認証の成功)。このとき、制御部107cは、光音発生装置110に制御信号を出力し、光や音を発してユーザ201に認証が成功した旨を知らせても良い。また、認証部107aにおける認証が成功する場合に、車両ドア開閉装置100が作動するようにしてもよい。なお、バックドア108の閉駆動の際には、このような認証プロセスを省くようにしてもよい。
ステップS401:認証部107aはアンテナ(不図示)を介してIDキー202と通信し、IDキー202からの信号を基に、車両1のユーザを認証する(認証の成功)。なお、バックドア108が既に開いている場合は、このステップS401は省略される。
ステップS402:制御部107cは、第2のセンサ102を監視し、第2のセンサ102から認証範囲301内に入った検知対象までの距離x、及び、第2のセンサ102へ向かってくる検知対象の速度vの測定結果を、第2のセンサ102から入力する。
ステップS403:制御部107cは、距離xが安全距離x1以上であるかどうかを監視し、x1≦xの場合に、検知対象の安全性が保たれていると判断する(ステップS403のYES)。
ステップS404:制御部107cは、速度vが所定の速度vth以下であるかどうかを監視し、v≦vthの場合に、検知対象が人間(即ち、ユーザ201)であると判断する(ステップS404のYES)。
ステップS405:x1≦xかつv≦vthである場合において、第1の静電センサ101からの検知信号が変換部107bで変換され、制御部107cは、該変換された検知信号を入力する。
ステップS406:制御部107cは、BD駆動装置108aを監視し、バックドア108の開閉状態を判断する。
ステップS407:バックドア108が閉じている場合、制御部107cは、BD駆動装置108aに駆動信号を出力し、それに応じてBD駆動装置108aはバックドア108を解錠する。
ステップS408:制御部107cは、BD駆動装置108aに駆動信号を出力し、該駆動信号に応じてBD駆動装置108aは、バックドア108を開駆動する。
ステップS409:制御部107cは、第2のセンサ102を監視し、第2のセンサ102から検知対象までの距離xが安全距離x1以上であるかどうかを監視する。x1≦xであるならば(ステップS409のYES)、ステップS408が繰り返される。そして、バックドア108の開駆動が終了すると、車両ドア開閉装置100の作動は終了する。
ステップS410:x<x1であるならば(ステップS409のNO)、検知対象の安全性が保たれないため、制御部107cは、BD駆動装置108aに駆動停止信号を出力する。該駆動停止信号に応じてBD駆動装置108aは、バックドア108の開駆動を停止し、車両ドア開閉装置100の作動は終了する。
ステップS412:制御部107cは、第2のセンサ102を監視し、第2のセンサ102から検知対象までの距離xが安全距離x1以上であるかどうかを監視する。x1≦xであるならば(ステップS412のYES)、ステップS411が繰り返される。
ステップS410:x<x1であるならば(ステップS412のNO)、検知対象の安全性が保たれないため、制御部107cは、BD駆動装置108aに駆動停止信号を出力する。該駆動停止信号に応じてBD駆動装置108aは、バックドア108の閉駆動を停止し、車両ドア開閉装置100の作動は終了する。
ステップS413:バックドア108の閉駆動が終了すると、制御部107cはBD駆動装置108aに駆動信号を出力し、該駆動信号に応じてBD駆動装置108aはバックドア108を施錠する。そして、車両ドア開閉装置100の作動は終了する。
なお、上記各ステップの順番は用途に応じて適宜変更できるものである。
本発明の第2実施形態では、ユーザが車両に近づきサイドバンパ(又はエアロパーツやシルカバー)内部に設置された静電センサへ向けて足部をかざすと、自動的にスライドドアが開閉されることを実現する車両ドア開閉装置に関する。
本実施形態に係る車両ドア開閉装置100の構成要素及びそれらの機能について説明する。本実施形態に係る車両ドア開閉装置100は、第3の静電センサ103、第4のセンサ104及び制御装置107を備える。なお、本実施形態に係る車両ドア開閉装置100は、第1の静電センサ101及び第2のセンサ102を備えていても良い。
本実施形態に係る車両ドア開閉装置100の構成要素間の作用について説明する。 制御部107cは、第4のセンサ104を監視し、該センサ104から検知対象までの距離x及び該センサ104へ向かってくる検知対象の速度vについての測定結果を、第4のセンサ104から所定の時間間隔(例えば、数ミリ秒間隔)で入力する。制御部107cは、検知対象までの距離xを基に、検知対象がスライドドア109の開閉軌道(スライドドア109に巻き込まれる虞のある範囲)内に存在するかどうかを判断する。例えば、図5(b)に示されるように、検知対象(即ち、ユーザ201)は、第4のセンサ104位置(x=0)からスライドドア109の安全距離x2までの範囲にいると、スライドドア109に巻き込まれれる虞のある範囲内に存在することになる。ここで、安全距離x2とは、検知対象(即ち、ユーザ201)が第4のセンサ104から安全距離x2だけ離れていれば、検知対象がスライドドア109の開閉軌道(即ち、スライドドア109に巻き込まれる虞のある範囲)内に入ることは無いことを保つ距離のことである。そのため、距離xが第4のセンサ104位置(x=0)から安全距離x2までの範囲(0≦x<x2)でない場合(即ち、x2≦x)、制御部107cは、検知対象の安全性が保たれていると判断する。また、制御部107cは、検知対象の速度vが所定の速度vth(例えば、人間の歩く速度:4〜5km/h)以下である場合、検知対象が人間であると判断する。所定の速度vthはユーザ201の好みに応じて適宜変更できるようにしてもよい。
ステップS601:認証部107aはアンテナ(不図示)を介してIDキー202と通信し、IDキー202からの信号を基に、車両1のユーザを認証する(認証の成功)。なお、スライドドア109が既に開いている場合は、このステップS601は省略される。
ステップS602:制御部107cは、第4のセンサ104を監視し、第4のセンサ104から認証範囲(距離R2)301内に入った検知対象までの距離x及び第4のセンサ104へ向かってくる検知対象の速度vの測定結果を、第4のセンサ104から入力する。
ステップS603:制御部107cは、検知対象までの距離xが安全距離x2以上であるかどうかを監視し、x2≦xの場合に、検知対象の安全性が保たれていると判断する(ステップS603のYES)。
ステップS604:制御部107cは、検知対象の速度vが所定の速度vth以下であるかどうかを監視し、v≦vthの場合に、検知対象(即ち、ユーザ201)が人間であると判断する(ステップS604のYES)。
ステップS605:x2≦xかつv≦vthである場合において、第3の静電センサ103からの検知信号が変換部107bで変換され、制御部107cは、該変換された検知信号を入力する。
ステップS606:制御部107cは、SD駆動装置109aを監視し、スライドドア109の開閉状態を判断する。
ステップS607:スライドドア109が閉じている場合、制御部107cは、SD駆動装置109aに駆動信号を出力し、該駆動信号に応じてSD駆動装置109aは、スライドドア109を解錠する。
ステップS608:制御部107cは、SD駆動装置109aに駆動信号を出力し、該駆動信号に応じてSD駆動装置109aは、スライドドア109を開駆動する。
ステップS609:制御部107cは、第4のセンサ104を監視し、検知対象までの距離xが安全距離x2以上であるかどうかを監視する。x2≦xであるならば(ステップS609のYES)、ステップS608が繰り返される。そして、スライドドア109の開駆動が終了すると、車両ドア開閉装置100の作動は終了する。
ステップS610:x<x2であるならば(ステップS609のNO)、検知対象の安全性が保たれないため、制御部107cは、SD駆動装置109aに駆動停止信号を出力する。該駆動停止信号に応じてSD駆動装置109aは、スライドドア109の開駆動を停止し、車両ドア開閉装置100の作動は終了する。
ステップS612:制御部107cは、第4のセンサ104を監視し、検知対象までの距離xが安全距離x2以上であるかどうかを監視する。x2≦xであるならば(ステップS612のYES)、ステップS611が繰り返される。
ステップS610:x<x2であるならば(ステップS612のNO)、検知対象の安全性が保たれないため、制御部107cは、SD駆動装置109aに駆動停止信号を出力する。該駆動停止信号に応じてSD駆動装置109aは、スライドドア109の閉駆動を停止し、車両ドア開閉装置100の作動は終了する。
ステップS613:バックドア108の閉駆動が終了すると、制御部107cはSD駆動装置109aに駆動信号を出力し、それに応じてSD駆動装置109aはスライドドア109を施錠する。そして、車両ドア開閉装置100の作動は終了する。
なお、上記各ステップの順番は用途に応じて適宜変更できるものである。
本発明のその他の実施形態では、第2及び第4のセンサ102、104として、検知対象の動画を撮像するデジタルカメラ等の撮像装置が用いられる。制御部107cは、該撮像装置から画像データを入力し、周知の画像処理技術を用いて、該撮像装置から検知対象までの距離及び該撮像装置へ向かってくる検知対象の速度を算出する。制御部107cは、該算出された距離を基に検知対象が車両ドアから所定の範囲内に存在しないと判断し、該算出された速度を基に検知対象が人間であると判断する。そして、制御部107cは、該判断結果を基に、すでに詳細に述べられたように車両ドアの開閉駆動を制御する。
Claims (6)
- 光又は電波センサであって、前記光又は電波センサから検知対象までの距離及び前記光又は電波センサに向かってくる前記検知対象の速度を測定する光又は電波センサと、
前記検知対象の足部を検知する静電センサと、
前記測定された距離が所定の距離以上であり、かつ、前記測定された速度が所定の速度以下である場合に、前記静電センサから前記足部を検知したことを示す検知信号を入力すると、車両のドアの開駆動又は閉駆動のための駆動信号を、前記ドアの駆動装置へ出力する制御部と、を備え、
前記光又は電波センサは、センシング領域を前記車両の外側水平方向に向けられ、
前記静電センサは、センシング領域を鉛直下方方向と前記車両の外側水平方向との間の所定の角度に向けられる車両ドア開閉装置。 - 前記静電センサは、前記車両のリアバンパ又はサイドバンパの内部に設置され、前記光又は電波センサは、前記車両のリアバンパ、バックドア又はスライドドアの外部に設置されている、請求項1に記載の車両ドア開閉装置。
- 前記所定の速度は、1〜3m/sである、請求項1又は2に記載の車両ドア開閉装置。
- 前記検知対象に関連するIDキーと通信し、前記検知対象を前記車両のユーザとして認証する認証部をさらに備える、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両ドア開閉装置。
- センシング領域を車両の外側水平方向に向けられた光又は電波センサから検知対象までの距離、及び、前記光又は電波センサに向かってくる前記検知対象の速度を、前記光又は電波センサから入力するステップと、
前記検知対象の足部を検知したことを示す検知信号をセンシング領域を鉛直下方方向と前記車両の外側水平方向との間の所定の角度に向けられた静電センサから入力するステップと、
前記入力した距離が所定の距離以上であり、かつ、前記入力した速度が所定の速度以下である場合に、前記検知信号を入力すると、前記車両のドアの開駆動又は閉駆動のための駆動信号を、前記ドアの駆動装置へ出力するステップと、を具備する車両ドア開閉装置の制御方法。 - 前記光又は電波センサを監視するステップと、
前記入力した距離が前記所定の距離より小さい場合、前記開駆動又は閉駆動の停止のための駆動停止信号を前記駆動装置へ出力するステップをさらに具備する、請求項5に記載の車両ドア開閉装置の制御方法。
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