JP6186408B2 - 酸化物超電導線材およびその接続構造体 - Google Patents
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Description
実際に超電導線材をコイルやケーブルなどに使用する際は、このような複合型の超電導線材どうしを接続させることが必要となる場合がある。また、例えば超電導コイルに通電するために、複合型の超電導線材と電極とを接続する場合もある。
この構成によれば、表裏いずれの面においても、他の線材等との接続が可能となる。
この構成によれば、張出し部分において接合面を露出させることができる。そのため、接続構造体において、その接合面を介して電気的な接続を確保することができる。よって、接続構造体における接続抵抗を低減できる。
この構成によれば、第1層超電導線材および第2層超電導線材を保護し、その破損を防ぐことができる。
この構成によれば、第1層超電導線材および第2層超電導線材を保護し、その破損を防ぐことができる。
この構成によれば、貫通部が設けられた超電導線材の幅寸法、幅方向位置などを、相手側の超電導線材に対して大きく変える必要がない。
この構成によれば、隙間または貫通部に導電性材料が充てんされることにより、導電性材料は、露出した接合面に接する。よって、酸化物超電導線材の間の接続抵抗を低減できる。
図1は、本発明に係る酸化物超電導線材の第1実施形態である酸化物超電導線材8を模式的に示す斜視図である。酸化物超電導線材8は、複数の第1層超電導線材1と、複数の第2層超電導線材2とを有する。
第1層超電導線材1は、テープ状の基材10と、基材10に積層された酸化物超電導層11とを有する。第1層超電導線材1は、基材10に、中間層(図示略)と、酸化物超電導層11と、安定化層(図示略)とが順に積層された構造を有することが好ましい。
拡散防止層は、Si3N4、Al2O3、GZO(Gd2Zr2O7)等から構成され、例えば厚み10〜400nmに形成される。
ベッド層は、界面反応性を低減し、その上に形成される膜の配向性を得るため層であり、Y2O3、Er2O3、CeO2、Dy2O3、Er2O3、Eu2O3、Ho2O3、La2O3等からなり、その厚みは例えば10〜100nmである。
配向層は、その上のキャップ層の結晶配向性を制御するために2軸配向する物質から形成される。配向層の材質としては、Gd2Zr2O7、MgO、ZrO2−Y2O3(YSZ)、SrTiO3、CeO2、Y2O3、Al2O3、Gd2O3、Zr2O3、Ho2O3、Nd2O3等の金属酸化物を例示することができる。この配向層はIBAD(Ion-Beam-Assisted Deposition)法で形成することが好ましい。
キャップ層は、上述の配向層の表面に成膜されて結晶粒が面内方向に自己配向し得る材料からなり、具体的には、CeO2、Y2O3、Al2O3、Gd2O3、ZrO2、YSZ、Ho2O3、Nd2O3、LaMnO3等からなる。キャップ層の膜厚は50〜5000nmの範囲に形成できる。
酸化物超電導層11の具体例としては、Y123(YBa2Cu3O7−X)、Gd123(GdBa2Cu3O7−X)などがある。これらの銅酸化物超電導体は、母物質が絶縁体であるが、酸素アニール処理により酸素を取り込むことで結晶構造の整った酸化物超電導体となり、超電導特性を示す性質をもつ。
酸化物超電導層11の厚みは、0.5〜5μm程度であって、均一な厚みであることが好ましい。
安定化層は、何らかの要因で超電導から常電導に転移した際の電流パスとして機能する。安定化層は、例えば、厚み1μm以上30μm以下で形成される。
第2層超電導線材2は、基材20に、中間層(図示略)と、酸化物超電導層21と、安定化層(図示略)とが順に積層された構造を有することが好ましい。
基材20、中間層、酸化物超電導層21、安定化層は、それぞれ第1層超電導線材1の基材10、中間層、酸化物超電導層11、安定化層と同様の構成を有するため、その説明を省略する。
第1層超電導線材1と第2層超電導線材2とは、酸化物超電導層11,21側の表面である接合面15,25を向い合せて、導電性材料からなる導電性層7を介して互いに接合されている。
幅方向に隣り合う第1層超電導線材1,1の間に確保された空間を隙間13という。隙間13において第2層超電導線材2の接合面25は露出している。幅方向に隣り合う第2層超電導線材2,2の間に確保された空間を隙間23という。隙間23において第1層超電導線材1の接合面15は露出している。
隙間13は、第1層超電導線材1を厚さ方向に貫通して第2層超電導線材2の接合面25を露出させる貫通部である。隙間23は、第2層超電導線材2を厚さ方向に貫通して第1層超電導線材1の接合面15を露出させる貫通部である。
幅方向の最も他方側にある第1層超電導線材1(1D)は、幅方向の一部が第2層超電導線材2(2D)の外側縁2bよりも幅方向の外方(第2層超電導線材2から離れる方向)に張り出している。この部分を張出し部分16Bという。
このように、第2層超電導線材2は、一側部および他側部が、隣り合う第1層超電導線材1,1にまたがって接合されている。
このように、第1層超電導線材1は、幅方向の最も一方側および他方側にある第1層超電導線材1(1A,1D)を除いて、隣り合う第2層超電導線材2,2にまたがって接合されている。幅方向の最も一方側にある第1層超電導線材1(1A)は、一側部が第2層超電導線材2に接合されている。幅方向の最も他方側にある第1層超電導線材1(1D)は、他側部が第2層超電導線材2に接合されている。
酸化物超電導線材8では、酸化物超電導線材8の全幅w1は、隙間13を含めた第1層超電導線材1の全幅と等しい。
なお、酸化物超電導線材8では、第2層超電導線材2の幅の合計が、隙間23を含めた第2層超電導線材2の全幅より小さければ、隙間23を確保することができる。
なお、酸化物超電導線材8では、第1層超電導線材1の幅の合計が、隙間13を含めた第1層超電導線材1の全幅より小さければ、隙間13を確保することができる。
本発明に係る酸化物超電導線材の接続構造体の第1実施形態である接続構造体100について、図2を参照しつつ説明する。
図2は、接続構造体100の断面図であり、詳しくは、一対の酸化物超電導線材8,8を互いに接続した接合部を示す断面図である。
この構造では、第3の酸化物超電導線材8(8C)の一端部8cを含む領域は、一方の酸化物超電導線材8(8A)の一端部8aを含む領域に重ね合わされて接合されている。第3の酸化物超電導線材8(8C)の他端部8dを含む領域は、他方の酸化物超電導線材8(8B)の一端部8bを含む領域に重ね合わされて接合されている。
これによって、一対の酸化物超電導線材8(8A,8B)は、第3の酸化物超電導線材8(8C)を介して接続される。
一方の酸化物超電導線材8(8A)の第2層超電導線材2と、他方の酸化物超電導線材8(8B)の第2層超電導線材2とは、幅方向(X方向)の位置が同じであり、対面配置されている。そのため、一方の酸化物超電導線材8(8A)の隙間23と、他方の酸化物超電導線材8(8B)の隙間23とは、酸化物超電導線材8(8A,8B)の厚さ方向に対向する位置にある。
導電性層9は、隙間13,23等だけでなく、第1層超電導線材1の張出し部分16A,16Bの接合面15に面する空間17にも形成される。導電性層9は、導電性層7と一体化させることができる。
導電性層9が直接、接合面15,25に接する場合には、導電性層9と接合面15,25とは電気的に接続され、導通可能となる。導電性層9が導電性層7を介して間接的に接合面15,25に接する場合にも、導電性層9と接合面15,25とは電気的に接続され、導通可能となる。
接続構造体100を製造するには、まず、一対の酸化物超電導線材8,8を作製する。
酸化物超電導線材8を作製するには、第1層超電導線材1と複数の第2層超電導線材2とを、酸化物超電導層11,21を向い合せた状態とし、それらの間に、半田等の導電性材料を用いて導電性層7を形成する。これによって、第1層超電導線材1と第2層超電導線材2とを導電性層7を介して互いに接合させる。これによって、図1に示す酸化物超電導線材8を得る。
複数の超電導線材を接合した複合型の超電導線材は、互いに接続する際の接続抵抗が大きくなるという問題が起こりやすいが、酸化物超電導線材8では、複合型であるにもかかわらず、接続抵抗を抑制できる。
酸化物超電導線材8は、第1層超電導線材1の酸化物超電導層11の一部および第2層超電導線材2の酸化物超電導層12の一部が露出するため、表裏いずれの面においても、他の線材等との接続が可能となる。使用時の酸化物超電導線材8の向きに関する制限が少ないため、取扱い性の点で優れている。
第1実施形態の変形例である酸化物超電導線材18について、図3を参照しつつ説明する。以下、既出の構成については、同じ符号を付してその説明を省略する。
図3に示す酸化物超電導線材18は、複数の超電導線材が積層された構造、すなわち、第1〜第p層である超電導線材31〜36が順次積層された構造を有する(pは自然数)。
第1層超電導線材31と第2層超電導線材32とは、接合面(酸化物超電導層37側の表面)を向い合せて、導電性層7を介して互いに接合されている。
第1層超電導線材31と第2層超電導線材32とは、図1において、第1層超電導線材1の数が2であり、第2層超電導線材2の数が1である場合に相当する。
第1層超電導線材31A,31Bの間に確保された空間を隙間43という。第4層超電導線材34A,34B間の空間を隙間44という。第p層超電導線材36A,36B間の空間を隙間45という。
基材30、中間層、酸化物超電導層37、安定化層は、それぞれ第1層超電導線材1の基材10、中間層、酸化物超電導層11、安定化層と同様の構成を有するため、その説明を省略する。
第1層超電導線材31B、第4層超電導線材34B、・・・第p層超電導線材36Bの幅をdk(k=1,2,…n)とする。すなわち、第1層超電導線材31B、第4層超電導線材34B、・・・第p層超電導線材36Bの幅をそれぞれd1,d2,・・・dnとする。
nは、積層された2層(例えば第1層超電導線材31と第2層超電導線材32)からなる単位構造の数であり、自然数である。この単位構造の数は1でもよいし、2以上の任意の数でもよい。tは、前記単位構造の厚さであり、hは酸化物超電導線材18の全厚さである。
第1層超電導線材31、第4層超電導線材34、第p層超電導線材36の(隙間を含めた)全幅をw2とする。全幅w2は、酸化物超電導線材18の全幅である。全幅w2は、次の式(3)を満たすことが好ましい。
全幅w2とekとは、「w2>ek(k=1,2,…n。nは自然数)」が成立するのが好ましい。これによって、第1層超電導線材31、第4層超電導線材34、第p層超電導線材36の接合面(酸化物超電導層37側の表面)の一部を露出させることができる。
本発明に係る酸化物超電導線材の第2実施形態である酸化物超電導線材28について、図4を参照しつつ説明する。
図4に示す酸化物超電導線材28は、第1層超電導線材1および第2層超電導線材2の外周に、それぞれ外周安定化層41が設けられている点で、図1に示す酸化物超電導線材8と異なる。
外周安定化層41は、第1層超電導線材1の外面および第2層超電導線材2の外面のほぼ全周を覆って設けられている。
外周安定化層41は、例えばCuまたはCu合金(Cu−Zn合金、Cu−Ni合金等)からなる金属テープで構成することができる。外周安定化層41は、金属テープを、断面C字形をなすように第1層超電導線材1および第2層超電導線材2を包み込んで折り曲げ加工することで形成することができる。
なお、外周安定化層41は、めっきによって形成されためっき層であってもよい。
図5は、酸化物超電導線材28を用いて構成した接続構造体110を示す断面図である。接続構造体110は、酸化物超電導線材28,28(28A,28B)が、第2層超電導線材2,2を向い合せた状態で互いに接合されている。酸化物超電導線材28と酸化物超電導線材28との間には導電性層9(導電部)が形成される。
導電性層9は、外周安定化層41を介して第1層超電導線材1の酸化物超電導層11に接している。導電性層9は、隙間23、空間17において、外周安定化層41を介して酸化物超電導層21に接している。
さらに、外周安定化層41によって第1層超電導線材1および第2層超電導線材2を保護し、その破損を防ぐことができる。特に、幅方向の最も一方側および他方側にある第1層超電導線材1の外側縁1a,1b(図4参照)を保護し、その破損を防ぐことができる。また、外周安定化層41によって、第1層超電導線材1および第2層超電導線材2の内部に水分等が浸入するのを防ぐことができる。
第2実施形態の変形例である酸化物超電導線材38について、図6を参照しつつ説明する。
酸化物超電導線材38は、第1層超電導線材31,第2層超電導線材32,第3層超電導線材33,第4層超電導線材34,第p−1層超電導線材35,第p層超電導線材36に、それぞれ外周安定化層41が設けられたこと以外は、図3に示す酸化物超電導線材18と同様の構成である。
本発明に係る酸化物超電導線材の第3実施形態である酸化物超電導線材48について、図7を参照しつつ説明する。
図7に示す酸化物超電導線材48は、第1層超電導線材1および第2層超電導線材2の外周に、これらを一括して包囲する外周安定化層51が設けられている点で、図1に示す酸化物超電導線材8と異なる。酸化物超電導線材48は、図1に示す酸化物超電導線材8に、外周安定化層51を付加した構成である。
導電性層9は、隙間13,23および空間17において、第1層超電導線材1の酸化物超電導層11および第2層超電導線材2の酸化物超電導層21に接している。
外周安定化層51は、導電性層9に接している。
図8は、酸化物超電導線材48を用いて構成した接続構造体120を示す断面図である。接続構造体120は、酸化物超電導線材48,48(48A,48B)が、第2層超電導線材2,2を向い合せた状態で互いに接合されている。
さらに、外周安定化層51によって酸化物超電導線材48の外面の凹凸を少なくできるため、接続構造体120において、酸化物超電導線材48,48の間の接続抵抗を低減できる。
第3実施形態の変形例である酸化物超電導線材58について、図9を参照しつつ説明する。
酸化物超電導線材58は、第1層超電導線材31,第2層超電導線材32,第3層超電導線材33,第4層超電導線材34,第p−1層超電導線材35,第p層超電導線材36の外周に、これらを一括して包囲する外周安定化層51が設けられていること以外は、図3に示す酸化物超電導線材18と同様の構成である。
外周安定化層51内の空間には、半田等からなる導電性層9が形成されるのが好ましい。
本発明に係る酸化物超電導線材の第4実施形態である酸化物超電導線材68について、図10を参照しつつ説明する。図10(A)は、酸化物超電導線材68を模式的に示す斜視図である。図10(B)は、図10(A)のA1−A1断面を示す図である。図10(C)は、図10(A)のA2−A2断面を示す図である。
第1層超電導線材61は、基材10と酸化物超電導層11とを有する。第2層超電導線材62は、基材20と酸化物超電導層21とを有する。
貫通部63の平面視形状は、例えば、長さ方向が第2層超電導線材62の長さ方向に沿い、幅方向が第1層超電導線材61の幅方向に沿う矩形とすることができる。貫通部63の平面視形状は、特に限定されず、三角形等の多角形でもよいし、円形、楕円形等であってもよい。
酸化物超電導線材68では、第1層超電導線材61には貫通部63は形成されていない。
なお、酸化物超電導線材68では、第2層超電導線材62に貫通部63が形成されており、第1層超電導線材61には貫通部63が形成されていないが、貫通部63は、第1層超電導線材61および第2層超電導線材62の少なくとも一方に形成されていればよい。例えば、貫通部63は、第1層超電導線材61にのみ形成されていてもよいし、第1層超電導線材61と第2層超電導線材62の両方に形成されていてもよい。
本発明に係る酸化物超電導線材の第5実施形態である酸化物超電導線材78について、図11を参照しつつ説明する。
酸化物超電導線材78は、1つの第1層超電導線材71と、複数の第2層超電導線材2とを有する。
第1層超電導線材71は、基材70に、中間層(図示略)と、酸化物超電導層11と、安定化層(図示略)とが順に積層された構造を有する。
第1層超電導線材71と第2層超電導線材2とは、酸化物超電導層11,21側の表面である接合面15,25を向い合せて、導電性層7を介して互いに接合されている。
第2層超電導線材2は、平面視において第1層超電導線材71に重なる位置に形成されている。第1層超電導線材71と第2層超電導線材2とは、外側縁の平面視位置が互いに一致している。よって、第1層超電導線材71の幅は、隙間23を含めた第2層超電導線材2の全幅に等しい。
図12は、酸化物超電導線材78を用いて構成した接続構造体130を示す断面図である。接続構造体130は、酸化物超電導線材78,78が、第2層超電導線材2,2を向い合せた状態で互いに接合されている。酸化物超電導線材78と酸化物超電導線材78との間には導電性層9が形成される。導電性層9は、第2層超電導線材2の酸化物超電導層21および第1層超電導線材71の酸化物超電導層11に接している。
例えば、図1に示す酸化物超電導線材8では、最も側方に位置する2つの第1層超電導線材1,1が、第2層超電導線材2の外側縁2a,2bより外方に張り出しているが、第2層超電導線材2の外側縁より外方に張り出している第1層超電導線材1の数は1つでもよい。また、逆に、第2層超電導線材が第1層超電導線材の外側縁より外方に張り出していてもよい。
酸化物超電導線材は、図11に示す酸化物超電導線材78のように、張出し部分がない構成も可能である。なお、図11に示す酸化物超電導線材78において、第1層超電導線材71と第2層超電導線材2のうち一方または両方の一部が、他方の線材に対して外方に張り出していてもよい。
なお、酸化物超電導線材に用いられる超電導材料は、RE−123系の材料に限らず、Bi系その他の材料であってもよい。
Claims (8)
- 酸化物超電導線材であって、
1または複数の第1層超電導線材と、複数の第2層超電導線材とを有し、
前記第1層超電導線材および前記第2層超電導線材は、それぞれ、テープ状の基材と前記基材に積層された酸化物超電導層とを有し、
前記第1層超電導線材と前記第2層超電導線材とは、前記酸化物超電導層側の接合面を向い合せて互いに接合され、
前記複数の第2層超電導線材は、幅方向に間隔をおいて並列され、それらの隙間の少なくとも1つにおいて前記第1層超電導線材の前記接合面が露出し、
前記酸化物超電導線材の全幅をw1とし、前記第2層超電導線材の数をm(mは2以上の自然数)とし、前記第2層超電導線材の幅をそれぞれbk(k=1,2,…m)として、次に示す式(1)が成立する、酸化物超電導線材。
- 前記複数の第1層超電導線材は、幅方向に間隔をおいて並列され、それらの隙間の少なくとも1つにおいて前記第2層超電導線材の前記接合面が露出する、請求項1または2に記載の酸化物超電導線材。
- 前記複数の第1層超電導線材のうち少なくとも1つは、前記第2層超電導線材の外側縁より幅方向外方に張り出して形成されている、請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の酸化物超電導線材。
- 前記第1層超電導線材の外面および前記第2層超電導線材の外面には、それぞれ、前記外面を覆う外周安定化層が設けられている、請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の酸化物超電導線材。
- 前記第1層超電導線材および前記第2層超電導線材の外面を一括して覆う外周安定化層を有する、請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の酸化物超電導線材。
- 第1層超電導線材と、第2層超電導線材とを有し、
前記第1層超電導線材および前記第2層超電導線材は、それぞれ、テープ状の基材と前記基材に積層された酸化物超電導層とを有し、
前記第1層超電導線材と前記第2層超電導線材とは、前記酸化物超電導層側の接合面を向い合せて互いに接合され、
前記第1層超電導線材と前記第2層超電導線材の少なくとも一方の超電導線材は、厚さ方向に貫通して他方の超電導線材の前記接合面を露出させる貫通部を有し、
前記貫通部は、前記超電導線材の長手方向に不連続に形成されている、酸化物超電導線材。 - 複数の、請求項1〜7のうちいずれか1項に記載の酸化物超電導線材が、導電性材料を介して互いに接合され、
前記導電性材料は、前記隙間または前記貫通部に充てんされることにより、前記露出した接合面に、直接または間接的に導通可能に接している、酸化物超電導線材の接続構造体。
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