JP6186272B2 - 振動抑制装置 - Google Patents

振動抑制装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6186272B2
JP6186272B2 JP2013269007A JP2013269007A JP6186272B2 JP 6186272 B2 JP6186272 B2 JP 6186272B2 JP 2013269007 A JP2013269007 A JP 2013269007A JP 2013269007 A JP2013269007 A JP 2013269007A JP 6186272 B2 JP6186272 B2 JP 6186272B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nut
working fluid
mass
rotating
gear case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013269007A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015124810A (ja
Inventor
英範 木田
英範 木田
滋樹 中南
滋樹 中南
田中 久也
久也 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aseismic Devices Co Ltd
Original Assignee
Aseismic Devices Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aseismic Devices Co Ltd filed Critical Aseismic Devices Co Ltd
Priority to JP2013269007A priority Critical patent/JP6186272B2/ja
Publication of JP2015124810A publication Critical patent/JP2015124810A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6186272B2 publication Critical patent/JP6186272B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)

Description

本発明は、支持体に立設された構造物の振動を抑制するための振動抑制装置に関する。
従来、この種の振動抑制装置として、例えば本出願人がすでに出願し、特許された特許文献1に開示したものが知られている。この振動抑制装置は、回転マスを用いて振動を抑制するマスダンパを備えている。このマスダンパは、高層ビルなどの構造物と支持フレームとの間に設置され、構造物の振動に伴って発生する両者の間の相対変位を、回転マスの回転運動に変換することにより、構造物の振動を抑制するものである。具体的には、マスダンパは、一端部が構造物及び支持フレームの一方に連結されたねじ軸と、このねじ軸に多数のボールを介して螺合するナットと、ねじ軸の他端部を収容するとともにナットに回転自在に連結され、構造物及び支持フレームの他方に連結された内筒と、ナット及び内筒の外周を覆った状態に設けられ、ナットに回転滑り材を介して支持されるとともに内筒にベアリングを介して回転自在に支持された円筒状の回転マスとを有している。この回転マスと内筒の間には、シリコンオイルなどから成る粘性体が充填されている。
このように構成されたマスダンパでは、例えば地震時に、構造物と支持フレームの間に相対変位が発生すると、ねじ軸と内筒の相対的な直線運動が、ねじ軸に螺合するナット及び回転滑り材を介して、回転マスの回転運動に変換されることによって、回転マスが回転する。これにより、回転マスの回転慣性効果が得られ、回転マスの見かけの質量(等価質量)が実際の質量(実質量)に対して増幅されることにより、構造物の制振効果を得ることができる。また、回転マスと内筒の間に設けられた粘性体のせん断力によって、回転マスの回転速度に応じた粘性減衰効果を発揮させることにより、構造物の振動を速やかに収束させることができる。以上により、構造物の振動を適切に抑制することができる。なお、このマスダンパをモデル化すると、回転マスである回転慣性質量要素に、粘性体である粘性減衰要素が並列に接続された構成になる。
特許第5189213号公報
上記のようなマスダンパを、例えば基礎と、その上に積層ゴムなどのアイソレータを介して立設された構造物との間に、免震用として設置する場合、次のような問題がある。すなわち、マスダンパの両端部をそれぞれ、基礎及び構造物に直接連結する場合、基礎側及び構造物側の支持部材は通常、剛性が高く、このため、地震時には、高振動数を含む地動加速度がマスダンパに直接作用する。この場合、マスダンパには、回転マスによる回転慣性力、及び粘性体による粘性減衰力による過大なダンパ力が生じ、長周期系である構造物の絶対加速度応答が増大してしまう。すなわち、地動による高振動数領域の加速度成分が、大きな回転慣性質量を有するマスダンパを介して、基礎上の構造物に直接入力されるおそれがあり、それにより、適切な免震効果を得られないことがある。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、免震用として設置する場合でも、構造物の振動を適切に抑制することができる振動抑制装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、支持体に立設された構造物の振動を抑制するための振動抑制装置であって、回転マスを有し、支持体と構造物との間の相対変位を回転マスの回転運動に変換する慣性接続要素と、この慣性接続要素に直列に接続され、支持体及び構造物の一方に連結された粘性減衰要素と、を備えており、慣性接続要素は、一端部が支持体及び前記構造物の一方に連結されたねじ軸と、このねじ軸にボールを介して螺合し、ねじ軸の軸線方向への往復動を回転運動に変換するナットと、ねじ軸と同軸状に延び、一端部が支持体及び構造物の他方に連結されるとともに、他端部がナットに回転自在に連結され、ナットを介してねじ軸を支持するボールねじ支持体と、をさらに有し、回転マスは、ナット及びボールねじ支持体の外周を覆う筒状に形成されるとともに、ナット及びボールねじ支持体に対して回転自在に構成されており、粘性減衰要素は、ナットと回転マスの間に設けられた所定の作動流体を有していることを特徴とする。
この構成によれば、地震などにより、支持体と構造物との間の相対変位が発生すると、その相対変位による直線運動が、慣性接続要素の回転マスの回転運動に変換され、回転マスが回転する。この回転マスの回転慣性効果により、回転マスの等価質量が実質量に対して増幅されることによって、構造物の制振効果を効率よく得ることができる。また、粘性減衰要素が、回転マスを有する慣性接続要素に直列に接続された状態で、支持体及び構造物の一方に連結されているので、振動抑制装置が接続される支持体及び構造物の支持部材の剛性が比較的高い場合でも、慣性接続要素の回転慣性力による反力は、直列される粘性減衰要素による粘性減衰効果によって低減され、それにより、支持体や構造物への作用が抑制される。これにより、本発明の振動抑制装置を免震用として設置する場合でも、構造物の振動を適切に抑制することができる。
また、上記の構成によれば、支持体と構造物との間の相対変位が発生すると、それらにそれぞれ連結されたねじ軸及びボールねじ支持体が、それらの軸線方向に沿って直線運動し、この直線運動が、ナットを介して、回転マスの回転運動に変換される。また、ナットと回転マスの間に設けられた所定の作動流体を有する粘性減衰要素により、その作動流体を利用して、粘性減衰効果を発揮させ、それにより、慣性接続要素の回転慣性力による反力の低減を効果的に行うことができる。その結果、慣性接続要素の回転慣性力による反力の支持体や構造物への作用を適切に抑制することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の振動抑制装置において、粘性減衰要素は、ナットと回転マスの間に作動流体を充填した状態に画成する作動流体充填室と、この作動流体充填室を軸線方向に互いに隣接する第1室及び第2室に仕切るように設けられ、ナット及び回転マスの一方に螺合しかつ他方に軸線方向に移動自在に係合し、ナットと回転マスが相対的に回転することによって、軸線方向に移動する可動体と、この可動体に設けられ、粘性減衰要素において所定の減衰係数を得るように調整するための調整弁と、をさらに有していることを特徴とする。
この構成によれば、ナットと回転マスの間に画成された作動流体充填室内に作動流体が充填され、この作動流体充填室が、可動体によって、軸線方向に互いに隣接する第1室及び第2室に仕切られている。また、この可動体は、ナット及び回転マスの一方に螺合しかつ他方に軸線方向に移動自在に係合している。支持体と構造物との間の相対変位によってナットが回転する場合、可動体がナットと一体に回転しかつ軸線方向に移動しない状態では、回転マスがナットと一体に回転する。また、ナットが回転マスに対して相対的に回転すると、可動体は、ナット又は回転マスと一体に回転しながら、軸線方向に沿って移動する。またこの場合、可動体の調整弁によって調整された、粘性減衰要素における所定の減衰係数に基づき、第1室と第2室の間の作動流体の移動速度に応じた粘性減衰効果を発揮させることができ、それにより、慣性接続要素の回転慣性力による反力の低減を適切に行うことができる。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の振動抑制装置において、粘性減衰要素は、ナットの外周を覆った状態に設けられるとともに回転マスに連結され、内部に作動流体が充填されたギヤケースと、このギヤケース内においてナットの外周に設けられ、ギヤケースの内周面に摺接する駆動ギヤ部と、ギヤケース内において回転自在に設けられ、駆動ギヤ部に噛み合うとともにギヤケースの内周面に摺接する従動ギヤ部と、ギヤケースに設けられ、ナットの回転に伴う駆動ギヤ部及び従動ギヤ部の回転により、ギヤケースに対して作動流体を流出又は流入させるための第1出入口及び第2出入口と、これらの第1出入口と第2出入口をギヤケースの外部において接続し、作動流体が通流可能な作動流体通路と、この作動流体通路に設けられ、粘性減衰要素において所定の減衰係数を得るように調整するための調整弁と、をさらに有していることを特徴とする。
この構成によれば、ナットの外周を覆った状態に設けられたギヤケースが回転マスに連結され、そのギヤケース内に作動流体が充填されている。また、ギヤケース内には、ナットの外周に設けられた駆動ギヤ部、及びこの駆動ギヤ部に噛み合う従動ギヤ部が回転自在に設けられており、これらの駆動ギヤ部及び従動ギヤ部は、ギヤケースの内周面に摺接している。支持体と構造物との間の相対変位によってナットが回転する場合、そのナットとギヤケースが一体に回転している状態では、ギヤケースが連結された回転マスも、ナットと一体に回転する。また、ナットがギヤケースに対して相対的に回転すると、ナットの駆動ギヤ部及びこれに噛み合う従動ギヤ部が、作動流体を搬送するギヤポンプと同様に動作し、その作動流体を、第1出入口及び第2出入口の一方からギヤケースの外部、すなわち両出入口に接続された作動流体通路側に送り出す。またこの場合、作動流体通路の調整弁によって調整された、粘性減衰要素における所定の減衰係数に基づき、調整弁を通過する作動流体の移動速度に応じた粘性減衰効果を発揮させることができ、それにより、慣性接続要素の回転慣性力による反力の低減を適切に行うことができる。
請求項4に係る発明は、請求項1に記載の振動抑制装置において、粘性減衰要素は、ナットと回転マスの間に作動流体を充填した状態に画成する作動流体充填室と、この作動流体充填室内において、ナットの外周面に外側径方向に広がるように設けられ、ナットと一体に回転可能なナット側回転板と、作動流体充填室内において、回転マスの内周面に内側径方向に広がりかつナット側回転板と軸線方向に隙間を介して対向するように設けられ、回転マスと一体に回転可能な回転マス側回転板と、をさらに有していることを特徴とする。
この構成によれば、ナットと回転マスの間に画成された作動流体充填室内に作動流体が充填され、この作動流体充填室内において、ナットと一体に回転可能で、その外周面に外側径方向に広がるように設けられたナット側回転板と、回転マスと一体に回転可能で、その内周面に内側径方向に広がるように設けられた回転マス側回転板とが、軸線方向に隙間を介して対向している。上記の作動流体として、非常に粘度が高いものなどを用いる場合、支持体と構造物との間の相対変位によってナットが回転し、その回転速度が比較的遅いときには、ナット側回転板と回転マス側回転板がほぼ一体に回転する。つまり、この場合には、回転マスがナットとほぼ一体に回転する。また、例えば、作動流体として、種々の粘性減衰特性を有するものから適宜、採用することにより、その作動流体のせん断力抵抗による粘性減衰効果を発揮させながら、前述した請求項2及び3と同様に、慣性接続要素の回転慣性力による反力の低減を適切に行うことができる。
本発明の一実施形態による振動抑制装置を含む免震装置を、これを適用した構造物とともに概略的に示す図である。 (a)は第1実施形態のマスダンパの縦断面図、(b)は(a)のb−b線に沿う断面図である。 第1実施形態のマスダンパをモデル化して示す図である。 可動体の移動速度と、マスダンパの軸線方向に作用する荷重との関係を示す図である。 (a)は第1実施形態の変形例のマスダンパの縦断面図、(b)は(a)のb−b線に沿う断面図である。 (a)は第2実施形態のマスダンパの縦断面図、(b)は(a)のb−b線に沿う断面図である。 (a)は第3実施形態のマスダンパの縦断面図、(b)は(a)のb−b線に沿う断面図である。 (a)は、第1実施形態のマスダンパに、緩衝バネとしての支持部材を直列に接続したモデル、(b)は、回転マスを有する慣性接続要素と粘性減衰要素が並列に接続された従来のマスダンパに、緩衝バネとしての支持部材を直列に接続したモデルを示す図である。 (a)、(b)及び(c)はそれぞれ、図8の実施例と比較例のモデルについて、加振振動数に対し、ダンパ力に直接関係のあるバネ部応答変位倍率、等価ケルビンモデルに置換したときの等価減衰係数及び等価剛性を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による振動抑制装置としてのマスダンパを含む免震装置を、これを適用した構造物とともに概略的に示している。同図に示すように、この免震装置1は、地面に固定された基礎2(支持体)と、この基礎2上に立設された高層ビルなどの構造物3との間に設けられている。具体的には、免震装置1は、複数(図1では2つのみ図示)の積層ゴム4と、複数(図1では1つのみ図示)のマスダンパ5とで構成されている。
積層ゴム4は、基礎2上に固定されるとともに構造物3の底面に固定され、構造物3を下方から支持している。一方、マスダンパ5は、その両端部が、基礎2上に突設された支持部材2a、及び構造物3の下面に突設された支持部材3aにそれぞれ連結されている。
図2は、第1実施形態のマスダンパ5を示している。このマスダンパ5は、内筒11(ボールねじ支持体)、ボールねじ12、回転マス13及び制限・減衰機構14を備えている。内筒11は、鋼材から成り、一端部(図2(a)の左端部)が開口し、他端部(図2(a)の右端部)が閉じた円筒状に形成されている。また、この内筒11の他端部は、マスダンパ5の反力によっては回転しない程度の摩擦を有する自在継手15aを介して、第1フランジ15に回転自在にかつ移動不能に取り付けられている。
ボールねじ12は、ねじ軸12aと、このねじ軸12aに多数のボール12bを介して螺合するナット12cを有しており、内筒11と同軸状でかつ直列に配置されている。ねじ軸12aは、所定長さを有しており、その一端部が内筒11の開口に収容されている。また、このねじ軸12aの他端部は、マスダンパ5の反力によっては回転しない程度の摩擦を有する自在継手16aを介して、第2フランジ16に回転自在にかつ移動不能に取り付けられている。ナット12cは、内筒11側の端部がクロスローラベアリング17を介して内筒11に嵌合しており、それにより、内筒11に回転自在に支持されている。
回転マス13は、比重が比較的大きな材料(例えば鉄)から成り、肉厚の円筒状に形成されている。また、回転マス13は、内筒11及びボールねじ12の外側に同軸状に配置され、両者11、12を覆っている。回転マス13の第1フランジ15側の端部は、ラジアルベアリング18を介して、内筒11に嵌合しており、したがって、回転マス13は、内筒11に対し、回転自在になっている。
制限・減衰機構14は、マスダンパ5における回転運動への変換動作を制限するとともに、粘性減衰効果を発揮させるものである。この制限・減衰機構14は、ボールねじ12のナット12cと回転マス13との間に、所定の作動流体(例えばシリコンオイル)を充填した状態に画成する作動流体充填室21と、この作動流体充填室21をマスダンパ5の軸線方向(図2(a)の左右方向)に互いに隣接する第1室21a及び第2室21bに仕切るように設けられ、軸線方向に移動可能な可動体22と、この可動体22に設けられた複数(本実施形態ではそれぞれ2つ)の調整弁23及びリリーフ弁24とを有している。
作動流体充填室21は、ナット12cの軸線方向の両端部にそれぞれ位置する、シール機能を有する2つのベアリング25、25を備えている。これらのベアリング25、25によって、回転マス13がナット12cに回転自在に支持されるとともに、作動流体充填室21がシールされている。
可動体22は、ナット12cの外径とほぼ同じ内径、及び回転マス13の内径とほぼ同じ外径を有するドーナツ状に形成され、軸線方向に所定の厚さを有している。また、可動体22の内周部には、ナット12cの外周面に形成された雄ねじ部26に螺合する雌ねじ部(図示せず)が形成されている。さらに、図2(b)に示すように、可動体22の外周部には、外方に開放するコ字状の係合凹部22aが、所定角度(本実施形態では90度)ごとに複数(本実施形態では4つ)形成されており、これらの係合凹部22aが、回転マス13の内周面に形成された複数のガイド凸部13aにそれぞれ摺動自在に係合している。これらのガイド凸部13aは、作動流体充填室21内において、軸線方向に沿って延び、周方向に所定角度(本実施形態では90度)ごとに内方に突出している。したがって、これらのガイド凸部13aに係合凹部22aを介して摺動自在に係合する可動体22は、回転マス13に対し、一体に回転するとともに軸線方向に移動自在になっている。
また、可動体22には、複数(本実施形態ではそれぞれ2つずつ)の調整弁23及びリリーフ弁24が設けられている。調整弁23は、マスダンパ5において、所定の減衰係数を得られるように調整するためのものである。具体的には、調整弁23は、作動流体充填室21の第1室21aと第2室21bとを連通するとともに、可動体22の軸線方向の移動に伴い、その移動速度に応じた量の作動流体を、第1室21a及び第2室21bの一方から他方に移動させるように構成されている。一方、リリーフ弁24は、常時は閉鎖しており、可動体22の軸線方向の移動に伴い、作動流体充填室21の第1室21a及び第2室21bの一方の圧力が所定値に達したときに開弁し、それにより、第1室21a及び第2室21bの一方から他方への作動流体の移動を許容するように構成されている。
図3は、マスダンパ5をモデル化して示している。同図に示すように、マスダンパ5は、前記回転マス13を有する慣性接続要素10と、前記制限・減衰機構14を有する粘性減衰要素20とが、互いに直列に接続されたものと同等である。したがって、このマスダンパ5では、回転マス13の回転慣性効果及び制限・減衰機構14の粘性減衰効果によって、構造物3の振動が以下のようにして抑制される。
すなわち、マスダンパ5では、地震などにより、基礎2と構造物3との間の相対変位が発生すると、それらにそれぞれ連結された内筒11及びねじ軸12aが、それらの軸線方向に沿って直線運動し、その直線運動が、回転するナット12cを介して、回転マス13の回転運動に変換される。回転マス13が回転すると、その回転慣性効果により、回転マス13の等価質量が実質量に対して増幅されることによって、回転マスの実質量に対して非常に大きな回転マス13による反力(回転慣性力)が発生し、それにより、構造物3の振動が抑制される。
また、制限・減衰機構14における可動体22は、次のように動作する。すなわち、基礎2と構造物3との間の相対変位によって、マスダンパ5のナット12cが回転する場合、回転マス13がナット12cと一体に回転するときには、可動体22は、軸線方向に移動することなく、回転マス13及びナット12cと一体に回転する。
図4は、可動体22の移動速度Vと、マスダンパ5の軸線方向に作用する荷重Fとの関係を示しており、グラフの勾配C1、C2が可動体22における減衰係数を表している。ナット12cが、回転マス13に対して相対的に回転するときには、可動体22は、回転マス13と一体に回転しながら、相対回転量に応じて、軸線方向に移動する。この場合、可動体22の調整弁23による減衰係数C1に基づき、作動流体充填室21の第1室21aと第2室21bの間を、調整弁23を介して流れる作動流体の移動速度に応じた粘性減衰効果が発揮される。加えて、軸線方向への可動体22の移動により、第1室21a及び第2室21bの一方の圧力が上昇する。これに伴い、マスダンパ5において、回転マス13の回転慣性力及び作動流体による減衰力も次第に大きくなる。
そして、第1室21a及び第2室21bの一方の上昇した圧力が所定値に達したとき、すなわち、マスダンパ5の軸線方向に作用する荷重Fが所定の制限荷重F1に達したときに、リリーフ弁24が開弁する。これにより、第1室21a及び第2室21bの一方から他方に作動流体が流れ、作動流体充填室21の全体が、所定値よりも低い一定の圧力になる。その結果、可動体22における減数係数C1が、減衰係数C2に低下する。そして、回転マス13の回転慣性力及び作動流体による減衰力のそれ以上の増大が抑制され、マスダンパ5における軸力を適切に制限することができる。
また、この場合、回転マス13の回転慣性力による反力は、制限・減衰機構14による粘性減衰効果によって低減され、それにより、基礎2や構造物3への作用が抑制される。これにより、マスダンパ5を備えた免震装置1により、構造物3の振動を適切に抑制することができる。
図5は、上述した第1実施形態のマスダンパ5の変形例を示している。この変形例のマスダンパ5Aは、マスダンパ5に対し、制限・減衰機構14における可動体22とナット12c及び回転マス13との係合関係のみが異なっており、その他の構成部分については、マスダンパ5と同様である。したがって、以下の説明では、マスダンパ5と同じ構成部分については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略するものとする。
図5に示すように、このマスダンパ5Aの制限・減衰機構14は、作動流体充填室21と、この作動流体充填室21を第1室21a及び第2室21bに仕切るように設けられ、軸線方向に移動可能な可動体22Aと、この可動体22Aに設けられた複数の調整弁23及びリリーフ弁24とを有している。
可動体22Aは、前記可動体22と同様のサイズを有するドーナツ状に形成されている。また、可動体22Aの外周部には、回転マス13の内周面に形成された雌ねじ部13bに螺合する雄ねじ部(図示せず)が形成されている。さらに、図5(b)に示すように、可動体22Aの内周部には、内方に開放するコ字状の係合凹部22bが、所定角度(本実施形態では90度)ごとに複数(本実施形態では4つ)形成されており、これらの係合凹部22bが、ナット12cの外周面に形成された複数のガイド凸部12dにそれぞれ摺動自在に係合している。これらのガイド凸部12dは、作動流体充填室21内において、軸線方向に沿って延び、周方向に所定角度(本実施形態では90度)ごとに外方に突出している。したがって、これらのガイド凸部12dに係合凹部22bを介して摺動自在に係合する可動体22Aは、ナット12cに対し、一体に回転するとともに軸線方向に移動自在になっている。
このように構成されたマスダンパ5Aも、前述したマスダンパ5と同様の作用、効果、すなわち、マスダンパ5Aにおける軸力を適切に制限することができるとともに、回転マス13の回転慣性力による反力が基礎2や構造物3に作用するのを抑制しながら、構造物3の振動を適切に抑制することができる。
次に、図6を参照しながら、本発明の第2実施形態による振動抑制装置としてのマスダンパについて説明する。なお、このマスダンパ6は、前述した第1実施形態のマスダンパ5に対し、制限・減衰機構14の構成のみが異なっており、その他の構成部分については、マスダンパ5と同様である。したがって、以下の説明では、マスダンパ5と同じ構成部分については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略するものとする。
図6に示すように、このマスダンパ6は、前記マスダンパ5の制限・減衰機構14と同様の機能を有する制限・減衰機構31を備えている。この制限・減衰機構31は、ナット12cの外周を覆った状態に設けられるとともに、回転マス13の内周面に複数(図6(b)では2つ)の連結部32cを介して連結され、内部に所定の作動流体(例えばシリコンオイル)が充填されたギヤケース32と、このギヤケース32内においてナット12cの外周に設けられた駆動ギヤ部33と、ギヤケース32内において回転自在に設けられ、駆動ギヤ部33に噛み合う従動ギヤ部34と、ギヤケース32に対して作動流体を流出又は流入させるための第1出入口32aと第2出入口32bを、ギヤケース32の外部において接続し、作動流体が通流可能な作動流体通路35と、この作動流体通路35に設けられ、前記調整弁23及びリリーフ弁24と同様の機能(調整機能及びリリーフ機能)を有する調整・リリーフ弁36とを備えている。
ギヤケース32は、ナット12cの駆動ギヤ部33、及び従動ギヤ部34を覆う所定形状に形成され、これらの駆動ギヤ部33及び従動ギヤ部34がギヤケース32の内周面に摺接している。また、ギヤケース32の周壁には、両ギヤ部33及び34の噛み合い部分の両側に、前記第1出入口32a及び第2出入口32bが形成されている。したがって、これらのギヤケース32、駆動ギヤ部33及び従動ギヤ部34などにより、いわばギヤポンプと同様の機構が構成されている。また、作動流体通路35は、両端部がギヤケース32の第1出入口32a及び第2出入口32bにそれぞれ連結されており、途中に前記調整・リリーフ弁36が設けられている。そして、これらの作動流体通路35及び調整・リリーフ弁36は、ナット12と回転マス13の間のスペースにおいて、ギヤケース32と一体に回転可能になっている。
このように構成された制限・減衰機構31を備えたマスダンパ6では、第1実施形態のマスダンパ5と同様に、前記免震装置1に適用された場合、基礎2と構造物3との間の相対変位の発生によって、ナット12cが回転すると、そのナット12cとギヤケース32が一体に回転している状態では、ギヤケース32が連結された回転マス13も、ナット12cと一体に回転する。また、ナット12cがギヤケース32に対して相対的に回転すると、ナット12cの駆動ギヤ部33及び従動ギヤ部34が、ギヤケース32内の作動流体を搬送するギヤポンプと同様に動作し、その作動流体を、第1出入口32a及び第2出入口32bの一方からギヤケース32の外部、すなわち作動流体通路35側に送り出す。
この場合、調整・リリーフ弁36の調整機能による減衰係数に基づき、調整・リリーフ弁36を通過する作動流体の移動速度に応じた粘性減衰効果が発揮される。加えて、ギヤケース32から作動流体通路35への作動流体の流出量が次第に多くなることにより、調整・リリーフ弁36の両側、すなわち作動流体通路35の第1出入口32a側及び第2出入口32b側の一方の圧力が上昇する。これに伴い、マスダンパ6において、回転マス13の回転慣性力及び作動流体による減衰力も次第に大きくなる。
そして、作動流体通路35の第1出入口32a側及び第2出入口32b側の一方の圧力が所定値に達したとき、すなわち、マスダンパ6の軸線方向に作用する荷重が所定の制限荷重に達したときに、調整・リリーフ弁36のリリーフ機能(開弁)により、ギヤケース32内の作動流体が作動流体通路35を介して循環するように流れる。これにより、ギヤケース32内及び作動流体通路35内の圧力が、所定値よりも低い一定の圧力になり、減衰係数も低下する。そして、回転マス13の回転慣性力及び作動流体による減衰力のそれ以上の増大が抑制され、マスダンパ6における軸力を適切に制限することができる。
また、この場合、回転マス13の回転慣性力による反力は、制限・減衰機構31による粘性減衰効果によって低減され、それにより、基礎2や構造物3への作用が抑制される。これにより、第1実施形態のマスダンパ5と同様、構造物3の振動を適切に抑制することができる。
次に、図7を参照しながら、本発明の第3実施形態による振動抑制装置としてのマスダンパについて説明する。なお、このマスダンパ7は、前述した第1実施形態のマスダンパ5に対し、制限・減衰機構14の構成のみが異なっており、その他の構成部分については、マスダンパ5と同様である。したがって、以下の説明では、前述した第2実施形態と同様、マスダンパ5と同じ構成部分については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略するものとする。
図7に示すように、このマスダンパ7は、前記マスダンパ5の制限・減衰機構14と同様の機能を有する制限・減衰機構41を備えている。この制限・減衰機構41は、ナット12cと回転マス13との間に、所定の作動流体を充填した状態に画成する作動流体充填室42と、この作動流体充填室42内において、ナット12c及び回転マス13とそれぞれ一体に回転可能な複数のナット側回転板43及び回転マス側回転板44とを有している。ナット側回転板43は、ナット12cの外周面に外側径方向に広がるように設けられ、軸線方向に互いに間隔を隔てて配置されている。一方、回転マス側回転板44は、回転マス13の内周面に内側径方向に広がりかつナット側回転板43と軸線方向に隙間を介して対向するように設けられている。
また、この制限・減衰機構41の作動流体充填室42に充填される作動流体としては、マスダンパ7に要求される減衰特性に応じて、種々の流体を採用することが可能であり、例えば、非常に粘度が高いものを用いることも可能である。この場合には、前記免震装置1に適用されたときのマスダンパ7は、次のように動作する。
すなわち、基礎2と構造物3との間の相対変位の発生によって、ナット12cが回転すると、その回転速度が比較的遅いときには、ナット側回転板43と回転マス側回転板44がほぼ一体に回転する。つまり、この場合には、回転マス13がナット12cとほぼ一体に回転する。また、マスダンパ7の軸線方向に作用する荷重が所定の制限荷重に達することなどにより、ナット12cの回転速度が比較的高いときには、ナット12cが回転マス13に対して相対的に回転する。これにより、基礎2と構造物3の間の相対変位から回転マス13の回転運動への変換が制限されるので、このマスダンパ7によっても、前述したマスダンパ5及び6と同様に、マスダンパ7における軸力を適切に制限することができる。
また、この場合、回転マス13の回転慣性力による反力は、制限・減衰機構41の作動流体のせん断力抵抗による粘性減衰効果によって低減され、それにより、基礎2や構造物3への作用が抑制される。これにより、第1及び第2実施形態のマスダンパ5、6と同様、構造物3の振動を適切に抑制することができる。
ここで、図8及び図9を参照して、本発明の第1実施形態のマスダンパ5と、前述した従来のマスダンパとの振動解析の結果について簡単に説明する。図8(a)は、第1実施形態のマスダンパ5に、緩衝バネとしての支持部材を直列に接続したモデル(実施例)を示しており、一方、同図(b)は、回転マスを有する慣性接続要素と粘性減衰要素が並列に接続された従来のマスダンパに、緩衝バネとしての支持部材を直列に接続したモデル(従来例)を示している。
図9(a)、(b)及び(c)はそれぞれ、加振振動数ωに対し、ダンパ力Pに直接関係のあるバネ部応答変位倍率(|xk/x|)、等価ケルビンモデルに置換したときの等価減衰係数Ceq及び等価剛性Keqを示している。なお、入力諸元としては、等価質量md=100(ton)、バネ部の剛性kb=10000(kN/m)及び減衰係数Cd=500(kNs/m)とした。
図9に示す振動解析の結果より、次のことが分かる。すなわち、バネ部剛性kbと等価質量mdから算出される付加振動系固有振動数ω=√(kb/md)が免震建物の固有振動数よりも大きい場合、従来例では、付加振動系の卓越する高振動数の固有振動数成分(特に付加振動系固有振動数ω=√(kb/md)近傍)のダンパ力が、マスダンパを介して免震建物に直接伝達する。このため、免震建物の応答加速度が大きくなる。これに対し、実施例では、従来例より免震建物に直接伝達するダンパ力は小さく、免震建物の応答加速度が大きくなることはない。
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、実施形態では、本発明の振動抑制装置としてのマスダンパ5を、基礎2と構造物3の間に設置し、免震装置として用いているが、これに限らず、構造物3の層間などに設置し、制振装置として用いてもよい。また、各実施形態では、制限・減衰機構14、31及び41に用いられる作動流体として、シリコンオイルを例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各マスダンパに要求される特性などに応じて、他の種々の作動流体(例えばビンガム流体、ダイラタント流体)を使用してもよい。
また、例えば、地震動の大きさに応じて、マスダンパにおける粘性減衰性能が可変になるように構成してもよい。この場合には、地震動のレベルごとに設定される設計クライテリアを対象としてきめ細かく設計することが可能になる。具体的には、中小地震時の応答加速度を低減しつつ、巨大地震時の過大な免震層変位を抑制するように、マスダンパを設計することが可能になる。
また、実施形態で示したマスダンパ5、5A、6及び7の細部の構成などは、あくまで例示であり、本発明の趣旨の範囲内で適宜、変更することができる。
1 免震装置
2 基礎(支持体)
2a 基礎側の支持部材
3 構造物
3a 構造物側の支持部材
4 積層ゴム
5 第1実施形態のマスダンパ
5A 第1実施形態の変形例のマスダンパ
6 第2実施形態のマスダンパ
7 第3実施形態のマスダンパ
10 慣性接続要素
11 内筒(ボールねじ支持体)
12 ボールねじ
12a ねじ軸
12b ボール
12c ナット
13 回転マス
14 制限・減衰機構
20 粘性減衰要素
21 作動流体充填室
21a 第1室
21b 第2室
22 可動体
22A 変形例の可動体
23 調整弁
24 リリーフ弁
31 第2実施形態のマスダンパの制限・減衰機構
32 ギヤケース
32a 第1出入口
32b 第2出入口
33 駆動ギヤ部
34 従動ギヤ部
35 作動流体通路
36 調整・リリーフ弁
41 第3実施形態のマスダンパの制限・減衰機構
42 作動流体充填室
43 ナット側回転板
44 回転マス側回転板

Claims (4)

  1. 支持体に立設された構造物の振動を抑制するための振動抑制装置であって、
    回転マスを有し、前記支持体と前記構造物との間の相対変位を前記回転マスの回転運動に変換する慣性接続要素と、
    この慣性接続要素に直列に接続され、前記支持体及び前記構造物の一方に連結された粘性減衰要素と、
    を備えており、
    前記慣性接続要素は、
    一端部が前記支持体及び前記構造物の一方に連結されたねじ軸と、
    このねじ軸にボールを介して螺合し、当該ねじ軸の軸線方向への往復動を回転運動に変換するナットと、
    前記ねじ軸と同軸状に延び、一端部が前記支持体及び前記構造物の他方に連結されるとともに、他端部が前記ナットに回転自在に連結され、当該ナットを介して前記ねじ軸を支持するボールねじ支持体と、をさらに有し、
    前記回転マスは、前記ナット及び前記ボールねじ支持体の外周を覆う筒状に形成されるとともに、当該ナット及び当該ボールねじ支持体に対して回転自在に構成されており、
    前記粘性減衰要素は、前記ナットと前記回転マスの間に設けられた所定の作動流体を有していることを特徴とする振動抑制装置。
  2. 前記粘性減衰要素は、
    前記ナットと前記回転マスの間に前記作動流体を充填した状態に画成する作動流体充填室と、
    この作動流体充填室を前記軸線方向に互いに隣接する第1室及び第2室に仕切るように設けられ、前記ナット及び前記回転マスの一方に螺合しかつ他方に前記軸線方向に移動自在に係合し、前記ナットと前記回転マスが相対的に回転することによって、前記軸線方向に移動する可動体と、
    この可動体に設けられ、当該粘性減衰要素において所定の減衰係数を得るように調整するための調整弁と、
    をさらに有していることを特徴とする請求項1に記載の振動抑制装置。
  3. 前記粘性減衰要素は、
    前記ナットの外周を覆った状態に設けられるとともに前記回転マスに連結され、内部に前記作動流体が充填されたギヤケースと、
    このギヤケース内において前記ナットの外周に設けられ、当該ギヤケースの内周面に摺接する駆動ギヤ部と、
    前記ギヤケース内において回転自在に設けられ、前記駆動ギヤ部に噛み合うとともに前記ギヤケースの内周面に摺接する従動ギヤ部と、
    前記ギヤケースに設けられ、前記ナットの回転に伴う前記駆動ギヤ部及び前記従動ギヤ部の回転により、前記ギヤケースに対して前記作動流体を流出又は流入させるための第1出入口及び第2出入口と、
    これらの第1出入口と第2出入口を前記ギヤケースの外部において接続し、前記作動流体が通流可能な作動流体通路と、
    この作動流体通路に設けられ、当該粘性減衰要素において所定の減衰係数を得るように調整するための調整弁と、
    をさらに有していることを特徴とする請求項1に記載の振動抑制装置。
  4. 前記粘性減衰要素は、
    前記ナットと前記回転マスの間に前記作動流体を充填した状態に画成する作動流体充填室と、
    この作動流体充填室内において、前記ナットの外周面に外側径方向に広がるように設けられ、当該ナットと一体に回転可能なナット側回転板と、
    前記作動流体充填室内において、前記回転マスの内周面に内側径方向に広がりかつ前記ナット側回転板と前記軸線方向に隙間を介して対向するように設けられ、当該回転マスと一体に回転可能な回転マス側回転板と、
    をさらに有していることを特徴とする請求項1に記載の振動抑制装置。
JP2013269007A 2013-12-26 2013-12-26 振動抑制装置 Active JP6186272B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013269007A JP6186272B2 (ja) 2013-12-26 2013-12-26 振動抑制装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013269007A JP6186272B2 (ja) 2013-12-26 2013-12-26 振動抑制装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015124810A JP2015124810A (ja) 2015-07-06
JP6186272B2 true JP6186272B2 (ja) 2017-08-23

Family

ID=53535659

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013269007A Active JP6186272B2 (ja) 2013-12-26 2013-12-26 振動抑制装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6186272B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105002996B (zh) * 2015-07-10 2017-05-24 同济大学 一种串联黏滞质量阻尼装置
JP6692664B2 (ja) * 2016-03-24 2020-05-13 株式会社日建設計 構造物の振動抑制装置
JP6835492B2 (ja) * 2016-07-01 2021-02-24 清水建設株式会社 免震構造
JP7184454B2 (ja) * 2018-06-11 2022-12-06 株式会社免制震ディバイス 構造物の振動抑制装置
JP7312343B2 (ja) * 2019-05-10 2023-07-21 学校法人日本大学 制振装置の諸元の設定方法
JP7312342B2 (ja) * 2019-05-10 2023-07-21 学校法人日本大学 制振装置及び制振構造

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5096536B2 (ja) * 2010-08-10 2012-12-12 Thk株式会社 減衰装置
JP5452452B2 (ja) * 2010-11-29 2014-03-26 株式会社i2S2 ダンパー及び制震装置
US9494208B2 (en) * 2011-10-19 2016-11-15 Thk Co., Ltd. Damping device

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015124810A (ja) 2015-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6186272B2 (ja) 振動抑制装置
JP5337320B1 (ja) 振動抑制装置
JP5191579B1 (ja) 振動抑制装置
JP5161395B1 (ja) 振動抑制装置
WO2016129641A1 (ja) 回転慣性質量ダンパー
JPWO2007074709A1 (ja) 負の剛性装置及び該負の剛性装置を備えた免震構造物
JP6629079B2 (ja) マスダンパ
JP2018511751A (ja) エネルギー伝達装置および使用方法
JP6385121B2 (ja) 回転マスダンパー
JP6913648B2 (ja) マスダンパ
JP5238701B2 (ja) 制振構造物、及び制振構造物の設計方法
JP6151175B2 (ja) 振動抑制装置
KR102100808B1 (ko) 댐핑력 조절이 가능한 선형 점성 댐퍼
JP6785630B2 (ja) 免震構造
JP6297454B2 (ja) 免震用ダンパ
JP6824585B2 (ja) 構造物の振動抑制装置
JP6290059B2 (ja) 構造物の振動抑制装置
JP2018003441A (ja) 免震構造
CN207961392U (zh) 减振器和工程车辆
JP7312342B2 (ja) 制振装置及び制振構造
JP6893735B2 (ja) 回転慣性質量ダンパ
JP2017218857A (ja) 回転マスダンパの設置構造
JP6971895B2 (ja) 連結装置
JP6657688B2 (ja) 調圧弁及びオイルダンパー
JP6553457B2 (ja) 構造物の免震装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160729

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170509

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170529

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170725

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170731

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6186272

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250