JP6184575B1 - プログラム書き換え及び検証システム - Google Patents
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Abstract
Description
この特許文献1におけるプログラム書き換えシステムは、車両のネットワークに、外部とのインターフェイス機能を有し、書き換えを実施する第1の制御装置と、統括制御装置と、プログラムのデータを書き換える対象である第2の制御装置と、複数ある第3の制御装置が接続され、第1の制御装置及び統括制御装置によって、第2の制御装置の記録媒体のプログラムが書き換えられるようになっている。
統括制御装置は、ゲートウェイを介して第1の制御装置に接続され、所定のデータを記憶し得る記憶媒体と、全体を制御するCPU(Central Processing Unit)とを有している。
さらに、そのプログラム書き換え用のデータは、電圧や温度範囲等の書き換え実施条件が満たされた時に、第2の制御装置の記録媒体へ車両のネットワークを介して送信される。
この特許文献1に提示されたプログラムの書き換えシステムでは、1つの通信ノードである統括制御装置内に、プログラム書き換え用のデータ全てを記録する容量を持つ記録媒体が必要であり、そのためにコストが上昇するという問題があった。
特許文献2では、複数のモータ制御装置等の第2種ノードに書き換え用プログラムの一部分である分割プログラムを保存させるようにし、各第2種ノードは、自身が保存する分割プログラムをそれぞれバッテリ制御装置等の第1種ノードに送信する。そして、第1種ノードは、各第2種ノードから分割プログラムを受信する度に、第1種ノードの動作を決定するプログラム中のその分割プログラムに該当する部分を書き換えるように構成されたプログラム書き換えシステム及びプログラム書き換え方法が記載されている。
以下、実施の形態1について、図に基づいて説明する。
図1は、この発明の実施の形態1によるプログラム書き換え及び検証システムが適用される車両制御システムの構成を示すブロック図である。
図1において、プログラム書き換え及び検証システムは、車両制御システムに含まれる。各制御装置及びテスタは、図1に示す以外の構成物も備えているが、実施の形態1に直接関係しないものについては図示を省略している。
各制御装置及びテスタの構成については後述する。
図2(a)はバッテリ制御装置1の記録装置13の領域構成を示す図、図2(b)はEPS制御装置2aの記録装置23aの領域構成を示す図、図2(c)はモータ制御装置2bの記録装置23bの領域構成を示す図、図2(d)はテスタ3の記録装置33の領域構
成を示す図である。各記憶装置の構成については後述する。
バッテリ制御装置1は、バッテリ10に接続されて、これを制御し、同様にEPS制御装置2aは、EPS20aに、モータ制御装置2bは、駆動用モータ20bに接続され、それぞれを制御している。
なお、図1に示すテスタ3以外の制御装置は、常時、CANネットワーク6に接続されているが、テスタ3は、CANネットワーク6に常時接続されているものではなく、プログラムの書き換えや各ノードの故障診断時等、必要な時に随時接続される。
マイコン11は、バッテリ10の制御に関わる制御量や各種処理値を演算する。CANネットワーク用データ送受信手段であるデータ送受信手段12は、CANネットワーク6を介して接続された他の制御装置(EPS制御装置2a、モータ制御装置2b、テスタ3を含む)とデータを送受信する。記録装置13は、書き換え対象であるバッテリ制御プログラムを保存する第1の記録領域を有している。バッテリ制御プログラムは、バッテリ制御装置1の動作(制御内容)を決定し、演算を行うものである。
記録装置13は、バッテリ制御プログラムを部分的に書き換えるためのプログラム書き換えプログラムを保存するプログラム書き換えプログラム記録領域131と、バッテリ制御プログラムを保存する第1の記録領域であるバッテリ制御プログラム記録領域132と、バッテリ10の制御に関わるデータ等を保存するバッテリ制御プログラム用記録領域(データ用)133を有する。
状態検出手段15により書き換え可能であると検出された場合は、CANネットワーク6を介して、EPS制御装置2a及びモータ制御装置2bに通知し、通知を受けたEPS制御装置2a及びモータ制御装置2bは、自身が保存する分割プログラムを、CANネットワーク6を介してバッテリ制御装置1に送信する。
マイコン21aは、EPS20aの制御量や各種処理値を演算する。データ送受信手段22aは、CANネットワーク6を介して、接続された他の制御装置(バッテリ制御装置1、モータ制御装置2b、テスタ3を含む)とデータを送受信する。
記録装置23aは、バッテリ制御プログラムの書き換え用プログラムの一部分である分割バッテリ制御プログラム(以下、分割プログラムと略す)を保存する第2の記録領域を有している。
記録装置23aは、EPS20aの制御内容を決定するEPS制御プログラムを保存するEPS制御プログラム記録領域231aと、EPS20aの制御に関わるデータ等を保存するEPS制御プログラム用記録領域(データ用)232aと、分割プログラムを保存する第2の記録領域である分割バッテリ制御プログラム記録領域233aとを有する。
なお、分割バッテリ制御プログラム記録領域233aには、記録装置23aの空き領域等を割り当てることができる。
読み出し手段27aは、自ノードが保存する分割プログラムで書き換えたバッテリ制御装置1の該当部分をCANネットワーク6経由で読み出す。
マイコン21bは、駆動用モータ20bの制御量や各種処理値を演算する。データ送受信手段22bは、CANネットワーク6を介して、接続された他の制御装置(バッテリ制御装置1、EPS制御装置2a、テスタ3を含む)とデータを送受信する。
記録装置23bは、バッテリ制御プログラムの書き換え用プログラムを分割した一部分である分割プログラムを保存する第2の記録領域を有している。
記録装置23bは、駆動用モータ20bの制御内容を決定するモータ制御プログラムを保存するモータ制御プログラム記録領域231bと、駆動用モータ20bの制御に関わるデータ等が記録されるモータ制御プログラム用記録領域(データ用)232bと、分割プログラムを保存する第2の記録領域である分割バッテリ制御プログラム記録領域233bとを有する。
なお、分割バッテリ制御プログラム記録領域233bには、記録装置23bの空き領域等を割り当てることができる。
分割プログラム検証手段26bは、読み出し手段27bにより読み出されたバッテリ制御装置1の分割プログラムと、自ノードが分割バッテリ制御プログラム記録領域233bに保存している分割プログラムとを比較することで、分割プログラムが変更されていない
かどうかを検証する。
読み出し手段27bは、自身が保存する分割プログラムにより書き換えられたバッテリ制御装置1の該当部分をCANネットワーク6経由で読み出す。
検証必要性通知手段29(第1の検証必要性通知手段)は、動作状態監視手段28が異常を検出した時に、自ノードの検証要否判断手段25bとEPS制御装置2aの検証要否判断手段25aに、バッテリ制御装置1のプログラムの検証の必要性を通知する。
マイコン31は、テスタ3の動作に関わる各種処理を実施する。データ送受信手段32は、CANネットワーク6を介して、接続された他の制御装置(バッテリ制御装置1、EPS制御装置2a、モータ制御装置2bを含む)とデータを送受信する。
記録装置33は、図2(d)に示すように、バッテリ制御プログラムの書き換え用プログラムを保存する第3の記録領域であるバッテリ制御プログラム記録領域331を有する。
図7において、縦軸は各ノード、横軸は時間を示している。なお、図7では、テスタ3はすでにCANネットワーク6に接続されており、各ノード間の通信は、全てCANネットワーク6を介して行われる。また、EPS制御装置2a及びモータ制御装置2bは、それぞれ通常の処理を実施していないものとする。
図8において、縦軸は各ノード、横軸は時間を示している。なお、図8では、図7で示した書き換え処理を終了しており、テスタ3はすでにCANネットワーク6から切断されている。また、ここでは、t52以降にバッテリ制御プログラム(分割プログラムAが該当する部分)が意図せず書き換えられてしまい、通常と異なる制御がなされているものとする。この書き換えられた原因としては、外部の悪意あるものが書き換えたり、バッテリ制御プログラム記憶領域が破損したりすることが考えられるが、実施の形態1の効果に影響しないため言及しない。
実施の形態1に係わるプログラム書き換えシステムの各ノードにおける処理の流れについて、図3〜図5のフローチャートを用いて説明する。
まず、図3を用いて、第1種ノードであるバッテリ制御装置1におけるプログラム書き換えに関する処理の流れについて説明する。
バッテリ制御装置1では、バッテリ10の制御に関わる通常の処理と、バッテリ制御プログラムの書き換えに関する処理が実施される。プログラム書き換えに関する処理は、テスタ3から書き換え実施の通知(書き換え指示)があった場合に実施される。図3は、テスタ3からの書き換え実施の通知を受信した後の処理フローを示している。
ステップS307では、データ送受信手段12により分割プログラムを受信し、ステップS308へ進む。
ステップS308において、プログラム書き換え手段14は、プログラム書き換えプログラムを用い、受信した分割プログラムに該当するバッテリ制御プログラムの部分を書き換える。
EPS制御装置2a(またはモータ制御装置2b)では、EPS20a(または駆動用モータ20b)の制御に関わる通常の処理と、バッテリ制御装置1のプログラム書き換えに関する処理が実施される。プログラム書き換えに関する処理は、テスタ3から書き換え実施の通知があった場合に実施されるが、通常の処理が実施されている時には書き換えに関する処理は実施しない。
なお、EPS制御装置2aとモータ制御装置2bにおけるプログラム書き換えに関する処理は同じであるので、ここではEPS制御装置2aを例に挙げて説明する。
送信指示を受信した場合(YES)、ステップS404へ進み、送信可否判断手段24aは、分割プログラムを送信すると判断し、データ送受信手段22aにより、分割バッテリ制御プログラム記録領域233aに保存している分割プログラムをバッテリ制御装置1へ送信し、処理を終了する。
て説明する。
テスタ3では、関連ノードへのプログラム書き換え実施の通知と、書き換え用プログラムの送信処理を実施する。なお、図5は、各ノードに対し、バッテリ制御装置1のプログラム書き換え実施を通知した後の処理フローを示している。
続いて、ステップS412において、データ送受信手段32により、分割プログラムをそれぞれ各第2種ノードへ送信する。実施の形態1では、第2種ノードを2つ備えているため、書き換え用プログラムを2つに分割し、分割プログラムAと分割プログラムBを作成し、例えば分割プログラムAをEPS制御装置2aに、分割プログラムBをモータ制御装置2bに送信する。
なお、EPS制御装置2aとモータ制御装置2bにおけるプログラム書き換え後の検証に関する処理は同じであるため、ここではEPS制御装置2aを例に挙げて説明する。
続いて、ステップS422において、読み出し手段27aにより、自ノードが保存する分割プログラムで書き換えたバッテリ制御装置1の該当部分をCANネットワーク6経由で読み出す。
続いて、ステップS424において、検証の結果、異常が検出された場合には(YES)、処理を終了し、異常が検出されなかった場合には(NO)、ステップS425へ進む。
続いて、ステップS425において、読み出し手段27aがすべての分割プログラム部分を読み出したかどうかを判断する。すべてを読み出した場合には(YES)、処理を終了し、すべてを読み出せていない場合には(NO)、ステップS422へ進む。
まず、図7について説明する。図7では、テスタ3はすでにCANネットワーク6に接続され、各ノード間の通信は、全てCANネットワーク6を介して行われる。また、EP
S制御装置2a及びモータ制御装置2bは、それぞれ通常の処理を実施していないものとする。
続いて、t12において、バッテリ制御装置1は、EPS制御装置2a、モータ制御装置2b、及びテスタ3に対し、書き換え実施不可であることを通知する(処理12)。EPS制御装置2a、モータ制御装置2b、及びテスタ3は、それぞれバッテリ制御装置1が書き換え不可であることを受信する(処理20、処理30、処理41)。
次に、t16において、テスタ3は、まず、全ての分割プログラムを送信したか否かを確認する。ここでは、分割プログラムBが未送信のため、処理を継続し、分割プログラムBをモータ制御装置2bへ送信する(処理44)。
ここまでの処理が終了すると、テスタ3をCANネットワーク6から取り外すことが可能となる。
次に、状態検出手段15は、記録装置13のバッテリ制御プログラム記録領域132に保存されているバッテリ制御プログラムの全ての領域(部分)が書き換えられているか否かを判断する。ここでは、書き換えられていないと判断される。
分割プログラムAを受信したバッテリ制御装置1は、プログラム書き換え手段14により、バッテリ制御プログラムの分割プログラムAに該当する部分を書き換える(処理14)。
さらに、状態検出手段15は、バッテリ制御プログラム記録領域132に保存されたバッテリ制御プログラムが書き換え中であるか否かを判断する。ここでは、いずれの部分も書き換え中でないため、バッテリ制御装置1は、モータ制御装置2bへ分割プログラムの送信を指示し(処理15)、モータ制御装置2bのデータ送受信手段22bは、分割プログラムの送信指示を受信する(処理32)。
分割プログラムBを受信したバッテリ制御装置1は、プログラム書き換え手段14により、バッテリ制御プログラムの分割プログラムBに該当する部分を書き換える(処理16)。
その後、状態検出手段15は、全てのバッテリ制御プログラムの書き換えが終了しているか否かを判断する。ここでは、全て書き換えられているため、書き換えに関する処理を終了する。
また、ここでは、t52以降にバッテリ制御プログラム(分割プログラムAが該当する部分)が意図せず書き換えられてしまい、通常と異なる制御がなされているものとする。書き換えられた原因としては、外部の悪意あるものが書き換えたり、バッテリ制御プログラム記憶領域が破損したりすることが考えられるが、本実施の形態の効果に影響しないため言及しない。
そこで、検証必要性通知手段29は、自身の検証要否判断手段25bとEPS制御装置2aの検証要否判断手段25aに、バッテリ制御装置1のプログラムの検証実施の必要性
をCANネットワーク6経由で通知する(処理35)。そして、EPS制御装置2aの検証要否判断手段25aはこれを受け取る(処理24)。
ここでは、CANネットワーク6経由で読み出し指示を送信し、それを受けたバッテリ制御装置1が該当プログラムを送信する(処理11)。ただし、読み出し方はこれに限るものではない。
続いて、モータ制御装置2bの分割プログラム検証手段26bは、読み出したプログラムと、分割バッテリ制御プログラム記録領域233bに記録されている分割プログラムBとを比較する。ここでは違いがなく、異常がないとする(処理36)。
続いて、EPS制御装置2aの分割プログラム検証手段26aは、読み出したプログラムと、分割バッテリ制御プログラム記録領域233aに記録されている分割プログラムAとを比較する。ここでは違いがあり、異常があることが検出される(処理25)。
ここで、モータ制御装置2bは、バッテリ制御装置1の動作状態として制御内容を監視し、通常と異なる動作状態が検出されたときは、自身の検証要否判断手段25bとEPS制御装置2aの検証要否判断手段25aに、バッテリ制御装置1のプログラムの検証必要性を通知し、EPS制御装置2aとモータ制御装置2bは、それぞれ検証が必要と判断し、自ノードが書き換え時に記録した分割プログラムとバッテリ制御装置1のプログラムとを比較することで、バッテリ制御装置1の制御プログラムの検証を実施する。
S制御装置2aとモータ制御装置2bの2つ)に保存するため、第2種ノードに全ての書き換え用プログラムを保存できるほどの大きな記録容量を設ける必要がなく、一つのノードがコスト高になることを防ぐことができ、全体としてのコストが抑えられる。
以下、実施の形態2について、図に基づいて説明する。
図9は、この発明の実施の形態2によるプログラム書き換え及び検証システムが適用される車両制御システムの構成を示すブロック図である。
図9において、符号1、2a、2b、3、6、10〜15、20a〜27a、20b〜27b、31〜34は図1におけるものと同一のものである。図9では、CANネットワーク6に第3種ノードである車載充電器制御装置4が接続されている。車載充電器制御装置4は、車載充電器40を制御するとともに、CANネットワーク6を介して、第1種ノードであるバッテリ制御装置1と、及び第2種ノードであるEPS制御装置2a及びモータ制御装置2bと、通信可能になっている。車載充電器制御装置4の構成は後述する。
なお、図9において、各制御装置は、図9に示す以外の構成物も備えているが、実施の形態2に直接関係しないものについては図示を省略する。
図10において、記録装置43は、車載充電器40の制御内容を決定する車載充電器制御プログラムを保存する車載充電器制御プログラム記録領域431と、車載充電器40の制御に関わるデータ等を保存する車載充電器制御プログラム用記録領域(データ用)432とを有する。
マイコン41は、車載充電器40の動作に関わる各種処理を実施する。データ送受信手段42は、CANネットワーク6を介して、接続された他の制御装置(バッテリ制御装置1、EPS制御装置2a、モータ制御装置2b及びテスタ3を含む)とデータを送受信する。記録装置43は、自ノードの制御に関わるプログラム及びデータの記録領域であり、図10のように構成されている。
動作状態監視手段44(第2の動作状態監視手段)は、バッテリ制御装置1の動作状態として、通常と異なる制御を実施していないかどうかを監視する。
検証必要性通知手段45(第2の検証必要性通知手段)は、動作状態監視手段44により異常が検出された時に、EPS制御装置2aの検証要否判断手段25aとモータ制御装置2bの検証要否判断手段25bとに、バッテリ制御装置1のプログラムの検証の必要性を通知する。
図11において、縦軸は各ノード、横軸は時間を示している。なお、図11では、書き換え処理を終了しており(図7参照)、テスタ3はすでにCANネットワーク6から切断されている。
また、t62以降にバッテリ制御プログラム(分割プログラムAが該当する部分)が意図せず書き換えられてしまい、通常と異なる制御がなされているものとする。この書き換えられた原因としては、外部の悪意あるものが書き換えたり、バッテリ制御プログラム記憶領域が破損したりすることが考えられるが、本実施の形態2の効果に影響しないため言
及しない。
本実施の形態2のプログラム書き換えシステムの各ノードにおける処理の流れは、実施の形態1と同じであるため、その説明を省略する(図3〜図6参照)。
また、各ノードの時間軸に沿った処理の流れについては、書き換えでは、車載充電器制御装置4は処理に介入せず、実施の形態1と同じであるため、その説明を省略する(図7参照)。
t60において、バッテリ制御装置1は、バッテリ10の制御に関わる通常の処理を実施している(処理10)。続いて、t61において、車載充電器制御装置4は、動作状態監視手段44により、バッテリ制御装置1の動作状態として、通常と異なる制御を実施していないかどうかを監視する(処理41)。ここでは通常通りの制御がなされていると判断する。
そこで、検証必要性通知手段45は、EPS制御装置2aの検証要否判断手段25aとモータ制御装置2bの検証要否判断手段25bとに、バッテリ制御装置1のプログラムの検証実施の必要性をCANネットワーク6経由で通知する(処理42)。
EPS制御装置2aの検証要否判断手段25aは、これを受け取り(処理24)、また、モータ制御装置2bの検証要否判断手段25bもこれを受け取る(処理37)。
続いて、モータ制御装置2bの分割プログラム検証手段26bは、読み出したプログラムと、分割バッテリ制御プログラム記録領域233bに記録されている分割プログラムBとを比較する。ここでは違いがなく、異常がないとする(処理36)。
続いて、EPS制御装置2aの分割プログラム検証手段26aは、読み出したプログラムと、分割バッテリ制御プログラム記録領域233aに記録されている分割プログラムAとを比較する。ここでは違いがあり、異常があることが検出される(処理25)。
ログラムの書き換え用プログラムを分割して分割プログラムを作成し、EPS制御装置2aとモータ制御装置2bのそれぞれに送信する。
EPS制御装置2aとモータ制御装置2bは、それぞれ検証が必要と判断し、自身が書き換え時に記録した分割プログラムとバッテリ制御装置1のプログラムとを比較することで、バッテリ制御装置1の制御プログラムの検証を実施する。
さらに、検証の開始の判断を、書き換えに介入しない第3種ノードから実施することで、書き換えと書き換え後の検証をシステムとして負荷を分散することができる。
このようにすることで、制御装置の設置位置が遠い場合においても、ネットワークを通して異常を検出でき、効率のよい検証ができるという効果が得られる。
このようにすることで、車内の状況に限らず、固定されたタイミングで効率のよい検証ができるという効果が得られる。
段による動作状態の監視結果を用いたが、車両の動きを測定できる車両挙動測定手段(第1、第2の車両挙動測定手段)を設けて、あらかじめ定めておく所定の車両挙動を検出したときを、検証必要性の判断に用いてもよい。
このようにすることで、車両の実状況に応じた効率のよい検証ができるという効果が得られる。
第2種ノードの数を増やすことにより、各分割プログラムの容量を低減することができ、各第2種ノードに必要となる記録容量を抑えることができる。
2b モータ制御装置(第2種ノード)、3 テスタ、
4 車載充電器制御装置(第3種ノード)、6 CANネットワーク、10 バッテリ、11、21a、21b、31、41 マイコン、
12、22a、22b、32、42 データ送受信手段、
13、23a、23b、33、43 記録装置、14 プログラム書き換え手段、
15 状態検出手段、20a EPS、20b 駆動用モータ、
24a、24b 送信可否判断手段、25a、25b 検証要否判断手段、
26a、26b 分割プログラム検証手段、27a、27b 読み出し手段、
28、44 動作状態監視手段、29、45 検証必要性通知手段、
34 プログラム分割手段、40 車載充電器
Claims (9)
- 車両内のネットワークに接続された第1種ノード、
及び上記ネットワークにそれぞれ接続され、上記第1種ノードとの間及び互いの間で通信可能な複数の第2種ノードを備え、
上記第1種ノードは、
自ノードの動作を決定するプログラムを保存する第1の記録領域と、
この第1の記録領域に保存された上記プログラムを書き換え単位で書き換えるプログラム書き換え手段とを有し、
上記第2種ノードは、
上記プログラムを書き換えるための書き換え用プログラムの上記書き換え単位である分割プログラムを保存する第2の記録領域と、
上記第1種ノードへの上記分割プログラムの送信可否を判断する送信可否判断手段と、
上記第1種ノードの上記プログラムの上記プログラム書き換え手段によって書き換えられた部分の検証が必要かどうかを判断する検証要否判断手段と、
上記第1種ノードの上記プログラムの上記書き換えられた部分を読み出す読み出し手段と、
上記プログラムの上記書き換えられた部分と、上記第2の記録領域に保存された上記分割プログラムとを比較することにより、上記プログラムの上記書き換えられた部分が変更されていないかどうかを検証する分割プログラム検証手段とを有し、
上記送信可否判断手段により上記第1種ノードへの上記分割プログラムの送信が可能であると判断された場合に、上記第2の記録領域に保存された上記分割プログラムを上記ネットワークを介して上記第1種ノードに送信し、
上記第1種ノードは、
上記第2種ノードから上記分割プログラムを受信する度に、上記プログラム書き換え手段により、上記第1の記録領域に保存された上記プログラムのうちの当該分割プログラムに該当する部分を書き換え、
上記第2種ノードは、
上記第1種ノードの上記プログラム書き換え手段による上記書き換え後に、上記検証要否判断手段により、上記第1種ノードの上記プログラムの上記書き換えられた部分の検証が必要と判断された場合に、上記分割プログラム検証手段による検証を行なうことを特徴とするプログラム書き換え及び検証システム。 - 上記第2種ノードは、
上記第1種ノードの動作状態を監視する第1の動作状態監視手段と、
この第1の動作状態監視手段により、上記第1種ノードで通常の動作と異なる動作が検出された場合に、自ノード及び他の第2種ノードに上記プログラムの検証必要性を通知する第1の検証必要性通知手段とを有し、
上記第1の検証必要性通知手段から上記通知を受けた自ノード及び上記他の第2種ノードは、
上記検証要否判断手段により、上記第1種ノードの上記プログラムの上記書き換えられた部分の検証が必要と判断することを特徴とする請求項1に記載のプログラム書き換え及び検証システム。 - 上記第2種ノードは、
上記ネットワークに流れるデータを監視する第1の通信状態監視手段と、
この第1の通信状態監視手段により、上記ネットワークで、通常のデータと異なるデータの流れが検出された場合に、自ノード及び他の第2種ノードに上記プログラムの検証必要性を通知する第1の検証必要性通知手段とを有し、
上記第1の検証必要性通知手段から上記通知を受けた自ノード及び上記他の第2種ノー
ドは、
上記検証要否判断手段により、上記第1種ノードの上記プログラムの上記書き換えられた部分の検証が必要と判断することを特徴とする請求項1に記載のプログラム書き換え及び検証システム。 - 上記第2種ノードは、
上記車両の位置を測定する第1の車両位置測定手段と、
この第1の車両位置測定手段により車両が所定の位置に到着したことが検出された場合に、自ノード及び他の第2種ノードに上記プログラムの検証必要性を通知する第1の検証必要性通知手段とを有し、
上記第1の検証必要性通知手段から上記通知を受けた自ノード及び上記他の第2種ノードは、
上記検証要否判断手段により、上記第1種ノードの上記プログラムの上記書き換えられた部分の検証が必要と判断することを特徴とする請求項1に記載のプログラム書き換え及び検証システム。 - 上記第2種ノードは、
上記車両の挙動を測定する第1の車両挙動測定手段と、
上記第1の車両挙動測定手段により、車両の挙動が所定の範囲を超えたことが検出された場合に、自ノード及び他の第2種ノードに上記プログラムの検証必要性を通知する第1の検証必要性通知手段とを有し、
上記第1の検証必要性通知手段から上記通知を受けた自ノード及び上記他の第2種ノードは、
上記検証要否判断手段により、上記第1種ノードの上記プログラムの上記書き換えられた部分の検証が必要と判断することを特徴とする請求項1に記載のプログラム書き換え及び検証システム。 - 上記ネットワークに随時接続され、上記ネットワークを介して、上記第1種ノード及び複数の上記第2種ノードと通信可能な第3種ノードを備え、
上記第3種ノードは、
上記第1種ノードの動作状態を監視する第2の動作状態監視手段と、
この第2の動作状態監視手段により、上記第1種ノードで、通常の動作と異なる動作が検出された場合に、上記第2種ノードに上記プログラムの検証必要性を通知する第2の検証必要性通知手段とを有し、
上記第2の検証必要性通知手段から上記通知を受けた上記第2種ノードは、
上記検証要否判断手段により、上記第1種ノードの上記プログラムの上記書き換えられた部分の検証が必要と判断することを特徴とする請求項1に記載のプログラム書き換え及び検証システム。 - 上記ネットワークに随時接続され、上記ネットワークを介して、上記第1種ノード及び複数の上記第2種ノードと通信可能な第3種ノードを備え、
上記第3種ノードは、
上記ネットワークに流れるデータを監視する第2の通信状態監視手段と、
この上記第2の通信状態監視手段により、上記ネットワークで、通常のデータと異なるデータの流れが検出された場合に、上記第2種ノードに上記プログラムの検証必要性を通知する第2の検証必要性通知手段とを有し、
上記第2の検証必要性通知手段から上記通知を受けた上記第2種ノードは、
上記検証要否判断手段により、上記第1種ノードの上記プログラムの上記書き換えられた部分の検証が必要と判断することを特徴とする請求項1に記載のプログラム書き換え及び検証システム。 - 上記ネットワークに随時接続され、上記ネットワークを介して、上記第1種ノード及び複数の上記第2種ノードと通信可能な第3種ノードを備え、
上記第3種ノードは、
上記車両の位置を測定する第2の車両位置測定手段と、
この第2の車両位置測定手段により、車両が所定の位置に到着したことが検出された場合に、上記第2種ノードに上記プログラムの検証必要性を通知する第2の検証必要性通知手段とを有し、
上記第2の検証必要性通知手段から上記通知を受けた上記第2種ノードは、
上記検証要否判断手段により、上記第1種ノードの上記プログラムの上記書き換えられた部分の検証が必要と判断することを特徴とする請求項1に記載のプログラム書き換え及び検証システム。 - 上記ネットワークに随時接続され、上記ネットワークを介して、上記第1種ノード及び複数の上記第2種ノードと通信可能な第3種ノードを備え、
上記第3種ノードは、
車両の挙動を測定する第2の車両挙動測定手段と、
この第2の車両挙動測定手段により、車両の挙動が所定の範囲を超えたことが検出された場合に、上記第2種ノードに上記プログラムの検証必要性を通知する第2の検証必要性通知手段とを有し、
上記第2の検証必要性通知手段から上記通知を受けた上記第2種ノードは、
上記検証要否判断手段により、上記第1種ノードの上記プログラムの上記書き換えられた部分の検証が必要と判断することを特徴とする請求項1に記載のプログラム書き換え及び検証システム。
Priority Applications (1)
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