JP6183206B2 - 無線通信システム - Google Patents

無線通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP6183206B2
JP6183206B2 JP2013268781A JP2013268781A JP6183206B2 JP 6183206 B2 JP6183206 B2 JP 6183206B2 JP 2013268781 A JP2013268781 A JP 2013268781A JP 2013268781 A JP2013268781 A JP 2013268781A JP 6183206 B2 JP6183206 B2 JP 6183206B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
antennas
phase
specific space
open
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013268781A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015126341A (ja
Inventor
謙一郎 今井
謙一郎 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2013268781A priority Critical patent/JP6183206B2/ja
Publication of JP2015126341A publication Critical patent/JP2015126341A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6183206B2 publication Critical patent/JP6183206B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Details Of Aerials (AREA)
  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)

Description

本発明は、導電体で覆われた特定空間内で無線通信を行う技術に関する。
車両に搭載された電子機器間で無線通信を行う場合、金属製のボディに設けられた開口部から車外への電波の漏洩を抑制する必要がある。特に、ドアやリアゲート等が開放された場合に、大きな開口部が形成されるため、電波の漏洩が増大する。
これに対して、ループアンテナを送信用アンテナとして使用し、このループアンテナを、ドアの開放時にループが形成されなくなるよう、車体の内周に沿って周回させた配置する技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2003−264415号公報
しかし、上述の従来技術では、ドアの開放時には無線通信が途絶えることになるため、様々な機能が制約を受けてしまうという問題があった。
本発明は、こうした問題に鑑みてなされたものであり、導体で覆われた特定空間内で無線通信を行う無線通信システムにおいて、特定空間が開閉部材によって外部空間に開放された状態でも、無線通信を止めることなく外部空間への電波の漏洩を抑制する技術を提供することを目的とする。
本発明の無線通信システムは、アンテナ部と送信機とを備える。アンテナ部は、一つ以上のアンテナで構成され、少なくとも水平方向の周囲が導電体で覆われた特定空間に設置され、該特定空間を開閉する開閉部材によって外部空間に開放される特定空間の境界面を開放面として、前記水平方向かつ前記開放面に沿った方向に電波を放射する。通信装置はアンテナ部を用いて電波を送信する。そして、アンテナ部から放射される電波の周波数は、電波の放射方向に沿って特定空間内に定在波が形成される大きさに設定されている。
このような構成によれば、電波の放射方向に定在波を形成することによって、放射方向に対して直交する方向への電波の漏洩が抑制される。その結果、開閉部材によって特定空間が開放された状態にある場合でも、開閉部材によって形成される開放面は、放射方向に対して直交する方向に存在するため、無線通信を止めることなく外部空間への電波の漏洩を抑制することができる。
なお、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
また、本発明は、前述した無線通信システムの他、当該無線通信システムを構成要素とする各種構造体、特定空間内におけるアンテナの配置方法など、種々の形態で実現することができる。
第1実施形態の無線通信システムの全体構成および各部の配置を示す説明図であり、(a)が無線通信システムを適用した車両の平面図、(b)が側面図である。 無線通信システムを構成する通信装置の全体構成を示すブロック図である。 各放射モードにおける定在波の分布状態を例示する説明図であり、(a)が縦モード、(b)が横モード、(c)が縦横モードである。 通信装置の制御部が実行する制御の内容を示すフローチャートである。 励振モード設定処理の詳細を表すフローチャートである。 乗降用ドアおよびバックゲートが全て閉じている時の動作を示す説明図である。 バックゲートが開いている時の動作を示す説明図である。 乗降用ドアが開いている時の動作を示す説明図である。 定在波の波数とアンテナの配置およびアンテナに供給する送信信号の位相の関係を示す説明図である。 第1実施形態においてアンテナ部の構成を変形させた各変形例についての説明図である。 (a)は第2実施形態の無線通信システムにおけるアンテナ部の構成および配置を示す説明図、(b)はその変形例を示す説明図である。 第2実施形態においてアンテナ部の構成を変形させた各変形例についての説明図である。
以下に本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[第1実施形態]
<全体構成>
本実施形態の無線通信システムは、車両に搭載され、図1に示すように、無線通信によって各種指令を送信する通信装置1と、無線通信によって受信した指令に従って所定の機能を実現する電子機器3とを備える。車両は、左右両側に乗降用ドアを備えると共に、後部にトランクルームを開閉するリアゲートを備える。図中、点線で囲った部位は、水平面に沿った全ての方向が金属製のボディによって囲われている特定空間SPであり、トランクルームと車室のうちウインドウより下方に位置する部分とを含む。
電子機器3は、無線通信を行う機能と、割り当てられた所定の処理を実現する機能とを備えた周知のものであり、トランクルーム内に設置される。
通信装置1は、アンテナ部10と通信装置本体20とを備え、通信装置本体20は、ドライバシートの下方に設置される。また、アンテナ部10は、四つのアンテナ10F,10R,10D,10Pからなり、特定空間SP内において、アンテナ10Fは車両の前側端、アンテナ10Rは車両の後側端、アンテナ10Dは車両の右側(ドライバ席側)端、アンテナ10Pは車両の左側(助手席側)端に配置される。但し、アンテナ10F,10Rおよびアンテナ10R,10Lはそれぞれ互いに対向する位置に配置され、しかも、いずれのアンテナ10F,10R,10D,10Pも特定空間SPの境界となる金属製のボディに沿ってかつ特定空間SPの下端付近に配置される。
なお、電子機器3および通信装置本体20の配置は、これに限るものではなく、電子機器3は特定空間SP内であればどこに配置してもよく複数存在してもよい。また、通信装置本体20は特定空間SP内に限らず特定空間SP外に配置してもよい。アンテナ10F,10R,10D,10Pの配置は、金属製ボディに沿っていれば必ずしも特定空間SPの下端付近でなくてもよい。
アンテナ10Fは車両の後方を電波の放射方向とし、アンテナ10Rは車両の前方を電波の放射方向とする。つまりアンテナ10F,10Rは、乗降用ドアの開放時に形成される特定空間SPの開口面に沿った方向が電波の放射方向となるように設置されている。また、アンテナ10Dは車両の前進方向を見て右から左に向かう方向を電波の放射方向とし、アンテナ10Pは車両の前進方向を見て左から右に向かう方向を電波の放射方向とする。つまり、アンテナ10D,10Pは、リアゲートの開放時に形成される特定空間SPの開口面に沿った方向が電波の放射方向となるように設置されている。
<通信装置本体>
通信装置本体20は、図2に示すように、通信処理部21と、アンテナ選択部22と、位相切替部23と、制御部24とを備える。通信処理部21は、図示しない操作入力部からの指示入力や車両の状態や車両周囲の状態を表す各種センサからの入力信号に基づいて電子機器3への指令を生成し、その指令に基づいてアンテナ部10に供給する送信信号を生成する。
アンテナ選択部22は、各アンテナ10F,10P,10D,10Pへ個別に給電を行う給電線路中それぞれ設けられたスイッチ22F,22R,22D,22Pからなり、制御部24からの指示に従って、個別にオンオフを切替可能に構成されている。
位相切替部23は、アンテナ選択部22を構成する各スイッチと同様に、個別の給電線路中にそれぞれ設けられた位相切替器23F,23P,23D,23Rからなり、制御部24からの指示に従って、送信信号の位相を、個別に正相か逆相かに切替可能に構成されている。但し、各アンテナへの給電線路は、位相切替器23F,23P,23D,23Rが全て正相、または全て逆相に設定されている場合、各アンテナ10F,10P,10D,10Pから送出される電波の位相が全て同位相となるように配線されている。
制御部24は、ドアやトランクフード(またはリアゲート)の開閉状態(以下単に「ドア等の開閉状態」という)を個別に検出するために車両に設けられたドアセンサ群5からの検出結果に基づいて、後述する三つの励振モードのいずれかで電波が放射されるように、アンテナ選択部22および位相切替部23の設定を適宜切り替える励振モード切替処理を実行する。
<周波数の設定>
ここで、送信信号(ひいてはアンテナ部10から放射される電波)の周波数の設定について説明する。平面形状が矩形でありその全周が導体で囲まれた特定空間SP内に形成される定在波の固有共振周波数をflmとすると、この固有共振周波数flmは、(1)式で表される。但し、aは特定空間SPの車体前後方向の寸法、bは特定空間SPの車体左右方向の寸法、cは光速、lは車体前後方向に形成される定在波の波数、mは車体左右方向に形成される定在波の波数である。なお、波数l,m(いずれも整数)は励振モードを表す。
そして、P,Q,R,Sをいずれも2以上の整数として、縦モード(l,m)=(P,1)、横モード(l,m)=(1,Q)、縦横モード(l,m)=(R,S)という三つの励振モードで周波数ができるだけ近い値(適用される通信システムの周波数帯域内に含まれていることが望ましい)となるようなP,Q,R,Sを求める。
例えば、a=3.6m、b=1.6mとした場合、使用したい周波数が300MHz付近であるとすると、(l,m)=(7,1)の時にflm=306MHz、(l,m)=(2,3)の時にflm=293MHz、(l,m)=(1,3)の時にflm=284MHzとなる。図3は各励振モードにおける定在波の分布を模式的に示した説明図であり、(a)が縦モード(l,m)=(7,1)、(b)が横モード(l,m)=(1,3)、(c)が縦横モード(l,m)=(2,3)を示す。この場合、三つの共振周波数の中心付近の周波数(例えば295MHz)を、送信信号の周波数に設定すればよい。
図3では、定在波によって形成される磁界を楕円で表している。互いに隣接する定在波において、磁界の向き(回転方向)は逆方向となり、これに伴い電界の向きは上下逆方向となる(図9参照)。以下、図6〜図9において、図中の「正」「逆」は、これら磁界や電界の向きを表すものとする。
<励振モード切替処理>
ここで制御部24が実行する励振モード切替処理の内容を、図4に示すフローチャートに沿って説明する。本処理は、車両のACC電源がオンになると起動し、オフになると停止する。
本処理が起動すると、制御部24は、アンテナ選択部22および位相切替部23の設定を切り替えることで励振モードを縦横モードに設定する(S110)。
次に、制御部24は、ドアセンサ群5からの検出結果に基づき、ドア等の開閉状態に変化があるか否かを判断する(S120)。但し、初期状態では全てのドア等が全て閉じた状態にあるものとして、その状態からの変化を判断する。ドア等の開閉状態に変化がなければ(S120:NO)、S120に戻り、開閉状態が変化するまで待機する。
ドア等の開閉状態に変化がある場合(S120:YES)、制御部24は、ドアセンサ群5からの検出結果に基づいて、リアゲートが開放されているか否かを判断し(S130)、リアゲートが開放されていなければ(S120:NO)、乗降用ドアのいずれかが開放されているか否かを判断する(S150)。
リアゲートが開放されていると判断した場合(S130:YES)、制御部24は、アンテナ選択部22および位相切替部23の設定を切り替えることで励振モードを横モードに設定して(S140)、S120に戻る。また、乗降用ドアのいずれかが開放されていると判断した場合(S150:YES)、制御部24は、アンテナ選択部22および位相切替部23の設定を切り替えることで励振モードを縦モードに設定して(S160)、S120に戻る。リアゲートも乗降用ドアも閉じていると判断した場合(S150:NO)、S110に戻る。つまり、励振モードを縦横モードに設定する。
ここで、先のS110,S140,S160で実行する励振モードの設定時に行う処理の詳細を、図5に示すフローチャートに沿って説明する。
制御部24は、まずアンテナ選択部22を構成する各スイッチのオン/オフ状態を、設定する励振モードに応じて設定する(S210)。
具体的には、縦横モードの場合、全てのスイッチ22F,22R,22D,22Pをオンに設定し、横モードの場合、スイッチ22F,22Rをオフ、スイッチ22D,22Pをオンに設定し、縦モードの場合、スイッチ22F,22Rをオン、スイッチ22D,22Pをオフに設定する。
次に、制御部24は、位相切替部23を構成する各位相切替器を、励振モードから特定される波数に応じて設定する(S220)。
具体的には、図6〜図8に示すように、各励振モードで生じる定在波を正相,逆相で表した時に、電波を放射しているアンテナの最も近くに位置する定在波の位相に合わせて設定する。なお、図6〜図8は、図面を見やすくするために、縦横モード(m,l)=(3,3)、縦モード(m,l)=(4,1)、横モード(m,l)=(1,3)である場合について示したものである。
図6に示す縦横モードの場合、動作に関係のある全ての位相切替器23F,23R,23D,23Pを正相に設定し、図7に示す横モードの場合、動作に関係のある位相切替器23D,23Pをいずれも正相に設定し、図8に示す縦モードの場合、動作に関係のある位相切替器23Fを正相、位相切替器23Rを逆相に設定する。
つまり、位相切替器23F,23Rは、波数mが奇数であれば、いずれも正相またはいずれも逆相となるように設定し、波数mが偶数であれば、一方が正相、他方が逆相となるように設定する。位相切替器23D,23Pは、波数lが奇数であれば、いずれも正相またはいずれも逆相となるように設定し、波数lが偶数であれば、一方が正相、他方が逆相となるように設定する。縦横モードの場合は、上述の関係を満たし、かつ以下で説明する関係を満たすように設定する。すなわち、例えば図6中の左上の定在波を基点とた場合に、基点から左右方向にp番目(図ではp=2)に位置する定在波とアンテナ10F,10Rとが対向し、基点から前後方向にq番目(図ではq=2)に位置する定在波とアンテナ10D,10Pとが対向しているものとして、位相切替器23F,23Dは、(p+q−1)が奇数であれば互いに同相となり、(p+q−1)が偶数であれば互いに逆相となるように設定する。別の具体例として、図9に示すように、縦横モード(m,l)=(4,2)であり、定在波とアンテナの位置関係がp=1,q=2である場合、位相切替器23F,23Pを正相、位相切替器23R,23 そして、アンテナ部10の放射効率をよくするためには、各アンテナ10F,10R,10D,10Pを、各励振モードで形成される定在波のはらの部分(磁流がアンテナ面と平行となる位置)と対向する位置にできるだけ近づけて設置することが望ましい。
なお、制御部24が実行する制御は、ロジック回路等のハードウェアによって実現してもよいし、制御部24をマイクロコンピュータによって構成し、上記制御をマイクロコンピュータが実行する処理、すなわちソフトウェアによって実現してもよい。
<動作>
このように構成された無線通信システムでは、乗降用ドアおよびバックゲートが全て閉じた状態の時には、励振モードが縦横モードとなり、図6に示すように、縦方向および横方向のいずれにも定在波が形成される。
バックゲートが開いた状態の時には、励振モードが横モードとなり、図7に示すように、アンテナ10D,10Pによる定在波の形成方向(左右方向)に対して直交する方向への電波の放射が抑制される。その結果、バックゲートの開放時に形成される特定空間SPの開口面から外部への電波の漏洩が抑制されることになる。
乗降用ドアが開いた状態の時には、励振モードが縦モードとなり、図8に示すように、アンテナ10F,10Rによる定在波の形成方向(縦方向)に対して直交する方向への電波の放射が抑制される。その結果、乗降用ドアの開放時に形成される特定空間の開口面から外部への電波の漏洩が抑制されることになる。
<効果>
以上説明したように本実施形態では、乗降用ドアまたはバックゲートが開放された場合、その開放されたドア類によって形成される特定空間SPの開口面の位置に応じて、励振モードを縦モードまたは横モードに切り替えることによって、開口面からの電波の漏洩を抑制している。このため、乗降用ドアやバックゲートが開放された状態でも通信を継続することができる。
また、乗降用ドアやバックゲートがいずれも閉まっている場合、励振モードを縦横モードに切り替えることによって、特定空間SP内に車両前後左右方向へ分布する定在波が形成されるようにしているため、縦モードや横モードで動作する場合と比較して、車室内の電界強度をより均一にかつ高く保つことができる。
<変形例>
本実施形態では、車室内における車両の前側端,後側端,右側端,左側端のそれぞれに計4個のアンテナを設けているが、図10(a)に示すように、アンテナ10D,10Pのうちいずれか一方(図ではアンテナ10P)を省略したり、図10(b)に示すように、アンテナ10F,10Rのうちいずれか一方(図ではアンテナ10R)を省略したりしてもよい。更に、図10(c)に示すように、アンテナ10D,10Pのうちいずれか一方、かつアンテナ10F,10Rのうちいずれか一方(図ではアンテナ10P,10R)を省略してもよい。これらの場合、省略したアンテナに対応するスイッチ、位相切替器を省略することができ、装置構成を簡略化することができる。
[第2実施形態]
第1実施形態では、アンテナ部10を4個のアンテナで構成し、ドアの開閉に応じて励振モードを切り替えている。これに対して、本実施形態では、図11(a)に示すように、アンテナ部10をアンテナ10F,10Rだけで構成し、縦モードに相当する動作だけを行う。
本実施形態によれば、乗降用ドアの開放時に形成される特定空間SPの開口面からの電波の漏洩が抑制されるため、乗降用ドアが開いても通信を継続することができる。また、ドアの開閉状態に応じて励振モードを切り替える必要がないため、装置構成を簡略化することができる。
<変形例>
本実施形態において、図11(b)に示すように、アンテナ部10を構成するアンテナ10F,10Rのうちいずれか一方(図ではアンテナ10R)を省略してもよい。この場合、アンテナ間の位相調整が不要なため、装置構成をより簡略化することができる。
第2実施形態では、アンテナ部10をアンテナ10F,10Rだけで構成しているが、図12(a)に示すように、アンテナ部10をアンテナ10D,10Pだけで構成し、横モードに相当する動作だけを行うようにしてもよい。更に、図12(b)に示すように、アンテナ部10を構成するアンテナ10D,10Pのうちいずれか一方(図ではアンテナ10P)を省略してもよい。これらの場合、リアゲートの開放時に形成される特定空間SPの開口面からの電波の漏洩が抑制されるため、リアゲートが開いても通信を継続することができる。また、特に後者の場合、アンテナ間の位相調整が不要なため、装置構成をより簡略化することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
(1)上記実施形態では、無線通信システムを車両に搭載する場合について説明したが、これに限るものではなく、導電体で覆われかつ開閉部材によって外部空間に開放される可能性のある特定空間内で通信を行う必要のある各種移動体や建造物等に適用してもよい。
(2)本発明の各構成要素は概念的なものであり、上記実施形態に限定されない。例えば、一つの構成要素が有する機能を複数の構成要素に分散させたり、複数の構成要素が有する機能を一つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、同様の機能を有する公知の構成に置き換えてもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。
1…通信装置 3…電子機器 5…ドアセンサ群 10…アンテナ部 20…通信装置本体 21…通信処理部 22…アンテナ選択部 23…位相切替部 24…制御部 SP…特定空間

Claims (5)

  1. 少なくとも水平方向の周囲が導電体で覆われた特定空間(SP)に設置され、該特定空間を開閉する開閉部材によって外部空間に開放される前記特定空間の境界面を開放面として、前記水平方向かつ前記開放面に沿った方向に電波を放射する一つ以上のアンテナからなるアンテナ部10と、
    前記アンテナ部を用いて電波を送信する通信装置(20)と、
    を備え、前記アンテナ部から放射される電波の周波数が、前記電波の放射方向に沿って前記特定空間内に定在波が形成される大きさに設定されていることを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記開閉部材は、前記開放面の向きが互いに異なるように複数箇所に設けられ、
    前記アンテナ部は、前記開放面の向きの各々に対応づけられた複数のアンテナを備え、
    前記通信装置は、
    前記開閉部材の開閉状態を個別に監視する監視手段(24:S120,S130,S150)と、
    該監視手段によって開状態であると検出された開閉部材の開放面を対象面として、該対象面に対応づけられたアンテナが選択されるように、使用するアンテナを切り替える切替手段(22、24:S210)と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記アンテナ部は、同じ開放面に対応づけられた互いに対向する一対のアンテナを含み、
    前記通信装置は、前記一対のアンテナから放射された電波によって形成する定在波の波数によって、該一対のアンテナに供給する送信信号の位相が同位相または逆位相となるように調整する位相調整手段(23、S24:S220)を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の無線通信システム。
  4. 前記特定空間は、車両の車室空間であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  5. 前記開閉部材は、前記車両のドアおよびリアゲートのうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項4に記載の無線通信システム。
JP2013268781A 2013-12-26 2013-12-26 無線通信システム Expired - Fee Related JP6183206B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013268781A JP6183206B2 (ja) 2013-12-26 2013-12-26 無線通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013268781A JP6183206B2 (ja) 2013-12-26 2013-12-26 無線通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015126341A JP2015126341A (ja) 2015-07-06
JP6183206B2 true JP6183206B2 (ja) 2017-08-23

Family

ID=53536774

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013268781A Expired - Fee Related JP6183206B2 (ja) 2013-12-26 2013-12-26 無線通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6183206B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU4478400A (en) * 1999-04-21 2000-11-02 Terion, Inc. Under-vehicle loop antenna for the hf band
JP3669895B2 (ja) * 2000-05-08 2005-07-13 株式会社デンソー 受信装置
JP2004282113A (ja) * 2003-03-12 2004-10-07 Mitsubishi Electric Corp 自動車用アンテナ
JP4705331B2 (ja) * 2004-01-21 2011-06-22 株式会社東海理化電機製作所 通信機及びその通信機を備えた車両制御装置
JP2007060724A (ja) * 2006-11-27 2007-03-08 Yazaki Corp 車載用通信システム及び車載用アンテナの配置方法
JP5023960B2 (ja) * 2007-10-23 2012-09-12 パナソニック株式会社 車載アンテナ装置
JP2011147104A (ja) * 2009-12-18 2011-07-28 Tokai Rika Co Ltd 通信端末位置判定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015126341A (ja) 2015-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20150145646A1 (en) Keyless entry system
US8872620B2 (en) Wireless key system and key location determination method
JP2006266077A (ja) 自動車の始動及び乗車の認証を行う方法
JP6394182B2 (ja) 非接触給電装置
JP2011127368A (ja) 電子キーシステムの通信エリア形成装置
JP2022082562A (ja) 車両用位置判定システム、車両用通信システム
JP2020034444A (ja) 携帯機位置推定システム
JP4985106B2 (ja) 車載アンテナ装置及びアレーアンテナ
US11926285B2 (en) Remote communication system
KR101842433B1 (ko) 안테나 및 이를 포함하는 차량
JP6183206B2 (ja) 無線通信システム
CN105984469B (zh) 车辆及其控制方法
JP2009013697A (ja) スマートキーレスエントリシステム
JP4877191B2 (ja) 車載アンテナ装置及び車載アンテナシステム
JP2007132089A (ja) 車両用通信装置
US20190190156A1 (en) Antenna apparatus and vehicle
KR101264982B1 (ko) 차량용의 스마트 엔트리 시스템
JP2007039914A (ja) 車両用通信装置
JP2002117482A (ja) 狭域無線用インフラ側アンテナ装置
WO2020179866A1 (ja) 車両制御システム、携帯端末、及び車載装置
EP3305608B1 (en) Electronic key system
JP2013211665A (ja) 車両用アンテナ装置
JP2011140778A (ja) 車載無線通信装置、携帯通信機及び無線通信システム
WO2020105428A1 (ja) 車両用通信装置
JP2006118156A (ja) キーレスエントリーシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160822

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170406

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170509

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170613

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170627

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170710

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6183206

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees