JP6181682B2 - 光デバイス - Google Patents

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Description

本発明は光デバイスに関し、複数のモードの光を入出力させる場合に好適なものである。
一般に普及している光ファイバ通信システムに用いられる光ファイバは、1本のコアの外周がクラッドにより囲まれた構造をしており、このコア内を光信号が伝搬することで情報が伝送される。そして、近年、光ファイバ通信システムの普及に伴い、伝送される情報量が飛躍的に増大している。
こうした光ファイバ通信システムの伝送容量増大を実現するために、複数のコアの外周が1つのクラッドにより囲まれたマルチコアファイバを用いて、それぞれのコアを伝搬する光により、複数の信号を伝送させることが知られている。
マルチコアファイバに対する光の入出力を行う光デバイスとして、例えば下記特許文献1に開示されたものがある。この光デバイスは、キャピラリに形成される複数の空孔のそれぞれに単芯の光ファイバを一体化させると共に延伸することで作製されており、当該光ファイバが一方側から他方側に向かって縮径されている。また、それぞれの光ファイバは、コアが内側コアと内側コアを隙間なく包囲する外側コアとから成る二重の構造とされており、内側コアの屈折率が外側コアの屈折率よりも高くされ、クラッドの屈折率は外側コアよりも低い屈折率とされる。縮径されていない上記一方側では、内側コアをシングルモードの光が伝搬し易いように内側コアの直径及び内側コアと外側コアとの屈折率差が設定され、縮径された上記他方側では、光が外側コアまで広がって内側コアと外側コアとを合わせたコア全体をシングルモードの光が伝搬し易いように外側コアの外径及び外側コアとクラッドとの屈折率差が設定される。
この光デバイスにおいては、それぞれの光ファイバの一方側から他方側に伝搬するシングルモードの光は、一方側において内側コアを伝搬するが、縮径により内側コアが所定の直径よりも小さくなると、内側コアから外側コアへの光の染み出しが大きくなる。このため内側コアが所定の直径よりも小さくなってからは、光は外側コアまで広がって内側コアと外側コアとを合わせたコアを伝搬する。このためこの光デバイスでは、縮径によりコア間の距離が小さくされるにもかかわらず、それぞれのコアを伝搬する光のモードフィールド径(MFD:Mode Field Diameter)の縮径前後での変化が抑制される。
特表2013−522677号公報
上記特許文献1に記載の光デバイスは、シングルモードの光を伝搬することが前提とされている。従って、この光デバイスは、シングルモードの光が上記のように伝搬するように内側コアや外側コアの屈折率や径といった条件が設定される。
ところで、光通信では、LP01モード(基本モード)の光に情報を重畳させると共に、LP11モードの光に情報を重畳させて情報通信を行うフューモード通信が知られている。そこで、フューモードの通信においても、マルチコアファイバに対する光の入出力を行う光デバイスが求められている。このようなニーズに対して、内側コアの中心部の屈折率を内側コアの外周部の屈折率よりも低くする構成が考えられる。しかし、光デバイスの構成を複雑化することなく上記ニーズを達成したいという要請がある。
そこで本発明は、構成を複雑化することなくフューモード通信においてマルチコアファイバに対して光を入出力することができる光デバイスを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の光デバイスは、内側コア、及び、前記内側コアの屈折率よりも低い屈折率を有し前記内側コアの外周面を包囲する外側コアから成る複数のコアと、前記コアの外周面を包囲し前記外側コアの屈折率より低い屈折率とされるクラッドと、を備え、以下を特徴とする。
この光デバイスでは、前記コアの長手方向の一方側から他方側に向かって、それぞれの前記コアが縮径されると共に互いに隣り合う前記コアの間隔が小さくなるテーパ部が形成されている。
縮径された前記コアを光が伝搬する場合に、波長1.53μmでのLP02モード及びLP21モードの光の曲げ損失が半径140mmで1.0dB/m以上とされ、波長1.625μmのLP11モードの光の曲げ損失が半径30mmで0.5dB/100turns以下とされる。
縮径前の前記内側コアの半径をrとし、縮径前の前記外側コアの半径をrとし、縮径前の前記内側コアの断面積と前記内側コアの前記クラッドに対する比屈折率差との積からなる屈折率体積をVとし、縮径前の前記外側コアの断面積と前記外側コアの前記クラッドに対する比屈折率差との積からなる屈折率体積をVとする場合に
0.5377×r−7.7≦V/V≦0.5377×r−5.7
3≦r/r≦5
を満たす。
以上を特徴とする光デバイスでは、LP02モードの光、LP21モードの光の上記曲げ損失から、それぞれのコアがCバンド帯,Lバンド帯においてLP01モードの光及びLP11モードの光を伝搬する。このとき上記の二つの式を満たすことで、光デバイスがマルチコアファイバに接続される場合における光の接続損失を小さくできることが見出された。しかも、それぞれのコアは内側コアと外側コアとから成る2段コアであり、上記の従来の光デバイスと比べてコアの構成が複雑化しない。
こうして本発明の光デバイスによれば、構成を複雑化することなくフューモード通信においてマルチコアファイバに対して光を入出力することができる。
縮径前の前記外側コアの半径rが15μm以上とされても良い。縮径前の前記外側コアの半径rが20μm以上とするとさらに良い。
また、前記テーパ部の長さが4mm以上で、縮径後の前記コアの長さが2mm以上とされることが好ましい。
このような構成とされることで、互いに隣り合うコアのLP11モードの光のクロストークを−30dB以下とすることができる。
さらに、前記テーパ部の長さが6mm以上とされることが好ましい。
このような構成とされることで、互いに隣り合うコアのLP11モードの光のクロストークを−40dB以下とすることができる。
また、縮径後の前記内側コアの断面積と前記内側コアの前記クラッドに対する比屈折率差との積からなる屈折率体積をV’とし、縮径後の前記外側コアの断面積と前記外側コアの前記クラッドに対する比屈折率差との積からなる屈折率体積をV’とする。さらに、縮径された前記複数のコアのそれぞれと接続される複数のコアを有するマルチコアファイバにおいて、当該コアの断面積と当該コアの外周面を包囲するクラッドに対する当該コアの比屈折率差との積からなる屈折率体積をVとする。この場合に、
(V’+V’)/V≧1
を満たすことが好ましい。
さらに、LP01モードの光の前記マルチコアファイバとの接続損失がLP11モードの光の前記マルチコアファイバとの接続損失以上とされることが好ましい。
以上のように本発明によれば、構成を複雑化することなくフューモード通信においてマルチコアファイバに光を入出力することができる光デバイスが提供される。
第1実施形態における光デバイスを示す図である。 図1に示す光デバイスのキャピラリ含む位置における長手方向に垂直な断面の様子を示す図である。 中継ファイバのコアをLP01モードの光及びLP11モードの光が伝搬する様子を示す図である。 第2実施形態における光デバイスを示す図である。 図4の光デバイスの長手方向に垂直な断面の様子を示す図である。 実施例1における接続損失等を示す図である。 図6において○印となる光デバイスのコアを伝搬する光の波長が変化する場合におけるLP01モードの光の接続損失、LP11モードの光の接続損失を示す図である。 図6において△印となる光デバイスのコアを伝搬する光の波長が変化する場合におけるLP01モードの光の接続損失、LP11モードの光の接続損失を示す図である。 図6において□印となる光デバイスのコアを伝搬する光の波長が変化する場合におけるLP01モードの光の接続損失、LP11モードの光の接続損失を示す図である。 図6において□印となる光デバイスのテーパ部の長さを5mmとした場合に、コアを伝搬する光のLP01モードの光の実効断面積、及び、LP11モードの光の実効断面積の変化の様子を示す図である。 図6において□印となる光デバイスのテーパ部の長さを10mmとした場合に、コアを伝搬する光のLP01モードの光の実効断面積、及び、LP11モードの光の実効断面積の変化の様子を示す図である。 図6において□印となる光デバイスの小径部の長さを変化させる場合に、互いに隣り合うコアを伝搬するLP01モードの光のクロストークの大きさを示す図である。 図6において□印となる光デバイスの小径部の長さを変化させる場合に、互いに隣り合うコアを伝搬するLP11モードの光のクロストークの大きさを示す図である。 実施例2における接続損失等を示す図である。 図14において△印となる光デバイスのコアを伝搬する光の波長が変化する場合におけるLP01モードの光の接続損失、LP11モードの光の接続損失を示す図である。 実施例3における接続損失等を示す図である。 図16において○印となる光デバイスのコアを伝搬する光の波長が変化する場合におけるLP01モードの光の接続損失、LP11モードの光の接続損失を示す図である。 図16において△印となる光デバイスのコアを伝搬する光の波長が変化する場合におけるLP01モードの光の接続損失、LP11モードの光の接続損失を示す図である。 図16において□印となる光デバイスのコアを伝搬する光の波長が変化する場合におけるLP01モードの光の接続損失、LP11モードの光の接続損失を示す図である。 図6、図14、図16における○印、△印、□印のそれぞれについて、大径部での外側コアの半径と、内側コアの比屈折率差体積と外側コア12の比屈折率差体積との比の値との関係を示す図である。
以下、本発明に係る光デバイスの好適な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態における光デバイスを示す図である。図1に示すように、本実施形態の光デバイス1は、複数の中継ファイバ10と、キャピラリ20とを主な構成として備える。なお、本例では中継ファイバ10の数が7本とされる。
中継ファイバ10は、キャピラリ20の一方から他方までキャピラリ20内に挿入されており、中継ファイバ10とキャピラリ20とが隙間なく一体とされている。中継ファイバ10の一方側はキャピラリ20の一方側の端部から露出しており、中継ファイバ10の他方側の端部はキャピラリ20の他方側の端部と面一とされている。従って、キャピラリ20を他方側から見る場合に中継ファイバ10の他方側の端部が見える。
キャピラリ20は、断面の形状が円形とされ、長手方向に沿って大径部21とテーパ部22と小径部23とが形成されている。テーパ部22は、キャピラリ20の一方側から他方側にかけて縮径されている。このような形状は次の様に形成される。まず、挿入される中継ファイバ10の数と同様の貫通孔が形成され、太さが一定のキャピラリを準備して、中継ファイバ10がそれぞれの貫通孔に個別に挿入される。その後、加熱によりキャピラリと中継ファイバ10とが一体とされて、キャピラリと中継ファイバとの一体物が溶融延伸される。この延伸によりテーパ部22と小径部23とが形成される。従って、キャピラリ20のテーパ部22内では、上記一方側から他方側にかけて、それぞれの中継ファイバ10もキャピラリ20の縮径に伴い縮径すると共に、互いに隣り合う中継ファイバ10の間隔が小さくなる。また、小径部23内では、それぞれの中継ファイバ10も大径部における中継ファイバ10と比べて小径化しており、互いに隣り合う中継ファイバ10の間隔も大径部における中継ファイバ10と比べて小さくされている。
図2は、光デバイス1のキャピラリ20含む位置における長さ方向に垂直な断面の様子を示す図である。具体的に図2の(A)は当該断面における構造の様子を示し、図2(B)は当該断面におけるV−V線での屈折率分布の様子を示す。なお、本例の場合、キャピラリ20の外径と中継ファイバ10の外径との比は、キャピラリの長手方向に垂直な断面であれば、大径部21、テーパ部22、小径部23の何れであっても同じである。従って、キャピラリ20のどの位置における断面図かは特定する必要がない。
上記のように本実施形態の中継ファイバ10の数は7本とされ、1本の中継ファイバ10がキャピラリ20の中心に配置され、当該中心に配置された中継ファイバ10の周囲に6本の中継ファイバ10が配置される。この状態で、それぞれの中継ファイバ10の中心を結ぶ線が三角格子状とされ、それぞれの中継ファイバ10の中心間距離は等しくされる。
図1、図2(A)に示すように、それぞれの中継ファイバ10は、コア13とコア13の外周面を隙間なく包囲するクラッド15とを有する単芯の光ファイバであり、コア13は、内側コア11と外側コア12とから成る。また、上記のようにそれぞれの中継ファイバ10はテーパ部22において大径部21側から小径部23側に向かって縮径されている。このため、中継ファイバ10のコア13を構成する内側コア11、外側コア12及びクラッド15は、それぞれの径の比率が維持されたまま大径部21側から小径部23側に向かって縮径されている。なお、図2(A)に示すように、以後の説明において、縮径前である大径部21における内側コア11の半径をrとし外側コアの半径をrとし、縮径後である小径部23における内側コア11の半径をr’とし外側コアの半径をr’とする。
図2(B)に示すように、内側コア11の屈折率は、外側コア12の屈折率よりも高くされる。また、クラッド15の屈折率は、外側コア12の屈折率よりも低くされる。また、本実施形態では、キャピラリ20の屈折率は、クラッド15の屈折率と同等とされる。なお、図2(B)に示すように、以後の説明において、内側コア11のクラッド15に対する比屈折率差をΔとし、外側コアのクラッド15に対する比屈折率差をΔとする。
また、大径部21における内側コア11の断面積と内側コア11のクラッド15に対する比屈折率差Δとの積からなる屈折率体積をVとし、大径部21における外側コア12の断面積と外側コア12のクラッド15に対する比屈折率差Δとの積からなる屈折率体積をVとする場合に、それぞれのコア13は、下記式(1)を満たす。
0.5377×r−7.7≦V/V≦0.5377×r−5.7 ・・・(1)
ところで、一般的な光ファイバのクラッドの外径は125μmである、一方、マルチコアファイバ5のコア間距離は30μm以上50μm以下程度が一般的である。そこで、大径部21では中継ファイバ10の外径が一般的な光ファイバの外径と同等とされ、小径部23ではコア間距離が一般的なマルチコアファイバのコア間距離とされることが好ましい。また、縮径前におけるキャピラリ20の貫通孔間の壁厚は、強度を確保しながら小型化する観点から10μm以上25μm以下であることが好ましい。そうすると、縮径後である小径部23のキャピラリ20の外径を1とする場合に縮径前である大径部21のキャピラリ20の外径、すなわち大径部21と小径部23との延伸比は、(125+(10〜25))/(30〜50)=3〜5より、3以上5以下とされることが好ましい。この延伸比はコア13の延伸比とおおよそ同じになる。そこで、大径部21において光が伝搬する内側コア11と、小径部23において光が伝搬する外側コア12との径を揃えるため、下記式(2)を満たす。
3≦r/r≦5 ・・・(2)
なお、内側コア11の径と外側コア12の径との比は、光デバイス1の長手方向のどこであっても同じであるため上記式(2)は、下記式(3)とされても良い。
3≦r /r’≦5 ・・・(3)
このような光デバイス1のそれぞれのコア13には次のように光が伝搬する。図3は、それぞれの中継ファイバ10のコア13をLP01モードの光及びLP11モードの光が伝搬する様子を示す図である。具体的には図3(A)は大径部21側と小径部23側のコア13の様子を示し、図3(B)は、大径部21側と小径部23側におけるLP01モードの光とLP11モードの光の電界の様子を示している。
図3に示すように中継ファイバ10が縮径されていない大径部21においては、外側コア12が内側コア11に対するクラッドとして機能し、それぞれのモードの光は、内側コア11を伝搬する。このように光が伝搬するには、使用される光の波長帯域が1.530μmから1.625μm(Cバンド帯域及びLバンド帯域)である場合に、例えば、大径部21における内側コア11の半径rが6.47μmとされ、内側コア11のクラッド15に対する比屈折率差Δと外側コア12のクラッドに対する比屈折率差Δとの差Δ12が0.45%とされれば良い。
内側コア11を伝搬する光が大径部21側から小径部23側に進むと、テーパ部22において、コア13が縮径する。このため、内側コア11を伝搬するそれぞれのモードの光は、内側コア11から外側コア12への光の染み出しが大きくなる。従って、小径部23側においては、それぞれの光が外側コア12まで広がって、内側コア11と外側コア12とを合わせたコア13全体を伝搬する。ただし、LP01モードの光とLP11モードの光とがテーパ部22の同じ場所において外側コア12まで広がるわけではなく、少なくとも小径部23に達するまでにそれぞれのモードの光が外側コア12まで広がって、内側コア11と外側コア12とを合わせたコア13を伝搬するのである。
逆に小径部23から大径部21に向かって、光がコア13を伝搬する場合、小径部23においては、LP01モードの光及びLP11モードの光は、内側コア11と外側コア12とを合わせたコア13全体を伝搬する。テーパ部22では、小径部23側から大径部21側に向かって徐々にコア13の径が広がるため、テーパ部22において、それぞれのモードの光は内側コア11を伝搬するようになる。このため、大径部21では、外側コア12がクラッドとして機能して、それぞれのモードの光は内側コア11を伝搬する。このように光が伝搬するには、上記のように使用される光の波長帯域がCバンド帯域及びLバンド帯域である場合、例えば、小径部23における外側コア12の半径r2が6.637μmとされ、外側コア12のクラッド15に対する比屈折率差Δが0.445%とされれば良い。
また、小径部23におけるそれぞれの中継ファイバ10のコア13を光が伝搬する場合に、波長1.53μmの光におけるLP02モード及びLP21モードの光の曲げ損失が半径140mmで1.0dB/m以上とされる。さらに、小径部23におけるそれぞれの中継ファイバ10は、波長1.625μmのLP11モードの光の曲げ損失が半径30mmで0.5dB/100turns以下とされる。従って、それぞれの中継ファイバ10は、Cバンド帯域及びLバンド帯域において、実質的にLP01モード及びLP11モードの光を伝搬し、それ以上高次のモードの光の伝搬が抑制されたフューモード光ファイバとされる。
この光デバイス1は、図1に示すように、小径部23がマルチコアファイバ5に接続されて使用される。マルチコアファイバ5は、複数のコア53とそれぞれのコア53の外周面を隙間なく包囲するクラッド55とを備える。それぞれのコア53の屈折率はクラッド55の屈折率よりも高くされる。また、光デバイス1の中継ファイバ10の数とマルチコアファイバ5のコア53の数とは同じとされ、小径部23におけるそれぞれの中継ファイバ10のコア13の相対的位置はマルチコアファイバ5におけるそれぞれのコア53の相対的位置と同じとされる。そして、光デバイス1の小径部23におけるそれぞれのコア13とマルチコアファイバ5の一方側の端部におけるそれぞれのコア53とが対向した状態で、光デバイス1とマルチコアファイバ5とが接続されて使用される。従って、光デバイス1のそれぞれのコア13を大径部21側から小径部23側に向かって上記のように伝搬する光は、マルチコアファイバ5のそれぞれのコア53に入射して当該コア53を伝搬する。逆にマルチコアファイバ5のそれぞれのコア53を光デバイス1に向かって伝搬する光は、光デバイス1のそれぞれのコア13に入射して当該コア13を小径部23から大径部21に向かって上記のように伝搬する。つまり、光デバイス1は、マルチコアファイバ5に対する光の入出力デバイスとして用いられる。
このように光デバイス1がマルチコアファイバ5に接続され、マルチコアファイバ5のそれぞれのコア53に対して光が入出力する場合、本実施形態では、光デバイス1とマルチコアファイバ5との接続点において、LP01モードの光の接続損失がLP11モードの光の接続損失以上とされることが好ましい。
ここで、小径部23の内側コア11の断面積と内側コア11のクラッド15に対する比屈折率差Δとの積からなる屈折率体積をV’とし、小径部23の外側コア12の断面積と外側コア12のクラッド15に対する比屈折率差Δとの積からなる屈折率体積をV’とする。更に、マルチコアファイバ5において、それぞれのコア53の断面積とクラッド55に対するコア52の比屈折率差Δとの積からなる屈折率体積をVとする場合に、下記式(4)を満たすことが好ましい。
(V’+V’)/V≧1 ・・・(4)
この式(4)を満たすことで、光デバイス1とマルチコアファイバ5とを行き来する光の接続損失を小さくすることができる。
以上説明したように本実施形態の光デバイス1では、LP02モードの光、LP21モードの光の上記曲げ損失から、それぞれのコアが少なくともCバンド帯,Lバンド帯においてLP01モードの光及びLP11モードの光を伝搬する。このとき上記式(1)及び式(2)を満たすことで、光デバイス1がマルチコアファイバ5に接続される場合における光の接続損失を小さくできることが見出された。しかも、それぞれのコア13は内側コア11と外側コア12とから成る2段コアであり、コアの構成が複雑化しない。従って、本実施形態の光デバイス1によれば、構成を複雑化することなくフューモード通信においてマルチコアファイバ5に対して光を入出力することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、同一の参照符号を付して特に説明する場合を除き重複する説明は省略する。
図4は、本発明の第2実施形態に係る光デバイスを示す図であり、図5は、図4の光デバイス2の長手方向に垂直な断面の様子を示す図である。図4、図5に示すように本実施形態の光デバイス2は、コア13の外周面が第1実施形態のキャピラリ20と同様のガラス体でなるクラッド25で隙間なく包囲されており、コア13がクラッド25内にのみ位置している点において、第1実施形態の光デバイスと異なる。すなわち、本実施形態の光デバイス2は、第1実施形態の光デバイス1において、中継ファイバ10のキャピラリ20から露出している部分を除去して、それぞれのクラッド15を除去して、クラッド15が除去されることで生じる空間をキャピラリ20で埋めたものと同等である。
このような光デバイス2は、断面の構造が図5のようにされ、大径部21と同じ太さのマルチコアファイバを作成し、作成したマルチコアファイバを溶融延伸してテーパ部22及び小径部23を形成すれば良い。
なお、本実施形態の光デバイス2においても、上記式(1)及び式(2)を満たす。
このようなマルチコアファイバを用いた光デバイス2であっても、第1実施形態の光デバイス1と同様にしてフューモード通信においてマルチコアファイバ5に対して光を入出力することができる。
以上、本発明について、上記実施形態を例に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
例えば、第1実施形態における中継ファイバ10の数や第2実施形態におけるコア13の数は適宜変更可能である。
また第1実施形態において、クラッド15の屈折率とキャピラリ20の屈折率とが互いに等しくされたが、クラッド15の屈折率とキャピラリ20の屈折率とが互いに異なるようにされても良い。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。なお、以下の実施例及び比較例は有限要素法を用いた計算機シミュレーションによるものである。
(実施例1)
第1実施形態の光デバイス1をマルチコアファイバ5に接続したモデルでシミュレーションを行った。
本モデルでは、マルチコアファイバ5において、コア53の半径rを6.47μmとし、コア間距離を44.1μmとし、クラッド55に対するコア53の比屈折率差Δを0.45%とした。また、クラッド55の直径を176.3μmとした。この場合、マルチコアファイバ5のそれぞれのコア53を伝搬する波長1.55μmの光のモードフィールド径(MFD)は11.3μmであり、実効断面積Aeffは、110μmとなる。また、それぞれのコア53の断面積と比屈折率差Δとの積からなる屈折率体積をVは、59.179となる。
また、光デバイス1において、大径部21での内側コア11の半径rをコア53の半径と同じ6.47μmとし、大径部21でのコア間距離を176.4μmとした。また、内側コア11のクラッドに対する比屈折率差Δと外側コア12のクラッドに対する比屈折率差Δとの差Δ12をコア53のクラッド55に対する比屈折率差と同じ0.45%とした。更に、延伸比を4として、大径部21における外側コアの半径r及び外側コアのクラッドに対する比屈折率差Δを変化させた。
この光デバイス1のそれぞれのコア13とマルチコアファイバ5のそれぞれのコア53とを伝搬する波長1.55μmの光の接続損失を図6に示す。図6において、実線はLP01モードの光の接続損失を示し、破線はLP11モードの光の接続損失を示す。それぞれの線の近傍に記載されている数字が損失を示し単位はdBである。なお、シミュレーションは、中継ファイバ10側に光ファイバを接続するモデルで計算したが、当該光ファイバと中継ファイバ10との接続損失が0となるようにした。そのため、本実施例での接続損失の主要因は、光デバイス1とマルチコアファイバ5との接続損失となる。
また、図6の一点鎖線は、波長1.53μmでのLP02モードの光の曲げ損失が半径140mmで1.0dB/mとなる線である。この一点鎖線以下の領域であれば、波長が1.53μm以上の波長帯域(Cバンド、Lバンド)において、実質的にLP11モードよりも高次のモードの光の伝搬を抑制することができる。なお、本実施例の場合、波長1.530μmにおいてLP21モードの光は上記一点鎖線よりも上側に位置する。従って、LP21モードの光よりもLP02モードの光が励起するため、本実施例ではLP21モードの光を示す線を記載していない。
また、図6の二点鎖線は、波長1.625μmのLP11モードの光の曲げ損失が半径30mmで0.5dB/100turnsとなる線である。従って、この二点鎖線以上の領域であれば、Cバンド帯,Lバンド帯でのLP01モードの光、及び、LP11モードの光を低損失で伝搬することができる。
つまり、図6において、一点鎖線以下で二点鎖線以上の領域であれば、Cバンド帯,Lバンド帯において、LP01モードの光、及び、LP11モードの光を伝搬し、それ以上高次のモードの光の伝搬を抑制するフューモード通信が可能となる。図6に記載のこのような領域では、LP01モードの光の光デバイス1とマルチコアファイバ5との接続損失がLP11モードの光の光デバイス1とマルチコアファイバ5との接続損失以上となる結果となった。
図6において、○印、△印、□印は、このようなフューモード通信が可能な代表的な点を示す。○印は、大径部21における外側コア12の半径rが約26.547μm(小径部23における外側コア12の半径r’が約6.637μm)で、外側コア12のクラッドに対する比屈折率差Δが約0.445%の点を示す。また、△印は、大径部21における外側コア12の半径rが約28.069μm(小径部23における外側コア12の半径r’が約7.017μm)で、外側コア12のクラッドに対する比屈折率差Δが約0.409%の点を示す。また、□印は、大径部21における外側コア12の半径rが約29.592μm(小径部23における外側コア12の半径r’が約7.398μm)で、外側コア12のクラッドに対する比屈折率差Δが約0.373%の点を示す。なお、上記条件から小径部23における内側コア11の半径r’は、1.575となる。
ここで、小径部21の内側コア11の断面積と内側コア11のクラッド15に対する比屈折率差Δとの積からなる屈折率体積をV’とすると、屈折率体積V’は、○印において7.357μm%となり、△印において7.062μm%となり、□印において6.767μm%となる。また、縮径後の外側コア12の断面積と外側コア12の比屈折率差Δとの積からなる屈折率体積をV’とすると、屈折率体積V’は、○印において57.931μm%となり、△印において59.939μm%となり、□印において61.113μm%となる。従って、○印、△印、□印の何れにおいても、上記式(4)を満たす。
これらの点において、波長1.55μmの光が伝搬する場合に、大径部21でのLP01モードの光の実効断面積Aeff-LP01-21、及び、大径部21での波長LP11モードの光の実効断面積Aeff-LP11-21、及び、大径部21でのモードフィールド径MFD21、及び、小径部23でのLP01モードの光の実効断面積Aeff-LP01-23、及び、小径部23での波長LP11モードの光の実効断面積Aeff-LP11-23、及び、小径部23でのモードフィールド径MFD23を表1に示す。また、波長1.55μmの光がそれぞれのコアを伝搬する場合において、それぞれのコアの光デバイス1とマルチコアファイバ5との接続点でのLP01モードの光の接続損失CL01、LP11モードの光の接続損失CL11を表1に示す。なお、表1には、上記に加えて、延伸比TR、大径部21での内側コア11の半径r、大径部21での外側コア12の半径r、小径部23での内側コア11の半径r’、小径部23での外側コア12の半径r’、比屈折率差Δと比屈折率差Δとの差Δ12、比屈折率差Δ、屈折率体積をV’、屈折率体積V’が記載されている。
Figure 0006181682
図7は、○印となる光デバイス1のコアを伝搬する光の波長が変化する場合におけるLP01モードの光の接続損失CL01、LP11モードの光の接続損失CL11を示す図である。また、図8は、△印となる光デバイス1のコアを伝搬する光の波長が変化する場合におけるLP01モードの光の接続損失CL01、LP11モードの光の接続損失CL11を示す図である。また、図9は、□印となる光デバイス1のコアを伝搬する光の波長が変化する場合におけるLP01モードの光の接続損失CL01、LP11モードの光の接続損失CL11を示す図である。なお、図7〜図9において、実線は接続損失CL01を示し、破線は接続損失CL11を示す。
図7〜図9に示すように、○印、△印、□印で示す状態の光デバイスであれば、Cバンド帯,Lバンド帯の光通信において、接続損失を0.2dB以下に抑えられることが分かる。
図10は、□印となる光デバイス1のテーパ部22の長さLを5mmとした場合において、コア13を伝搬する光のLP01モードの光の実効断面積Aeff-LP01、及び、LP11モードの光の実効断面積Aeff-LP11変化の様子を示す図である。また、図11は、□印となる光デバイス1のテーパ部22の長さLを10mmとした場合において、コア13を伝搬する光のLP01モードの光の実効断面積Aeff-LP01、及び、LP01モードの光の実効断面積Aeff-LP11変化の様子を示す図である。なお、図10、図11において、実線がLP01モードの光の実効断面積Aeff-LP01を示し、破線がLP11モードの光の実効断面積Aeff-LP11を示す。また、図10、図11において、横軸はテーパ部22と大径部21との境界からの距離を示す。従って、横軸の0はテーパ部22と大径部21との境界であり、図10における横軸の5はテーパ部22と小径部23との境界であり、図11における横軸の10はテーパ部22と小径部23との境界である。
図10、図11より、テーパ部22の長さLが10mm以上であれば、コア13を伝搬する光がLP11モードより高次モードの光と結合することを抑制することができる。
図12は、□印となる光デバイス1の小径部23の長さLを変化させる場合において、互いに隣り合うコア13を伝搬するLP01モードの光のクロストークの大きさを示す図である。また、図13は、□印となる光デバイス1の小径部23の長さLを変化させる場合において、互いに隣り合うコア13を伝搬するLP11モードの光のクロストークの大きさを示す図である。なお、図12、図13では、テーパ部22の長さLtが、4.0mm,6.0mm,8.0mm,10.0mmの場合について上記クロストークを示している。
図12、図13に示すように、LP01モードの光のクロストークの大きさは−50dB以下となった。また、テーパ部22の長さLが4.0mm以上で、小径部23の長さLが2mm以上であれば、LP11モードの光のクロストークの大きさを−30dB以下にすることができ、さらに、テーパ部22の長さLが6.0mm以上であれば、当該クロストークの大きさを−40dB以下にすることができる結果となった。
(実施例2)
マルチコアファイバ5において、コア53の半径rを6.63μmとし、クラッド55に対するコア53の比屈折率差Δを0.45%とし、コア間距離を45.5μmとし、クラッド55の直径を181.8μmとした。この場合、マルチコアファイバ5のそれぞれのコア53を伝搬する波長1.55μmの光のモードフィールド径(MFD)は11.5μmであり、実効断面積Aeffは113.8μmとなる。また、それぞれのコア53の断面積と比屈折率差Δとの積からなる屈折率体積をVは、62.143となる。
また、光デバイス1において、大径部21での内側コア11の半径rを6.30μmとし、大径部21でのコア間距離を144.2μmとした。また、内側コア11のクラッドに対する比屈折率差Δと外側コア12のクラッドに対する比屈折率差Δとの差Δ12が0.50%とした。更に、延伸比を3.17として、大径部21における外側コアの半径r及び外側コアのクラッドに対する比屈折率差Δを変化させた。
この光デバイス1のそれぞれのコア13とマルチコアファイバ5のそれぞれのコア53とを伝搬する波長1.55μmの光の接続損失を図6と同様にして図14に示す。なお、図14において、点線は、波長1.53μmでのLP21モードの光の曲げ損失が半径140mmで1.0dB/mとなる線である。
実施例1と同様に本実施例においても、一点鎖線以下で二点鎖線以上の領域であれば、Cバンド帯,Lバンド帯において、LP01モードの光、及び、LP11モードの光を伝搬し、それ以上高次のモードの光の伝搬を抑制するフューモード通信が可能となる。本実施例においても実施例1と同様にLP01モードの光の光デバイス1とマルチコアファイバ5との接続損失がLP11モードの光の光デバイス1とマルチコアファイバ5との接続損失以上となる結果となった。
図14において、△印は、このようなフューモード通信が可能な代表的な点を示し、大径部21における外側コア12の半径rが約21.4354μm(小径部23における外側コア12の半径r’が約6.762μm)で、外側コア12のクラッドに対する比屈折率差Δが約0.399%の点を示す。なお、上記条件から小径部23における内側コア11の半径r’は、1.987となる。
ここで、実施例1と同様に屈折率体積をV’を求めると、屈折率体積をV’は△印において11.153となる。また、実施例1と同様に屈折率体積V’を求めると、屈折率体積をV’は△印において52.337となる。図14の△印おいて、上記式(4)を満たす。△点について、上記表1と同様の内容を表2に示す。
Figure 0006181682
図15は、△印となる光デバイス1のコアを伝搬する光の波長が変化する場合におけるLP01モードの光の接続損失CL01、LP11モードの光の接続損失CL11を図7〜図9と同様にして示す図である。図15に示すように、△印で示す状態の光デバイスであれば、Cバンド帯,Lバンド帯の光通信において、接続損失を0.45dB以下に抑えられることが分かる。
(実施例3)
光デバイス1において、延伸比を4.01としたこと以外は、実施例2と同様の構成とした。
この光デバイス1のそれぞれのコア13とマルチコアファイバ5のそれぞれのコア53とを伝搬する波長1.55μmの光の接続損失を図6と同様にして図16に示す。図16における点線は図14における点線と同じ意味である。
実施例1、2と同様に本実施例においても、一点鎖線以下で二点鎖線以上の領域であれば、Cバンド帯,Lバンド帯において、LP01モードの光、及び、LP11モードの光を伝搬し、それ以上高次のモードの光の伝搬を抑制するフューモード通信が可能となる。本実施例においても実施例1と同様にLP01モードの光の光デバイス1とマルチコアファイバ5との接続損失がLP11モードの光の光デバイス1とマルチコアファイバ5との接続損失以上となる結果となった。
図16において、○印、△印、□印は、このようなフューモード通信が可能な代表的な点を示す。○印は、大径部21における外側コア12の半径rが約26.921μm(小径部23における外側コア12の半径r’が約6.730μm)で、外側コア12のクラッドに対する比屈折率差Δが約0.436%の点を示す。また、△印は、大径部21における外側コア12の半径rが約27.938μm(小径部23における外側コア12の半径r’が約6.967μm)で、外側コア12のクラッドに対する比屈折率差Δが約0.409%の点を示す。また、□印は、大径部21における外側コア12の半径rが約28.888μm(小径部23における外側コア12の半径r’が約7.204μm)で、外側コア12のクラッドに対する比屈折率差Δが約0.383%の点を示す。なお、上記条件から小径部23における内側コア11の半径r’は、1.571となる。
ここで、実施例1と同様に屈折率体積をV’を求めると、屈折率体積V’は○印において7.261となり、△印において7.047となり、□印において6.850となる。また、実施例1と同様に屈折率体積をV’を求めると、屈折率体積V’は○印において58.412となり、△印において59.160となり、□印において59.542となる。従って、○印、△印、□印の何れにおいても、上記式(4)を満たす。これらの点において、上記表1と同様の内容を表3に示す。
Figure 0006181682
図17は、○印となる光デバイス1のコアを伝搬する光の波長が変化する場合におけるLP01モードの光の接続損失CL01、LP11モードの光の接続損失CL11を示す図である。また、図18は、△印となる光デバイス1のコアを伝搬する光の波長が変化する場合におけるLP01モードの光の接続損失CL01、LP11モードの光の接続損失CL11を示す図である。また、図19は、□印となる光デバイス1のコアを伝搬する光の波長が変化する場合におけるLP01モードの光の接続損失CL01、LP11モードの光の接続損失CL11を示す図である。なお、図17〜図19は、図7〜図9と同様の方法で示されている。
図17〜図19に示すように、○印、△印、□印で示す状態の光デバイスであれば、Cバンド帯,Lバンド帯の光通信において、接続損失を0.25dB以下に抑えられることが分かる。
次に図6、図14、図16における○印、△印、□印で示す光デバイス1について、内側コア11の比屈折率差体積Vと外側コア12の比屈折率差体積Vとの比V/Vを求めた。内側コア11の比屈折率差体積Vは、大径部21での内側コア11の断面積と内側コア11の比屈折率差Δとの積で示される。また、外側コア12の比屈折率差体積Vは、大径部21での外側コア12の断面積と外側コア12の比屈折率差Δとの積で示される。なお、上記比V/Vを求める場合、大径部21、テーパ部22、小径部23における何処の断面で求めても、当該比V/Vは同じ値となる。
次に図6、図14、図16における○印、△印、□印のそれぞれについて、大径部21での外側コアの半径rと上記で求めた比V/Vの値との関係を図20において、四角形で示す。
図20に示すように、図6、図14、図16における○印、△印、□印のそれぞれについて、大径部21での外側コアの半径rと比V/Vとの間に相関があることが分かった。図20より、求めたそれぞれの比V/Vは、0.5377×r−7.7と0.5377×r−5.7との間に位置していることが分かった。従って、図6、図14、図16における○印、△印、□印のそれぞれにおいて、上記の式(1)が成り立つことが分かった。
また、図6、図16において小径部23での外側コアの半径r’が約3.75μmである場合や、図14において小径部23での外側コアの半径r’が約4.7μmである場合、大径部21での外側コアの半径rは約15μmとなる。この場合、接続損失は、0.5dB程度以上になると考えられる。さらに、大径部21での外側コアの半径rは約15μmとなる場合、接続損失は0.5dB程度に抑えることができる。
以上より、上記の式(1)が成り立つことで、マルチコアファイバ5との接続損失と抑えられることが示された。
本発明に係る光デバイスは、構成を複雑化することなくフューモード通信においてマルチコアファイバに光を入出力することができ、マルチコアファイバを用いる光通信の分野等で利用することができる。
1,2・・・光デバイス
5・・・マルチコアファイバ
10・・・中継ファイバ
11・・・内側コア
11a・・・低屈折率部
11b・・・高屈折率部
12・・・外側コア
13・・・コア
15・・・クラッド
20・・・キャピラリ
21・・・大径部
22・・・テーパ部
23・・・小径部
25・・・クラッド
53・・・コア
55・・・クラッド

Claims (6)

  1. 内側コア、及び、前記内側コアの屈折率よりも低い屈折率を有し前記内側コアの外周面を包囲する外側コアから成る複数のコアと、
    前記コアの外周面を包囲し前記外側コアの屈折率より低い屈折率とされるクラッドと、
    を備え、
    前記コアの長手方向の一方側から他方側に向かって、それぞれの前記コアが縮径されると共に互いに隣り合う前記コアの間隔が小さくなるテーパ部が形成され、
    縮径された前記コアを光が伝搬する場合に、波長1.53μmでのLP02モード及びLP21モードの光の曲げ損失が半径140mmで1.0dB/m以上とされ、波長1.625μmのLP11モードの光の曲げ損失が半径30mmで0.5dB/100turns以下とされ、
    縮径前の前記内側コアの半径をrとし、縮径前の前記外側コアの半径をrとし、縮径前の前記内側コアの断面積と前記内側コアの前記クラッドに対する比屈折率差との積からなる屈折率体積をVとし、縮径前の前記外側コアの断面積と前記外側コアの前記クラッドに対する比屈折率差との積からなる屈折率体積をVとする場合に
    0.5377×r−7.7≦V/V≦0.5377×r−5.7
    21.435≦r ≦29.592
    3≦r/r≦5
    を満たす
    ことを特徴とする光デバイス。
  2. 縮径前の前記外側コアの半径rが15μm以上とされる
    ことを特徴とする請求項1に記載の光デバイス。
  3. 前記テーパ部の長さが4mm以上で、縮径後の前記コアの長さが2mm以上とされる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の光デバイス。
  4. 前記テーパ部の長さが6mm以上とされる
    ことを特徴とする請求項3に記載の光デバイス。
  5. 縮径後の前記内側コアの断面積と前記内側コアの前記クラッドに対する比屈折率差との積からなる屈折率体積をV’とし、縮径後の前記外側コアの断面積と前記外側コアの前記クラッドに対する比屈折率差との積からなる屈折率体積をV’とし、
    縮径された前記複数のコアのそれぞれと接続される複数のコアを有するマルチコアファイバにおいて、当該コアの断面積と当該コアの外周面を包囲するクラッドに対する当該コアの比屈折率差との積からなる屈折率体積をVとする場合に、
    (V’+V’)/V≧1
    を満たす
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の光デバイス。
  6. LP01モードの光の前記マルチコアファイバとの接続損失がLP11モードの光の前記マルチコアファイバとの接続損失以上とされる
    ことを特徴とする請求項5に記載の光デバイス。
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