本実施の一形態を図面に基づいて説明する。
図1は、実施形態にかかる電子レシートシステムの構成全体を示す構成図である。図1に示すように、店舗1には、商品販売データ処理を実行する商品販売データ処理装置であるPOS(Point Of Sales)端末2(図1では1台のみ示すが複数台であっても良い)と、ルータ3とが設置されている。POS端末2とルータ3とは、店舗内LAN(Local Area Network)4によって接続されている。ルータ3は、店舗内LAN4とインターネットやVPN(Virtual Private Network)であるネットワーク5とを接続するための機器である。なお、特に図示しないが、店舗1には、POS端末2を統括するストアサーバを設けるようにしても良い。
ネットワーク5には、電子レシートサーバ6が接続されている。電子レシートサーバ6は、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、食品販売店、ドラッグストア、アパレル販売店、家電販売店、百貨店、生活雑貨店、飲食店などの店舗またはチェーン店舗(以下、店舗という)を運営する商品またはサービスの販売者である企業単位で複数台設けられており、店舗を運営する企業を示す企業コード毎の電子レシート情報を記憶して管理する企業用のレシート管理サーバとして機能する。なお、電子レシートサーバ6は、店舗を運営する各企業の売上管理、売上分析、在庫管理などの機能を持つPOSシステムの本部サーバを適用するようにしても良い。
また、ネットワーク5には、携帯端末8が、Wi−Fi(Wireless Fidelity)(登録商標)等の規格に従って無線通信を行う基地局7を介して接続されている。携帯端末8は、Webブラウザを実装した、例えばスマートフォン、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット型コンピュータなどの情報処理装置である。なお、携帯端末8は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置であっても良い。
さらに、ネットワーク5には、店舗を運営する各種企業の電子レシート情報を一括に記憶して管理する顧客用レシート管理サーバとして機能する電子レシート管理サーバ9も接続されている。予め電子レシートのサービスを受けるために会員登録されているユーザは、ネットワーク5を通して携帯端末8を用いて電子レシート管理サーバ9から電子レシート情報を得ることができる。電子レシート管理サーバ9は、例えば、電子レシートサーバ6で電子レシート情報を管理する企業以外の第三者機関によって管理される。なお、電子レシートサーバ6についても第三者機関等が管理しても良い。
また、電子レシートサーバ6の機能は、電子レシート管理サーバ9に持たせて1つのサーバで管理しても良い。また、店舗を運営する企業を示す企業毎の電子レシート情報を複数の企業コードで一括に管理する機能は、例えばクラウドコンピューティングの一種であるSaaS(Software as a Service)の形態でサービス(アプリケーション)が提供されるようにしても良い。
かかる構成の電子レシートシステムにおいて、店舗1のPOS端末2で商品販売データ処理により生成された決済の内容を示す電子レシート情報は、ネットワーク5と、電子レシートサーバ6とを介して電子レシート管理サーバ9に伝送される。この電子レシート管理サーバ9は、会員であるユーザの携帯端末8に電子レシート情報を送信する。ユーザは、携帯端末8の表示部に電子レシート情報を表示させることで、その内容を確認することができる。
また、電子レシート管理サーバ9は、電子レシート情報をWeb上に公開してもよい。Webブラウザを実装した携帯端末8は、URL(Uniform Resource Locator)を指定されることで、Web上に公開された電子レシート情報を携帯端末8にダウンロードしてWebブラウザに表示することができる。なお、携帯端末8に電子レシート情報を閲覧するためのアプリケーションソフトウェアをインストールして閲覧するようにしても良い。
携帯端末8は、会員登録によりユーザが取得した会員コード及びパスワードを記憶部83(図2参照)などに記憶する。このようにして記憶した会員コードの出力方法としては、バーコードによる表示、二次元コードによる表示、近接場型の無線通信であるNFC(Near Field Communication)による情報通信による送信等がある。
更に、ユーザが電子レシートサービスを受けるために取得した会員コードと、チェーン店等の企業が運営するポイントサービス等の既存の企業会員カードとの関連付けを、各小売店舗のPOS端末2もしくは各個人の携帯端末8で実現するようにしても良い。
次に、本実施形態の電子レシートシステムを構築する各部の構成について説明する。
まず、情報処理装置である携帯端末8の要部構成を、図2のブロック図を用いて説明する。図2は、携帯端末8の要部構成を示すブロック図である。
携帯端末8は、CPU(Central Processing Unit)81と、メモリ82と、記憶部83と、ネットワークインターフェース84と、表示部87と、入力部88と、時計部89とを備える。CPU81は、携帯端末8の全体を制御する。メモリ82は、データを一時的に記憶する。記憶部83は、CPU81からの命令で読み書きが可能であり、プログラムやデータ等を記憶する。ネットワークインターフェース84は、ネットワーク5を含む各種公衆網に接続する。表示部87は、各種情報を表示する。入力部88は、表示部87に積層されたタッチパネルや、筐体上に設けられたキーである。時計部89は、時間を計時する。
記憶部83は、電子レシート対応プログラムP81と、電子レシート閲覧プログラムP82とを備える。電子レシート対応プログラムP81は、Web上に公開されている各種情報(コンテンツ)を閲覧するためのWebブラウザの他、商品販売データ処理による決済後に生成される電子レシート情報を電子レシート管理サーバ9から受信するプログラムである。電子レシート閲覧プログラムP82は、受け取った電子レシート情報を閲覧するプログラムである。
また、記憶部83は、お気に入り管理領域83aを備える。お気に入り管理領域83aは、お気に入り登録した項目を記憶する領域である。更に詳しくは、お気に入り管理領域83aは、電子レシートに表示された項目の識別情報を記憶することにより、その項目をお気に入り登録する。
なお、携帯端末8で実行される電子レシート対応プログラムP81と、電子レシート閲覧プログラムP82とは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、携帯端末8で実行される電子レシート対応プログラムP81と、電子レシート閲覧プログラムP82とを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、携帯端末8で実行される電子レシート対応プログラムP81と電子レシート閲覧プログラムP82とをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
次に、商品販売データ処理装置であるPOS端末2の要部構成を、図3のブロック図を用いて説明する。図3は、POS端末2の要部構成を示すブロック図である。
POS端末2は、CPU21と、メモリ22と、記憶部23と、ネットワークインターフェース24と、プリンタインターフェース25と、オペレータ用表示部26と、時計部27と、客用表示部28と、入力部29とを備える。CPU21は、POS端末2の全体を制御する。メモリ22は、データを一時的に記憶する。記憶部23は、CPU21からの命令で読み書きが可能であり、プログラムやデータ等を記憶する。ネットワークインターフェース24は、ルータ3と店舗内LAN4とを介して、ネットワーク5を含む各種公衆網に接続する。プリンタインターフェース25は、プリンタに接続する。オペレータ用表示部26は、オペレータに対して各種情報を表示する。時計部27は、時間を計時する。客用表示部28は、客に対して種々の情報を表示する。入力部29は、オペレータ用表示部26に積層されたタッチパネルや、筐体上に設けられたキーである。
記憶部23には、識別コード管理領域23aが確保されている。識別コード管理領域23aは、当該POS端末2のPOSナンバーに加えて、企業コード(店舗を運営する企業の識別コード)、業種・業態コード、当該POS端末2が設置される店舗1を示す店舗コード、などを予め記憶する領域である。ここで、業種・業態コードは、例えば、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、百貨店、薬局、レストラン、飲食店などとして、店舗の業種・業態を区別するコード(分類コード)である。なお、このような業種・業態は、ユーザの好みによって任意に変更可能である。なお、企業コード(店舗を運営する企業の識別コード)、業種・業態のコードについては、電子レシートサーバ6に登録されていても良い。
また、記憶部23には、商品販売データ処理を含む各種のPOS業務を実行するためのソフトウェアが予めインストールされている。さらに、記憶部23には、電子レシート処理プログラムP21が予めインストールされている。電子レシート処理プログラムP21は、商品販売データ処理の際に印字発行されるレシートあるいは領収書に代えて電子的に処理した電子レシート情報を処理する。さらに、記憶部23には、電子レシート管理サーバ9から配信された会員コード別に設定された電子レシート情報の発行条件が記憶されている。
なお、POS端末2で実行される電子レシート処理プログラムP21は、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、POS端末2で実行される電子レシート処理プログラムP21を、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、POS端末2で実行される電子レシート処理プログラムP21をインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
次に、上述した実施形態にかかるPOS端末2のCPU21が制御プログラムに従って実行する登録処理について説明する。登録処理とは、商品登録処理の際に、店舗の状況を示す店舗状況情報や、店舗や店員を識別可能な店舗情報を登録する処理である。ここで、図4は、実施形態にかかるPOS端末2のCPU21が制御プログラムに従って実行する登録処理の流れを示すフローチャートである。
まず、POS端末2のCPU21は、店員識別情報入力画面を表示する(ステップS1)。ここで、図5は、店員識別情報入力画面G1の一例を示す説明図である。店員識別情報入力画面G1は、店員を識別可能な識別情報の入力を求める画面である。よって、店員識別情報入力画面G1は、「店員識別情報を登録して下さい。」とのメッセージを表示する。また、店員識別情報入力画面G1は、識別情報入力欄G11を備える。識別情報入力欄G11は、入力部29を介して店員識別情報を入力する欄である。図5に示す識別情報入力欄G11は、識別情報として0123が入力された状態である。
次いで、POS端末2のCPU21は、店員識別情報が認証されるか否かを判定する(ステップS2)。店員識別情報が認証されない場合に(ステップS2;No)、POS端末2のCPU21は、待機する。一方、店員識別情報が認証された場合に(ステップS2;Yes)、POS端末2のCPU21は、店舗状況情報入力画面を登録する(ステップS3)。
ここで、図6は、店舗状況情報入力画面G2の一例を示す説明図である。店舗状況情報入力画面G2は、店舗状況情報として店舗の混雑状況を入力する画面である。よって、店舗状況情報入力画面G2は、「混雑状況を入力して下さい。」とのメッセージを表示する。店舗状況情報入力画面G2は、混雑ボタンB21と、普通ボタンB22と、閑散ボタンB23と、を備える。混雑ボタンB21は、店舗の混雑状況が混雑していることを示すボタンである。普通ボタンB22は、店舗の混雑状況が普通であることを示すボタンである。閑散ボタンB23は、店舗の混雑状況が閑散であることを示すボタンである。
次いで、POS端末2のCPU21は、混雑ボタンB21と、普通ボタンB22と、閑散ボタンB23との何れかが押下され、店舗状況情報の入力が検出されるか否かを判定する(ステップS4)。店舗状況情報の入力が検出されない場合に(ステップS4;No)、POS端末2のCPU21は、待機する。
一方、店舗状況情報の入力が検出された場合に(ステップS4;Yes)、POS端末2のCPU21は、商品登録画面(不図示)を表示する(ステップS5)。商品登録画面は、商品登録処理を行う画面である。
次いで、POS端末2のCPU21は、入力部29を介して商品に付されたバーコード等を読み取ることにより商品を登録する(ステップS6)。次いで、POS端末2のCPU21は、締めボタン等が押下されることにより締め操作の入力が検出されるか否かを判定する(ステップS7)。締め操作の入力が検出されない場合に(ステップS7;No)、POS端末2のCPU21は、ステップS6に戻り商品登録を継続する。
一方、締め操作の入力が検出された場合に(ステップS7;Yes)、POS端末2のCPU21は、入力された店舗状況情報及び店舗情報を電子レシート情報に付加する(ステップS8)。次いで、POS端末2のCPU21は、店舗状況情報及び店舗情報が付加された電子レシート情報を電子レシートサーバ6に送信する(ステップS9)。
次いで、POS端末2のCPU21は、POS端末2の使用を中止し、ログアウトを示す操作が検出されるか否かを判定する(ステップS10)。ログアウトを示す操作が検出されない場合に(ステップS10;No)、POS端末2のCPU21は、ステップS3に戻り、店舗状況情報入力画面G2を表示し、再度、店舗状況情報の入力を求める。店舗状況情報の入力後、新規な商品登録が行われる。
一方、ログアウトを示す操作が検出された場合に(ステップS10;Yes)、POS端末2のCPU21は、ログアウト処理を実行する(ステップS11)。
以上により、POS端末2のCPU21は、登録処理を実行する。
次に、企業用のレシート管理サーバとして機能する電子レシートサーバ6の要部構成を、図7のブロック図を用いて説明する。図7は、電子レシートサーバ6の要部構成を示すブロック図である。
電子レシートサーバ6は、CPU61と、メモリ62と、記憶部63と、ネットワークインターフェース64とを備える。CPU61は、電子レシートサーバ6の全体を制御する。メモリ62は、データを一時的に記憶する。記憶部63は、CPU61からの命令で読み書きが可能であり、プログラムやデータ等を記憶する。ネットワークインターフェース64は、ネットワーク5を含む各種公衆網に接続する。
記憶部63には、電子レシート管理領域63aと、店舗状況情報管理領域63bと、店舗情報管理領域63cとが確保されている。電子レシート管理領域63aは、店舗を運営する企業毎の電子レシート情報を記憶するための領域である。電子レシート情報は、企業コード(店舗を運営する企業の識別コード)、業種・業態コード、店舗コード、ユーザの会員コード、POS端末2のPOSナンバー、レシートナンバー、商品販売データなどを含んでいる。
店舗状況情報管理領域63bは、電子レシート情報に付加された店舗状況情報を一括に記憶するための領域である。ここで、店舗状況情報とは、店舗の状況を示す情報である。例えば、店舗状況情報とは、店舗の混雑状況や、店員の勤務状況などである。
店舗情報管理領域63cは、電子レシート情報に付加された店舗情報を一括に記憶するための領域である。ここで、店舗情報とは、店舗に関する項目を識別する識別情報や、識別情報を登録する操作子の画像などである。識別情報とは、店舗の識別情報や、店員の識別情報などである。
また、記憶部63には、電子レシート管理プログラムP61と、情報送信プログラムP62とが予めインストールされている。電子レシート管理プログラムP61は、各店舗1のPOS端末2から受け取った電子レシート情報を電子レシート管理領域63aで管理するためのプログラムである。
情報送信プログラムP62は、電子レシート管理領域63aで管理されている電子レシート情報を電子レシート管理サーバ9へ送信するためのプログラムである。
なお、電子レシートサーバ6で実行される電子レシート管理プログラムP61及び情報送信プログラムP62は、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、電子レシートサーバ6で実行される電子レシート管理プログラムP61及び情報送信プログラムP62を、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、電子レシートサーバ6で実行される電子レシート管理プログラムP61及び情報送信プログラムP62をインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
次に、上述した実施形態にかかる電子レシートサーバ6のCPU61が制御プログラムに従って実行する電子レシート情報の中継処理について説明する。電子レシート情報の中継処理とは、受信した電子レシート情報及び電子レシート情報に付加された情報を記憶部63に記憶させ、電子レシート管理サーバ9に送信する処理である。図8は、実施形態にかかる電子レシートサーバ6のCPU61が制御プログラムに従って実行する電子レシート情報の中継処理の流れを示すフローチャートである。
電子レシートサーバ6のCPU61は、店舗状況情報及び店舗情報が付加された電子レシート情報をPOS端末2から受信するか否かを判定する(ステップS21)。店舗状況情報及び店舗情報が付加された電子レシート情報をPOS端末2から受信していない場合に(ステップS21;No)、電子レシートサーバ6のCPU61は、待機する。
店舗状況情報及び店舗情報が付加された電子レシート情報をPOS端末2から受信した場合に(ステップS21;Yes)、電子レシートサーバ6のCPU61は、店舗状況情報及び店舗情報が付加された電子レシート情報を記憶部63に記憶させる(ステップS22)。さらに詳しくは、電子レシートサーバ6のCPU61は、電子レシート情報を電子レシート管理領域63aに記憶させる。また、電子レシートサーバ6のCPU61は、電子レシート情報に付加された店舗状況情報を店舗状況情報管理領域63bに記憶する。また、電子レシートサーバ6のCPU61は、電子レシート情報に付加された店舗情報を店舗情報管理領域63cに記憶する。
次いで、電子レシートサーバ6のCPU61は、店舗状況情報及び店舗情報が付加された電子レシート情報を電子レシート管理サーバ9に送信する(ステップS23)。
以上により、電子レシートサーバ6のCPU61は、電子レシート情報の中継処理を実行する。
次に、顧客用のレシート管理サーバとして機能する電子レシート管理サーバ9の要部構成を、図9のブロック図を用いて説明する。図9は、電子レシート管理サーバ9の要部構成を示すブロック図である。
電子レシート管理サーバ9は、CPU91と、メモリ92と、記憶部93と、ネットワークインターフェース94とを備える。CPU91は、電子レシート管理サーバ9の全体を制御する。メモリ92は、データを一時的に記憶する。記憶部93は、CPU91からの命令で読み書きが可能であり、プログラムやデータ等を記憶する。ネットワークインターフェース94は、ネットワーク5を含む各種公衆網に接続する。
記憶部93には、電子レシート管理領域93aと、店舗状況情報管理領域93bと、店舗情報管理領域93cとが確保されている。電子レシート管理領域93aは、店舗を運営する各種企業の電子レシート情報を一括に記憶するための領域である。より詳細には、電子レシート管理領域93aは、店舗を運営する各種企業の電子レシート情報及び店舗情報を会員毎に管理する。電子レシート情報は、会員コード、企業コード(店舗を運営する企業の識別コード)、業種・業態コード、店舗コード、POS端末2のPOSナンバー、レシートナンバー、商品販売データなどを含んでいる。
店舗状況情報管理領域93bは、電子レシート情報に付加された店舗状況情報を一括に記憶するための領域である。
店舗情報管理領域93cは、電子レシート情報に付加された店舗情報を一括に記憶するための領域である。電子レシート管理サーバ9から店舗情報を送付された携帯端末8は、店舗情報に含まれる識別情報を登録することにより、所望の店舗や、店員をお気に入り登録することができる。
また、記憶部93には、電子レシート管理プログラムP91と、情報送信プログラムP92とが予めインストールされている。電子レシート管理プログラムP91は、各企業の電子レシートサーバ6から受け取った店舗情報及び電子レシート情報を電子レシート管理領域93aで管理するためのプログラムである。
また、情報送信プログラムP92は、電子レシート情報及び店舗情報を携帯端末8へ送信するためのプログラムである。
なお、電子レシート管理サーバ9で実行される電子レシート管理プログラムP91及び情報送信プログラムP92は、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、電子レシート管理サーバ9で実行される電子レシート管理プログラムP91及び情報送信プログラムP92を、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、電子レシート管理サーバ9で実行される電子レシート管理プログラムP91及び情報送信プログラムP92をインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
次に、上述した実施形態にかかる電子レシート管理サーバ9のCPU91が制御プログラムに従って実行する電子レシート情報の記憶処理について説明する。電子レシート情報の記憶処理とは、受信した電子レシート情報及び電子レシート情報に付加された情報を記憶部93に記憶させる処理である。図10は、電子レシート管理サーバ9のCPU91が制御プログラムに従って実行する電子レシート情報の記憶処理の流れを示すフローチャートである。
電子レシート管理サーバ9のCPU91は、店舗状況情報及び店舗情報が付加された電子レシート情報を電子レシートサーバ6から受信するか否かを判定する(ステップS31)。店舗状況情報及び店舗情報が付加された電子レシート情報を電子レシートサーバ6から受信していない場合に(ステップS31;No)、電子レシート管理サーバ9のCPU91は、待機する。
店舗状況情報及び店舗情報が付加された電子レシート情報を電子レシートサーバ6から受信した場合に(ステップS31;Yes)、電子レシート管理サーバ9のCPU91は、店舗状況情報及び店舗情報が付加された電子レシート情報を、記憶部93に記憶させる(ステップS32)。さらに詳しくは、電子レシート管理サーバ9のCPU91は、電子レシート情報を電子レシート管理領域93aに記憶させる。また、電子レシート管理サーバ9のCPU91は、電子レシート情報に付加された店舗状況情報を店舗状況情報管理領域93bに記憶する。また、電子レシート管理サーバ9のCPU91は、電子レシート情報に付加された店舗情報を店舗情報管理領域93cに記憶する。
以上により、電子レシート管理サーバ9のCPU91は、電子レシート情報の記憶処理を実行する。
次に、実施形態にかかる携帯端末8が有する特徴的な機能について説明する。図11は、電子レシート管理サーバ9と携帯端末8の機能構成を示すブロック図である。電子レシート管理サーバ9のCPU91は、メモリ92や記憶部93に記憶された制御プログラムに従って動作することで、図11に示すように、電子レシート情報受信部911と、記憶制御部912と、要求受信部913と、抽出部914と、店舗状況情報送信部915と、として機能する。携帯端末8のCPU81は、メモリ82や記憶部83に記憶された制御プログラムに従って動作することで、図11に示すように、電子レシート情報受信部811と、電子レシート情報表示制御部812と、登録部813と、店舗状況受信部814と、店舗状況表示制御部815と、として機能する。
まず、電子レシート管理サーバ9が有している特徴的な機能について説明する。
第1の受信手段である電子レシート情報受信部911は、店舗の状況を示す店舗状況情報を含む電子レシート情報をPOS端末2から受信する。
記憶制御手段である記憶制御部912は、電子レシート情報受信部911が受信した電子レシート情報を記憶部93の電子レシート管理領域93aに記憶させる。
要求受信部913は、携帯端末8から送信された店舗の状況を問い合わせる通知を受信する。
抽出手段である抽出部914は、要求受信部913が送信された店舗の状況を問い合わせる通知を受信した場合に、記憶部93の電子レシート管理領域93aに記憶された電子レシート情報に付加された店舗状況情報から、指定された店舗の状況を抽出する。更に詳しくは、抽出部914は、指定された店舗が発行した電子レシート情報の発行日時と、電子レシート情報を発行した店員とを抽出する。これにより、店員が商品登録処理に係る業務を行った日時がわかる。よって、ユーザは、お気に入りの店員が勤務中であるか否かを判別することができる。
また、抽出部914は、電子レシート情報に付加された店舗状況情報から、指定された店舗の混雑状況を抽出する。店舗状況情報には、店舗の混雑状況が記録されている。混雑状況とは、例えば、混雑と、普通と、閑散との店員の主観的な混雑状況が記録されている。そして、記憶部93の電子レシート管理領域93aには、複数の電子レシート情報が記憶されている。よって、抽出部914は、所定の期間に発行された複数の電子レシート情報から、最も多い混雑状況を、現在の店舗の混雑状況として抽出する。
なお、混雑状況は、店員の主観的な混雑状況に限らず、買物客の人数が記録されていてもよい。または、抽出部914は、最新の店舗状況情報から抽出された混雑状況を、現在の店舗の混雑状況として抽出してもよい。
または、抽出部914は、単位時間当たりの電子レシート情報の発行数から混雑状況を抽出してもよい。この場合には、抽出部914は、2段階の閾値を設ける。そして、抽出部914は、単位時間当たりの電子レシート情報の発行数が、第1の閾値を超えない場合には閑散と判定し、第1の閾値は超えたが第2の閾値を超えない場合には普通と判定し、第2の閾値を超えた場合には混雑と判定する。これにより抽出部914は、混雑状況を判定してもよい。
送信手段である店舗状況情報送信部915は、抽出部914が抽出した店舗の混雑状況を携帯端末8に送信する。
次に、携帯端末8が有している特徴的な機能について説明する。
電子レシート情報受信部811は、電子レシート情報を電子レシートサーバ6から受信する。
第3の受信手段である電子レシート情報表示制御部812は、電子レシート情報受信部811が受信した電子レシート情報を表示部87に表示する。
登録手段である登録部813は、表示部87に表示された電子レシート情報の店舗に関する項目を登録する。さらに詳しくは、登録部813は、電子レシート情報の店舗や、電子レシート情報を発行した店員をお気に入り登録する。登録部813は、店舗を識別可能な識別情報や、店員を識別可能な識別情報を登録することによりお気に入り登録する。例えば、登録部813は、後述する電子レシート画像G3(図13参照)の登録ボタンB31a、B31bから入力された項目の識別情報をお気に入り登録する。
第4の受信手段である店舗状況受信部814は、電子レシートサーバ6の店舗状況情報送信部915から送信された店舗の混雑状況を受信する。
第2の表示制御手段である店舗状況表示制御部815は、店舗状況受信部814が受信した店舗の状況を表示部87に表示させる。
次に、上述した実施形態にかかる電子レシートシステムの処理フローの概要について説明する。
POS端末2は、店舗状況情報及び店舗情報が付加された電子レシート情報を電子レシートサーバ6に送信する。そして、電子レシートサーバ6は、店舗状況情報及び店舗情報が付加された電子レシート情報を電子レシート管理サーバ9に送信する。店舗状況情報及び店舗情報が付加された電子レシート情報を受信した電子レシート管理サーバ9は、記憶部93の店舗状況情報管理領域93bに店舗状況情報を記憶し、店舗情報管理領域93cに店舗情報を記憶する。
携帯端末8は、電子レシート管理サーバ9の店舗状況情報管理領域93bに記憶された店舗状況情報にアクセスすることにより、店舗の状況を表示する。また、携帯端末8は、電子レシート管理サーバ9の店舗情報管理領域93cに記憶された店舗情報にアクセスすることにより、店舗情報である店舗や店員の識別情報をお気に入り管理領域83aに事前に登録することができる。よって、携帯端末8は、容易にお気に入り登録した店舗や店員の店舗状況情報にアクセスし、店舗の状況を表示することができる。
次に、上述した実施形態にかかる携帯端末8のCPU81が制御プログラムに従って実行する店員登録処理について説明する。図12は、実施形態にかかる携帯端末8のCPU81が制御プログラムに従って実行する店員登録処理の流れを示すフローチャートである。
携帯端末8のCPU81は、初期状態として、店舗情報が付加された電子レシート情報を電子レシート管理サーバ9から受信する(ステップS41)。さらに詳しくは、携帯端末8のCPU81は、店舗情報管理領域93cに記憶された店舗や店員の識別情報や操作子の画像等を有する店舗情報が付加された、電子レシート管理領域93aに記憶された電子レシート情報を受信する。
次いで、携帯端末8のCPU81は、受信した店舗情報が付加された電子レシート情報から電子レシート画像を生成して表示する(ステップS42)。
ここで、図13は、電子レシート画像G3の一例を示す説明図である。電子レシート画像G3は、紙媒体のレシートと同様の形態である。電子レシート画像G3は、ヘッダー領域G31と、領収書領域G32と、を備える。ヘッダー領域G31は、店名及び店員が印字された領域である。領収書領域G32は、取引明細が印字された領域である。ヘッダー領域G31には、店舗名と、店舗をお気に入り登録する登録ボタンB31aと、店員を識別可能な識別情報と、販売担当者である店員の氏名と、店員をお気に入り登録する登録ボタンB31bとが印字される領域である。ユーザは、店舗又は店員をお気に入り登録し、記録を残すことで、今後来店する際の予約などに活用することができる。操作子である登録ボタンB31a、B31bは、店舗又は店員をお気に入り登録するボタンである。
次いで、携帯端末8のCPU81は、電子レシート画像G3の登録ボタンB31a、B31bの押下が検出されるか否かを判定する(ステップS43)。登録ボタンB31a、B31bの押下が検出されない場合に(ステップS43;No)、携帯端末8のCPU81は、待機する。一方、登録ボタンB31a、B31bの押下が検出された場合に(ステップS43;Yes)、携帯端末8のCPU81は、お気に入り登録画面を表示する(ステップS44)。
ここで、図14は、お気に入り登録画面G4の一例を示す説明図である。お気に入り登録画面G4は、お気に入り登録するか否かを確認する画面である。よって、お気に入り登録画面G4は、「お気に入り登録しますか?」とのメッセージを表示する。また、お気に入り登録画面G4は、OKボタンB41と、キャンセルボタンB42とを備える。OKボタンB41は、店員をお気に入り登録する場合に押下するボタンである。キャンセルボタンB42は、店員をお気に入り登録を中止する場合に押下するボタンである。
次いで、携帯端末8のCPU81は、お気に入り登録画面G4のOKボタンB41の押下が検出されるか否かを判定する(ステップS45)。お気に入り登録画面G4のOKボタンB41の押下が検出されない場合に(ステップS45;No)、携帯端末8のCPU81は、お気に入り登録画面G4のキャンセルボタンB42の押下が検出されるか否かを判定する(ステップS46)。
キャンセルボタンB42の押下が検出されない場合に(ステップS46;No)、携帯端末8のCPU81は、ステップS45に戻る。一方、キャンセルボタンB42の押下が検出された場合に(ステップS46;Yes)、携帯端末8のCPU81は、ステップS42に戻り電子レシート画像G3を表示する。
お気に入り登録画面G4のOKボタンB41の押下が検出された場合に(ステップS45;Yes)、携帯端末8のCPU81は、販売担当者である店員をお気に入り管理領域83aにお気に入り登録する(ステップS47)。
以上により、携帯端末8のCPU81は、店舗や店員のお気に入り登録処理を実行する。
次に、上述の処理により電子レシート管理サーバ9の店舗状況情報管理領域93bに記憶された店舗状況情報や、携帯端末8のお気に入り管理領域83aにお気に入り登録された店舗や店員の識別情報を活用した処理について説明する。
上述した実施形態にかかる携帯端末8のCPU81が制御プログラムに従って実行する予約登録処理について説明する。図15は、実施形態にかかる携帯端末8のCPU81が制御プログラムに従って実行する予約登録処理の流れを示すフローチャートである。予約登録処理とは、店舗への来店を予約する処理である。
まず、携帯端末8のCPU81は、プログラムが起動され、店舗入力画面G5(図16参照)を表示する入力が検出されるか否かを判定する(ステップS51)。店舗入力画面G5を表示する入力が検出されない場合に(ステップS51;No)、携帯端末8のCPU81は、待機する。一方、店舗入力画面G5を表示する入力が検出された場合に(ステップS51;Yes)、携帯端末8のCPU81は、店舗入力画面G5を表示する(ステップS52)。
ここで、図16は、店舗入力画面G5の一例を示す説明図である。店舗入力画面G5は、店舗状況情報を表示する店舗を入力する画面である。店舗入力画面G5は、店名入力欄G51と、店舗入力欄G52と、確定ボタンB51と、お気に入りから選択ボタンB52と、閉じるボタンB53とを備える。店名入力欄G51は、店名を入力する欄である。店舗入力欄G52は、店舗名を入力する欄である。確定ボタンB51は、店舗入力画面G5に入力した予約内容を確定するボタンである。お気に入りから選択ボタンB52は、お気に入り登録した店名及び店舗から希望の店名及び店舗を選択する場合に押下するボタンである。閉じるボタンB53は、店舗入力画面G5を閉じるボタンである。
携帯端末8のCPU81は、店舗入力画面G5の確定ボタンB51の押下が検出されるか否かを判定する(ステップS53)。確定ボタンB51の押下が検出されない場合に(ステップS53;No)、携帯端末8のCPU81は、お気に入りから選択ボタンB52の押下が検出されるか否かを判定する(ステップS54)。
お気に入りから選択ボタンB52の押下が検出された場合に(ステップS54;Yes)、携帯端末8のCPU81は、店名及び店舗のお気に入りリスト画面G6が表示される(ステップS55)。
ここで、図17は、店名及び店舗のお気に入りリスト画面G6の一例を示す説明図である。店名及び店舗のお気に入りリスト画面G6は、店名及び店舗のお気に入りリストから店名及び店舗を選択する画面である。店名及び店舗のお気に入りリスト画面G6は、登録ボタンB61を備える。登録ボタンB61は、お気に入りリストから選択された店名及び店舗を登録するボタンである。
次いで、携帯端末8のCPU81は、登録ボタンB61の押下が検出されるか否かを判定する(ステップS56)。登録ボタンB61の押下が検出されない場合に(ステップS56;No)、携帯端末8のCPU81は、待機する。
一方、登録ボタンB61の押下が検出された場合に(ステップS56;Yes)、携帯端末8のCPU81は、店名及び店舗をお気に入り管理領域83aに登録し(ステップS57)、店名及び店舗のお気に入りリスト画面G6を閉じてステップS54に戻る。
一方、お気に入りから選択ボタンB52の押下が検出されない場合に(ステップS54;No)、携帯端末8のCPU81は、閉じるボタンB53の押下が検出されるか否かを判定する(ステップS58)。
閉じるボタンB53の押下が検出されない場合に(ステップS58;No)、携帯端末8のCPU81は、ステップS53に戻る。一方、閉じるボタンB53の押下が検出された場合に(ステップS58;Yes)、携帯端末8のCPU81は、店舗入力画面G5を閉じてステップS52に戻る。
一方、確定ボタンB51の押下が検出された場合に(ステップS53;Yes)、携帯端末8のCPU81は、その店舗の混雑状況を示す店舗状況情報の送信要求を電子レシートサーバ6に送信する(ステップS59)。次いで、携帯端末8のCPU81は、返信された店舗状況情報を用いて店舗状況情報画面を表示する(ステップS60)。
ここで、図18は、店舗状況情報画面G7の一例を示す説明図である。店舗状況情報画面G7は、店舗の状況を表示した画面である。店舗状況情報画面G7は、混雑状況欄G71と、店員情報欄G72と、予約ボタンB71と、閉じるボタンB72とを備える。混雑状況欄G71は、図4に示す登録処理において登録された店舗の混雑状況を表示する欄である。混雑状況欄G71により、現在の混雑状況を把握することができる。図18に示す店舗状況情報画面G7は、普通と表示された状態を示している。店員情報欄G72は、図4に示す登録処理において登録された店員の勤務状況を表示する欄である。店員情報欄G72により、現在の勤務状況を把握することができる。また、店員情報欄G72は、店員名と、登録日時とを表示する。店員名は、店員の氏名が表示される。登録日時は、店員が商品登録処理を行った日時が表示される。予約ボタンB71は、表示している店舗の来店予約をする場合に押下するボタンである。閉じるボタンB72は、店舗状況情報画面G7を閉じる場合に押下するボタンである。
次いで、携帯端末8のCPU81は、店舗状況情報画面G7の予約ボタンB71の押下が検出されるか否かを判定する(ステップS61)。予約ボタンB71の押下が検出されない場合に(ステップS61;No)、携帯端末8のCPU81は、閉じるボタンB72の押下が検出されるか否かを判定する(ステップS62)。
閉じるボタンB72の押下が検出されない場合に(ステップS62;No)、携帯端末8のCPU81は、ステップS61に戻る。一方、閉じるボタンB72の押下が検出された場合に(ステップS62;Yes)、携帯端末8のCPU81は、ステップS52に戻る。
一方、予約ボタンB71の押下が検出された場合に(ステップS61;Yes)、携帯端末8のCPU81は、予約画面を表示する(ステップS63)。
ここで、図19は、予約画面G8の一例を示す説明図である。予約画面G8は、来店予約を入力する画面である。予約画面G8は、来店日時欄G81と、担当欄G82と、確定ボタンB81と、お気に入りから選択ボタンB82と、閉じるボタンB83とを備える。来店日時欄G81は、来店予定日時を入力する欄である。担当欄G82は、希望の販売担当者である店員を入力する欄である。確定ボタンB81は、予約画面G8に入力した予約内容を確定するボタンである。お気に入りから選択ボタンB82は、お気に入り登録した店員から希望の店員を選択する場合に押下するボタンである。閉じるボタンB83は、予約画面G8を閉じるボタンである。
次いで、携帯端末8のCPU81は、確定ボタンB81の押下が検出されるか否かを判定する(ステップS64)。確定ボタンB81の押下が検出されない場合に(ステップS64;No)、携帯端末8のCPU81は、お気に入りから選択ボタンB82の押下が検出されるか否かを判定する(ステップS65)。
お気に入りから選択ボタンB82の押下が検出された場合に(ステップS65;Yes)、携帯端末8のCPU81は、その店舗の混雑状況を示す店舗状況情報の送信要求を電子レシートサーバ6に送信する(ステップS66)。次いで、携帯端末8のCPU81は、返信された店舗状況情報を用いて店員のお気に入りリスト画面が表示される(ステップS67)。
ここで、図20は、店員のお気に入りリスト画面G9の一例を示す説明図である。店員のお気に入りリスト画面G9は、店員のお気に入りリストから店員を選択する画面である。店員のお気に入りリスト画面G9は、店員のお気に入りリストに登録された店員の氏名と、店員が行った商品販売登録の日時とが表示される。店員のお気に入りリスト画面G9は、登録ボタンB91を備える。登録ボタンB91は、お気に入りリストから選択された店員を登録するボタンである。
次いで、携帯端末8のCPU81は、登録ボタンB91の押下が検出されるか否かを判定する(ステップS68)。登録ボタンB91の押下が検出されない場合に(ステップS68;No)、携帯端末8のCPU81は、待機する。一方、登録ボタンB91の押下が検出された場合に(ステップS68;Yes)、携帯端末8のCPU81は、店員を登録し(ステップS69)、店員のお気に入りリスト画面G9を閉じてステップS65に戻る。
一方、お気に入りから選択ボタンB82の押下が検出されない場合に(ステップS65;No)、携帯端末8のCPU81は、閉じるボタンB83の押下が検出されるか否かを判定する(ステップS70)。閉じるボタンB83の押下が検出されない場合に(ステップS70;No)、携帯端末8のCPU81は、ステップS64に戻る。一方、閉じるボタンB83の押下が検出された場合に(ステップS70;Yes)、携帯端末8のCPU81は、予約画面G8を閉じてステップS52に戻る。
予約画面G8の確定ボタンB81の押下が検出された場合に(ステップS64;Yes)、携帯端末8のCPU81は、予約画面G8に登録された予約情報をストアサーバなどに送信する(ステップS71)。そして、予約情報を受信した店舗は、予約内容を確認し、予約を受け付けることができるか否かを返信することで予約が受け付けられる。
以上により、携帯端末8のCPU81は、予約登録処理を実行する。
次に、上述した実施形態にかかる電子レシート管理サーバ9のCPU91が制御プログラムに従って実行する店舗状況情報の返信処理について説明する。店舗状況情報の返信処理とは、例えば、図15に示された予約登録処理の店舗状況情報の送信要求(ステップS59、ステップS66)に対する返信処理である。図21は、実施形態にかかる電子レシート管理サーバ9のCPU91が制御プログラムに従って実行する店舗状況情報の返信処理の流れを示すフローチャートである。
まず、電子レシート管理サーバ9のCPU91は、携帯端末8から店舗状況情報の問い合わせを受信したか否かを判定する(ステップS81)。店舗状況情報の問い合わせを受信していない場合に(ステップS81;No)、電子レシート管理サーバ9のCPU91は、待機する。
一方、店舗状況情報の問い合わせを受信した場合に(ステップS81;Yes)、電子レシート管理サーバ9のCPU91は、指定された店舗状況情報を抽出する(ステップS82)。
次いで、電子レシート管理サーバ9のCPU91は、抽出した店舗状況情報を携帯端末8に返信する(ステップS83)。
以上により、電子レシート管理サーバ9のCPU91は、店舗状況情報の返信処理を実行する。
以上のように、本実施形態の電子レシート管理サーバ9によれば、電子レシート情報受信部911は、店舗の状況を示す店舗状況情報を含む電子レシート情報を受信する。そして、受信された電子レシート情報は、記憶制御部912が記憶部93の電子レシート管理領域93aに記憶される。また、要求受信部913が、指定された店舗の状況を問い合わせる通知を受信すると、抽出部914は、記憶部93の電子レシート管理領域93aに記憶された店舗状況情報から指定された店舗の状況を抽出する。そして、店舗状況情報送信部915は、抽出した店舗の状況を返信する。よって、電子レシート管理サーバ9は、店舗の状況に係る情報が付加された電子レシート情報を送信することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
なお、上記実施形態では、お気に入り管理領域83aは、携帯端末8の記憶部83に備えられていると説明している。しかしながら、お気に入り管理領域83aは、携帯端末8の記憶部83以外に備えられていてもよい。例えば、お気に入り管理領域83aは、電子レシートサーバ6や、電子レシート管理サーバ9に備えられていてもよい。
なお、上記実施形態では、電子レシートサーバ6は、図8に示した電子レシート情報の中継処理において、電子レシート情報を記憶部63に記憶後、直ちに電子レシート管理サーバ9に送信している。しかしながら、電子レシート情報は、一定時間ごとに電子レシート管理サーバ9へ送信する形態であってもよい。