本実施の一形態を図面に基づいて説明する。
図1は、実施形態にかかる電子レシートシステムの構成全体を示す構成図である。図1に示すように、店舗1には、商品販売データ処理を実行する商品販売データ処理装置であるPOS(Point Of Sales)端末2(図1では1台のみ示すが複数台であっても良い)と、ルータ3とが設置されている。POS端末2とルータ3とは、店舗内LAN(Local Area Network)4によって接続されている。ルータ3は、店舗内LAN4とインターネットやVPN(Virtual Private Network)であるネットワーク5とを接続するための機器である。なお、特に図示しないが、店舗1には、POS端末2を統括するストアサーバを設けるようにしても良い。
ネットワーク5には、電子レシートサーバ6が接続されている。電子レシートサーバ6は、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、食品販売店、ドラッグストア、アパレル販売店、家電販売店、百貨店、生活雑貨店、飲食店などの店舗またはチェーン店舗(以下、店舗という)を運営する商品またはサービスの販売者である企業単位で複数台設けられており、店舗を運営する企業を示す企業コード毎の電子レシート情報を記憶して管理する企業用のレシート管理サーバとして機能する。なお、電子レシートサーバ6は、店舗を運営する各企業の売上管理、売上分析、在庫管理などの機能を持つPOSシステムの本部サーバを適用するようにしても良い。
また、ネットワーク5には、携帯端末8が、Wi−Fi(Wireless Fidelity)(登録商標)等の規格に従って無線通信を行う基地局7を介して接続されている。携帯端末8は、Webブラウザを実装した、例えばスマートフォン、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット型コンピュータなどの情報処理装置である。なお、携帯端末8は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置であっても良い。
さらに、ネットワーク5には、店舗を運営する各種企業の電子レシート情報を一括に記憶して管理する顧客用レシート管理サーバとして機能する電子レシート管理サーバ9も接続されている。予め電子レシートのサービスを受けるために会員登録されているユーザは、ネットワーク5を通して携帯端末8を用いて電子レシート管理サーバ9から電子レシート情報を得ることができる。電子レシート管理サーバ9は、例えば、電子レシートサーバ6で電子レシート情報を管理する企業以外の第三者機関によって管理される。なお、電子レシートサーバ6についても第三者機関等が管理しても良い。
また、電子レシートサーバ6の機能は、電子レシート管理サーバ9に持たせて1つのサーバで管理しても良い。また、店舗を運営する企業を示す企業毎の電子レシート情報を複数の企業コードで一括に管理する機能は、例えばクラウドコンピューティングの一種であるSaaS(Software as a Service)の形態でサービス(アプリケーション)が提供されるようにしても良い。
かかる構成の電子レシートシステムにおいて、店舗1のPOS端末2で商品販売データ処理により生成された決済の内容を示す電子レシート情報は、ネットワーク5と、電子レシートサーバ6とを介して電子レシート管理サーバ9に伝送される。この電子レシート管理サーバ9は、会員であるユーザの携帯端末8に電子レシート情報を送信する。ユーザは、携帯端末8の表示部に電子レシート情報を表示させることで、その内容を確認することができる。
また、電子レシート管理サーバ9は、電子レシート情報をWeb上に公開してもよい。Webブラウザを実装した携帯端末8は、URL(Uniform Resource Locator)を指定されることで、Web上に公開された電子レシート情報を携帯端末8にダウンロードしてWebブラウザに表示することができる。なお、携帯端末8に電子レシート情報を閲覧するためのアプリケーションソフトウェアをインストールして閲覧するようにしても良い。
携帯端末8は、会員登録によりユーザが取得した会員コードおよびパスワードを記憶部83(図2参照)などに記憶する。このようにして記憶した会員コードの出力方法としては、バーコードによる表示、二次元コードによる表示、近接場型の無線通信であるNFC(Near Field Communication)による情報通信による送信等がある。
更に、ユーザが電子レシートサービスを受けるために取得した会員コードと、チェーン店等の企業が運営するポイントサービス等の既存の企業会員カードとの関連付けを、各小売店舗のPOS端末2もしくは各個人の携帯端末8で実現するようにしても良い。
次に、本実施形態の電子レシートシステムを構築する各部の構成について説明する。
まず、情報処理装置である携帯端末8の要部構成を、図2のブロック図を用いて説明する。
ここで、図2は、携帯端末8の要部構成を示すブロック図である。図2に示すように、携帯端末8は、CPU(Central Processing Unit)81と、メモリ82と、記憶部83と、ネットワークインターフェース84と、表示部87と、入力部88と、時計部89とを備える。CPU81は、携帯端末8の全体を制御する。メモリ82は、データを一時的に記憶する。記憶部83は、CPU81からの命令で読み書きが可能であり、プログラムやデータ等を記憶する。ネットワークインターフェース84は、ネットワーク5を含む各種公衆網に接続する。表示部87は、各種情報を表示する。入力部88は、表示部87に積層されたタッチパネルや、筐体上に設けられたキーである。時計部89は、時間を計時する。
記憶部83は、電子レシート対応プログラムP81と、電子レシート閲覧プログラムP82と、フォーマット管理領域83aと、独自フォーマット管理領域83bとを備える。電子レシート対応プログラムP81は、Web上に公開されている各種情報(コンテンツ)を閲覧するためのWebブラウザの他、商品販売データ処理による決済後に生成される電子レシート情報を電子レシート管理サーバ9から受信するプログラムである。電子レシート閲覧プログラムP82は、受け取った電子レシート情報を閲覧するプログラムである。
フォーマット管理領域83aは、電子レシートの書式であるフォーマットを記憶する領域である。フォーマット管理領域83aには、予め設定されたフォーマットファイルが記憶されている。例えば、フォーマットファイルは、標準のフォーマットや、商品を表示する順番が変えられたフォーマットや、付加情報が表示されたフォーマットなどが記憶される。そして、フォーマットファイルは、設定により選択される。
また、独自フォーマット管理領域83bは、電子レシートのフォーマットファイルを記憶する。独自フォーマット管理領域83bには、ユーザが独自に作成したフォーマットファイルが記憶されている。フォーマットファイルは、電子レシートに表示される店名ロゴや、商品名や、価格などの表示形式が設定されたファイルであり、標準のフォーマットから大きくデザインを変えることができる。表示形式とは、表示位置や、文字サイズや、フォントや、表示の有無の設定などである。これにより、ユーザは、例えば、店名ロゴは表示させず、価格の文字サイズを大きくした独自のフォーマットを設定することができる。
なお、携帯端末8で実行される電子レシート対応プログラムP81と、電子レシート閲覧プログラムP82とは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、携帯端末8で実行される電子レシート対応プログラムP81と、電子レシート閲覧プログラムP82とを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、携帯端末8で実行される電子レシート対応プログラムP81と電子レシート閲覧プログラムP82とをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
次に、商品販売データ処理装置であるPOS端末2の要部構成を、図3のブロック図を用いて説明する。
ここで、図3は、POS端末2の要部構成を示すブロック図である。図3に示すように、POS端末2は、CPU21と、メモリ22と、記憶部23と、ネットワークインターフェース24と、プリンタインターフェース25と、オペレータ用表示部26と、時計部27と、客用表示部28と、入力部29とを備える。CPU21は、POS端末2の全体を制御する。メモリ22は、データを一時的に記憶する。記憶部23は、CPU21からの命令で読み書きが可能であり、プログラムやデータ等を記憶する。ネットワークインターフェース24は、店舗内LAN4に接続する。プリンタインターフェース25は、プリンタに接続する。オペレータ用表示部26は、オペレータに対して各種情報を表示する。時計部27は、時間を計時する。客用表示部28は、客に対して種々の情報を表示する。入力部29は、オペレータ用表示部26に積層されたタッチパネルや、筐体上に設けられたキーである。
記憶部23には、当該POS端末2のPOSナンバーに加えて、企業コード(店舗を運営する企業の識別コード)や、業種・業態コードや、当該POS端末2が設置される店舗1を示す店舗コードなどを予め記憶するための領域として識別コード管理領域23aが確保されている。
ここで、業種・業態コードは、例えば、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、百貨店、薬局、レストラン、飲食店などとして、店舗の業種・業態を区別するコード(分類コード)である。なお、このような業種・業態は、ユーザの好みによって任意に変更可能である。なお、企業コード(店舗を運営する企業の識別コード)、業種・業態コードについては、電子レシートサーバ6に登録されていても良い。
また、記憶部23には、商品販売データ処理を含む各種のPOS業務を実行するためのソフトウェアが予めインストールされている。さらに、記憶部23には、商品販売データ処理の際に印字発行されるレシートあるいは領収書に代えて電子的に処理した電子レシート情報を処理するための電子レシート処理プログラムP21が予めインストールされている。さらに、記憶部23には、電子レシート管理サーバ9から配信された会員コード別に設定された電子レシート情報の発行条件が記憶されている。
なお、POS端末2で実行される電子レシート処理プログラムP21は、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、POS端末2で実行される電子レシート処理プログラムP21を、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、POS端末2で実行される電子レシート処理プログラムP21をインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
次に、企業用のレシート管理サーバとして機能する電子レシートサーバ6の要部構成を、図4のブロック図を用いて説明する。
ここで、図4は、電子レシートサーバ6の要部構成を示すブロック図である。電子レシートサーバ6は、CPU61と、メモリ62と、記憶部63と、ネットワークインターフェース64とを備える。CPU61は、電子レシートサーバ6の全体を制御する。メモリ62は、データを一時的に記憶する。記憶部63は、CPU61からの命令で読み書きが可能であり、プログラムやデータ等を記憶する。ネットワークインターフェース64は、ネットワーク5に接続する。
記憶部63には、店舗を運営する企業毎の電子レシート情報を記憶するための領域として電子レシート管理領域63aが確保されている。電子レシート情報は、企業コード(店舗を運営する企業の識別コード)、業種・業態コード、店舗コード、ユーザの会員コード、POS端末2のPOSナンバー、レシートナンバー、商品販売データなどを含んでいる。
また、記憶部63には、各店舗1のPOS端末2から受け取った電子レシート情報を電子レシート管理領域63aで管理するための電子レシート管理プログラムP61が予めインストールされている。
また、記憶部63には、電子レシート管理領域63aで管理されている電子レシート情報を電子レシート管理サーバ9へ送信するための情報送信プログラムP62も予めインストールされている。
さらに、記憶部63には、所望の商品、会員、企業、店舗に対応付けられる各種の付加情報を記憶する情報管理領域63bが設けられている。ここで、付加情報とは、企業のキャンペーンに関連付けられたホームページにリンクするURL、企業のCMに関連付けられたホームページにリンクするURL、企業のクーポンにリンクするURLなどのアクセス情報である。
なお、電子レシートサーバ6で実行される電子レシート管理プログラムP61および情報送信プログラムP62は、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、電子レシートサーバ6で実行される電子レシート管理プログラムP61および情報送信プログラムP62を、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、電子レシートサーバ6で実行される電子レシート管理プログラムP61および情報送信プログラムP62をインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
次に、顧客用のレシート管理サーバとして機能する電子レシート管理サーバ9の要部構成を、図5のブロック図を用いて説明する。
ここで、図5は、電子レシート管理サーバ9の要部構成を示すブロック図である。電子レシート管理サーバ9は、CPU91と、メモリ92と、記憶部93と、ネットワークインターフェース94とを備える。CPU91は、電子レシート管理サーバ9の全体を制御する。メモリ92は、データを一時的に記憶する。記憶部93は、CPU91からの命令で読み書きが可能であり、プログラムやデータ等を記憶する。ネットワークインターフェース94は、ネットワーク5に接続する。
記憶部93には、店舗を運営する各種企業の電子レシート情報を一括に記憶するための領域として電子レシート管理領域93aが確保されている。より詳細には、電子レシート管理領域93aは、店舗を運営する各種企業の電子レシート情報および付加情報を会員毎に管理する。電子レシート情報は、会員コード、企業コード(店舗を運営する企業の識別コード)、業種・業態コード、店舗コード、POS端末2のPOSナンバー、レシートナンバー、商品販売データなどを含んでいる。
また、記憶部93には、各企業の電子レシートサーバ6から受け取った付加情報および電子レシート情報を電子レシート管理領域93aで管理するための電子レシート管理プログラムP91が予めインストールされている。
また、記憶部93には、電子レシート情報および所望の商品の付加情報を携帯端末8へ送信するための情報送信プログラムP92が予めインストールされている。
なお、電子レシート管理サーバ9で実行される電子レシート管理プログラムP91および情報送信プログラムP92は、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、電子レシート管理サーバ9で実行される電子レシート管理プログラムP91および情報送信プログラムP92を、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、電子レシート管理サーバ9で実行される電子レシート管理プログラムP91および情報送信プログラムP92をインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
次に、実施形態にかかる携帯端末8が有する特徴的な機能について説明する。図6は、携帯端末8の機能構成を示すブロック図である。CPU81は、メモリ82や記憶部83に記憶された制御プログラムに従って動作することで、図6に示すように、入力制御部811と、受信部812と、表示制御部813と、送信部814として機能する。
入力手段である入力制御部811は、入力部88を介して表示部87に表示される電子レシートの書式であるフォーマットを変更する操作を受け付ける。フォーマットの変更方法は、大別して、簡易なフォーマット変更と、詳細に設定するフォーマット変更と、独自フォーマット管理領域83bに記憶されたユーザが独自に作成したフォーマットファイルに変えるフォーマット変更とがある。そして、フォーマットが設定されると、以降も設定されたフォーマットで電子レシートが表示される。
簡易なフォーマット変更とは、フォーマット管理領域83aに予め設定されたコンセプトのフォーマットに変更する簡易なフォーマット変更方法である。簡易なフォーマット変更を行う場合には、入力制御部811は、各コンセプトにそれぞれ関連付けられた操作子を複数表示した画像から選択された一の操作子から入力された書式設定を受け付ける。更に詳しくは、例えば、後述するフォーマット設定画面(図9参照)などの設定画面からの入力を受け付ける。
詳細に設定するフォーマット変更とは、予め設定されたコンセプトではなく、ユーザの好みによって任意のフォーマットを変更するフォーマット変更方法である。詳細に設定するフォーマット変更を行う場合には、入力制御部811は、電子レシートの書式に関する項目を複数設定することが可能な画面において入力された書式設定を受け付ける。更に詳しくは、例えば、後述するフォーマット詳細設定画面(図10参照)などの設定画面からの入力を受け付ける。
フォーマットファイルを使用する変更とは、ユーザが独自に作成し、記憶部83の独自フォーマット管理領域83bに記憶されたフォーマットファイルを、電子レシートの表示に使用するフォーマットに設定するフォーマット変更方法である。入力制御部811は、フォーマットファイルを選択する画面からの入力を受け付ける。更に詳しくは、例えば、後述するフォーマットファイル選択設定画面(図11参照)などの選択画面からの入力を受け付ける。なお、フォーマットファイルは、パーソナルコンピュータで作成されたものであってもよいし、携帯端末8で作成されたものであってもよい。
受信手段である受信部812は、一取引に係る販売した商品の商品販売データを含む電子レシート情報を受信する。受信部812は、電子レシートを表示するフォーマットに応じて、異なる電子レシート情報を受信する。
表示制御手段である表示制御部813は、受信部812が受信した商品販売データを含む電子レシート情報を、電子レシートの書式であるフォーマットに変換して表示部87に表示させる。さらに詳しくは、表示制御部813は、電子レシートを入力制御部811によって入力されたフォーマットに変更して電子レシートを表示する。これにより、表示制御部813は、商品を表示する順番を変更したり、カロリーなどの付加情報を表示したりする電子レシートを表示する。さらに、表示制御部813は、ユーザが独自に作成したフォーマットファイルを使用することで、店名ロゴを表示させないなどのデザインの電子レシートに変更する。
送信手段である送信部814は、受信部812が受信する電子レシート情報の送信要求信号を送信する。その際、送信部814は、入力制御部811によって入力されたフォーマットの設定に応じた電子レシート情報の送信要求信号を送信する。例えば、送信部814は、電子レシートに商品のカロリーを表示させるフォーマットの場合には、商品のカロリーに関する情報を有する電子レシート情報の送信要求信号を送信する。
また、送信部814は、電子レシートの商品を購入頻度に応じた順番で並び替えて表示させる場合に、所定の期間の商品販売データを有する電子レシート情報の送信要求信号を送信する。受信部812は、送信要求信号に応じて返信された所定の期間の商品販売データを受信する。そして、表示制御部813は、所定の期間の商品販売データから商品の購入頻度を算出し、商品の順番を変更して表示する。なお、商品を表示する順番は、昇順であってもよいし、降順であってもよい。
次に、上述した実施形態にかかる携帯端末8のCPU81が制御プログラムに従って実行するフォーマット設定処理について説明する。図7は、実施形態にかかる携帯端末8のCPU81が制御プログラムに従って実行するフォーマット設定処理の流れを示すフローチャートである。
携帯端末8のCPU81は、電子レシート閲覧プログラムP82を起動し、初期画面を表示する(ステップS1)。ここで、図8は、初期画面G1の一例を示す説明図である。初期画面G1は、電子レシート表示ボタンB11と、表示設定ボタンB12とを備える。電子レシート表示ボタンB11は、電子レシートを表示させる場合に押下するボタンである。表示設定ボタンB12は、電子レシートの書式であるフォーマットを変更する場合に押下するボタンである。
次いで、携帯端末8のCPU81は、表示設定ボタンB12の押下が検出されるか否かを判定する(ステップS2)。表示設定ボタンB12の押下が検出されない場合に(ステップS2;No)、携帯端末8のCPU81は、電子レシート表示ボタンB11の押下が検出されるか否かを判定する(ステップS3)。電子レシート表示ボタンB11の押下が検出されない場合に(ステップS3;No)、携帯端末8のCPU81は、ステップS2に戻る。
一方、電子レシート表示ボタンB11の押下が検出された場合に(ステップS3;Yes)、携帯端末8のCPU81は、電子レシートの表示処理を実行し(ステップS4)、終了する。なお、電子レシートの表示処理は、図12のフローチャートにおいて説明する。
一方、表示設定ボタンB12の押下が検出された場合に(ステップS2;Yes)、携帯端末8のCPU81は、フォーマット設定画面を表示する(ステップS5)。
ここで、図9は、フォーマット設定画面G2の一例を示す説明図である。フォーマット設定画面G2は、電子レシートのフォーマットの設定を簡易に変更する画面である。更に詳しくは、フォーマット設定画面G2は、電子レシートの書式であるフォーマットを設定する複数のボタンを備えた画面である。そして、フォーマット設定画面G2は、「簡単フォーマット変更」とのメッセージを表示して、ユーザに簡易にフォーマットを変更することができる旨を通知する。また、フォーマット設定画面G2は、操作子として、商品分類順ボタンB21と、価格順ボタンB22と、購入頻度順ボタンB23と、詳細設定ボタンB24と、カスタマイズボタンB25と、標準ボタンB26とを備える。
商品分類順ボタンB21は、電子レシートに表示される商品の順番を、商品分類ごとに表示するフォーマットに設定するボタンである。商品分類とは、例えば、食品、衣類、日用品などの大まかな分類分けであってもよい。または、弁当、肉、野菜、冷凍食品などの細かな分類分けであってもよい。価格順ボタンB22は、電子レシートに表示される商品の順番を、商品の価格順で表示する設定にするボタンである。購入頻度順ボタンB23は、電子レシートに表示される商品の順番を、過去に購入した頻度が高い順で表示するフォーマットに設定するボタンである。これらのボタンを押下することにより、ユーザは、各ボタンのコンセプトに応じたフォーマットに簡単に変更することができる。詳細設定ボタンB24は、電子レシートに表示される商品の順番を、フォーマット詳細設定画面G3(図10参照)を用いて変更する場合に押下するボタンである。カスタマイズボタンB25は、電子レシートのフォーマットが設定されたフォーマットファイルを読み取る場合に押下するボタンである。標準ボタンB26は、電子レシートのフォーマットを、標準の電子レシートのフォーマットに設定するボタンである。
携帯端末8のCPU81は、標準ボタンB26の押下が検出されるか否かを判定する(ステップS6)。標準ボタンB26の押下が検出された場合に(ステップS6;Yes)、携帯端末8のCPU81は、電子レシートのフォーマットを、記憶部83のフォーマット管理領域83aに記憶された標準のフォーマットに設定する(ステップS7)。
標準ボタンB26の押下が検出されない場合に(ステップS6;No)、携帯端末8のCPU81は、商品分類順ボタンB21の押下が検出されるか否かを判定する(ステップS8)。商品分類順ボタンB21の押下が検出された場合に(ステップS8;Yes)、携帯端末8のCPU81は、電子レシートのフォーマットを、記憶部83のフォーマット管理領域83aに記憶された商品分類ごとに商品を表示するフォーマットに設定する(ステップS9)。
一方、商品分類順ボタンB21の押下が検出されない場合に(ステップS8;No)、携帯端末8のCPU81は、価格順ボタンB22の押下が検出されたか否かを判定する(ステップS10)。価格順ボタンB22の押下が検出された場合に(ステップS10;Yes)、携帯端末8のCPU81は、電子レシートのフォーマットを、記憶部83のフォーマット管理領域83aに記憶された商品の価格順で商品を表示するフォーマットに設定する(ステップS11)。
一方、価格順ボタンB22の押下が検出されない場合に(ステップS10;No)、携帯端末8のCPU81は、購入頻度順ボタンB23の押下が検出されたか否かを判定する(ステップS12)。購入頻度順ボタンB23の押下が検出された場合に(ステップS12;Yes)、携帯端末8のCPU81は、電子レシートのフォーマットを、記憶部83のフォーマット管理領域83aに記憶された過去に購入した頻度が高い順で商品を表示するフォーマットに設定する(ステップS13)。
一方、購入頻度順ボタンB23の押下が検出されない場合に(ステップS12;No)、携帯端末8のCPU81は、詳細設定ボタンB24の押下が検出されたか否かを判定する(ステップS14)。詳細設定ボタンB24の押下が検出された場合に(ステップS14;Yes)、携帯端末8のCPU81は、フォーマット詳細設定画面を表示する(ステップS15)。
ここで、図10は、フォーマット詳細設定画面G3の一例を示す説明図である。フォーマット詳細設定画面G3は、電子レシートのフォーマットに関する項目を複数設定することが可能な画面である。フォーマット詳細設定画面G3は、「フォーマット詳細設定」とのメッセージを表示して、ユーザに詳細設定ができる旨を通知する。フォーマット詳細設定画面G3は、一覧表示方法設定領域G31と、表示内容設定領域G32と、表示順番設定領域G33と、確定ボタンB31と、を備える。
一覧表示方法設定領域G31は、電子レシートに表示される商品の一覧表示方法を設定する領域である。一覧表示方法設定領域G31は、分類なしラジオボタンと、商品分類ラジオボタンとを備える。よって、一覧表示方法は、分類なしラジオボタンと、商品分類ラジオボタンとから何れか一つを選択することができる。分類なしラジオボタンは、分類分けをせずに表示する場合に選択する。商品分類ラジオボタンは、商品分類ごとに表示する場合に選択する。図10に示す一覧表示方法設定領域G31は、分類なしラジオボタンが選択された状態を示している。
表示内容設定領域G32は、電子レシートに表示される商品の表示内容を設定する領域である。表示内容設定領域G32は、価格(税込)チェックボックスと、価格(税抜)チェックボックスと、カロリーチェックボックスと、割引金額チェックボックスと、を備える。価格(税込)チェックボックスは、商品の税込価格を表示する場合にチェックする。価格(税抜)チェックボックスは、商品の税抜価格を表示する場合にチェックする。カロリーチェックボックスは、対象の商品にカロリーが示されている場合に、カロリーを表示する場合にチェックする。割引金額チェックボックスは、対象の商品が割引されている場合に、割引金額を表示する場合にチェックする。図10に示す表示内容設定領域G32は、価格(税込)チェックボックスが選択された状態を示している。
表示順番設定領域G33は、電子レシートに表示される商品の表示順番を設定する領域である。表示順番設定領域G33は、スキャン順ラジオボタンと、価格順ラジオボタンと、購入頻度順ラジオボタンとを備える。スキャン順ラジオボタンは、電子レシートに表示される商品を、商品をスキャンした順番で表示する場合に選択する。価格順ラジオボタンは、電子レシートに表示される商品を、商品の価格順で表示する場合に選択する。購入頻度順ラジオボタンは、電子レシートに表示される商品を、商品の購入頻度の順番で表示する場合に選択する。図10に示す表示順番設定領域G33は、スキャン順ラジオボタンが選択された状態を示している。確定ボタンB31は、フォーマット詳細設定画面G3において入力された内容を確定する場合に押下するボタンである。
携帯端末8のCPU81は、フォーマット詳細設定画面G3の確定ボタンB31の押下が検出されるか否かを判定する(ステップS16)。確定ボタンB31の押下が検出されない場合に(ステップS16;No)、携帯端末8のCPU81は、待機する。
一方、確定ボタンB31の押下が検出された場合に(ステップS16;Yes)、携帯端末8のCPU81は、フォーマット詳細設定画面G3において入力されたフォーマットを記憶部83のフォーマット管理領域83aに記憶させる(ステップS17)。次いで、携帯端末8のCPU81は、電子レシートのフォーマットを、フォーマット詳細設定画面G3において入力されたフォーマットに設定する(ステップS18)。
一方、詳細設定ボタンB24の押下が検出されない場合に(ステップS14;No)、携帯端末8のCPU81は、カスタマイズボタンB25の押下が検出されたか否かを判定する(ステップS19)。カスタマイズボタンB25の押下が検出されない場合に(ステップS19;No)、携帯端末8のCPU81は、ステップS6に戻る。
カスタマイズボタンB25の押下が検出された場合に(ステップS19;Yes)、携帯端末8のCPU81は、フォーマットファイル選択設定画面を表示する(ステップS20)。
ここで、図11は、フォーマットファイル選択設定画面G4の一例を示す説明図である。フォーマットファイル選択設定画面G4は、記憶部83の独自フォーマット管理領域83bに記憶された電子レシートのフォーマットファイルから、所望のフォーマットファイルを選択する画面である。フォーマットファイル選択設定画面G4は、ファイル選択ボタンB41を備える。ファイル選択ボタンB41は、表示されたフォーマットファイルを電子レシートのフォーマットに設定するボタンである。
携帯端末8のCPU81は、フォーマットファイル選択設定画面G4のファイル選択ボタンB41の押下が検出されるか否かを判定する(ステップS21)。ファイル選択ボタンB41の押下が検出されない場合に(ステップS21;No)、携帯端末8のCPU81は、待機する。一方、ファイル選択ボタンB41の押下が検出された場合に(ステップS21;Yes)、携帯端末8のCPU81は、電子レシートのフォーマットを選択されたファイル選択ボタンB41のフォーマットファイルに設定する(ステップS22)。
以上により、携帯端末8のCPU81は、携帯端末8の表示部87に表示する電子レシートのフォーマットを設定する。
次に、上述した実施形態にかかる携帯端末8のCPU81が制御プログラムに従って実行する電子レシートの表示処理について説明する。電子レシートの表示処理とは、図7に示されたフローチャートのステップS4に示された電子レシートの表示処理である。図12は、実施形態にかかる携帯端末8のCPU81が制御プログラムに従って実行する電子レシートの表示処理の流れを示すフローチャートである。
図12に示されたフローチャートは、図8に示された初期画面G1の電子レシート表示ボタンB11が押下された状態から開始する。
携帯端末8のCPU81は、フォーマット設定処理において設定されたフォーマットに応じて、記憶部83のフォーマット管理領域83a又は独自フォーマット管理領域83bに記憶されたフォーマットを読み込む(ステップS31)。次いで、携帯端末8のCPU81は、フォーマットに応じた電子レシート情報の送信要求信号を電子レシートサーバ6に送信する(ステップS32)。
例えば、購入頻度順で電子レシートを表示する設定の場合には、携帯端末8のCPU81は、所定の期間の商品販売データを求める送信要求信号を電子レシートサーバ6に送信する。これにより、携帯端末8のCPU81は、予め設定された期間に購入した商品のランキングを算出し、商品を表示する順番を並び替える。
または、例えば、電子レシートに商品のカロリーを表示する設定の場合には、携帯端末8のCPU81は、商品のカロリーを含めた電子レシート情報の送信要求信号を電子レシートサーバ6に送信する。これにより、携帯端末8のCPU81は、商品のカロリーを電子レシートに併記することが可能となる。
次いで、携帯端末8のCPU81は、電子レシートサーバ6から電子レシート情報を受信したか否かを判定する(ステップS33)。電子レシート情報を受信していない場合に(ステップS33;No)、携帯端末8のCPU81は、待機する。
一方、電子レシート情報を受信した場合に(ステップS33;Yes)、携帯端末8のCPU81は、受信した電子レシート情報を、フォーマットの電子レシート画像に変換する(ステップS34)。次いで、携帯端末8のCPU81は、生成した電子レシート画像を表示部87に表示する(ステップS35)。
ここで、図13は、既定のフォーマットによる電子レシート画像G51の一例を示す説明図である。図14は、商品分類ごとに表示する設定のフォーマットによる電子レシート画像G52の一例を示す説明図である。図15は、購入頻度順で表示する設定のフォーマットによる電子レシート画像G53の一例を示す説明図である。
図13に示す既定のフォーマットによる電子レシート画像G51は、紙のレシートと同様のフォーマットで表示された電子レシートの画像である。
図14に示す商品分類ごとに表示する設定のフォーマットによる電子レシート画像G52は、商品を分類分けしたグループごとに商品が表示されている。電子レシート画像G52は、商品Aグループと、商品Bグループとに分類分けされた状態を示している。これにより、ユーザは、分類ごとにどの程度の量の商品を購入したかが把握しやすくなる。例えば、商品Aグループが肉類で、商品Bグループが野菜類であった場合に、肉類に比べて野菜類の購入が少ないなどといったことを把握することができる。
図15に示す購入頻度順で表示する設定のフォーマットによる電子レシート画像G53は、商品を表示する順番が、図13に示された既定のフォーマットによる電子レシート画像G51と異なっている。これにより、ユーザは、比較的に多く消費している商品を把握することができる。よって、ユーザは、今後の買物において、まとめ買いをすべきであるか否かの判断材料にすることができる。
以上により、携帯端末8のCPU81は、携帯端末8の表示部87に電子レシートを表示する。
以上のように、本実施形態の携帯端末8によれば、受信部812は、販売した商品の商品販売データを含む電子レシート情報を受信する。そして、表示制御部813は、受信部812が受信した電子レシート情報を表示部87に表示させる。また携帯端末8は、表示部87に表示される電子レシートの書式であるフォーマットを変更する入力を受け付ける入力制御部811を備える。そして、表示制御部813は、受信部812が受信した電子レシート情報を、入力制御部811によって入力されたフォーマットに変換して表示部87に表示させる。よって、ユーザが各自の嗜好に合わせた電子レシートのフォーマットに変更することが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
なお、上記実施形態では、電子レシートの書式であるフォーマットは、携帯端末8の記憶部83に備えられたフォーマット管理領域83a及び独自フォーマット管理領域83bに記憶されていると説明している。しかしながら、電子レシートの書式であるフォーマットは、携帯端末8以外の装置に記憶されていてもよい。例えば、電子レシートの書式であるフォーマットは、電子レシートサーバ6や、電子レシート管理サーバ9に記憶されていてもよい。
なお、上記実施形態では、携帯端末8の受信部812は、電子レシートの書式であるフォーマットに応じて異なる電子レシート情報を受信すると説明したが、全てのフォーマットに対応した電子レシート情報を受信する形態であってもよい。この場合には、全てのフォーマットに対応した電子レシート情報を受信し、不要な電子レシート情報は、削除すればよい。