JP6181498B2 - アンテナ装置 - Google Patents
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初めに、図1〜図3を参照して、本発明の第1実施形態に係る統合アンテナ装置100Aについて説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る統合アンテナ装置100Aの構成を示す外観斜視図である。図2は、図1に示す統合アンテナ装置100Aの上面図である。図3は、図2に示す統合アンテナ装置100AのA−A断面図である。
ベース101は、その表面上に各構成部材(第1のアンテナ110、第2のアンテナ120、第1の遮蔽板130)が配置される、板状部材である。ベース101は、後述する第1のアンテナ110のグラウンド板として機能するように、導電性を有する材料(例えば、銅、アルミニウムなどの金属)が用いられる。
第1のアンテナ110は、水平面と垂直面とが組み合わされた立体的な形状を有する逆Fアンテナであり、LTE(Long Term Evolution)アンテナとして機能する。LTEアンテナの動作帯域は、例えば、698〜960MHz、1427〜1510MHz、1710〜2690MHzである。第1のアンテナ110は、その一部分(後述する第1の部分112A)が支持板104の表面上に実装されている。支持板104は、ベース101の表面に対して平行な(すなわち、水平な)板状部材である。支持板104は、ベース101の表面に立設された支柱105によって、その裏側が支持されている。本実施形態では、支持板104の材料としてアクリル樹脂を用いているが、これに限らない。
第2のアンテナ120は、平面状の2つのループアンテナが同一基板上に統合されたものである。上記2つのループアンテナのうち、一のループアンテナはGPSアンテナ(動作周波数:1575.42MHz)として機能し、他のループアンテナはSDARS(Satellite Digital Audio Radio Service)アンテナ(動作帯域:2320〜2345MHz)として機能する。第2のアンテナ120は、平板状を有しており、支持板102の表面上に実装されている。支持板102は、ベース101の表面に対して平行な(すなわち、水平な)板状部材である。支持板102は、ベースの表面に立設された支柱103によって、その裏側が支持されている。本実施形態では、支持板102の材料としてアクリル樹脂を用いているが、これに限らない。なお、ベース101と支持板102との間に形成されている空間には、他の構成部材(例えば、各アンテナにて生成された電気信号を増幅するためのアンテナ回路)が設けられてもよい。これにより、ベース101上のスペースを有効に利用することができ、アンテナ装置のさらなる小型化が可能となる。
図1に示すように、第1のアンテナ110は、アンテナ基板111と、当該アンテナ基板111の表面上に形成されたアンテナパターン112とを備えて構成されている。アンテナ基板111には、例えば、薄板状の誘電体フィルム(例えば、ポリイミドフィルム)が用いられる。アンテナパターン112には、例えば、薄膜状の導体箔(例えば、銅箔)が用いられる。アンテナパターン112は、第1の部分112A、第2の部分112B、第3の部分112C、および、第4の部分112Dを有する。
図2に示すように、第2のアンテナ120は、アンテナ基板121と、当該アンテナ基板121の表面上に形成されたアンテナパターン122A,122B,123A,123Bとを備えて構成されている。上記アンテナ基板121には、例えば、薄板状の誘電体フィルム(例えば、ポリイミドフィルム)が用いられる。上記各アンテナパターンには、例えば、薄膜状の導体箔(例えば、銅箔)が用いられる。
本実施形態の統合アンテナ装置100Aにおいて、注目すべきは、第1の遮蔽板130が設けられている点である。第1の遮蔽板130は、第1のアンテナ110と第2のアンテナ120とを互いに遮蔽するように、第1のアンテナ110と第2のアンテナ120との間において、ベース101の表面上に垂直に立設されている板状部材である。第1の遮蔽板130には、導電性を有する材料(例えば、銅、アルミニウムなどの金属)が用いられる。
図4は、本実施形態の統合アンテナ装置100Aにおける、第1の遮蔽板130の変形例を示す図である。図4に示すように、第1の遮蔽板130は、横方向(ベース101の表面に沿った方向)に並んでいる、複数のスリット(縦方向(ベース101の表面に交わる方向)に切り欠かれた部分)が形成されていてもよい。すなわち、第1の遮蔽板130は、図4に示すような櫛状を成していてもよい。このように第1の遮蔽板130にスリットを設けることにより、特定の周波数帯域における、第1のアンテナ110の送信波が第2のアンテナ120に及ぼす影響(アイソレーション特性)を、より良好なものへと調整することができる。各スリットの幅W1、及び、隣り合うスリットの間隔W2は、シミュレーション結果等に基づいて、好適な値に調整されることが好ましい。例えば、各スリットの幅W1、および、隣り合うスリットの間隔W2を適切に調整することにより、GPSアンテナの動作周波数(1575.42MHz)におけるアイソレーション特性を、より良好なものへと調整することができる。なお、スリットの形状は、上述したような縦方向に延伸する形状に限らない。
次に、図5を参照して、本発明の第2実施形態に係る統合アンテナ装置100Bについて説明する。図5は、本発明の第2実施形態に係る統合アンテナ装置Bの上面図である。第2実施形態の統合アンテナ装置100Bは、さらに第2の遮蔽板140を備える点で、第1実施形態の統合アンテナ装置100Aと異なる。
第2の遮蔽板140は、第1の遮蔽板130と同様に、ベース101の表面上に垂直に立設されている板状部材である。また、第2の遮蔽板140は、第1の遮蔽板130と同様に、導電性を有する材料(例えば、銅、アルミニウムなどの金属)が用いられる。
次に、図6を参照して、本発明の第3実施形態に係る統合アンテナ装置100Cについて説明する。図6は、本発明の第3実施形態に係る統合アンテナ装置Cの上面図である。第3実施形態の統合アンテナ装置100Cは、さらに第3のアンテナ150を備える点で、第2実施形態の統合アンテナ装置100Bと異なる。
第3のアンテナ150の構成および機能は、第1のアンテナ110と同様である。すなわち、第3のアンテナ150は、水平面と垂直面とが組み合わされた立体的な形状を有する逆Fアンテナであり、LTEアンテナとして機能する。但し、第3のアンテナ150は、第1のアンテナ110と対称的な形状を有している。図6に示すように、統合アンテナ装置100Cを上方(図中z軸正方向)から見たとき、第3のアンテナ150は、第2のアンテナ120の外側において、第2のアンテナ120の右辺および上辺に沿って、直角に折れ曲がるL字状を成している。このように、第3のアンテナ150が第2のアンテナ120に近接していると、第2のアンテナ120が、第3のアンテナ150の放射の影響を受けて、良好なアイソレーション特性が得られなくなる虞がある。
本実施例では、上述した統合アンテナ装置100A,Bを用いて、下記実施例1〜4、および、下記比較例のそれぞれについて実施した。
第1の遮蔽板130 :あり
第2の遮蔽板140 :なし
第1の遮蔽板130のスリット:なし
(実施例2)
第1の遮蔽板130 :あり
第2の遮蔽板140 :なし
第1の遮蔽板130のスリット:あり
(実施例3)
第1の遮蔽板130 :あり
第2の遮蔽板140 :あり
第1の遮蔽板130のスリット:なし
第2の遮蔽板140のスリット:なし
(実施例4)
第1の遮蔽板130 :あり
第2の遮蔽板140 :あり
第1の遮蔽板130のスリット:あり
第2の遮蔽板140のスリット:あり
(比較例)
第1の遮蔽板130 :なし
第2の遮蔽板140 :なし
なお、本実施例において統合アンテナ装置に適用した各種条件は以下のとおりである。
第1のアンテナ110と、第1の遮蔽板130との間隔:5mm
各スリットの幅W1 :1mm
隣り合うスリットの間隔W2 :1mm
(検証1)
上記実施例1、2、および上記比較例のそれぞれについて、第2のアンテナ120(GPSアンテナ)のアイソレーション特性S21(第1のアンテナ110の送信波が第2のアンテナ120に及ぼす影響)を測定した。図7は、本実施例における、第2のアンテナ120のアイソレーション特性(挿入損失)S21の大きさの周波数依存性を表すグラフである。
上記実施例1〜4、および上記比較例のそれぞれについて、GPSアンテナの動作周波数である1575.42MHzにおける、第2のアンテナ120(GPSアンテナ)の放射パターンを測定した。図8〜10は、1575.42MHzにおける第2のアンテナ120の放射パターンを示すグラフである。それぞれ、統合アンテナ装置100を上方から見たときに、第2のアンテナ120の中心を通り、且つ、第2のアンテナ120の上辺および下辺と平行なxz面における、右旋円偏波(RHCP:Right Handed Circularly Polarized Wave)と、左旋円偏波(LHCP:Left Handed Circularly Polarized Wave)とに関する放射パターンを示す。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
100B 統合アンテナ装置
100C 統合アンテナ装置
101 ベース
102 支持板
103 支柱
104 支持板
105 支柱
110 第1のアンテナ(逆Fアンテナ)
111 アンテナ基板
112 アンテナパターン
112A 第1の部分(放射素子)
112B 第2の部分(短絡部)
112C 第3の部分(放射素子)
112D 第4の部分(グラウンド)
120 第2のアンテナ(円偏波受信用アンテナ)
121 アンテナ基板
122A アンテナパターン(放射素子)
122B アンテナパターン(無給電素子)
123A アンテナパターン(放射素子)
123B アンテナパターン(無給電素子)
130 第1の遮蔽板
140 第2の遮蔽板
150 第3のアンテナ
Claims (4)
- ベースと、
前記ベースをグラウンドとして使用する逆Fアンテナであって、前記ベースの表面と対向する平面上に放射素子を有する第1のアンテナと、
前記第1のアンテナの放射素子と同一面上に放射素子を有する第2のアンテナと、
前記第1のアンテナと前記第2のアンテナとの間において、前記ベースの表面に立設された第1の遮蔽板と、
を備え、
前記第2のアンテナは、衛星からの円偏波を受信するための円偏波受信用アンテナであり、
前記第2のアンテナの周囲には、前記第1の遮蔽板と、前記ベースの表面に立設された第2の遮蔽板とが、前記第2のアンテナを間に挟んで、互いに対称的な位置に配置され、
前記第1のアンテナの放射素子は、前記ベースの表面と対向する平面上に設けられる第1の部分と、前記第1の部分と前記ベースとに交わる第2の部分と、前記第1の部分と交わり、且つ前記ベースと交わらない第3の部分と、を含み、
前記第3の部分は、前記第1の部分の、前記第1の遮蔽板および前記第2の遮蔽板の配置側とは反対側の縁部と連結されていることを特徴とするアンテナ装置。 - 前記第1のアンテナの放射素子および前記第2のアンテナの放射素子と同一面上に放射素子を有する第3のアンテナをさらに備え、
前記第3のアンテナは、逆Fアンテナであり、
前記第2の遮蔽板は、
前記第2のアンテナと前記第3のアンテナとの間において、前記ベースの表面に立設されている
ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。 - 前記第1の遮蔽板の上端部の高さ位置は、
前記第1のアンテナの放射素子および前記第2のアンテナの放射素子との同一面の高さ以上である
ことを特徴とする請求項1または2に記載のアンテナ装置。 - 前記第1の遮蔽板には、前記ベースの表面と交わる方向に切り欠かれたスリットが、前記ベースの表面に沿って複数並べて形成されている
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
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