JP6180029B2 - 反力出力装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車両のアクセルペダル等の操作ペダルに反力を出力する反力出力装置に関するものである。
近年、車両の発進時や走行時に、必要以上にアクセルペダルが踏まれるのを抑制するために、踏み込み状態に応じた反力をアクセルペダルに付与するアクセルペダル装置が開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載のアクセルペダル装置は、ペダルアーム(操作ペダル)の基端を回動可能に軸支するハウジングに、ペダルアームを初期位置に戻すためのリターンスプリングと、反力を作り出すためのモータと、そのモータの回転をペダルアームに伝達するための出力レバーが内蔵されている。なお、出力レバーは、ペダルアームのリターンスプリングとは別の付勢スプリングにより、常時に初期回動位置に向けて付勢されている。
このアクセルペダル装置では、モータが制御装置によってアクセルペダルの踏み込み状態に応じた出力に制御され、その出力が出力レバーを通してペダルアームに付与される。
特開2010−111379号公報
しかし、特許文献1に記載のアクセルペダル装置は、反力をペダルアームに出力するための出力レバーの軸と、駆動源であるモータの回転軸が直結された構造とされているため、アクセルペダルが急激に戻された場合に、モータ側の回転フリクションが出力レバーの戻り方向の回動抵抗となり、それによってアクセルペダルに対する出力レバーの追従が遅れることになる。そして、アクセルペダルに対する出力レバーの追従が大きく遅れると、ペダルアームと出力レバーの間にスペースができ、その状態からアクセルペダルが再度踏み込まれたときに、モータによる反力出力が遅れることが懸念される。
そこでこの発明は、操作ペダルが急激に戻されたときに、モータ側の回転フリクションが出力レバーの戻り方向の回動を阻害しないようにして、モータによる反力出力の応答性を高めることのできる反力出力装置を提供しようとするものである。
この発明に係る反力出力装置では、上記課題を解決するために、反力を操作ペダルに出力する反力出力装置において、反力を作り出す駆動源であるモータと、反力を前記操作ペダル側に出力する反力出力軸と、前記反力出力軸に連結され、反力を前記操作ペダルに伝達する出力レバーと、前記出力レバーを、前記操作ペダルの戻り作動に追従させる方向に付勢する付勢スプリングと、前記モータの回転軸と前記反力出力軸の間で動力を断接するクラッチ機構と、を備え、前記クラッチ機構は、前記モータから前記反力出力軸に駆動力を伝達する経路中で前記モータの回転軸側に接続される第1の回転体と、前記第1の回転体と同軸にかつ相対回転可能に配置され、前記経路中で前記反力出力軸側に接続される第2の回転体と、前記第1の回転体の前記モータによる回転時に当該第1の回転体から回転力を受けて当該第1の回転体と同方向に回転するホルダブロックと、前記ホルダブロックに回動可能に保持されるクラッチ爪と、前記第2の回転体に設けられ、前記クラッチ爪と係合可能なクラッチ係合部と、前記クラッチ爪を前記クラッチ係合部と係合可能な回動位置に付勢するクラッチスプリングと、を備え、前記クラッチ爪は、前記クラッチ係合部と係合して前記ホルダブロックの回転を前記第2の回転体に伝達するクラッチ係合位置と、前記クラッチ係合部と非係合となるクラッチ解除位置との間で回動可能にされるとともに、前記第2の回転体が前記付勢スプリングによる付勢方向に前記ホルダブロックよりも先行して回転するとき、前記クラッチ係合部によってクラッチ解除方向に押圧されるように構成され、前記第2の回転体のクラッチ係合部は、当該第2の回転体の回転軸心を中心とする円周方向に沿って等間隔に複数設けられ、前記クラッチ爪は、前記第1の回転体の回転円周上に複数設けられ、一の前記クラッチ爪と前記第2の回転体側のクラッチ係合部が係合するときの前記第1の回転体と前記第2の回転体の回動位相と、他の一の前記クラッチ爪と前記第2の回転体側のクラッチ係合部が係合するときの前記第1の回転体と前記第2の回転体の回転位相がずらして設定されるようにした。
これにより、初期状態では、ホルダブロック上のクラッチ爪は、クラッチスプリングの付勢力を受けてクラッチ係合位置に位置されている。この状態から操作ペダルが踏み込まれ、反力制御のためにモータが駆動されると、第1の回転体がホルダブロックとともに反力出力方向に回転する。こうしてホルダブロックが反力出力方向に回転すると、ホルダブロック上のクラッチ爪がクラッチ係合部と係合して、第1の回転体の回転が第2の回転体側に伝達される。この結果、モータのトルクは、クラッチ機構、反力出力軸、出力レバーを順次介して操作ペダルに出力される。
また、操作ペダルが踏み込み状態から急激に戻されると、出力レバーが付勢スプリングの付勢力を受けて操作ペダルの戻り作動に追従するように回動しようとする。これにより、第2の回転体が反力出力軸を介して戻り方向に回動する。このとき、クラッチ機構では、第2の回転体が付勢スプリングによる付勢方向にホルダブロックよりも先行して回転しようとするため、クラッチ爪はクラッチ係合部によってクラッチ解除方向に押圧される。したがって、このときクラッチ機構が解除状態とされ、出力レバーが操作ペダルの戻り作動に迅速に追従することになる。
また、モータが駆動されると、ホルダブロック上の一のクラッチ爪と、他の一のクラッチ爪のいずれか一方が先に第2の回転体側のクラッチ係合部と当接するようになる。このため、迅速なクラッチ接続を実現することができる。
この発明によれば、第2の回転体が付勢スプリングによる付勢方向にホルダブロックよりも先行して回転するときに、ホルダブロックに保持されたクラッチ爪がクラッチ係合部によってクラッチ解除方向に押圧されるため、操作ペダルが急激に戻されたときに、第1の回転体と第2の回転体の間のクラッチ機構が解除状態とされ、モータ側の回転フリクションが出力レバーの戻り方向の回動を阻害することがなくなる。したがって、この発明によれば、操作ペダルが急激に戻されたときに、出力レバーが操作ペダルの戻り作動に迅速に追従し、その後に操作ペダルが再度踏み込まれる場合に、モータによる反力出力を迅速に得ることができる。
この発明の一実施形態の反力出力装置を用いたアクセルペダル装置の側面図である。 この発明の一実施形態の反力出力装置のハウジングカバーを取り去った正面図である。 この発明の一実施形態の反力出力装置の反力出力軸まわりの部材の分解斜視図である。 この発明の一実施形態の反力出力装置のハウジング等の一部部品を取り去った正面図である。 この発明の一実施形態のホルダブロックを組み付けた第1の回転体の正面図である。 この発明の一実施形態の第2の回転体の底壁を破断した正面図である。 この発明の一実施形態の第1の回転体と第2の回転体の組付状態を示す部分破断正面図である。 この発明の一実施形態のアクセルペダルの踏み込み状態を示す模式的な側面図(A)と、そのときのクラッチ機構の作動状態を示す部分破断正面図(B)を併せて記載した図である。 この発明の一実施形態のアクセルペダルの踏み戻し状態を示す模式的な側面図(A)と、そのときのクラッチ機構の作動状態を示す部分破断正面図(B)を併せて記載した図である。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、この実施形態に係る反力出力装置10を採用した車両のアクセルペダル装置1を示す図である。
アクセルペダル装置1は、運転席の足元前方に設置されるペダル本体ユニット2と、運転席の足元前方のペダル本体ユニット2の上方位置に設置される反力出力装置10と、を備えている。
ペダル本体ユニット2は、車体に取り付けられる保持ベース3と、保持ベース3に設けられた支軸3aに基端が回動可能に支持されるペダルアーム4と、ペダルアーム4の先端側の前面に設けられ、運転者によって踏力を付与されるペダル本体部5と、を備え、保持ベース3には、ペダルアーム4を初期位置に常時付勢する図示しないリターンスプリングが設けられている。ペダルアーム4には、ペダルアーム4の操作量(回動角度)に応じて内燃機関の図示しないスロットルバルブの開度を操作するための図示しないケーブルが接続されている。ただし、内燃機関が電子制御スロットルを採用する場合には、ペダル本体ユニット2にペダルアーム4の回動角度を検出するための回転センサを設け、その回転センサの検出信号を基にしてスロットルバルブの開度を制御するようにしても良い。また、ペダルアーム4の基端の近傍部には、ペダルアーム4の延出方向とほぼ相反する方向に延出する反力伝達レバー6が一体に連結されている。
なお、この実施形態においては、ペダルアーム4とペダル本体部5とが操作ペダルを構成している。
図2は、反力出力装置10の内部の構造を示す図である。図2では、樹脂製のハウジング11のハウジングカバーを取り去った状態を示している。
反力出力装置10は、反力を作り出すための駆動源であるモータ12と、ハウジング11に回動可能に軸支される反力出力軸13と、モータ12の回転を減速しトルクを増大させて反力出力軸13に伝達する減速機構14と、を備えている。反力出力軸13の軸方向の一端部は、ハウジング11の側面から外側に突出し、その突出した端部に出力レバー15が一体に連結されている。出力レバー15の先端部は、図1に示すように、ペダル本体ユニット2の反力伝達レバー6に回動方向で当接可能とされている。出力レバー15と反力伝達レバー6とは、ペダル本体部5が運転者によって踏み込まれたときに相互に当接する。なお、図2中符号16は、モータ12を駆動するための制御回路を実装した回路基板である。
図3は、反力出力装置10の反力出力軸13まわりの部材の分解斜視図であり、図4は、ハウジング11等の一部部品を取り去り、内部の部品を点線で示した反力出力装置10の正面図である。
図2,図4に示すように、減速機構14は、モータ12の回転軸12aに同軸に結合されたウォーム軸17と、ウォーム軸17と噛合するウォームホイール18と、クラッチ機構19(図4参照)を介してウォームホイール18に一体回転可能に接続されるピニオンギヤ20と、ピニオンギヤ20と噛合するセクタギヤ21と、を備え、セクタギヤ21が反力出力軸13に一体に結合されている。クラッチ機構19は、後に詳述するようにモータ12の作動時にウォームホイール18とピニオンギヤ20を接続する。
この実施形態の減速機構14では、ウォーム軸17とウォームホイール18の間で第1段の減速ギヤ部が構成され、ピニオンギヤ20とセクタギヤ21の間で第2段の減速ギヤ部(最終段の減速ギヤ部)が構成されている。
ウォームホイール18は、図2,図4に示すように、有底円筒状の第1の回転体22の筒壁部22bの外周面に形成されている。ピニオンギヤは20は、第1の回転体22の筒壁部22bに同軸に、かつ相対回動可能に嵌入される有底円筒状の第2の回転体24に取り付けられている。この実施形態の場合、ピニオンギヤ20は、その基部側が第2の回転体24の底壁部の外面に同軸に埋め込み固定されている。ピニオンギヤ20と第2の回転体24は、これらを貫通する支持ピン25を介してハウジング11に支持されている。
ここで、図3に示すように、反力出力軸13の軸方向の他端側には上記のセクタギヤ21が一体に取り付けられ、そのセクタギヤ21には、セクタギヤ21と反力出力軸13を初期位置方向に回動付勢するコイルスプリング27(付勢スプリング)の一端部が係止されている。コイルスプリング27の他端部は、ハウジング11に係止される略筒状のスプリングホルダ28に係止されている。なお、図3中の符号29A,29Bは、反力出力軸13をハウジング11に回転自在に支持させるためのベアリングであり、符号30は、出力レバー15を反力出力軸13に締結固定するためのナット、符号31,32は、出力レバー15とナット30の間に介装されるカラーとワッシャである。
図5は、第1の回転体22の内部構造を示す図であり、図6は、第2の回転体24の底壁部を破断して示した図、図7は、第1の回転体22と第2の回転体24の組付状態を示す図である。
クラッチ機構19は、図4〜図7に示すように、ウォーム軸17(図2参照)とウォームホイール18を介してモータ12の回転軸12aに接続される第1の回転体22と、ピニオンギヤ20とセクタギヤ21を介して反力出力軸13(図2参照)に接続される第2の回転体24と、第1の回転体22の底壁部22aの第2の回転体24と対向する側の面に回動可能に配置され、第1の回転体22のモータ12による回転時に第1の回転体22から回転力を受けて第1の回転体22と同方向に回転する正面視が略方形状のホルダブロック33と、ホルダブロック33の四隅部に回動可能に保持される4つのクラッチ爪35を備えている。さらに、クラッチ機構19は、第2の回転体24の筒壁部の内周面に、円周方向に沿って等間隔に複数設けられた略三角形状のクラッチ係合部37と、ホルダブロック33上の各クラッチ爪35を、クラッチ係合部37と係合可能な回動位置に付勢するクラッチスプリング36と、を備えている。この実施形態の場合、クラッチスプリング36は、ねじりコイルばねによって構成されている。
第1の回転体22の底壁部22aには、ホルダブロック33を回転可能に支持する保持シャフト38が突設されるとともに、保持シャフト38を中心とした同心円上に4つの押圧ブロック39…がほぼ等間隔に離間して突設されている。保持シャフト38と押圧ブロック39…は、底壁部22aの第2の回転体24に臨む側の面に突設されている。
ホルダブロック33は、その中心部が保持シャフト38に回転可能に支持されており、保持シャフト38は、第1の回転体22の軸心位置に突設されている。保持シャフト38の中心部には第1の回転体22を軸方向に貫通する軸孔23が設けられている。この軸孔23には、ピニオンギヤ20と第2の回転体24を支持する上記の支持ピン25が嵌入されている。第1の回転体22は支持ピン25を介してハウジング11に回転可能に支持されている。
クラッチ爪35は、ホルダブロック33の外縁の四隅に設けられた支軸40に回動可能に支持されている。ホルダブロック33の支軸40は、第1の回転体22を回転可能に支持する支持ピン25と平行に設けられている。クラッチ爪35は、正面視が略円形状に形成された基部35aが支軸40に回動可能に支持され、その基部35aから略台形状の爪片35bが突設されている。
ここで、モータ12の駆動時に第1の回転体22の回転する方向(図4中で矢印が向いている方向)を正転方向と呼ぶものとすると、各クラッチ爪35は、第1の回転体22の正転方向の前方側から径方向外側に向かってクラッチスプリング36によって付勢されている。各クラッチ爪35は、爪片35bの先端側を支軸40を中心に第1の回転体22の径方向外側に向けるクラッチ係合位置と、爪片35bの先端側を支軸40を中心に正転方向の前方側に向けるクラッチ解除位置との間で回動可能とされている。なお、クラッチ爪35は、クラッチ係合位置にあるときには、爪片35bの先端部が第2の回転体24のクラッチ係合部37の回転軌道上に位置され、クラッチ解除位置にあるときには、爪片35bの先端部がクラッチ係合部37の回転軌道の内側に位置される。クラッチ爪35は、上述のようにクラッチスプリング36によってクラッチ係合位置に向かって付勢されているため、初期状態ではクラッチ係合部37と係合可能となっている。
また、各クラッチ爪35の爪片35bの先端側には、クラッチ爪35がクラッチ係合位置にあるときに、第1の回転体22の正転方向の前方を向く前端面と、正転方向の後方を向く後端面の間を後下がりの斜面で結ぶテーパ面35cが設けられている。このテーパ面35cは、クラッチ爪35がクラッチ係合位置にあるときに、第2の回転体24のクラッチ係合部37がホルダブロック33よりも先行して正転方向に回転したときに、クラッチ係合部37と当接する。そして、このときテーパ面35cに入力された荷重により、クラッチ爪35をクラッチスプリング36の力に抗して正転方向の前方側に回動させる。クラッチ機構19は、これによりクラッチ解除状態とされる。
また、第1の回転体22の底壁部22aに突設される4つの押圧ブロック39は、ホルダブロック33に支持された各クラッチ爪35の基部35aの正転方向後方側に配置されている。各押圧ブロック39の正転方向前方側には、各クラッチ爪35の基部35aに正転方向後方側から当接する平坦な押圧面39aが設けられている。この押圧面39aは、クラッチ爪35の基部35aに正転方向後方側から当接することにより、クラッチ爪35の回動を規制する。したがって、この実施形態の場合、押圧面39aは、クラッチ爪35の回動をクラッチ係合位置に規制する回動規制部を兼ねている。なお、回動規制部は、ホルダブロック33に設けることも可能である。
一方、第2の回転体24の各クラッチ係合部37は、図6に示すように、正転方向後方側に第2の回転体24の半径方向に略沿うように形成され、クラッチ接続時にクラッチ爪35の前端面と当接する係合面37aと、正転方向前方側に第2の回転体24の半径方向に対して傾斜して形成されたテーパ面37bと、を有している。テーパ面37bは、クラッチ爪35がクラッチ係合位置にあるときに、第2の回転体24のクラッチ係合部37がホルダブロック33よりも先行して正転方向に回転したときに、クラッチ爪35のテーパ面35cに当接する。
また、ホルダブロック33上の対角位置にある一対のクラッチ爪35,35と、これらと90°ずれた位置にある残余の一対のクラッチ爪35,35とは、第2の回転体24のクラッチ係合部37と係合するときの回転位相がずらして設定されている。したがって、第1の回転体22と第2の回転体24がクラッチ接続されるときには、一対のクラッチ爪35,35と残余の一対のクラッチ爪35,35のいずれか一方が先にクラッチ係合部37と係合する。
図8は、操作ペダル(ペダル本体部5,ペダルアーム4)を踏み込んだときの反力出力装置10の作動を示す図であり、図9は、操作ペダル(ペダル本体部5,ペダルアーム4)を急激に戻したときの反力出力装置10の作動を示す図である。以下、これらの図面を適宜参照して反力出力装置10の作動について説明する。
図1に示すペダル本体部5が運転者によって踏み込まれると、ペダルアーム4が支軸3aを中心として図中半時計回りに回転し、その回転角に応じて内燃機関のスロットルバルブの開度が調整される。一方、ペダルアーム4が初期位置から半時計回りに回転すると、ペダルアーム4に固定された反力伝達レバー6が、ペダルアーム4とともに半時計回りに回転し、反力伝達レバー6の先端部に当接している反力出力装置10の出力レバー15が反力出力軸13とともに図1中の時計回り方向に回転する。
このとき、ペダル本体部5の踏込速度や車両の運転状況に応じて反力出力装置10のモータ12が駆動されると、そのモータ12の駆動力がウォーム軸17とウォームホイール18の噛み合い部を通して、第1の回転体22を正転方向(図4,図8(B)中の矢印で示す方向)に回転させる。また、このときホルダブロック33の各クラッチ爪35は、クラッチスプリング36の付勢力を受けてクラッチ係合位置に位置されている。
こうして、第1の回転体22が正転方向に回転すると、第1の回転体22に突設された押圧ブロック39が、図8(B)に示すようにホルダブロック33上のクラッチ爪35の基部35aに当接する。この状態で第1の回転体22の正転方向の回転が進むと、ホルダブロック33が第1の回転体22に押圧されて第1の回転体22と一体に正転方向に回転しようとする。このとき、クラッチ爪35は、クラッチスプリング36の付勢力を受けてクラッチ係合位置に位置されているため、いずれかの対のクラッチ爪35,35が第2の回転体24のいずれかのクラッチ係合部37に当接する。こうしてクラッチ爪35がクラッチ係合部37に当接すると、クラッチ爪35の爪片35bの基端側の後端面が押圧ブロック39に当接し、クラッチ爪35の回動位置がクラッチ係合位置に保持される。この状態で第1の回転体22が正転方向に回転すると、クラッチ爪35とクラッチ係合部37の当接部を通してその回転力が第2の回転体24に伝達される。クラッチ機構19はこのとき接続状態となる。
こうして、クラッチ機構19が接続されると、図4に示すように、第2の回転体24のピニオンギヤ20が正転方向に回転し、ピニオンギヤ20に噛合されているセクタギヤ21を同図中時計回り方向に回転させる。この結果、セクタギヤ21に一体に結合された反力出力軸13と出力レバー15が、図4中の矢印で示すようにコイルスプリング27の付勢力に抗して同図中時計回り方向に回転し、図1中の矢印で示すように、出力レバー15がペダル本体ユニット2の反力伝達レバー6を介してペダルアーム4に反力を伝達する。このとき、モータ12からペダルアーム4にはペダル本体部5の踏込速度や車両の運転状況に応じたトルクが出力されるため、運転者には、ペダル本体部5を踏む足裏を通して、内燃機関の加速状態や「踏み込み過ぎ」等の情報が伝えられる。
また、操作ペダル(ペダル本体部5)が踏み込まれた状態から、図9(A)に示すように操作ペダル(ペダル本体部5)に対する運転者の踏力が急激に解除されると、操作ペダルは図示しないリターンスプリングの力によって初期位置に戻ろうとし、反力出力装置10の出力レバー15はコイルスプリング27の付勢力を受けて操作ペダルの戻り作動に追従しようとする。第2の回転体24は、それにより反力出力軸13を介して戻り方向に回動しようとする。
このとき、反力出力装置10のクラッチ機構19では、第2の回転体24がコイルスプリング27による付勢方向にホルダブロック33よりも先行して回転しようとするため、ホルダブロック33上の各クラッチ爪35は第2の回転体24のクラッチ係合部37によってクラッチ解除方向に押し下げられる。この結果、クラッチ機構19が解除状態とされ、第2の回転体24の正転方向の自由な回転が許容される。したがって、出力レバー15は、モータ12の回転フリクションの影響を受けずに、操作ペダルの戻り作動に迅速に追従することになる。
以上のように、この実施形態に係る反力出力装置10は、第2の回転体24がコイルスプリング27による付勢方向にホルダブロック33よりも先行して回転するときに、ホルダブロック33に保持されたクラッチ爪35がクラッチ係合部37によってクラッチ解除方向に押し下げられるため、操作ペダルが急激に戻されたときに、第1の回転体22と第2の回転体24の間のクラッチ機構19を迅速に解除状態にし、モータ12側の回転フリクションが出力レバー15の戻り方向の回動を阻害するのを防止することができる。
したがって、この実施形態に係る反力出力装置10の場合、操作ペダルが急激に戻されたときに、出力レバー15を操作ペダルの戻り作動に迅速に追従させることができ、その直後に操作ペダルが再度踏み込まれる場合にも、モータ12による反力出力を操作ペダルに迅速に作用させることができる。
また、この実施形態に係る反力出力装置10は、第2の回転体24のクラッチ係合部37が、第2の回転体24の回転軸心を中心とする円周方向に沿って等間隔に複数設けられるとともに、クラッチ爪35が第1の回転体22の回転円周上に複数設けられ、ホルダブロック33上の一の対のクラッチ爪35,35がクラッチ係合部37と係合するときの回転位相と、他の対のクラッチ爪35,35がクラッチ係合部37と係合するときの回転位相をずらして設定されている。このため、この反力出力装置10においては、第1の回転体22と第2の回転体24がクラッチ接続されるときに、一対のクラッチ爪35,35と残余の対のクラッチ爪35,35のいずれか一方の、クラッチ係合部37に近い側を先にクラッチ係合部37と係合させることができる。したがって、これにより迅速なクラッチ接続を実現することができる。
また、この実施形態の反力出力装置10の場合、モータ12の回転軸12aと反力出力軸13の間に、モータ12のトルクを増大させる減速機構14が設けられているため、モータ12が小トルクの小型の汎用モータであっても、ペダル本体ユニット2のペダルアーム4に充分な反力を作用させることができる。したがって、この反力出力装置10では、小型の汎用モータを採用して反力出力装置10の小型・軽量化を図ることができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態においては、ホルダブロック33を第1の回転体22と別体に形成しているが、ホルダブロック33は第1の回転体と一体に形成することも可能である。
また、上記の実施形態においては、反力出力装置を車両のアクセルペダルに用いているが、反力出力装置は、アクセルペダル以外の車両の操作ペダルや、シミュレーション機器の操作ペダル等にも適用することができる。
4…ペダルアーム(操作ペダル)
5…ペダル本体部(操作ペダル)
10…反力出力装置
12…モータ
13…反力出力軸
15…出力レバー
19…クラッチ機構
22…第1の回転体
24…第2の回転体
27…コイルスプリング(付勢スプリング)
33…ホルダブロック
35…クラッチ爪
36…クラッチスプリング
37…クラッチ係合部

Claims (1)

  1. 反力を操作ペダルに出力する反力出力装置において、
    反力を作り出す駆動源であるモータと、
    反力を前記操作ペダル側に出力する反力出力軸と、
    前記反力出力軸に連結され、反力を前記操作ペダルに伝達する出力レバーと、
    前記出力レバーを、前記操作ペダルの戻り作動に追従させる方向に付勢する付勢スプリングと、
    前記モータの回転軸と前記反力出力軸の間で動力を断接するクラッチ機構と、を備え、
    前記クラッチ機構は、
    前記モータから前記反力出力軸に駆動力を伝達する経路中で前記モータの回転軸側に接続される第1の回転体と、
    前記第1の回転体と同軸にかつ相対回転可能に配置され、前記経路中で前記反力出力軸側に接続される第2の回転体と、
    前記第1の回転体の前記モータによる回転時に当該第1の回転体から回転力を受けて当該第1の回転体と同方向に回転するホルダブロックと、
    前記ホルダブロックに回動可能に保持されるクラッチ爪と、
    前記第2の回転体に設けられ、前記クラッチ爪と係合可能なクラッチ係合部と、
    前記クラッチ爪を前記クラッチ係合部と係合可能な回動位置に付勢するクラッチスプリングと、を備え、
    前記クラッチ爪は、前記クラッチ係合部と係合して前記ホルダブロックの回転を前記第2の回転体に伝達するクラッチ係合位置と、前記クラッチ係合部と非係合となるクラッチ解除位置との間で回動可能にされるとともに、
    前記第2の回転体が前記付勢スプリングによる付勢方向に前記ホルダブロックよりも先行して回転するとき、前記クラッチ係合部によってクラッチ解除方向に押圧されるように構成され、
    前記第2の回転体のクラッチ係合部は、当該第2の回転体の回転軸心を中心とする円周方向に沿って等間隔に複数設けられ、
    前記クラッチ爪は、前記第1の回転体の回転円周上に複数設けられ、
    一の前記クラッチ爪と前記第2の回転体側のクラッチ係合部が係合するときの前記第1の回転体と前記第2の回転体の回動位相と、他の一の前記クラッチ爪と前記第2の回転体側のクラッチ係合部が係合するときの前記第1の回転体と前記第2の回転体の回転位相がずらして設定されていることを特徴とする反力出力装置。
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