JP2012001051A - アクセル操作装置、及び、アクセル操作装置における遊び調整方法 - Google Patents

アクセル操作装置、及び、アクセル操作装置における遊び調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】アクセルグリップの開度を検知するセンサーの電気信号によってパワーユニットの出力を制御する場合において、アクセルワークを開始するまでの時間(遊び)を乗員自身が調整できるようにする。
【解決手段】アクセルグリップ3と、アクセルグリップ3の端部に係合し乗員によるアクセルグリップ3の操作に応じて回動するセンサーロータ15と、センサーロータ15の回動量を検出するセンサー4とを備えたアクセル操作装置1において、アクセルグリップ3の端部に複数の凹部を設け、センサーロータ15の端部に凸部16を設け、複数の凹部に凸部16を選択的に係合することでアクセルグリップ3の回動がセンサーロータ15に伝達されるようにし、アクセルグリップ3の回動方向における複数の凹部の幅を相互に異ならせる。
【選択図】図1

Description

この発明は、車両に駆動力を付与する内燃機関やモータ等を有するパワーユニットの出力を乗員の操作に応じて制御するアクセル操作装置、及び、このアクセル操作装置における遊び調整方法に関する。
自動二輪車等の車両では、乗員のアクセルグリップ開け量をケーブルによって機構的にスロットルバルブに伝達するものがある。この機構では、アクセルグリップとケーブルの嵌合場所や、ケーブルの長さを変更したりすることで、アクセルワークを開始するまでの時間(遊び)を乗員自身が調整することができる。
一方、近年、アクセルグリップの開け量(開度)を検知するセンサーの電気信号によって、内燃機関の電動式スロットルバルブを作動させるアクセル操作装置が提案されている。この電動式のアクセル操作装置では、アクセルグリップの開度は電気的に検出されるが、急にアクセルワークを開始させないために、遊びを機構的に構成することが求められる。これに関連するものとして特許文献1には、この種のアクセル操作装置において、遊びを機構的に実現したものが開示されている。
特開2008−265398号公報
乗員のアクセルグリップの開度をケーブルによって機構的にスロットルバルブに伝達する場合、遊びの調整は乗員自身によって容易に行うことができる。このような遊び調整は、センサーを用いるアクセル操作装置にあっても同様に求められる。
そこで、この発明は、アクセルグリップの開度を検知するセンサーの電気信号によって、車両に駆動力を付与するパワーユニットの出力を制御する場合においても、アクセルワークを開始するまでの時間(遊び)を乗員自身が調整することを可能とし、乗員の使い勝手を向上させることのできるアクセル操作装置の提供を目的とする。また、このアクセル操作装置における遊び調整方法の提供を目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載の発明は、乗員が操作する操作子(3)と、前記操作子(3)の端部に係合し乗員による前記操作子(3)の操作に応じて回動する回動部材(15)と、前記回動部材(15)の回動量を検出するセンサー(4)とを備え、該センサー(4)の検出値を車両に駆動力を付与するパワーユニットに出力し、該パワーユニットの出力を制御するアクセル操作装置において、前記操作子(3)の端部に凹部(9,10)が、前記回動部材(15)の端部に前記凹部(9,10)に係合する凸部(16)が設けられ、前記操作子(3)及び前記回動部材(15)の回動方向において、前記凸部(16)の幅が前記凹部(9,10)よりも小さく、前記凹部(9,10)と前記凸部(16)の間に隙間が形成され、前記凹部(9,10)と前記凸部(16)とが係合し、前記操作子(3)が回動操作されることで前記操作子(3)の回動が前記回動部材(15)に伝達され、一つの前記凸部(16)に対して、当該凸部(16)に選択的に係合可能な前記凹部(9,10)が複数設けられ、前記操作子(3)及び前記回動部材(15)の回動方向において、複数設けられた前記凹部(9,10)の幅が相互に異なっていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、乗員が操作する操作子(3)と、前記操作子(3)の端部に係合し乗員による前記操作子(3)の操作に応じて回動する回動部材(15)と、前記回動部材(15)の回動量を検出するセンサー(4)とを備え、該センサー(4)の検出値を車両に駆動力を付与するパワーユニットに出力し、該パワーユニットの出力を制御するアクセル操作装置において、前記回動部材(15)の端部に凹部(9)が、前記操作子(3)の端部に前記凹部(9)に係合する凸部(16)が設けられ、前記操作子(3)及び前記回動部材(15)の回動方向において、前記凸部(16)の幅が前記凹部(9)よりも小さく、前記凹部(9)と前記凸部(16)の間に隙間が形成され、前記凹部(9)と前記凸部(16)とが係合し、前記操作子(3)が回動操作されることで前記操作子(3)の回動が前記回動部材(15)に伝達され、一つの前記凹部(9)に対して、当該凹部(9)に選択的に係合可能な前記凸部(16)が複数設けられ、前記操作子(3)及び前記回動部材(15)の回動方向において、複数設けられた前記凸部(16)の幅が相互に異なっていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明では、前記隙間が、前記凹部(9,10)と前記凸部(16)の係合箇所により大きさが異なるようにした。
請求項4に記載の発明は、前記操作子(3)と前記回動部材(15)とが係合する双方の端部のうちのいずれか一方の端部に、前記凸部(16)と前記凹部(9,10)との係合をガイドするガイド部(15b)が設けられるようにした。
請求項5に記載の発明は、前記回動部材(15)の軸方向において二つに分割されたハウジング(13,14)を備え、前記操作子(3)と前記センサー(4)及び前記回動部材(15)とが、前記ハウジング(13,14)において各々別の収納空間に収納されるようにした。
請求項6に記載の発明は、前記操作子(3)が収納される操作子側のハウジング(13)は、前記センサー(4)及び前記回動部材(15)が収納されるセンサー側のハウジング(14)とは別に着脱可能であるようにした。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のアクセル操作装置における遊び調整方法であって、前記操作子側のハウジング(13)を取り外し、前記操作子(3)を前記回動部材(14)の軸方向一方側にスライドし、前記操作子(3)を回動させ、前記センサー側のハウジング(14)内の前記回動部材(15)の端部に設けられた前記凸部(16)又は前記凹部(9,10)に対して、前記操作子(3)の端部に設けられた前記凹部(9,10)又は前記凸部(16)を係合させるように、前記操作子(3)を前記回動部材(15)の軸方向他端側にスライドし、前記操作子側のハウジング(13)を取付けることで、前記隙間の調整を可能にしたことを特徴とする。
請求項1,2,3に記載の発明によれば、操作子と回動部材との間に、係合することにより、操作子の回動を回動部材に伝達する凸部と凹部が設けられており、一つの凸部又は凹部に対して、当該凸部又は当該凹部に選択的に係合可能な凹部又凸部が複数設けられ、この複数設けられた凹部又は凸部の幅が相互に異なり、凸部と凹部との組み合わせにより、凸部と凹部との間の隙間を変化させて、操作子の操作を回動部材に伝達できる。このため、部品点数を増やすことなく、操作子と回動部材との間のアクセルワークの開始までの時間(遊び)を調整でき、乗員の使い勝手を向上させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、操作子と回動部材とが係合する双方の端部のうちのいずれか一方の端部に、凸部と凹部との係合をガイドするガイド部が設けられているため、ガイド部によって他方の端部の径方向での移動を規制可能で、操作子を回動する際のガタつきを抑えることができる。また、操作子と回動部材を組付ける際にガイド部がガイドするので、組付け性を向上できる。
請求項5に記載の発明によれば、操作子と、センサーは各々別の収納空間に収納されるため、操作子側のハウジングは、センサー側のハウジングに比べて密閉する必要がなく、コストを低減できる。
請求項6に記載の発明によれば、操作子側とセンサー側とでハウジングを別々に着脱できるため、組付け性が容易である。
請求項7に記載の発明によれば、センサーには触れることなく乗員自らが遊びを調整できる。
本発明の実施形態に係るアクセル操作装置のアクセルグリップの軸方向に沿う断面図である。 アクセルグリップの端面を示した図である。 アクセルグリップに係合するセンサーロータの端面を示した図である。 本発明に係るアクセル操作装置における遊び調整方法を説明する図であって、(a)はアクセル操作装置を模式的に示した図であり、(b)はスロットルグリップの端面を模式的に示した図である。 本発明に係るアクセル操作装置における遊び調整方法を説明する図であって、(a)はアクセル操作装置を模式的に示した図であり、(b)はスロットルグリップの端面を模式的に示した図である。 本発明に係るアクセル操作装置における遊び調整方法を説明する図であって、(a)はアクセル操作装置を模式的に示した図であり、(b)はスロットルグリップの端面を模式的に示した図である。 本発明に係るアクセル操作装置における遊び調整方法を説明する図であって、(a)はアクセル操作装置を模式的に示した図であり、(b)はスロットルグリップの端面を模式的に示した図である。
図1に本発明の実施形態に係るアクセル操作装置1が示されている。以下では、アクセル操作装置1が自動二輪車に設けられていることを想定し説明を行う。
アクセル操作装置1は、電子制御式の燃料噴射装置を備えたエンジン(内燃機関)を原動機とする自動二輪車(鞍乗り型車両)の操向用バーハンドルの右ハンドルバー(以下、単にハンドルバーという)2に設けられている。アクセル操作装置1は、直線円筒状のハンドルバー2を挿通することで該ハンドルバー2に回動可能に支持されるアクセルグリップ3と、アクセルグリップ3の回動量を検出するセンサー4と、アクセルグリップ3の回動量に応じた戻しトルクをアクセルグリップ3に付与する捻りコイルバネ5と、アクセルグリップ3の回動時に摩擦抵抗力(フリクション)を発生させるフリクション発生機構6とを備えている。
図中線Cは、ハンドルバー2及びアクセルグリップ3の中心軸線を、矢印LHは、ハンドルバー2の軸方向の基端側(車体幅方向内側、左方)を、矢印RHはハンドルバー2の軸方向の先端側(車体幅方向外側、右方)をそれぞれ示している。以下では、矢印LH方向をハンドル基端側、矢印RH方向をハンドル先端側ということがある。
アクセルグリップ3のハンドル基端側は、中空ケース状のグリップ側ハウジング13によって覆われている。グリップ側ハウジング13は、ハンドルバー2の軸方向及び径方向に平行な平面で上下半割り体13a,13bに分割されている。グリップ側ハウジング13は、半割り体13a,13bがハンドルバー2を挟み込んだ状態でボルト締結等により一体に結合されることで、ハンドルバー2の外周に取り付けられている。
センサー4、捻りコイルバネ5及びフリクション発生機構6は、アクセルグリップ3の軸方向においてグリップ側ハウジング13に隣接する中空ケース状のセンサー側ハウジング14内に収納されている。センサー側ハウジング14は、ハンドルバー2の軸方向及び径方向に平行な平面で上下半割り体14a,14bに分割されている。センサー側ハウジング14は、半割り体14a,14bがハンドルバー2を挟み込んだ状態でルト締結等により一体に結合されることで、ハンドルバー2の外周に取り付けられている。
アクセルグリップ3は、その内層を構成する樹脂製のスリーブ7と、該スリーブ7の外周に一体的に装着されるゴム製のグリップ本体8とを備えている。スリーブ7のハンドル基端側においては、スリーブ外径方向に張り出す外フランジ11及び内フランジ12が形成されている。上記各フランジ11,12の間には、ハンドルバー2及びアクセルグリップ3を挿通させたグリップ側ハウジング13の開口の縁部が係合されている。内フランジ11はグリップ側ハウジング13の内側に位置付けられ、外フランジ12はグリップ側ハウジング13の内側に位置付けられている。
センサー4は、非接触式の磁気センサーであり、センサー側ハウジング14内に固定されたセンシング部4a(センサー本体)と、これに連なるIC部4bとを備えている。センサー側ハウジング14内には、センシング部4aを径方向外側から臨ませるヨーク部15aを有するセンサーロータ15が収納されている。センサーロータ15は環状を呈し、ハンドルバー2に対して回動可能に支持されている。
アクセルグリップ3のハンドル基端側端面と、センサーロータ15のハンドル先端側端面とは軸線C方向において互いに向き合うように配置されている。
図2に示すようにスリーブ7のハンドル基端側端面には、ハンドル先端側に向けて凹むとともにスリーブ7の周方向(回動方向)に沿って形成され、中心軸線Cを挟んで対向する一対の第1凹部9と、一対の第2凹部10とが設けられている。第1凹部9と第2凹部10とのアクセルグリップ3の回動方向における幅は、相互に異なる幅寸法が設定されている(換言すれば、異なる角度設定がなされている)。
一方、図3に示すようにセンサーロータ15のハンドル先端側端面には、ハンドル先端側に向けて突出するとともにスリーブ7の周方向(回動方向)に沿って形成され、中心軸線Cを挟んで対向する一対の凸部16が設けられている。図1を参照し、凸部16はスリーブ7に形成された第1凹部9に係合されている。
アクセルグリップ3或いはセンサーロータ15の回動方向における凸部16の幅は、第1凹部9及び第2凹部10よりも小さく設定され、凸部16と第1凹部9との間には、隙間Sが形成される。ここで、凸部16は、第1凹部9と第2凹部10とに選択的に係合可能とされており、凸部16が第2凹部10に係合した場合には異なる隙間が生じるようになっている。
アクセルグリップ3が乗員によって回動され、上記隙間Sを埋めるよう第1凹部9の側部に凸部16の側部に当接されると、アクセルグリップ3の回動がセンサーロータ15に伝達され、センサーロータ15が回動し、このセンサーロータ15(ヨーク部15a)の回動位置に応じた磁力をセンシング部4aが検出し、これに応じた電気信号がIC部4bからECU(不図示)に出力される。
これにより、このアクセル操作装置1では、IC部4bからの電気信号の出力後、ECUがIC部4bから入力した電気信号を基に自動二輪車の内燃機関を有するパワーユニットの出力を制御することで、乗員のスロットルグリップ3の操作に応じた出力制御が可能となっている(詳しくは、スロットルバルブが制御される)。
また、センサーロータ15のハンドル先端側の端部は、センサー側ハウジング14をハンドル先端側に貫通して、グリップ側ハウジング13内に一部を臨ませるように配置されている。ここで、このセンサーロータ15のハンドル先端側の端部には、ハンドルバー2の径方向における間隔がスリーブ7の内フランジ11の直径よりも大きく設定され、ハンドル先端側に突出する環状のガイド壁15bが一体に形成されている。
ガイド壁15bは、ハンドル先端側からハンドルバー2に対してスリーブ7を挿入して組み付ける際に、外フランジ12を外周側から覆うようにしてガイド(案内)し、その内側に収容する。なお、ガイド壁15bは環状に形成されるものとしたが、周方向に沿って複数分離して形成されるもの等や穴と軸の組み合わせ等も考えられる。また、ガイド壁15bをスリーブ7側に設ける態様としても構わない。
また、センサーロータ15のハンドル基端側の端部においては、ハンドルバー2との間に径方向で所定の間隙を形成する外円環部17が突設されている。一方、センサー側ハウジング14のハンドル基端側の側壁14c(内側壁)には、ハンドル先端側(センサー側ハウジング14の内側)から円環状のガイド部材18が固定的に保持され、このガイド部材18のハンドル先端側の端部には、ハンドルバー2との間に径方向で所定の間隙を形成する内円環部19が、前記外円環部17と軸方向で対向するように突設されている。
各円環部17,19の内周側には、前記捻りコイルバネ5がハンドルバー2を挿通するように設けられ、捻りコイルバネ5は、その一方のコイル端が外円環部17に係止されると共に、他方のコイル端が内円環部19に係止されている。これにより、アクセル操作装置1では、センサー側ハウジング14に対するスロットルグリップ3の回動時に捻りコイルバネ5に弾性変形が生じ、該スロットルグリップ3に前記回動の戻し方向への付勢力が付与されるようになっている。
ところで、このアクセル操作装置1では、スロットルグリップ3には捻りコイルバネ5による戻し方向の付勢力が付与されるが、スロットルケーブルを介してスロットル弁を操作する場合の従来の操作感覚とは異なるため、この操作感覚を擬似的に再現するために、スロットルグリップ3が回動する際の機械的なフリクションを前記フリクション発生機構6が発生させる。
フリクション発生機構6は、センサーロータ14のハンドル基端側において外周側に一体形成されるフリクションフランジ20と、該フリクションフランジ20と軸方向で対向するようにケースの内側に起立してフリクションフランジ20にハンドル先端側から当接する位置決めフランジ21と、前記ガイド部材18及びセンサーロータ15の各円環部17,19に跨ってこれらの外周にハンドル軸方向で移動可能に嵌合する円環状のフリクション部材22と、該フリクション部材21をハンドル先端側へ付勢する圧縮コイルバネ23とで構成されている。
フリクション部材22は、各円環部17,19の外周に嵌合する円筒状のカラー部22aと、該カラー部22aのハンドル先端側の端部外周に一体形成されるフランジ部22bとを有している。フランジ部22bは、フリクションフランジ20にハンドル基端側から当接し、このフランジ部22bが圧縮コイルバネ23のバネ力によりハンドル先端側へ押圧されることで、フランジ部22bと位置決めフランジ21との間にフリクションフランジ20が軸方向で挟み込まれている。
ガイド部材18の外周に、センサー側ハウジング14の内側面に沿うガイドフランジ18aが一体形成され、該ガイドフランジ18aとフランジ部22bとの間に前記圧縮コイルバネ23が縮設されている。ガイド部材18の内円環部19の内周側には、捻りコイルバネ5のハンドル基端側の端部が支持されることから、ガイド部材18には、各コイルバネのハンドル基端側の端部が支持されることになる。
位置決めフランジ21、ガイドフランジ18a(ガイド部材18)及びフランジ部22b(フリクション部材22)は、センサー側ハウジング14に対する軸中心の回動が不能とされている。したがって、フランジ部22bと位置決めフランジ21との間にフリクションフランジ20を挟み込んだ状態でスロットルグリップ3をセンサー側ハウジング14に対して回動させると、フリクションフランジ20とフランジ部22b及び位置決めフランジ21との摺接による摩擦抵抗が生じて擬似的な操作感覚が再現される。
上述の構成を備えるアクセル操作装置1では、第1凹部9と第2凹部10に対して選択的に凸部16を係合可能とすることで、スロットルグリップ3のアクセルワーク開始までの時間(遊び)を調整可能となっている。図4〜図7を参照し、この遊び調整は、次のように行われる。
図4に、凸部16と第1凹部9とが係合した状態で、アクセルグリップ3のハンドル基端側はグリップ側ハウジング13に覆われた状態が示されている。この状態から、先ず図5に示すようにグリップ側ハウジング13を、半割り体13a、13bに分離して取り外す。そして、ハンドルバー2に対してアクセルグリップ3をハンドル先端側に向けてスライドさせ、凸部16と第1凹部9との係合を解除させる。
次に、図6に示すようにアクセルグリップ3をハンドルバー2に対して周方向(軸回り方向)に回転させ、凸部16と第2凹部10と係合可能な位置に合わせる。そして、その後、図7に示すようにアクセルグリップ3をハンドル基端側にスライドさせ、凸部16と第2凹部10とを係合させてから、ハンドルバー2に対してグリップ側ハウジング13を固定する。
以上に記載したように本発明の実施形態では、アクセルグリップ3とセンサーロータ15との間に、一つの凸部16に対して、凸部16に選択的に係合可能な第1凹部9及び第2凹部10が設けられ、この複数設けられた第1凹部9、第2凹部10の幅が相互に異なっており、凸部16と凹部9,10との組み合わせにより、凸部16とこれに係合する凹部との間の隙間を変化させて、ハンドルグリップ3の操作をセンサーロータ15に伝達できる。このため、部品点数を増やすことなく、アクセルグリップ3とセンサーロータ15との間のアクセルワークの開始までの時間(遊び)を調整でき、乗員の使い勝手を向上させることができる。
また、センサーロータ15のハンドル先端側の端部に、アクセルグリップ3(スリーブ7)の端部を外周側から覆うように係合をガイドするガイド壁15bが設けられ、これによれば、ガイド壁15aによってアクセルグリップの端部の径方向での移動を規制でき、アクセルグリップ3を回動する際のガタつきを抑えることができる。また、アクセルグリップ3とセンサーロータ15を組付ける際にガイド壁15bがガイドするので、組付け性を向上できる。
また、グリップ側ハウジング13にアクセルグリップ3(スリーブ7)の端部が収納され、センサー側ハウジング14にセンサー4が収納され、アクセルグリップ3とセンサー4とがそれぞれ別空間に収納されているため、アクセルグリップ3側のグリップ側ハウジング13は、センサー側ハウジング14に比べて密閉する必要がなく、コストを低減できる。また、グリップ側ハウジング13とセンサー側ハウジング14とで別々に着脱できるため、組付け性が容易である。
また、上述したように、グリップ側ハウジング13を取り外し、アクセルグリップ3を軸方向一方側にスライドし、アクセルグリップ3を回動させ、センサー側ハウジング14内のセンサーロータ15の端部に設けられた凸部16に対して、アクセルグリップ3側の端部に設けられた第1凹部9又は第2凹部10を係合させるように、アクセルグリップ3を軸方向端側にスライドし、センサー側ハウジング14を取付けることで、隙間の調整が可能であるので、センサー4には触れることなく乗員自らが遊びを調整できる。
なお、上記実施形態では、本発明に係るアクセル操作装置を内燃機関を搭載する自動二輪車に適用した例を説明したが、前方に左右の車輪が設けられ後方に単一の車輪が設けられる三輪車両、電動車両、燃料電池車両等でも好適に適用できる。また、上記実施形態では、スリーブ7に第1凹部9、第2凹部10を設け、センサーロータ15に凸部16を設けたが、スリーブ7に凸部を設け、センサーロータ15に凹部を設けてもよい。
また、上記実施形態では、凸部16、第1凹部9、第2凹部10をそれぞれ一対設ける構成を説明したが、一つの凸部に対し、これを係合させる幅の異なる凹部を複数設ける態様でもよく、また、一つの凹部に対して、これに係合する幅の異なる凸部を複数設ける態様でもよい。また、上記実施形態では、凸部16、第1凹部9、第2凹部10をそれぞれ一対設け、第1凹部9、第2凹部10に対してのみ回動方向における二種の異なる幅を設定したが、凸部を複数設け、これら複数の凸部に回動方向における幅を二種以上設定し、かつ、凹部を複数設け、これら複数の凸部に回動方向における幅を二種以上設定した場合にも、凸部と凹部との組み合わせによって、これら間の隙間を変化させることもできる。
3 アクセルグリップ(操作子)
4 センサー
9 第1凹部(凹部)
10 第2凹部(凹部)
13 グリップ側ハウジング(ハウジング)
14 センサー側ハウジング(ハウジング)
15 センサーロータ(回動部材)
15b ガイド壁(ガイド部)
16 凸部

Claims (7)

  1. 乗員が操作する操作子(3)と、前記操作子(3)の端部に係合し乗員による前記操作子(3)の操作に応じて回動する回動部材(15)と、前記回動部材(15)の回動量を検出するセンサー(4)とを備え、該センサー(4)の検出値を車両に駆動力を付与するパワーユニットに出力し、該パワーユニットの出力を制御するアクセル操作装置において、
    前記操作子(3)の端部に凹部(9,10)が、前記回動部材(15)の端部に前記凹部(9,10)に係合する凸部(16)が設けられ、
    前記操作子(3)及び前記回動部材(15)の回動方向において、前記凸部(16)の幅が前記凹部(9,10)よりも小さく、前記凹部(9,10)と前記凸部(16)の間に隙間が形成され、
    前記凹部(9,10)と前記凸部(16)とが係合し、前記操作子(3)が回動操作されることで前記操作子(3)の回動が前記回動部材(15)に伝達され、
    一つの前記凸部(16)に対して、当該凸部(16)に選択的に係合可能な前記凹部(9,10)が複数設けられ、
    前記操作子(3)及び前記回動部材(15)の回動方向において、複数設けられた前記凹部(9,10)の幅が相互に異なっていることを特徴とするアクセル操作装置。
  2. 乗員が操作する操作子(3)と、前記操作子(3)の端部に係合し乗員による前記操作子(3)の操作に応じて回動する回動部材(15)と、前記回動部材(15)の回動量を検出するセンサー(4)とを備え、該センサー(4)の検出値を車両に駆動力を付与するパワーユニットに出力し、該パワーユニットの出力を制御するアクセル操作装置において、
    前記回動部材(15)の端部に凹部(9)が、前記操作子(3)の端部に前記凹部(9)に係合する凸部(16)が設けられ、
    前記操作子(3)及び前記回動部材(15)の回動方向において、前記凸部(16)の幅が前記凹部(9)よりも小さく、前記凹部(9)と前記凸部(16)の間に隙間が形成され、
    前記凹部(9)と前記凸部(16)とが係合し、前記操作子(3)が回動操作されることで前記操作子(3)の回動が前記回動部材(15)に伝達され、
    一つの前記凹部(9)に対して、当該凹部(9)に選択的に係合可能な前記凸部(16)が複数設けられ、
    前記操作子(3)及び前記回動部材(15)の回動方向において、複数設けられた前記凸部(16)の幅が相互に異なっていることを特徴とするアクセル操作装置。
  3. 前記隙間は、前記凹部(9,10)と前記凸部(16)の係合箇所により大きさが異なることを特徴とする請求項1又は2に記載のアクセル操作装置。
  4. 前記操作子(3)と前記回動部材(15)とが係合する双方の端部のうちのいずれか一方の端部に、前記凸部(16)と前記凹部(9,10)との係合をガイドするガイド部(15b)が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のアクセル操作装置。
  5. 前記回動部材(15)の軸方向において二つに分割されたハウジング(13,14)を備え、
    前記操作子(3)と、前記センサー(4)及び前記回動部材(15)とが、前記ハウジング(13,14)において各々別の収納空間に収納されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のアクセル操作装置。
  6. 前記操作子(3)が収納される操作子側のハウジング(13)は、前記センサー(4)及び前記回動部材(15)が収納されるセンサー側のハウジング(14)とは別に着脱可能であることを特徴とする請求項5に記載のアクセル操作装置。
  7. 請求項6に記載のアクセル操作装置における遊び調整方法であって、
    前記操作子側のハウジング(13)を取り外し、
    前記操作子(3)を前記回動部材(14)の軸方向一方側にスライドし、
    前記操作子(3)を回動させ、
    前記センサー側のハウジング(14)内の前記回動部材(15)の端部に設けられた前記凸部(16)又は前記凹部(9,10)に対して、前記操作子(3)の端部に設けられた前記凹部(9,10)又は前記凸部(16)を係合させるように、前記操作子(3)を前記回動部材(15)の軸方向他端側にスライドし、
    前記操作子側のハウジング(13)を取付けることで、前記隙間の調整を可能にしたことを特徴とするアクセル操作装置における遊び調整方法。
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