JP6177389B1 - コンクリートブレーカ用治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】チゼルが上向きとなるようにコンクリートブレーカを使用する場合の作業性を向上することができるコンクリートブレーカ用治具を提供する。【解決手段】ブレーカ本体92の先端部にチゼル91が備わるコンクリートブレーカ90を、チゼル91が上向きとなるように支持する治具Xであって、天材11を有する支持架台10、上下方向に伸縮するコイル発条1、及びコンクリートブレーカ90の握持具3を有する。天材11には開口11aが存在し、この開口11aの回りにコイル発条1の下端部が取り付けられている。また、コイル発条1の上端部には、握持具2が取り付けられている。そして、ブレーカ本体92は、開口11a及びコイル発条1内を通り、握持具2によって握持される構成とされている。また、開口11aは、ブレーカ本体92が水平方向に揺動可能な大きさとされている。【選択図】図1

Description

本発明は、コンクリートブレーカを支持するための治具に関するものである。
現在、コンクリート等を破砕する機具としては、コンクリートブレーカが汎用されている。このコンクリートブレーカの作動原理及び使用方法は、概ね次のとおりである。
まず、コンクリートブレーカのブレーカ本体内に備わるシリンダに圧縮窒素、圧縮空気等の圧縮気体や作動油等が供給される。圧縮気体や作動油等が供給されると、圧縮気体や作動油の圧力によってシリンダ内に備わるピストンが駆動する。ピストンが駆動すると、当該ピストンがシリンダの先端側に備わるチゼル(のみ)を打撃し、もって当該チゼルが往復動する。そこで、この往復動するチゼルをコンクリート等に押し当てコンクリート等を破砕する。
コンクリートブレーカは、コンクリート等を破砕するという機能の面では優れた機具である。しかしながら、強力なコンクリートブレーカは、自重が30〜40kg程度にも及ぶ。したがって、作業性の面で次のような問題を有している。以下、この問題について、図4を参照しつつ説明する。
従来から、埠頭、突堤等の構造物101は、長寿命化を目的として、例えば、5年サイクルで大規模改修が行われている。この大規模改修においては、構造物101の裏面101aも改修の対象になる。構造物101の裏面101aは、例えば、海水の塩分、波の衝突、地震等によって浸食、劣化等する。構造物101の裏面101aを改修する工程の1つには、構造物101の裏面101aの斫り作業がある。この斫り作業においては、構造物101が海面104上に位置することから、まず、構造物101の裏面101aにアンカー102を打ち込む。次に、このアンカー102で懸架することによって足場103を構築する。そして、足場103の構築が完了したら、当該足場103の上で、作業員が、チゼルが上向きとなるようにコンクリートブレーカを抱え、チゼルを構造物101の裏面101aに押し付ける。この押付けにより、構造物101の裏面101aが破砕される。
しかるに、この斫り作業は、自重が30〜40kg程度にも及ぶコンクリートブレーカを抱え上げて行う必要がある。しかも、コンクリートブレーカを構造物101の裏面101aに押し付ける必要がある。この押付けのためには、10kg程度の力が必要になる(自重を含めると、斫り作業のために40〜50kg程度の力が必要になる)。したがって、構造物101の裏面101aの斫り作業は、かなりの重労働になる。加えて、海水面104は満潮時に上昇するため、構造物101の裏面101aから足場103までの距離は近い(例えば、120cm程度。)ものとなっている。したがって、作業員は、極めて不自由な姿勢で斫り作業を行わなくてはならない。この他、チゼルが上向きとなるようにコンクリートブレーカを抱えて作業を行うと、破砕されたコンクリートが作業員に降りかかるとう問題も生じる。
この点、単に破砕されたコンクリートが飛散するのを防止するための提案は、既に存在する(例えば、特許文献1、特許文献2等参照。)。しかしながら、これらの提案は、コンクリートブレーカをチゼルが下向きとなるようにして使用する場合の提案であり、チゼルが上向きとなるようにして使用する場合には、利用することができない。
特開平6−63873号公報 特開平7−164352号公報
本発明が解決しようとする主たる課題は、チゼルが上向きとなるようにコンクリートブレーカを使用する場合の作業性を向上することができるコンクリートブレーカ用治具を提供することにある。
チゼルが上向きとなるようにコンクリートブレーカを使用する場合の作業性を向上する方法としては、コンクリートブレーカ自体を改良する方法と、コンクリートブレーカを支持する治具を開発する方法とがある。前者によるのも1つの手ではあるが、より汎用性をもたせるために、本発明等は、後者の方法(治具を開発する方法)を種々検討した。結果、想到するに至ったのが、次に示す手段である。
(請求項1に記載の態様)
ブレーカ本体の先端部にチゼルが備わるコンクリートブレーカを、前記チゼルが上向きとなるように支持するコンクリートブレーカ用治具であって、
天材を有する支持架台、上下方向に伸縮するコイル発条、及び前記コンクリートブレーカの握持具を有し、
前記天材に開口が存在し、この開口回りに前記コイル発条の下端部が取り付けられ、前記コイル発条の上端部に前記握持具が取り付けられ、
前記ブレーカ本体が、前記開口及び前記コイル発条内を通り、前記握持具によって握持される構成とされ、
前記開口は、前記ブレーカ本体が水平方向に揺動可能な大きさとされている、
ことを特徴とするコンクリートブレーカ用治具。
(請求項2に記載の態様)
前記支持架台は、前記天材及び伸縮部材を構成部材とし、
前記天材が多角形状で、
前記天材の各頂点部に前記伸縮部材が取り付けられ、
複数の前記伸縮部材によって前記コンクリートブレーカ用治具が支えられ、
前記伸縮部材の伸縮力を調節する伸縮力調節具が備えられ、
前記伸縮部材の伸縮力が弱められたときに、前記伸縮部材が手動で伸縮可能になる構成とされている、
請求項1に記載のコンクリートブレーカ用治具。
(請求項3に記載の態様)
前記伸縮力調節具は、前記伸縮部材の伸縮力を0〜600Nに調節可能である、
請求項2に記載のコンクリートブレーカ用治具。
(請求項4に記載の態様)
前記握持具の上方に集塵筒が備えられ、
前記集塵筒の上端開口に網材が備え付けられ、
前記集塵筒の周壁に吸引ノズルが備え付けられ、
前記チゼルが前記集塵筒内を通り、前記網材を貫く構成とされている、
請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンクリートブレーカ用治具。
本発明によると、チゼルが上向きとなるようにコンクリートブレーカを使用する場合の作業性を向上することができるコンクリートブレーカ用治具となる。
コンクリートブレーカ用治具の斜視図である。 コンクリートブレーカ用治具の可動範囲の説明図である。 握持具の形態例である。 コンクリートブレーカを使用する場所の例である。
次に、本発明を実施するための形態を説明する。なお、本形態は、本発明の一例である。本発明の範囲は、本形態の範囲に限定されない。
図1に示すように、本形態のコンクリートブレーカ用治具X(以下、端に「治具X」ともいう。)は、ブレーカ本体92の先端部にチゼル91が備わるコンクリートブレーカ90を、チゼル91が上向きとなるように支持する治具である。
本明細書においては、治具Xによる支持の客体(機具)を「コンクリートブレーカ」としている。しかしながら、この表現は、治具Xによる支持の客体を「破砕の対象がコンクリートである機具」に限定する趣旨ではない。本形態が属する技術分野においては、破砕の対象がコンクリート以外である場合であっても、破砕の対象にコンクリート以外を含む場合であってもコンクリートブレーカと称している。そこで、本明細書においても、同様の表現(コンクリートブレーカ)を使用するものである。また、コンクリートブレーカは、エアーブレーカと言われることもある。このことは、治具Xによる支持の客体(機具)を「ブレーカ本体内に備わるピストンが圧縮空気で駆動する機具」に限定する趣旨ではない。ブレーカ本体内に備わるピストンが圧縮窒素等の圧縮気体や作動油、電気等で駆動する機具も、本形態の治具Xによる支持の客体になる。
本形態の治具Xは、支持架台10と、コイル発条1と、握持具2と、集塵筒3と、フットペダル13とを主に有する。また、支持架台10は、天材11と、エアーシリンダ12と、底材14とを主に有する。
天材11は、平面視で三角形状である。下記の説明から明らかなとおり、天材11が三角形状であることで、治具Xの機能を確保しつつ、治具Xの軽量化を図ることができる。ただし、軽量化等の必要がない場合は、天材11を、平面視で四角形以上の多角形状、円形状、任意の形状等にすることもできる。
天材11は、板状である。ただし、この点についても、上記平面視での形状の場合と同様、軽量化等の必要がない場合は、板状以外の状態にすることもできる。
なお、図4に基づいて前述したように、治具Xの設置場所には、十分な作業空間が確保されていない場合もある。また、治具Xは、斫り作業の進行に応じて移動しなければならない。したがって、治具Xの軽量化は、極めて重要な要素になる場合がある。
天材11には、開口11aが存在する。この開口11aは、コンクリートブレーカ90が治具Xによって支持された状態において、ブレーカ本体92が通り抜ける部位である。
開口11aは、ブレーカ本体92が水平方向に揺動可能な大きさとされている。つまり、開口11aの周縁は、ブレーカ本体92から離間している。この離間が存在することによって、図2の(1)に示すように、コンクリートブレーカ90を任意の方向へ傾斜させることができる。また、図示はしないが、上記離間が存在することによって、コンクリートブレーカ90を任意の方向へずらすことができる。結果、例えば、コンクリートブレーカ90を傾斜させることで、チゼル91の先端部を、所定の範囲L1内において移動させることができる。したがって、本形態の治具Xによると、治具Xを移動することなく、所定の範囲L1内の斫り作業を行うことができる。
上記開口11aの周縁からブレーカ本体92までの離間距離は、例えば、コンクリートブレーカ90をどの程度傾斜させるか等から逆算するとよい。なお、コンクリートブレーカ90の傾斜角は、垂直方向を0°とした場合、例えば、−30〜+30°とするとよい。
開口11aは、平面視で円形状である。ただし、ブレーカ本体92が通り抜けるとの条件、及びブレーカ本体92が揺動可能になるとの条件を満たすのであれば、四角形等の多角形状、任意の形状等にすることもできる。
天材11の各頂点部11bには、エアーシリンダ12が取り付けられている。このエアーシリンダ12は、手動で軸方向に伸縮させることができる。エアーシリンダ12の伸縮力は、フットペダル13から送られてくる圧縮空気Aの圧力によって調節される。ただし、手動で軸方向に伸縮させることができるとの条件、及び伸縮力を調節することができるとの条件を満たすのであれば、エアーシリンダ12に替えて油圧シリンダ、電動シリンダ等のその他の伸縮部材を使用することもできる。
エアーシリンダ12等の伸縮部材を軸方向に伸縮させるにあたっては、圧縮空気、作動油等の圧力、電力等を利用することも考えられる。しかるに、手動で伸縮させることができるようにする方が、緻密な調節をすることができ、しかも軽量化に資するので好ましい。なお、この手動での伸縮はエアーシリンダ12の伸縮力を弱めた場面でのことである。エアーシリンダ12の伸縮力を強めた場合には、これに応じてエアーシリンダ12は伸長し、手動での伸縮はできなくなる。
天材11に対するエアーシリンダ12の取付けは、当該エアーシリンダ12が天材11に対して任意の方向に傾斜自在となるように行われている。エアーシリンダ12が天材11に対して傾斜自在となるようにするためには、例えば、フリージョイント等を使用して天材11とエアーシリンダ12との結節部を構成するとよい。
本形態においては、天材11が三角形状であるため、エアーシリンダ12が3本備えられている。この3本のエアーシリンダ12によって、本形態の治具Xは、支えられている。つまり、エアーシリンダ12は、本形態の治具Xの脚部となる。
なお、エアーシリンダ12は、天材11の頂点部11b以外の部位にも取り付けられていてもよい。もっとも、エアーシリンダ12が頂点部11b以外の部位にも取り付けられていると、治具Xの構造が複雑化し、また、治具Xが重量化する。したがって、エアーシリンダ12は、天材11の頂点部11bにのみ取り付けられている方が好ましい。
各エアーシリンダ12の下端部には、底材14が取り付けられている。底材14は、各エアーシリンダ12の下端部を結んでおり、平面視で三角形をなす枠状になっている。エアーシリンダ12の下端部が底材14で結ばれていることで、エアーシリンダ12の下端部の水平方向への移動が拘束(制限)されている。
本形態におけるのと異なり、底材14は、例えば、三角形状の1枚の板で形成することもできる。ただし、治具Xを軽量化するという観点からは、本形態のように、底材14を枠状にする方が好ましい。
コイル発条1は、支持架台10の上に配置されている。コイル発条1は、上下方向に伸縮する。コイル発条1の下端部は、天材11の開口11a回りに取り付けられている。つまり、コイル発条1の下端部を構成する平面視で円形状のコイルが、開口11aの周縁に沿って天材11に取り付けられている。
握持具2は、コイル発条1の上に配置されている。握持具2は、コイル発条1の上端部に取り付けられている。つまり、握持具2は、コイル発条1の上端部を構成する平面視で円形状のコイルに取り付けられている。
握持具2は、環状(リング状)である。握持具2は、図3の(1)及び(2)に示すように、緩衝材2bを介してブレーカ本体92を握持している。この握持の位置は、コンクリートブレーカ90の重心付近にするとよい。なお、緩衝材2bは、その備付けを省略することもできる。
握持具2にブレーカ本体92を固定する方法は、特に限定されない。例えば、図3の(1)に示すように、握持具2に対してねじ材2aを径方向へ差し込み、ねじ材2aの先端をブレーカ本体92に突き当てることで、握持具2にブレーカ本体92を固定する方法を採用することができる。ただし、ねじ材2aは、コンクリートブレーカ90から受ける振動によって緩むことが予想される。したがって、図3の(2)に示すように、握持具2をいわゆる開閉金具で構成し、この開閉金具の開口端に備わる突出片2cを図示しない締付ボルトで連結する方法(クランプ形態)を採用する方が好ましい。また、このクランプ形態に類似する形態、例えば、握持具2を2つの半円弧状の金具で構成し、各金具の両端に備わる突出片同士を連結ボルトで連結する形態を採用するのも好ましい。
ブレーカ本体92は、天材11の開口11a及びコイル発条1内を通り、握持具2によって握持されている。また、握持具2は、コイル発条1を介して天材11に支持されている。したがって、本形態の治具Xによると、ブレーカ本体92(コンクリートブレーカ90)が天材11に懸架された状態になる。
ここで、ブレーカ本体92を天材11に懸架するために採用したコイル発条1は、下端部から上端部に向かって径が狭まる円錐状になっている。ただし、ブレーカ本体92を懸架するという観点からは、コイル発条1を、例えば、円筒状等にすることもできる。もっとも、ブレーカ本体92の特に横方向へのずれを安定化するという観点からは、本形態のように、コイル発条1が円錐状である方が好ましい。
フットペダル13は、エアーシリンダ12の伸縮力を調節する機能を有する。したがって、フットペダル13は、エアーシリンダ12の伸縮力調節具である。フットペダル13の踏込み具合を変化させることによって、エアーシリンダ12の伸縮力を強くしたり、弱くしたりすることができる。また、エアーシリンダ12の伸縮力を弱めた場合は、エアーシリンダ12を手動で伸縮することができるように構成されている。したがって、本形態の治具Xによると、斫り作業において、次に示す利点が発揮される。
まず、斫り作業中に斫る場所をずらす必要が生じたら、フットペダル13を使用してエアーシリンダ12の伸縮力を弱める。次に、図2の(2)に示すように、コンクリートブレーカ90や天材11を、新たに斫る場所の方向へ引っ張る。これにより、引っ張った側の(一方の)エアーシリンダ12xが縮み、反対側の(他方の)エアーシリンダ12yが伸びる。結果、コンクリートブレーカ90の位置が、新たに斫る場所の方向へずれる。したがって、本形態によると、治具Xを移動することなしに、斫り作業をする場所をずらすことができ、斫り作業を継続することができる。
コンクリートブレーカ90をずらしたら、必要により、チゼル91の先端が斫る場所に適切に突き当たるようコンクリートブレーカ90を傾斜させ、あるいはコンクリートブレーカ90の位置をずらす。そして、フットペダル13を使用してエアーシリンダ12の伸長力を強くしたうえで、コンクリートブレーカ90の使用を開始する。なお、エアーシリンダ12の伸縮力は、0〜600Nに調節することができると好適である。エアーシリンダ12の伸縮力を600Nにまで強めることができるようにし、かつこの際にエアーシリンダ12が伸長するように構成しておけば、チゼル91の施工面に対する押付け力を十分に確保することができる。
本形態において、チゼル91の先端の可動範囲は、エアーシリンダ12の伸縮を利用した可動距離L2と、ブレーカ本体92の傾斜を利用した可動範囲(前述所定の範囲)L1との合計である。したがって、チゼル91の可動範囲は、極めて広いものとなる。
本発明者等が試作品を製作して試験したところによると、ブレーカ本体92の傾斜による可動範囲L1は0〜500cmとすることができる。また、エアーシリンダ12の伸縮による可動範囲L2は、0〜800cmとすることができる。
本形態においては、伸縮部材としてエアーシリンダ12を使用する。したがって、フットペダル13は、エアーホース13bを通して図示しないコンプレッサ等から送られてきた圧縮空気Aを、エアーホース13aを通して各エアーシリンダ12に送るように構成されている。また、フットペダル13には、減圧弁等の圧力調節機構が備わる。したがって、伸縮部材として油圧シリンダ、電動シリンダ等のその他の伸縮部材を使用する場合は、各種伸縮部材に応じた伸縮力調節具を使用することになる。
本形態においては、複数のエアーシリンダ12の伸縮力を1つのフットペダル13によって一元管理している。しかるに、複数のエアーシリンダ12の伸縮力は、複数のフットペダルを備える等して、各別に調節することができるようにすることもできる。もっとも、複数のエアーシリンダ12の伸縮力を各別に調節することができるようにすると、治具Xが複雑化し、重量化する。したがって、複数のエアーシリンダ12の伸縮力は、一元管理するのが好ましい。
集塵筒3は、握持具2の上方に配置されている。また、集塵筒13の上端開口には、網材4が備え付けられている。さらに、集塵筒3の周壁には、吸引ノズル5が備え付けられている。この吸引ノズルは、図示はしないが、例えば、バキュームホース等を通してバキューム装置や集塵機等に繋がる。そして、治具Xにおいては、コンクリートブレーカ90のチゼル91が、集塵筒3内を通り、網材4を貫くように構成されている。したがって、コンクリートブレーカ90によって破砕されたコンクリートは、集塵筒3に吸い込まれ、作業員に降りかかるおそれがない。また、網材4が備えられているので、バキューム装置等に繋がるバキュームホース等が閉塞するおそれはない。
以上では、支持架台10と、コイル発条1と、握持具2と、集塵筒3等が既に組み上がっている治具Xについて説明した。しかしながら、本形態の治具Xは、極めてシンプルな構造になっているため、施工現場(作業場所)で各種部材を組み上げることもできる。
本発明は、先端部にチゼルが備わるコンクリートブレーカを支持する治具として利用することができる。また、この治具を利用して支持したコンクリートブレーカによる作業の対象面としては、前述した埠頭や突堤等の構造物の裏面のほか、水路トンネルの天井、橋梁の下面、建築物の天井等を例示することができる。
1 コイル発条
2 握持具
2a ねじ材
2b 緩衝材
2c 突出片
3 集塵筒
4 網材
5 吸引ノズル
10 支持架台
11 天材
11a 天材の開口
11b 天材の頂点部
12 エアーシリンダ
12x 一方のエアーシリンダ
12y 他方のエアーシリンダ
13 フットペダル
13a エアーホース
13b エアーホース
14 底材
90 コンクリートブレーカ
91 チゼル
92 ブレーカ本体
101 構造物
101a 構造物の裏面
102 アンカー
103 足場
104 海水面

Claims (4)

  1. ブレーカ本体の先端部にチゼルが備わるコンクリートブレーカを、前記チゼルが上向きとなるように支持するコンクリートブレーカ用治具であって、
    天材を有する支持架台、上下方向に伸縮するコイル発条、及び前記コンクリートブレーカの握持具を有し、
    前記天材に開口が存在し、この開口回りに前記コイル発条の下端部が取り付けられ、前記コイル発条の上端部に前記握持具が取り付けられ、
    前記ブレーカ本体が、前記開口及び前記コイル発条内を通り、前記握持具によって握持される構成とされ、
    前記開口は、前記ブレーカ本体が水平方向に揺動可能な大きさとされている、
    ことを特徴とするコンクリートブレーカ用治具。
  2. 前記支持架台は、前記天材及び伸縮部材を構成部材とし、
    前記天材が多角形状で、
    前記天材の各頂点部に前記伸縮部材が取り付けられ、
    複数の前記伸縮部材によって前記コンクリートブレーカ用治具が支えられ、
    前記伸縮部材の伸縮力を調節する伸縮力調節具が備えられ、
    前記伸縮部材の伸縮力が弱められたときに、前記伸縮部材が手動で伸縮可能になる構成とされている、
    請求項1に記載のコンクリートブレーカ用治具。
  3. 前記伸縮力調節具は、前記伸縮部材の伸縮力を0〜600Nに調節可能である、
    請求項2に記載のコンクリートブレーカ用治具。
  4. 前記握持具の上方に集塵筒が備えられ、
    前記集塵筒の上端開口に網材が備え付けられ、
    前記集塵筒の周壁に吸引ノズルが備え付けられ、
    前記チゼルが前記集塵筒内を通り、前記網材を貫く構成とされている、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンクリートブレーカ用治具。
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