本発明に係る訪問サービス支援装置を、図1を参照して以下に説明する。図1は、訪問サービス支援装置の基本構成を示す構成図である。
図1に示す訪問サービス支援装置10は、入力部13と、訪問サービスを提供する提供者の現在位置を検出する位置検出部16と、現在日時を検出する日時検出部17と、提供者の訪問予定日時に関する訪問予定データと訪問サービスを利用する利用者の個人に関する支援データとを記憶する記憶部11と、現在位置及び現在日時が訪問予定データに対応した所定の条件を満たしているかを判定する第1判定部12aと、第1判定部12aが所定の条件を満たしていると判定した場合に、支援データに基づいて訪問サービスを支援する支援部12eと、第1判定部12aが所定の条件を満たしていると判定した場合に、入力部13を介して入力された支援データに対する入力データに基づいて訪問サービスの実績データを作成可能とし、第1判定部12aが所定の条件を満たしていないと判定した場合に、実績データを作成可能としない作成部12fと、作成した実績データを記憶部11に記憶させる制御部12と、を有する。
訪問サービス支援装置10によれば、第1判定部12aが提供者の現在位置及び現在日時が訪問予定データに対応した所定の条件を満たしていると判定した場合、支援部12eは、記憶部11の支援データに基づいた訪問サービスの支援を行う。第1判定部12aが所定の条件を満たしていると判定した場合、作成部12fは、入力部13を介して入力された支援データに対する入力データに基づいて訪問サービスの実績データを作成することができる。一方、第1判定部12aが所定の条件を満たしていないと判定した場合、作成部12fは、実績データを作成しない。その結果、訪問サービス支援装置10は、支援データに訪問サービスを利用する利用者の個人情報等を含めても、当該個人情報等が他人に参照される可能性を低減することができる。訪問サービス支援装置10が訪問先でのみ利用者の個人に関する情報を表示することで、提供者は、利用者の詳細な情報を確認した上で、訪問サービスを利用者に提供することができる。さらに、現在日時及び現在位置が所定の条件を満たしている場合、提供者は、訪問サービス支援装置10の支援データに基づいて入力を行うだけで、訪問サービス支援装置10が支援データに基づく実績データを作成する。従って、訪問サービス支援装置10は、提供者の利便性の低下を抑制し且つ訪問サービスにおける実績の信憑性を向上させることができる。
訪問サービス支援装置10において、所定の条件は、訪問予定データに対応した訪問先を訪問予定日時または訪問予定日時を含む日時範囲に提供者が訪問しているかを判定するための条件とすることができる。
訪問サービス支援装置10によれば、第1判定部12aは、訪問予定データに対応した訪問先を訪問予定日時または訪問予定日時を含む日時範囲に提供者が訪問しているかを判定する。その結果、提供者が訪問先を訪れる日時が前後しても、訪問先を訪れていれば、訪問サービス支援装置10は、支援データに基づく支援を行いかつ実績データを作成することができる。従って、訪問サービス支援装置10は、訪問サービスにおける実際の運用に適した支援及び実績データの作成を行うことで、利便性を向上させることができる。
訪問サービス支援装置10において、訪問予定日時は、訪問サービスの終了予定日時を含み、作成部12fは、第1判定部12aが所定の条件を満たしていると判定した後、終了予定日時から所定の時間が経過するまでは、検出した現在位置が訪問先に位置している場合、入力部13を介して入力された入力データに基づいて実績データを作成可能とすることができる。
訪問サービス支援装置10によれば、第1判定部12aが所定の条件を満たしていると判定した後、作成部12fは、終了予定日時から所定の時間が経過するまでは、位置検出部16が検出した現在位置が訪問先に位置している場合、入力データに基づいて実績データを作成する。その結果、提供者が終了予定日時を過ぎても訪問サービスの提供を継続する場合等に、訪問サービス支援装置10は、支援データに基づく支援を継続し、かつ実績データを作成することができる。従って、訪問サービス支援装置10は、提供者が訪問予定からずれた時間帯で訪問サービスを提供している可能性がある場合、支援データのセキュリティを確保した上で、訪問サービスを支援することができる。
訪問サービス支援装置10において、制御部12は、実績データを作成した日時及び作成した位置を示す保証データを、当該実績データに付加することができる。
訪問サービス支援装置10によれば、作成部12fが実績データを作成すると、制御部12は、実績データを作成した日時及び位置を示す保証データを当該実績データに付加する。その結果、訪問サービス支援装置10は、実績データを作成した位置及び時間を保証することができるため、実績データに対する不正を抑制することができる。
訪問サービス支援装置10において、提供者の現在位置に基づいて、実績データを時間の制限をせずに作成可能とする予め定められた第2の条件を満たしているかを判定する第2判定部12bをさらに有し、作成部12fは、第2判定部12bが第2の条件を満たしていると判定した場合に、実績データを作成可能とし、第2判定部12bが第2の条件を満たしていないと判定した場合に、実績データを作成可能としないようにすることができる。
訪問サービス支援装置10によれば、作成部12fは、第1判定部12aが所定の条件を満たしていると判定した場合に加え、第2判定部12bが第2の条件を満たしていると判定した場合に、実績データを作成可能とすることができる。その結果、所定の位置を提供者の家、会社、事業所等の位置とすることで、訪問サービス支援装置10は、利用者宅とは異なる特定の場所でも、支援データに基づく支援及び実績データの作成を可能とすることができる。従って、提供者は、訪問先で実績データが作成できなかった場合等に、支援データに基づいて入力することで、訪問サービス支援装置10によって実績データを作成することができる。
訪問サービス支援装置10において、日時データを訪問サービス支援装置10以外の外部の電子機器から取得する第1取得部12cをさらに有し、日時検出部17は、第1取得部12cが取得した日時データに基づいて現在日時を検出し、第1判定部12aは、日時データに基づいた現在日時に基づいて前記判定を行うことができる。
訪問サービス支援装置10によれば、日時検出部17は、第1取得部12cによって自機以外の外部の電子機器から取得された日時データに基づいた現在日時を取得することができる。その結果、訪問サービス支援装置10は、自機の日時が不正に変更されても、正しい現在日時に基づいて所定の条件を判定できるため、不正な利用を防止することができる。
訪問サービス支援装置10において、訪問サービスを利用する利用者が実績データを認証したことを示す認証データを作成し、生成した認証データを実績データに紐付ける認証部12gをさらに有してもよい。
訪問サービス支援装置10によれば、作成部12fが実績データを作成すると、認証部12gは、当該実績データを認証したことを示す認証データを作成し、当該実績データに付加することができる。その結果、訪問サービス支援装置10は、作成した実績データが利用者によって認証されたことを担保することができるため、実績データに対する不正を抑制することができる。
訪問サービス支援装置10において、支援データは、訪問サービスを利用する利用者の様子を提供者に入力させるための情報を含み、作成部12fは、入力部13を介して入力された利用者の様子を示す情報を含む実績データを作成することができる。
訪問サービス支援装置10によれば、入力部13を介して利用者の様子を示す情報が入力されると、支援部12eは、利用者の様子を示す情報を含む実績データを作成する。その結果、訪問サービス支援装置10は、作成した実績データに基づいて、利用者の様子を記録として残すことができ、かつ訪問サービスの提供側における利用者の様子の把握に貢献することができる。
訪問サービス支援装置10において、訪問予定データ及び支援データの少なくとも一方を含む配信データを訪問サービス支援装置10以外の外部の電子機器から取得する第2取得部12dをさらに有し、記憶部11は、取得した配信データを記憶することができる。
訪問サービス支援装置10によれば、第2取得部12dが自機以外の外部の電子機器から配信された配信データを取得すると、記憶部11は、当該取得した配信データを記憶する。その結果、訪問サービス支援装置10は、外部の電子機器から配信データを取得しない限り、訪問予定データ及び支援データが記憶部11に記憶されないので、訪問予定データ及び支援データが不正に利用される可能性を低減させることができる。
訪問サービス支援装置10において、作成部12fは、第1判定部12aが所定の条件を満たしていないと判定した場合に、仮実績データを作成し、仮実績データを作成した日時及び作成した位置の少なくとも一方を仮実績データに付加することができる。
訪問サービス支援装置10によれば、作成部12fは、第1判定部12aが所定の条件を満たしていると判定した場合、実績データを作成し、第1判定部12aが所定の条件を満たしていないと判定した場合、作成日時及び作成位置の少なくとも一方を付加した仮実績データを作成する。その結果、訪問サービス支援装置10は、訪問先で実績データを作成することができなかった場合に、訪問先とは異なる場所等で作成した仮実績データの作成日時及び作成位置の少なくとも一方を保証することができる。従って、訪問サービス支援装置10は、保証された仮実績データを実績データとして用いることができるため、利便性を向上させることができる。
訪問サービス支援装置10において、制御部12は、現在位置及び現在日時の少なくとも一方が所定の消去条件を満たす場合に、記憶部11が記憶している支援データを消去することができる。
訪問サービス支援装置10によれば、支援データを消去する所定の消去条件を設けることで、記憶部11が記憶している支援データを制御部12によって自動で消去することができる。その結果、訪問サービス支援装置10は、訪問サービスに用いる支援データを自動で消去することができるため、支援データが不正に利用されることを抑制することができる。
(実施形態)
上述した訪問サービス支援装置10を実施する実施形態の一例を、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の説明においては、同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略することがある。
図2は、訪問サービス支援システム1の一例を示す図である。図2に示す訪問サービス支援システム1は、提供者による訪問サービスの支援に用いられるシステムである。訪問サービス支援システム1が支援する訪問サービスは、例えば、訪問介護、訪問医療、訪問診療、訪問看護、訪問入浴等の訪問サービスを含む。
本実施形態では、訪問サービス支援システム1は、訪問介護を支援するシステムである場合について説明する。以下の説明では、利用者は、訪問サービスを利用する人物である。提供者は、例えば、利用者宅を訪問して利用者に訪問サービスを提供する人物である。サービス責任者は、利用者及び提供者のスケジュール等を管理する人物である。
訪問サービス支援システム1は、訪問サービス支援装置(以下、支援装置ともいう)10と、管理装置50とを有する。支援装置10及び管理装置50は、ネットワークを介して通信可能に構成されている。図2に示す例では、訪問サービス支援システム1は、複数の支援装置10を有する場合について説明するが、これに限定されない。訪問サービス支援システム1は、支援装置10の台数を限定するものではなく、例えば1台または3台以上の支援装置を有する構成としてもよい。管理装置50は、複数のコンピュータ等で実現してもよい。
支援装置10は、提供者によって携帯される。支援装置10は、例えば、タブレット、スマートフォン、携帯型コンピュータ等を用いることができる。支援装置10は、利用者宅において、提供者による訪問サービスを支援する。支援装置10は、訪問先以外の予め定められた場所では、提供者の訪問サービスに関連する業務を支援する。例えば、訪問サービスに関連する業務は、スケジュール管理、訪問サービスの内容確認、訪問サービスの実績管理等の業務を含む。支援装置10は、利用者宅及び予め定められた場所以外では、訪問サービスの提供を支援しない。支援装置10は、提供者が利用者に対して提供した訪問サービスの実績データの作成を支援する。
管理装置50は、提供者及び利用者のスケジュール等を管理するコンピュータシステムである。例えば、管理装置50は、サービス責任者によって利用される。管理装置50は、予め定められた提供者が携帯する支援装置10に、訪問サービスを支援するための配信データD50を所定のタイミングで配信する。所定のタイミングは、例えば、予め定められた日時、管理者または提供者からの配信要求を受け付けたとき等を含む。配信データD50は、例えば、訪問予定データ及び支援データの少なくとも一方を含む。訪問予定データは、支援装置10を携帯する提供者のスケジュールに関する情報を含む。支援データは、訪問予定データのスケジュールに紐付けられた利用者の個人情報に関する情報を含む。管理装置50は、支援装置10から受信した実績データを管理する。
次に、支援装置10の構成の一例について説明する。図3は、訪問サービス支援装置10の一例を示すブロック図である。図3に示すように、支援装置10は、記憶部11と、制御部12と、入力部13と、表示部14と、通信部15と、位置検出部16と、日時検出部17とを有する。記憶部11、入力部13、表示部14、通信部15、位置検出部16及び日時検出部17は、制御部12と電気的に接続されている。
記憶部11は、プログラム及びデータを記憶する。記憶部11は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ若しくはハードディスクドライブ等又はこれらを組み合わせたものである。記憶部11は、制御部12の処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用される。なお、記憶部11が記憶するプログラム及びデータの一部又は全部は、通信部15を介して他の装置からダウンロードされてもよいし、外部の記憶装置に記憶されてもよい。
記憶部11は、訪問予定データD1、支援データD2、実績データD3、保証データD4及び認証データD5を記憶する。訪問予定データD1は、提供者の訪問予定に関する情報を含む。支援データD2は、訪問予定に対応した利用者の個人に関する情報を含む。実績データD3は、提供者が実際に提供した訪問サービスの実績に関する情報を含む。保証データD4は、実績データD3を保証するための情報を含む。認証データD5は、訪問サービスを利用した利用者の認証に関する情報を含む。保証データD4及び認証データD5は、実績データD3に紐付けられている。
支援装置10は、支援プログラムを有する。支援プログラムは、例えば、記憶部11に記憶されたり、制御部12に組み込まれたりする。支援プログラムは、支援装置10の制御部12に、提供者による訪問サービスを支援するための各種機能を実現させる。訪問サービスの支援は、例えば、訪問スケジュールの確認、訪問サービス内容の確認、訪問サービスの実績の入力等の支援を含む。支援プログラムは、実施形態に係る訪問サービス支援方法をコンピュータである支援装置10に実行させるためのプログラムである。
支援プログラムが提供する機能は、例えば、表示部14、通信部15、位置検出部16、日時検出部17等の制御を含む。支援プログラムが提供する機能は、提供者に対して閲覧制限することなく、訪問予定データD1を表示部14に表示する機能を含む。支援プログラムが提供する機能は、提供者の現在位置及び現在日時に基づいて、支援データD2の閲覧を制限する機能を含む。支援プログラムが提供する機能は、提供者の現在位置及び現在日時に基づいて、訪問サービスの実績を作成する機能を含む。本実施形態では、支援プログラムは、上述した第1判定部12a、第2判定部12b、第1取得部12c及び第2取得部12dとして制御部12を機能させるためのプログラムである。支援プログラムが提供する機能は、他のプログラムが提供する機能と組み合わせて利用してもよい。
制御部12は、演算処理装置である。演算処理装置は、例えば、CPU(Central Processing Unit)及びMCU(Micro Control Unit)を含むが、これらに限定されない。制御部12は、支援装置10の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。
制御部12は、第1判定部12aと、第2判定部12bと、第1取得部12cと、第2取得部12dと、支援部12eと、作成部12fと、認証部12gとを含む。制御部12は、制御プログラムを実行することにより、第1判定部12a、第2判定部12b、第1取得部12c、第2取得部12d、支援部12e、作成部12f及び認証部12gの機能を実現する。
第1判定部12aは、支援装置10(提供者)の現在位置及び現在日時が、訪問予定データD1の訪問予定に対応した所定の条件を満たしているかを判定する。所定の条件は、例えば、訪問予定の訪問先を訪問予定日時に提供者が訪問しているかを判定するための条件を含む。例えば、訪問サービスは、直前の訪問サービスの延長または短縮、利用者または提供者の都合、交通トラブル等により、提供者の訪問が訪問予定日時から前後したり、変更になったりする場合がある。本実施形態では、所定の条件は、訪問予定日時または訪問予定日時の所定時間前後に、提供者が利用者宅に接近したか否かを判定するための条件を含む場合について説明するが、これに限定されない。所定の条件は、複数の条件を含んでもよい。例えば、訪問サービスでは、予定日時とは異なる日時に、提供者によって訪問サービスを提供する場合がある。このような場合、所定の条件は、現在位置が訪問先の位置であるかを判定し、現在日時の判定は不要とする条件を含んでもよい。
第2判定部12bは、支援装置10の現在位置が、日時を制限せずに、支援データD2の表示が許可された所定の位置であるかを判定する。例えば、所定の位置は、提供者またはサービス責任者が在籍する会社、事業所等の位置を含む。例えば、所定の位置は、予め定められた提供者の自宅の位置を含んでもよい。
第1取得部12cは、支援装置10における基準の日時とする日時データを、支援装置10以外の外部の電子機器から取得する。例えば、第1取得部12cは、制御部12が内蔵する時計機能の日時を、取得した日時データで補正する。これにより、支援装置10は、提供者が支援装置10の日時を不正に変更しても、第1取得部12cによって正しい日時に戻すことで、提供者等による支援装置10の不正利用を防止できる。
本実施形態では、第1取得部12cは、通信部15を介して、管理装置50から日時データを取得する場合について説明するが、これに限定されない。例えば、第1取得部12cは、標準電波の送信局から送信される日付・時刻の情報を受信し、当該時刻に支援装置10の日時を合わせてもよい。
第2取得部12dは、配信データD50を支援装置10以外の外部の電子機器から取得する。例えば、第2取得部12dは、通信部15を介して、管理装置50から配信データD50を取得する。第2取得部12dは、配信データD50を取得すると、当該配信データD50が有する支援データD2を訪問予定データD1に紐付けて、記憶部11に一時的に記憶する。
支援部12eは、第1判定部12aが所定の条件を満たしていると判定した場合に、表示部14に支援データD2を表示することにより、訪問サービスの提供を支援する。なお、支援部12eは、支援データD2に基づいて、訪問サービスの提供を支援する音声を出力させてもよい。支援部12eは、第1判定部12aが所定の条件を満たしていないと判定した場合、表示部14における支援データD2の表示を禁止し、訪問サービスの提供を支援しない。支援部12eは、第1判定部12aの判定結果に関係なく、提供者からの訪問予定データD1の表示要求に応じて、訪問予定データD1を表示部14に表示することにより、訪問サービスの提供を支援する。
作成部12fは、第1判定部12aが所定の条件を満たしていると判定した場合に、提供者によって入力された入力データに基づいて、訪問サービスの実績データD3を作成する。作成部12fは、第1判定部12aが所定の条件を満たしていないと判定した場合、実績データD3を作成しない。作成部12fは、第2判定部12bが所定の位置であると判定した場合に、提供者によって入力された入力データに基づいて、訪問サービスの実績データD3を作成する。作成部12fは、第2判定部12bが所定の位置ではないと判定した場合、実績データD3を作成しない。
認証部12gは、作成部12fが作成した実績データD3を利用者が認証したことを示す認証データD5を作成する。認証部12gは、作成した認証データD5を実績データD3に紐付けて記憶部11等に保存する。認証部12gは、入力部13を介して実績データD3の認証操作を検出すると、入力部13から入力される認証情報を含む認証データD5を作成する。認証情報は、例えば、利用者の音声またはサイン、捺印等の情報を含む。
本実施形態では、支援装置10は、制御部12が第1判定部12a、第2判定部12b、第1取得部12c、第2取得部12d、支援部12e、作成部12f及び認証部12gを実現する場合について説明するが、これに限定されない。例えば、支援装置10は、第1判定部12a、第2判定部12b、第1取得部12c、第2取得部12d、支援部12e、作成部12f及び認証部12gのうち、少なくとも1つを制御部12とは異なるハードウェアで実現し、その結果を制御部12に入力するようにしてもよい。
入力部13は、利用者の操作を受け付けるための1ないし複数のデバイスを有する。利用者の操作を受け付けるためのデバイスは、例えば、タッチスクリーン、キーボード、マウス等を含む。本実施形態では、デバイスは、表示部14の表面に積層されて、接触を検出するタッチスクリーンである場合について説明する。入力部13は、受け付けた操作に応じた信号を制御部12へ入力する。入力部13は、マイクを有する。入力部13は、利用者の音声等を音信号へ変換して制御部12へ入力する。
表示部14は、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(Organic Electro−Luminescence Display)等の表示装置を含む。表示部14は、制御部12から入力される信号に応じて各種情報を表示する。
通信部15は、有線または無線により、ネットワークを介して通信を行う通信装置である。通信部15は、ネットワークを介して管理装置50等の外部の電子機器との間で相互にデータ通信を行う。
位置検出部16は、支援装置10の現在位置を検出する。位置検出部16は、例えば、GPS(Global Positioning System)レシーバを有する。位置検出部16は、検出した現在位置を示す位置情報を制御部12に入力する。位置検出部16は、気圧センサ等を用いて支援装置10の高さを検出してもよい。この場合、位置検出部16は、現在位置及び高さを示す位置情報を制御部12に入力する。その結果、第1判定部12aは、支援装置10の現在位置及び高さを確認することで、例えば、利用者宅が集合住宅の2階よりも上の階であっても、提供者が利用者宅に訪問しているか否かを判定することができる。
日時検出部17は、支援装置10が内蔵する時計機能を用いて現在日時を検出する。日時検出部17は、制御部12から要求を受けた時点の現在日時を検出し、検出した現在日時を制御部12に出力する。本実施形態では、日時検出部17は、制御部12とは異なるハードウェアである場合について説明するが、これに限定されない。例えば、日時検出部17は、制御部12の機能の1つとして制御部12が実現してもよい。
図4を参照しながら、訪問予定データD1について説明する。図4は、訪問予定データD1の一例を示す図である。訪問予定データD1は、提供者の訪問予定を示す予定情報を含む。訪問予定データD1は、提供者の訪問予定に対応した数の予定情報を含む。訪問予定データD1は、提供者が利用者宅以外の場所でも参照が可能なデータである。訪問予定データD1は、所定のタイミングで記憶部11に記憶される。所定のタイミングは、例えば、支援装置10の起動時、支援プログラムの起動時、管理装置50から訪問予定データD1が配信された時等のタイミングを含む。訪問予定データD1は、管理装置50の訪問予定データD1と同一となっている。
図4に示す例では、訪問予定データD1の予定情報は、日時、利用者、時間、区分、担当、訪問状況及び連絡事項といった項目を含む。日時の項目には、訪問サービスの開始予定日時及び終了予定日時を示す情報が設定される。利用者の項目には、利用者を識別するための情報が設定される。時間の項目には、訪問サービスの提供時間を示す情報が設定される。区分の項目には、身体介護と生活援助との単位時間を示す情報が設定される。図4に示す例において、「身2生0」は、身体介護が単位時間30分を2単位、生活援助が単位時間30分を0単位であることを示している。すなわち、「身2生0」は、身体介護が60分、生活援助がなしの予定であることを示している。担当の項目には、提供者を識別するための情報が設定される。訪問状況の項目には、終了、本日予定、予定等を示す情報が設定される。連絡事項の項目には、サービス責任者、他の提供者等からの連絡がある場合に、当該連絡内容を示す情報が設定される。連絡事項は、予定情報の追加、削除、変更等の事項を含む。
図5を参照しながら、支援データD2について説明する。図5は、支援データD2の一例を示す図である。支援データD2は、訪問サービスを利用する利用者の個人に関する情報を含む。支援データD2は、提供者による閲覧が制限されるデータである。支援データD2は、訪問予定データD1の予定情報が作成された場合に、当該予定情報に紐付けられる。支援データD2は、訪問予定データD1とともに上記所定のタイミングで記憶部11に記憶される。支援データD2は、表示部14に表示する場合に管理装置50から取得し、記憶部11に記憶してもよい。
図5に示す例では、支援データD2は、サービス予定内容情報を含む。サービス予定内容情報は、身体介護及び生活援助の少なくとも一方のサービス予定内容を示す情報を含む。身体介護は、利用者の身体に直接触れて行うサービスである。生活援助は、利用者の生活の手伝いを行うサービスである。
サービス予定内容情報は、利用者に対するサービスの予定を示すための情報を含む。例えば、サービス予定内容情報は、利用者の健康チェック、利用者宅の環境整備、利用者の相談援助等の予定を示す情報を含む。サービス予定内容情報は、利用者の様子を提供者に入力させるための情報を含んでもよい。
サービス予定内容情報は、計画書情報及び重要事項情報が紐付けられている。計画書情報は、利用者が契約した介護サービスの計画を示す情報を含む。例えば、サービス予定が身体介護である場合、計画書情報は、排泄、食事、服薬、移動、入浴等の項目のうち、利用者に対応した身体介護の予定内容を示す情報を含む。例えば、サービス予定が生活援助である場合、計画書情報は、清掃、洗濯、買い物、食事作り、薬の受け取り等の項目のうち、利用者に対応した生活援助の予定内容を示す情報を含む。
重要事項情報は、利用者の重要事項に関する情報を含む。例えば、重要事項情報は、利用者の契約内容、利用者の家族の緊急連絡先、利用者が利用している医療機関等の情報を含む。例えば、重要事項情報は、利用者宅の間取り及び物品の配置等を示す情報を含む。
図6を参照しながら、実績データD3について説明する。図6は、実績データD3の一例を示す図である。実績データD3は、提供者が訪問サービスを提供した実績を示す情報を含む。実績データD3は、支援データD2に紐付けられる。
図6に示す例では、実績データD3は、提供日時情報、提供結果情報、利用者の様子情報及び紐付け情報を含む。提供日時情報は、提供者が訪問サービスを提供した日時を示す情報を含む。提供結果情報は、提供者が提供した訪問サービスの項目(提供結果)を示す情報を含む。例えば、提供結果は、支援データD2のサービス予定内容情報が示すサービスの項目を実施したか否かを示す情報を含む。利用者の様子情報は、提供者が確認した利用者の様子を示す情報を含む。利用者の様子は、例えば、発汗、食欲、顔色、睡眠等の様子を含む。紐付け情報は、実績データD3を支援データD2と紐付けるための情報を含む。紐付け情報は、例えば、支援データD2の格納先を示す情報、支援データD2の識別情報等を含む。なお、実績データD3は、サービスを提供した提供者を識別する情報を含んでもよい。
図7を参照しながら、保証データD4について説明する。図7は、保証データD4の一例を示す図である。保証データD4は、実績データD3を作成した日時及び場所を保証するための情報を含む。保証データD4は、支援装置10によって自動的に作成され、実績データD3に紐付けられる。保証データD4は、実績データD3に含まれてもよい。
図7に示す例では、保証データD4は、作成日時情報、作成位置情報、紐付け情報を含む。作成日時情報は、実績データD3を作成した日時を示す情報を含む。作成位置情報は、実績データD3を作成した位置を示す情報を含む。紐付け情報は、保証データD4を実績データD3と紐付けるための情報を含む。紐付け情報は、例えば、実績データD3の格納先を示す情報、実績データD3の識別情報等を含む。
図8を参照しながら、認証データD5について説明する。図8は、認証データD5の一例を示す図である。認証データD5は、作成した実績データD3を利用者が認証したことを示す情報を含む。認証データD5は、支援装置10によって作成され、実績データD3に紐付けられる。認証データD5は、実績データD3に含まれてもよい。
図8に示す例では、認証データD5は、利用者認証情報、認証日時情報、認証位置情報、紐付け情報を含む。利用者認証情報は、支援装置10によって作成された実績データD3を確認した利用者の音声、サイン、捺印等を示す情報を含む。なお、捺印の情報は、支援装置10の入力部13として、例えば、スキャナ、指紋センサ等を設けることで取得できる。認証日時情報は、利用者が実績データD3を認証した日時を示す情報を含む。認証位置情報は、利用者が実績データD3を認証した位置を示す情報を含む。紐付け情報は、認証データD5を実績データD3と紐付けるための情報を含む。
次に、管理装置50の構成の一例について説明する。図9は、管理装置50の一例を示すブロック図である。図9に示すように、管理装置50は、記憶部51と、制御部52と、入力部53と、表示部54と、通信部55とを有する。
記憶部51は、プログラム及びデータを記憶する。記憶部51は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ若しくはハードディスクドライブ等又はこれらを組み合わせたものである。記憶部51は、制御部52の処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用される。なお、記憶部51が記憶するプログラム及びデータの一部又は全部は、通信部55を介して他の装置からダウンロードされてもよいし、外部の記憶装置に記憶されてもよい。
記憶部51は、訪問予定データD1と、支援データD2と、実績データD3と、保証データD4と、認証データD5と、利用者データD6とを記憶する。
利用者データD6は、利用者宅(訪問先)の位置を示す情報を含む。利用者宅の位置は、当該位置を中心としたエリアとしてもよい。利用者データD6は、訪問予定データD1の利用者の項目に紐付けられている。利用者データD6は、支援データD2に含まれてもよい。
管理装置50は、制御プログラムを有する。制御プログラムは、例えば、記憶部51に記憶されたり、制御部52に組み込まれたりする。制御プログラムは、管理装置50の制御部52に、管理装置50として稼動させるための各種機能を実現させる。制御プログラムは、訪問サービスの利用者及び提供者のスケジュールを管理する機能を制御部52に実現させる、制御プログラムは、予め定められた支援装置10に配信データD50を配信する機能を制御部52に実現させる。制御プログラムは、予め定められた支援装置10から送信された実績データD3、保証データD4及び認証データD5を提供者または利用者ごとに管理する機能を制御部52に実現させる。
制御部52は、演算処理装置である。演算処理装置は、例えば、CPU(Central Processing Unit)及びMCU(Micro Control Unit)を含むが、これらに限定されない。制御部52は、管理装置50の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。
制御部52は、制御プログラムを実行することにより、各種機能を実現する。制御プログラムが提供する機能は、例えば、表示部54、通信部55等の制御を含む。制御プログラムが提供する機能は、例えば、支援装置10からの要求に応じた配信データD50を作成し、当該配信データD50を要求元の支援装置10に送信する制御を含む。制御プログラムが提供する機能は、例えば、支援装置10からの要求に応じて、利用者データD6を要求元の支援装置10に送信する制御を含む。
入力部53は、サービス責任者等の操作を受け付けるための1ないし複数のデバイスを有する。利用者の操作を受け付けるためのデバイスは、例えば、キーボード、マウス、タッチパッド等を含む。入力部53は、受け付けた操作に応じた信号を制御部52へ入力する。
表示部54は、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(Organic Electro−Luminescence Display)等の表示装置を含む。表示部54は、制御部52から入力される信号に応じて各種情報を表示する。
通信部55は、有線又は無線により、ネットワークを介して通信を行う通信装置である。通信部55は、ネットワークを介して支援装置10等の外部の電子機器との間で相互にデータ通信を行う。
次に、図10を参照しながら、支援データD2に係る支援装置10の表示制御の一例について説明する。図10は、支援データD2の表示制御に係る支援装置10の動作の一例を示す図である。
図10に示す場面では、提供者に対応した訪問予定データD1は、訪問先Aで日時Tsから日時Teまでの時間帯112に訪問サービスを提供する予定情報を有している。管理装置50の利用者データD6には、訪問先Aの位置情報111として、利用者の家の位置を中心とした所定エリアが設定されている。所定エリアは、例えば、訪問先Aの位置を中心とした半径200mのエリアとしてもよい。なお、位置情報111は、訪問先Aの位置としてもよい。支援装置10は、訪問予定データD1を記憶部11に記憶している。
日時T1は、時間帯112よりも前の日時である。日時T1は、支援装置10が提供者に対して支援データD2を表示しない日時である。位置P1は、日時T1に対応した位置である。位置P1は、訪問先Aの位置情報111とは異なる位置である。
日時T1において、支援装置10は、提供者からの訪問予定の表示要求を受けると、訪問先Aの位置情報111とは異なる位置で、訪問予定データD1を表示部14に表示する。これにより、提供者は、訪問サービスの次のスケジュールが訪問先Aであることを確認し、支援装置10を携帯した状態で、訪問先Aへ向かって位置P1を移動している。なお、日時T1において、支援装置10は、提供者から支援データD2の表示要求を受けても、表示部14に支援データD2を表示しない。
日時T2は、支援装置10が提供者に対する訪問サービスの提供を支援することが可能な時間帯112内の日時である。位置P2は、日時T2に対応した位置である。位置P2は、訪問先Aの位置情報111と一致した位置である。
日時T2において、支援装置10は、提供者からの訪問予定の表示要求を受けると、訪問先Aまたはその近傍で、表示部14に訪問予定データD1を表示する。この表示状態で、支援装置10は、提供者から支援データD2の表示要求を受けると、提供者(自機)の現在位置及び現在日時を検出する。支援装置10は、検出した現在位置が訪問先Aの位置情報111が示す位置であり、かつ、現在日時が時間帯112内であると、所定の条件を満たしていると判定し、表示部14に支援データD2を表示する。その結果、提供者は、表示部14に表示された支援データD2を参照して、利用者に提供する訪問サービスの内容を確認し、訪問サービスを提供することができる。
このように、支援装置10は、支援データD2の表示要求を受けた場合、現在日時及び現在位置が所定の条件を満たしている場合のみ、表示部14に支援データD2を表示する。その結果、支援装置10は、支援データD2に利用者の個人情報を含めても、他人に参照される可能性を低減することができる。支援装置10が訪問先で利用者の個人に関する情報を表示することで、提供者は、利用者の詳細な情報を確認した上で訪問サービスを提供することができる。さらに、現在日時及び現在位置が所定の条件を満たしていない場合、支援装置10が表示部14に訪問予定データD1を表示することで、提供者は、訪問予定を常時確認することができる。従って、支援装置10は、訪問サービスの支援に用いるデータのセキュリティを確保し且つ訪問サービスの効率化を図ることができる。
支援装置10は、現在日時及び現在位置が所定の条件を満たしている状態が継続していることを検出する。この場合、支援装置10は、表示部14に支援データD2を表示している状態で、入力部13を介して支援データD2に対する入力データが入力されると、当該入力データに基づいて訪問サービスの実績データD3を作成する。支援装置10は、作成した実績データD3を保証する保証データD4を作成すると、当該保証データD4を実績データD3に紐付け記憶部11に保存する。支援装置10は、作成した実績データD3に対する利用者の認証情報を、入力部13を介して取得すると、当該認証情報と現在日時と現在位置とに基づいて認証データD5を作成する。支援装置10は、作成した認証データD5を実績データD3に紐付け記憶部11に保存する。
このように、支援装置10は、現在日時及び現在位置が所定の条件を満たしている場合、支援データD2に対応する入力データに基づいて訪問サービスの実績データD3を作成する。支援装置10は、現在日時及び現在位置が所定の条件を満たしていない場合、訪問サービスの実績データD3を作成しない。その結果、提供者は、現在日時及び現在位置が所定の条件を満たしていないと、支援データD2に基づいて実績のデータを入力できないため、訪問先で実績を入力するようになり、多忙によって実績の入力が忘れられることを防止できる。支援装置10は、提供者が訪問先で訪問サービスを行わずに、実績を入力するという不正を防止できる。従って、支援装置10は、提供者の利便性の低下を抑制し且つ訪問サービスにおける実績の信憑性を向上させることができる。
例えば、訪問サービスにおいては、提供者が予定時間内に訪問サービスの提供を終了できない場合がある。このため、支援装置10は、第1判定部12aが所定の条件を満たしていると判定した後、訪問サービスの終了予定日時から所定の時間が経過するまでは、現在位置が訪問先Aに位置している場合は、表示部14における支援データD2の表示を可能としてもよい。その結果、支援装置10は、例えば、訪問予定がずれた場合、利用者の要望で終了予定日時を過ぎてしまった場合等に、提供者が訪問サービスを提供している途中で、表示部14に支援データD2を表示しなくなるという事態を防止できる。
提供者は、訪問先Aに滞在している。この場合、支援装置10は、提供者からの訪問予定の表示要求を受けると、訪問予定データD1を表示部14に表示する。これにより、提供者は、訪問予定データD1における次のスケジュールを確認することができる。
日時T3は、支援装置10が提供者に対する訪問サービスの提供を支援することが可能な時間帯112から外れた日時である。位置P3は、日時T3に対応した位置である。位置P3は、訪問先Aの位置情報111とは異なる位置である。
日時T3において、提供者は、訪問先Aでの訪問サービスの提供が終了し、次の訪問先あるいは帰宅するために、支援装置10を携帯した状態で、訪問先Aから離れる方向へ移動している。この場面において、支援装置10は、提供者から支援データD2の表示要求を受けても、支援データD2を表示しない。支援装置10は、提供者から実績データD3の作成要求を受けても、現在位置及び現在日時が所定の条件を満たさないため、実績データD3を作成しない。
このように、支援装置10は、現在位置及び現在日時が訪問予定データD1に対応した所定の条件を満たさないと判定した場合、実績データD3を作成しないため、提供者が不正に実績データD3を作成することを防止できる。
次に、図11を参照しながら、訪問サービスを支援する支援装置10の処理手順の一例について説明する。図11は、訪問サービスを支援する支援装置10の処理手順の一例を示すフローチャートである。図11に示す処理手順は、所定のイベントが発生した場合等に、制御部12が上記の支援プログラムを実行することにより実現される。所定のイベントは、例えば、提供者によって訪問サービスの支援が要求されたことを示すイベント、支援装置10が起動されたことを示すイベント等を含む。支援プログラムは、提供者の個人認証が成立した場合に実行可能となる。
図11に示すように、支援装置10の制御部12は、ステップS101として、表示部14に記憶部11の訪問予定データD1を表示させる。その結果、表示部14は、訪問予定データD1の予定情報に対する選択操作が可能な画面を表示する。その後、制御部12は、処理をステップS102に進める。
制御部12は、ステップS102として、訪問予定データD1の予定情報に対する選択操作を検出したかを判定する。具体的には、制御部12は、入力部13から選択操作に応じた信号が入力されている場合に、選択操作を検出したと判定する。選択操作を検出していないと判定した場合(ステップS102,No)、制御部12は、処理を後述するステップS110に進める。選択操作を検出していると判定した場合(ステップS102,Yes)、制御部12は、処理をステップS103に進める。
制御部12は、ステップS103として、提供者の現在位置を検出する。具体的には、制御部12は、位置検出部16によって提供者の現在位置を検出し、当該現在位置を記憶部11に記憶する。その後、制御部12は、処理をステップS104に進める。
制御部12は、ステップS104として、現在日時を検出する。具体的には、制御部12は、日時検出部17を用いて現在日時を検出する。この場合、制御部12は、支援装置10における基準の日時とする日時データを、通信部15を介して管理装置50から取得し、検出した現在日時を当該日時データで補正してもよい。制御部12は、現在日時を検出すると、処理をステップS105に進める。
制御部12は、ステップS105として、提供者によって選択された訪問予定に対応した利用者データD6を管理装置50から取得する。具体的には、制御部12は、通信部15を介して、訪問予定に対応した利用者データD6の送信を管理装置50に要求し、管理装置50から受信した利用者データD6を記憶部11に記憶する。その後、制御部12は、処理をステップS106に進める。
制御部12は、ステップS106として、提供者によって選択された訪問予定に対応した所定の条件を特定する。具体的には、制御部12は、選択された訪問予定データD1の予定情報に基づいて判定用時間情報を特定する。例えば、予定情報の日時が1月14日13:30から14:40までと設定されている場合、制御部12は、1月14日13:30から14:40までの時間帯を判定用日時情報として特定する。制御部12は、当該時間帯に所定の誤差を含めた時間帯を判定用日時情報として特定してもよい。また、制御部12は、取得した利用者データD6に設定されている利用者の家(訪問先)の位置を判定用位置情報として特定する。制御部12は、利用者の家の位置に所定の誤差を含めた位置を判定用位置情報として特定してもよい。制御部12は、特定した判定用日時情報と判定用位置情報を所定の条件として記憶部11に記憶すると、処理をステップS107に進める。なお、所定の条件を特定したことにより、利用者データD6が不要な場合、制御部12は、管理装置50から取得した利用者データD6を消去してもよい。
制御部12は、ステップS107として、現在位置及び現在日時が所定の条件を満たすかを判定し、判定結果を記憶部11に記憶する。具体的には、制御部12は、現在位置が判定用位置情報の位置に含まれ、かつ、現在日時が判定用日時情報の時間帯に含まれている場合、現在位置及び現在日時が所定の条件を満たすと判定する。
制御部12は、所定の条件を満たすと判定した場合(ステップS108,Yes)、処理をステップS109に進める。制御部12は、ステップS109として、支援データD2に基づく第1支援処理を実行する。制御部12は、第1支援処理を実行することにより、支援データD2に基づいた訪問サービスの提供及び訪問サービスの実績データD3の作成を支援する。なお、第1支援処理の詳細については、後述する。制御部12は、第1支援処理が終了すると、処理をステップS110に進める。
制御部12は、ステップS110として、終了か否かを判定する。例えば、制御部12は、入力部13を介して、利用者による終了操作を検出した場合に、終了と判定する。制御部12は、終了ではないと判定した場合(ステップS110,No)、既に説明したステップS101以降の処理を再実行する。制御部12は、終了と判定した場合(ステップS110,Yes)、図11に示す処理手順を終了する。
制御部12は、所定の条件を満たしていないと判定した場合(ステップS108,No)、処理をステップS111に進める。制御部12は、ステップS111として、現在位置は所定の位置であるかを判定する。制御部12は、現在位置と日時を制限せずに支援データD2の表示が許可された所定の位置とが一致した場合に、現在位置は所定の位置であると判定する。制御部12は、現在位置は所定の位置ではないと判定した場合(ステップS111,No)、処理を既に説明したステップS110に進める。
制御部12は、現在位置は所定の位置であると判定した場合(ステップS111,Yes)、処理をステップS112に進める。制御部12は、ステップS112として、支援データD2に基づく第2支援処理を実行する。制御部12は、第2支援処理を実行することにより、訪問先とは異なる場所で、訪問サービスにおける支援データD2の表示及び実績データD3の作成を支援する。なお、第2支援処理の詳細については、後述する。制御部12は、第2支援処理が終了すると、処理を既に説明したステップS110に進める。
図11に示す処理手順では、制御部12は、ステップS103で現在位置を検出し、ステップS104で現在日時を検出する場合について説明したが、これに限定されない。図11に示す処理手順は、例えば、ステップS103とステップS104との処理の順序を入れ換えてもよい。図11に示す処理手順は、例えば、ステップS103とステップS104とを一つの処理としてもよい。
図11に示す処理手順では、制御部12は、ステップS105として、選択された訪問予定に対応した利用者データD6を管理装置50から取得する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、支援装置10は、利用者データD6を訪問予定データD1とともに記憶部11に予め記憶しておいてもよい。
また、図11に示すステップS101では、制御部12は、表示部14に記憶部11の訪問予定データD1を表示させる場合について説明したが、これに限定されない。例えば、訪問予定データD1が複数の予定情報を含む場合、制御部12は、所定の条件を満たす予定情報のみが選択可能な画面を表示部14に表示させてもよい。この場合、図11に示す処理手順は、ステップS103及びS104の処理が、ステップS101の前に実行されるように変更すればよい。
次に、図12を参照しながら、提供者の現在位置及び現在日時が所定の条件を満たす場合に、制御部12が実行する第1支援処理の処理手順の一例について説明する。図12は、制御部12が実行する第1支援処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図12に示す処理手順は、制御部12が支援プログラムを実行することにより実現される。図12に示す処理手順は、図11のステップS109の処理によって起動される。
図12に示すように、支援装置10の制御部12は、ステップS201として、表示部14に記憶部11の支援データD2を表示させる。その結果、表示部14は、支援データD2を示す画面を表示する。これにより、利用者は、表示された支援データD2を参照しながら、訪問サービスを利用者に提供する。その後、制御部12は、処理をステップS202に進める。
制御部12は、ステップS202として、提供者の現在位置を検出する。続いて、制御部12は、ステップS203として、現在日時を検出する。続いて、制御部12は、ステップS204として、現在位置及び現在日時が所定の条件を満たすかを判定し、判定結果を記憶部11に記憶する。なお、所定の条件は、図11に示すステップS106で特定した所定の条件と同一である。制御部12は、現在位置及び現在日時の少なくとも一方が所定の条件を満たす場合に、所定の条件を満たすと判定する。
制御部12は、所定の条件を満たすと判定した場合(ステップS205,Yes)、処理をステップS206に進める。制御部12は、ステップS206として、入力部13を介して、支援データD2に対する操作を検出したかを判定する。具体的には、制御部12は、入力部13から操作に応じた信号が入力されている場合に、操作を検出したと判定する。制御部12は、操作を検出していないと判定した場合(ステップS206,No)、制御部12は、処理を後述するステップS212に進める。制御部12は、操作を検出したと判定した場合(ステップS206,Yes)、処理をステップS207に進める。
制御部12は、ステップS207として、検出した操作が、実績の入力であるかを判定する。具体的には、制御部12は、入力部13からの信号が、支援データD2に対する実績の入力に対応した信号であった場合に、実績の入力であると判定する。制御部12は、実績の入力であると判定した場合(ステップS207,Yes)、処理をステップS208に進める。
制御部12は、ステップS208として、入力データに基づいて、訪問サービスの実績データD3を作成し、当該実績データD3を記憶部11に記憶する。例えば、表示部14に表示している支援データD2は、提供者がサービスを実施したか否かを選択する入力項目を含んでいる。例えば、表示部14に表示している支援データD2は、提供者が利用者の様子、連絡事項等を入力するための入力欄を含んでいる。この場合、制御部12は、支援データD2の入力項目、入力欄に入力された入力データに基づいて、実績データD3の提供日時情報、提供結果情報及び利用者の様子情報を作成する。
制御部12は、ステップS209として、保証処理を実行する。制御部12は、保証処理を実行することにより、実績データD3を作成した日時及び場所を保証する保証データD4を作成すると、処理をステップS210に進める。
制御部12は、ステップS210として、認証処理を実行する。例えば、制御部12は、認証処理を実行することにより、作成した実績データD3を表示部14に表示させ、利用者に認証操作を促す。制御部12は、入力部13を介して実績データD3の認証操作を検出すると、入力部13から入力されたデータに基づいて認証データD5を作成する。制御部12は、認証データD5を作成すると、処理をステップS211に進める。
制御部12は、ステップS211として、実績データD3と保証データD4と認証データD5とを紐付けて保存する。なお、制御部12は、実績データD3と保証データD4と認証データD5とを、支援装置10の記憶部11に保存してもよいし、通信部15を介して管理装置50の記憶部51に保存してもよい。制御部12は、保存が終了すると、処理をステップS212に進める。
制御部12は、ステップS212として、支援終了かを判定する。例えば、制御部12は、入力部13を介して、利用者による支援終了操作を検出した場合に、支援終了と判定する。制御部12は、支援終了ではないと判定した場合(ステップS212,No)、既に説明したステップS201以降の処理を再実行する。
制御部12は、支援終了と判定した場合(ステップS212,Yes)、処理をステップS213に進める。制御部12は、ステップS213として、支援データD2を記憶部11から消去すると、図12に示す処理手順を終了する。すなわち、制御部12は、処理を図11に示すステップS109に戻す。このように、制御部12は、訪問サービスの提供の支援が終了した場合に、記憶部11から支援データD2を消去することで、利用者の個人に関する支援データD2が支援装置10から流出することを防止できる。
制御部12は、実績の入力ではないと判定した場合(ステップS207,No)、処理をステップS214に進める。制御部12は、ステップS214として、操作に応じた処理を実行する。例えば、操作が支援データD2の表示内容の切り替え操作であった場合、制御部12は、支援データD2の表示内容を切り替える処理を実行する。例えば、表示部14に支援データD2のサービス予定内容情報を表示している場合、制御部12は、計画書情報への切り替え操作を検出すると、表示部14に支援データD2の計画書情報を表示させる。制御部12は、操作に応じた処理の実行が終了すると、処理を既に説明したステップS212に進める。
制御部12は、現在位置及び現在日時が所定の条件を満たしていないと判定した場合(ステップS205,No)、処理をステップS215に進める。制御部12は、ステップS215として、支援処理の終了を通知する。具体的には、制御部12は、現在位置及び現在日時が所定の条件を満たさないために支援処理を終了する旨を示す画面を表示部14に表示させる。制御部12は、通知が終了すると、ステップS216として、支援データD2を記憶部11から消去すると、図12に示す処理手順を終了する。
図12に示す処理手順では、ステップS201の処理は、支援データD2が記憶部11に記憶されていることが前提である処理である場合について説明したが、これに限定されない。例えば、図12に示す処理手順は、ステップS201の前に、支援データD2を管理装置50から取得する処理を追加してもよい。例えば、図12に示す処理手順は、ステップS201の前に、記憶部11に支援データD2が記憶されているかを判定し、記憶されていない場合に、支援データD2を管理装置50から取得する処理を追加してもよい。
次に、図13を参照しながら、提供者の現在位置が所定の位置である場合に、制御部12が実行する第2支援処理の処理手順の一例について説明する。図13は、制御部12が実行する第2支援処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図13に示す処理手順は、制御部12が支援プログラムを実行することにより実現される。図13に示す処理手順は、図11のステップS112の処理によって起動される。
図13に示すステップS201からステップS202の処理は、図12に示すステップS201からステップS202の処理と同一であるため、説明は省略する。
図13に示すように、制御部12は、ステップS220として、現在位置は所定の位置であるかを判定する。制御部12は、日時を制限せずに支援データD2の表示が許可された所定の位置と現在位置とが一致した場合に、現在位置は所定の位置であると判定する。制御部12は、現在位置は所定の位置であると判定した場合(ステップS220,Yes)、処理をステップS221に進める。
制御部12は、ステップS221として、入力部13を介して、支援データD2に対する操作を検出したかを判定する。制御部12は、操作を検出していないと判定した場合(ステップS221,No)、制御部12は、処理を後述するステップS212に進める。制御部12は、操作を検出したと判定した場合(ステップS221,Yes)、処理をステップS222に進める。
制御部12は、ステップS222として、検出した操作が、実績の入力/変更であるかを判定する。制御部12は、実績の入力/変更であると判定した場合(ステップS222,Yes)、処理をステップS223に進める。
制御部12は、ステップS223として、入力データに基づいて、訪問サービスの実績データD3を作成/変更し、当該実績データD3を記憶部11に記憶する。例えば、訪問予定に対応した実績データD3が作成されていない場合、制御部12は、当該訪問予定に対応した実績データD3を作成する。例えば、訪問予定に対応した実績データD3が既に存在している場合、制御部12は、当該実績データD3を入力データに基づいて変更する。その後、制御部12は、処理をステップS224に進める。
制御部12は、ステップS224として、保証処理を実行する。制御部12は、保証処理を実行することにより、実績データD3を作成または変更した日時及び場所を保証する保証データD4を作成する。制御部12は、保証データD4を作成すると、ステップS225として、実績データD3と保証データD4とを紐付けて保存する。制御部12は、保存が終了すると、ステップS212に処理を進める。なお、図13に示すステップS212からステップS213の処理は、図12に示すステップS212からステップS213の処理と同一であるため、説明は省略する。
なお、図13に示す処理手順は、利用者宅とは異なる所定の位置での処理手順である。このため、制御部12は、利用者からの認証が得られていない実績データD3を記憶部11に一時的に記憶する。その後、当該実績データD3の認証が得られた場合に、制御部12は、認証データD5を実績データD3に紐付ける処理を実行する。
一方、制御部12は、実績の入力/変更ではないと判定した場合(ステップS222,No)、処理をステップS214に進める。制御部12は、ステップS214として、操作に応じた処理を実行する。制御部12は、操作に応じた処理の実行が終了すると、処理を既に説明したステップS212に進める。
制御部12は、現在位置は所定の位置ではないと判定した場合(ステップS220,No)、処理をステップS226に進める。制御部12は、ステップS226として、支援処理の終了を通知する。具体的には、制御部12は、現在位置が所定の位置ではないために支援処理を終了する旨を示す画面を表示部14に表示させる。制御部12は、通知が終了すると、ステップS227として、支援データD2を記憶部11から消去すると、図13に示す処理手順を終了する。
このように、支援装置10は、支援データD2の表示要求を受けた場合、現在位置が所定の位置である場合、表示部14に支援データD2を表示する。その結果、提供者は、支援データD2に基づいて利用者の個人情報を、他人に参照されることなく、訪問先とは異なる所定の場所で確認することができる。従って、支援装置10は、訪問サービスの支援に用いるデータのセキュリティを確保し且つ訪問サービスの効率化を図ることができる。
支援装置10は、現在位置が所定の位置である場合、支援データD2に対応する入力データに基づいて訪問サービスの実績データD3を作成する。その結果、提供者は、訪問先で実績データD3の入力ができなかった場合に、所定の場所で実績データD3を入力することができる。従って、支援装置10は、訪問サービスにおける実績の信憑性の低下を抑制し且つ提供者の利便性を向上させることができる。
例えば、支援装置10は、記憶部11に支援データD2を記憶していない状態で、訪問先の電波状態や管理装置50の通信状態によっては通信部15の通信が不能になる場合がある。この場合、支援装置10は、支援データD2を管理装置50から取得することができない。その結果、提供者は、支援装置10による支援を受けることなく、訪問サービスを提供しなければならない場合がある。しかし、提供者は、過去に訪問サービスを提供したことのある利用者である場合、支援装置10の支援を受けることなく、過去と同じ訪問サービスを提供する可能性がある。
図14を参照しながら、通信部15の通信が不能になっている場合に、制御部12が仮実績データの作成を支援する処理手順の一例を説明する。仮実績データとは、現在位置及び現在日時が所定の条件を満たしているかを確認できない状態で仮に作成する実績データD3である。なお、仮実績データは、実績データD3と異なるデータ構造としてもよい。図14は、制御部12が実行する仮実績データの作成に係る処理手順の一例を示すフローチャートである。図14に示す処理手順は、制御部12が支援プログラムを実行することにより実現される。図14に示す処理手順は、通信部15の通信が不能である場合に、制御部12によって実行される。
図14に示すように、支援装置10の制御部12は、ステップS301として、通信不能を通知する。例えば、制御部12は、通信部15が通信不能であることを示す画面を表示部14に表示させる。制御部12は、通信不能を通知すると、処理をステップS302に進める。
制御部12は、ステップS302として、提供者が仮実績を入力するかを判定する。具体的には、制御部12は、入力部13を介して、仮実績の入力に対応した操作を検出した場合に、仮実績を入力すると判定する。制御部12は、仮実績を入力しないと判定した場合(ステップS302,No)、図14に示す処理手順を終了する。
制御部12は、仮実績を入力すると判定した場合(ステップS302,Yes)、処理をステップS303に進める。制御部12は、ステップS303において、提供者の現在位置を検出する。続いて、制御部12は、ステップS304として、現在日時を検出し、処理をステップS305に進める。
制御部12は、ステップS305として、仮実績データ作成処理を実行する。具体的には、制御部12は、仮実績データを入力するための入力画面を表示部14に表示させる。入力画面は、例えば、実績データD3の各種情報を提供者に入力させるための画面である。なお、仮実績データに対応する訪問予定データD1を記憶部11に記憶している場合、制御部12は、訪問予定データD1に基づいた入力画面を表示部14に表示させてもよい。制御部12は、入力部13を介して入力された入力画面に対する入力データと、提供者を識別するための情報と、作成日時及び現在位置を示す情報とに基づいて仮実績データを作成し、当該仮実績データを記憶部11に記憶する。仮実績データは、作成日時及び作成位置を示す情報を含む。制御部12は、仮実績データの作成が終了すると、処理をステップS306に進める。
制御部12は、ステップS306として、認証処理を実行する。例えば、制御部12は、認証処理を実行することにより、作成した仮実績データを表示部14に表示させ、利用者に認証操作を促す。制御部12は、入力部13を介して仮実績データの認証操作を検出すると、入力部13から入力された入力データに基づいて認証データD5を作成する。制御部12は、認証データD5を作成すると、処理をステップS307に進める。
制御部12は、ステップS307として、仮実績データと認証データD5とを紐付けて記憶部11に保存する。制御部12は、保存が終了すると、処理をステップS308に進める。
制御部12は、ステップS308として、通信部15の通信が可能かを判定する。例えば、制御部12は、通信部15を介して管理装置50と通信が可能である場合に、通信が可能と判定する。制御部12は、通信が可能ではないと判定した場合(ステップS308,No)、ステップS308の処理を再実行する。これにより、制御部12は、通信部15の通信状態の監視を継続する。制御部12は、通信が可能と判定した場合(ステップS308,Yes)、処理をステップS309に進める。
制御部12は、ステップS309として、通信不能により取得できていなかった支援データD2を管理装置50から取得する。具体的には、制御部12は、通信部15を介して、仮実績データに対応した支援データD2の送信を管理装置50に要求し、管理装置50から受信した支援データD2を記憶部11に記憶する。制御部12は、支援データD2を取得すると、処理をステップS310に進める。
制御部12は、ステップS310として、仮実績データと支援データD2とを紐付ける。具体的には、制御部12は、仮実績データに支援データD2を識別する情報を設定することで、仮実績データと支援データD2とを紐付ける。続いて、制御部12は、ステップS311として、通信部15を介して、仮実績データを管理装置50に送信する。制御部12は、仮実績データの送信が終了すると、ステップS312として、支援データD2を記憶部11から消去し、図14に示す処理手順を終了する。
このように、支援装置10は、通信部15が通信不能である場合、作成日時及び作成位置示す情報を含む仮実績データの作成を支援し、通信部15が通信可能となると、仮実績データを支援データD2に紐付けて登録することができる。その結果、サービス責任者は、仮実績データに付加された作成位置及び作成日時に基づいて、仮実績データが作成された位置が訪問先あるいは所定の位置であるかを確認することができる。サービス責任者は、仮実績データと支援データD2とを比較し、訪問サービスの結果を確認することができる。また、支援装置10は、通信が可能となった後に管理装置50から取得した支援データD2を表示せずに消去するため、セキュリティの問題は生じない。よって、支援装置10は、仮実績データに作成位置及び作成日時を付加することで、通信不能時における利便性の低下を抑制し且つ作成した仮実績データの信憑性を維持することができる。
図14に示す処理手順では、制御部12は、ステップS308で通信が可能ではないと判定した場合、ステップS308の処理を再実行する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、図14に示す処理手順は、ステップS308で通信が可能ではないと判定した場合、処理手順を終了してもよい。例えば、図14に示す処理手順は、ステップS308で通信が可能ではない状態が所定時間継続した場合、処理手順を終了してもよい。
例えば、支援装置10は、訪問先によっては位置検出部16で検出した現在位置の誤差が大きかったり、現在位置を検出できなかったりする場合がある。このような場合、支援装置10は、現在位置を検出できなくなる直前の位置が、訪問先の近傍であるかを判定できる可能性がある。また、提供者が訪問先を離れると、支援装置10は、位置検出部16による現在位置の検出が復旧する可能性がある。
図15を参照しながら、位置検出部16による現在位置の検出異常である場合に、制御部12が仮実績データの作成を支援する処理手順の一例を説明する。図15は、制御部12が実行する仮実績データの作成に係る処理手順の一例を示すフローチャートである。図15に示す処理手順は、制御部12が支援プログラムを実行することにより実現される。
図15に示すように、支援装置10の制御部12は、ステップS401として、位置検出部16によって検出された現在位置が検出異常かつ直前の位置が訪問先の近傍であるかを判定する。具体的には、制御部12は、検出された現在位置の誤差が所定値よりも大きい場合や、現在位置を検出できない場合等に、現在位置が検出異常であると判定する。制御部12は、検出異常と判定する直前に位置検出部16によって検出された直前の位置が、訪問先から所定の範囲である場合に、訪問先の近傍であると判定する。制御部12は、検出異常かつ訪問先の近傍ではないと判定した場合(ステップS402,No)、図15に示す処理手順を終了する。
制御部12は、検出異常かつ訪問先の近傍であると判定した場合(ステップS402,Yes)、処理をステップS403に進める。制御部12は、ステップS403として、現在位置の検出異常かつ訪問先の近傍であることを通知する。例えば、制御部12は、現在位置の検出異常と、検出異常と判定した現在位置とを示す画面を表示部14に表示させる。制御部12は、通知すると、処理をステップS404に進める。
制御部12は、ステップS404として、提供者が仮実績を入力するかを判定する。具体的には、制御部12は、入力部13を介して、仮実績の入力に対応した操作を検出した場合に、仮実績を入力すると判定する。制御部12は、仮実績を入力しないと判定した場合(ステップS404,No)、図15に示す処理手順を終了する。
制御部12は、仮実績を入力すると判定した場合(ステップS404,Yes)、処理をステップS405に進める。制御部12は、ステップS405として、現在日時を検出し、処理をステップS406に進める。
制御部12は、ステップS406として、支援データD2に基づいた仮実績データ作成処理を実行する。具体的には、制御部12は、支援データD2に基づいて仮実績データを入力するための第2入力画面を表示部14に表示させる。第2入力画面は、例えば、実績データD3の各種情報を提供者に入力させるための画面である。制御部12は、入力部13を介して入力された第2入力画面に対する入力データと、提供者を識別するための情報と、作成日時を示す情報とに基づいて仮実績データを作成し、当該仮実績データを記憶部11に記憶する。制御部12は、仮実績データの作成が終了すると、処理をステップS407に進める。
制御部12は、ステップS407として、認証処理を実行する。例えば、制御部12は、認証処理を実行することにより、作成した仮実績データを表示部14に表示させ、利用者に認証操作を促す。制御部12は、入力部13を介して仮実績データの認証操作を検出すると、入力部13から入力された入力データに基づいて認証データD5を作成する。制御部12は、認証データD5を作成すると、処理をステップS408に進める。
制御部12は、ステップS408として、仮実績データと認証データD5とを紐付けて記憶部11に保存する。制御部12は、保存が終了すると、処理をステップS409に進める。
制御部12は、ステップS409として、現在位置の検出は正常かを判定する。具体的には、制御部12は、位置検出部16によって検出された現在位置の誤差が所定値よりも小さい場合や、現在位置を検出できる場合等に、現在位置の検出は正常であると判定する。制御部12は、現在位置の検出は正常ではないと判定した場合(ステップS409,No)、ステップS409の処理を再実行する。これにより、制御部12は、位置検出部16における検出状態の監視を継続する。制御部12は、現在位置の検出は正常であると判定した場合(ステップS409,Yes)、処理をステップS410に進める。
制御部12は、ステップS410として、提供者の仮作成位置を検出する。仮作成位置とは、位置検出部16が検出異常から正常になった際に検出した現在位置である。例えば、位置検出部16は、屋内、地下等で現在位置を検出できない場合に、支援装置10が屋内、地下等から外に出ると、現在位置の検出が正常になる可能性がある。すなわち、仮作成位置は、提供者が訪問先を出発した直後の訪問先近傍の位置である可能性がある。なお、仮作成位置は、現在位置が検出異常となる直前に検出した直前の位置を含んでもよい。制御部12は、仮作成位置を検出すると、処理をステップS411に進める。
制御部12は、ステップS411として、仮実績データに仮作成位置を設定する。続いて、制御部12は、ステップS412として、仮実績データと支援データD2とを紐付ける。具体的には、制御部12は、仮実績データに支援データD2を識別する情報を設定することで、仮実績データと支援データD2とを紐付ける。続いて、制御部12は、ステップS413として、通信部15を介して、仮実績データを管理装置50に送信する。制御部12は、仮実績データの送信が終了すると、ステップS414として、支援データD2を記憶部11から消去し、図15に示す処理手順を終了する。
このように、支援装置10は、現在位置の検出が異常である場合、支援データD2に対応しかつ作成日時を示す情報を含む仮実績データの作成を支援し、作成後に現在位置の検出が正常になった時点の仮作成位置を仮実績データに設定することができる。その結果、サービス責任者は、仮実績データの仮作成位置に基づいて、仮実績データが作成された位置が訪問先あるいは所定の位置であるかを推測することができる。よって、支援装置10は、仮実績データに仮作成位置及び作成日時を付加することで、現在位置の検出異常時における利便性の低下を抑制し且つ作成した仮実績データの信憑性を維持することができる。
図15に示す処理手順では、制御部12は、ステップS409で現在位置の検出は正常ではないと判定した場合、ステップS409の処理を再実行する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、図15に示す処理手順は、ステップS409でさらに通信が可能であるかを判定し、通信可能ではないと判定した場合、処理手順を終了してもよい。例えば、図15に示す処理手順は、ステップS409で現在位置は検出可能ではない状態が所定時間継続した場合、処理手順を終了してもよい。
本実施形態は、発明の要旨及び範囲を逸脱しない範囲で変更することができる。さらに、本実施形態及びその変形例は、適宜組み合わせることができる。例えば、上記の実施形態は、以下のように変形してもよい。
上記の実施形態では、支援装置10は、記憶部11に記憶されている支援データD2に基づいて訪問サービスの提供を支援する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、支援装置10は、予め定められた取得条件を満たす場合に支援データD2を管理装置50から取得してもよい。取得条件は、例えば、現在位置及び現在日時が上記所定条件を満たす場合、現在位置が所定の位置である場合等の条件を含む。
上記の実施形態では、支援装置10は、訪問先の位置を示す利用者データD6を管理装置50から取得する場合について説明したが、これに限定されない。支援装置10は、利用者宅の位置を示す情報を支援データD2に含めてもよい。この場合、支援装置10は、現在位置及び現在日時が所定の条件を満たすかを判定する前に、支援データD2を管理装置50から取得すればよい。
上記の実施形態では、支援装置10は、訪問サービスの開始予定日時と終了予定日時に基づいた時間帯を所定の条件の1つとして特定する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、訪問サービスは、利用者、提供者等の都合によりスケジュールが変更になる場合がある。また、訪問サービスの運用によっては、訪問サービスを提供する日にちだけが合っていればサービスの提供時間を限定しない場合がある。このような場合に対応するために、支援装置10は、所定の条件における時間の条件を、日にちとしてもよい。例えば、訪問予定が1月14日の10:00から11:00までの場合、1月14日であれば、開始時間が9:00であっても、13:00であってもよいことになる。このような場合、支援装置10の第1判定部12aは、提供者の現在位置及び日にちが所定の条件を満たす場合に、表示部14における支援データD2の表示を可能とすればよい。
以上、本実施形態を説明したが、上述した内容により本実施形態が限定されるものではない。また、上述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、上述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、本実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。