JP6175387B2 - 電動ポンプ - Google Patents

電動ポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP6175387B2
JP6175387B2 JP2014049659A JP2014049659A JP6175387B2 JP 6175387 B2 JP6175387 B2 JP 6175387B2 JP 2014049659 A JP2014049659 A JP 2014049659A JP 2014049659 A JP2014049659 A JP 2014049659A JP 6175387 B2 JP6175387 B2 JP 6175387B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
pump
winding
terminal
terminal forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014049659A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015177562A (ja
Inventor
田村 栄治
栄治 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Automotive Systems Ltd filed Critical Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority to JP2014049659A priority Critical patent/JP6175387B2/ja
Publication of JP2015177562A publication Critical patent/JP2015177562A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6175387B2 publication Critical patent/JP6175387B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Rotary Pumps (AREA)
  • Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)
  • Windings For Motors And Generators (AREA)

Description

本発明は電動ポンプに係り、特に電動機部の巻線に駆動電流を供給する端子ケースを設けた電動ポンプに関するものである。
近年、自動車の低燃費化への要求が高まるにつれ、アイドルストップ機能付きの自動車やハイブリッド車の実用化が進んでいる。これらの車両は、内燃機関の停止時に内燃機関によって駆動される各種ポンプも停止するため、内燃機関以外のポンプ駆動源が必要となる。特に、アイドルストップ機能付きの自動車やハイブリッド車等においては、自動変速機を制御する油圧機構の油圧を確保するためのオイルポンプが必要とされている。このような背景から、電動機を使用してポンプロータに回転力を付与してポンプ作用を行う電動オイルポンプの使用が増加する傾向にある。
従来、自動車の自動変速機などに搭載される電動オイルポンプとしては、トロコイド式の内接歯車ポンプが多く採用されている。内接歯車ポンプは、電動機によって駆動される駆動回転軸によってポンプロータが回転し、ポンプロータの外歯と噛み合う内歯を有するアウタロータが回転することで、アウタロータの内歯とポンプロータの外歯との間に形成される複数の容積室の容積を連続的に変化させ、作動オイルを吸入、吐出するものである。このような電動オイルポンプは、例えば特開2012−207638号公報(特許文献1)に記載されている。
電動オイルポンプに代表されるような電動ポンプでは、電動機への通電を制御する駆動制御部と、駆動制御部からの通電によって起磁力を発生させる巻線と鉄芯を有するステータ部と、ステータ部の内周側空間で永久磁石を有して起磁力により回転するロータ部と、このロータ部へ圧入等の手段で固定されて一体回転する駆動回転軸と、この駆動回転軸に圧入等の手段で固定され駆動回転軸と一体回転するポンプロータ部とを有している。
そして、最近の電動ポンプでは巻線部に制御された駆動電流を流すための駆動制御部を、電動ポンプに一体的に固定することが行われるようになってきている。このように、駆動制御部を電動ポンプに一体化する理由は、巻線と駆動制御部の間の配線を短くして外部ノイズの悪影響をできるだけ少なくする、配線コストを低くする、駆動制御部とポンプ部の間のキャリブレーションを容易にする、取り扱い性を改善するといった目的のために行われている。
特開2012−207638号公報
ところで、最近では自動車の排気ガス対策装置や安全対策装置等の多数の補機類が自動車のエンジンルーム内に設けられ、また、内燃機関の小型化が図られていることから、電動ポンプも小型化が要求される傾向にある。このため、電動ポンプの駆動制御部を一体化している構成においてはこの分だけ体格が大きくなり、上述したような小型化の要求に応えられないという課題があった。
したがって、この要求に応えるべく体格を大きくしている駆動制御部を別に制御装置として設けるか、或いは他の制御装置と共用し、この制御装置から電力線を介して駆動制御信号を電動機部のステータ部に巻かれた巻線に送るようにすることが考えられる。このように、駆動制御部を省略したことによって電動ポンプの体格を小型にすることができるようになる。
ここで、電動機部のステータ部に巻かれた巻線の端部は電動機部から外部に引き出され、端子ケースに埋設された端子形成体の一部とヒュージング加工(熱かしめ加工)によって接続されている。ヒュージング加工とは、巻線の端部と端子形成体とを電気抵抗を利用して熱かしめを行う工法である。この工法は巻線の端子を端子形成体で挟み込み、端子形成体の外側から一対のヒュージング電極爪部に電流を流しながら、電極爪部によって巻線を挟み込んだ端子形成体を加圧することで巻線の端部と端子形成体とを溶着するものである。
しかしながら、上述したように電動ポンプを小型化していくと、各巻線の端子形成体との間の隙間が狭くなり、ヒュージング加工が困難になるという現象が発現するようになった。このような事例を図6を用いて簡単に説明する。
図6は端子ケース部10Bから端子カバーを取り去った状態の端子ケース46の上面図を示している。端子ケース部10Bはポンプハウジングに固定される合成樹脂からなる端子ケース46と、この端子ケース46内に一体的にモールドされて収納される端子形成体(図示せず)を覆う合成樹脂製の端子カバーとからとから構成されている。尚、図6では端子カバーを取り外している。端子ケース46と端子カバーとで形成される空間には、端子形成体の一部が露出しており、電動機部のステータ部に巻かれた巻線の端部とがヒュージング加工によって接続されている。
電動ポンプは三相直流電動機を使用しているため、端子形成体は各相に対応してU入力相の入力端子形成体52U、V入力相の入力端子形成体52V、W入力相の入力端子形成体52Wと、中性端子形成体54U、54V、54Wとから構成されている。入力端子形成体52U、52V、52Wはコネクタ部50まで個別に延びて、図示しない制御装置と接続されるものである。中性端子形成体54U、54V、54Wは一体的に作られており、一体化された部分は端子ケース46内に埋設されている。したがって、中性端子形成体54U、54V、54Wは互いに同電位となっている。
そして、入力端子形成体52U、52V、52Wの引き出し部56U、56V、56Wと、中性端子形成体54U、54V、54Wの引き出し部58U、58V、58Wはコネクタ部50の方向に指向され、互いに平行の関係になっている。このため、入力端子形成体52U、52V、及び中性端子形成体54V、54Wについては両側に充分な空間があるので、ヒュージング電極爪部の移動が可能である。しかしながら、入力端子形成体52Wと中性端子形成体54Uの間の領域Qには、ヒュージング電極爪部の移動が可能な充分な空間を確保するのが難しいという課題を有している。
これは、入力端子形成体52U、52V及び中性端子形成体54V、54Wと接触するヒュージング電極爪部の接触面は平行であるが、この平行の面の反対側は傾斜面とした構造となっているので、電極爪部を移動させるときにこの傾斜面の移動空間が必要となるからである。
特に電動ポンプを小型にすればするほど、ヒュージング電極爪部の移動が可能な充分な空間を確保するのが難しくなる。したがって、ヒュージング加工機を新たにするといった設備の変更が必要となり、製造上の対策が必要となる。
本発明の目的は、ヒュージング電極爪部の移動が可能な充分な空間を確保することができる新規な電動ポンプを提供することにある。
本発明の特徴は、各入力端子形成体の引き出し部を平行に配置すると共に、各中性端子形成体の引き出し部を各入力端子形成体の引き出し部に対して離れる方向に傾けて平行に配置した、ところにある。
本発明によれば、各入力相の最後の相の入力端子形成体と、各相の最初の相の中性端子形成体とが離れる方向に傾けてあるので、この部分でヒュージング電極爪部の移動が可能な充分な空間を確保することができるようになる。
本発明になる電動ポンプとしての電動オイルポンプの縦断面図である。 ステータ部の外観を示す斜視図である。 巻線と端子の接続部を示す断面図である。 端子ケースのカバーを取り去った状態の上面図である。 ヒュージング加工機による端子のヒュージング加工を説明するための端子ケースのカバーを取り去った状態の上面図である。 従来の端子ケースのカバーを取り去った状態の上面図である。 ヒュージング加工の工法を説明するための説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されることなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例をもその範囲に含むものである。
以下、本発明になる電動ポンプの代表例として電動オイルポンプの実施形態を図面に基づいて説明する。本実施例では電動オイルポンプを例として説明しているが、電動ポンプとして他のポンプにも適用できることは言うまでもない。
電動オイルポンプは、例えば、アイドルストップ機能を備えた車両の自動変速機用に搭載されるオイルポンプである。この自動変速機はベルト式無段変速機であり、エンジンにより駆動される機械式ポンプを別途備えている。ここで、上述したように電動オイルポンプは種々のポンプ固定機器に固定することが可能であるが、本実施例では電動オイルポンプが自動変速機の油圧供給源として使用されるので自動変速機の筺体に固定されている。
そして、アイドルストップ制御によるエンジンの停止時には、機械式ポンプによる油圧が確保できず、また、ベルト式無段変速機内の摩擦締結要素やプーリからのリーク等によって油圧が低下すると、再発進時に必要な油圧を確保するまでに時間がかかるため運転性の低下を招く。そこで、機械式ポンプとは別に、エンジンの作動状態にかかわらず油圧を吐出可能な電動オイルポンプを備え、摩擦締結要素やプーリからのリーク分の油圧を確保することで、エンジン再始動および再発進時の運転性を向上している。
電動オイルポンプ10の詳細な構造について図1を用いて説明する。電動オイルポンプ10は、外歯歯車を有するポンプロータ12と内歯歯車を有するアウタロータ14とから構成されるポンプ部10Cと、ポンプロータ12に結合されたロータ部16とステータ部18とから構成される電動機部10Aとを有する。ステータ部18には巻線18Aが巻回されており、この巻線18Aは電動機部10Aから端子ケース部10B内に引き込まれている。
これらポンプ部10C及び電動機部10Aはポンプハウジング20の一端面に設けたポンプ部収納部22と、他端面に設けた電動機部収納部24に収容されている。つまり、ポンプハウジング20は一端面側の内部にアウタロータ14を回転可能に収納するポンプ部収容部22が形成され、他端面側の開口の内周側においてステータ部18を固定支持すると共に内部にロータ部16等を収容する電動機部収納部24が形成され、更に電動機部収納部24よりも軸方向外側には、自動変速機の筺体Aに取り付けるためのブラケットが形成されている。ここで、ポンプハウジング20はアルミニウム合金からなる金属製である。
ポンプハウジング20に形成したブラケットは図示しない固定ボルトによって自動変速機の筺体26に固定されるものである。図示していないが、同じような構成のブラケットがもう2ヶ所だけ形成されており、同様の構成で電動オイルポンプ10を筺体26に固定するようにしている。
ポンプハウジング20内部には、ポンプロータ12とロータ部16を連結する駆動回転軸28を回転可能に支持する軸受部30が設けられている。この軸受部30は自身の内周面で駆動回転軸28の中間部の外周面を軸支する構成とされている。ここで、中間部とはポンプロータ12とロータ部16の間のことを意味しており、駆動回転軸28の中央に限定されないものである。
そして、軸受部30はポンプ部収容部22と電動機部収納部24との間を隔離する隔壁32に形成されている。この軸受部30はすべり軸受であり、軸受部30の内周面と駆動回転軸28の外周面の間には所定長さの隙間が形成されており、この隙間にはオイル導入通路34を介して圧力が高い吐出側のオイルが導入されるようになっている。更に、駆動回転軸28と軸受部30の上側には駆動回転軸28をシールするシール部材36が設けられている。
ポンプカバー38は、ポンプ部10Cの吐出口と連通する円筒状に延在された吐出ポート40と、ポンプ部10Cの吸入口と連通する吸入ポート42とを有している。吐出ポート40の先端外周には、シールリング44が取り付けられている。
ポンプハウジング20の電動機部収納部24側には端子ケース部10Bを構成する端子ケース46が固定されており、この端子ケース46を密閉するように端子カバー48が固定されている。
端子ケース部10Bはポンプハウジング20に固定される合成樹脂からなる端子ケース46と、この端子ケース46内に一体的にモールドされて収納される端子形成体(図示せず)を覆う合成樹脂製の端子カバー48とからとから構成されている。
端子ケース46と端子カバー48とで形成される空間には、入力端子形成体及び中性端子形成体と電動機部10Aのステータ部18に巻かれた巻線18Aの端部とがヒュージング加工によって接続されている。端子ケース46にはコネクタ部50が一体的に形成されており、このコネクタ部50に端子形成体の一部が露出して外部の制御装置(図示せず)に接続される構成となっている。
このような電動オイルポンプ10において、電動機部10Aを構成するステータ部18に巻かれた巻線18Aの巻き始め端部及び巻き終わり端部は、電動機部収納部24に隣接して固定された端子ケース46に設けた挿通孔を通して、端子ケース46に埋設された入力端子形成体と中性端子形成体に接続されている。したがって、別に設けた制御装置のインバータ回路で生成された駆動制御信号が入力端子形成体を介して巻線18Aに供給されて電動機部10Aのロータ部16を回転させ、最終的にポンプロータ12を回転させてポンプ作用を行っているものである。
図2及び図3において、U相の巻線の巻き始め端部18B-U、V相の巻線の巻き始め端部18B-V、W相の巻線の巻き始め端部18B-W、及びU相の巻線の巻き終り端部18C-U、V相の巻線の巻き終り端部18C-V、W相の巻線の巻き終り端部18C-Wは夫々等間隔に配置されている。そして、各相の巻き始め端部18B-U、18B-V、18B-W及び巻き終り端部18C-U、18C-V、18C-Wは、これに対応する等間隔に設けられた挿入孔52を通って端子ケース10B側に引き出されている。挿入孔52はテーパ孔部52Aと直孔部52Bとから形成されており、テーパ孔部52Bによって各相の巻線端部を案内するようにしている。
図3にあるようにこの端子ケース46では、小型化することによって挿入孔52が形成されるケース底部46Aの厚さを長くすることができる。つまり、合成樹脂を用いると熱引きによる変形があるので薄く作ることが必要であるが、端子ケース46を小型化すると厚くしても熱引きの影響をそれほど受けないようになる。したがって、挿入孔52が形成されるケース底部46Aの厚さを長くすることができる。これに伴って、テーパ角θ1に対して、挿入孔52が形成されるケース底部46Aの厚さが厚くなるので、テーパ孔52Aの開口面積が大きくなる。これによって、巻線の端部がテーパ孔52Aに接触する面積を大きくして巻線の端部を案内し易くしている。
そして、図3にある通り、テーパ孔部52Aの長さは直孔部52Bの長さより長く形成されており、これによって巻線端部の挿入性を向上することが可能となる。各相の巻き始め端部18B-U、18B-V、18B-W及び巻き終り端部18C-U、18C-V、18C-Wは、挿入抗52を挿通した後に端子形成体とヒュージング加工によって接続されることになる。
以上のような構成の電動オイルポンプにおいては、従来の端子ケース部10Bは図6にあるように、入力端子形成体52U、52V、52Wの引き出し部56U、56V、56Wと、中性端子形成体54U、54V、54Wの引き出し部58U、58V、58Wはコネクタ部50の方向に指向され、互いに平行の関係になっている。このため、入力端子形成体52U、52V、及び中性端子形成体54V、54Wについては両側に充分な空間があるので、ヒュージング電極爪部の移動が可能である。しかしながら、入力端子形成体52Wと中性端子形成体54Uの間にはヒュージング電極爪部の移動が可能な充分な空間を確保するのが難しいという課題を有している。特に電動オイルポンプを小型にすればするほど、ヒュージング電極爪部の移動が可能な充分な空間を確保するのが難しくなる。
このような課題を対策するため、本実施例では各入力端子形成体52U、52V、52Wの引き出し部56U、56V、56Wを平行に配置すると共に、各中性端子形成体54U、54V、54Wの引き出し部58U、58V、58Wを、各入力端子形成体52U、52V、52Wの引き出し部56U、56V、56Wに対して離れる方向に傾けて平行に配置する構成を採用した。
これによれば、各入力相の最後の相の入力端子形成体52Wと、各入力相の最初の相の中性端子形成体54Uとが離れる方向に傾けてあるので、この部分でヒュージング電極爪部の移動が可能な充分な空間を確保することができるようになる。
以下、本実施例を図4及び図5に基づき詳細に説明する。図4は端子ケース46の端子カバー48を取り去った状態の上面を示し、図5はヒュージング加工機による端子のヒュージング加工を説明するための上面図である。
図4において、端子ケース部10Bを構成する合成樹脂からなる端子ケース46はポンプハウジング20に固定されるものである。電動オイルポンプ10は三相直流電動機を使用しているため、各相に対応してU入力相の入力端子形成体52U、V入力相の入力端子形成体52V、W入力相の入力端子形成体52Wと、中性端子形成体54U、54V、54Wとが端子ケース46に埋設されている。これらの端子形成体は端子ケース46を合成樹脂で成形する時に一緒にインサートされて成形されるものである。
各入力端子形成体52U、52V、2Wは夫々電気的に絶縁されており、一方の側がコネクタ部50の内部に露出されており、この露出部分で図示しない制御装置からの電力線と接続されるものである。
また、各入力端子形成体52U、52V、2Wの他方の側が端子ケース46の表面から露出されて引き出し部56U、56V、56Wが形成されている。この引き出し部56U、56V、56WとU相の巻線の巻き始め端部18B-U、V相の巻線の巻き始め端部18B-V、W相の巻線の巻き始め端部18B-Wがヒュージング加工によって接続されるものである。
そして、入力端子形成体52U、52V、52Wの引き出し部56U、56V、56Wはコネクタ部50の方向に指向され、互いに平行の関係になっている。
一方、中性端子形成体54U、54V、54Wは一体的に作られており、一体化された部分は端子ケース46内に埋設されている。したがって、中性端子形成体54U、54V、54Wは互いに同電位となっている。中性端子形成体54U、54V、54Wの一部は端子ケース46の表面から露出されて引き出し部58U、58V、58Wが形成されている。この露出された引き出し部58U、58V、58WとU相の巻線の巻き終り端部18C-U、V相の巻線の巻き終り端部18C-V、W相の巻線の巻き終り端部18C-Wがヒュージング加工によって接続されるものである。
そして、中性端子形成体54U、54V、54Wの引き出し部58U、58V、58Wは互いに平行の関係になっているが、図6に示す従来のものと異なって、コネクタ部50の方向に指向されずに傾けられている。つまり、中性端子形成体54U、54V、54Wの引き出し部58U、58V、58Wは、入力端子形成体52U、52V、52Wの引き出し部56U、56V、56Wに対して順次離れる方向に傾けられおり、片仮名の『ハ』の字に類似した形状に形成されている。
図4にある通り、中性端子形成体54U、54V、54Wの引き出し部58U、58V、58Wに平行な仮想線と、入力端子形成体52U、52V、52Wの引き出し部56U、56V、56Wに平行な仮想線とのなす角度がθ2に決められている。したがって、図6に示す入力端子形成体52Wの引き出し部56Wと中性端子形成体54Uの引き出し部58Uとの間の領域Qの空間を大きく確保することができるようになる。
ここで、本実施例ではU相-V相-W相の関係で巻線を配置しているので、最後の入力相がW相となるのでW相の入力端子形成体52Wの引き出し部56Wと、最初の中性点の相がU相となるのでU相の入力端子形成体54Uの引き出し部58Uとが離れる方向に傾けてある。したがって、U相-V相-W相の関係で巻線を配置していない場合は、これに合わせて各相の配置が変わるものである。
次にヒュージング加工機のヒュージング電極爪部の移動空間について説明する。図7(例えばU相の入力端子形成体に関して)にあるように、ヒュージング加工はヒュージング加工機のヒュージング正電極爪部60Aとヒュージング負電極爪部60Bの間にU相の巻線の巻き始め端部18B-Uを挟み込んだ入力端子形成体52Uを配置し、ヒュージング正電極爪部60Aからヒュージング負電極爪部60Bに電流を流しながら加圧することで、巻き始め端部18B-Uと入力端子形成体52Uを溶着するものである。したがって、巻き始め端部18B-Uを挟み込んだ入力端子形成体52Uに対して、入力端子形成体52Uを挟み込むためにヒュージング加工機のヒュージング電極爪部60A、60Bを移動させることが必要である。
そして、図6にあるような従来のものでは、入力端子形成体52Wと中性端子形成体54Uの間の領域Qにおいては、電動オイルポンプを小型にすると入力端子形成体52Wと中性端子形成体54Uの間の距離が短くなり、ヒュージング電極爪部60A,60Bを移動させるのに充分な空間を確保することができなくなる課題がある。
これに対して、本実施例では図5に示すように、中性端子形成体54U、54V、54Wの引き出し部58U、58V、58Wは、入力端子形成体52U、52V、52Wの引き出し部56U、56V、56Wに対して順次離れる方向に傾けられている。これによって、上述した課題を対策することができる。
図5はヒュージング加工機による端子形成体のヒュージング加工を説明するために、端子ケース46の端子カバー48を取り去った状態の上面図である。尚、この図5ではヒュージング電極爪部60A、60Bを各端子形成体に表示しているが、実際には一個のヒュージング電極爪部60A、60Bが移動しながら各巻線の端部と端子形成体を溶着するものである。
入力端子形成体52U、52V及び中性端子形成体54V、54Wは従来のものと同様に、ヒュージング電極爪部60A、60Bを移動させるのに充分な空間を確保することができているのは同様である。そして、本実施例では入力端子形成体52Wに対して中性端子形成体54Uは斜めに傾けて配置されているため、入力端子形成体52Wをヒュージング加工するヒュージング電極爪部60Bは中性端子形成体54Uと干渉する恐れが無くなり、ヒュージング加工に影響を及ぼさないようにできる。もちろん、中性端子形成体54Uもヒュージング電極爪部60A、60Bを移動させるのに充分な空間を確保することができているのは言うまでもない。
本実施例では、中性端子形成体54U、54Vの引き出し部58U、58Vの先端の巻線の巻き終り端部18C-U、18C-Vの巻き込み部分を外側に形成しているが、これはできるだけ引き出し部58U、58Vの巻き込み部分とは反対側の空間を確保するためである。基本的には中性端子形成体54Uだけで良いが、本実施例では中性端子形成体54U、54Vの引き出し部58U、58Vを連続して形成しているため、両方の巻き込み部分を外側に形成している。
ただ、中性端子形成体54Wの引き出し部58Wの先端の巻き込み部分は内側に形成しているのは、巻線の巻き終り端部18C-Wの引き出し位置が内側に来るからである。
尚、本実施例では中性端子形成体54U、54V,54Wの引き出し部58U、58V、58Wを傾けているが、中性端子形成体54U、54V,54Wの引き出し部58U、58V、58Wをコネクタ部50に向けて指向するように配置し、入力端子形成体52U、52V、52Wの引き出し部56U、56V、56Wの方を傾けるようにしても良いことは言うまでもない。この場合では、端子ケース46に埋設された部分に対して、入力端子形成体52U、52V、52Wの引き出し部56U、56V、56Wの折り曲げ角を、中性端子形成体54U、54V,54Wの引き出し部58U、58V、58Wに対して図4に示す関係になるように傾けることが必要である。
ここで、中性端子形成体54Uの引き出し部58Uと中性端子形成体54Vの引き出し部58Vが連続して形成されているのは、折り曲げを容易にするためである。中性端子形成体54Uの引き出し部58Uと中性端子形成体54Vの引き出し部58Vは連続して形成されており、埋設された部分と接続される部分は共通に使用される接属部となっている。したがって、この部分だけを折り曲げることによって中性端子形成体54Uの引き出し部58Uと中性端子形成体54Vの引き出し部58Vを形成できるものである。
ただ、中性端子形成体54Uの引き出し部58Uと中性端子形成体54Vの引き出し部58Vは、中性端子形成体54Wの引き出し部58Wと同様に個別に形成することができるものである。もちろん、この場合も埋設される部分が一体に形成されて電気的に接続されるものである。
以上説明した通り、本発明の特徴は各入力端子形成体の引き出し部を平行に配置すると共に、各中性端子形成体の引き出し部を各入力端子形成体の引き出し部に対して離れる方向に傾けて平行に配置したところにある。
これによれば、各入力相の最後の相の入力端子形成体と、各相の最初の相の中性端子形成体とが互いに離れる方向に傾けてあるので、この部分でヒュージング電極爪部の移動が可能な充分な空間を確保することができるようになる。したがって、電動ポンプを小型化しても、端子ケース部内でヒュージング加工機による巻線と端子形成体のヒュージング加工が可能となるものである。
10…電動オイルポンプ、12…ポンプロータ、14…アウタロータ、16…ロータ部、18…ステータ部、20…ポンプハウジング、22…ポンプ収容部、24…電動機部収容部、28…駆動回転軸、30…軸受部、33…隔壁、34…オイル導入通路、38…ポンプカバー、40…吐出ポート、42…吸入ポート、46…端子ケース、48…端子カバー、52U、52V、52W…入力端子形成体、54U、54V、54W…中性端子形成体、56U、56V、56W…入力端子形成体の引き出し部、58U、58V、58W…中性端子形成体の引き出し部、60A、60B…ヒュージング電極爪部。

Claims (5)

  1. 金属製のポンプハウジングに形成されたポンプ部収納部に収納されたポンプロータとアウタロータとから構成されるポンプ部と、前記ポンプハウジングに形成された電動機収納部に収納された永久磁石を備えるロータ部と鉄心と巻線を備えるステータ部から構成される電動機部と、前記ポンプハウジングと固定される合成樹脂よりなる端子ケースと、前記端子ケースに埋設され前記巻線の端部と接続される端子形成体と、前記端子形成体を収納するように前記端子ケースに固定された端子カバーと、前記ポンプロータと前記ロータ部を結合する駆動回転軸と、前記ポンプ部と連通された吐出ポートと吸入ポートを備え前記ポンプ部を覆うように前記ポンプハウジングに固定されたポンプカバーより構成され、前記ロータを回転させて前記ポンプ部を駆動する電動ポンプにおいて、
    前記端子形成体は、U相、V相及びW相の三相の駆動制御信号が入力されるU相の入力端子形成体、V相の入力端子形成体及びW相の入力端子形成体と、U相、V相及びW相の中性点となり一体的に形成された中性端子形成体よりなり、
    前記端子ケースから露出した前記各入力端子形成体の引き出し部を互いに平行に配置し、更に前記端子ケースから露出した前記各中性端子形成体の引き出し部を前記各入力端子形成体の前記引き出し部に対して離れる方向に傾けて互いに平行に配置すると共に、
    前記各入力端子形成体は前記巻線の各相の巻き始め端部とヒュージング加工によって溶着され、また、前記各相の中性端子形成体は前記巻線の各相の巻き終り端部とヒュージング加工によって溶着されていることを特徴とする電動ポンプ。
  2. 請求項1に記載の電動ポンプにおいて、
    前記巻線の各相の前記巻き始め端部と各相の前記巻き終り端部が挿通する前記端子ケースの雄通孔を、前記巻き始め端部と前記巻き終り端部が挿通される側から見てテーパ孔部及びこれに続く直孔部とから形成し、前記テーパ孔部の長さを前記直孔部より長くしたことを特徴とする電動ポンプ。
  3. 請求項2に記載の電動ポンプにおいて、
    前記端子ケースに形成された挿通孔の配置間隔は全て等間隔であることを特徴とする電動ポンプ。
  4. 請求項2に記載の電動ポンプにおいて、
    前記中性端子形成体の少なくとも2個の前記引き出し部は連続して形成され、前記端子ケースに埋設された部分と接続される部分は共通であることを特徴とする電動ポンプ。
  5. 請求項4に記載の電動ポンプにおいて、
    前記中性端子形成体の少なくとも最初の相の引き出し部の先端は、巻線の巻き終り端部を巻き込む巻き込み部分を外側に形成していることを特徴とする電動ポンプ。
JP2014049659A 2014-03-13 2014-03-13 電動ポンプ Active JP6175387B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014049659A JP6175387B2 (ja) 2014-03-13 2014-03-13 電動ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014049659A JP6175387B2 (ja) 2014-03-13 2014-03-13 電動ポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015177562A JP2015177562A (ja) 2015-10-05
JP6175387B2 true JP6175387B2 (ja) 2017-08-02

Family

ID=54256256

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014049659A Active JP6175387B2 (ja) 2014-03-13 2014-03-13 電動ポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6175387B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06233483A (ja) * 1993-01-29 1994-08-19 Honda Motor Co Ltd ステータに於けるコイル巻線の結線構造
JP3342987B2 (ja) * 1995-06-28 2002-11-11 三菱電機株式会社 車両用交流発電機
JP2011035984A (ja) * 2009-07-30 2011-02-17 Mitsubishi Electric Corp 電動モ−タ装置
JP2013247698A (ja) * 2012-05-23 2013-12-09 Jtekt Corp 電動モータ
JP2013247761A (ja) * 2012-05-25 2013-12-09 Jtekt Corp 電動オイルポンプ装置
JP5488654B2 (ja) * 2012-08-06 2014-05-14 株式会社デンソー 燃料ポンプ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015177562A (ja) 2015-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9683567B2 (en) Electric oil pump
JP6507887B2 (ja) 駆動装置
US11300127B2 (en) Electric oil pump and control board arrangement
CN103573630B (zh) 马达驱动压缩机
JP2008067571A (ja) モータ及び電動ポンプ
JP5511770B2 (ja) 電動ポンプ、及び電動ポンプの製造方法
JP6472678B2 (ja) 電動オイルポンプ
JP2013247761A (ja) 電動オイルポンプ装置
JP5953758B2 (ja) モータ装置およびその製造方法
JP2006262611A (ja) ポンプ用モータ
WO2013146401A1 (ja) 回転電機
JP5431872B2 (ja) 電動ポンプ
JP6601246B2 (ja) 電動圧縮機
JP2005337025A (ja) 電動ポンプユニット
JP2012189015A (ja) 電動ポンプユニット
JP6385762B2 (ja) 電動オイルポンプ
JP6175386B2 (ja) 電動オイルポンプ
JP6175387B2 (ja) 電動ポンプ
JP2016053309A (ja) 自動変速機と組み合わされる電動オイルポンプ
CN103244377B (zh) 电动压缩机
JP2008092759A (ja) 電動モータ、及び電動ポンプユニット
JP6133734B2 (ja) 電動オイルポンプ
JP2006274921A (ja) 電動ポンプユニット
JP5332414B2 (ja) 電動モータユニット
JP2018121420A (ja) シールド構造を備えたモータ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160915

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170621

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170627

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170710

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6175387

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250