JP6175386B2 - 電動オイルポンプ - Google Patents

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Description

本発明は電動オイルポンプに係り、特にポンプロータを回転させる電動機部に駆動電流を供給する駆動制御部を電動機部に隣接して取り付けた電動オイルポンプに関するものである。
近年、自動車の低燃費化への要求が高まるにつれ、アイドルストップ機能付きの自動車やハイブリッド車の実用化が進んでいる。これらの車両は、内燃機関の停止時に内燃機関によって駆動される各種ポンプも停止するため、内燃機関以外のポンプ駆動源が必要となる。特に、アイドルストップ機能付きの自動車やハイブリッド車等においては、自動変速機を制御する油圧機構の油圧を確保するためのオイルポンプが必要とされている。このような背景から、電動機を使用してポンプロータに回転力を付与してポンプ作用を行う電動オイルポンプの使用が増加する傾向にある。
従来、自動車の自動変速機などに搭載される電動オイルポンプとしては、トロコイド式の内接歯車ポンプが多く採用されている。内接歯車ポンプは、電動機によって駆動される駆動回転軸によってポンプロータが回転し、ポンプロータの外歯と噛み合う内歯を有するアウタロータが回転することで、アウタロータの内歯とポンプロータの外歯との間に形成される複数の容積室の容積を連続的に変化させ、作動オイルを吸入、吐出するものである。このような電動オイルポンプは、例えば特開2012−207638号公報(特許文献1)に記載されている。
電動オイルポンプは、電動機への通電を制御する駆動制御部と、駆動制御部からの通電によって起磁力を発生させる巻線と鉄芯を有するステータ部と、ステータ部の内周側空間で永久磁石を有して起磁力により回転するロータ部と、このロータ部へ圧入等の手段で固定されて一体回転する駆動回転軸と、この駆動回転軸に圧入等の手段で固定され駆動回転軸と一体回転するポンプロータ部とを有している。
そして、最近の電動オイルポンプでは巻線部に制御された駆動電流を流すための駆動制御部を、電動オイルポンプに一体的に固定することが行われるようになってきている。このように、駆動制御部を電動オイルポンプに一体化する理由は、巻線と駆動制御部の間の配線を短くして外部ノイズの悪影響をできるだけ少なくする、配線コストを低くする、駆動制御部とポンプ部の間のキャリブレーションを容易にする、取り扱い性を改善するといった、少なくとも一つ以上の目的のために行われている。
上述した駆動制御部は、電動機部側に固定された合成樹脂製の制御部ケースと、この制御部ケースを覆うようにして固定される金属製の制御部カバーと、両者によって形成される空間に収納された制御基板とから構成されている。このように金属製の制御部カバーを用いる理由は、制御基板から発生した熱を外部に放出する放熱板として機能させるためである。制御基板にはインバータ回路が搭載されているので、このインバータ回路を構成するIGBTよりなるスイッチング素子から多くの熱が発生している。この熱を放出するために金属製の制御カバーを使用しているものである。
更に、電動機部、ポンプ部を構成する各構成要素は金属製のポンプハウジングに収納されており、このポンプハウジングに合成樹脂製の制御部ケースが固定される構成となっている。金属製のポンプハウジングは自動変速機の筺体に固定ボルトを用いて固定されている。そして、金属製の制御部カバーとポンプハウジングの間は金属製の固定ボルトを利用して電気的に接続され、ポンプハウジングと自動変速機の筺体も金属製の固定ボルトを利用して電気的に接続されている。このように構成した理由は、制御部ケースや制御部カバーに静電気が帯電し、この静電気が内部の制御基板に搭載された電気素子に悪影響を及ぼさないようにするため、静電気を自動変速機側に逃がしてやるものである。
特開2012−207638号公報
ところで、この種の電動オイルポンプは自動車のエンジンルーム内に装着されるため、エンジンルーム内に侵入してくる雨水や塩水によって電動オイルポンプの金属部分が腐食するという現象がある。特に、制御部ケースと制御部カバーの間の接触面、及び制御部ケースとポンプハウジングの間の接触面で腐食が進行し、制御基板が設けられた空間、及び電動機部に雨水や塩水が侵入するようになる。このため制御基板上の電気素子や電動機部の巻線が短絡するといった故障を誘発する恐れがある。
このような金属よりなる制御部カバーとポンプハウジングの腐食を回避するためには、金属の表面に酸化皮膜を生成することが有効である。一般的に制御部カバーとポンプハウジングはアルミニウム合金から作られており、陽極酸化処理を行うことによって表面に酸化アルミニウムの皮膜を生成して腐食を防止するようにしている。
この陽極酸化処理を行う場合は、予め制御部カバーやポンプハウジングを最終形状に加工した後に、酸性の電解質溶液がためられた電解質処理浴槽に制御部カバーやポンプハウジングを浸漬し、制御部カバーやポンプハウジングの金属を陽極として電気分解することにより、アルミニウム合金の表面を電気化学的に酸化させ、酸化アルミニウムよりなる酸化皮膜を生成させるものである。
ところが、このように最終形状の制御部カバーやポンプハウジングを電解質処理浴槽に浸漬して電気分解するため、上述した金属製の制御部カバーとポンプハウジングの間を電気的に接続する固定ボルトがねじ込まれるポンプハウジングの雌ねじ形成部分、場合によってはポンプハウジングと自動変速機の筺体の間を電気的に接続する固定ボルトがねじ込まれるポンプハウジングの雌ねじ形成部分も同時に酸化皮膜によって絶縁されるため、固定ボルトによって静電気を逃がすことができなくなる問題がある。
これを対策するため、制御部カバーとポンプハウジングの間を電気的に接続する固定ボルトがねじ込まれるポンプハウジングの雌ねじ形成部分と、場合によってはポンプハウジングと自動変速機の筺体の間を電気的に接続する固定ボルトがねじ込まれるポンプハウジングの雌ねじ形成部分に、酸化皮膜が生成されないように塗料の塗布やゴム栓によるマスキングを行うようにしている。尚、このようなマスキングの他に脱着可能なマスキング部材を用いることもできるが、以下ではゴム栓と表記する。
しかしながら、多量のポンプハウジングの雌ねじ形成部分を上述したようにゴム栓によってマスキングを行うため、ゴム栓の取り付けと取り外しを人手によって行わなければならず、生産性を向上できないという課題があった。生産性が向上できないと電動ポンプの生産コストを下げることが困難となり、この種の電動オイルポンプが量産品であることから製品競争力の点でも不利となっている。
尚、以上の説明では自動変速機の筺体に電動オイルポンプを固定するように説明しているが、これ以外の場所に固定することも可能であるので、自動変速機を含めてポンプ固定機器と表記する。
本発明の目的は、静電気をポンプ固定機器に逃がすことができ、かつゴム栓等のマスキングを行う箇所を少なくして生産性を向上することができる新規な電動オイルポンプを提供することにある。
本発明の特徴は、少なくとも、金属製の制御部カバーと金属製のポンプハウジングの外表面に酸化皮膜を生成すると共に、制御部カバーの外表面から制御部カバー及び合成樹脂からなる制御部ケースを挿通してポンプハウジングのケース固定用の雌ねじのねじ山を酸化皮膜と一緒に切削してねじ込まれる固定タッピングスクリューを使用して制御部カバーと制御部ケースをポンプハウジングに固定すると共に、制御部ケースの外表面から制御部ケース及びポンプハウジングを挿通し、ポンプハウジングと電気的に接続されるポンプ固定ボルトを使用して制御部ケースとポンプハウジングをポンプ固定機器に固定するようにした、ところにある。
本発明によれば、ポンプハウジングの雌ねじのねじ山を切削してねじ込まれる固定タッピングスクリューを使用するので、ポンプハウジングの雌ねじ形成部分の酸化皮膜を切削してタッピングスクリューとポンプハウジングの電気的な接続を行うことができ、ゴム栓等のマスキング部材が必要なくなり、生産性を向上することが可能となるものである。また、固定タッピングスクリューを介して制御部カバー上の静電気をポンプハウジングに流し、更にはポンプ固定ボルトを介してポンプ固定機器に静電気を流すことができるようになる。
本発明になる電動オイルポンプの全体斜視図である。 図1に示す電動オイルポンプの縦断面図である。 図1に示す電動オイルポンプの分解斜視図である。 制御部カバー、制御部ケース、ポンプハウジング及びポンプ固定機器の固定部の断面図である。 図4Aの変形例を示す断面図である。 ポンプハウジングとタッピングスクリューのねじ込み部分を拡大した拡大図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されることなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例をもその範囲に含むものである。
以下、本発明になる電動オイルポンプの実施形態を図面に基づいて説明する。電動オイルポンプは、例えば、アイドルストップ機能を備えた車両の自動変速機用に搭載されるポンプである。この自動変速機はベルト式無段変速機であり、エンジンにより駆動される機械式ポンプを別途備えている。ここで、上述したように電動オイルポンプは種々のポンプ固定機器に固定することが可能であるが、本実施例では電動オイルポンプが自動変速機の油圧供給源として使用されるので自動変速機の筺体に固定されている。
そして、アイドルストップ制御によるエンジンの停止時には、機械式ポンプによる油圧が確保できず、また、ベルト式無段変速機内の摩擦締結要素やプーリからのリーク等によって油圧が低下すると、再発進時に必要な油圧を確保するまでに時間がかかるため運転性の低下を招く。そこで、機械式ポンプとは別に、エンジンの作動状態にかかわらず油圧を吐出可能な電動オイルポンプを備え、摩擦締結要素やプーリからのリーク分の油圧を確保することで、エンジン再始動および再発進時の運転性を向上している。
図1は電動オイルポンプの全体構成を示す斜視図であり、図2はこの電動オイルポンプの断面を示す断面図である。電動オイルポンプ10は電動機部10Aと、この電動機部10Aに隣接して固定された駆動制御部10Bと、電動機部10Aによって駆動されるポンプ部10Cとより構成されている。尚、図1に示すこれ以外の参照番号については図2、図3によって説明する。
図2、図3にあるように、電動機部10Aは少なくともロータ部16とステータ部18とより構成されている。この電動機部10Aは例えば、アルミニウム合金等で作られた金属製のポンプポンプハウジング20の一方に設けた電動機部収納部24に収納されている。
また、このポンプハウジング20の他方にはポンプ部10Cを収納するポンプ部収納部22が形成されている。ポンプ部10Cは少なくとも外歯歯車を有するポンプロータ12と内歯歯車を有するアウタロータ14とから構成されている。このポンプロータ12とアウタロータ14はポンプハウジング20の他方に設けたポンプ部収納部22に収納されている。駆動制御部10Bは少なくとも制御部ケース44と、この制御部ケース44に収納された制御基板46と、この制御基板46を収納するように制御部ケース44に固定される制御部カバー48より構成されている。
ポンプ部10Cを構成するポンプカバー34は固定ボルト(ポンプカバー固定用)60Aによってポンプハウジング20に固定され、駆動制御部10Bを構成する制御部ケース44と制御部カバー48も固定ボルト(制御部ケース固定用)62Aによってポンプハウジング20の電動機部10A側に共締めで固定されている。ここで、制御部カバー48と制御部ケース44は少なくとも1カ所で固定ボルト62Aによってポンプハウジング20と共締めされて固定されている。また、制御部ケース44と制御部カバー48は5カ所で固定ボルト(制御部カバー固定用)64Aによって互いに固定されている。特に固定ボルト62Aの固定方法が本実施例の特徴であるので、これについては後述する。
電動オイルポンプ10の詳細な構造について図2を用いて説明する。電動オイルポンプ10は、外歯歯車を有するポンプロータ12と内歯歯車を有するアウタロータ14とから構成されるポンプ部10Cと、ポンプロータ12に結合されたロータ部16とステータ部18とから構成される電動機部10Aとを有する。ステータ部18には巻線18Aが巻回されており、この巻線は駆動制御部42内に引き込まれている。
これらポンプ部10C及び電動機部10Aはポンプハウジング20の一端面に設けたポンプ部収納部22と、他端面に設けた電動機部収納部24に収容されている。つまり、ポンプハウジング20は一端面側の内部にアウタロータ14を回転可能に収納するポンプ部収容部22が形成され、他端面側の開口の内周側においてステータ部18を固定支持すると共に内部にロータ部16等を収容する電動機部収納部24が形成され、更に電動機部収納部24よりも軸方向外側には、自動変速機の筺体52に取り付けるためのブラケット26が形成されている。ここで、ポンプハウジング20はアルミニウム合金からなる金属製である。
ポンプハウジング20に形成した固定ブラケット26の上面には制御部ケース44に形成された駆動制御部固定部54が載置されている。ケース固定部54の内部には両端が開口した円環状の金属製のブッシュ56がインサートモールドされている。固定ボルト58Aがブッシュ56及び固定ブラケット26を挿通し、更に自動変速機の筺体52にねじ込まれることで、電動オイルポンプ10が筺体52に固定されるものである。図示していないが、同じような構成の固定ブラケットがもう2ヶ所だけ形成されており、同様の構成で電動オイルポンプ10を筺体52に固定するようにしている。
ポンプハウジング20内部には、ポンプロータ12とロータ部16を連結する駆動回転軸28を回転可能に支持する軸受部30が設けられている。この軸受部30は自身の内周面で駆動回転軸28の中間部の外周面を軸支する構成とされている。ここで、中間部とはポンプロータ12とロータ部16の間のことを意味しており、駆動回転軸28の中央に限定されないものである。
そして、軸受部30はポンプ部収容部22と電動機部収納部24との間を隔離する隔壁31に形成されている。この軸受部30はすべり軸受であり、軸受部30の内周面と駆動回転軸28の外周面の間には所定長さの隙間が形成されており、この隙間にはオイル導入通路33を介して圧力が高い吐出側の作動オイルが導入されるようになっている。更に、駆動回転軸28と軸受部30の上側には駆動回転軸28をシールするシール部材32が設けられている。
ポンプカバー34は、ポンプ部10Cの吐出口と連通する円筒状に延在された吐出ポート36と、ポンプ部10Cの吸入口と連通する吸入ポート38とを有している。吐出ポート36の先端外周には、シールリング40が取り付けられている。
ポンプハウジング20の電動機部収納部24側には駆動制御部42を構成する制御部ケース44が電動機部収納部24を密閉するようにして固定されている。ここで図1では駆動制御部10Bと表記しているが、図2で示す駆動制御部42と同じものである。
駆動制御部42はポンプハウジング20に固定される合成樹脂からなる制御部ケース44と、この制御部ケース44内に収納される制御基板46と、制御部ケース44に固定され制御基板46を覆うアルミニウム合金からなる金属製の制御部カバー48とから構成されている。
制御基板46には電動機部10Aのステータ部18に巻かれた巻線18Aに制御された電流を供給するインバータ回路が搭載されている。制御部ケース44と制御部カバー48の間にはコネクタ端子50が取り付けられ、制御基板46に搭載された電気素子に制御信号や電力を供給している。
制御部カバー48は制御基板46の電気素子から発生した熱を外部に放出する放熱板として機能させるために金属製としてある。制御基板46にはインバータ回路が搭載されているので、このインバータ回路を構成するIGBTよりなるスイッチング素子から多くの熱が発生している。この熱を放出するために金属製の制御部カバー48を使用しているものである。
このような電動オイルポンプ10において、電動機部10Aを構成するステータ部18に巻かれた巻線18Aの巻き始め端部、及び巻き終わり端部は、電動機部収納部24に隣接して固定された駆動制御部42の制御部ケース44に設けた挿通孔(図示せず)を通して制御部ケース44に設けた入力端子(図示せず)と中性端子(図示せず)に接続されている。したがって、インバータ回路で制御された駆動信号が巻線18Aに供給されて電動機部10Aのロータ部16を回転させ、最終的にポンプロータ12を回転させてポンプ作用を行っているものである。
以上のような構成の電動オイルポンプにおいては、上述したように、自動車のエンジンルーム内に装着されるため、エンジンルーム内に侵入してくる雨水や塩水によって制御部ケース44と制御部カバー48の間の接触面、及び制御部ケース44とポンプハウジング20の間の接触面で腐食が進行し、制御基板46が設けられた空間、及び電動機部収納部24に雨水や塩水が侵入するようになる。このため制御基板46上の電気素子や電動機部の巻線18Aが短絡するといった故障を誘発する。
このような制御部カバー48とポンプハウジング20の腐食を回避するために、制御部カバー48とポンプハウジング20に陽極酸化処理を行うことによって表面に酸化アルミニウムの皮膜を生成して腐食を防止するようにしている。
この陽極酸化処理を行う場合は、予め制御部カバー48やポンプハウジング20を最終形状に加工した後に、酸性の電解質溶液がためられた電解質処理浴槽に制御部カバー48やポンプハウジング20を浸漬し、制御部カバー48やポンプハウジング20を陽極として電気分解することにより、アルミニウム合金の表面に酸化アルミニウムよりなる酸化皮膜を生成させている。
このように最終形状の制御部カバー48やポンプハウジング20を電解質処理浴槽に浸漬して電気分解するため、上述した制御部カバー48とポンプハウジング20の間を電気的に接続する固定ボルト62Aがねじ込まれるポンプハウジング20の雌ねじ形成部分も同時に酸化皮膜によって絶縁されるため、固定ボルト58A、62Aによって静電気を逃がすことができなくなるようになる。
更には、ポンプハウジング20と自動変速機の筺体52の間を電気的に接続する固定ボルト58Aが挿通されるポンプハウジング20の挿通孔も同時に酸化皮膜によって絶縁されるため、固定ボルト58A、62Aによって静電気を逃がすことができなくなるようになる。
これを対策するため、制御部カバー48とポンプハウジング20の間を電気的に接続する固定ボルト62Aがねじ込まれるポンプハウジングの雌ねじ形成部分と、ポンプハウジング20と自動変速機の筺体52の間を電気的に接続する固定ボルト58Aが相通する挿通孔の形成部分に、酸化皮膜が生成されないようにゴム栓によるマスキングを行うようにしている。しかしながら、多量のポンプハウジング20の雌ねじ形成部分を上述したようにゴム栓によってマスキングを行うため、ゴム栓の取り付けと取り外しを人手によって行わなければならず、生産性を向上できないという課題があった。
本実施例はこのような課題を対策するため次に示すような構成を採用したものである。つまり、制御部カバー48の外表面から制御部カバー48及び合成樹脂からなる制御部ケース44を挿通してポンプハウジング20のケース固定用の雌ねじのねじ山を酸化皮膜と一緒に切削してねじ込まれる固定タッピングスクリューを使用して、制御部カバー48と制御部ケース44をポンプハウジング20に固定すると共に、制御部ケース44の外表面から制御部ケース44及びポンプハウジング20を挿通し、ポンプハウジング20と電気的に接続されるポンプ固定ボルトを使用して制御部ケース44とポンプハウジング20をポンプ固定機器に固定するようにした、ものである。
以下、具体的な構成を図3、図4A、図4B及び図5に基づき説明する。図3は図2に示す電動オイルポンプ10を分解して斜め上方から見た斜視図であり、図4Aは制御部カバー48、制御部ケース44及びポンプハウジング20の固定部の断面を示した断面図であり、図4Bはその変形例であり、図5は本実施例になるポンプハウジング20と固定ボルトのねじ込み部分を拡大した拡大図である。
図3において、電動オイルポンプ10の各構成要素は図2によって詳細に説明したので、図3においてはポンプカバー34、ポンプハウジング20、制御部ケース44及び制御部カバー48の固定方法について説明する。
図3にあるように、ポンプハウジング20の一方にはポンプ部収納部22が形成されており、外歯歯車を有するポンプロータ12と内歯歯車を有するアウタロータ14が収納されている。ポンプロータ12とアウタロータ14が収納されたポンプ部収納部22はポンプカバー34によって密閉され、固定ボルト60Aがポンプハウジング20に形成されたねじ孔60Bにねじ込まれて強固に固定されている。
ポンプハウジング20の他方には電動機収納部24が形成されており、少なくともロータ部16とステータ部18とが収納されている。この状態で制御部ケース44が電動機収納部24を密閉するようにポンプハウジング20に固定されるものである。
制御部ケース44には制御基板46が固定ボルト66Aによって強固に固定されており、これを覆うようにして制御部カバー48が制御部ケース44に固定されている。この場合、固定ボルト64Aが制御部カバー48に形成されたカバー固定部64Bの固定孔を挿通して制御部ケース44に設けたケース固定部64Cのねじ孔に固定ボルト64Aがねじ込まれることで、制御部カバー48と制御部ケース44が相互に固定されている。
そして、制御部カバー48と制御部ケース44は固定ボルト62Aによってポンプハウジング20に共締めによって固定されている。この場合、固定ボルト62Aが制御部カバー48に形成されたカバー固定部62Bの固定孔及び制御部ケース44に設けたケース挿通部62Cの挿通孔を挿通し、ポンプハウジング20に設けたねじ孔62Dに固定ボルト62Aがねじ込まれることで、制御部カバー48、制御部ケース44及びポンプハウジング20が相互に固定されている。
以上のような固定方法で、ポンプカバー34、ポンプハウジング20、制御部ケース44及び制御部カバー48が固定されている。そして、本実施例のポンプハウジング20、制御部ケース44、制御部カバー48及び自動変速機の筺体52の具体的な固定方法は以下の通りである。
まず、本実施例の前提は、最終形状に加工されたポンプハウジング20及び制御部カバー48は電解質処理浴槽に浸漬して陽極酸化処理が施されているので、固定ボルトがねじ込まれる雌ねじ部分の表面にも酸化皮膜が生成されているものである。ただ、ポンプ収納室22及びシール部材32が収納される空間はマスキング部材によってマスキングされている。
図4において、合成樹脂よりなる制御部ケース44の上面には制御部カバー48が固定されている。制御部カバー48はアルミニウム合金で作られているので、陽極酸化処理によって酸化アルミニウムよりなる酸化皮膜66が表面に生成されている。制御部ケース44には固定ボルト64Aがねじ込まれる雌ねじ付き金属ブッシュ(アルミニウム製)68がインサートモールドによって一体的に設けられている。この雌ねじ付き金属ブッシュ68が図3に示すケース固定部64Cのねじ孔に対応するものである。
そして、固定ボルト64Aは制御部カバー48に設けたカバー固定部64Bの固定孔を介して雌ねじ付き金属ブッシュ68にねじ込まれて制御部ケース44と制御部カバー48を強固に固定している。固定部64Bの固定孔は固定ボルト64Aの雄ねじ形成部分の外径より大きい内径を有しており、固定孔64Bの内周面は酸化皮膜66で覆われている。このため、固定ボルト64Aと制御部カバー48の内部のアルミニウム合金とは電気的に絶縁されている。
一方、合成樹脂よりなる制御部ケース44の下面にはポンプハウジング20が固定されている。ポンプハウジング20もアルミニウム合金で作られているので、陽極酸化処理によって酸化アルミニウムよりなる酸化皮膜66が表面に生成されている。そして、制御部カバー48、制御部ケース44をポンプハウジング20に共締めする固定ボルト62Aは制御部カバー48の外表面に帯電した静電気をポンプハウジング20の内部のアルミニウム合金に流すことができる機能を備えている。
固定ボルト62Aは制御部カバー48の固定部62Bの固定孔及び制御部ケース44の挿通部62Cの挿通孔を挿通してポンプハウジング20に形成したねじ孔62Dにねじ込まれている。固定部62Bの固定孔は固定ボルト62Aの雄ねじ形成部分の外径より大きい内径を有しており、固定部62Bの固定孔の内周面は酸化皮膜66で覆われている。このため、固定ボルト62Aと制御部カバー48の内部のアルミニウム合金とは電気的に絶縁されている。
また、制御部ケース44の挿通部62Cの挿通孔は、固定ボルト62Aが挿通する円環状の金属ブッシュ(アルミニウム製)70によって形成され、この金属ブッシュ70はインサートモールドによって制御部ケース44と一体的に設けられている。この金属ブッシュ70は合成樹脂よりなる制御部ケース44が、固定ボルト62Aがねじ込まれた時の荷重を受け止める機能を有し、制御部ケース44が破損するのを防止するものである。この金属ブッシュ70も固定ボルト62Aのねじ部形成部分の外径より大きい内径を有している。
そして、ポンプハウジング20のねじ孔62Dの雌ねじ形成領域に固定ボルト62Aの雄ねじ形成領域がねじ込まれ、固定ボルト62Aの頭部とポンプハウジング20のねじ孔62Dとの間で、制御部ケース44と制御部カバー48が固定ボルト62Aによって強固に固定されるものである。
そして、本実施例では固定ボルト62Aとして、ポンプハウジング20のねじ孔62Dに形成した雌ねじ形成領域のねじ山を切削してねじ込まれる固定タッピングスクリュー62Aを使用していることを特徴としている。本実施例で使用する固定タッピングスクリュー62Aは、固定タッピングスクリュー62Aの雄ねじの螺線部を軸方向に沿って部分的に欠落させ、この欠落部分を切削刃として、ポンプハウジング20のねじ孔62Dの雌ねじのねじ山を切削してねじ込まれるものである。
このように、本実施例の固定タッピングスクリュー62Aは、ポンプハウジング20のねじ孔62Dに形成されている雌ねじのねじ山を切削してねじ込まれるため、陽極酸化処理によって生成されたポンプハウジング20のねじ孔62Dの酸化皮膜も同時に切削され、これによって固定タッピングスクリュー62Aとポンプハウジング20の母材であるアルミニウム合金とが電気的に接続されることになる。
したがって、少なくとも制御部カバー48の外表面に帯電した静電気は、図4Aの太い矢印で示すように、固定タッピングスクリュー62Aを通ってポンプハウジング20のねじ孔62Dからポンプハウジング20の内部のアルミニウム合金に流れるようになる。これによって、少なくともポンプハウジング20まで静電気の導通路を確保できることになる。
通常では電動オイルポンプ10は自動変速機の筺体52に取り付ける前に商取引がなされるので、電動オイルポンプ10はこの状態で完成となる。このように、本実施例の電動オイルポンプ10では、制御部カバー48の外表面に帯電した静電気は固定タッピングスクリュー62Aを通ってポンプハウジング20のねじ孔62Dからポンプハウジング20の内部のアルミニウム合金まで流れる導通路を確保できる。
尚、固定ネジ64Aは必要に応じて上述した固定タッピングスクリュー62Aを使用しても良く、この場合には固定64Bの固定孔に雌ねじを形成することが必要である。更に、固定タッピングスクリュー62Aが挿通される固定部62Bの固定孔にも雌ねじを切ってやると、固定ネジ64Aから固定ネジ62Aまでの静電気の導通路を形成することができる。
このように、酸化皮膜66が生成されたポンプハウジング20のねじ孔62Dを固定タップボルト62Aによって切削してねじ込むことで静電気の導通路を形成することができるのでゴム栓等のマスキング部材を省略することができるようになる。
次に、静電気の導通路を形成された電動オイルポンプ10は自動車メーカーで自動変速機の筺体52に組み付けられるが、本実施例では電動オイルポンプ10を自動変速機の筺体52に固定するポンプ固定ボルト58Aとして、ポンプハウジング20のねじ孔58Bに形成した雌ねじ形成領域のねじ山を切削してねじ込まれるポンプ固定タッピングスクリュー58Aを使用していることを特徴としている。このポンプ固定タッピングスクリュー58Aは上述した固定タッピングスクリュー62Aと同じ形状であり、その外径の大きさが大きい点で異なっている。
ポンプ固定タッピングスクリュー58Aは制御部ケース44の固定部58Bの固定孔を挿通してポンプハウジング20に形成したねじ孔58Cにねじ込まれている。制御部ケース44の固定部58Bの固定孔は、固定タッピングスクリュー58Aが挿通する円環状の金属ブッシュ(アルミニウム製)56によって形成され、この金属ブッシュ56はインサートモールドによって制御部ケース44と一体的に設けられている。この金属ブッシュ56は合成樹脂よりなる制御部ケース44が、固定ボルト58Aがねじ込まれた時の荷重を受け止める機能を有し、制御部ケース44が破損するのを防止するものである。この金属ブッシュ56も固定タッピングスクリュー58Aのねじ部形成部分の外径より大きい内径を有している。
そして、ポンプハウジング20のねじ孔58Cの雌ねじ形成領域にポンプ固定タッピングスクリュー58Aの雄ねじ形成領域がねじ込まれるものである。ポンプ固定タッピングスクリュー58Aは、ポンプハウジング20のねじ孔58Cに形成されている雌ねじのねじ山を切削してねじ込まれるため、陽極酸化処理によって生成されたポンプハウジング20のねじ孔58Cの酸化皮膜も同時に切削され、ポンプ固定タッピングスクリュー58Aとポンプハウジング20のアルミニウム合金とが電気的に接続されることになる。
更に、ポンプ固定タッピングスクリュー58Aは自動変速機の筺体52に形成されたねじ孔52Bにねじ込まれるが、同様にこの部分でねじ孔52Bの雌ねじのねじ山を切削してねじ込まれるものである。これによって、固定タッピングスクリュー58Aの頭部と自動変速機の筺体52のねじ孔52Bとの間で、制御部ケース44とポンプハウジング20のブラケット26がポンプ固定ボルト58Aによって強固に固定されるものである。
したがって、ポンプハウジング20まで導通された静電気は、太い矢印で示すように、ポンプ固定タッピングスクリュー58Aを通って自動変速機の筺体52のねじ孔52Bから自動変速機の筺体52に流れるようになる。これによって、ポンプハウジング20と自動変速機の筺体52までの静電気の導通路を確保できることになる。
このように、酸化皮膜が生成されたポンプハウジング20のねじ孔58Cをポンプ固定タッピングスクリュー58Aによって切削してねじ込むことで静電気の導通路を形成することができるのでゴム栓等のマスキング部材を省略することができるようになる。
次に図4Aに示す本実施例の変形例を図4Bによって説明する。図4Bに示す変形例はポンプ固定タッピングスクリュー58Aを使用しないで電動オイルポンプを自動変速機の筺体52に固定する場合の例を示している。
図4Bにおいて、ポンプハウジング20のブラケット26には挿通孔58Dが形成されており、この挿通孔58Dはポンプ固定ボルト58Eの雄ねじ形成部分の外径より大きい内径を有しており、固定孔64Bの内周面は酸化皮膜66で覆われている。このため、ポンプ固定ボルト58Eとポンプハウジング20の内部のアルミニウム合金とは電気的に絶縁されている。
挿通孔58Dの周囲の金属ブッシュ56が接触するポンプハウジング20の表面領域には酸化皮膜66が存在しない導通領域Sが形成されている。この導通領域Sはポンプハウジング20の表面に環状の領域として形成されている。導通領域Sは適宜のマスキング部材を使用して形成することができる。そして、電動オイルポンプ10としてみた場合、この導通領域Sは金属ブッシュ56と電気的に接続されることになる。
このように形成された電動オイルポンプ10を自動変速機の筺体52に固定する場合は、通常のポンプ固定ポルト58Eを用いて固定することができる。
したがって、ポンプハウジング20まで導通された静電気は、太い矢印で示すように、ポンプハウジング20の導通領域Sを介して金属ブッシュ56に流れ、金属ブッシュ56からポンプ固定ボルト58Eを通って自動変速機の筺体52のねじ孔52Bから自動変速機の筺体52に流れるようになる。これによって、ポンプハウジング20と自動変速機の筺体52までの静電気の導通路を確保できることになる。
このような構成を採用すると、自動車メーカーで自動変速機の筺体52に組み付ける時の作業が従前通りのポンプ取り付け作業となるので、図4Aに示すポンプ固定タッピングスクリュー58Aを使用する場合に比べて新たに締め付けトルクの管理等を変更する必要がなくなるので生産性を向上することができる。
図5には固定タッピングスクリュー62A、58Aの雄ねじ形成領域とポンプハウジング20のねじ孔62D,58Cの雌ねじ形成領域の螺合状態を示している。固定タッピングスクリュー62A、58Aの雄ねじ形成領域のねじ山74の先端は、通常のねじ山のように先端がとがっておらず、ねじ山の先端に向かう途中から平行に延びる矩形の矩形切削部75が形成されている。この固定タッピングスクリュー62A、58Aの雄ねじ形成領域のねじ山74は軸方向に沿って一部が欠落した形状をしており、この欠落部分の端面が矩形切削部75となってねじ山を切削するものである。
したがって、固定タッピングスクリュー62A、58Aをねじ込んでいくと、雄ねじ形成領域のねじ山74の矩形切削部75が、ポンプハウジング20のねじ孔62D、58Cの雌ねじ形成領域のねじ山76を切削し、雌ねじ形成領域のねじ山76の表面の酸化皮膜66を切削して母材のアルミニウム合金と固定タッピングスクリュー62A、58Aの雄ねじ形成領域のねじ山74とが電気的に接続状態となる。
尚、固定タッピングスクリュー62A,58Aの雄ねじ形成領域のねじ山74の先端の矩形切削部75は緩み防止機能を備えており、バックラッシュが生じても矩形切削部75がポンプハウジング20のねじ孔62D,58Cの雌ねじ形成領域のねじ山76の切削面の間で摩擦を生じ、固定タッピングスクリュー62A,58Aの緩みを防止できるようになっている。
本発明を総括すると、本発明の特徴は、少なくとも、金属製の制御部カバーとポンプハウジングの外表面に酸化皮膜を生成すると共に、制御部カバーの外表面から制御部カバー及び合成樹脂からなる制御部ケースを挿通してポンプハウジングのケース固定用の雌ねじのねじ山を酸化皮膜と一緒に切削してねじ込まれる固定タッピングスクリューを使用して制御部カバーと制御部ケースをポンプハウジングに固定し、固定すると共に、制御部ケースの外表面から制御部ケース及びポンプハウジングを挿通し、ポンプハウジングと電気的に接続されるポンプ固定ボルトを使用して制御部ケースとポンプハウジングをポンプ固定機器に固定するようにしたものである。
本発明によれば、ポンプハウジングの雌ねじのねじ山を切削してねじ込まれるタッピングスクリューを固定ボルトに使用するので、ポンプハウジングの雌ねじ形成部分の酸化皮膜を切削して固定ボルトとポンプハウジングの電気的な接続を行うことができ、ゴム栓等のマスキング部材が必要なくなり、生産性を向上することが可能となるものである。
10…電動オイルポンプ、12…ポンプロータ、14…アウタロータ、16…ロータ部、18…ステータ部、20…ポンプハウジング、22…ポンプ収容部、24…電動機部収容部、28…駆動回転軸、30…軸受部、31…隔壁、33…オイル導入通路、34…ポンプカバー、36…吐出ポート、38…吸入ポート、44…制御部ケース、46…制御基板、48…制御部カバー、52…自動変速機の筺体、54…ケース固定部、56…金属製ブッシュ、60A、64A…固定ボルト、58A、62A…固定タッピングスクリュー、68…雌ねじ付き金属ブッシュ。

Claims (6)

  1. 金属製のポンプハウジングに形成されたポンプ部収納部に収納されたポンプロータとアウタロータとから構成されるポンプ部と、前記ポンプハウジングに形成された電動機収納部に収納された永久磁石を備えるロータ部と鉄心と巻線を備えるステータ部から構成される電動機部と、前記ポンプハウジングと固定される合成樹脂よりなる制御部ケースと、この制御部ケースに固定され前記巻線に駆動電流を供給する電気素子が搭載された制御基板を収納する金属製の制御部カバーとよりなる駆動制御部と、前記ポンプロータと前記ロータ部を結合する駆動回転軸と、前記ポンプ部と連通された吐出ポートと吸入ポートを備え前記ポンプ部を覆うように前記ポンプハウジングに固定されたポンプカバーより構成され、前記ロータを回転させて前記ポンプ部を駆動する電動オイルポンプにおいて、
    少なくとも、前記制御部カバーと前記ポンプハウジングの外表面に酸化皮膜を生成すると共に、前記制御部カバーの外表面から前記制御部カバー及び前記制御部ケースを挿通して前記ポンプハウジングのケース固定用の雌ねじのねじ山を前記酸化皮膜と一緒に切削してねじ込まれる固定タッピングスクリューを使用して、前記制御部カバーと前記制御部ケースを前記ポンプハウジングに固定したことを特徴とする電動オイルポンプ。
  2. 請求項1に記載の電動オイルポンプにおいて、
    前記制御部ケースの外表面から前記制御部ケースを挿通し前記ポンプハウジングのポンプ固定用の雌ねじのねじ山を前記酸化皮膜と一緒に切削してねじ込まれる第2の固定タッピングスクリューを使用して、前記制御部ケースと前記ポンプハウジングをポンプ固定機器に固定するようにしたことを特徴とする電動オイルポンプ。
  3. 請求項1に記載の電動オイルポンプにおいて、
    前記制御部ケースの外表面から前記制御部ケース及び前記ポンプハウジングを挿通する固定ボルトを使用して前記制御部ケースと前記ポンプハウジングをポンプ固定機器に固定すると共に、前記固定ボルトが挿通する前記制御部ケースの挿通孔を金属ブッシュより形成し、また前記固定ボルトが挿通する前記ポンプハウジングの表面の挿通孔の周囲に酸化皮膜が存在しない導通領域を形成し、前記金属ブッシュと前記導通領域を接触させるようにしたことを特徴とする電動オイルポンプ。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電動オイルポンプにおいて、
    前記ポンプハウジングと前記制御部カバーはアルミニウム合金で作られ、陽極酸化処理によって前記ポンプハウジングと前記制御部カバーの外表面には酸化アルミニウムの酸化皮膜が生成されていることを特徴とする電動オイルポンプ。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の電動オイルポンプにおいて、
    前記ポンプ固定機器は自動変速機の筺体であり、前記ポンプ部は前記自動変速機の油圧供給源であることを特徴とする電動オイルポンプ。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の電動オイルポンプにおいて、
    前記固定タッピングスクリューの雄ねじ形成部分のねじ山の先端付近に断面が矩形の矩形切削部が形成され、この矩形切削部が前記ポンプハウジングの雌ねじのねじ山に生成された酸化皮膜を切削して前記固定タッピングスクリューと前記ポンプハウジングの電気的な接続を行うことを特徴とする電動オイルポンプ。
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