JP6173969B2 - 粒状珪素酸化物及びその製造方法 - Google Patents

粒状珪素酸化物及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6173969B2
JP6173969B2 JP2014101954A JP2014101954A JP6173969B2 JP 6173969 B2 JP6173969 B2 JP 6173969B2 JP 2014101954 A JP2014101954 A JP 2014101954A JP 2014101954 A JP2014101954 A JP 2014101954A JP 6173969 B2 JP6173969 B2 JP 6173969B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicon oxide
granular silicon
granular
negative electrode
secondary battery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014101954A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015218080A (ja
Inventor
福岡 宏文
宏文 福岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP2014101954A priority Critical patent/JP6173969B2/ja
Publication of JP2015218080A publication Critical patent/JP2015218080A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6173969B2 publication Critical patent/JP6173969B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Description

本発明は、包装用フィルム蒸着用及びリチウムイオン2次電池用負極活物質として期待されている粒状珪素酸化物及びその製造方法に関する。
従来、リチウムイオン2次電池用負極に使用される酸化珪素は、原料粉末を加熱蒸発させて基体の表面に蒸着させる方法において、基体として表面組織を粗とした金属を使用する方法(特許文献1参照)、原料粉末を反応炉内に供給し、不活性ガスもしくは減圧下に1100〜1600℃に加熱して酸化珪素ガスを発生させ、この酸化珪素ガスを冷却室内に導入し、冷却した基体表面に析出させ、この酸化珪素析出物を連続的に回収する連続製造方法(特許文献2参照)、原料粉末を回転する炉床を有する反応炉内に連続的に供給し、減圧下で1300〜1800℃に加熱してSiO蒸気を発生させ、このSiO蒸気を冷却室内に導入し、冷却板上にSiOを析出させ、このSiO析出物を連続的に回収する方法(特許文献3参照)等で製造されている。
その他にも更に、溶融金属Siの保持容器と、その上部に溶融金属Siの輸送管を持つ真空容器を配置して、保持容器から真空容器内に溶融金属Siを吸い上げ、真空容器内の溶融金属SiにSiO系原料を供給、反応させて、SiO蒸気を発生させ、このSiO蒸気を冷却して、固体SiOを析出回収する方法(特許文献4参照)、減圧下において、a)SiO気体を発生する工程、b)SiO気体を析出する工程を有するSiO粉末の製造方法であり、b)工程は、SiO気体を複数の流路を介してSiO粉体を析出させる析出部へ輸送し、析出部で流路を合流してSiO気体同士を衝突させつつ析出する方法(特許文献5参照)、シリカと金属シリコン及び/又は炭素とを含む混合原料を、非酸化性雰囲気下、2000℃以上の反応室に投入し、生成したSiOガスを冷却析出させながら捕集する方法(特許文献6参照)等がある。
特許第3584096号公報 特許第3865033号公報 特許第4451671号公報 特許第4465206号公報 特許第5022848号公報 特許第3722736号公報
上記従来技術の中で殆どの方法は、SiO蒸気を析出する際に析出基体上に析出させるものであり、その形状は、板状、塊状、フレーク状であり、回収が困難となったり、粉砕を含む後処理が複雑になったりする等の問題があり、必ずしも効率的な方法とはいえないものであった(特許文献1、2、3、4参照)。
特許文献5に記載の方法は、粉末状のSiO粉体を得られるものの、生成したSiO粉体の平均粒度は、0.1μm〜10μmであり、比表面積も大きいことがから表面酸化により酸素量が増加し、このSiO粉末をリチウムイオン2次電池負極活物質用途とした場合、充放電容量が低下するといった問題があった。加えて、析出室温度を1000℃〜1300℃と高温域としているため、SiO粉末が不均化を起こし、リチウムイオン2次電池負極活物質用途とした場合、サイクル性が低下する。
特許文献6に記載の方法においても、特許文献5に記載の方法と同様に粉末状のSiO粉体が得られるものの、得られるSiO粉体は、特許文献5に記載の方法よりも更に微粉末であり、表面酸化により酸素量が増加し、このSiO粉末をリチウムイオン2次電池負極活物質用途とした場合、充放電容量が低下してしまう。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、安定的に低コストで製造することができ、特にリチウムイオン2次電池負極活物質用途に使用した場合に、電池容量やサイクル性等の電池特性が優れた粒状珪素酸化物及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によれば、一般式SiOで表される粒状珪素酸化物であって、粒度が目開き5mm篩下の割合が80質量%以上であり、BET比表面積が0.05m/g以上10m/g以下であり、且つ、X線回折においてSi(220)に帰属される回折ピークの半値幅をもとにシェラーの式により求めた微結晶の結晶子サイズが10nm以下のものであることを特徴とする粒状珪素酸化物を提供する。
このように、粒度が目開き5mm篩下の割合を80質量%以上とすれば、粒状珪素酸化物のハンドリング性の向上及び後処理である粒状珪素酸化物の粉砕工程を簡易化することができ、粒状物割合を多くすることで効率的な珪素酸化物の製造が可能となる。また、BET比表面積が0.05m/g以上のものであれば、リチウムイオン2次電池負極材として用いた場合に、表面活性が小さくなり過ぎないため、電極作製時の結着剤の結着力の低下を抑制することができ、結果として充放電を繰り返した時のサイクル性の低下を抑制することができる。更に、BET比表面積が10m/g以下のものであれば、粒状珪素酸化物の表面酸化による、充放電容量の低下を抑制できる。更に、上記結晶子サイズが10nm以下であれば、充放電時の膨張収縮が小さく、サイクル性に優れたものとなる。
このとき、前記一般式SiOのxの値が0.6≦x≦1.5で表されるものであることが好ましい。
このようなものが、本発明の粒状珪素酸化物として好適である。
またこのとき、前記粒状珪素酸化物はリチウムイオン2次電池用負極活物質であることが好ましい。
本発明の粒状珪素酸化物を、特にリチウムイオン2次電池用負極活物質とした場合、良好な電池特性を有するものとなる。
また、本発明によれば、少なくとも二酸化珪素粉末を含む混合原料粉末を加熱し、酸化珪素ガスを発生させ、該発生した酸化珪素ガスを析出基体の表面に供給し、酸化珪素を析出させることで前記粒状珪素酸化物を製造する方法において、
前記析出基体を400〜1000℃に加熱保持し、該析出基体を熱変形を起こさないものとすることを特徴とする粒状珪素酸化物の製造方法を提供する。
このような製造方法であれば、上記本発明の粒状珪素酸化物を安定的に低コストで製造することができる。
このとき、前記析出基体を400〜1000℃の温度範囲下で熱変形を起こさない耐熱性金属とすることが好ましい。
このような、耐熱性金属を析出基体として使用すれば析出基体の熱変形を確実に防止することができる。
またこのとき、前記析出基体を厚み3mm以上の板状金属とすることが好ましい。
析出基体がこのようなものであれば、熱変形をより確実に防止することができる。
このとき、前記粒状珪素酸化物はリチウムイオン2次電池用負極活物質であることが好ましい。
本発明の製造方法は、特にリチウムイオン2次電池用負極活物質としての粒状珪素酸化物の製造に好適である。
本発明は、ハンドリング性に優れ、次工程への輸送も容易であるため、省力化に優れ、結果として生産性の向上及びコスト低減が可能となる。また、本発明の粒状珪素酸化物をリチウムイオン二次電池負極材として用いた場合、高容量でかつサイクル性に優れた負極材となる。また、本発明の製造方法は、容易に本発明の粒状珪素酸化物を得ることができるものであり、十分に工業的規模の生産に耐え得るものである。
本発明の粒状珪素酸化物を製造する際に用いる反応装置の一例を示した概略図である。
以下、本発明について実施の形態を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
上述のように、低コストで、特にリチウムイオン二次電池の負極材として用いた場合、高容量でサイクル性に優れた負極材となる粒状珪素酸化物の開発が要求されていた。
そこで本発明者は鋭意検討を重ねた結果、粒度、BET比表面積、及び結晶子サイズを所定の範囲とすることで上記の要求を満たす粒状珪素酸化物となることを見出した。そして、このような粒状珪素酸化物は、析出基体の温度を予め特定範囲に加熱保持し、かつ析出基体の形状強度を所定の範囲とすることで容易に得ることが可能であることを見出し、本発明を完成させた。
以下、本発明の粒状珪素酸化物を更に詳しく説明する。
本発明の珪素酸化物は、粒度が目開き5mm篩下の割合が80wt%以上、BET比表面積が0.05m/g以上10m/g以下、X線回折においてSi(220)に帰属される回折ピークの半値幅をもとにシェラーの式により求めた当該微結晶の結晶子サイズが10nm以下の粒状物である。
ここで、珪素酸化物中の粒度5mm篩下の割合を限定した理由は、ハンドリング性の向上と後処理である粉砕工程を簡易化するためであり、粒度5mm篩下の粒状物割合を多くすることで効率良く製造可能な粒状珪素酸化物となる。
本発明では、5mm篩下の割合は80wt%以上であるが、特に望ましくは5mm篩下の割合は90wt%以上であることが好ましい。
粒度5mm篩下の割合が80wt%未満では、次工程への輸送に人手がかかり、自動化が困難になったり、次工程である粒状珪素酸化物の粉砕工程に長時間を要し、生産性が低下してしまったりするといった問題が生じる。
更に、本発明の粒状珪素酸化物は、BET比表面積が0.05m/g以上10m/g以下のものである。また、より望ましくは0.1m/g以上8m/g以下であることが好ましい。
BET比表面積が0.05m/gより小さいと、リチウムイオン2次電池負極材として用いた場合に、表面活性が小さく、電極作製時に結着剤の結着力が小さくなり、結果として充放電を繰り返した時のサイクル性が低下する。逆に、BET比表面積が10m/gより大きいと表面酸化が起き、充放電容量が低下する。なお、BET比表面積はNガス吸着量によって測定するBET1点法にて測定した値とすることができる。
本発明の粒状珪素酸化物は、X線回折においてSi(220)に帰属される回折ピークの半値幅をもとにシェラーの式により求めた当該微結晶の結晶子サイズが10nm以下のものである。特に結晶子サイズが8nm以下であることが好ましい。
結晶子の大きさが10nmより大きいと電極の膨張収縮が大きくなりサイクル性が低下する。
また、本発明の粒状珪素酸化物は、一般式SiOのxの値が0.6≦x≦1.5で表されるものであることが好ましい。
このようなものが、本発明の粒状珪素酸化物として好適である。
続いて、本発明の粒状珪素酸化物の製造方法を図1を参照して説明する。
図1は、本発明の粒状珪素酸化物の製造方法において用いる反応装置の一例を示すものである。図1に示すように、反応装置1内には反応マッフル(保護容器)5が配設されている。この反応マッフル5内に原料6として二酸化珪素粉末とこれを還元する還元粉末との混合物が収容され、反応室2が形成される。この場合、還元粉末としては、例えば金属珪素粉末、炭素粉末等が挙げられるが、特に金属珪素粉末を用いた混合物を使用すれば、反応性を高められる点、収率を高められる点で効果的である。
また、二酸化珪素粉末と還元粉末との混合割合は特に制限されないが、通常、二酸化珪素粉末に対する還元粉末のモル比で、1<(還元粉末/二酸化珪素粉末)<1.3(モル比)、特に1.05≦(還元粉末/二酸化珪素粉末)≦1.2(モル比)、更には、1.05<(還元粉末/二酸化珪素粉末)<1.2(モル比)程度であることが好ましい。
上記反応マッフル5の外側方には、上記反応装置1内に、反応マッフル5を取り囲むように反応室ヒーター8が配設され、更に反応室ヒーター8を取り囲んで、断熱材7が配設されている。この反応室ヒーター8に通電し、反応室2の内部を1,100〜1,600℃、好ましくは1,200〜1,500℃の温度範囲に加熱・保持する。反応温度が1,100℃以上であれば反応がより促進され進行し、生産性が向上する。また、反応温度が1,600℃以下であれば、混合原料粉末の溶融を防止でき、反応性の低下や炉材の選定が困難になったりすることがない。
上記加熱により、原料混合物中の二酸化珪素が還元粉末により還元し、1,100〜1,600℃、好ましくは1,200〜1,500℃の一酸化珪素ガスが反応室2の内部に生成する。
なお、炉内雰囲気は不活性ガスもしくは減圧下が望ましいが、熱力学的に減圧下の方が反応性が高く、低温反応が可能となるため、減圧下で行うことがより望ましい。なお、減圧度は、2〜10000Pa、特に5〜5000Paであることが好ましい。減圧度が10000Pa以下であれば反応性が著しく低下することがない。
上記反応マッフル5は、その上端が開口し、この開口部にガス搬送管3が連結され、発生した酸化珪素ガスは、このガス搬送管3を介して析出室4内に搬送され、更に析出室4内に配設した析出基体11上に冷却・析出される。本発明では、析出マッフル9内の析出室4を、析出室ヒーター10により、400〜1000℃、好ましくは500〜900℃に加熱・制御することで、析出基体11を400〜1000℃、好ましくは500〜900℃に加熱保持する。
析出基体11の温度が400℃未満では生成する固体状酸化珪素(粒子)のBET比表面積が高くなり、製造した粒状珪素酸化物を取り出す際に酸化が生じて酸化珪素としての純度が低下する(即ち、SiO成分が増加する)場合があったり、析出基体11上に塊状に析出したりするため、粒状の珪素酸化物を得ることができない。
一方、析出基体11の温度が1,000℃を超える場合には生成する固体状酸化珪素(粒子)の結晶性が高まり、結晶子サイズが大きくなり、リチウムイオン二次電池の負極材として使用した際にサイクル特性が低下するといった問題が生じる。
従って、本発明の製造方法のように、析出基体11の温度を400〜1000℃とすることで、電池特性の良い粒状の珪素酸化物を得ることができる。
ここで、析出基体11は熱変形を起こさないものとすることができる。
このようにすれば、析出基体11が変形(特に湾曲)してしまい、析出基体11上に析出する珪素酸化物が塊状になってしまうことが無い。
また、析出基体11を400〜1000℃の温度範囲下で熱変形を起こさない耐熱性金属とすることができる。
このように析出基体は、1,000℃の温度に耐え得るものであれば特に問題なく使用できる。
具体的には、析出基体11は、ステンレス鋼(Stainless Used Steel:SUS)やモリブデン、タングステンといった高融点金属が好ましく用いられる。これらのような析出基体を使用すれば、本発明の粒状珪素酸化物を効率的に得ることができる。
このとき、析出基体11を厚み3mm以上の板状金属とすることができる。
上記したように析出基体11は湾曲しない程度の強度が必要となるが、このようなものとすることで容易に強度を確保できる。
また、析出基体11の形状については特に限定されるものではなく、種々の形状が採用できるが、板状四角形が一般的である。寸法も特に限定されるものでは無いが、できるだけ小さい方が熱変形は少なくなるため、望ましい。この場合、具体的には板状四角形の場合、縦横300mm以下、特に200mm以下が望ましい。また、この小さい析出基体を使用する場合には、析出面積を増加させるために複数枚の析出基体を析出室4内に適宜配設することもできる。析出基体11の配置も特に限定されず、酸化珪素ガス流れに対し垂直配置、平行配置等に配置することができるが、垂直配置の方が析出面積が増えるため、高い収率で粒状珪素酸化物を製造することができる。
そして、析出基体11に析出した粒状珪素酸化物を回収ホッパー13内に回収し収容する。
なお、真空ポンプ12を作動することにより、反応室2内及び析出室4内を減圧することができる。
また、ガス搬送管3の珪素酸化物の析出による閉塞を防止する目的で、ガス搬送管3を加熱することもできる。この場合、ガス搬送管3内を1000℃以上の温度にすることが好ましい。
また、反応方式についても特に限定されず、バッチ式、原料を連続的に供給し、析出物を連続的に回収する連続式、あるいは、原料のみ連続的に供給する半連続式が、その目的により適宜選定され、粒状珪素酸化物を製造することが可能である。
また、前述した本発明の粒状珪素酸化物は、特にリチウムイオン2次電池用負極材として用いることが好適なものである。
本発明で得られた粒状珪素酸化物は、必要により適宜、公知の手段で粉砕し、所望の粒径とすることができる。
また、導電性を付与するために、得られた珪素酸化物に対して、化学蒸着処理あるいはメカニカルアロイングによって炭素蒸着を行うことができる。なお、炭素被覆を行う場合、炭素被覆量は、炭素被覆された珪素酸化物の総重量に占める割合が1〜50質量%が好ましく、1〜20質量%がより好ましい。
この炭素化学蒸着処理は、常圧下又は減圧下で、600〜1,200℃の温度範囲、より好ましく800〜1,100℃の温度範囲で、炭化水素系化合物ガス及び/又は蒸気を蒸着用反応炉内に導入して、公知の熱化学蒸着処理等を施すことにより行うことができる。また、珪素と炭素層の界面に炭化珪素層が形成された珪素複合体粒子としてもよい。
この炭化水素系化合物としては、上記の熱処理温度範囲内で熱分解して炭素を生成するものが選択される。例えば、メタン、エタン、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン等の他、エチレン、プロピレン、ブチレン、アセチレン等の炭化水素の単独もしくは混合物、あるいは、メタノール、エタノール等のアルコール化合物、ベンゼン、トルエン、キシレン、スチレン、エチルベンゼン、ジフェニルメタン、ナフタレン、フェノール、クレゾール、ニトロベンゼン、クロルベンゼン、インデン、クマロン、ピリジン、アントラセン、フェナントレン等の1環から3環の芳香族炭化水素もしくはこれらの混合物が挙げられる。また、タール蒸留工程で得られるガス軽油、クレオソート油、アントラセン油、ナフサ分解タール油も、単独もしくは混合物として用いることができる。
例えばこのようにして、本発明で得られた粒状珪素酸化物をリチウムイオン2次電池用負極材として使用することができる。
以下、本発明の粒状珪素酸化物からなる負極材を使用した負極及び該負極を有する非水電解質二次電池(リチウムイオン2次電池)について説明する。
[非水電解質二次電池負極]
本発明で得られた珪素酸化物からなるリチウムイオン2次電池用負極材を用いて、これを含有する非水電解質二次電池負極を得ることができる。例えば、以下のように負極(成型体)とすることができる。
まず、本発明の粒状珪素酸化物を含むリチウムイオン2次電池用負極材と、ポリイミド樹脂等の結着剤と、必要に応じて導電剤と、その他の添加剤とに、N−メチルピロリドン又は水等の結着剤の溶解、分散に適した溶剤を混練してペースト状の合剤とし、この合剤を集電体のシートに塗布する。
導電剤の種類は特に限定されず、構成された電池において、分解や変質を起こさない電子伝導性の材料であればよい。具体的には、Al、Ti、Fe、Ni、Cu、Zn、Ag、Sn、Si等の金属粉末や金属繊維又は天然黒鉛、人造黒鉛、各種のコークス粉末、メソフェーズ炭素、気相成長炭素繊維、ピッチ系炭素繊維、PAN系炭素繊維、各種の樹脂焼成体等の黒鉛を用いることができる。
集電体としては、銅箔、ニッケル箔等、通常、負極の集電体として使用されている材料であれば、特に厚さ、表面処理の制限なく使用することができる。なお、合剤をシート状に成形する成形方法は特に限定されず、公知の方法を用いることができる。
[非水電解質二次電池]
このようにして得られた負極(成型体)を用いることにより、非水電解質二次電池負極、正極、及び非水電解質を有する非水電解質二次電池を製造することができる。また、非水電解質がリチウムイオン導電性の非水電解質である、リチウムイオン2次電池とすることが好適である。非水電解質二次電池は、負極材として上記粒状珪素酸化物を含む負極を用いる点に特徴を有し、その他の正極、セパレータ、非水電解質溶液等の材料及び電池形状等は限定されない。
例えば、正極活物質としてはLiCoO、LiNiO、LiMn、V、MnO、TiS、MoS等の遷移金属の酸化物及びカルコゲン化合物等が用いられる。
また電解質としては、例えば、過塩素酸リチウム等のリチウム塩を含む非水溶液が用いられ、非水溶媒としてはプロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジメトキシエタン、γ−ブチロラクトン、2−メチルテトラヒドロフラン等の単体又は2種類以上が組み合わせて用いられる。また、それ以外の種々の非水系電解質や固体電解質も使用することができる。
上記非水電解質二次電池以外にも、以下に説明するように、例えば電気化学キャパシタにおいても本発明の粒状珪素酸化物を使用することができる。
[電気化学キャパシタ]
電気化学キャパシタは少なくとも、非水電解質二次電池負極、正極及び導電性の電解質を有する。この電気化学キャパシタは、電極に活物質として本発明の粒状珪素酸化物を用いる点に特徴を有し、その他の電解質、セパレータ等の材料及びキャパシタ形状等は限定されない。
例えば、電解質としては、六フッ化リン酸リチウム、過塩素リチウム、ホウフッ化リチウム、六フッ化砒素酸リチウム等のリチウム塩を含む非水溶液が用いられ、非水溶媒としてはプロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジメトキシエタン、γ−ブチロラクトン、2−メチルテトラヒドロフラン等の単体又は2種類以上を組み合わせて用いられたものとすることができる。また、それ以外の種々の非水系電解質や固体電解質も使用することができる。
以下、本発明の実施例及び比較例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
図1に示す反応装置を用いて、本発明の粒状珪素酸化物を製造した。原料は、金属珪素粉末と二酸化珪素粉を(末金属珪素粉末/二酸化珪素粉末で表すモル比)=1.05の割合で混合した後、攪拌混合機で十分混合した混合粉末に水を添加し押出し造粒機にて1〜5mmサイズに造粒、乾燥した造粒粉とした。この原料を、容積が10Lの反応室2内に1kg仕込んだ。次に、真空ポンプ12を用いて反応室2及び析出室4内を100Pa以下に減圧した後、まず、析出室ヒーター10に通電し、析出室4内を800℃に加熱保持した。
その後、反応室ヒーター8に通電し、反応室2内の温度を1,400℃に加熱保持した。発生した一酸化珪素ガスはガス搬送管3を通して析出室4内に配置してある析出基体11に析出される。この際、析出基体11は、縦横200mm、厚さ3.5mmのSUS製基材を用い、一酸化珪素ガスの流れに対し垂直方向に2枚配設した。
上記反応装置の運転を3時間行った後、冷却を開始した。冷却終了後に、析出室4内の析出基体11表面に析出した析出物を回収、装置内の状態観察を行った。回収された珪素酸化物は、粒度が目開き5mm篩下の割合が100質量%、BET比表面積が0.5m/g、X線回折においてSi(220)に帰属される回折ピークの半値幅をもとにシェラーの式により求めた微結晶の結晶子サイズが6nmの黒色粒状物であり、ハンドリング性良好で、取扱い易い粒体であった。また、析出基体11は熱変形していなかった。得られた粒状珪素酸化物の特性をまとめたものを表1に示す。
このようにして得られた粒状珪素酸化物をリチウムイオン2次電池の負極活物質として使用した場合の電池特性を以下の方法で評価した。
まず、得られた粒状珪素酸化物をボールミル粉砕機にて平均粒子径が5.3μmに粉砕し、珪素酸化物粉末とした。この珪素酸化物粉末に人造黒鉛(平均粒径10μm)を45質量%、ポリイミドを10質量%加え、さらにN−メチルピロリドンを加えてスラリーとした。このスラリーを厚さ12μmの銅箔に塗布し、80℃で1時間乾燥後、ローラープレスにより電極を加圧成形し、この電極を350℃で1時間真空乾燥した後、2cmに打ち抜き、負極とした。なお、負極の厚さは銅箔込みで42μmであった。
そして、得られた負極の充放電特性を評価するために、対極にリチウム箔を使用し、非水電解質として六フッ化リンリチウムをエチレンカーボネートとジエチルカーボネートの1/1(体積比)混合液に1モル/Lの濃度で溶解させた非水電解質溶液を用い、セパレータとして厚さ30μmのポリエチレン製微多孔質フィルムを用いた評価用リチウムイオン二次電池を作製した。
作製した評価用リチウムイオン二次電池を、一晩室温で放置した後、二次電池充放電試験装置((株)ナガノ製)を用いて、テストセルの電圧が0Vに達するまで0.5mA/cmの定電流で充電を行い、0Vに達した後は、セル電圧を0Vに保つように電流を減少させて充電を行った。そして、電流値が40μA/cmを下回った時点で充電を終了した。放電は0.5mA/cmの定電流で行い、セル電圧が2.0Vを上回った時点で放電を終了し、放電容量を求めた。また、以上の充放電試験を繰り返し、評価用リチウムイオン二次電池の50サイクルの充放電試験を行い、50サイクル後の放電容量を評価した。電池特性の評価結果を表1に示す。
(実施例2)
析出室4内の温度を450℃に加熱保持したこと、すなわち析出基体を450℃に加熱保持したことの他は、実施例1と同じ方法で粒状珪素酸化物を製造した。
製造した粒状珪素酸化物は、粒度が目開き5mm篩下の割合が85質量%、BET比表面積が9.5m/g、結晶子のサイズが0.5nmの黒色粒状物であり、ハンドリング性良好で、取扱い易い粒体であった。
更に、実施例1と同様な方法で電池特性の評価を行った。
得られた粒状珪素酸化物の特性及び電池特性の評価結果を表1に示す。
(実施例3)
析出室4内の温度を950℃に加熱保持したこと、すなわち析出基体を950℃に加熱保持したことの他は、実施例1と同じ方法で粒状珪素酸化物を製造した。
製造した粒状珪素酸化物は、粒度が目開き5mm篩下の割合が98質量%、BET比表面積が0.2m/g、結晶子のサイズが9nmの黒色粒状物であり、ハンドリング性良好で、取扱い易い粒体であった。
更に、実施例1と同様な方法で電池特性の評価を行った。
得られた粒状珪素酸化物の特性及び電池特性の評価結果を表1に示す。
(比較例1)
析出室4内温度を350℃としたこと、すなわち析出基体を350℃に加熱保持したことの他は、実施例1と同じ方法で、粒状珪素酸化物を製造した。
その結果、得られた粒状珪素酸化物は、粒度が目開き5mm篩下の割合が68質量%であり、ハンドリング性が悪く、取扱い難い粒体であった。また、この粒状珪素酸化物はBET比表面積が22.3m/g、非晶質の黒色粒状物であった。
更に、実施例1と同様な方法で電池特性の評価を行った。
得られた粒状珪素酸化物の特性及び電池特性の評価結果を表1に示す。
電池特性は、BET比表面積が22.3m/gと高いため、実施例に比べ充放電容量に劣る負極材であった。
(比較例2)
析出室4内温度を1050℃としたこと、すなわち析出基体を1050℃に加熱保持したことの他は、実施例1と同じ方法で、粒状珪素酸化物を製造した。
製造した粒状珪素酸化物は、粒度が目開き5mm篩下の割合が95質量%、BET比表面積が0.03m/g、結晶子のサイズが13nmの黒色粒状物であった。
更に、実施例1と同様な方法で電池特性の評価を行った。
得られた粒状珪素酸化物の特性及び電池特性の評価結果を表1に示す。
電池特性は、実施例に比べ結晶子サイズが13nmと大きく、また、BET比表面積が0.05m/g未満であるため、初回充放電効率、50サイクル後の容量保持率に劣る負極材であった。
(比較例3)
析出基体を、縦400mm、横200mm、厚さ2.5mmのSUS製基材を用いた他は実施例1と同様な方法で粒状珪素酸化物を製造した。
得られた珪素酸化物は、5mm篩下の割合が72wt%であり、ハンドリング性が悪く、取扱い難い粒体であった。また、この粒状珪素酸化物はBET比表面積が0.4m/g、結晶子のサイズが6nmの黒色粒状物であった。
またこのとき、析出基体11は、熱変形して湾曲しており、次回使用に耐えられるものではなかった。
(比較例4)
原料の仕込み量を2kgとし、析出室4内の温度を950℃に加熱保持したことの他は、実施例1と同じ方法で粒状珪素酸化物を製造した。
製造した粒状珪素酸化物は、粒度が目開き5mm篩下の割合が97質量%、BET比表面積が0.04m/g、結晶子のサイズが9nmの黒色粒状物であった。
更に、実施例1と同様な方法で電池特性の評価を行った。
得られた粒状珪素酸化物の特性及び電池特性の評価結果を表1に示す。
電池特性は、BET比表面積が0.04m/gと小さいため、実施例に比べ容量保持率に劣る負極材であった。
(比較例5)
原料の仕込み量を500gとし、析出室4内の温度を1020℃に加熱保持したことの他は、実施例1と同じ方法で粒状珪素酸化物を製造した。
製造した粒状珪素酸化物は、粒度が目開き5mm篩下の割合が97質量%、BET比表面積が0.1m/g、結晶子のサイズが12nmの黒色粒状物であった。
更に、実施例1と同様な方法で電池特性の評価を行った。
得られた粒状珪素酸化物の特性及び電池特性の評価結果を表1に示す。
電池特性は、結晶子のサイズが12nmと大きいため、実施例に比べ初回充放電効率、容量保持率に劣る負極材であった。
上記実施例及び比較例のように、BET比表面積の調整(制御)は、析出室温度及びSiOガスの蒸気濃度にて行うことができる。すなわち、析出室温度が高いほど、SiOガスの蒸気濃度が高いほどBET比表面積は小さくなる。ここで、SiOガスの蒸気濃度は、製造条件で変えられ、例えば、SiOガスの蒸気濃度を高めるには、反応温度を上げる、仕込み量を増やす等で行うことができる。
更に、実施例1と同様な方法で電池特性の評価を行った。
得られた粒状珪素酸化物の特性及び電池特性の評価結果を表1に示す。
表1に、実施例、比較例における実施結果をまとめたもの示す。
Figure 0006173969
比較例1、比較例3のような、粒度が目開き5mm篩下の割合が80質量%未満の粒状珪素酸化物は、実施例に比べて製造した粒状珪素酸化物はハンドリング性が悪く、取扱い難い粒体となり、コストの低減は望めないものとなった。
また、BET比表面積が0.05m/gを下回る場合、負極中の結着剤による結着力が低下し、50サイクル後の容量保持率が低下し、サイクル性が低下することが確認された。更に、BET比表面積が10m/gを超えてしまうと、珪素酸化物の表面酸化が起き易くなり、充放電容量が低下してしまった。
また、結晶子サイズが10nmを超えると、初回充放電効率、50サイクル後の容量保持率に劣る負極材であった。
以上のように、粒度が目開き5mm篩下の割合が80質量%以上、BET比表面積が0.05m/g以上10m/g以下、且つ、X線回折においてSi(220)に帰属される回折ピークの半値幅をもとにシェラーの式により求めた微結晶の結晶子サイズが10nm以下であれば、低コストで電池特性の良好な粒状珪素酸化物となることが確認された。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
1…反応装置、 2…反応室、 3…ガス搬送管、
4…析出室、 5…反応マッフル、 6…原料、
7…断熱材、 8…反応室ヒーター、 9…析出マッフル、
10…析出室ヒーター、 11…析出基体、 12…真空ポンプ、
13…回収ホッパー。

Claims (6)

  1. 粉砕してリチウムイオン2次電池用負極活物質の粒子とするための原料となる一般式SiOで表される粒状珪素酸化物であって、
    粒度が目開き5mm篩下の割合が80質量%以上であり、
    BET比表面積が0.05m/g以上10m/g以下であり、
    且つ、X線回折においてSi(220)に帰属される回折ピークの半値幅をもとにシェラーの式により求めた微結晶の結晶子サイズが10nm以下のものであることを特徴とする粒状珪素酸化物。
  2. 前記一般式SiOのxの値が0.6≦x≦1.5で表されるものであることを特徴とする請求項1に記載の粒状珪素酸化物。
  3. 少なくとも二酸化珪素粉末を含む混合原料粉末を加熱し、酸化珪素ガスを発生させ、該発生した酸化珪素ガスを析出基体の表面に供給し、酸化珪素を析出させることで粒状珪素酸化物を製造する方法において、
    前記析出基体を400〜1000℃に加熱保持し、該析出基体を熱変形を起こさない厚み3mm以上の板状金属とし、前記混合原料粉末を加熱する反応室ヒーターを縦方向に配列されたものとし、前記析出基体を加熱する析出室ヒーターを縦方向に配列されたものとすることで、
    一般式SiO で表され、
    粒度が目開き5mm篩下の割合が80質量%以上であり、
    BET比表面積が0.05m /g以上10m /g以下であり、
    且つ、X線回折においてSi(220)に帰属される回折ピークの半値幅をもとにシェラーの式により求めた微結晶の結晶子サイズが10nm以下の粒状珪素酸化物を製造することを特徴とする粒状珪素酸化物の製造方法。
  4. 前記析出基体を400〜1000℃の温度範囲下で熱変形を起こさない耐熱性金属とすることを特徴とする請求項に記載の粒状珪素酸化物の製造方法。
  5. 前記粒状珪素酸化物は粉砕してリチウムイオン2次電池用負極活物質の粒子とするための原料となるものであることを特徴とする請求項3又は請求項に記載の粒状珪素酸化物の製造方法。
  6. 前記酸化珪素を析出させた後に、粉砕せずに前記粒状珪素酸化物を製造することを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の粒状珪素酸化物の製造方法。
JP2014101954A 2014-05-16 2014-05-16 粒状珪素酸化物及びその製造方法 Active JP6173969B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014101954A JP6173969B2 (ja) 2014-05-16 2014-05-16 粒状珪素酸化物及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014101954A JP6173969B2 (ja) 2014-05-16 2014-05-16 粒状珪素酸化物及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015218080A JP2015218080A (ja) 2015-12-07
JP6173969B2 true JP6173969B2 (ja) 2017-08-02

Family

ID=54777777

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014101954A Active JP6173969B2 (ja) 2014-05-16 2014-05-16 粒状珪素酸化物及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6173969B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3865033B2 (ja) * 2000-02-04 2007-01-10 信越化学工業株式会社 酸化珪素粉末の連続製造方法及び連続製造装置
JP4632016B2 (ja) * 2003-05-21 2011-02-16 株式会社Gsユアサ 非水電解質電池
JP6020331B2 (ja) * 2012-05-16 2016-11-02 信越化学工業株式会社 珪素酸化物粒子及びその製造方法、ならびにリチウムイオン二次電池及び電気化学キャパシタ
JP5737265B2 (ja) * 2012-10-23 2015-06-17 信越化学工業株式会社 珪素酸化物及びその製造方法、負極、ならびにリチウムイオン二次電池及び電気化学キャパシタ
JP2013121915A (ja) * 2013-01-25 2013-06-20 Shin-Etsu Chemical Co Ltd 一酸化珪素の製造装置及び製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015218080A (ja) 2015-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6775577B2 (ja) 非水電解質二次電池用負極材、その製造方法、及びこれを含む非水電解質二次電池
US10700348B2 (en) Negative electrode material for nonaqueous electrolyte secondary batteries, and secondary battery
JP5379026B2 (ja) 非水電解質二次電池負極材用珪素酸化物及び非水電解質二次電池負極材用珪素酸化物の製造方法並びにリチウムイオン二次電池及び電気化学キャパシタ
JP6010279B2 (ja) 非水電解質二次電池用負極活物質の製造方法
JP5454353B2 (ja) 非水電解質二次電池負極材用珪素酸化物及びその製造方法、ならびに負極、リチウムイオン二次電池及び電気化学キャパシタ
JP5500047B2 (ja) 非水電解質二次電池用負極材及びその製造方法、ならびにリチウムイオン二次電池及び電気化学キャパシタ
JP5184567B2 (ja) 非水電解質二次電池用負極材並びにリチウムイオン二次電池及び電気化学キャパシタ
JP5215978B2 (ja) 非水電解質二次電池用負極材及びその製造方法並びにリチウムイオン二次電池
US20090202911A1 (en) Non-aqueous electrolyte secondary battery negative electrode material, making method, lithium ion secondary battery, and electrochemical capacitor
JP6100610B2 (ja) 負極活物質及び非水電解質二次電池並びにそれらの製造方法
KR20160020426A (ko) 규소 함유 재료, 비수전해질 이차 전지용 부극 및 그의 제조 방법, 및 비수전해질 이차 전지 및 그의 제조 방법
KR20160065107A (ko) 규소 함유 재료, 비수전해질 이차 전지용 부극, 비수전해질 이차 전지 및 그들의 제조 방법
JP5737265B2 (ja) 珪素酸化物及びその製造方法、負極、ならびにリチウムイオン二次電池及び電気化学キャパシタ
JP2013008696A (ja) 非水電解質二次電池用負極材の製造方法
JP7239712B2 (ja) リチウム二次電池用の負極活物質及びそれを含むリチウム二次電池
JP5182498B2 (ja) 非水電解質二次電池用負極材及びその製造方法、ならびにリチウムイオン二次電池及び電気化学キャパシタ
JP6020331B2 (ja) 珪素酸化物粒子及びその製造方法、ならびにリチウムイオン二次電池及び電気化学キャパシタ
JP6173969B2 (ja) 粒状珪素酸化物及びその製造方法
US20240021790A1 (en) Anode Material For Lithium Ion Secondary Battery, Preparation Method Therefor, And Lithium Ion Secondary Battery Comprising Same

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160623

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170221

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20170406

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170620

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170705

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6173969

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150