JP6173842B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

本発明は、回転電機に関する。
近年、省エネルギー化の観点からインバータ装置を用いて回転電機を可変速運転することが盛んに行われている。しかしながら、インバータ装置を用いて回転電機を駆動した場合、インバータ装置の動作により発生する急峻なサージ電圧が原因となり、従来の商用周波電源駆動時に比べて高い電圧が、回転電機が備えるコイル間に発生する。このような問題に対して従来技術では、サージ電圧に対するコイル間の分担電圧を均一に近づけることにより解決を図っていた。
特開昭50−301号公報(特許文献1)には、コイルの外部からコイル間の分布静電容量調整用のコンデンサを直接接続し、コイル間の分担電圧を均一に近づける技術が記載されている。
特開昭50−301号公報
特許文献1に記載された技術では、直接コンデンサをコイルに並列接続しており、電流が流れることで発熱したコイルの熱がコンデンサに伝わり、コンデンサが破損する可能性があった。
本発明の目的は、コイルの熱が伝わることでコンデンサが破損することを防止しつつ、急峻なサージ電圧が発生した時にコイル間の分担電圧を均一に近づけることを可能にする技術を提供することである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次の通りである。
本発明の一実施の形態は、回転磁界を作るための固定子と、前記固定子によって作られた回転磁界に応じて回転する回転子と、を有する回転電機であって、前記固定子は、固定子鉄心と、前記固定子鉄心に巻かれるコイルと、前記固定子鉄心に巻かれる補助巻線とを有する。また、前記補助巻線は、前記コイルに発生する磁束の流路の少なくとも一部に鎖交する位置に設けられ、前記補助巻線の両端同士がコンデンサを介して接続される。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
本発明の一実施の形態によれば、コイルの熱が伝わることでコンデンサが破損することを防止しつつ、急峻なサージ電圧が発生した時にコイル間の分担電圧を均一に近づけることが可能になる。
本発明の一実施の形態に係る、回転電機の縦断面図である。 本発明の一実施の形態に係る、回転電機の固定子鉄心の横断面を拡大した図である。 本発明の一実施の形態に係る、回転電機のコイルと補助巻線とを示した図である 本発明の一実施の形態に係る、回転電機の固定子鉄心の一部を示した図である。 本発明の一実施の形態に係る、回転電機の各相のコイルと補助巻線とを用いた等価回路を示す図である。 本発明の変形例に係る、回転電機の各相のコイルと補助巻線とを用いた等価回路を示す図である。 本発明の変形例に係る、回転電機の各相のコイルと補助巻線とを用いた等価回路を示す図である。 本発明の変形例に係る、回転電機の各相のコイルと補助巻線とを用いた等価回路を示す図である。 本発明の変形例に係る、回転電機の固定子鉄心の横断面を拡大した図である。 本発明の変形例に係る、回転電機の固定子鉄心の横断面を拡大した図である。 本発明の変形例に係る、回転電機の固定子鉄心の横断面を拡大した図である。 本発明の変形例に係る、回転電機の固定子鉄心の横断面を拡大した図である。 本発明の変形例に係る、回転電機のコイルへの分担電圧と従来の回転電機のコイルへの分担電圧との測定結果を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
<全体構成>
図1に示されるように、本発明の一実施の形態に係る回転電機100(例えば、モータ)は、ケーブル200を介してインバータ装置300により電源供給を受ける。
回転電機100の筐体であるハウジング110には、三相交流電圧によって回転磁界を作るための固定子120と、固定子120によって作られた回転磁界に応じて回転する回転子112とが収容されている。
固定子120は、固定子鉄心121と、固定子鉄心121に巻かれるコイル123とからなる。
回転子112は、シャフト111によって固定されており、シャフト111は、ベアリング113によって回転自在に軸支されている。
<詳細構成>
図2は、本発明の一実施の形態に係る、回転電機100の固定子鉄心121の横断面を拡大した図である。図2に示されるように、固定子鉄心121の内周側には、所定間隔ごとにコイルスロット122が設けられている。以下、固定子鉄心121の内周側の方向を内周方向といい、外周側の方向を外周方向と呼ぶ場合がある。
コイル123は、導体124と導体124を覆う絶縁被膜125とからなる。
コイルスロット122は、固定子鉄心121の内周側の面を塞ぐための、くさび129と、コイル123が通る外周側コイル部126と内周側コイル部127とを有する。
また、各コイルスロット122は、各コイルスロット122から外周側コイル部126および内周側コイル部127を除外した空隙128が存在する。
コイル123は、2つのコイルスロット122のうち、一方のコイルスロット122が有する外周側コイル部126と、他方のコイルスロット122が有する内周側コイル部127とを交互に介して固定子鉄心121に巻かれる。
補助巻線151は、2つのコイルスロット122のうち、一方のコイルスロット122の空隙128と、他方のコイルスロット122の空隙128とを交互に介して固定子鉄心121に巻かれる。
より詳細には、補助巻線151は、一方のコイルスロット122の外周側コイル部126の外周方向に存在する空隙128と、他方のコイルスロットの内周側コイル部127の内周方向に存在する空隙128とを交互に介して固定子鉄心121に巻かれる。これによって、固定子鉄心121にコイル123が巻かれている方向に沿わせて補助巻線151を固定子鉄心121に巻くことができるようになる。
なお、補助巻線151とコイル123との間は、絶縁被膜125などによって絶縁されている。
また、補助巻線151は、固定子鉄心121に渦巻状に巻かれるようにしても良いし、固定子鉄心121に螺旋状に巻かれるようにしても良い。さらに、渦巻状に巻かれることと螺旋状に巻かれることとを組み合わせて固定子鉄心121に巻かれるようにしても良い。
図3は本発明の一実施の形態に係る、回転電機100のコイル123と補助巻線151とを示した図である。図3に示されるように、補助巻線151は、コイル123に隣接して配置させる。
また、図4は、本発明の一実施の形態に係る、回転電機100の固定子鉄心121の一部を示した図である。図4に示されるように、例えば、補助巻線151の両端に接続されたコンデンサ152は、鉄心押え板500に溶接されることで固定される。または、コンデンサ152は、ねじ止して固定された治具400を用いて鉄心押え板500に取り付けられることで固定される。
<等価回路の説明>
図5は、本発明の一実施の形態に係る、回転電機100のコイル123と補助巻線151とを用いた等価回路を示す図である。図5において、等価回路は、中性点131とU相とV相とW相との入力点132,133,134とを有し、U相のコイル群とV相のコイル群とW相のコイル群とがY結線されている。
U相のコイル群を構成する各コイルは、入力点132に近い位置から順番に、入力点132から中性点131までの間に設けられる。また、V相のコイル群を構成する各コイルは、V相の入力点133に近い位置から順番に、入力点133から中性点131までの間に設けられる。また、W相のコイル群を構成する各コイルは、W相の入力点134に近い位置から順番に、入力点134から中性点131までの間に複数設けられる。
補助巻線151は、U相、V相、W相の入力点132,133,134に最も近い第1コイル135が作る磁束の流路に鎖交して設けられる。また、補助巻線151の両端子間は、コンデンサ152によって接続される。
以下、図5を用いて急峻なサージ電圧(例えば、立ち上がり時間が短い高周波の電圧)が入力された場合を例に、等価回路の動作について説明する。
まず、インバータ装置300のスイッチング素子のスイッチング動作後に、U相の入力点132には、インバータ装置300から急峻なサージ電圧が入力される。このようなサージ電圧が入力されると、第1コイル135のインピーダンスが大きくなり、第1コイル135に電流が流れにくくなる。その結果、サージ電圧が中性点131まで伝播するのに時間的な遅れが生じ、対地間静電容量C(コンデンサ138)が充電され、第1コイル135の入口(第1コイル135の端子の始点)と出口(第1コイル135の端子の終点)との間に高い電位差が生じる。また、第1コイル135には、第1方向の磁束が発生する。
ここで、コンデンサ152が両端子間に接続された補助巻線151と、第1コイル135とは、磁気結合している。よって、補助巻線151には、サージ電圧が誘起されることで誘導電流が流れる。
また、補助巻線151には、この誘導電流によって、第1方向とは逆方向である第2方向の磁束が発生する。そして、この第2方向の磁束は、第1コイル135に発生した磁束を打ち消す。
これによって、第1コイル135によって作られる磁束の変化が抑えられ、第1コイル135には、高周波の電流が流れるようになり、コンデンサ140が充電され、第1コイル135の入口と出口の電位差を低くできる。
ここで、補助巻線151の両端子間に接続されるコンデンサ152の静電容量Cの上限値は、インバータ装置300のキャリア周波数をfとし、U相、V相、W相のいずれかの相のコイル群を構成する一つのコイルのインダクタンスをLとし、分布静電容量をCとし、対地間静電容量をCとし、このコイルの巻数に対する補助巻線151の巻数の比率をnとすると(式1)を満足する。なお、コイルに対する補助巻線の巻数を増やし、nの値を大きくすることで、補助巻線151のインダクタンスL’は、コイルのインダクタンスLに比べて大きくなる。
Figure 0006173842
また、補助巻線151に接続されるコンデンサ152の静電容量Cの下限は、例えば、第1コイル135に発生することが許容される絶縁静電容量Vmaxを超えないという条件のもと決定され、絶縁静電容量Vmaxは、(式3)で定義される。
そして、電圧の立ち上がり時間を0、ステップ電圧の大きさをUとした場合、第1コイル135の電圧Vは、(式2)で定義される。
また、補助巻線151に接続されるコンデンサ152の静電容量Cの下限は、コイル群を構成するコイルの数をNとし、コイル群を構成する一つのコイルのターン間絶縁の許容電圧をVとし、ターン数をpとし、印加したステップ電圧の大きさをUとし、コイル内部における電圧不平等係数をγ(この電圧不平等係数γは、1以上1.5以下)とすると(式4)と(式5)とを満足する。
Figure 0006173842
なお、上述したコンデンサ152の静電容量Cの上限および下限は、nの値に反比例することから、補助巻線151の巻数を増やすことで、コンデンサ152の静電容量を小さくすることができ、コンデンサ152を小型化できるようになる。例えば、nの値が1の場合、コンデンサ152の静電容量Cの範囲は、100pF〜10000pFとなる。
ここで、U相、V相、W相のいずれかの相のコイル群を構成する各コイルにかかる平等電圧(この平等電圧は、各コイルにかかる電圧の値が等しい場合の、いずれか一つのコイルにかかる分担電圧の値を意味する)は、高圧回転電機であっても200V程度である。そして、本発明の一実施の形態に係る、コンデンサ152の耐電圧は、平等電圧と巻数比とを乗算した値以上である。
また、固定子鉄心121の温度は200度以上にはならない。そして、本発明の一実施の形態に係る、コンデンサ152の耐熱性は、稼働時に想定される固定子鉄心121の最高温度以上である。
次に、補助巻線151の断面積をS、巻数をm、長さをl、電気抵抗率をρとし、許容電流密度をJmaxとし、所定の電圧に達するまでの電圧立ち上がりの傾きをdV/dtとし、電圧の立ち上がり時間をTとし、立ち上がり時の周波数帯域をfTr(0.35/Tと等しい)とすると、前記補助巻線の許容寸法面積Aは(式6)と(式7)と(式8)とを満足する。断面積Sと静電容量Cの値とは、比例する。よって、静電容量Cの値を小さくすることで、補助巻線151の直径を1mm以下にすることができるようになる。これにより、空隙128を介してコイルを固定子鉄心121に巻くことができるようになる。
Figure 0006173842
また、本発明の一実施の形態に係る、コイルの導体124を覆う絶縁被膜125の耐電圧は、平等電圧と巻数比とを乗算した値以上である。
また、本発明の一実施の形態に係る、絶縁被膜125の耐熱性は、回転電機100の稼働時に想定される固定子鉄心121の最高温度以上である。
ここで、図13には、上述した条件で立ち上がり時間0.1μsのステップ電圧を印加し、分布静電容量Cを113pF、コイル各部の対地静電容量Cを375pFとし、コンデンサ152の静電容量を7nFとし、nを1とした場合の第1コイル135の分担電圧の測定結果(図13、実施例1)が示される。なお、この測定結果(図13、実施例1)では、第1コイル135の分担電圧をステップ電圧の波高値を100%とした場合の割合で示される。さらに、両端子間にコンデンサ152を接続した補助巻線151を持たない場合の測定結果(図13、比較例1)が示される。さらに、実施例1のコンデンサと同じ7nFの容量を持つコンデンサを第1コイルに直接並列接続した場合の測定結果(図13、比較例2)が示される。図13に示されるように、比較例1では第1コイルへの分担電圧率は78.2%となった。また、図13に示されるように、実施例1においては、分担電圧率は18.5%となり、比較例1と比べて約60%、分担電圧率を低減できている。
<変形例>
図6は、本発明の変形例に係る、回転電機100のコイル123と補助巻線151とを用いた等価回路を示す図である。図6において、補助巻線151が鎖交して設けられるのは、U相、V相、W相の第1コイル135が作る磁束の流路だけではなく、U相、V相、W相の第2コイル136以降のコイルが作る磁束の流路に対しても、入力点132,133,134に近い位置から順番に各コイルの分担電圧が絶縁許容電圧以下になるまで設けられる。
図6の例では、補助巻線151は、U相、V相、W相の入力点132,133,134から最も近い第1コイル135から順番に、第1コイル135が作る磁束の流路と、第2コイル136が作る磁束の流路と、第3コイル137が作る磁束の流路ごとに設けられる。なお、U相に設けられる補助巻線151の数と、V相に設けられる補助巻線151の数と、W相に設けられる補助巻線151との数は等しい。これによって、第1コイル135だけではなく、第2コイル136および第3コイル137についても入口と出口の電位差を低くできるようになる。なお、各相に設けられる補助巻線151は、各コイルの分担電圧が絶縁許容電圧以下になるまで、追加される。
図7は、本発明の変形例に係る、回転電機100の各相のコイルと補助巻線151とを用いた等価回路を示す図である。図7において、補助巻線151は、U相、V相、W相のすべてのコイルが作る磁束の流路ごとに設けられる。これによって、U相、V相、W相のすべてのコイルについて、入口と出口の電位差を低くできるようになり、平等分布に近い分担電圧が得られるようになる。
図8は、本発明の変形例に係る、回転電機100の各相のコイルと補助巻線151とを用いた等価回路を示す図である。図8に示されるように、U相のコイル群とV相のコイル群とW相のコイル群は、Δ結線されていても良い。
ここで、補助巻線151と第1コイル135との結合係数kが1に近いほど、第1コイル135の入口と出口の電位差を低くできるようになるところ、結合定数kを1に近づけるためには、補助巻線151と第1コイル135が作る磁束との鎖交磁束量を大きくする必要がある。補助巻線151を、対象コイルが収められるコイルスロット122へ収容する場合、結合係数kが最大となる補助巻線151の配置を図9に示す。
図9は、本発明の変形例に係る、回転電機100の固定子鉄心121の横断面を拡大した図である。図9に示されるように、補助巻線151は、2つのコイルスロット122の一方のコイルスロット122が有する外周側コイル部126の外周方向に存在する空隙128と、他方のコイルスロット122が有する内周側コイル部127と外周側コイル部126との間に存在する空隙128とを交互に介して固定子鉄心121に巻かれる。これによって、コイルスロット122内部への漏れ磁束の影響を受けにくい。
図10は、本発明の変形例に係る、回転電機100の固定子の変形例を示す固定子鉄心121の横断面を拡大した図である。
図10に示されるように、補助巻線151は、2つのコイルスロット122の一方のコイルスロット122が有する外周側コイル部126の外周方向に存在する空隙128と、他方のコイルスロット122が有する外周側コイル部126の外周方向に存在する空隙128とを交互に介して固定子鉄心121に巻かれる。これによって、補助巻線151を容易に固定子鉄心121に巻くことができる。
図11は、本発明の変形例に係る、回転電機100の固定子の変形例を示す固定子鉄心121の横断面を拡大した図である。
図11に示されるように、補助巻線151は、2つのコイルスロット122の一方のコイルスロット122が有する外周側コイル部126の外周方向に存在する空隙128と、他方のコイルスロット122が有するくさび129とを交互に介して固定子鉄心121に巻かれる。補助巻線151の片側がくさび129内に配置されていることにより、空隙128が小さい場合にも適用できる。
図12は、本発明の変形例に係る、回転電機100の固定子の変形例を示す固定子鉄心121の横断面を拡大した図である。
図12に示される例では、コイル123に替えて乱巻された乱巻コイル901が固定子鉄心121に巻かれる。
<本実施の形態の効果>
以上説明した本実施の形態における回転電機100によれば、コイル123に発生する磁束の流路の少なくとも一部に鎖交する位置に、両端がコンデンサ152を介して接続された補助巻線151を設けることで、コイル間の分担電圧を均一に近づけることができるようになるとともに、コイル123の熱がコンデンサ152に直接伝わることを防止できるようになる。そして、急峻なサージ電圧が発生した場合であってもコンデンサ152が破損することを防止できるようになる。
また、補助巻線151を、コイルスロット122を介して固定子鉄心121に巻くことができるようになる。
また、補助巻線151を、固定子鉄心121に渦巻状に巻くことで、空隙128が小さい場合でも補助巻線151の巻数を増やせるようになる。
また、補助巻線151を、外周側コイル部126の外周方向に存在する空隙128と、内周側コイル部127の内周方向に存在する空隙128とを交互に介して固定子鉄心121に巻くことで、固定子鉄心121にコイル123が巻かれている方向に沿わせて補助巻線151を固定子鉄心121に巻くことができるようになる。
また、補助巻線151を、外周側コイル部126の外周方向に存在する空隙128と、内周側コイル部127と外周側コイル部との間に存在する空隙128とを交互に介して固定子鉄心121に巻くことで、コイルスロット122内部への漏れ磁束の影響を受けにくく、コイル123との鎖交磁束量を最大にできる。
また、補助巻線151を、外周側コイル部126の外周方向に存在する空隙128と、外周側コイル部126の外周方向に存在する空隙128とを交互に介して固定子鉄心121に巻くことで、補助巻線151を容易に固定子鉄心121に巻くことができる。
また、補助巻線151を、外周側コイル部126の外周方向に存在する空隙128と、くさび129とを交互に介して固定子鉄心121に巻くことで、空隙128が小さい場合にも補助巻線151を巻くことができる。
また、乱巻コイル901を固定子鉄心121に巻くことができるようになる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
100 回転電機
110 ハウジング
111 シャフト
112 回転子
113 ベアリング
120 固定子
121 固定子鉄心
122 コイルスロット
123 コイル
124 導体
125 絶縁被膜
126 外周側コイル部
127 内周側コイル部
128 空隙
129 くさび
131 中性点
132,133,134 入力点
135 第1コイル
136 第2コイル
137 第3コイル
138,139,140,152 コンデンサ
151 補助巻線
200 ケーブル
300 インバータ装置
400 治具
500 鉄心押え板
901 乱巻コイル

Claims (13)

  1. 回転磁界を作るための固定子と、前記固定子によって作られた回転磁界に応じて回転する回転子と、を有する回転電機であって、
    前記固定子は、固定子鉄心と、前記固定子鉄心に巻かれるコイルと、コイルスロットを介して前記固定子鉄心に巻かれる補助巻線と、を有し、
    前記補助巻線は、前記コイルに発生する磁束の流路の少なくとも一部に鎖交する位置に設けられ、前記補助巻線の両端同士がコンデンサを介して接続され、
    前記コイルスロットは、外周側コイル部と、内周側コイル部と、を有し、
    前記補助巻線は、2つの前記コイルスロットの一方の前記コイルスロットが有する前記外周側コイル部の外周方向に存在する空隙と、他方の前記コイルスロットが有する前記内周側コイル部の内周方向に存在する空隙とを交互に介して前記固定子鉄心に巻かれる、回転電機。
  2. 回転磁界を作るための固定子と、前記固定子によって作られた回転磁界に応じて回転する回転子と、を有する回転電機であって、
    前記固定子は、固定子鉄心と、前記固定子鉄心に巻かれるコイルと、コイルスロットを介して前記固定子鉄心に巻かれる補助巻線と、を有し、
    前記補助巻線は、前記コイルに発生する磁束の流路の少なくとも一部に鎖交する位置に設けられ、前記補助巻線の両端同士がコンデンサを介して接続され、
    前記コイルスロットは、外周側コイル部と、内周側コイル部と、を有し、
    前記補助巻線は、2つの前記コイルスロットの一方の前記コイルスロットが有する前記外周側コイル部の外周方向に存在する空隙と、他方の前記コイルスロットが有する前記内周側コイル部と前記外周側コイル部との間に存在する空隙とを交互に介して前記固定子鉄心に巻かれる、回転電機。
  3. 回転磁界を作るための固定子と、前記固定子によって作られた回転磁界に応じて回転する回転子と、を有する回転電機であって、
    前記固定子は、固定子鉄心と、前記固定子鉄心に巻かれるコイルと、コイルスロットを介して前記固定子鉄心に巻かれる補助巻線と、を有し、
    前記補助巻線は、前記コイルに発生する磁束の流路の少なくとも一部に鎖交する位置に設けられ、前記補助巻線の両端同士がコンデンサを介して接続され、
    前記コイルスロットは、外周側コイル部と、内周側コイル部と、を有し、
    前記補助巻線は、2つの前記コイルスロットの一方の前記コイルスロットが有する前記外周側コイル部の外周方向に存在する空隙と、他方の前記コイルスロットが有する前記外周側コイル部の外周方向に存在する空隙とを交互に介して前記固定子鉄心に巻かれる、回転電機。
  4. 回転磁界を作るための固定子と、前記固定子によって作られた回転磁界に応じて回転する回転子と、を有する回転電機であって、
    前記固定子は、固定子鉄心と、前記固定子鉄心に巻かれるコイルと、コイルスロットを介して前記固定子鉄心に巻かれる補助巻線と、を有し、
    前記補助巻線は、前記コイルに発生する磁束の流路の少なくとも一部に鎖交する位置に設けられ、前記補助巻線の両端同士がコンデンサを介して接続され、
    前記コイルスロットは、前記固定子鉄心の内周側の面を塞ぐくさびと、外周側コイル部と、内周側コイル部と、を有し、
    前記補助巻線は、2つの前記コイルスロットの一方の前記コイルスロットが有する前記外周側コイル部の外周方向に存在する空隙と、他方の前記コイルスロットが有する前記くさびとを交互に介して前記固定子鉄心に巻かれる、回転電機。
  5. 請求項1〜4に記載の回転電機において、
    前記補助巻線は、前記固定子鉄心に渦巻状に巻かれる、回転電機。
  6. 請求項1〜のいずれか一項に記載の回転電機において、
    前記コイルは、乱巻された乱巻コイルである、回転電機。
  7. 請求項1〜のいずれか一項に記載の回転電機において、
    インバータ装置のキャリア周波数をfとし、前記コイルのインダクタンスをLとし、分布静電容量をCとし、対地間静電容量をCとし、この前記コイルの巻数に対する前記補助巻線の巻数の比率をnとすると、前記補助巻線と接続される前記コンデンサの静電容量Cの上限は、(式1)を満足する、回転電機。
    Figure 0006173842
  8. 請求項に記載の回転電機において、
    前記コイルの数をNとし、前記コイルのターン間絶縁の許容電圧をVとし、ターン数をpとし、印加したステップ電圧の大きさをUとし、前記コイルの内部における電圧不平等係数をγとすると、前記補助巻線に接続される前記コンデンサの静電容量Cの下限が、(式)と(式)とを満足する、回転電機。
    Figure 0006173842
  9. 請求項1〜のいずれか一項に記載の回転電機において、
    前記補助巻線に接続される前記コンデンサの耐電圧が、平等電圧と巻数比とを乗算した値以上である、回転電機。
  10. 請求項1〜のいずれか一項に記載の回転電機において、
    前記補助巻線に接続される前記コンデンサの耐熱性が、稼働時に想定される前記固定子鉄心の最高温度以上である、回転電機。
  11. 請求項1〜1のいずれか一項に記載の回転電機において、
    前記補助巻線の断面積をS、巻数をm、長さをl、電気抵抗率をρとし、許容電流密度をJmaxとし、電圧立ち上がりの傾きをdV/dtとし、電圧の立ち上がり時間をTとし、電圧立ち上がり時間のパルス電圧の周波数帯域をfTrとすると、前記補助巻線の許容寸法面積Aは(式6)と(式7)と(式8)とを満足する、回転電機。
    Figure 0006173842
  12. 請求項1〜1のいずれか一項に記載の回転電機において、
    前記コイルの導体の部分を覆う絶縁被膜の耐電圧は、平等電圧と巻数比とを乗算した値以上である、回転電機。
  13. 請求項1〜1のいずれか一項に記載の回転電機において、
    前記コイルの導体の部分を覆う絶縁被膜の耐熱性は、稼働時に想定される前記固定子鉄心の最高温度以上である、回転電機。
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