JP6172566B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷機、プリンタ、複写機などの画像形成装置に関し、詳しくは、シート材を搬送する搬送ローラの駆動制御に関するものである。
多くの画像形成装置には、所定の画像形成開始時期に画像形成部へシート材が到達するようにシート材を搬送するレジストローラ(搬送ローラ)が備わっている。給紙されたシート材の先端が駆動停止中のレジストローラに突き当たることでシート材がスキュー補正され、その後、所定の駆動開始タイミングでレジストローラの駆動を開始して、所定の画像形成開始時期に画像形成部へシート材を到達させる。このレジストローラによるシート材の搬送制御には高い精度が要求されるため、レジストモータには、ステッピングモータに代表される高精度な駆動制御を可能とする駆動源が用いられる。このようなレジストモータの駆動制御では、駆動開始時において、最終的にレジストモータを目標定常速度で安定駆動させるために、目標定常速度まで段階的に大きくなる目標速度に追従するようにレジストモータを増速させるスルーアップと呼ばれる制御を実行する。このような制御を実行する際には、レジストモータが適正に駆動できる範囲(適正駆動範囲)内でなるべく早く目標定常速度に到達するように、レジストモータを増速させることが重要視される。特に、レジストモータがステッピングモータである場合、あまり急激に増速させると、入力パルス信号とモータ回転との同期が失われて、いわゆる脱調が発生してしまう。そのため、このような脱調が発生しない適正駆動範囲内でステッピングモータを増速させることが必要となる。
特許文献1には、用紙(シート材)の到達が遅れたことでレジストローラの駆動開始が正規の駆動開始タイミングよりも遅延したときでも、レジストローラの駆動状態を調整して、転写位置への用紙の到達タイミングを正規タイミングに近づける画像形成装置が開示されている。この画像形成装置では、遅延時における駆動状態の調整方法としては、次のような方法が提示されている。すなわち、用紙(シート材)の到達が遅れずに正規の駆動開始タイミングでレジストローラの駆動を開始したときの通常動作時と同じ加速度で増速させた後、通常動作時における定常目標速度よりも大きな定常目標速度で駆動させる期間を設け、その後、通常動作時の定常目標速度まで減速するという方法である。この方法では、当該期間を設けることで、レジストローラから転写位置までの用紙搬送時間を短縮化し、レジストローラの駆動開始タイミングが遅延しても、転写位置への用紙到達タイミングを正規タイミングに近づけることができる。
近年の画像形成装置では、画像を形成するシート材の種類等に応じて、画像形成速度を変更するものが多い。このような画像形成装置においては、画像形成速度の変更に対応して、レジストローラによってシート材を搬送する搬送速度も変更することが必要となる。図8は、互いに異なる3種類の画像形成速度α,β,γに応じた各制御例における、レジストローラの駆動開始直後における目標速度を示したグラフである。図8に示すいずれの制御例についても、ステッピングモータで構成されるレジストモータによってレジストローラを制御する。図8に示す制御例は、レジストローラの駆動速度を最終的に最も速い目標ローラ定常速度(例えば90[ppm])にする第1制御例と、2番目に速い目標ローラ定常速度(例えば60[ppm])にする第2制御例と、最も遅い目標ローラ定常速度(例えば30[ppm])にする第3制御例という3種類の制御例である。これらの制御例は、目標ローラ定常速度が互いに異なるものの、目標ローラ定常速度までの目標ローラ速度の増加率(加速度)は、互いに同じである。
図9は、第2制御例(目標定常速度=60[ppm])において、レジストローラの駆動開始直後にレジストモータへ加わる負荷トルクの時間変化を示すグラフである。
図10(a)は、第1制御例(目標定常速度=90[ppm])において、レジストローラの駆動開始直後にレジストモータへ加わる負荷トルクの時間変化を示すグラフである。
なお、図9及び図10(a)には、ぞれぞれ、負荷トルクの時間変化のほか、レジストモータの制御速度(目標速度)と、レジストモータが入力信号に同期を保って回転できる最大トルク(プルアウトトルク)とが図示してある。
図9及び図10(a)に示すように、第1制御例でも、第2制御例でも、スルーアップの直後に最も大きな負荷トルクが発生するが、その後、周期的に上下動させながら徐々に負荷トルクは収束していく。ここで、発生する負荷トルクとプルアウトトルクとの差分が大きいほど、モータの脱調に対する余裕度が高いと言える。そして、第1制御例と第2制御例とを比較すると、目標定常速度が大きい第1制御例の方が、目標定常速度が小さい第2制御例よりも余裕度が小さいことがわかる。実際、第1制御例においては、条件によっては脱調が発生してしまうことがあった。このように、同じ加速度でレジストモータを増速させる場合、レジストモータの目標定常速度が大きいほど脱調に対する余裕度が小さくなる。
なお、図10(b)は、第1制御例において、レジストローラ軸上で測定した回転速度の時間変化を示すグラフである。なお、図10(b)にも、回転速度の時間変化のほか、レジストモータの制御速度(レジストローラ軸の回転速度に換算したもの)も図示してある。図10(b)に示すように、スルーアップの直後はレジストローラ軸の回転速度が周期的に上下動しつつ次第に収束していく。この回転速度の時間変化周期は、図10(a)に示した負荷トルクの時間変化周期と整合しているため、レジストローラ軸の回転速度の時間変化は、負荷トルクの時間変化を示す代替指標値として用いることができる。
一方で、同じ目標定常速度で駆動制御する場合でも、例えば、シート材のサイズ、厚み、材質等が変わったり、ピックアップコロの当接圧や分離圧が変わったりすることによって、スルーアップの際にレジストモータにプルアウトトルクを超える大きな負荷トルクが発生し、脱調が発生するおそれがある。
レジストモータの脱調を抑制する上では、スルーアップの際にレジストモータに大きな負荷トルクが発生するような状況であっても、その負荷トルクがプルアウトトルクを超えないように、脱調に対する余裕度を大きく保持することが重要である。しかしながら、レジストモータの脱調に対する余裕度を大きくするために、例えばプルアウトトルクの大きなレジストモータを採用すると、モータの大型化や高コスト化につながるという不具合が生じる。また、例えばトルク電流値を大きしてレジストモータを制御することにより、レジストモータの脱調に対する余裕度を大きくすると、発熱による温度上昇や消費電力の増大という不具合が生じる。したがって、このような不具合を生じさせずに、レジストモータの脱調に対する余裕度を大きく保持することが望まれる。
以上の説明では、レジストモータがステッピングモータである場合を例に説明したが、過大な負荷トルクが加わることで適正駆動範囲から外れてしまうようなレジストモータであれば、他の種類のモータであっても同様である。
また、以上の説明では、駆動制御対象となる搬送ローラがレジストローラである場合を例に挙げて説明したが、他の搬送ローラであっても同様である。
本発明は、以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、上述した不具合を生じさせずに、駆動モータが適正駆動範囲から外れて動作すること(ステッピングモータであれば脱調)に対する余裕度を大きくすることが可能な画像形成装置を提供することである。
前記目的を達成するために、本発明は、シート材に画像を形成する画像形成部と、前記シート材を搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラを回転駆動させる駆動モータと、所定の駆動開始タイミングで前記駆動モータの駆動を開始するとともに、段階的に大きくなる目標速度に追従するように該駆動モータを増速させた後に該駆動モータが目標定常速度で駆動するように、該駆動モータの駆動制御を行う駆動制御手段とを有する画像形成装置において、前記駆動制御手段は、前記目標定常速度が互いに異なる複数の制御モードを有し、該複数の制御モードのうち、前記目標定常速度が速い制御モードを実行するときには、該目標定常速度が遅い制御モードの実行時よりも、増速時の加速度及び増速時の初期目標速度の少なくとも一方が小さくなるように、前記駆動制御を行い、かつ、増速時の加速度及び増速時の初期目標速度の少なくとも一方の違いに応じて、前記所定の駆動開始タイミングを変更することを特徴とする。
本発明によれば、駆動モータが適正駆動範囲から外れて動作しやすい目標定常速度の速い制御モード時には、目標定常速度の遅い制御モードよりも増速時の加速度及び増速開始時の初期目標速度の少なくとも一方が小さくなることで、駆動モータが適正駆動範囲から外れることに対する余裕度を大きく保持できるという優れた効果が得られる。
実施形態における孔版印刷装置の概略構成を示す模式図である。 同孔版印刷装置における給紙動作を示すタイミングチャートである。 3種類の印刷スピードに応じた各制御例における、レジストローラの駆動開始直後における制御速度を示したグラフである。 所定の目標定常速度でレジストモータを駆動制御させる際に、4種類の加速度でスルーアップさせたときのレジストローラ軸の速度変化を示すグラフである。 変形例1において、3種類の印刷スピードに応じた各制御例における、レジストローラの駆動開始直後における制御速度を示したグラフである。 所定の目標定常速度でレジストモータを駆動制御させる際に、3種類の初期目標速度でスルーアップさせたときのレジストローラ軸の速度変化を示すグラフである。 変形例2において、3種類の印刷スピードに応じた各制御例における、レジストローラの駆動開始直後における制御速度を示したグラフである。 互いに異なる3種類の画像形成速度α,β,γに応じた従来の各制御例における、レジストローラの駆動開始直後における目標速度を示したグラフである。 従来の第2制御例(目標定常速度=60[ppm])において、レジストローラの駆動開始直後にレジストモータへ加わる負荷トルクの時間変化を示すグラフである。 (a)は、従来の第1制御例(目標定常速度=90[ppm])において、レジストローラの駆動開始直後にレジストモータへ加わる負荷トルクの時間変化を示すグラフである。(b)は、従来の第1制御例において、レジストローラ軸上で測定した回転速度の時間変化を示すグラフである。
以下、本発明を、画像形成装置である孔版印刷装置に適用した一実施形態について説明する。
なお、本発明は、孔版印刷装置以外にも、電子写真方式の画像形成装置や、インクジェット方式の画像形成装置などにも同様に適用可能である。
図1は、本実施形態における孔版印刷装置1の概略構成を示す模式図である。
給紙台2には、シート材である用紙3が多数積載されており、その最上位の用紙3がピックアップコロ4によって給紙される。このようにして給紙された用紙3は、給紙コロ5とフリクションパッド6との間に所定の圧で挟持される。フリクションパッド6は、用紙3との接触面の摩擦係数が大きくなっていて、当該接触面と用紙が接触し擦れることにより、最上位の1枚の用紙3だけが分離して給紙コロ5によって用紙搬送経路3Aへ送り出される。ピックアップコロ4と給紙コロ5は、図示しないドラムモータからの駆動力を受けて回転駆動するように構成されている。
用紙搬送経路3Aには、レジストローラ8が配置されている。レジストローラ8は、一方が駆動ローラであり、他方が従動ローラである1組のローラ対で構成されている。駆動ローラは、ステッピングモータで構成される図示しないレジストモータに接続されており、レジストモータの駆動力を受けて回転駆動する。給紙コロ5によって分離搬送された用紙3は、レジストセンサ7を経て、回転停止しているレジストローラ8のニップ部にその先端が到達する。用紙先端がレジストローラ8のニップ部に当たることで、用紙3のスキューが補正される。用紙3は、その先端がレジストローラ8のニップ部に到達した後も、給紙コロ5によって所定時間搬送される結果、レジストローラ8と給紙コロ5との間に、たるみが形成される。
本実施形態における孔版印刷装置1の画像形成部は、ドラム9によって構成されている。このドラム9は、版胴に製版済みのマスタが巻き付けられて構成されている。図示しない制御装置からの指令によりレジストモータが所定の駆動開始タイミングで起動することでレジストローラ8が回転を開始すると、レジストローラ8のニップ部に挟持している用紙3が、ドラム9とプレスローラ10との間に形成される転写部9Aへ搬送される。これにより、用紙3の先端は、ドラム9上の製版画像位置の先端が転写部9Aに到達するタイミング(画像形成開始時期)に合わせて、転写部9Aに到達する。
転写部9Aでは、ドラム9とプレスローラ10との間で用紙3を加圧搬送しながら、ドラム9内のインキをドラム9の外周面(マスタ)に設けられた細孔(画像に対応した孔部)から用紙3へ供給し、インキ画像を用紙3上に形成する。インキ画像が形成された用紙3は、用紙搬送経路3Aの用紙搬送方向下流側にある吸引ベルト11によって、用紙裏面(インキ画像が形成された画像面とは反対側の面)が吸引保持されて、装置外部の排紙台12に排出される。
次に、本実施形態における給紙動作について説明する。
図2は、給紙動作を示すタイミングチャートである。
孔版印刷装置1の図示しない操作部のスタートキーが操作される等により、画像形成動作のスタート信号がONになると、これを受けて、まず、ドラム9を回転駆動させるドラムモータが回転を開始する。そして、ドラム9に設けられた図示しない被検知板がドラム9と一緒に回転し、この被検知板が図示しない給紙開始センサに検知されると、給紙開始センサの出力信号がONになる。これを受けて、ドラムモータの駆動力をピックアップコロ4と給紙コロ5へ伝達させる給紙クラッチがONになる。これにより、ドラムモータの駆動力でピックアップコロ4と給紙コロ5が回転し、用紙3を送り始める。
用紙3の先端がレジストセンサ7に達すると、レジストセンサ7の出力信号がONとなる。給紙クラッチは、レジストセンサ7の出力信号がONになってから予め決められた時間aが経過した時にOFFにする。この時間aは、回転停止しているレジストローラ8のニップ部に用紙3の先端が到達し、かつ、レジストローラ8と給紙コロ5との間に所定量のたるみが形成されるように設定されている。
また、図示しない前記給紙開始センサの出力信号がONになってから予め決められた時間bが経過したタイミング(駆動開始タイミング)で、レジストモータの回転を開始する。これにより、レジストローラ8の回転が開始され、用紙3が転写部9Aへ搬送され始める。この時間bは、ドラム9上の製版画像位置が転写部9Aに到達する画像形成開始時期に用紙3が転写部9Aに到達するように設定されている。
本実施形態における孔版印刷装置1では、3種類の印刷スピード(画像形成速度)で印刷する印刷モードが用意されており、これらの印刷モードが選択的に実行されて印刷が行われる。印刷スピードが異なると、用紙3の搬送速度も印刷スピードに合わせて変更する必要があるため、レジストローラ8によってシート材を搬送する搬送速度も変更することが必要となる。
図3は、3種類の印刷スピードα,β,γに応じた各制御例における、レジストローラ8の駆動開始直後における制御速度(目標速度)を示したグラフである。図3に示すいずれの制御例についても、ステッピングモータで構成されるレジストモータによってレジストローラを制御する。図3に示す制御例は、レジストローラ8の線速を最終的に目標ローラ定常速度(例えば90[ppm])にする第1制御例と、目標ローラ定常速度(例えば60[ppm])にする第2制御例と、目標ローラ定常速度(例えば30[ppm])にする第3制御例という3種類の制御例である。
本実施形態における各制御例では、目標ローラ定常速度が互いに異なるだけでなく、図3に示すように、目標ローラ定常速度までの目標ローラ速度の増加率(加速度)も互いに異なっている。具体的には、目標ローラ定常速度が速い制御モードほど、スルーアップ時(増速時)の加速度が小さくなるように、レジストローラ8の駆動制御を行う。
図4は、所定の目標定常速度(約2000[pps])でレジストモータを駆動制御させる際に、4種類の加速度でスルーアップさせたときのレジストローラ軸の速度変化を示すグラフである。
上述したとおり、レジストローラ軸の回転速度の時間変化は、レジストモータに発生する負荷トルクの時間変化を示す代替指標値として用いることができる。すなわち、レジストローラ軸の回転速度の変動が大きいほど、レジストモータに発生する負荷トルクの変動も大きいという相関関係がある。図4に示すように、スルーアップ時における加速度が小さいほどレジストローラ軸の回転速度の変動が小さいので、スルーアップ時における加速度が小さいほどレジストモータに発生する負荷トルクの変動も小さいことがわかる。なお、本実施形態においては、スルーアップ時における加速度をほぼ変化させないように設定されているが、スルーアップ時における加速度がS字カーブを描くように変化させる設定など、他の設定であっても、同様の結果が得られる。
そこで、本実施形態では、図3に示したように、印刷スピードα,β,γが大きい場合のレジストモータ駆動制御ほど、スルーアップ時の加速度が小さくなるようにしている。上述したとおり、印刷スピードα,β,γが大きいほど、レジストモータで発生する負荷トルクが大きくなり、レジストモータの脱調に対する余裕度が小さくなる。本実施形態では、レジストモータで発生する負荷トルクが大きくなる目標定常速度が速いとき(印刷スピードαのとき)には、スルーアップ時の加速度が小さくなるので、レジストモータで発生する負荷トルクを小さくできる。よって、印刷スピードが速いときでも、レジストモータが脱調しにくくなる。一方、レジストモータで発生する負荷トルクが小さくなる目標定常速度が遅いとき(印刷スピードγのとき)には、もともとレジストモータの脱調に対する余裕度が大きいので、スルーアップ時の加速度が大きくても、レジストモータが脱調しにくい。よって、本実施形態では、印刷スピードが遅いときには、スルーアップ時の加速度が大きいままである。
以上、本実施形態によれば、印刷スピードが大きい場合でも、レジストモータの脱調に対する余裕度が大きくなるので、用紙サイズ、用紙種類、ピックアップコロ4の当接圧、給紙コロ5の当接圧などが変化することにより、レジストモータに発生する負荷トルクに多少の変動が生じても、レジストモータの脱調発生を軽減できる。その結果、従来であれば、印刷スピードが大きい場合における最大負荷トルクを考慮してトルクの大きなレジストモータを選定していたところを、本実施形態においては、比較的トルクの小さなレジストモータを選定できるようになり、モータの小型化や低コスト化を図ることができる。また、大きなモータトルクを得るために入力電流値を大きくするような制御も不要であるため、入力電流値を大きくすることに伴う発熱による温度上昇や消費電力の上昇という不具合も発生しない。
〔変形例1〕
次に、前記実施形態におけるレジストモータ駆動制御の一変形例(以下、本変形例を「変形例1」という。)について説明する。
前記実施形態では、レジストモータで発生する負荷トルクが大きくなる目標定常速度の速い制御モードのときには、スルーアップ時における初期目標速度を変えずに加速度を小さくして、レジストモータで発生する負荷トルクを低減したものである。これに対し、本変形例1においては、スルーアップ時における加速度を変えずに初期目標速度を小さくして、レジストモータで発生する負荷トルクを低減するものである。
図5は、本変形例1において、3種類の印刷スピードα,β,γに応じた各制御例における、レジストローラ8の駆動開始直後における制御速度(目標速度)を示したグラフである。本変形例1における各制御例では、目標ローラ定常速度が互いに異なるだけでなく、図5に示すように、駆動開始直後における最初の目標ローラ速度(初期目標速度)が互いに異なっている。具体的には、目標ローラ定常速度が速い制御モードほど、スルーアップ時(増速時)の初期目標速度が小さくなるように、レジストローラ8の駆動制御を行う。
図6は、所定の目標定常速度(約2000[pps])でレジストモータを駆動制御させる際に、3種類の初期目標速度でスルーアップさせたときのレジストローラ軸の速度変化を示すグラフである。なお、スルーアップ時における加速度はほぼ一定となるように調整している。
図6に示すように、スルーアップ時における初期目標速度が小さいほど、レジストローラ軸の回転速度の変動が小さい。よって、スルーアップ時における初期目標速度が小さいほど、レジストモータに発生する負荷トルクの変動も小さいことがわかる。そこで、本変形例1では、図5に示したように、印刷スピードα,β,γが大きい場合のレジストモータ駆動制御ほど、スルーアップ時の初期目標速度が小さくなるようにしている。上述したとおり、印刷スピードα,β,γが大きいほど、レジストモータで発生する負荷トルクが大きくなり、レジストモータの脱調に対する余裕度が小さくなる。本変形例1では、レジストモータで発生する負荷トルクが大きくなる目標定常速度が速いとき(印刷スピードαのとき)には、スルーアップ時の初期目標速度が小さくなるので、レジストモータで発生する負荷トルクを小さくできる。よって、印刷スピードが速いときでも、レジストモータが脱調しにくくなる。一方、レジストモータで発生する負荷トルクが小さくなる目標定常速度が遅いとき(印刷スピードγのとき)には、もともとレジストモータの脱調に対する余裕度が大きいので、スルーアップ時の初期目標速度が大きくても、レジストモータが脱調しにくい。よって、本実施形態では、印刷スピードが遅いときには、スルーアップ時の初期目標速度が大きいままである。
以上、本変形例1においても、印刷スピードが大きい場合でも、レジストモータの脱調に対する余裕度が大きくなるので、用紙サイズ、用紙種類、ピックアップコロ4の当接圧、給紙コロ5の当接圧などが変化することにより、レジストモータに発生する負荷トルクに多少の変動が生じても、レジストモータの脱調発生を軽減できる。その結果、従来であれば、印刷スピードが大きい場合における最大負荷トルクを考慮してトルクの大きなレジストモータを選定していたところを、本実施形態においては、比較的トルクの小さなレジストモータを選定できるようになり、モータの小型化や低コスト化を図ることができる。また、大きなモータトルクを得るために入力電流値を大きくするような制御も不要であるため、入力電流値を大きくすることに伴う発熱による温度上昇や消費電力の上昇という不具合も発生しない。
〔変形例2〕
次に、前記実施形態におけるレジストモータ駆動制御の他の変形例(以下、本変形例を「変形例2」という。)について説明する。
本変形例2では、レジストモータで発生する負荷トルクが大きくなる目標定常速度の速い制御モードのときには、スルーアップ時における加速度と初期目標速度の両方を小さくして、レジストモータで発生する負荷トルクを低減するものである。
図7は、本変形例2において、3種類の印刷スピードα,β,γに応じた各制御例における、レジストローラ8の駆動開始直後における制御速度(目標速度)を示したグラフである。本変形例2における各制御例では、目標ローラ定常速度が互いに異なるだけでなく、図7に示すように、駆動開始直後における最初の目標ローラ速度(初期目標速度)と、目標ローラ定常速度までの目標ローラ速度の増加率(加速度)が互いに異なっている。具体的には、目標ローラ定常速度が速い制御モードほど、スルーアップ時(増速時)の初期目標速度及び加速度の両方が小さくなるように、レジストローラ8の駆動制御を行う。本変形例2によれば、上述した実施形態や変形例1の場合よりも、更に、印刷スピードが大きいときのレジストモータの脱調に対する余裕度を大きくすることができる。
上述した実施形態や2つの変形例においては、印刷スピードα,β,γの違いに応じてスルーアップ時における加速度や初期目標速度を変更するため、レジストモータの駆動開始時点から用紙3の先端が転写部9Aに到達するまでの時間が印刷スピードα,β,γごとに僅かながら異なってくる。よって、このような時間のズレを軽減するために、印刷スピードα,β,γごとに、レジストモータの駆動開始タイミングを異ならせるようにしてもよい。これにより、用紙3に対する用紙搬送方向の画像位置精度を良好に保つことができる。
また、以上の説明では、レジストモータがステッピングモータである場合について説明したが、DCモータなど加速期間が必要なモータについて広く適用することができる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
用紙3等のシート材に画像を形成するドラム9等の画像形成部と、前記シート材を搬送するレジストローラ8等の搬送ローラと、前記搬送ローラを回転駆動させるレジストモータ等の駆動モータと、所定の駆動開始タイミングで前記駆動モータの駆動を開始するとともに、段階的に大きくなる目標速度に追従するように該駆動モータを増速させた後に該駆動モータが目標定常速度で駆動するように、該駆動モータの駆動制御を行う制御部等の駆動制御手段とを有する孔版印刷装置1等の画像形成装置において、前記駆動制御手段は、前記目標定常速度が互いに異なる複数の制御モードを有し、該複数の制御モードのうち、前記目標定常速度が速い制御モードを実行するときには、該目標定常速度が遅い制御モードの実行時よりも、増速時の加速度及び増速開始時の初期目標速度の少なくとも一方が小さくなるように、前記駆動制御を行うことを特徴とする。
これによれば、負荷トルクが大きくなる目標定常速度の速い制御モードの場合でも、増速時の加速度及び増速時の初期目標速度の少なくとも一方が小さくなることで、増速中における実際の速度と目標速度とのズレが小さくなり、増速中における負荷トルクを低減することができる。よって、駆動モータの脱調に対する余裕度が大きくなるので、用紙サイズ、用紙種類、ピックアップコロ4の当接圧、給紙コロ5の当接圧などが変化することにより、駆動モータに発生する負荷トルクに多少の変動が生じても、駆動モータの脱調発生を軽減できる。その結果、従来であれば、目標定常速度の速い制御モード時における最大負荷トルクを考慮してトルクの大きな駆動モータを選定していたところを、本態様よれば、比較的トルクの小さな駆動モータを選定できるようになり、モータの小型化や低コスト化を図ることができる。また、大きなモータトルクを得るために入力電流値を大きくするような制御も不要であるため、入力電流値を大きくすることに伴う発熱による温度上昇や消費電力の上昇という不具合も発生しない。
(態様B)
前記態様Aにおいて、前記駆動制御手段は、シート材搬送時に前記駆動モータに加わる負荷トルクが大きいときには、該負荷トルクが小さいときよりも、増速時の加速度及び増速時の初期目標速度の少なくとも一方が小さくなるように、前記駆動制御を行うことを特徴とする。
目標定常速度が遅い場合でも、駆動モータに加わる負荷トルクが想定よりも大きくなる場合がある。本態様によれば、駆動モータに想定外の過大な負荷トルクが加わるような場合でも、駆動モータの脱調に対する余裕度を大きくして、駆動モータの脱調発生を軽減できる。
(態様C)
シート材に画像を形成する画像形成部と、前記シート材を搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラを回転駆動させる駆動モータと、所定の駆動開始タイミングで前記駆動モータの駆動を開始するとともに、段階的に大きくなる目標速度に追従するように該駆動モータを増速させた後に該駆動モータが目標定常速度で駆動するように、該駆動モータの駆動制御を行う駆動制御手段とを有する画像形成装置において、前記駆動制御手段は、目標定常速度が速い制御モード時のようにシート材搬送時に前記駆動モータに加わる負荷トルクが大きいときには、目標定常速度が遅い制御モード時のように該負荷トルクが小さいときよりも、増速時の加速度及び増速時の初期目標速度の少なくとも一方が小さくなるように、前記駆動制御を行うことを特徴とする。
駆動モータには、想定を上回る過大な負荷トルクが加わることがある。本態様によれば、駆動モータに想定外の過大な負荷トルクが加わるような場合でも、駆動モータの脱調に対する余裕度を大きくして、駆動モータの脱調発生を軽減できる。しかも、従来であれば、このような過大な負荷トルクも考慮してトルクの大きな駆動モータを選定すべきところを、本態様よれば、比較的トルクの小さな駆動モータを選定できるようになり、モータの小型化や低コスト化を図ることができる。また、大きなモータトルクを得るために入力電流値を大きくするような制御も不要であるため、入力電流値を大きくすることに伴う発熱による温度上昇や消費電力の上昇という不具合も発生しない。
(態様D)
前記態様A〜Cのいずれかの態様において、前記駆動制御手段は、増速時の加速度及び増速時の初期目標速度の少なくとも一方の違いに応じて、前記所定の駆動開始タイミングを変更することを特徴とする。
これによれば、増速時(スルーアップ時)の加速度や初期目標速度の違いによって生じる、シート材に対するシート搬送方向の位置精度、言い換えれば画像位置精度のズレを改善することができる。
(態様E)
前記態様A〜Dのいずれかの態様において、前記搬送ローラは、所定の画像形成開始時期に前記画像形成部へシート材が到達するように該シート材を搬送するレジストローラであることを特徴とする。
これによれば、レジストローラを駆動する駆動モータ(レジストモータ)が適正駆動範囲から外れることに対する余裕度を大きく保持できる。
1 孔版印刷装置
2 給紙台
3 用紙
3A 用紙搬送経路
4 ピックアップコロ
5 給紙コロ
6 フリクションパッド
7 レジストセンサ
8 レジストローラ
9 ドラム
9A 転写部
10 プレスローラ
11 吸引ベルト
12 排紙台
特開2011−128195号公報

Claims (4)

  1. シート材に画像を形成する画像形成部と、
    前記シート材を搬送する搬送ローラと、
    前記搬送ローラを回転駆動させる駆動モータと、
    所定の駆動開始タイミングで前記駆動モータの駆動を開始するとともに、段階的に大きくなる目標速度に追従するように該駆動モータを増速させた後に該駆動モータが目標定常速度で駆動するように、該駆動モータの駆動制御を行う駆動制御手段とを有する画像形成装置において、
    前記駆動制御手段は、前記目標定常速度が互いに異なる複数の制御モードを有し、該複数の制御モードのうち、前記目標定常速度が速い制御モードを実行するときには、該目標定常速度が遅い制御モードの実行時よりも、増速時の加速度及び増速時の初期目標速度の少なくとも一方が小さくなるように、前記駆動制御を行い、かつ、増速時の加速度及び増速時の初期目標速度の少なくとも一方の違いに応じて、前記所定の駆動開始タイミングを変更することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    前記駆動制御手段は、シート材搬送時に前記駆動モータに加わる負荷トルクが大きいときには、該負荷トルクが小さいときよりも、増速時の加速度及び増速時の初期目標速度の少なくとも一方が小さくなるように、前記駆動制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
  3. シート材に画像を形成する画像形成部と、
    前記シート材を搬送する搬送ローラと、
    前記搬送ローラを回転駆動させる駆動モータと、
    所定の駆動開始タイミングで前記駆動モータの駆動を開始するとともに、段階的に大きくなる目標速度に追従するように該駆動モータを増速させた後に該駆動モータが目標定常速度で駆動するように、該駆動モータの駆動制御を行う駆動制御手段とを有する画像形成装置において、
    前記駆動制御手段は、シート材搬送時に前記駆動モータに加わる負荷トルクが大きいときには、該負荷トルクが小さいときよりも、増速時の加速度及び増速時の初期目標速度の少なくとも一方が小さくなるように、前記駆動制御を行い、かつ、増速時の加速度及び増速時の初期目標速度の少なくとも一方の違いに応じて、前記所定の駆動開始タイミングを変更することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記搬送ローラは、所定の画像形成開始時期に前記画像形成部へシート材が到達するように該シート材を搬送するレジストローラであることを特徴とする画像形成装置。
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