JP6171954B2 - 樹脂製窓板のデフォッガ線の接続端子構造 - Google Patents

樹脂製窓板のデフォッガ線の接続端子構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6171954B2
JP6171954B2 JP2014014153A JP2014014153A JP6171954B2 JP 6171954 B2 JP6171954 B2 JP 6171954B2 JP 2014014153 A JP2014014153 A JP 2014014153A JP 2014014153 A JP2014014153 A JP 2014014153A JP 6171954 B2 JP6171954 B2 JP 6171954B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
defogger
window plate
connection terminal
wire
resin window
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014014153A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015140097A (ja
Inventor
稔裕 後藤
稔裕 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2014014153A priority Critical patent/JP6171954B2/ja
Publication of JP2015140097A publication Critical patent/JP2015140097A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6171954B2 publication Critical patent/JP6171954B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

この発明は、主として車両のリヤウインドウに用いられる樹脂製窓板において、その表面に配設されるデフォッガ線を、接続端子部材を介してリード線に接続する樹脂製窓板のデフォッガ線の接続端子構造に関する。
従来、樹脂製窓板のデフォッガ線の接続端子構造としては、図10に示すように、樹脂製窓板510の表面にデフォッガ線511が配設された状態で、デフォッガ線511上に接続端子部材530が固定される。
接続端子部材530は、金属板がL字状に曲げ加工されることで形成され、その一辺にはデフォッガ線接続部531が形成され、他辺にはリード線接続部534が形成されている。
そして、接続端子部材530は、そのデフォッガ線接続部531がハンダ付け又は導電性樹脂接着剤533又はビスによって樹脂製窓板510のデフォッガ線511上に固定され、リード線接続部534にリード線の端末接続具が差し込まれて接続される。
このような樹脂製窓板のデフォッガ線の接続端子構造としては、例えば、特許文献1、2に開示されている。
特開2002−160519号公報 特開2001−52846号公報
ところで、前記した樹脂製窓板のデフォッガ線の接続端子構造において、樹脂製窓板510のデフォッガ線511上に、接続端子部材530のデフォッガ線接続部531をハンダ付け(図示しない)によって固定する場合、樹脂製窓板510にハンダ付けの熱による悪影響を与えることがないように、低温でハンダ付けしなければならない。低温のハンダ付けは接合強度が弱く剥がれが発生する懸念がある。
樹脂製窓板510のデフォッガ線511上に、接続端子部材530のデフォッガ線接続部531を導電性樹脂接着剤533によって固定する場合、樹脂製窓板510のデフォッガ線511上に導電性樹脂接着剤を塗布し、その上に接続端子部材530のデフォッガ線接続部531をセットした後、導電性樹脂接着剤533を硬化させなければならない。さらに、デフォッガ線511と接続端子部材530のデフォッガ線接続部531との間に導電性樹脂接着剤533が配設されると、デフォッガ線511に対する通電時に導電性樹脂接着剤533が電気抵抗となる。
樹脂製窓板510のデフォッガ線511上に、接続端子部材530のデフォッガ線接続部531をビス(図示しない)によって固定する場合、複数のビスを接続端子部材530のデフォッガ線接続部531及びデフォッガ線511を通して樹脂製窓板510にねじ込まなければならす、厄介である。
また、ビスに緩みが生じると、接続端子部材530のデフォッガ線接続部531が浮き上がりデフォッガ線511に対し接触不良が生じる恐れがある。
この発明の目的は、前記問題点に鑑み、接続端子部材とデフォッガ線との通電性能を高めることができる樹脂製窓板のデフォッガ線の接続端子構造を提供することである。
前記課題を解決するために、この発明の第1の発明に係る樹脂製窓板のデフォッガ線の接続端子構造は、樹脂製窓板の表面に配設されるデフォッガ線を、導電性の接続端子部材を介してリード線に接続する樹脂製窓板のデフォッガ線の接続端子構造であって、
前記接続端子部材は、前記樹脂製窓板の表面に固定されるデフォッガ線接続部と、前記デフォッガ線接続部から延出されかつ前記リード線が接続されるリード線接続部とを有し、
前記樹脂製窓板の表面のデフォッガ線配設領域上に対し、前記接続端子部材のデフォッガ線接続部を固定した後、前記デフォッガ線接続部の表面を含む前記デフォッガ線配設領域上にデフォッガ用導電性ペーストを塗布し、硬化させることで、前記デフォッガ線が形成されると共に、前記デフォッガ線と前記デフォッガ線接続部とが電気的に導通される構成にしてある。
また、前記樹脂製窓板の表面には、デフォッガ線配設領域を隔てて一対をなす端子保持体が前記樹脂製窓板と同一樹脂材料によって一体成形され、前記接続端子部材は、前記端子保持体によって前記デフォッガ線配設領域の外側で保持されることで前記樹脂製窓板の表面に対向するデフォッガ線接続部と、前記デフォッガ線接続部の両側部に一体に形成され、前記デフォッガ線接続部を前記樹脂製窓板の表面に当接させて固定する固定部と、前記デフォッガ線接続部から一体状に延出され、かつ前記リード線が接続されるリード線接続部と、を有している。
そして、前記端子保持体又は前記固定部のいずれか一方には、前記デフォッガ線接続部を前記樹脂製窓板の表面に圧着する圧着手段を備えていることを特徴とする。
第1の発明によると、樹脂製窓板の表面に固定された接続端子部材のデフォッガ線接続部の表面を含むデフォッガ線配設領域上にデフォッガ用導電性ペーストを塗布し、硬化させることで、デフォッガ線が形成されると共に、デフォッガ線とデフォッガ線接続部とが電気的に導通される。そして、接続端子部材のリード線接続部に対しリード線が接続される。
前記したように、デフォッガ線(デフォッガ用導電性ペースト)が硬化する前に、接続端子部材のデフォッガ線接続部の表面にデフォッガ用導電性ペーストが塗布されて接触されるため、デフォッガ線のうち、接続端子部材のデフォッガ線接続部の表面に位置するデフォッガ線部分のほぼ全面が接続端子部材のデフォッガ線接続部の表面に接触不良なく直接接触して接合される。
この結果、接続端子部材のデフォッガ線接続部と、デフォッガ線との通電性能を高めることができる。
また、従来と異なり、樹脂製窓板表面のデフォッガ線配設領域上にデフォッガ線を配設する前に、デフォッガ線配設領域上に対し、接続端子部材を固定するため、デフォッガ線配設領域上に対し、接続端子部材を固定する際にデフォッガ線を損傷させることもない。
また、第1の発明によると、デフォッガ線配設領域の外側で接続端子部材が固定されるため、デフォッガ線の塗布の影響を受けずに確実に固定できる。
第2の発明に係る樹脂製窓板のデフォッガ線の接続端子構造は、第1の発明の樹脂製窓板のデフォッガ線の接続端子構造であって、
前記リード線接続部は、前記デフォッガ線配設領域の外側に配置していることを特徴とする。
第2の発明によると、デフォッガ線配設領域の外側にリード線接続部が配置されることで、リード線接続部がデフォッガ線の塗布の妨害物となることを回避することができ、デフォッガ線の塗布を容易に行うことができる。
また、第1の発明によると、圧着手段によってデフォッガ線接続部が樹脂製窓板の表面に圧着されることで、デフォッガ線接続部が不測に位置ずれすることを抑制でき、デフォッガ線接続部の位置ずれが原因となすデフォッガ線の破損を防止することができる。
第3の発明に係る樹脂製窓板のデフォッガ線の接続端子構造は、第1または第2の発明の樹脂製窓板のデフォッガ線の接続端子構造であって、
前記一対の端子保持体は、前記デフォッガ線配設領域の長手方向に平行する方向に延びかつ接続端子部材を差し込み可能な差込空間を前記樹脂製窓板の表面との間に構成する側壁部及び上壁部とを有し、
前記圧着手段は、前記固定部に設けられ、かつ前記端子保持体の上壁部下面に弾性変形して圧着する両ばね板を有していることを特徴とする。
第3の発明によると、接続端子部材のデフォッガ線接続部及び両ばね部が、一対の端子保持体と樹脂製窓板の表面との間の差込空間に差し込まれることで、両ばね部が一対の端子保持体の上壁部下面にそれぞれ弾性変形して圧着する。そして、両ばね部の付勢力(弾性変形による弾発力)によって、接続端子部材のデフォッガ線接続部が樹脂製窓板の表面に固定される。
すなわち、一対の端子保持体と樹脂製窓板の表面との間の差込空間に対し、接続端子部材のデフォッガ線接続部及び両ばね部を差し込むという極めて簡単な操作によって、樹脂製窓板の表面に接続端子部材を容易に固定することができる。
本実施の形態に記載の樹脂製窓板のデフォッガ線の接続端子構造は、第1の発明の樹脂製窓板のデフォッガ線の接続端子構造であって、
樹脂製窓板を樹脂材料で成形すると同時に、接続端子部材のデフォッガ線接続部が樹脂製窓板の表面に露出された状態で前記樹脂製窓板に一体状に固定されていることを特徴とする。
本実施の形態によると、樹脂製窓板を樹脂材料で成形すると同時に、接続端子部材のデフォッガ線接続部が樹脂製窓板の表面に露出された状態で樹脂製窓板に一体状に固定されるため、樹脂製窓板の表面に接続端子部材を固定する作業を省くことができる。
この発明の実施例1に係る樹脂製窓板のデフォッガ線の接続端子構造を示す斜視図である。 同じく図1のII−II線に沿う樹脂製窓板のデフォッガ線の接続端子構造を示す縦断面図である。 同じく図1のIII−III線に沿う樹脂製窓板のデフォッガ線の接続端子構造を示す横断面図である。 同じく接続端子部材を示す斜視図である。 同じく樹脂製窓板の表面に接続端子部材を固定する前の状態を示す斜視図である。 同じく樹脂製窓板の表面に接続端子部材を固定した状態を示す斜視図である。 この発明の実施例2に係る樹脂製窓板のデフォッガ線の接続端子構造を示し、樹脂製窓板を成形すると同時に接続端子部材を固定した状態を示す斜視図である。 同じく樹脂製窓板の表面のデフォッガ線接続部の表面を含むデフォッガ線配設領域上にデフォッガ用導電性ペーストが塗布されてデフォッガ線が形成された状態を示す斜視図である。 この発明の実施例3に係る樹脂製窓板のデフォッガ線の接続端子構造を示し、接続端子部材のリード線接続部に対し、リード線の端末部が直接に接続された状態を示す斜視図である。 従来の樹脂製窓板のデフォッガ線の接続端子構造を示す側面図である。
この発明を実施するための形態について実施例にしたがって説明する。
この発明の実施例1に係る樹脂製窓板のデフォッガ線の接続端子構造を図1〜図6にしたがって説明する。
図1に示すように、車両のリヤウインドウに用いられる樹脂製窓板10は、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂等の透明な樹脂材料によって、車両のリヤウインドウの窓開口部に対応する形状に形成されている。
樹脂製窓板10の表面(車室側の表面)に設定されるデフォッガ線配設領域A上に対し、後述する接続端子部材30をそのデフォッガ線接続部31で固定した後、デフォッガ線接続部31の表面を含むデフォッガ線配設領域A上にデフォッガ用導電性ペーストを塗布し、硬化させることで、デフォッガ線11が形成されるようになっている。
なお、デフォッガ線配設領域は、樹脂製窓板10の表面の左右両側部の縦方向のデフォッガ線配設領域A(図1では片側のデフォッガ線配設領域Aを示す)と、これらデフォッガ線配設領域Aの間に跨る複数の横方向のデフォッガ線配設領域(図示しない)とが設定される。
そして、デフォッガ用導電性ペースト(導電性金属粉が混入された導電性及び接着性を有するペースト状の樹脂材料)が樹脂製窓板10の表面の左右両側部の縦方向のデフォッガ線配設領域Aと、複数の横方向のデフォッガ線配設領域に塗布された後、硬化されることで樹脂製窓板10の表面にデフォッガ線11が配線される。
図1に示すように、樹脂製窓板10の表面には、デフォッガ線配設領域Aを隔てて一対をなす端子保持体20が配設されている。これら一対の端子保持体20は、樹脂製窓板10が樹脂材料によって成形されると同時に、樹脂製窓板10と同一樹脂材料によって一体成形されている。
図1〜図3に示すように、一対の端子保持体20は、デフォッガ線配設領域Aの長手方向に平行する方向に延びて長尺状をなしかつ次に述べる接続端子部材30を差し込み可能な差込空間Sを樹脂製窓板10の表面との間に構成する側壁部21及び上壁部22と、これら壁部21、22の一端部を塞ぐようにして一体に形成されて接続端子部材30の差込量を規制する奥壁部23とを有している。
図1〜図4に示すように、接続端子部材30は、導電性の金属板よりなり、デフォッガ線接続部31と、そのデフォッガ線接続部31の基端部31aで繋がれた状態でスリット状の切り込み部31bが形成されかつデフォッガ線接続部31の両側部で上方へ切り起こし状に形成された両ばね部33と、デフォッガ線接続部31の片側部から連結部32をもって一体に延出されたリード線接続部34とを有している。
また、接続端子部材30のデフォッガ線接続部31の幅寸法は、デフォッガ線11の幅寸法と同じ、又は若干大きく、又は若干小さく設定される。
そして、デフォッガ線接続部31は、両ばね部33と共に差込空間Sに差し込まれることで、樹脂製窓板10の表面に接して固定され、デフォッガ線配設領域A上に配設される。
すなわち、図5と図6に示すように、デフォッガ線接続部31の両ばね部33は、デフォッガ線接続部31と共に差込空間Sに弾性変形されながら差し込まれることで、一対の端子保持体20のそれぞれの上壁部22下面に弾性変形して圧着する。これによって、デフォッガ線接続部31が樹脂製窓板10の表面に接して固定される。
また、この実施例1において、リード線接続部34は、デフォッガ線接続部31の片側から横断面L字状の連結部32をもって形成され、その先端部寄りには、リード線40の端末接続具41に対し接触状態を確保するための導通用凸部35が形成されている。
なお、接続端子部材30の両ばね部33は、この発明の接続端子部材を樹脂製窓板10の表面に固定する固定部として機能すると共に、デフォッガ線接続部31を樹脂製窓板10の表面に圧着する圧着手段を構成している。
前記したように、樹脂製窓板10の表面のデフォッガ線配設領域A上に対し接続端子部材30が固定された後、樹脂製窓板10表面に固定の接続端子部材30のデフォッガ線接続部31の表面を含むデフォッガ線配設領域A上に対し、デフォッガ用導電性ペーストを塗布し、硬化させることで、デフォッガ線11が形成される。そして、接続端子部材30のリード線接続部34に対しリード線40がその端末接続具41で接続される(図1参照)。
この実施例1に係る樹脂製窓板のデフォッガ線の接続端子構造は上述したように構成される。
したがって、樹脂製窓板10表面に固定された接続端子部材30のデフォッガ線接続部31の表面を含むデフォッガ線配設領域A上にデフォッガ用導電性ペーストを塗布し、硬化させることで、デフォッガ線11が形成される。これによって、デフォッガ線11とデフォッガ線接続部31とが電気的に導通される。そして、接続端子部材30のリード線接続部34に対しリード線40の端末接続具41が差し込まれて接続される。
前記したように、デフォッガ線11(デフォッガ用導電性ペースト)が硬化する前に、接続端子部材30のデフォッガ線接続部31の表面にデフォッガ用導電性ペーストが塗布されて接触される。このため、デフォッガ線11のうち、デフォッガ線接続部31の表面に位置するデフォッガ線部分11aのほぼ全面がデフォッガ線接続部31の表面に接触不良なく直接接触して接合される。
この結果、接続端子部材30のデフォッガ線接続部31と、デフォッガ線11との通電性能を高めることができる。
また、従来と異なり、樹脂製窓板10表面のデフォッガ線配設領域A上にデフォッガ線11を配設する前に、デフォッガ線配設領域A上に対し、接続端子部材30を固定するため、デフォッガ線配設領域A上に対し、接続端子部材30を固定する際にデフォッガ線11を損傷させることもない。
また、この実施例1において、樹脂製窓板10の表面のデフォッガ線配設領域Aに対し、接続端子部材30を固定する場合、樹脂製窓板10の表面と一対の端子保持体20との間の差込空間Sに対し、接続端子部材30のデフォッガ線接続部31が、両ばね部33と共に、これら両ばね部33を弾性変形させながら差し込まれる。
接続端子部材30のデフォッガ線接続部31の基部31aが一対の端子保持体20の奥壁部23に当接する位置まで差し込まれることで、両ばね部33の弾性変形による弾発力によって、これら両ばね部33の先端が、一対の端子保持体20の上壁部22下面にそれぞれ圧着する。そして、両ばね部33の付勢力(弾性変形による弾発力)によって、デフォッガ線接続部31が樹脂製窓板10の表面に押圧されて固定される。
すなわち、樹脂製窓板10の表面と一対の端子保持体20との間の差込空間Sに対し、接続端子部材30のデフォッガ線接続部31及び両ばね部33を差し込むという極めて簡単な操作によって、樹脂製窓板10の表面に接続端子部材30を容易に固定することができる。
また、樹脂製窓板10に一体に形成された一対の端子保持体20は、デフォッガ線配設領域Aの長手方向に平行する方向に延びて長尺状をなしかつ接続端子部材30が差し込み可能な差込空間Sを樹脂製窓板10の表面との間に構成する側壁部21及び上壁部22と、接続端子部材30の差込量を規制する奥壁部23とを有している。
これによって、一対の端子保持体20に対する接続端子部材30の差し込み方向がデフォッガ線配設領域Aの長手方向に平行する方向となる。このため、一対の端子保持体20に対する接続端子部材30の差込量を所望とする大きさに容易に設定することができる。
また、図1と図3に示すように、一対をなす端子保持体20のうち、一方の端子保持体20aを、樹脂製窓板10の内側に形成し、他方の端子保持体20bを、デフォッガ線11と樹脂製窓板10端縁との間の限られたスペース内に容易に形成することができる。
次に、この発明の実施例2に係る樹脂製窓板のデフォッガ線の接続端子構造を図7と図8にしたがって説明する。
この実施例2においては、樹脂製窓板110の表面に対する接続端子部材130の固定構造を変更したものである。
図7と図8に示すように、接続端子部材130は、導電性の金属板よりなり、矩形板状のデフォッガ線接続部131と、そのデフォッガ線接続部131の一側にL字状の接続部132をもって一体状に延出されたリード線接続部134とを有している。
また、接続端子部材130のデフォッガ線接続部131の幅寸法は、デフォッガ線111の幅寸法と同じ、又は若干大きく、又は若干小さく設定される。
接続端子部材130は、樹脂製窓板110の成形型内にセットされる。
そして、成形型内にポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂等の透明な樹脂材料を充填して、樹脂製窓板110を成形すると同時に、その樹脂製窓板110の表面のデフォッガ線配設領域Aに対し、接続端子部材130のデフォッガ線接続部131の表面が、樹脂製窓板110の表面と同一面をなして露出された状態で樹脂製窓板110に一体状に固定される。
図8に示すように、接続端子部材130のデフォッガ線接続部131の表面を含むデフォッガ線配設領域A上にデフォッガ用導電性ペーストを塗布し、硬化させることで、デフォッガ線111が形成される。これによって、デフォッガ線111とデフォッガ線接続部131とが電気的に導通される。
この実施例2のその他の構成は実施例1と同様に構成されるため、その説明は省略する。
したがって、この実施例2においても、実施例1と同様にして、デフォッガ線111(デフォッガ用導電性ペースト)が硬化する前に、接続端子部材130のデフォッガ線接続部131の表面にデフォッガ用導電性ペーストが塗布されて接触される。このため、デフォッガ線111のうち、デフォッガ線接続部131の表面に位置するデフォッガ線部分111aのほぼ全面がデフォッガ線接続部131の表面に接触不良なく直接接触して接合される。
この結果、接続端子部材130のデフォッガ線接続部131と、デフォッガ線111との通電性能を高めることができる。
また、従来と異なり、樹脂製窓板110表面のデフォッガ線配設領域A上にデフォッガ線111を配設する前に、デフォッガ線配設領域A上に対し、接続端子部材130を固定するため、デフォッガ線配設領域A上に対し、接続端子部材130を固定する際にデフォッガ線111を損傷させることもない。
特に、この実施例2においては、樹脂製窓板110を樹脂材料で成形すると同時に、接続端子部材130のデフォッガ線接続部131が樹脂製窓板110の表面に露出された状態で樹脂製窓板110に一体状に固定される。このため、樹脂製窓板110の表面に接続端子部材130を固定する作業を省くことができる。
また、この実施例2において、接続端子部材130のデフォッガ線接続部131の表面が、樹脂製窓板110の表面と同一面をなして露出された状態で樹脂製窓板110に一体状に固定される。
このため、接続端子部材130のデフォッガ線接続部131の表面を含むデフォッガ線配設領域A上にデフォッガ用導電性ペーストを塗布し、硬化させることで、デフォッガ線111が形成される際、デフォッガ線接続部131の長手方向両端部に段差面を発生させることなく、デフォッガ線111を同一平面上に形成することができる。
次に、この発明の実施例3に係る樹脂製窓板のデフォッガ線の接続端子構造を図9にしたがって説明する。
この実施例3においては、図9に示すように、実施例1で述べた接続端子部材30のリード線接続部34に対し、リード線40の端末部40aをはんだ付けやビス等によって直接に接続されている。
また、接続端子部材30は、そのリード線接続部34に対し、リード線40の端末部40aが直接に接続される以外は実施例1と同様に構成されるため、同一構成部分に対し同一符号を付記してその説明は省略する。
したがって、この実施例3によると、実施例1と同様の作用効果を奏する。
特に、この実施例3においては、接続端子部材30のリード線接続部34に対し、リード線40の端末部40aが直接に接続されることで、リード線40の端末部40aに端末接続具を設ける必要がなくなり、構造が簡単となる。
なお、この発明は前記実施例1に限定するものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の形態で実施することができる。
例えば、前記実施例1において、接続端子部材30のデフォッガ線接続部31の両側部に両ばね部33が上方へ切り起こし状に形成された場合を例示したが、両ばね部33に替えて、一対の端子保持体20の側壁の高さ(差込空間S)を開口側から奥側に向けてしだいに狭くなるテーパに形成することで、デフォッガ線接続部31とデフォッガ線11とを通電可能な接触状態に保持することも可能であるし、一対の端子保持体20の上壁部22の下面に、端子保持体と一体成形によるばね部を形成したり、別部材による弾性体を配設してもよい。
また、前記実施例1において、一対の端子保持体20の奥壁部23によって接続端子部材30のデフォッガ線接続部31の基部31aの差込量を規制するように構成したが、接続端子部材30側に差込量を規制する規制部を形成することも可能であり、この場合には、一対の端子保持体20に対し、奥壁部23が形成されない構成にすることができる。
また、実施例2で述べた接続端子部材130のリード線接続部134に対しリード線の端末部をはんだ付けやビス等によって直接に接続してもよい。
また、実施例2で述べた接続端子部材130のデフォッガ線接続部131を、樹脂製窓板110の表面のデフォッガ線配設領域A上に接着剤によって固定してもこの発明を実施することができる。
10 樹脂製窓板
11 デフォッガ線
20 一対の端子保持体
21 側壁部
22 上壁部
23 奥壁部
30 接続端子部材
31 デフォッガ線接続部
33 ばね部
34 リード線接続部
40 リード線
41 端末接続具
A デフォッガ線配設領域

Claims (3)

  1. 樹脂製窓板の表面に配設されるデフォッガ線を、導電性の接続端子部材を介してリード線に接続する樹脂製窓板のデフォッガ線の接続端子構造であって、
    前記接続端子部材は、前記樹脂製窓板の表面に固定されるデフォッガ線接続部と、前記デフォッガ線接続部から延出されかつ前記リード線が接続されるリード線接続部とを有し、
    前記樹脂製窓板の表面のデフォッガ線配設領域上に対し、前記接続端子部材のデフォッガ線接続部を固定した後、前記デフォッガ線接続部の表面を含む前記デフォッガ線配設領域上にデフォッガ用導電性ペーストを塗布し、硬化させることで、前記デフォッガ線が形成されると共に、前記デフォッガ線と前記デフォッガ線接続部とが電気的に導通される構成にしてあり、
    前記樹脂製窓板の表面には、デフォッガ線配設領域を隔てて一対をなす端子保持体が前記樹脂製窓板と同一樹脂材料によって一体成形され、
    前記接続端子部材は、前記端子保持体によって前記デフォッガ線配設領域の外側で保持されることで前記樹脂製窓板の表面に対向するデフォッガ線接続部と、
    前記デフォッガ線接続部の両側部に一体に形成され、前記デフォッガ線接続部を前記樹脂製窓板の表面に当接させて固定する固定部と、
    前記デフォッガ線接続部から一体状に延出され、かつ前記リード線が接続されるリード線接続部と、を有しており、
    前記端子保持体又は前記固定部のいずれか一方には、前記デフォッガ線接続部を前記樹脂製窓板の表面に圧着する圧着手段を備えていることを特徴とする樹脂製窓板のデフォッガ線の接続端子構造。
  2. 請求項1に記載の樹脂製窓板のデフォッガ線の接続端子構造であって、
    前記リード線接続部は、前記デフォッガ線配設領域の外側に配置していることを特徴とする樹脂製窓板のデフォッガ線の接続端子構造。
  3. 請求項1または2に記載の樹脂製窓板のデフォッガ線の接続端子構造であって、
    前記一対の端子保持体は、前記デフォッガ線配設領域の長手方向に平行する方向に延びかつ接続端子部材を差し込み可能な差込空間を前記樹脂製窓板の表面との間に構成する側壁部及び上壁部とを有し、
    前記圧着手段は、前記固定部に設けられ、かつ前記端子保持体の上壁部下面に弾性変形して圧着する両ばね板を有していることを特徴とする樹脂製窓板のデフォッガ線の接続端子構造。
JP2014014153A 2014-01-29 2014-01-29 樹脂製窓板のデフォッガ線の接続端子構造 Active JP6171954B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014014153A JP6171954B2 (ja) 2014-01-29 2014-01-29 樹脂製窓板のデフォッガ線の接続端子構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014014153A JP6171954B2 (ja) 2014-01-29 2014-01-29 樹脂製窓板のデフォッガ線の接続端子構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015140097A JP2015140097A (ja) 2015-08-03
JP6171954B2 true JP6171954B2 (ja) 2017-08-02

Family

ID=53770742

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014014153A Active JP6171954B2 (ja) 2014-01-29 2014-01-29 樹脂製窓板のデフォッガ線の接続端子構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6171954B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106535847B (zh) * 2015-07-13 2018-05-18 株式会社光洋 一次性内裤及一次性内裤的制造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4759802B2 (ja) * 2000-11-28 2011-08-31 旭硝子株式会社 車両用樹脂製窓
JP4677666B2 (ja) * 2000-11-28 2011-04-27 旭硝子株式会社 車両用樹脂製窓およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015140097A (ja) 2015-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8803036B2 (en) Electric heating device for a motor vehicle
JP5528786B2 (ja) 電線付き圧着端子及び塗布剤の硬化方法
KR101765571B1 (ko) 구동장치 및 그 부착구조
JP2006344458A (ja) 表面実装型電気コネクタ
JP2013153203A (ja) 半田接続要素
JP6468434B2 (ja) 給電端子及びその給電端子を備えたウインドシールドガラス
US9941254B2 (en) Semiconductor device
JPWO2017078162A1 (ja) 電気接続構造、端子付きガラス板、及び端子付きガラス板の製造方法
KR20160036526A (ko) 구동장치
KR20150036695A (ko) 도전성 클립
EP2091106A2 (en) Retaining member, electric component and electric device
JP6171954B2 (ja) 樹脂製窓板のデフォッガ線の接続端子構造
US10511104B2 (en) Solderable electric connection element
JP6119595B2 (ja) 樹脂製窓板のデフォッガ線の接続端子構造
CN102714095A (zh) 电子元器件装置
JP2012079664A (ja) 基板用コネクタ
JP2006325355A (ja) 電気接続箱
JP2009218174A (ja) レセプタクル
CN110493981A (zh) 防水型基板收纳壳体
CN209822906U (zh) 用于电加热器的插接件及电加热器
TWI601339B (zh) 接觸件及連接器
EP2299229A1 (en) Fixing assembly for heat-absorbing surfaces of juxtaposed heat pipes and heat sink having such an assembly
KR200461907Y1 (ko) 브러시 홀더 조립체
JP2013098399A (ja) 太陽電池モジュール、端子構造体、端子構造体結合装置、および太陽電池モジュールの製造方法
JP2007202229A (ja) 回路構成体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160610

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170314

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170421

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170619

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6171954

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151