JP6171859B2 - エアクリーナ - Google Patents
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Description
この特許文献1に記載のエアクリーナ100は、アウトレット107の入口付近に、エレメント側に延びる板状のリブ108を追加したことにより、エレメント105の目詰まりによるエフロメータ101の出力特性の変化(エフロメータ101の特性ズレ)を抑制するようにしている。
ここで、車両のエンジンルームには、エアクリーナの他に、ラジエータR、バッテリVおよびヒューズボックスH等がエンジンEの周囲に設置されている。
また、図15のエアクリーナ100には、ケース102における、アウトレット107よりも上流側に、つまりクリーンサイド104の上部に、スペース110が設けられているため、特許文献1に記載のリブ108の設置が可能となっている。
このエアクリーナ100は、ケース102の内部に、インレット106の吸気入口から入って中空部を通りアウトレット107の吸気出口から出て行く空気流れ方向が90度以上に変化する、エアクリーナ内空気流れの曲がり経路(空気流れ経路(B):図18において白抜き矢印および図19および図20において破線矢印)が形成されている。
そして、経時変化によりやがてエレメント105の、空気流れ経路(B)における曲がり外側から曲がり内側へ向かって徐々にエレメント105の目詰まりが成長していくという現象1が見受けられる(図19参照)。
ここで、アウトレット107の、空気流れ経路(B)における曲がり内側の壁体の取付部からアウトレット107の内部(出口流路)へ突き出すように、図20および図21(a)に示したように、アウトレット107における空気流れ経路(B)における曲がり内側の壁体の取付部に組み付けて吸気流量を測定するように構成することが考えられる。
すなわち、アウトレット107の内部を流れる空気の流速分布がエレメント105の目詰まりの成長に従って著しく変化した場合、また、流速分布に偏りが生じた場合には、図21(b)に示したように、エアフロメータ101の挿入方向により、エアフロメータ101の出力特性の変化の仕方が異なる(違う)という現象2が見受けられる。
したがって、エアフロメータ101の挿入方向を特許文献1に記載のエアクリーナ100とは異なる方向としたとき、エンジン直上搭載型のエアクリーナのようにケース形状が扁平な場合、仮にリブ108をアウトレット107の入口付近のみに追加するだけでは、エレメント105の目詰まりの成長による、つまりアウトレット107の出口流路内を流れる空気の流速分布の著しい変化や空気の流速分布の最大流速値の偏り等に起因してエアフロメータ101の出力特性のズレが発生するという問題がある。
そして、分割部の空気流れ方向の最下流側が、アウトレットの中心線に対し、0度またはエアフロメータ側に曲がっている。あるいは分割部の空気流れ方向の最下流側が、アウトレットの中心線に対し、0度またはエアフロメータ側に傾いていることにより、空気流れの曲がり外側から曲がり内側へ向かう、エレメントの目詰まりの成長または変化に関わらず、エアフロメータのバイパス流路の流路入口に空気流れを当てることができる。これにより、空気流れの曲がり外側から曲がり内側へ向かってエレメントの目詰まりの成長による、エアフロメータの出力特性の変化(特性ズレの発生)を抑制することができる。
なお、分割部としては、アウトレットのクリーンサイド側開口部(流路入口)へ向かってクリーンサイドを流れる空気流れ経路(A)を、空気流れの曲がり外側の経路(以下空気流れ経路(A1))と空気流れの曲がり内側の経路以下空気流れ経路(A2))とに2分割する1以上または複数の分割部(11)が使用される。
また、分割部としては、分割板(11)の内側(空気流れ経路(A)における曲がり内側)に設置されて、アウトレットのクリーンサイド側開口部(流路入口)へ向かってクリーンサイドを流れる空気流れ経路(A2)を、空気流れの曲がり外側の経路(以下空気流れ経路(A3))と空気流れの曲がり内側の経路(以下空気流れ経路(A4))とに2分割する1以上または複数の分割部(12)が使用される。
図1ないし図3は、本発明を適用したエアクリーナ(実施例1)を示したものである。
エンジン(E)の気筒の燃焼室に連通する吸気ポートには、エアクリーナ1を通過した吸気が流れる吸気通路を形成する吸気管(吸気ダクト)が接続されている。また、エンジン(E)の気筒の燃焼室に連通する排気ポートには、燃焼室から排出された排出ガス(以下排気)が流れる排気通路を形成する排気管(排気ダクト)が接続されている。
なお、吸気ダクトには、エンジン(E)の気筒の燃焼室に連通する吸気通路を流れる吸気の流量を調整する吸気絞り弁(スロットル弁)が設けられている。
なお、自動車等の車両のエンジンルーム内においては、エンジン(E)よりも車両進行方向(車両前後方向の前方側)に、エンジン(E)を冷却する冷却水を走行風等で空冷(冷却)するラジエータ(図14および図16参照)Rが設置されている。
エアクリーナ1は、エンジン(E)の気筒の燃焼室に供給する吸気流量を測定するエアフロメータ2を備えている。このエアフロメータ2は、プラグイン方式によってエアクリーナ1のアウトレット8に着脱自在に取り付けられている。
エアフロメータ2は、熱式空気流量センサ(以下流量センサ)と、この流量センサを収容保持する合成樹脂製のセンサハウジングとを備えている。
流量センサは、シリコン基板上にメンブレン(薄膜部)が形成された半導体チップ(以下センサチップ)と、このセンサチップのメンブレンの中央に配置されて、加熱電流を供給すると発熱する発熱抵抗体(ヒータ)と、この発熱抵抗体を中心にして吸気流れ方向に沿った上下流側に配置されて、センサチップのメンブレンの上下流の空気温度を検出する空気温度検出抵抗と、周囲の温度を検出する吸気温度検出抵抗とを備えている。
バイパスハウジングの内部には、バイパス流路(図示せず)が形成されている。このバイパス流路の上流端には、アウトレット8の内部(出口流路18)の上流端に臨むようにバイパスハウジングの上流側端面(先端面)で開口し、アウトレット8に導入された吸気の一部を取り込むための流路入口が設けられている。
バイパス流路の途中には、流量測定素子をバイパス流路内に露出するように配置するセンサ配置部が設けられている。このセンサ配置部よりも吸気の流れ方向の上流側には、所定の曲率半径で湾曲する第1曲がり部(屈曲部:図示せず)が設けられている。また、センサ配置部よりも吸気の流れ方向の下流側には、所定の曲率半径で湾曲する第2曲がり部(屈曲部:図示せず)が設けられている。
コネクタハウジングには、流量センサのヒータ駆動回路部に導通接続される複数のセンサターミナルと外部回路(ECUやバッテリ)との電気接続を行う外部接続用コネクタが設けられている。
また、エレメント3は、ケース4の内部空間である中空部5を、ダストサイド(ダーティサイド)24とクリーンサイド25との2つの部屋に区画形成する。つまり、ケース4の内部(中空部5)は、ダストサイド24とクリーンサイド25とに区画(区分)されている。
エレメント3は、ダストサイド24とクリーンサイド25との間に配置されて、濾紙または不織布等よりなる濾材を山部と谷部とが交互に繰り返すように襞折りされたエレメント本体等を有している。
エレメント本体の外周には、角環状の外周端縁が設けられている。このエレメント本体の外周端縁は、ケース4の内壁とエレメント3の外周壁との間の環状隙間を気密シールする角環状の周縁部を構成している。
エレメント本体は、インレット7の吸気入口16からダストサイド24内に導入された吸気を濾過する濾過部を構成している。このエレメント本体は、ダストサイド24からクリーンサイド25へ向かう吸気主流の流れ方向に対して垂直に交差するように設置され、且つダストサイド24の全面を占有するように配置されている。
周縁部は、濾材によってエレメント本体と一体に設けられた軟質の枠状部である。
ケース本体6の一側面には、外部へ向けて突出する円筒状または角筒状の流路管(入口パイプ)であるインレット7が一体的に形成されている。このインレット7は、エレメント3の面方向に対して平行な方向に向かって延伸している。
また、インレット7の上流端には、外部に向けて開放された吸気入口16が開口している。また、インレット7の内部には、吸気入口16から導入された外気(吸気)をケース本体6のダストサイド24に導くための入口流路17が形成されている。
次に、本実施例のアウトレット8の詳細を図1ないし図3に基づいて簡単に説明する。 ケース本体6の一側面には、外部(例えばエンジン(E)の気筒の燃焼室側)へ向けて突出する円筒状または角筒状の流路管(出口パイプ)であるアウトレット8が一体的に形成されている。このアウトレット8は、インレット7と同一軸線上に位置しないように配置される。
また、アウトレット8は、ケース4の一側面から、エレメント3を通り抜ける吸気主流の流れ方向に対して垂直な方向に延設されている。
また、アウトレット8の内部には、ケース本体6のクリーンサイド25から清浄な吸気が導入される出口流路18が形成されている。
また、アウトレット8の下流端には、クリーンサイド25から出口流路18に導入された清浄な吸気を、パイプまたはホース、スロットルボディ、サージタンク、インテークマニホールド等の吸気ダクトを介して、エンジン(E)の気筒の燃焼室および吸気ポートに導くための吸気出口19が開口している。この吸気出口19は、エンジン(E)の気筒の燃焼室側(外部)に向けて開放されている。
ここで、本実施例のエアクリーナ1のように、空気流れ経路(A)における曲がり内側の取付壁21に形成された取付孔22からアウトレット8の出口流路18内にエアフロメータ2が挿入されている場合には、ケース4のケース本体6のクリーンサイド25に分割板11が設けられている。
また、分割板11は、図2および図3に示したように、ケース本体6の上壁体の内壁面に接触(または接続)している。あるいはケース本体6の上壁体の内壁面との間に所定の隙間(空気が流通可能な隙間)を隔てて配置されている。
分割板11は、その上流端31から下流端近傍32に渡って徐々に曲率半径が変化するように滑らかな連続曲面(曲線)で形成(構成)された1枚以上の樹脂プレートである。また、分割板11は、その吸気流れ方向の最下流側の部分(下流端近傍32から下流端33までの平面部分34)が、アウトレット8の出口流路18の中心線に対して、0度またはエアフロメータ側に傾いている。
次に、本実施例のエアクリーナ1の作用を図1ないし図3に基づいて簡単に説明する。
ダストサイド24に導入された吸気は、ダストサイド24の全面に広がって流れ、エレメント3のエレメント本体を通り抜けてクリーンサイド25に導入される。
このとき、エレメント本体を通り抜ける際に、吸気に含まれる異物は、エレメント本体に捕捉される。
その後、吸気は、吸気出口19から導出して、例えばスロットルボディ、サージタンク、インテークマニホールド等の吸気ダクト、エンジン(E)の吸気ポートを通って、吸気ポートからエンジン(E)の気筒の燃焼室に導入される。
このようにエレメント3によって異物が除去された清浄な吸気が気筒の燃焼室に導入されることになるので、エンジン(E)のシリンダ内に摺動可能に支持されるピストンやシリンダ等の摺動摩耗を防止することができる。
以上のように、本実施例のエアクリーナ1においては、ケース4の内部に、インレット7の吸気入口16から入ってアウトレット8から出て行く吸気流れ方向が90度以上(例えば180度等)に変化する、空気流れ経路(A)が形成されるエアクリーナ1において、空気流れ経路(A)における曲がり内側の取付壁21に形成された取付孔22からアウトレット8の出口流路18内へエアフロメータ2が挿入されている場合に、ケース4の中空部5のクリーンサイド25に、アウトレット8の出口流路18のクリーンサイド側開口部(流路入口)へ向かってケース本体6内のクリーンサイド25を流れる空気流れ経路(A)を、空気流れ経路(A1)と空気流れ経路(A2)とに2分割する分割板11が設けられている。
そして、分割板11の吸気流れ方向の最下流側の部分(下流端近傍32から下流端33までの平面部分34)が、アウトレット8の出口流路18の中心線に対して、0度またはエアフロメータ2側に傾いていることにより、空気流れ経路(A)における曲がり外側から曲がり内側へクリーンサイド25からアウトレット8の出口流路18へ向かう吸気流れが向かう。
これによって、アウトレット8の出口流路18内の流速分布の最大流速値付近の空気の流れをエアフロメータ2のバイパス流路の流路入口に集中させることができるので、エレメント3の目詰まり大側を空気が通り抜け難くなった場合であっても、空気流れ経路(A)における曲がり外側から曲がり内側へ向かってエレメント3の目詰まりの成長による、エアフロメータ2の出力特性の変化(エアフロメータ2の特性ズレの発生)を抑制することができる。
また、エアクリーナ1のクリーンサイド25に、連続曲面(曲線)で構成された分割板11を設置することにより、エレメント3の目詰まり成長に関わらず、エアフロメータ2のバイパス流路の流路入口に吸気流れを当てることができるので、エレメント3の目詰まりによるエアフロメータ2の出力特性の変化(エアフロメータ2の特性ズレの発生)を防止することができる。
図4は、本発明を適用したエアクリーナ(実施例2)を示したものである。
ここで、実施例1と同じ符号は、同一の構成または機能を示すものであって、説明を省略する。
以上のように、本実施例のエアクリーナ1においては、実施例1と同様な効果を奏する。
図5は、本発明を適用したエアクリーナ(実施例3)を示したものである。
ここで、実施例1及び2と同じ符号は、同一の構成または機能を示すものであって、説明を省略する。
以上のように、本実施例のエアクリーナ1においては、実施例1及び2と同様な効果を奏する。
図6は、本発明を適用したエアクリーナ(実施例4)を示したものである。
ここで、実施例1〜3と同じ符号は、同一の構成または機能を示すものであって、説明を省略する。
そして、分割板11の中間部42は、分割板44と分割板45とを所定の角度で屈曲させる屈曲部である。
以上のように、本実施例のエアクリーナ1においては、実施例1〜3と同様な効果を奏する。
図7は、本発明を適用したエアクリーナ(実施例5)を示したものである。
ここで、実施例1〜4と同じ符号は、同一の構成または機能を示すものであって、説明を省略する。
そして、分割板11の中間部42は、分割板44と分割板45とを所定の角度で屈曲させる屈曲部である。
以上のように、本実施例のエアクリーナ1においては、実施例1〜4と同様な効果を奏する。
図8は、本発明を適用したエアクリーナ(実施例6)を示したものである。
ここで、実施例1〜5と同じ符号は、同一の構成または機能を示すものであって、説明を省略する。
また、分割板12は、エレメント3のクリーンサイド側面との間に所定の隙間(空気が流通可能な隙間)を隔てて配置されている。あるいはエレメント3のクリーンサイド側面に接触(または接続)している。
分割板12は、上流端51から下流端53に至るまで板厚が変化しない1枚以上の樹脂プレート(分割部)である。この分割板12は、分割板11よりもアウトレット8のエアフロメータ挿入側、つまり空気流れ経路(A)における曲がり内側(の取付壁21側)に設置されている。
以上のように、本実施例のエアクリーナ1においては、実施例1〜5と同様な効果を奏する。
図9は、本発明を適用したエアクリーナ(実施例7)を示したものである。
ここで、実施例1〜6と同じ符号は、同一の構成または機能を示すものであって、説明を省略する。
分割板12は、経年変化(経時劣化)によりエレメント3の目詰まり状態が進行し、エレメント3の目詰まり大側を空気が通り抜け難くなった際に、エレメント3の目詰まり小側を通り抜けてクリーンサイド25内に入った空気の流れをガイド(整流)して、流量センサの流量測定素子が配置されたバイパス流路の流路入口に集中させる整流板(整流部材)である。
以上のように、本実施例のエアクリーナ1においては、実施例1〜6と同様な効果を奏する。
図10は、本発明を適用したエアクリーナ(実施例8)を示したものである。
ここで、実施例1〜7と同じ符号は、同一の構成または機能を示すものであって、説明を省略する。
邪魔板13は、分割部を成す分割板11の上流端31からケース本体6の内壁(目詰まり大側の内壁)に向かって真っ直ぐに延びるように平面(直線)で形成(構成)されている。
これにより、分割板11の枚数が少ない場合でも、エレメント3が目詰まりしたときの吸気流れを効果的に集めることができる。この場合には、エレメント3が目詰まりしてもしなくても吸気の流れが同じになる。
以上のように、本実施例のエアクリーナ1においては、実施例1〜7と同様な効果を奏する。
図11は、本発明を適用したエアクリーナ(実施例9)を示したものである。
ここで、実施例1〜8と同じ符号は、同一の構成または機能を示すものであって、説明を省略する。
なお、内壁板14の下流端74は、アウトレット8の上流端に直接接続している。
なお、例えば自動車等の車両の空気の流速の場合には、エアフロメータ2のバイパス流路と直交する部分が、少なくとも10mm以上あれば良い。
以上のように、本実施例のエアクリーナ1においては、実施例1〜8と同様な効果を奏する。
図12は、本発明を適用したエアクリーナ(実施例10)を示したものである。
ここで、実施例1〜9と同じ符号は、同一の構成または機能を示すものであって、説明を省略する。
そして、内壁板14の変更点82は、直線部分84と直線部分85とを所定の角度で屈曲させる屈曲部である。
なお、内壁板14の下流端83は、アウトレット8の上流端に直接接続している。
以上のように、本実施例のエアクリーナ1においては、実施例1〜9と同様な効果を奏する。
図13は、本発明を適用したエアクリーナ(実施例11)を示したものである。
ここで、実施例1〜10と同じ符号は、同一の構成または機能を示すものであって、説明を省略する。
分割壁15は、経年変化(経時劣化)によりエレメント3の目詰まり状態が進行し、エレメント3の目詰まり大側を空気が通り抜け難くなった際に、エレメント3の目詰まり小側を通り抜けてクリーンサイド25内に入った空気の流れをガイド(整流)して、流量センサの流量測定素子が配置されたバイパス流路の流路入口に集中させる整流部材である。
また、分割壁15は、湾曲部における曲がり内側に形成され、一端から他端に渡って徐々に曲率半径が変化するように滑らかな連続曲面(曲線)で形成(構成)された円弧状の曲面凹部(底面)99が設けられている。
これにより、エアフロメータ2のバイパス流路の流路入口により多くの吸気流れを当てる(集める)ことができる。
以上のように、本実施例のエアクリーナ1においては、実施例1〜10と同様な効果を奏する。
本実施例では、本発明のエアクリーナを、ケース4の中空部5内にインレット7から中空部5内に導入された空気(吸気)を濾過するエレメント3を設置したエアクリーナ1に適用しているが、本発明のエアクリーナを、ケース4の中空部5内に、エレメント3およびこのエレメント3を通過した空気の流れを整流する整流手段を設置した内燃機関のエアクリーナに適用しても良い。
ここで、整流手段とは、クリーンサイド25の全面を占有するように配置された全面メッシュまたは整流格子のことである。なお、分割板11、12、邪魔板13、内壁板14および分割壁15は、クリーンサイド25内において整流手段よりもアウトレット8側(空気の流れ方向の下流側)に設置される。
また、実施例8は、実施例2の分割板11と邪魔板13とを組み合わせたものであるが、実施例8に、実施例1、3、4、5のいずれかの分割板11と邪魔板13とを組み合わせても構わない。
また、実施例9及び10は、実施例2の分割板11と内壁板14とを組み合わせたものであるが、実施例9又は10に、実施例1、3、4、5のいずれかの分割板11と内壁板14とを組み合わせても構わない。
また、分割壁の上流端91から第1中間部分92に渡って徐々に曲率半径が変化するように滑らかな連続曲面(曲線)で形成(構成)された曲線部分(曲面部分、湾曲部)を設け、また、分割壁の第1中間部分92から第2中間部分93に渡って複数(1面以上)の平面(直線)で形成(構成)された直線部分(平面部分)を設け、また、分割壁の第2中間部分93から下流端近傍94または下流端95に渡って徐々に曲率半径が変化するように滑らかな連続曲面(曲線)で形成(構成)された曲線部分(曲面部分、湾曲部)を設けても良い。
また、逆に、分割壁の上流端91から下流端近傍94または下流端95に渡って、直線部分(平面部分)→曲線部分(曲面部分、湾曲部)→直線部分(平面部分)を設けても良い。
2 エアフロメータ
3 フィルタエレメント
4 エアクリーナケース
5 中空部
7 インレットダクト
8 アウトレットダクト
11 分割板(分割部)
17 入口流路(流路)
18 出口流路(流路)
24 ダストサイド
25 クリーンサイド
A 曲がり経路
E 内燃機関
Claims (11)
- (a)内燃機関(E)の気筒に供給される吸気流量を測定するエアフロメータ(2)と、
(b)内部に中空部(5)が形成された扁平な中空形状のケース(4、6〜8)と、
(c)ダストサイド(24)とクリーンサイド(25)との間に配置されて、通過する空気を濾過するエレメント(3)とを備え、
前記ケース(4、6)は、外部から前記ダストサイド(24)へ空気を導く筒状または管状のインレット(7)、および前記エアフロメータ(2)が取り付けられて、前記クリーンサイド(25)から前記内燃機関(E)の気筒へ空気を導く筒状または管状のアウトレット(8)を有し、
前記ケース(4、6〜8)の内部に、前記インレット(7)における流れの方向に対して前記アウトレット(8)における流れの方向が90°以上異なるように空気流れが変化する曲がり経路(A)が形成されるエアクリーナ(1)において、
前記エレメント(3)は、前記中空部(5)を2つの扁平な空間に区画するように前記ケース(4、6〜8)に保持され、
この2つの扁平な空間の内、一方の空間が前記ダストサイド(24)をなし、他方の空間が前記クリーンサイド(25)をなし、
前記ケース(4、6〜8)内の空気の流れは、前記ダストサイド(24)から前記クリーンサイド(25)に向かって前記エレメント(3)を透過し、
前記エレメント(3)の表面の内、前記クリーンサイド(25)に露出するとともに、前記エレメント(3)内を透過した空気が前記クリーンサイド(25)に流れ出る表面を透過下流面と定義すると、
前記曲がり経路(A)は、前記透過下流面に対し垂直な方向から前記エレメント(3)を視たときに、前記インレット(7)における流れの方向に対して前記アウトレット(8)における流れの方向が90°以上異なるように曲がっており、
前記エアフロメータ(2)は、前記曲がり経路(A)における曲がり内側から前記アウトレット(8)の内部(18)へ挿入されており、
前記ケース(4、6〜8)は、前記アウトレット(8)へ向かって前記クリーンサイド(25)を流れる空気流れを前記曲がり経路(A)に関する内周側と外周側とに分割する板状の分割部(11、12、15)を有し、
前記分割部(11、12、15)は、その空気流れ方向の最下流側が、前記アウトレット(8)の中心線に対し、0度または前記エアフロメータ(2)側に曲がっている、あるいは傾いていることを特徴とするエアクリーナ。
- 請求項1に記載のエアクリーナ(1)において、
前記分割部は、その上流端(31)から下流端(33)またはその近傍(32、35)に渡って徐々に曲率半径が変化するように滑らかな連続曲面で形成された1枚以上の分割板(11)を有していることを特徴とするエアクリーナ。 - 請求項1または請求項2に記載のエアクリーナ(1)において、
前記分割部は、その上流端(31)から下流端(33)またはその近傍(32、35)に渡って1面以上の平面で形成された分割板(11、12)を有していることを特徴とするエアクリーナ。 - 請求項3に記載のエアクリーナ(1)において、
前記分割板(11)は、上流側の分割板(44)と下流側の分割板(45)とを所定の角度で屈曲させる屈曲部(42)を有していることを特徴とするエアクリーナ。 - 請求項2ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載のエアクリーナ(1)において、 前記分割部は、前記分割板(11)の内側に設置されて、前記分割板(11)とは分離独立した1枚以上の分割板(12)を有していることを特徴とするエアクリーナ。
- 請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1つに記載のエアクリーナ(1)において、 前記ケース(4、6〜8)は、前記エレメント(3)の目詰まりする部分に対応して設けられる予め邪魔板(13)を有し、
前記邪魔板(13)は、前記分割部(11、12、15)の上流端(31、51、91)に接続していることを特徴とするエアクリーナ。 - 請求項1ないし請求項6のうちのいずれか1つに記載のエアクリーナ(1)において、 前記ケース(4、6〜8)は、前記クリーンサイド(25)の内壁近傍に設置されて、前記分割部(11、12、15)とは分離独立した1枚以上の内壁板(14)を有し、
前記内壁板(14)は、前記分割部(11、12、15)よりも前記アウトレット(8)のエアフロメータ挿入側、つまり前記空気流れの曲がり経路(A)における曲がり内側に設置されていることを特徴とするエアクリーナ。 - 請求項7に記載のエアクリーナ(1)において、
前記分割部(11、12、15)は、前記内壁板(14)との間に挟まれた部位に所定の長さの直線部分(S)を有していることを特徴とするエアクリーナ。 - 請求項1ないし請求項8のうちのいずれか1つに記載のエアクリーナ(1)において、 前記分割部は、その上流端(91)から下流端近傍(94)または下流端(95)に渡って徐々に曲率半径が変化するように滑らかな連続曲面で形成された分割壁(15)、あるいはその上流端(91)から下流端近傍(94)または下流端(95)に渡って1面以上の平面で形成された分割壁を有し、
前記分割壁(15)は、その板厚方向の一方側の壁面で開口した開口部(96)、および前記上流端(91)から中間部分(92、93)を経て下流端近傍(94)または下流端(95)へ向かって徐々に開口部側から奥側までの距離が大きくなる空洞部(97)を有していることを特徴とするエアクリーナ。 - 請求項1ないし請求項9のうちのいずれか1つに記載のエアクリーナ(1)において、 前記インレット(7)の内部には、前記中空部(5)よりも流路断面積が小さい入口流路(17)が形成されていることを特徴とするエアクリーナ。
- 請求項1ないし請求項10のうちのいずれか1つに記載のエアクリーナ(1)において、
前記アウトレット(8)の内部には、前記中空部(5)よりも流路断面積が小さい出口流路(18)が形成されていることを特徴とするエアクリーナ。
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