JP6171207B2 - 車両用灯具 - Google Patents

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Description

この発明は、車両用灯具に関するものである。特に、この発明は、レンズをレンズホルダに対してレンズの基準光軸方向に正確に位置決めすることができる車両用灯具に関するものである。
この種の車両用灯具は、従来からある(たとえば、特許文献1)。以下、従来の車両用灯具について説明する。従来の車両用灯具は、レンズと、レンズホルダと、ヒートシンクと、LED光源と、を備えるものである。レンズの周縁に差込片と係止爪を形成し、レンズホルダに差込孔と係止孔と位置決め突起を形成し、差込片を差込孔に差し込み、係止爪を係止孔に係止する。レンズを位置決め突起に当ててレンズをレンズホルダに対して前後方向に正確に位置決めするものである。
特開2012−119285号公報
ところが、従来の車両用灯具は、レンズを位置決め突起に当ててレンズをレンズホルダに対して前後方向に正確に位置決めするものである。このために、レンズや位置決め突起の寸法公差により、レンズをレンズホルダに対して前後方向に正確に位置決めすることができない場合がある。
この発明が解決しようとする課題は、従来の車両用灯具では、レンズをレンズホルダに対して前後方向に正確に位置決めすることができない場合がある、という点にある。
この発明(請求項1にかかる発明)は、光源と、樹脂部材で形成された光源からの光を外部に照射するレンズと、レンズを保持し、弾性を有するレンズホルダと、光源およびレンズホルダが取り付けられている取付部材と、を備え、レンズとレンズホルダとには、レンズをレンズの基準光軸方向に位置決めする位置決め部がそれぞれ設けられていて、レンズホルダの位置決め部は、レンズを基準光軸方向の一方向に押し付ける押付部と、基準光軸方向に対して直交もしくはほぼ直交して設けられている位置決め面と、から構成されていて、レンズの位置決め部は、押付部の押付力を受ける受部と、受部で受けた押付部の押付力により位置決め面に当接する位置決め当接部と、から構成され、押付部と位置決め面に挟ま、押付部の弾性による押付力により位置決め面側に押されて固定される、ことを特徴とする。
この発明(請求項2にかかる発明)は、レンズが、レンズ部と、レンズ部の周縁部に設けられているフランジ部と、から構成されていて、レンズホルダが、保持筒部と、保持筒部の一端に設けられていて中央部にレンズ部が配置される開口部を有する保持縁部と、から構成されていて、押付部が、保持筒部に設けられていて、位置決め面が、保持縁部に押付部と対向して設けられていて、位置決め当接部が、フランジ部のうち位置決め面と対向する面に設けられていて、受部が、フランジ部のうち押付部と対向する面であって、押付部の押付力を位置決め当接部に伝わる範囲に設けられている、ことを特徴とする。
この発明(請求項3にかかる発明)は、受部が、位置決め当接部に対してフランジ部の縁側に設けられている、ことを特徴とする。
この発明(請求項4にかかる発明)は、位置決め当接部が、位置決め面に点もしくは微小平面で当接する凸部形状をなし、受部が、押付部の押付力をフランジ部の縁に沿った線状もしくはほぼ線状に受ける凸部形状をなす、ことを特徴とする。
この発明の車両用灯具は、レンズホルダの押付部がレンズの受凸部を介してレンズを基準光軸方向の一方向に押し付け、レンズの位置決め凸部が受凸部で受けた押付部の押付力によりレンズホルダの基準光軸方向に対して直交もしくはほぼ直交する位置決め面に当接する。すなわち、レンズの受凸部および位置決め凸部を、レンズホルダの押付部と位置決め面との間に、挟み込んで押付部の押付力により固定するものである。このために、レンズをレンズホルダに対して基準光軸方向に正確に位置決めすることができる。
図1は、この発明にかかる車両用灯具の実施形態を示すランプユニットの分解状態の正面(表面、前面)側斜め上から見た斜視図である。 図2は、ランプユニットのレンズとレンズホルダとを示す背面(裏面、後面)側斜め上から見た分解斜視図である。 図3は、ランプユニットのレンズを示す正面図である。 図4は、ランプユニットのレンズを示す背面図である。 図5は、ランプユニットのレンズホルダを示す背面側下から見た斜視図である。 図6は、ランプユニットのレンズとレンズホルダとの組付状態を示す正面図である。 図7は、ランプユニットのレンズとレンズホルダとの組付状態を示す背面図である。 図8は、ランプユニットのレンズとレンズホルダとの組付状態を示す一部拡大断面図である。 図9は、ランプユニットのレンズとレンズホルダとの組付工程を示す一部拡大説明図である。 図10は、図9におけるX−X線矢視図である。 図11は、この発明にかかる車両用灯具の変形例を示す一部拡大説明図(図10に対応する図)である。 図12は、この発明にかかる車両用灯具の変形例を示す一部拡大説明図(図9に対応する図)である。 図13は、一般のZ位置決め部の構造を示す一部拡大説明図(図9に対応する図)である。
以下、この発明にかかる車両用灯具の実施形態(実施例)の1例および変形例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。この明細書において、前、後、上、下、左、右は、この発明にかかる車両用灯具を車両に搭載した際の前、後、上、下、左、右である。
(実施形態の構成の説明)
図1〜図10は、この発明にかかる車両用灯具の実施形態を示す。以下、この実施形態にかかる車両用灯具の構成について説明する。図1中、符号1は、この実施形態にかかる車両用灯具(たとえば、ヘッドランプなどの車両用前照灯)である。前記車両用灯具1は、車両の前部の左右両端部に搭載されている。
(車両用灯具1の説明)
前記車両用灯具1は、図1に示すように、ランプハウジング(図示せず)と、ランプレンズ(図示せず)と、光源としての半導体型光源2と、レンズ3と、レンズホルダ4と、ヒートシンク部材と兼用の取付部材(以下、「ヒートシンク部材」と称する)5と、を備えるものである。
(ランプユニット2、3、4、5の説明)
前記半導体型光源2および前記レンズ3および前記レンズホルダ4および前記ヒートシンク部材5は、ランプユニットを構成する。前記ランプハウジングおよび前記ランプレンズは、灯室(図示せず)を画成する。前記ランプユニット2、3、4、5は、前記灯室内に配置されていて、かつ、上下方向用光軸調整機構(図示せず)および左右方向用光軸調整機構(図示せず)を介して前記ランプハウジングに取り付けられている。
(半導体型光源2の説明)
前記半導体型光源2は、図1に示すように、この例では、たとえば、LED、OELまたはOLED(有機EL)などの自発光半導体型光源である。前記半導体型光源2は、発光面を有する発光チップ(LEDチップ)と、前記発光チップを封止樹脂部材で封止したパッケージ(LEDパッケージ)と、前記パッケージを実装した基板20と、から構成されている。前記半導体型光源2は、光源ホルダ21を介して前記ヒートシンク部材5の光源取付部50に位置決めされて取り付けられている。
前記発光チップの前記発光面は、前記レンズ3の基準光軸(基準軸)Zの前側に向いている。前記発光チップの前記発光面の中心は、前記レンズ3の基準焦点もしくはその近傍に位置し、かつ、前記レンズ3の基準光軸Z上もしくはその近傍に位置する。
図1において、X、Y、Zは、直交座標(X−Y−Z直交座標系)を構成する。X軸は、前記発光チップの前記発光面の中心を通る左右方向の水平軸であって、この実施形態において、車両の外側、すなわち、左側がプラス(+)方向であり、右側がマイナス(−)方向である。また、Y軸は、前記発光チップの前記発光面の中心を通る上下方向の鉛直軸であって、この実施形態において、上側がプラス(+)方向であり、下側がマイナス(−)方向である。さらに、Z軸は、前記発光チップの前記発光面の中心を通る法線(垂線)、すなわち、前記X軸および前記Y軸と直交する前後方向の軸であって、この実施形態において、前側がプラス(+)方向であり、後側がマイナス(−)方向である。前記レンズ3の基準光軸Zと前記Z軸とは、一致もしくはほぼ一致する。
前記光源ホルダ21は、スクリュー22により前記ヒートシンク部材5の光源ホルダ取付部51に位置決めされて取り付けられている。前記光源ホルダ21には、前記半導体型光源2を前記ヒートシンク部材5に保持するホルダ部と、前記半導体型光源2に給電するターミナルおよび回路およびコネクタとが、それぞれ設けられている。
(レンズ3の説明)
前記レンズ3は、図1〜図4、図6、図7に示すように、レンズ部30と、補助レンズ部(付加レンズ部)と、フランジ部31と、から構成されている。前記レンズ部30の正面視形状は、非円形形状をなす。すなわち、前記レンズ3は、異形レンズである。前記レンズ3は、樹脂部材から構成されている。
前記レンズ3は、前記レンズホルダ4に位置決めされて保持されている。前記レンズ3は、前記レンズホルダ4を介して前記ヒートシンク部材5に位置決めされて取り付けられている。前記レンズ3は、前記半導体型光源2からの光を前記レンズ部30および前記補助レンズ部を透過させて外部に照射する。
前記レンズ部30は、前記レンズ3の背面側の入射面32と、前記レンズ3の正面側の出射面33と、から構成されている。前記入射面32は、前記半導体型光源2側に突出した凸曲面、もしくは、前記半導体型光源2と反対側に引っ込んだ凹曲面、もしくは、平面をなす。前記入射面32は、自由曲面、もしくは、2次曲面、もしくは、複合2次曲面、もしくは、それらの組み合わせの面、もしくは、平面から構成されている。前記出射面33は、前記半導体型光源2と反対側に突出した凸曲面をなす。前記出射面33は、自由曲面、もしくは、2次曲面、もしくは、複合2次曲面、もしくは、それらの組み合わせの面から構成されている。
前記補助レンズ部は、前記レンズ部30の周縁部の下方中央部に一体に設けられている。前記補助レンズ部は、入射面と、反射面と、出射面と、から構成されている。
前記フランジ部31は、前記レンズ部30および前記補助レンズ部の周縁部(全周もしくは一部)に一体に設けられている。前記フランジ部31の背面は、前記入射面32とほぼ同様に自由曲面もしくは平面からなる。前記フランジ部31の正面は、前記出射面33とほぼ同様に自由曲面からなる。前記フランジ部31の縁(端面、外面)の正面視形状は、前記レンズ部30の正面視形状と同様に非円形形状をなす。
(レンズホルダ4の説明)
前記レンズホルダ4は、弾性を有し、かつ、前記ヒートシンク部材5よりも熱伝導率が低い(熱抵抗が大きい)部材たとえば樹脂部材から構成されている。前記レンズホルダ4は、図1、図2、図5〜図7に示すように、中央部に前記レンズ部30が配置される開口部40を有する筒構造から構成されている。前記レンズホルダ4は、保持筒部41と、保持縁部42と、取付板部43と、補強リブ部44と、から構成されている。
前記レンズホルダ4は、前記レンズ3を位置決めして保持する。前記レンズホルダ4は、前記ヒートシンク部材5に位置決めされて取り付けられている。この結果、前記レンズ3は、前記レンズホルダ4を介して前記ヒートシンク部材5に位置決めされて取り付けられている。
前記保持筒部41は、筒形状をなす。前記保持筒部41の正面視形状は、前記レンズ3の正面視形状と同様に非円形形状をなす。前記保持筒部41の内周面は、前記レンズ3の前記フランジ部31の縁の外周面より若干大きい形状をなす。
前記保持縁部42は、フランジ形状をなしていて、前記保持筒部41の一端(正面側の端)から前記保持筒部41の内側に一体に設けられている。前記保持縁部42の中央部には、前記開口部40が設けられている。前記保持縁部42の内周面(すなわち、前記開口部40の縁)の正面視形状は、前記レンズ3の前記レンズ部30の正面視形状と同様に非円形形状をなす。前記保持縁部42の内周面は、前記レンズ3の前記フランジ部31の縁の外周面より若干小さく、かつ、前記レンズ部30と前記フランジ部31との境界より若干大きい形状をなす。
前記取付板部43は、板形状をなしていて、前記保持筒部41の他端(背面側の端)の上部および下部から前記保持筒部41の上方外側および下方外側に一体に設けられている。前記取付板部43の外形の正面視形状は、ほぼ長方形状をなしている。すなわち、前記取付板部43の左右両辺のほぼ中間部は、前記保持筒部41の左右両側部の一部であって、湾曲形状をなす。
前記補強リブ部44は、リブ形状をなしていて、前記取付板部43の4辺から正面側に一体に設けられている。前記補強リブ部44の正面視形状は、前記取付板部43の外形の正面視形状とほぼ同様にほぼ長方形状をなしている。すなわち、上側の前記補強リブ部44は、下が開口したコの字形状をなし、かつ、下側の前記補強リブ部44は、上が開口したコの字形状をなす。
(ヒートシンク部材5の説明)
前記ヒートシンク部材5は、前記半導体型光源2と前記レンズホルダ4とが取り付けられていて、かつ、前記レンズ3が前記レンズホルダ4を介して取り付けられている取付部材である。前記ヒートシンク部材5は、前記半導体型光源2で発生する熱を外部に放射させるものである。前記ヒートシンク部材5は、たとえば、熱伝導性を有するアルミダイカストや樹脂部材からなる。前記ヒートシンク部材5は、図1に示すように、垂直板部52と、前記垂直板部52の一面(背面)に一体に設けた複数枚の垂直板形状のフィン部53と、から構成されている。
前記ヒートシンク部材5の前記垂直板部52の他面(正面)の取付面(平面もしくはほぼ平面)の中央部には、ほぼ十字形状の凹部54が設けられている。前記凹部54の底面の中央部には、前記光源取付部50が設けられている。前記凹部54の底面であって、前記光源取付部50の周辺には、前記光源ホルダ取付部51が設けられている。
(位置決め部の説明)
前記レンズ3と前記レンズホルダ4とには、位置決め部がそれぞれ設けられている。前記位置決め部は、前記レンズホルダ4に対して前記レンズ3の位置を決めるものである。前記位置決め部は、XY位置決め部と、回転位置決め部と、Z位置決め部と、から構成されている。
(XY位置決め部の説明)
前記XY位置決め部は、前記レンズ3のX軸方向(X軸方向)およびY軸方向(Y軸方向)の位置を決めるものである。前記XY位置決め部は、図2、図7に示すように、Y軸方向およびZ軸方向に突出する凸部60と、前記凸部60の側面の2箇所(2点もしくは2直線)に接触する接触面61と、から構成されている。
前記XY位置決め部の前記凸部60は、前記レンズホルダ4の前記保持筒部41の内周面の下部右側の箇所に設けられている。前記XY位置決め部の前記凸部60は、一部が、前記接触面61が2箇所点接触もしくは直線接触する曲面部から構成されているものであれば良い。たとえば、ピンであっても良い。前記XY位置決め部の前記接触面61は、前記レンズ3の前記フランジ部31の下部右側の箇所に前記凸部60と対応して設けられている。前記XY位置決め部の前記接触面61は、V字の2平面もしくは1曲面などからなる。
(回転位置決め部の説明)
前記回転位置決め部は、前記レンズ3の前記XY位置決め部を中心(前記凸部60の曲面部の中心)とするXY面上における回転方向の位置を決めるものである。前記回転位置決め部は、図7に示すように、Y軸方向およびZ軸方向に突出する凸部62と、前記凸部62の頂部の1箇所(1点もしくは1直線)に接触する接触面63と、から構成されている。
前記回転位置決め部の前記凸部62は、前記レンズホルダ4の前記保持筒部41の内周面の下部左側の箇所に設けられている。前記回転位置決め部の前記凸部62は、一部が、前記接触面63が1箇所点接触もしくは直線接触する曲面部から構成されているものであれば良い。たとえば、ピンであっても良い。前記回転位置決め部の前記接触面63は、前記レンズ3の前記フランジ部31の下部左側の箇所に前記凸部62と対応して設けられている。前記回転位置決め部の前記接触面63は、平面もしくは曲面からなる。
(Z位置決め部の説明)
前記Z位置決め部は、前記レンズ3のZ軸方向(基準光軸Z軸方向)の位置を決めるものである。前記レンズホルダ4の前記Z位置決め部は、図8〜図10に示すように、押付部70と、位置決め面71と、から構成されている。一方、前記レンズ3の前記Z位置決め部は、同じく、図8〜図10に示すように、受部としての受凸部72と、位置決め当接部としての位置決め凸部73と、から構成されている。なお、図8(A)は、図6におけるA−A線の一部断面図である。図8(B)は、図6におけるB−B線の一部断面図である。図8(C)は、図6におけるC−C線の一部断面図である。
前記押付部70は、前記レンズホルダ4の前記保持筒部41の上部中央と下部左右両側との3箇所にそれぞれ前記レンズホルダ4の内側に突出して設けられている。前記押付部70の左右両側および正面側(前記保持筒部41と前記保持縁部42の境界)には、凹形状の切欠74が設けられている。この結果、前記押付部70は、前記レンズ3の基準光軸Z軸方向(Z軸方向)に対して垂直方向もしくはほぼ垂直方向に弾性を有する。前記押付部70は、前記レンズ3を前記基準光軸Z軸方向の一方向(正面方向)に押し付けるものである。
前記位置決め面71は、前記レンズホルダ4の前記保持縁部42の上部中央と下部左右両側との3箇所の内面(背面)にそれぞれ前記押付部70と対向して設けられている。前記位置決め面71は、前記基準光軸Z軸方向に対して直交もしくはほぼ直交する面である。
前記位置決め凸部73は、前記レンズ3の前記フランジ部31のうち前記位置決め面71と対向する面であって、前記フランジ部31の上部中央と下部左右両側との3箇所にそれぞれ前記位置決め面71に対応して設けられている。前記位置決め凸部73は、微小な円錐台形形状をなす。すなわち、前記位置決め凸部73の頂は、前記基準光軸Zに対して直交もしくはほぼ直交する微小平面からなる。この結果、前記位置決め凸部73は、前記受凸部72で受けた前記押付部70の押付力(図9(C)中の実線矢印を参照)により前記位置決め面71に微小平面で当接するものである。なお、前記位置決め凸部73の形状は、前記の円錐台形形状以外の形状、たとえば、円柱形状であっても良い。
前記受凸部72は、前記レンズ3の前記フランジ部31のうち前記押付部70と対向する面であって、前記フランジ部31の上部中央と下部左右両側との3箇所にそれぞれ前記押付部70に対応して設けられている。前記受凸部72は、前記フランジ部31の縁に沿った凸条形状をなす。前記受凸部72の外面は、湾曲面をなす。この結果、前記受凸部72は、前記押付部70の押付力を前記フランジ部31の縁に沿った線状もしくはほぼ線状に受ける。
前記受凸部72は、前記押付部70の押付力を前記位置決め凸部73に伝わる範囲に設けられている。すなわち、前記受凸部72は、図8、図9に示すように、前記位置決め凸部73に対して前記フランジ部31の縁側に設けられている。また、前記受凸部72は、図10に示すように、前記位置決め凸部73を中央として両側に前記フランジ部31の縁に沿って設けられている。
前記押付部70と前記受凸部72とは、図9(C)中の破線に示すように、若干干渉し合う(若干オーバーラップする)寸法関係にある。このために、前記受凸部72の頂の一部は、前記押付部70の面に食い込む。なお、図9(C)中の破線に示す食い込み量は、実際よりも大きく図示されている。
前記Z位置決め部の3個の前記押付部70および前記位置決め面71および前記受凸部72および前記位置決め凸部73のうち下部の2個は、前記XY位置決め部の前記凸部60および前記接触面61と、前記回転位置決め部の前記凸部62および前記接触面63との間に配置されている。前記Z位置決め部の3個の前記押付部70および前記位置決め面71および前記受凸部72および前記位置決め凸部73は、前記レンズ3の重心を囲う位置に配置されている。
(隙詰部の説明)
前記レンズ3と前記レンズホルダ4とには、隙詰部がそれぞれ設けられている。前記隙詰部は、前記XY位置決め部の前記凸部60と前記接触面61との間の隙、および、前記回転位置決め部の前記凸部62と前記接触面63との間の隙を詰めるものである。すなわち、前記隙詰部は、前記レンズ3を前記XY位置決め部により決められた位置(X軸方向およびY軸方向の位置)および前記回転位置決め部により決められた位置(XY面上における回転方向の位置)にガタなく確実に位置させるものである。
前記レンズ3の前記隙詰部は、図2〜図4に示すように、受面64から構成されている。前記受面64は、前記レンズ3の前記フランジ部31の縁(端面)のうち上部左右両側の2箇所にそれぞれ設けられている。2個の前記受面64は、それぞれX軸と平行もしくはほぼ平行な平面からなる。2個の前記受面64は、上部の1個の前記レンズ3の前記Z位置決め部の前記受凸部72および前記位置決め凸部73の左右両側に配置されている。
前記レンズホルダ4の前記隙詰部は、図5に示すように、突起65から構成されている。前記突起65は、前記レンズホルダ4の前記保持筒部41の前記保持縁部42側の部分であって、上部左右両側の2箇所にそれぞれ設けられている。2個の前記突起65の左右両側には、スリット(孔もしくは溝)66がそれぞれ設けられている。この結果、前記突起65は、それぞれZ軸方向に対して垂直方向もしくはほぼ垂直方向(マイナス(−)Y軸方向)の弾性を有する。2個の前記突起65は、上部の1個の前記レンズホルダ4の前記Z位置決め部の前記押付部70および前記位置決め面71の左右両側に配置されている。
前記XY位置決め部の前記凸部60および前記接触面61と、前記回転位置決め部の前記凸部62および前記接触面63と、前記隙詰部の2個の前記受面64および前記突起65とは、前記レンズ3の重心を囲う位置に配置されている。
(取付構造の説明)
前記レンズホルダ4と前記ヒートシンク部材5とには、取付構造がそれぞれ設けられている。前記取付構造は、前記レンズ3を保持する前記レンズホルダ4を前記ヒートシンク部材5にスクリューを使用せずに取り付けるものである。
前記レンズホルダ4の前記取付構造は、図5、図7に示すように、取付フック部80と、抜止部81と、位置決め孔82を有する部分と、取付部86と、から構成されている。前記取付フック部80および前記抜止部81と前記取付部86とは、前記レンズホルダ4の前記取付板部43の4角部の一面(背面)にそれぞれ隣接して設けられている。前記位置決め孔82は、前記レンズホルダ4の前記取付板部43の下部の2角部にそれぞれ設けられている。
前記ヒートシンク部材5の前記取付構造は、図1に示すように、取付部83と、取付孔部84を有する部分と、位置決めピン85と、から構成されている。前記取付部83は、前記ヒートシンク部材5の前記垂直板部52の4角部の他面(正面)に前記取付フック部80および前記取付部86と対応して設けられている。前記取付孔部84は、前記ヒートシンク部材5の前記垂直板部52の4角部に前記抜止部81と対応して設けられている。前記位置決めピン85は、前記ヒートシンク部材5の前記垂直板部52の下部の2角部の他面(正面)に前記位置決め孔82と対応して設けられている。
(組付の説明)
この実施形態にかかる車両用灯具1は、以上のごとき構成からなり、以下、組付について説明する。
まず、ヒートシンク部材5の光源取付部50に半導体型光源2をセットする。また、ヒートシンク部材5の光源ホルダ取付部51に光源ホルダ21をスクリュー22により取り付ける。この結果、半導体型光源2は、ヒートシンク部材5に、光源ホルダ21を介して取り付けられる。
つぎに、レンズ3の出射面33を正面側に位置させ、かつ、レンズホルダ4の保持縁部42を正面側に位置させる。このレンズ3をレンズホルダ4の保持筒部41中に基準光軸Z軸方向すなわちZ軸方向に挿入する(図9(A)中の実線矢印を参照)。このとき、レンズ3のフランジ部31がレンズホルダ4側のZ位置決め部の押付部70を乗り越える際に、フランジ部31が押付部70を図9(B)中の実線矢印方向に押し付ける。このために、押付部70は、図9(B)中の実線矢印方向すなわちZ軸方向に対して垂直方向もしくはほぼ垂直方向に弾性変形する。
そして、フランジ部31が押付部70を乗り越えると、押付部70は、図9(C)中の実線矢印方向すなわちZ軸方向に対して垂直方向もしくはほぼ垂直方向に弾性復帰する。このために、押付部70は、レンズ3側のZ位置決め部の受凸部72を図9(C)中の実線矢印方向に押し付ける。このとき、受凸部72の一部(図9(C)中の破線にて示す一部)が押付部70に食い込む。
これにより、受凸部72は、押付部70の押し付け力を受ける。このために、レンズ3側のZ位置決め部の位置決め凸部73は、受凸部72で受けた押付部70の押し付け力により、レンズホルダ4側のZ位置決め部の位置決め面71に、図9(C)中の実線矢印方向すなわちZ軸方向もしくはほぼZ軸方向に弾性当接する。
このようにして、図8、図10に示すように、レンズ3側のZ位置決め部の3個の受凸部72および位置決め凸部73が、レンズホルダ4側のZ位置決め部の3個の押付部70と位置決め面71との間にそれぞれ挟み込まれていて、かつ、押付部70の押付力によりZ軸方向において固定されている。この結果、レンズ3は、レンズホルダ4に、Z軸方向の位置が決められた状態でZ軸方向に固定保持される。
この状態において、図7に示すように、レンズ3側のXY位置決め部の接触面61がレンズホルダ4側のXY位置決め部の凸部60の側面の2箇所に接触する。また、同じく図7に示すように、レンズ3側の回転位置決め部の接触面63がレンズホルダ4側の回転位置決め部の凸部62の側面の1箇所に接触する。さらに、同じく図7に示すように、レンズホルダ4側の隙詰部の突起65がレンズ3側の隙詰部の受面64にZ軸方向に対して垂直方向もしくはほぼ垂直方向(マイナス(−)Y軸方向)に弾性接触する。この結果、レンズ3は、レンズホルダ4に、X軸方向およびY軸方向および回転方向(凸部60の曲面部の中心を中心とするXY面上における回転方向)の位置がそれぞれ決められた状態で各方向に固定保持される。
つづいて、レンズ3を保持したレンズホルダ4の取付フック部80をヒートシンク部材5の取付孔部84にZ軸方向と反対方向に挿入する。そして、レンズ3を保持したレンズホルダ4をヒートシンク部材5に対してX軸方向と反対方向にスライドさせる。すると、レンズホルダ4の取付板部43と取付フック部80とがヒートシンク部材5の取付部83を挟み込む。この結果、レンズ3を保持したレンズホルダ4は、ヒートシンク部材5に、Y軸方向およびZ軸方向に対して固定される。
しかも、レンズホルダ4の抜止部81がヒートシンク部材5の取付孔部84の縁に弾性当接する。この結果、レンズ3を保持したレンズホルダ4は、ヒートシンク部材5に、X軸方向に対して固定される。このようにして、この実施形態にかかる車両用灯具1は、組み付けられる。
(実施形態の作用の説明)
この実施形態にかかる車両用灯具1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
以上のようにして組み付けられた車両用灯具1において、半導体型光源2の発光チップを点灯発光させる。すると、発光チップから放射された光の大部分は、直接、レンズ3のレンズ部30の入射面32からレンズ部30内に入射する。このとき、入射光は、入射面32において配光制御される。レンズ部30中に入射した入射光は、レンズ部30の出射面33から出射する。このとき、出射光は、出射面33において配光制御される。レンズ部30からの出射光は、所定の配光パターン、たとえば、ロービーム配光パターン、ハイビーム配光パターンとして、車両の前方に照射される。
また、発光チップから放射された光の小部分は、直接、レンズ3の補助レンズ部の入射面から補助レンズ部内に入射する。このとき、入射光は、入射面において配光制御される。補助レンズ部中に入射した入射光は、補助レンズ部の反射面で反射する。このとき、反射光は、反射面において配光制御される。この反射光は、補助レンズ部の出射面から出射する。このとき、出射光は、出射面において配光制御される。補助レンズ部からの出射光は、所定の補助配光パターンとして、車両の外部に照射される。
さらに、半導体型光源2の発光チップにおいて発生する熱は、ヒートシンク部材5を介して外部に放射される。
(実施形態の効果の説明)
この実施形態にかかる車両用灯具1は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
この実施形態にかかる車両用灯具1は、レンズホルダ4の押付部70がレンズ3の受凸部72を介してレンズ3を基準光軸Z軸方向の一方向すなわちZ軸方向もしくはほぼZ軸方向に押し付け、レンズ3の位置決め凸部73が受凸部72で受けた押付部70の押付力によりレンズホルダ4の基準光軸Z軸方向に対して直交もしくはほぼ直交する位置決め面71に当接する。すなわち、レンズ3の受凸部72および位置決め凸部73を、レンズホルダ4の押付部70と位置決め面71との間に、挟み込んで押付部70の押付力により固定するものである。このために、レンズ3をレンズホルダ4に対して基準光軸Z軸方向に正確に位置決めすることができる。
この実施形態にかかる車両用灯具1は、レンズ3のフランジ部31に設けた受凸部72および位置決め凸部73を、レンズホルダ4の保持筒部41と保持縁部42とに設けた押付部70と位置決め面71との間に、挟み込んで押付部70の押付力により固定するものである。このために、受凸部72と押付部70との押付箇所と、位置決め凸部73と位置決め面71との当接箇所、この2箇所の間の寸法を調整管理することにより、押付部70の押付力を一定に調整管理して得ることができる。特に、レンズ部30の入射面32や出射面33が自由曲面から構成されていて、それに伴って、フランジ部31の背面や正面における法線方向が揃っていない(一致していない)レンズ3を使用する場合においては、一定の押付力で保持することができて、最適である。
ここで、前記の従来の車両用灯具の場合について説明する。前記の従来の車両用灯具は、レンズのフランジ部の差込片および係止爪をレンズホルダの差込孔および係止孔などの保持部により保持するものである。このために、フランジ部の法線方向が揃っていないと、フランジ部を保持する保持部の保持力が分散して保持部の保持力が有効に使われていない。このために、保持部の保持力を過剰に高くし、保持部を過剰な強度にする必要がある。
これに対して、この実施形態にかかる車両用灯具1は、フランジ部31の法線方向が揃っていなくても、前記の寸法調整管理により、押付部70の押付力を一定に調整管理することができる。このために、押付部70の押付力を過剰に高くし、押付部70を過剰な強度にする必要がない。これにより、レンズホルダ4の強度を下げることができ、レンズホルダ4の部品コストを安価にすることができる。
この実施形態にかかる車両用灯具1は、レンズホルダ4側の押付部70と位置決め面71とが相互に対向し、レンズ3側の受凸部72と位置決め凸部73が押付部70と位置決め面71とにそれぞれ対向し、受凸部72が押付部70の押付力を位置決め凸部73に伝わる範囲に設けられている。このために、押付部70の押付力が受凸部72を介して位置決め凸部73に確実に伝わり、しかも、位置決め凸部73が位置決め面71に十分な押付力で当接する。これにより、レンズ3をレンズホルダ4に対して基準光軸Z軸方向に正確に位置決めすることができる。
この実施形態にかかる車両用灯具1は、図9に示すように、受凸部72が位置決め凸部73に対してフランジ部31の縁側に設けられている。このために、レンズ3のフランジ部31がレンズホルダ4の押付部70を乗り越える際に、押付部70がフランジ部31により弾性変形する量が少なくてすむ。これにより、押付部70の弾性変形による損傷を極力なくすることができる。ここで、受凸部72を位置決め凸部73に対してフランジ部31の縁側と反対側に設けると、押付部70が保持筒部41に対して高くなる。その分、押付部70の弾性変形量が大きくなって、損傷する可能性が大きくなる。ところが、この実施形態にかかる車両用灯具1は、受凸部72をフランジ部31の縁側に設けるので、押付部70を保持筒部41に対して低くすることができる。その分、押付部70の弾性変形量を小さくすることができて、損傷する可能性を極力なくすることができる。
この実施形態にかかる車両用灯具1は、位置決め凸部73が位置決め面71に微小平面で当接するものである。このために、レンズ3のZ軸方向の位置を高精度に決めることができる。これにより、レンズ3の姿勢を高精度に維持保持することができる。特に、レンズ部30の入射面32や出射面33が自由曲面から構成されていて、それに伴って、フランジ部31の背面や正面における法線方向が揃っていない(一致していない)レンズ3を使用する場合においては、レンズ3のZ軸方向の位置を高精度に決めることができて、最適である。
この実施形態にかかる車両用灯具1は、受凸部72が押付部70の押付力をフランジ部31の縁に沿った線状もしくはほぼ線状に受けるものである。このために、受凸部72の単位あたりの押付部70の押付力を低下させることができる。すなわち、受凸部72における押付部70の押付力による面圧を小さくすることができる。これにより、レンズ3の耐久性が向上し、レンズ3の強度を低下させることができ、レンズ3の部品コストを安価にすることができる。
この実施形態にかかる車両用灯具1は、押付部70、位置決め面71、受凸部72、位置決め凸部73からなるZ位置決め部がレンズ3を3点支持により保持するものである。このために、レンズ3を高精度に保持することができる。特に、レンズ3が異形レンズであり、しかも、入射面32や出射面33が自由曲面からなるレンズ3の場合であっても、レンズ3を高精度に保持することができる。
この実施形態にかかる車両用灯具1は、Z位置決め部のレンズ3を支持する3点がレンズ3の重心を囲う位置に配置されている。このために、レンズ3をレンズホルダ4を介してヒートシンク部材5に、車両の振動に対して、安定して取り付けることができる。
(変形例1の説明)
図11は、この発明にかかる車両用灯具の変形例1を示す。以下、この変形例1における車両用灯具について説明する。図中、図1〜図10と同符号は、同一のものを示す。
前記の実施形態の車両用灯具1は、図10に示すように、フランジ部31の縁に沿って設けられている受凸部72の中央を位置決め凸部73に合わせるものである。これに対して、この変形例1の車両用灯具は、受凸部72の中央を位置決め凸部73に対してフランジ部31の縁に沿ってずらすものである。なお、この受凸部72のずらし量は、押付部70の押付力を位置決め凸部73に伝わる範囲内にすることが好ましい。
(変形例2の説明)
図12(A)は、この発明にかかる車両用灯具の変形例2を示す。以下、この変形例2における車両用灯具について説明する。図中、図1〜図11と同符号は、同一のものを示す。
前記の実施形態の車両用灯具1は、図8、図9に示すように、受凸部72を位置決め凸部73に対してフランジ部31の縁側に設けるものである。これに対して、この変形例2の車両用灯具は、受凸部72を位置決め凸部73に対応して設けるものである。あるいは、受凸部72を位置決め凸部73に対してフランジ部31の縁側と反対側に設けても良い。なお、この受凸部72を位置決め凸部73に対して設ける位置は、押付部70の押付力を位置決め凸部73に伝わる範囲内にすることが好ましい。
(変形例3の説明)
図12(B)は、この発明にかかる車両用灯具の変形例3を示す。以下、この変形例3における車両用灯具について説明する。図中、図1〜図11、図12(A)と同符号は、同一のものを示す。
前記の実施形態の車両用灯具1は、図8、図9に示すように、押付部70を平面として受凸部72を曲面として、受凸部72が押付部70の押付力をフランジ部31の縁に沿った線状もしくはほぼ線状に受けるように構成するものである。これに対して、この変形例3の車両用灯具は、押付部700を曲面として受凸部720を平面として、受凸部720が押付部700の押付力をフランジ部31の縁に沿った線状もしくはほぼ線状に受けるように構成するものである。
前記の実施形態の車両用灯具1は、図8、図9に示すように、位置決め凸部73の頂が基準光軸Zに対して直交もしくはほぼ直交する微小平面からなり、位置決め凸部73が受凸部72で受けた押付部70の押付力により位置決め面71に微小平面で当接するものである。これに対して、この変形例3の車両用灯具は、位置決め凸部730を半球形状からなり、位置決め凸部730が受凸部72で受けた押付部70の押付力により位置決め面71に点で当接するものである。
(実施形態、変形例以外の例の説明)
この実施形態、変形例においては、ロービーム配光パターン、ハイビーム配光パターンを車両の前方に照射するヘッドランプなどの車両用前照灯に使用した例である。ところが、この発明においては、ヘッドランプなどの車両用前照灯以外の車両用灯具、たとえば、フォグランプなどの補助前照灯、追加灯、テールランプ、ストップランプ、テール・ストップランプなどの車両用灯具にも使用することができる。
また、この実施形態、変形例においては、光源として半導体型光源2を使用するものである。ところが、この発明においては、光源として半導体型光源2以外の光源(発光体、発光素子、発光部材、発光装置)を使用しても良い。
さらに、この実施形態、変形例においては、押付部70、位置決め面71、受凸部72、位置決め凸部73からなるZ位置決め部を、レンズ3およびレンズホルダ4の3箇所に設けるものである。ところが、この発明においては、押付部70、位置決め面71、受凸部72、位置決め凸部73からなるZ位置決め部を、レンズ3およびレンズホルダ4の少なくとも1箇所に設けるものであっても良い。
この場合においては、図13(A)に示すように、フランジ部31の1箇所もしくは2箇所に受凸部72および位置決め凸部73が設けられていないレンズ3を代わりに使用する。あるいは、図13(B)に示すように、フランジ部31の1箇所もしくは2箇所に受凸部72および位置決め凸部73が設けられていないレンズ3、および、保持筒部41の1箇所もしくは2箇所に切欠74が設けられていなく弾性を有しない押付部701を有するレンズホルダ4を代わりに使用する。
さらにまた、この実施形態、変形例においては、位置決め部の受部および位置決め当接部が凸形状をなす受凸部72、720および位置決め凸部73、730から構成されているものである。ところが、この発明においては、位置決め部の受部および位置決め当接部を、凸形状をなす受凸部72、720および位置決め凸部73、730以外のものから構成されているものであっても良い。
1 車両用灯具
2 半導体型光源
20 基板
21 光源ホルダ
22 スクリュー
3 レンズ
30 レンズ部
31 フランジ部
32 入射面
33 出射面
4 レンズホルダ
40 開口部
41 保持筒部
42 保持縁部
43 取付板部
44 補強リブ部
5 ヒートシンク部材(取付部材)
50 光源取付部
51 光源ホルダ取付部
52 垂直板部
53 フィン部
54 凹部
60、62 凸部
61、63 接触面
64 受面
65 突起
66 スリット
70、700 押付部
71 位置決め面
72、720 受凸部
73、730 位置決め凸部
74 切欠
80 取付フック部
81 抜止部
82 位置決め孔
83 取付部
84 取付孔部
85 位置決めピン
86 取付部
X X軸
Y Y軸
Z Z軸(レンズの基準光軸)

Claims (4)

  1. 光源と、
    樹脂部材で形成された前記光源からの光を外部に照射するレンズと、
    前記レンズを保持し、弾性を有するレンズホルダと、
    前記光源および前記レンズホルダが取り付けられている取付部材と、
    を備え、
    前記レンズと前記レンズホルダとには、前記レンズを前記レンズの基準光軸方向に位置決めする位置決め部がそれぞれ設けられていて、
    前記レンズホルダの前記位置決め部は、前記レンズを前記基準光軸方向の一方向に押し付ける押付部と、前記基準光軸方向に対して直交もしくはほぼ直交して設けられている位置決め面と、から構成されていて、
    前記レンズの前記位置決め部は、前記押付部の押付力を受ける受部と、前記受部で受けた前記押付部の押付力により前記位置決め面に当接する位置決め当接部と、から構成され、前記押付部と前記位置決め面に挟ま、前記押付部の弾性による押付力により前記位置決め面側に押されて固定される、
    ことを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記レンズは、レンズ部と、前記レンズ部の周縁部に設けられているフランジ部と、から構成されていて、
    前記レンズホルダは、保持筒部と、前記保持筒部の一端に設けられていて中央部に前記レンズ部が配置される開口部を有する保持縁部と、から構成されていて、
    前記押付部は、前記保持筒部に設けられていて、
    前記位置決め面は、前記保持縁部に前記押付部と対向して設けられていて、
    前記位置決め当接部は、前記フランジ部のうち前記位置決め面と対向する面に設けられていて、
    前記受部は、前記フランジ部のうち前記押付部と対向する面であって、前記押付部の押付力を前記位置決め当接部に伝わる範囲に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記受部は、前記位置決め当接部に対して前記フランジ部の縁側に設けられている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の車両用灯具。
  4. 前記位置決め当接部は、前記位置決め面に点もしくは微小平面で当接する凸部形状をなし、
    前記受部は、前記押付部の押付力を前記フランジ部の縁に沿った線状もしくはほぼ線状に受ける凸部形状をなす、
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の車両用灯具。
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