JP6171106B2 - 撮像装置及び合焦制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像装置及び合焦制御方法に関する。
近年、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の固体撮像素子の高解像度化に伴い、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、スマートフォン等の携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant,携帯情報端末)等の撮像機能を有する情報機器の需要が急増している。なお、以上のような撮像機能を有する情報機器を撮像装置と称する。
これら撮像装置では、主要な被写体までの距離を検出してその被写体に焦点を合わせる合焦制御方法として位相差AF(Auto Focus、自動合焦)方式を採用しているものがある。
位相差AF方式を採用する撮像装置において、撮像装置がレンズ交換式の場合に、撮像レンズ毎のデフォーカス量の補正用データをより少ない容量で済ませ、如何なる種類の撮像レンズに交換されても良好な位相差AF方式による合焦制御を実行できるようにした技術が、特許文献1に開示されている。
また、ピントの合っていない画像、いわゆるボケ像を良好にするための光学フィルタとしてアポダイゼイションフィルタ(以下、APDフィルタという)が知られている。APDフィルタを用いるとボケ像の輪郭をなだらかにすることができる。
特許文献2及び特許文献3には、APDフィルタを撮像レンズの光軸上に挿脱可能にした撮像装置が記載されている。
国際公開WO2013/047111号公報 日本国特開平10−268382号公報 日本国特開2011−221120号公報
特許文献1では、撮像レンズの情報と、位相差検出用画素のペアに対する入射光の入射角毎の受光感度である受光感度分布とに基づいて、デフォーカス量と位相差との比に関するパラメータを求め、このパラメータを用いてデフォーカス量を算出している。
しかしながら、撮像光学系がAPDフィルタを含む場合、撮像素子の受光面に入射する光線は部分的にAPDフィルタによって遮られる。このため、位相差検出用画素のペアにおける受光感度は、光線が遮られる分だけ低くなる。したがって、実態とは異なる受光感度分布に基づきパラメータを求めることとなり、算出されたデフォーカス量が実際の値とは異なる値となる可能性がある。
特許文献2及び特許文献3ではAPDフィルタを備える撮像装置が開示されているが、AFへの影響に関する開示はされていない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、撮像光学系がAPDフィルタを含む場合でも、高精度に被写体に合焦させることができる撮像装置及び合焦制御方法を提供することを目的とする。
本発明の撮像装置は、フォーカスレンズを含む撮像光学系を通して被写体を撮像し、上記撮像光学系の瞳領域の異なる部分を通過した一対の光束の一方を受光し受光量に応じた信号を検出する第1の信号検出部と上記一対の光束の他方を受光し受光量に応じた信号を検出する第2の信号検出部のペアを含む撮像素子と、上記撮像光学系の光軸上に、光軸中心から光軸と垂直な方向に離れるに従って透過率が低下する光学フィルタが存在する状態において、上記撮像光学系を通って上記ペアに入射される光の入射角範囲と、上記光学フィルタの透過率分布と、上記ペアの各々の入射光に対する入射角毎の受光感度を示す受光感度分布とを取得し、取得した上記入射角範囲、上記透過率分布、及び上記受光感度分布に基づいて、上記ペアの各々により検出される検出信号の位相差とデフォーカス量との比に関するパラメータを算出し、算出した上記パラメータと上記位相差を用いてデフォーカス量を算出するデフォーカス量算出部と、上記デフォーカス量算出部により算出されたデフォーカス量にしたがって上記フォーカスレンズを光軸方向に移動させる合焦制御を行う合焦制御部と、を備えるものである。
本発明の合焦制御方法は、フォーカスレンズを含む撮像光学系を通して被写体を撮像し、上記撮像光学系の瞳領域の異なる部分を通過した一対の光束の一方を受光し受光量に応じた信号を検出する第1の信号検出部と上記一対の光束の他方を受光し受光量に応じた信号を検出する第2の信号検出部のペアを含む撮像素子を備える撮像装置における合焦制御方法であって、上記撮像光学系の光軸上に、光軸中心から光軸と垂直な方向に離れるに従って透過率が低下する光学フィルタが存在する状態において、上記撮像光学系を通って上記ペアに入射される光の入射角範囲と、上記光学フィルタの透過率分布と、上記ペアの各々の入射光に対する入射角毎の受光感度を示す受光感度分布とを取得し、取得した上記入射角範囲、上記透過率分布、及び上記受光感度分布に基づいて、上記ペアの各々により検出される検出信号の位相差とデフォーカス量との比に関するパラメータを算出し、算出した上記パラメータと上記位相差を用いてデフォーカス量を算出するデフォーカス量算出ステップと、上記デフォーカス量算出ステップで算出したデフォーカス量にしたがって上記フォーカスレンズを光軸方向に移動させる合焦制御を行う合焦制御部と、を備えるものである。
本発明によれば、撮像光学系がAPDフィルタを含む場合でも、高精度に被写体に合焦させることができる撮像装置及び合焦制御方法を提供することができる。
本発明の一実施形態を説明するための撮像装置の一例としてのデジタルカメラの概略構成を示す図。 図1に示すデジタルカメラに搭載される撮像素子5の全体構成を示す平面模式図。 図2に示す1つのAFエリア53の部分拡大図。 図3に示す位相差検出用画素52のみを示した図。 位相差検出用画素52Aの断面構成を示す図。 撮像素子5に含まれる全ての画素を撮像用画素51とし、各撮像用画素51を2つに分割した構成を示す図。 位相差とデフォーカス量と入射角との関係を説明するための図。 位相差検出用画素52A,52Bの受光感度分布を示す図。 APDフィルタ3の透過率分布を示す図。 APDフィルタ3が光軸上にある状態での位相差検出用画素52A,52Bの受光感度分布を示す図。 図1に示すデジタルカメラの動作を説明するためのフローチャート。 デフォーカス量の算出方法の変形例を説明するための図。 撮像装置としてのスマートフォンの構成を示す図。 図13に示すスマートフォンのブロック図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態を説明するための撮像装置の一例としてのデジタルカメラの概略構成を示す図である。
図1に示すデジタルカメラは、焦点調節のためのフォーカスレンズ及びズーム倍率変更のためのズームレンズを含む撮像レンズ1と、絞り2と、APDフィルタ3と、レンズ制御部4と、レンズ駆動部8と、絞り駆動部9と、を有するレンズ装置40を備える。本実施形態において、レンズ装置40はデジタルカメラ本体に着脱可能なものとして説明するが、デジタルカメラ本体に固定されるものであってもよい。
レンズ装置40は撮像光学系を構成し、フォーカスレンズを少なくとも含む。フォーカスレンズとは、光軸方向に移動することで、撮像光学系の焦点位置を調節するレンズを言う。複数枚のレンズからなる撮像レンズが全群繰り出しのレンズの場合は、全群全体がフォーカスレンズとなる。
APDフィルタ3は、撮像光学系の光軸中心から光軸と垂直な方向に離れるに従って透過率が低下する光学フィルタである。デジタルカメラ本体には、レンズ装置40として、図1に例示したようにAPDフィルタ3が光軸上に固定配置された機種と、APDフィルタ3を光軸上に挿入した状態とAPDフィルタ3を光軸上から退避させた状態とを切り替え可能に構成された機種とのいずれも装着可能である。また、デジタルカメラ本体には、APDフィルタ3を搭載しないレンズ装置40も装着可能である。
レンズ装置40のレンズ制御部4は、デジタルカメラ本体のシステム制御部11と有線又は無線によって通信可能に構成される。レンズ制御部4は、システム制御部11からの指令にしたがって、レンズ駆動部8を介して撮像レンズ1に含まれるフォーカスレンズを駆動したり、絞り駆動部9を介して絞り2を駆動したりする。
レンズ制御部4は、レンズ装置40がAPDフィルタ3を光軸上に挿脱可能な機種の場合には、システム制御部11からの指令にしたがって、APDフィルタ3を光軸上に挿入したり、光軸上から退避させたりする制御も行う。
レンズ制御部4は、メモリを内蔵しており、このメモリには、レンズ装置40におけるAPDフィルタ3の有無を示す情報と、APDフィルタ3搭載レンズ装置の場合にはそのAPDフィルタ3の透過率分布の情報と、撮像レンズ1の設計情報である撮像レンズ情報と、が記憶されている。
レンズ制御部4は、システム制御部11と無線又は有線によって通信可能であり、システム制御部11からの要求に応じて、メモリに記憶されている各種情報をシステム制御部11に送信する。レンズ装置40がAPDフィルタ3を光軸上に挿脱可能な機種の場合、レンズ制御部4は、光軸上にAPDフィルタ3が挿入されているか否かの情報もシステム制御部11に送信する。
デジタルカメラ本体は、撮像光学系を通して被写体を撮像するCCD(Charge Coupled Device)型やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型等の撮像素子5と、撮像素子5の出力に接続された相関二重サンプリング処理等のアナログ信号処理を行うアナログ信号処理部6と、アナログ信号処理部6から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路7とを備える。アナログ信号処理部6及びA/D変換回路7は、システム制御部11によって制御される。アナログ信号処理部6及びA/D変換回路7は撮像素子5に内蔵されることもある。
デジタルカメラの電気制御系全体を統括制御するシステム制御部11は、撮像素子駆動部10を介して撮像素子5を駆動し、レンズ装置40を通して撮像した被写体像を撮像画像信号として出力させる。システム制御部11には、操作部14を通してユーザからの指示信号が入力される。
システム制御部11は、位相差AF処理部19によって算出されたデフォーカス量に基づいてフォーカスレンズを合焦位置に移動させる合焦制御を行う合焦制御部として機能する。
更に、このデジタルカメラの電気制御系は、メインメモリ16と、メインメモリ16に接続されたメモリ制御部15と、A/D変換回路7から出力される撮像画像信号に対し、補間演算、ガンマ補正演算、及びRGB/YC変換処理等を行って撮像画像データを生成するデジタル信号処理部17と、位相差AF方式によりデフォーカス量を算出する位相差AF処理部19と、着脱自在の記録媒体21が接続される外部メモリ制御部20と、カメラ背面等に搭載された表示部23が接続される表示制御部22と、を備える。
メモリ制御部15、デジタル信号処理部17、位相差AF処理部19、外部メモリ制御部20、及び表示制御部22は、制御バス24及びデータバス25によって相互に接続され、システム制御部11からの指令によって制御される。
図2は、図1に示すデジタルカメラに搭載される撮像素子5の全体構成を示す平面模式図である。
撮像素子5は、行方向Xと行方向Xに直交する列方向Yに二次元状に配列された多数の画素が配置される受光面50を有する。この受光面50には、焦点を合わせる対象となるエリアであるAFエリア53が図2の例では9つ設けられている。
AFエリア53は、画素として撮像用画素と位相差検出用画素とを含むエリアである。
受光面50のうちAFエリア53を除く部分には、撮像用画素だけが配置される。なお、AFエリア53は、受光面50に隙間無く設けてあってもよい。
図3は、図2に示す1つのAFエリア53の部分拡大図である。
AFエリア53には、画素51が二次元状に配列されている。各画素51は、フォトダイオード等の光電変換部と、この光電変換部上方に形成されたカラーフィルタとを含む。
図3では、赤色光を透過するカラーフィルタ(Rフィルタ)を含む画素51(R画素51ともいう)には“R”の文字を付し、緑色光を透過するカラーフィルタ(Gフィルタ)を含む画素51(G画素51ともいう)には“G”の文字を付し、青色光を透過するカラーフィルタ(Bフィルタ)を含む画素51(B画素51ともいう)には“B”の文字を付している。カラーフィルタの配列は受光面50全体でベイヤ配列となっている。
AFエリア53では、G画素51の一部(図3中の網掛けを付した画素51)が位相差検出用画素52となっている。図3の例では、R画素51とG画素51を含む画素行のうちの任意の画素行における各G画素51と、この各G画素51に対して列方向Yに最も近い同色のG画素51とが、位相差検出用画素52となっている。ここでは図3に図示するように、2次元状配列の一方の方向を行方向X、他の方向を列方向Yと規定する。
図4は、図3に示す位相差検出用画素52のみを示した図である。
図4に示すように、位相差検出用画素52は、位相差検出用画素52Aと位相差検出用画素52Bの2種類の画素を含む。
位相差検出用画素52Aは、撮像レンズ1の瞳領域の異なる部分を通過した一対の光束の一方を受光し受光量に応じた信号を検出する第1の信号検出部である。
位相差検出用画素52Bは、上記一対の光束の他方を受光し受光量に応じた信号を検出する第2の信号検出部である。
なお、AFエリア53において、位相差検出用画素52A,52B以外の複数の画素51は撮像用画素であり、撮像用画素は、撮像レンズ1を通過した上記一対の光束を受光し受光量に応じた信号を検出する。
各画素51の光電変換部上方には遮光膜が設けられ、この遮光膜には、光電変換部の受光面積を規定する開口が形成されている。
撮像用画素51の開口の中心は、撮像用画素51の光電変換部の中心と一致している。これに対し、位相差検出用画素52Aの開口(図4の白抜き部分)の中心は、位相差検出用画素52Aの光電変換部の中心に対し右側に偏心している。また、位相差検出用画素52Bの開口(図4の白抜き部分)の中心は、位相差検出用画素52Bの光電変換部の中心に対して左側に偏心している。ここでいう右方向は、図3で示す行方向Xの一方の方向であり、左方向は行方向Xのもう一方の方向である。
図5は、位相差検出用画素52Aの断面構成を示す図である。図5に示すように、位相差検出用画素52Aは、開口cが光電変換部(PD)に対して右に偏心している。図5に示すように、光電変換部の片側を遮光膜によって覆うことにより、遮光膜で覆った方向と逆の方向から入射した光を選択的に遮光することができる。
この構成により、任意の行にある位相差検出用画素52Aからなる画素群と、この画素群の各位相差検出用画素52Aに対して一方向に同一距離で配置された位相差検出用画素52Bからなる画素群とによって、これら2つの画素群の各々によって撮像される像における行方向Xの位相差を検出することができる。
なお、撮像素子5は、撮像レンズ1の瞳領域の異なる部分を通過した一対の光束の一方を受光し受光量に応じた信号を検出する信号検出部と、上記一対の光束の他方を受光し受光量に応じた信号を検出する信号検出部とのペアを複数有する構成であればよく、図2〜図5に示した構成に限らない。
例えば、撮像素子5に含まれる全ての画素を撮像用画素51とし、各撮像用画素51を2つに分割して、一方の分割エリアを位相差検出用画素52Aとし、他方の分割エリアを位相差検出用画素52Bとした構成であってもよい。
図6は、撮像素子5に含まれる全ての画素を撮像用画素51とし、各撮像用画素51を2つに分割した構成を示す図である。
図6の構成では、撮像素子5においてRを付した撮像用画素51を2つに分割し、分割した2つをそれぞれ位相差検出用画素R1と位相差検出用画素R2としている。また、撮像素子5においてGを付した撮像用画素51を2つに分割し、分割した2つをそれぞれ位相差検出用画素G1と位相差検出用画素G2としている。更に、撮像素子5においてBを付した撮像用画素51を2つに分割し、分割した2つをそれぞれ位相差検出用画素B1と位相差検出用画素B2としている。
この構成では、位相差検出用画素R1,G1,B1がそれぞれ第1の信号検出部となり、位相差検出用画素R2,G2,B2がそれぞれ第2の信号検出部となる。第1の信号検出部と第2の信号検出部からは独立に信号を読み出すことができる。そして、第1の信号検出部と第2の信号検出部の信号を加算すると、位相差のない通常の撮像用信号を得られる。つまり、図6の構成では、全ての画素を、位相差検出用画素と撮像用画素との両方として用いることができる。
図1に示す位相差AF処理部19は、9つのAFエリア53の中からユーザ操作等により選択された1つのAFエリア53にある位相差検出用画素52A及び位相差検出用画素52Bから読み出される検出信号群を用いて上記一対の光束によって形成される2つの像の相対的な位置ずれ量である位相差を演算する。
そして、位相差AF処理部19は、この位相差に基づいて、撮像レンズ1の焦点調節状態、ここでは合焦状態から離れている量と合焦状態から離れている方向、すなわちデフォーカス量を求める。
具体的には、位相差AF処理部19は、選択されたAFエリア53にある複数の位相差検出用画素52Aの検出信号群のデータをA[1]…A[k]とし、この位相差検出用画素52Aとペアを構成する位相差検出用画素52Bの検出信号群のデータをB[1]…B[k]とし、これら2つのデータを“d”ずらしたときの以下の式によって求まる2つのデータ波形によって囲まれる面積S[d]を求める。
Figure 0006171106
位相差AF処理部19は、相関値S[d]の値が最小となるときのdの値を位相差として求め、この位相差からデフォーカス量を算出する。
図7は、位相差とデフォーカス量との関係を説明するための図である。図7では、撮像素子5の受光面のうち、光軸と交わる点近傍に入射する光線を破線で図示している。
レンズ装置40を通して撮像素子5に入射してくる光の入射角θは、絞り2の開口量によって決まる。図7では、絞り2を通過する光線のうち、絞り2の開口領域の上側端部を通過する上光線と主光線とのなす角度を入射角θ1とし、絞り2の開口領域の下側端部を通過する下光線と主光線とのなす角度を入射角θ2としている。また、下光線と撮像素子5の受光面との交点と、主光線と撮像素子5の受光面との交点の距離をa1とし、上光線と撮像素子5の受光面との交点と、主光線と撮像素子5の受光面との交点の距離をa2としている。
撮像素子5に入射する光の入射角は、上光線と主光線のなす入射角の符号をプラスとし、下光線と主光線のなす入射角の符号をマイナスとして説明する。
図7に示すように、デフォーカス量Dffは、撮像素子5の受光面と、撮像光学系による被写体像の結像位置との距離を示す値である。
入射角θ1,θ2と、距離a1,a2と、デフォーカス量Dffとは一定の関数関係にあり、式(2)及び式(3)が成立する。
tanθ1=a1/Df …(2)
tan|θ2|=a2/Df …(3)
また、式(2),(3)から次の式(4)の関係が得られる。
tanθ1+tan|θ2|=(a1+a2)/Df …(4)
ここで、位相差AF処理部19によって算出される位相差は、距離a1と距離a2の和に相当する。つまり、位相差と入射角θ1,θ2が分かれば、式(4)によりデフォーカス量Dffを求めることができる。なお、式(4)から分かるように、入射角θ1,θ2は、位相差とデフォーカス量Dffとの比に関するパラメータとなる。
位相差AF処理部19は、デフォーカス量Dffを算出するために、位相差に加えて、入射角θ1と入射角θ2を算出する。以下、入射角θ1と入射角θ2の算出方法を説明する。
図7に示した入射角θ1と入射角θ2は、絞り2の開口量(F値)が決まれば固定される値である。しかし、位相差を求めるために用いる位相差検出用画素52A,52Bについては、その受光感度が光の入射角によって変化する特性(入射角感度特性)がある。
また、レンズ装置40にはAPDフィルタ3が設けられている。このため、位相差検出用画素52A,52Bの入射角感度特性は、APDフィルタ3の透過率特性と組み合わさって更に複雑なものとなる。
更に、任意の位相差検出用画素のペアに入射する光の入射角は、入射角θ1〜入射角θ2で示される入射角範囲の中で様々に変化する。
このため、F値で決まる入射角θ1と入射角θ2を式(4)にそのまま代入するのでは、正確なデフォーカス量を算出することは難しい。
位相差AF処理部19は、絞り2のF値で決まる入射角範囲(図7の入射角θ1,θ2)の情報と、位相差検出用画素52A,52Bの各々の入射角毎の受光感度分布を示す情報と、APDフィルタ3の透過率分布の情報とを取得する。そして、位相差AF処理部19は、取得した3つの情報に基づいて、式(4)の“θ1”に代入する値(θ1Aとする)と、“θ2”に代入する値(θ2Aとする)とを算出する。このようにすることで、正確なデフォーカス量の算出を可能にしている。以下、θ1Aとθ2Aの算出方法を説明する。
図8は、位相差検出用画素52Aと位相差検出用画素52Bの受光感度分布を示す図である。図8において、符号IAで示したのが位相差検出用画素52Aの受光感度分布を示し、符号IBで示したのが位相差検出用画素52Bの受光感度分布を示す。
図8の横軸は入射角θを示し、縦軸は画素の感度Iを示す。図8に示す受光感度分布は、位相差検出用画素52A,52Bの構造によって決まるものであり、デジタルカメラの製造段階で測定して、デジタルカメラのメインメモリ16に記憶しておく。
絞り2のF値が決まると、撮像素子5に入射する光の入射角の範囲は一意に決まる。図8では、F値に応じた入射角範囲が、入射角θ=θ1から入射角θ=θ2の範囲となっている。
図9は、APDフィルタ3の透過率分布を示す図である。図9の横軸はX方向の位置を示し、原点Oが光軸と交わる位置である。縦軸は透過率Tを示す。
図9に示すように、APDフィルタ3の透過率Tは、光軸と交わる位置における透過率が最も高く、光軸から離れるにしたがって透過率が低下する特性を持つ。図9に示す透過率分布の情報は、レンズ装置40の内部メモリに記憶されている。
図7に示したように、絞り2を通過した上光線がAPDフィルタ3に入射するX方向位置をx1とし、絞り2を通過した下光線がAPDフィルタ3に入射するX方向位置をx2として、図9には位置x1とx2を図示している。
図8に示したように、撮像素子5に入射する光は、図8の入射角範囲θ1〜θ2の範囲の光となる。そして、この範囲の光は、図9のx1〜x2の範囲に分布する透過率Tによって減衰されて、撮像素子5に入射する。
つまり、APDフィルタ3を搭載するレンズ装置40が装着された状態での位相差検出用画素52A,52Bの受光感度分布は、図8のθ1〜θ2までの範囲における各入射角に対する受光感度に、図9のx1〜x2までの範囲におけるこの各入射角の光が通過する部分での透過率を乗じたものとなる。
なお、図8の受光感度分布に図9の透過率分布を掛け合わせる処理を行うためには、APDフィルタ3の透過率分布の横軸を入射角に変換する必要がある。
図7に示すように、APDフィルタ3と撮像素子5の受光面との距離をDとすると、絞り2を通過した上光線がAPDフィルタ3に入射するX方向位置x1は、x1=(D×sinθ1)/2となる。同様に、絞り2を通過した下光線がAPDフィルタ3に入射するX方向位置x2は、x2=(D×sinθ2)/2となる。
この関係式から、図9に示す横軸を入射角θに変換した後、同じ入射角θに対応する感度Iと透過率Tを乗算することで、図10に示したデータを得ることができる。
図10は、APDフィルタ3を搭載するレンズ装置40が装着された状態での位相差検出用画素52A,52Bの受光感度分布を示す図である。図10において、符号IAaは、入射角範囲θ1〜θ2における位相差検出用画素52Aの受光感度分布を示し、符号IBaは、入射角範囲θ1〜θ2における位相差検出用画素52Bの受光感度分布を示す。
位相差AF処理部19は、図10に示したデータのうち、受光感度分布IAaにおいて感度重心A1となる入射角θAを算出し、受光感度分布IBにおいて感度重心b1となる入射角θBを算出する。
具体的には、位相差AF処理部19は、以下の式(5),(6)の演算を行って、入射角θAと入射角θBを算出する。
θA=∫{θ×IA(θ)×T(x)}dθ/∫θdθ
=∫{θ×IA(θ)×T(D×sinθ/2)}dθ/∫θdθ …(5)
θB=∫{θ×IB(θ)×T(x)}dθ/∫θdθ
=∫{θ×IB(θ)×T(D×sinθ/2)}dθ/∫θdθ …(6)
式(5),(6)における積分範囲は、入射角範囲(θ1〜θ2)である。また、IA(θ)は、入射角θのときの位相差検出用画素52Aの感度を示す。IB(θ)は、入射角θのときの位相差検出用画素52Bの感度を示す。T(x)は、APDフィルタ3のX方向における光軸との交点からの距離xにおける透過率を示す。
すなわち、入射角範囲(θ1〜θ2)において、入射角θ、受光感度IA(θ)、透過率T(x)の乗算値をθの値で積算し、この積算値をθの積算値で除すことで、感度重心となる入射角θAを求める。同様に、入射角範囲(θ1〜θ2)において、入射角θ、受光感度IB(θ)、透過率T(x)の乗算値をθの値で積算し、この積算値をθの積算値で除すことで、感度重心となる入射角θBを求める。
そして、位相差AF処理部19は、式(4)のθ1にθAを代入し、式(4)のθ2にθBを代入し、式(4)の(a1+a2)に相関演算によって求めた位相差を代入して、デフォーカス量Dfを算出する。
なお、APDフィルタ3を搭載しないレンズ装置40が装着された場合や、APDフィルタ3を搭載しているレンズ装置40が装着されているが、光軸上にAPDフィルタ3が挿入されていない状態では、位相差AF処理部19は、式(5),(6)におけるT(x)を1としてθA,θBを算出する。
図11は、図1に示すデジタルカメラのAF動作を説明するためのフローチャートである。
デジタルカメラの電源が投入されると、システム制御部11は、レンズ装置40からレンズ情報を取得してメインメモリ16に記憶する(ステップS1)。ここで取得するレンズ情報は、撮像光学系による絞り値毎の入射角範囲の情報と、APDフィルタ3の透過率分布の情報と、APDフィルタ3の光軸方向の位置情報(レンズ装置40とデジタルカメラ本体との接続部からAPDフィルタ3までの距離)と、を含む。
位相差AF処理部19は、操作部14が操作されてAFの指示がなされると(ステップS2:YES)、設定中のF値に対応する入射角範囲の情報をメインメモリ16から取得する。また、位相差AF処理部19は、APDフィルタ3の透過率分布の情報をメインメモリ16から取得する。また、位相差AF処理部19は、撮像素子5の位相差検出用画素52A,52Bそれぞれの受光感度分布の情報をメインメモリ16から取得する。また、位相差AF処理部19は、APDフィルタ3の光軸方向の位置情報と、レンズ装置40とデジタルカメラ本体との接続部から撮像素子5の受光面までの距離情報をメインメモリ16から取得する。この距離情報はデジタルカメラの製造時にメインメモリ16に記憶される。
次に、位相差AF処理部19は、APDフィルタ3の光軸方向の位置情報と、レンズ装置40とデジタルカメラ本体との接続部から撮像素子5の受光面までの距離情報とから、APDフィルタ3と撮像素子5の受光面との距離Dを求める。具体的には、位置情報と距離情報を加算した値を距離Dとして算出する。
位相差AF処理部19は、求めた距離Dと、メインメモリ16から取得した設定F値に対応する入射角範囲と、メインメモリ16から取得したAPDフィルタ3の透過率分布とを用いて、式(5),(6)の演算により、入射角θA,θBを算出する(ステップS3)。
次に、位相差AF処理部19は、選択されたAFエリア53にある複数の位相差検出用画素52Aの検出信号群と、この位相差検出用画素52Aとペアを構成する位相差検出用画素52Bの検出信号群との相関演算を行って、位相差を算出する(ステップS4)。
次に、位相差AF処理部19は、ステップS3で算出した入射角θA,θBと、ステップS4で算出した位相差とを用いた式(4)の演算により、デフォーカス量Dffを算出する(ステップS5)。
デフォーカス量Dffが算出されると、システム制御部11が、このデフォーカス量Dffにしたがってフォーカスレンズを合焦位置に移動させる合焦制御を行う(ステップS6)。ステップS6の後はステップS2に処理が移行される。
なお、位相差AF処理部19は、レンズ装置40が交換された場合には、ステップS1から処理をやり直す。また、レンズ装置40として、APDフィルタ3を光軸上に挿脱可能な機種が装着されている場合には、位相差AF処理部19は、ステップS2:YESのときに、APDフィルタ3が光軸上に挿入されているか否かを判定する。そして、APDフィルタ3が光軸上に挿入されている場合にはステップS3以降の処理を行う。一方、APDフィルタ3が光軸上に挿入されていない場合には、ステップS3において、式(5),(6)のT(x)を1にした演算を行って入射角θA,θBを算出する。
以上のように、図1のデジタルカメラによれば、APDフィルタ3を含むレンズ装置40が装着された場合には、APDフィルタ3の透過率分布を考慮したデフォーカス量の算出を行うことができる。したがって、APDフィルタ3を含むレンズ装置40が装着された場合でも、高精度に被写体に合焦させることができる。
なお、レンズ情報は、レンズ装置40からレンズ種別を表す識別情報を取得し、デジタルカメラ本体側で予め記憶している識別情報毎のレンズ情報を得る構成としてもよい。
(第1変形例)
上記実施形態では、受光感度分布IAaにおいて感度重心となる入射角θAと、受光感度分布IBaにおいて感度重心となる入射角θBとを求めることで、デフォーカス量Dffを算出しているが、受光感度分布IAaにおいて感度面積中心となる入射角θAAと、受光感度分布IBaにおいて感度面積中心となる入射角θBBとを求め、入射角θAAと入射角θBBを式(4)に代入してデフォーカス量Dffを算出してもよい。
感度面積中心位置の求め方については特許文献1に記載のような手法を用いれば良い。つまり、図12において、受光感度分布IBaと横軸とで囲まれる領域の面積を均等に半分にする縦軸に平行な線と、横軸との交点の入射角をθBBとする。また、受光感度分布IAaと横軸とで囲まれる領域の面積を均等に半分にする縦軸に平行な線と、横軸との交点の入射角をθAAとする。
(第2変形例)
上述した実施形態では、1つのAFエリア53で1つの入射角θA,θBを算出したが、本変形例では、AFエリア53を複数分割し、分割領域毎に入射角θA,θBを算出し、算出した分割領域毎の入射角θA(θB)の平均値を算出し、これをAFエリア53に対応する入射角θA,θBとする。
撮像素子5の受光面に結像する被写体像は、必ずしも撮像素子5の中心に結像するわけではなく、受光面中心から高い位置,低い位置,右側に寄った位置,左側に寄った位置等の任意座標位置に存在することになる。このため、AFエリア53を複数の分割領域に分割し、それぞれの分割領域毎に入射角θA,θBを算出する方が、より精度を高めることができる。
また、上述した入射角範囲は像高に応じて変化するため、分割領域毎に入射角θA,θBを算出する方が、高精度な算出が可能となる。
(第3変形例)
上記実施形態では、レンズ装置40が1つのAPDフィルタ3を備えた構成としたが、レンズ装置40が複数のAPDフィルタを備える構成としても良い。この構成では、複数のAPDフィルタのそれぞれについて図9に示した透過率分布における光線透過範囲を求め、この光線透過範囲内の透過率分布を入射角θA,θBの演算に用いる。
例えば、APDフィルタを2つ有するレンズ装置40が装着された場合には、式(5),(6)を以下の式(7),(8)に変えて、入射角θA,θBを算出する。
θA=∫{θ×IA(θ)×T1(x)×T2(x)}dθ/∫θdθ …(7)
θB=∫{θ×IB(θ)×T1(x)×T2(x)}dθ/∫θdθ …(8)
T1(x)は、2つのAPDフィルタの一方のX方向位置x3における透過率を示す。T2(x)は、2つのAPDフィルタの他方のX方向位置x4における透過率を示す。X方向位置x3と、X方向位置x4は、撮像素子5に入射する入射角範囲内での任意の入射角の光と、APDフィルタとが交わるAPDフィルタ上の位置である。
なお、T1(x)は、一方のAPDフィルタと撮像素子5の受光面との距離の情報を用いて角度の情報に変換することができる。また、T2(x)は、他方のAPDフィルタと撮像素子5の受光面との距離の情報を用いて角度の情報に変換することができる。
ここまでは撮像装置としてデジタルカメラを例にしたが、以下では、撮像装置としてカメラ付のスマートフォンの実施形態について説明する。
図13は、本発明の撮影装置の一実施形態であるスマートフォン200の外観を示すものである。図13に示すスマートフォン200は、平板状の筐体201を有し、筐体201の一方の面に表示部としての表示パネル202と、入力部としての操作パネル203とが一体となった表示入力部204を備えている。また、この様な筐体201は、スピーカ205と、マイクロホン206と、操作部207と、カメラ部208とを備えている。なお、筐体201の構成はこれに限定されず、例えば、表示部と入力部とが独立した構成を採用したり、折り畳み構造やスライド機構を有する構成を採用したりすることもできる。
図14は、図13に示すスマートフォン200の構成を示すブロック図である。図14に示すように、スマートフォンの主たる構成要素として、無線通信部210と、表示入力部204と、通話部211と、操作部207と、カメラ部208と、記憶部212と、外部入出力部213と、GPS(Global Positioning System)受信部214と、モーションセンサ部215と、電源部216と、主制御部220とを備える。また、スマートフォン200の主たる機能として、図示省略の基地局装置BSと図示省略の移動通信網NWとを介した移動無線通信を行う無線通信機能を備える。
無線通信部210は、主制御部220の指示にしたがって、移動通信網NWに収容された基地局装置BSに対し無線通信を行うものである。この無線通信を使用して、音声データ、画像データ等の各種ファイルデータ、電子メールデータなどの送受信や、Webデータやストリーミングデータなどの受信を行う。
表示入力部204は、主制御部220の制御により、画像(静止画像及び動画像)や文字情報などを表示して視覚的にユーザに情報を伝達するとともに、表示した情報に対するユーザ操作を検出する、いわゆるタッチパネルであって、表示パネル202と、操作パネル203とを備える。
表示パネル202は、LCD(Liquid Crystal Display)、OELD(Organic Electro−Luminescence Display)などを表示デバイスとして用いたものである。
操作パネル203は、表示パネル202の表示面上に表示される画像を視認可能に載置され、ユーザの指や尖筆によって操作される一又は複数の座標を検出するデバイスである。このデバイスをユーザの指や尖筆によって操作すると、操作に起因して発生する検出信号を主制御部220に出力する。次いで、主制御部220は、受信した検出信号に基づいて、表示パネル202上の操作位置(座標)を検出する。
図13に示すように、本発明の撮影装置の一実施形態として例示しているスマートフォン200の表示パネル202と操作パネル203とは一体となって表示入力部204を構成しているが、操作パネル203が表示パネル202を完全に覆うような配置となっている。
係る配置を採用した場合、操作パネル203は、表示パネル202外の領域についても、ユーザ操作を検出する機能を備えてもよい。換言すると、操作パネル203は、表示パネル202に重なる重畳部分についての検出領域(以下、表示領域と称する)と、それ以外の表示パネル202に重ならない外縁部分についての検出領域(以下、非表示領域と称する)とを備えていてもよい。
なお、表示領域の大きさと表示パネル202の大きさとを完全に一致させても良いが、両者を必ずしも一致させる必要は無い。また、操作パネル203が、外縁部分と、それ以外の内側部分の2つの感応領域を備えていてもよい。更に、外縁部分の幅は、筐体201の大きさなどに応じて適宜設計されるものである。更にまた、操作パネル203で採用される位置検出方式としては、マトリクススイッチ方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式などが挙げられ、いずれの方式を採用することもできる。
通話部211は、スピーカ205やマイクロホン206を備え、マイクロホン206を通じて入力されたユーザの音声を主制御部220にて処理可能な音声データに変換して主制御部220に出力したり、無線通信部210あるいは外部入出力部213により受信された音声データを復号してスピーカ205から出力させたりするものである。また、図13に示すように、例えば、スピーカ205を表示入力部204が設けられた面と同じ面に搭載し、マイクロホン206を筐体201の側面に搭載することができる。
操作部207は、キースイッチなどを用いたハードウェアキーであって、ユーザからの指示を受け付けるものである。例えば、図13に示すように、操作部207は、スマートフォン200の筐体201の側面に搭載され、指などで押下されるとオンとなり、指を離すとバネなどの復元力によってオフ状態となる押しボタン式のスイッチである。
記憶部212は、主制御部220の制御プログラムや制御データ、アプリケーションソフトウェア、通信相手の名称や電話番号などを対応づけたアドレスデータ、送受信した電子メールのデータ、WebブラウジングによりダウンロードしたWebデータや、ダウンロードしたコンテンツデータを記憶し、またストリーミングデータなどを一時的に記憶するものである。また、記憶部212は、スマートフォン内蔵の内部記憶部217と着脱自在な外部メモリスロットを有する外部記憶部218により構成される。なお、記憶部212を構成するそれぞれの内部記憶部217と外部記憶部218は、フラッシュメモリタイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、カードタイプのメモリ(例えば、MicroSD(登録商標)メモリ等)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などの格納媒体を用いて実現される。
外部入出力部213は、スマートフォン200に連結される全ての外部機器とのインターフェースの役割を果たすものであり、他の外部機器に通信等(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)、IEEE1394など)又はネットワーク(例えば、インターネット、無線LAN、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association:IrDA)(登録商標)、UWB(Ultra Wideband)(登録商標)、ジグビー(ZigBee)(登録商標)など)により直接的又は間接的に接続するためのものである。
スマートフォン200に連結される外部機器としては、例えば、有/無線ヘッドセット、有/無線外部充電器、有/無線データポート、カードソケットを介して接続されるメモリカード(Memory card)やSIM(Subscriber Identity Module Card)/UIM(User Identity Module Card)カード、オーディオ・ビデオI/O(Input/Output)端子を介して接続される外部オーディオ・ビデオ機器、無線接続される外部オーディオ・ビデオ機器、有/無線接続されるスマートフォン、有/無線接続されるパーソナルコンピュータ、有/無線接続されるPDA、有/無線接続されるパーソナルコンピュータ、イヤホンなどがある。外部入出力部213は、このような外部機器から伝送を受けたデータをスマートフォン200の内部の各構成要素に伝達することや、スマートフォン200の内部のデータが外部機器に伝送されるようにすることができる。
GPS受信部214は、主制御部220の指示にしたがって、GPS衛星ST1〜STnから送信されるGPS信号を受信し、受信した複数のGPS信号に基づく測位演算処理を実行し、スマートフォン200の緯度、経度、高度からなる位置を検出する。GPS受信部214は、無線通信部210や外部入出力部213(例えば、無線LAN)から位置情報を取得できる時には、その位置情報を用いて位置を検出することもできる。
モーションセンサ部215は、例えば、3軸の加速度センサなどを備え、主制御部220の指示にしたがって、スマートフォン200の物理的な動きを検出する。スマートフォン200の物理的な動きを検出することにより、スマートフォン200の動く方向や加速度が検出される。係る検出結果は、主制御部220に出力されるものである。
電源部216は、主制御部220の指示にしたがって、スマートフォン200の各部に、バッテリ(図示しない)に蓄えられる電力を供給するものである。
主制御部220は、マイクロプロセッサを備え、記憶部212が記憶する制御プログラムや制御データにしたがって動作し、スマートフォン200の各部を統括して制御するものである。また、主制御部220は、無線通信部210を通じて、音声通信やデータ通信を行うために、通信系の各部を制御する移動通信制御機能と、アプリケーション処理機能を備える。
アプリケーション処理機能は、記憶部212が記憶するアプリケーションソフトウェアにしたがって主制御部220が動作することにより実現するものである。アプリケーション処理機能としては、例えば、外部入出力部213を制御して対向機器とデータ通信を行う赤外線通信機能や、電子メールの送受信を行う電子メール機能、Webページを閲覧するWebブラウジング機能などがある。
また、主制御部220は、受信データやダウンロードしたストリーミングデータなどの画像データ(静止画像や動画像のデータ)に基づいて、映像を表示入力部204に表示する等の画像処理機能を備える。画像処理機能とは、主制御部220が、上記画像データを復号し、この復号結果に画像処理を施して、画像を表示入力部204に表示する機能のことをいう。
更に、主制御部220は、表示パネル202に対する表示制御と、操作部207、操作パネル203を通じたユーザ操作を検出する操作検出制御を実行する。表示制御の実行により、主制御部220は、アプリケーションソフトウェアを起動するためのアイコンや、スクロールバーなどのソフトウェアキーを表示したり、あるいは電子メールを作成したりするためのウィンドウを表示する。なお、スクロールバーとは、表示パネル202の表示領域に収まりきれない大きな画像などについて、画像の表示部分を移動する指示を受け付けるためのソフトウェアキーのことをいう。
また、操作検出制御の実行により、主制御部220は、操作部207を通じたユーザ操作を検出したり、操作パネル203を通じて、上記アイコンに対する操作や、上記ウィンドウの入力欄に対する文字列の入力を受け付けたり、あるいは、スクロールバーを通じた表示画像のスクロール要求を受け付ける。
更に、操作検出制御の実行により主制御部220は、操作パネル203に対する操作位置が、表示パネル202に重なる重畳部分(表示領域)か、それ以外の表示パネル202に重ならない外縁部分(非表示領域)かを判定し、操作パネル203の感応領域や、ソフトウェアキーの表示位置を制御するタッチパネル制御機能を備える。
また、主制御部220は、操作パネル203に対するジェスチャ操作を検出し、検出したジェスチャ操作に応じて、予め設定された機能を実行することもできる。ジェスチャ操作とは、従来の単純なタッチ操作ではなく、指などによって軌跡を描いたり、複数の位置を同時に指定したり、あるいはこれらを組み合わせて、複数の位置から少なくとも1つについて軌跡を描く操作を意味する。
カメラ部208は、図1に示したデジタルカメラにおける外部メモリ制御部20、記録媒体21、表示制御部22、表示部23、及び操作部14以外の構成を含む。
カメラ部208によって生成された撮像画像データは、記憶部212に記録したり、外部入出力部213や無線通信部210を通じて出力したりすることができる。
図13に示すスマートフォン200において、カメラ部208は表示入力部204と同じ面に搭載されているが、カメラ部208の搭載位置はこれに限らず、表示入力部204の背面に搭載されてもよい。
また、カメラ部208はスマートフォン200の各種機能に利用することができる。例えば、表示パネル202にカメラ部208で取得した画像を表示することや、操作パネル203の操作入力のひとつとして、カメラ部208の画像を利用することができる。
また、GPS受信部214が位置を検出する際に、カメラ部208からの画像を参照して位置を検出することもできる。更には、カメラ部208からの画像を参照して、3軸の加速度センサを用いずに、或いは、3軸の加速度センサと併用して、スマートフォン200のカメラ部208の光軸方向を判断することや、現在の使用環境を判断することもできる。勿論、カメラ部208からの画像をアプリケーションソフトウェア内で利用することもできる。
その他、静止画又は動画の画像データにGPS受信部214により取得した位置情報、マイクロホン206により取得した音声情報(主制御部等により、音声テキスト変換を行ってテキスト情報となっていてもよい)、モーションセンサ部215により取得した姿勢情報等などを付加して記憶部212に記録したり、外部入出力部213や無線通信部210を通じて出力したりすることもできる。
以上のような構成のスマートフォン200においても、APDフィルタ3を含むレンズ装置40を装着可能なアクセサリを提供し、カメラ部208の撮像素子として撮像素子5を用い、アクセサリが装着されたときには図11に例示した処理を行うことで、高精度に被写体に合焦させることができる。
以上説明してきたように、本明細書には以下の事項が開示されている。
開示された撮像装置は、フォーカスレンズを含む撮像光学系を通して被写体を撮像し、上記撮像光学系の瞳領域の異なる部分を通過した一対の光束の一方を受光し受光量に応じた信号を検出する第1の信号検出部と上記一対の光束の他方を受光し受光量に応じた信号を検出する第2の信号検出部のペアを含む撮像素子と、上記撮像光学系の光軸上に、光軸中心から光軸と垂直な方向に離れるに従って透過率が低下する光学フィルタが存在する状態において、上記撮像光学系を通って上記ペアに入射される光の入射角範囲と、上記光学フィルタの透過率分布と、上記ペアの各々の入射光に対する入射角毎の受光感度を示す受光感度分布とを取得し、取得した上記入射角範囲、上記透過率分布、及び上記受光感度分布に基づいて、上記ペアの各々により検出される検出信号の位相差とデフォーカス量との比に関するパラメータを算出し、算出した上記パラメータと上記位相差を用いてデフォーカス量を算出するデフォーカス量算出部と、上記デフォーカス量算出部により算出されたデフォーカス量にしたがって上記フォーカスレンズを光軸方向に移動させる合焦制御を行う合焦制御部と、を備えるものである。
開示された撮像装置は、上記デフォーカス量算出部は、上記透過率分布を用いて、上記光学フィルタの上記入射角範囲の光が通過する領域における各入射角の光に対する透過率を算出し、上記受光感度分布のうち上記入射角範囲に対応する部分の上記各入射角に対する受光感度に、上記各入射角に対する上記算出した透過率を乗じて得られる受光感度分布において感度重心又は感度面積中心となる入射角を上記パラメータとして算出するものである。
開示された撮像装置は、上記デフォーカス量算出部は、上記撮像素子の受光面と上記光学フィルタとの距離、及び、上記光学フィルタに入射する上記入射角範囲の各光の入射角の関係によって決まる、上記光学フィルタにおいて上記各光が入射する位相差検出方向での位置と上記透過率分布とに基づいて、上記光学フィルタの上記入射角範囲の光が通過する領域における各入射角の光に対する透過率を算出するものである。
開示された撮像装置は、上記撮像光学系が交換可能であり、上記デフォーカス量算出部は、上記入射角範囲と上記透過率分布の情報を上記撮像光学系から取得するものである。
開示された撮像装置の合焦制御方法は、フォーカスレンズを含む撮像光学系を通して被写体を撮像し、上記撮像光学系の瞳領域の異なる部分を通過した一対の光束の一方を受光し受光量に応じた信号を検出する第1の信号検出部と上記一対の光束の他方を受光し受光量に応じた信号を検出する第2の信号検出部のペアを含む撮像素子を備える撮像装置における合焦制御方法であって、上記撮像光学系の光軸上に、光軸中心から光軸と垂直な方向に離れるに従って透過率が低下する光学フィルタが存在する状態において、上記撮像光学系を通って上記ペアに入射される光の入射角範囲と、上記光学フィルタの透過率分布と、上記ペアの各々の入射光に対する入射角毎の受光感度を示す受光感度分布とを取得し、取得した上記入射角範囲、上記透過率分布、及び上記受光感度分布に基づいて、上記ペアの各々により検出される検出信号の位相差とデフォーカス量との比に関するパラメータを算出し、算出した上記パラメータと上記位相差を用いてデフォーカス量を算出するデフォーカス量算出ステップと、上記デフォーカス量算出ステップで算出したデフォーカス量にしたがって上記フォーカスレンズを光軸方向に移動させる合焦制御を行う合焦制御部と、を備えるものである。
開示された撮像装置の合焦制御方法は、上記デフォーカス量算出ステップでは、上記透過率分布を用いて、上記光学フィルタの上記入射角範囲の光が通過する領域における各入射角の光に対する透過率を算出し、上記受光感度分布のうち上記入射角範囲に対応する部分の上記各入射角に対する受光感度に、上記各入射角に対する上記算出した透過率を乗じて得られる受光感度分布において感度重心又は感度面積中心となる入射角を上記パラメータとして算出するものである。
開示された撮像装置の合焦制御方法は、上記デフォーカス量算出ステップでは、上記撮像素子の受光面と上記光学フィルタとの距離、及び、上記光学フィルタに入射する上記入射角範囲の各光の入射角の関係によって決まる、上記光学フィルタにおいて上記各光が入射する位相差検出方向での位置と、上記透過率分布とに基づいて、上記光学フィルタの上記入射角範囲の光が通過する領域における各入射角の光に対する透過率を算出するものである。
開示された撮像装置の合焦制御方法は、上記撮像装置は上記撮像光学系が交換可能なものであり、上記デフォーカス量算出ステップでは、上記入射角範囲と上記透過率分布の情報を上記撮像光学系から取得するものである。
本発明は、特にデジタルカメラ等に適用して利便性が高く、有効である。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
本出願は、2014年9月11日出願の日本特許出願(特願2014−185162)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
1 撮像レンズ
2 絞り
3 APDフィルタ(光学フィルタ)
40 レンズ装置(撮像光学系)
5 撮像素子
11 システム制御部(合焦制御部)
19 位相差AF処理部(デフォーカス量算出部)

Claims (8)

  1. フォーカスレンズを含む撮像光学系を通して被写体を撮像し、前記撮像光学系の瞳領域の異なる部分を通過した一対の光束の一方を受光し受光量に応じた信号を検出する第1の信号検出部と前記一対の光束の他方を受光し受光量に応じた信号を検出する第2の信号検出部のペアを含む撮像素子と、
    前記撮像光学系の光軸上に、光軸中心から光軸と垂直な方向に離れるに従って透過率が低下する光学フィルタが存在する状態において、前記撮像光学系を通って前記ペアに入射される光の入射角範囲と、前記光学フィルタの透過率分布と、前記ペアの各々の入射光に対する入射角毎の受光感度を示す受光感度分布とを取得し、取得した前記入射角範囲、前記透過率分布、及び前記受光感度分布に基づいて、前記ペアの各々により検出される検出信号の位相差とデフォーカス量との比に関するパラメータを算出し、算出した前記パラメータと前記位相差を用いてデフォーカス量を算出するデフォーカス量算出部と、
    前記デフォーカス量算出部により算出されたデフォーカス量にしたがって前記フォーカスレンズを光軸方向に移動させる合焦制御を行う合焦制御部と、を備える撮像装置。
  2. 請求項1記載の撮像装置であって、
    前記デフォーカス量算出部は、前記透過率分布を用いて、前記光学フィルタの前記入射角範囲の光が通過する領域における各入射角の光に対する透過率を算出し、前記受光感度分布のうち前記入射角範囲に対応する部分の前記各入射角に対する受光感度に、前記各入射角に対する前記算出した透過率を乗じて得られる受光感度分布において感度重心又は感度面積中心となる入射角を前記パラメータとして算出する撮像装置。
  3. 請求項2記載の撮像装置であって、
    前記デフォーカス量算出部は、前記撮像素子の受光面と前記光学フィルタとの距離、及び、前記光学フィルタに入射する前記入射角範囲の各光の入射角の関係によって決まる、前記光学フィルタにおいて前記各光が入射する位相差検出方向での位置と、前記透過率分布とに基づいて、前記光学フィルタの前記入射角範囲の光が通過する領域における各入射角の光に対する透過率を算出する撮像装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項記載の撮像装置であって、
    前記撮像光学系が交換可能であり、
    前記デフォーカス量算出部は、前記入射角範囲と前記透過率分布の情報を前記撮像光学系から取得する撮像装置。
  5. フォーカスレンズを含む撮像光学系を通して被写体を撮像し、前記撮像光学系の瞳領域の異なる部分を通過した一対の光束の一方を受光し受光量に応じた信号を検出する第1の信号検出部と前記一対の光束の他方を受光し受光量に応じた信号を検出する第2の信号検出部のペアを含む撮像素子を備える撮像装置による合焦制御方法であって、
    前記撮像光学系の光軸上に、光軸中心から光軸と垂直な方向に離れるに従って透過率が低下する光学フィルタが存在する状態において、前記撮像光学系を通って前記ペアに入射される光の入射角範囲と、前記光学フィルタの透過率分布と、前記ペアの各々の入射光に対する入射角毎の受光感度を示す受光感度分布とを取得し、取得した前記入射角範囲、前記透過率分布、及び前記受光感度分布に基づいて、前記ペアの各々により検出される検出信号の位相差とデフォーカス量との比に関するパラメータを算出し、算出した前記パラメータと前記位相差を用いてデフォーカス量を算出するデフォーカス量算出ステップと、
    前記デフォーカス量算出ステップで算出したデフォーカス量にしたがって前記フォーカスレンズを光軸方向に移動させる合焦制御を行う合焦制御部と、を備える合焦制御方法。
  6. 請求項5記載の合焦制御方法であって、
    前記デフォーカス量算出ステップでは、前記透過率分布を用いて、前記光学フィルタの前記入射角範囲の光が通過する領域における各入射角の光に対する透過率を算出し、前記受光感度分布のうち前記入射角範囲に対応する部分の前記各入射角に対する受光感度に、前記各入射角に対する前記算出した透過率を乗じて得られる受光感度分布において感度重心又は感度面積中心となる入射角を前記パラメータとして算出する合焦制御方法。
  7. 請求項6記載の合焦制御方法であって、
    前記デフォーカス量算出ステップでは、前記撮像素子の受光面と前記光学フィルタとの距離、及び、前記光学フィルタに入射する前記入射角範囲の各光の入射角の関係によって決まる、前記光学フィルタにおいて前記各光が入射する位相差検出方向での位置と、前記透過率分布とに基づいて、前記光学フィルタの前記入射角範囲の光が通過する領域における各入射角の光に対する透過率を算出する合焦制御方法。
  8. 請求項5〜7のいずれか1項記載の合焦制御方法であって、
    前記撮像装置は前記撮像光学系が交換可能なものであり、
    前記デフォーカス量算出ステップでは、前記入射角範囲と前記透過率分布の情報を前記撮像光学系から取得する合焦制御方法。
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